1. ベーゴマは、どんな あそび?
1. ベーゴマは、どんな遊びか
1. ベーゴマとは何か ── 台の上で勝負するコマ
ベーゴマは、だいの 上で コマを まわして しょうぶする あそびです。
だいには、ゴザを しかくく おりたたんだ ものや、たるや バケツの 上に シーツを はった ものが つかわれました[1]。
「ほんきしょうぶ」では、さいごまで まわって いた コマの もちぬしが、しょうぶに つかった コマを ぜんぶ もらえる ルールも ありました[1]。
2. ベーゴマの 名前は、バイがいから 来た
2. ベーゴマの名前は、バイ貝から来た
2. 名前と起源 ── バイ貝から、ばいまわし、ベーゴマへ
ベーゴマの もとは、「バイ」と いう 貝の からで つくった コマだと いわれて います。むかしの 京都の ちかくで、バイがいの からに すなや ねんどを つめて まわしたのが はじまり、と いう つたえが あります[1]。
ただし、この つたえが 本当に あったと いう しょうこは、たしかめられて いません。たしかめられる いちばん ふるい きろくは、1603年の 本です[1]。
えどじだいには、「ばいまわし」「バイトク」と よばれて いました。それが きんきちほうから かんとうへ つたわる とき、「バイゴマ」が「ベーゴマ」に なまった、と いわれて います[1]。
3. 貝から、せともの、そして てつへ
3. 貝から、瀬戸物、そして鉄へ
3. 素材の移り変わり ── 貝、瀬戸物、鋳鉄
ベーゴマの ざいりょうは、あとで てつで できた ものに かわりました。せんそうの ころには、せともので できた ものが つかわれた ことも あります[1]。
ベーゴマの材料は、のちに鋳鉄(とかした鉄を型に流して作る鉄)製のものに取って代わられました。戦争中には、瀬戸物(焼き物)製のものが使われていたと言われます[1]。
ベーゴマの素材は、後に鋳鉄製のものに取って代わられた。戦争中には、瀬戸物製のものが使われていたとされる[1]。
4. 川口は、ベーゴマが さかんに つくられた いものの 町
4. 川口は、ベーゴマが盛んに作られた鋳物の町
4. 川口の鋳物産業と、ベーゴマの一大産地としての川口
てつを とかして、かたに ながして つくる ものを 「いもの」と いいます。さいたまけんの 川口市は、この いものの 町として ゆうめいでした。
川口市の こうしきページには、日本じゅうの いもの工場で ベーゴマが さかんに つくられて いて、いものの まち 川口は、その 大きな さんちだった、と 書いて あります。「今でも 川口では ベーゴマが つくられて います」とも あります[8]。
川口の いものは、えどじだいに はったつしたと いわれて います。あらかわの すなや ねんど、そして 大きな 町 えどへ ふねで はこべる ことが、川口の いものを そだてた、と いわれて います[4]。
てつを とかす ための 大きな ろが、「キューポラ」です。てつを とかす、えんとつの ような かたちの 大きな ストーブの ようなものです[5]。
鉄をとかして型に流して作るものを、「鋳物」といいます。埼玉県の川口市は、この鋳物の町として知られていました。
川口市の公式ページには、「全国各地の鋳物工場でさかんに作られていたベーゴマ。鋳物のまち、川口はその一大産地でした」「今でも川口ではベーゴマが作られています」と書かれています[8]。鉄でできたベーゴマの産地として、川口は知られた町でした。
川口の鋳物が育った理由
川口の鋳物は、江戸時代に発達したとされます。荒川の砂や粘土、そして大きな消費地の江戸へ舟で運べたことが、川口の鋳物を育てた、と言われています[4]。始まりの時期については、日本語版Wikipediaは「農閑期の副業として始まった」と書いていますが、はっきりしたことは分かっていません。
キューポラという炉
鉄をとかす炉が「キューポラ」です。日本語版Wikipediaによると、コークスを燃やした熱で鉄をとかす縦長の炉で、燃焼温度は1,600℃に達します。1980年代ごろまで、川口にはキューポラがたくさんありました[5]。1962年に公開された映画『キューポラのある街』の舞台にもなっています[4]。
鋳物は、溶かした金属を型に流し込んで作る製品のことだ。埼玉県川口市は、鋳物の町として知られる。川口市の公式ページは、「全国各地の鋳物工場でさかんに作られていたベーゴマ。鋳物のまち、川口はその一大産地でした」「今でも川口ではベーゴマが作られています」と説明している[8]。
川口の鋳物が発達した理由
日本語版Wikipediaによると、川口の鋳物工業は江戸時代に農閑期の副業として始まり、荒川の砂や粘土、大消費地である江戸への舟運に恵まれて発達した。鍋や釜などの日用品のほか、江戸幕府や諸藩の大砲・砲弾も鋳造していた[4]。ただし、鋳物づくりの始まりの時期は、はっきりしていない。
キューポラ
キューポラは、コークスの燃焼熱を利用して鉄を溶かし、鋳物の溶湯(溶けた金属)を得るためのシャフト型溶解炉だ。日本語版Wikipediaによると、燃焼温度は1,600℃に達する。1980年代ごろまで、川口市にはキューポラが多く見られ、現在は鋳物工場はごくわずかしか残っていない[5]。川口の鋳物の工場街は、1962年公開の映画『キューポラのある街』の舞台にもなった[4]。
5. 1999年に、ベイブレードが はつばいされた
5. 1999年に、ベイブレードが発売された
5. ベイブレードの誕生 ── 「ベーゴマを基礎にした」と、会社の開発者は語る
ベイブレードは、1999年7月から、タカラトミー(むかしの タカラ)が はつばいして います[2]。
この 会社の ベイブレードの かいはつを して いる 人は、こう 話して います。「1999年の さいしょの ベイブレードは、ほんとうに シンプルに コマを ぶつけあって、とびだしたら まけ、と いう かたちの、ベーゴマを もとに して おもちゃに つくりなおした ような ものから はじまりました」[9]。
ウィキペディアにも、ベイブレードは「げんだいばんの ベーゴマ」だと 書いて あります[2]。
ベイブレードは、1999年7月から、タカラトミー(当時はタカラ)が発売しています[2]。公式の年表によると、最初は「アルティメットドラグーン」ほか3モデルでした[3]。
会社の開発者は、こう説明している
タカラトミーの採用サイトで、ベイブレード事業の企画開発担当の社員は、「1999年の初代は、もう本当にシンプルにコマをぶつけ合って、飛び出したら負けみたいな形の、ベーゴマを基礎におもちゃに編集し直したようなものからスタートしました」と話しています[9]。
日本語版Wikipediaも、ベイブレードを「現代版のベーゴマ」と説明しています。日本の伝統的な玩具のベーゴマの、改良のしやすさと勝負の面白さを発展させて、商品として売り出したものだ、という位置づけです[2]。つまり、1999年の初代ベイブレードがベーゴマをもとにしているという説明は、会社の開発者自身の言葉としても確かめられます。
ベイブレードは、1999年7月からタカラトミー(当時はタカラ)が発売している[2]。公式の年表によると、発売は1999年7月で、最初は「アルティメットドラグーン」ほか3モデルだった[3]。
会社の開発者の説明
タカラトミーの採用サイトで、ベイブレード事業の企画開発担当の社員は、初代について、「もう本当にシンプルにコマをぶつけ合って、飛び出したら負けみたいな形の、ベーゴマを基礎におもちゃに編集し直したようなものからスタートしました」と語っている[9]。
日本語版Wikipediaも、ベイブレードを「1999年7月からタカラトミー(旧タカラ)が発売している現代版のベーゴマ」と説明し、「日本の伝統玩具であるベーゴマの改良性・競争性を発展させ、商業玩具として販売したもの」としている[2]。会社側の説明と百科事典の説明が一致しているので、「ベイブレードはベーゴマを基礎にしている」と言ってよい。ただし、これは1999年の初代についての説明で、現在のBEYBLADE Xは、ギアで加速するスタジアムなど、仕組みが大きく変わっている。
6. ベーゴマと ベイブレードは、どこが ちがう?
6. ベーゴマとベイブレードは、どこが同じで、どこが違うのか
6. ベーゴマとベイブレードの共通点と、違い
どちらも、コマを まわして あいてと しょうぶする ところは おなじです。
ベイブレードの さいしょの タイプは、いくつかの ぶひんを くみあわせて つくります。ぶひんを かえて、じぶんの ベイを つくる ことが できます[2]。
しょうぶは、スタジアムと いう だいの 中で おこなわれます。あいてを そとに はじきだすか、あいてより ながく まわりつづけると かちです[2]。
7. ベイブレードは、4つの せだいで しんかした
7. ベイブレードは、4つの世代で進化した
7. 4つの世代 ── 初代からBEYBLADE Xまで
ベイブレードは、大きく 4つの せだいに わかれて います[3]。
- 1だいめ:1999年7月から。2001年には、テレビアニメが はじまりました。
- 2だいめ:2008年8月から。ぶひんが 4つの そうに なりました。
- 3だいめ:2015年7月から。あいてを こわして かつ「バースト」が くわわりました。
- 4だいめ:2023年7月から。「BEYBLADE X」です。
ベイブレードの公式の年表では、シリーズが4つの世代に分けられています[3]。
- 初代:「爆転シュート ベイブレード」(1999年7月〜):2001年1月にテレビアニメ放送開始。日本語版Wikipediaは、2001年1月に始まったアニメをきっかけに、全国の小学生の間で大流行した、と書いている[3][2]。
- 第2世代:「メタルファイト ベイブレード」(2008年8月〜):「フェイス」「ウィール」「トラック」「ボトム」の4層構造[3]。
- 第3世代:「ベイブレードバースト」(2015年7月〜):バーストギミックを搭載し、「相手をバースト破壊」する勝ち方が加わった。ベイクラウドシステム(アプリ連動)も導入された[3]。
- 第4世代:「BEYBLADE X」(2023年7月〜):爆転シュート(競技性・改造)、メタルファイト(メタルブレードの激突)、バースト(バーストギミックとゲーム性)の要素を統合し、超加速ギミック「Xダッシュ」を加えた[3]。
8. いまの ベイブレードは、ぶひんを くみあわせて つくる
8. いまのBEYBLADE Xは、3つの部品を組み合わせて作る
8. BEYBLADE Xの構造と、ギアで加速するスタジアム
いまの BEYBLADE Xは、「ブレード」「ラチェット」「ビット」の 3つの ぶひんで できて います[7]。
スタジアムの ふちには、「エクストリームライン」と いう ところが あって、ベイブレードが 歯車の ような ぶぶんと かみあって、はやく なる しくみだ、と いわれて います[6]。
いまのBEYBLADE Xは、「ブレード」「ラチェット」「ビット」の3つの部品でできています。ブレードは相手と直接ぶつかる主要な部品、ラチェットはベイの高さを決める中盤の部品、ビットはベイの動きを決める軸先の部品です[7]。
ギアで加速するスタジアム
公式の年表は、加速のしくみ「Xダッシュ」を、BEYBLADE Xの特徴として説明しています[3]。日本語版Wikipediaによると、スタジアムには「エクストリームライン」というレールがあり、ギア状の歯車にベイブレードがかみ合うことで加速する仕組みです。ランチャーでベイブレードを発射します[6]。
公式サイトでは、ブレードが3つの部品に分かれる「カスタムライン」など、部品の組み合わせで性能をカスタマイズできる商品が紹介されています[7]。
BEYBLADE Xは、「ブレード」「ラチェット」「ビット」の3パーツで構成される。ブレードは相手と直接ぶつかる主要なパーツで、形状や重さで性能が変わる。ラチェットは高さを決める中盤のパーツで、重心バランスやブレードのぶつかり方を決める。ビットは動きを決める軸先のパーツで、ダッシュ性能やバースト耐性も変わる[7]。
ギアで加速するスタジアム
公式の年表は、超加速ギミック「Xダッシュ」をBEYBLADE Xの特徴として挙げている[3]。その具体的なしくみについて、日本語版Wikipediaは、スタジアムの「エクストリームライン」という機構のレールにギア状の歯車が設計されていて、ベイブレードがこれにかみ合うことで加速する、と説明している。発射にはランチャーを使う[6]。公式のギア構造ページには、このレールの機構の説明はなかった。
公式サイトの商品ラインには、メタル製のランチャーフックを採用した基本ライン(BX)、樹脂製のランチャーフックで固有の性能に特化したユニークライン(UX)、ブレードが3つのパーツに分解できるカスタムライン(CX)がある。アプリ「BEYBLADE X」は、Bluetoothでベイブレードと連動して、シュートパワーや回数を記録する[7][3]。
じぶんでも やって みる
自分でも調べてみたくなったら
自分でも調べてみたくなったら
まわる ものを、あんぜんな ばしょで しらべて みましょう。
あんぜんな ばしょで できる こと
- ふつうの コマを まわして、まわる 時間を はかる。すべりやすい ゆかと、ざらざらした ゆかで、時間が どう かわるか くらべて みましょう。
- おうちの 人に 聞いて みる。こどもの ころ、ベーゴマや メンコで あそんだ ことが あるか 聞いて みましょう。
きょう 出て きた ことばを 1つだけ ノートに 書いて おきましょう。「キューポラって、どんな ろ?」だけで じゅうぶんです。
回るものを、安全な場所で調べてみましょう。
今日できること
- ふつうのコマを回して、回る時間をはかる。すべりやすい床と、ざらざらした床で、時間がどう変わるか比べてみましょう。
- 家の人に聞いてみる。子どものころ、ベーゴマやメンコで遊んだことがあるか聞いてみましょう。
気になった言葉を1つだけ書いておくと、あとで調べる入口になります。「キューポラって、どんな炉?」だけでも十分です。
ベイブレードの公式サイトには、各世代の発売年月が年表になっている。この記事の内容を、自分で年表にすると、変化の流れがつかみやすくなる。
手を動かして確かめる
- ふつうのコマで、床の材質と回る時間の関係を測る。複数回はかって平均を出し、床の違いによる差を比べてみる。
- ベイブレードの公式年表から、各世代の部品の数(4層、3層、3パーツ)を表にまとめる。世代ごとに、部品の構成がどう変わったかを見比べる。
一次情報にあたる
ベーゴマの起源や名前の変化のように、Wikipediaにしか根拠がなかったところは、川口市の資料や、ベーゴマを作っている鋳物工場の情報など、地元の一次情報にあたると、さらに確かめられるかもしれない。
気になった数字や言葉を1つだけノートに記録しておこう。「ベイブレードは1999年7月発売」という一文でもかまわない。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
この記事は、下にあげた公開情報をもとに書いています。文章や図を無断で転載してはいません。もっと正確に知りたいときは、必ず下の出典にあたってください。リンク先の内容や、リンク先で起きたことについて、当サイトは責任を負いません。
出典について:川口市とタカラトミーの公式の資料のほかは、百科事典(Wikipedia)を使っています。Wikipediaは、個人が編集できる百科事典なので、年や数字を確かめたい人は、脚注の元の資料にあたってください。
- Wikipedia「ベーゴマ」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ベーゴマ (ベーゴマの起源、名前の由来、素材の変化、遊び方についての解説)
- Wikipedia「ベイブレード」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ベイブレード (ベイブレードが「現代版のベーゴマ」と説明されていること、開発の経緯、初代の構造と勝敗のルールについての解説)
- ベイブレード公式サイト「ヒストリー」(タカラトミー)。 https://beyblade.takaratomy.co.jp/history/ (1999年から2026年までの、各世代の発売年月と特徴についての企業の年表)
- Wikipedia「川口市」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/川口市 (川口市の鋳物工業の始まりと発達、映画『キューポラのある街』についての解説)
- Wikipedia「キュポラ」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/キュポラ (キューポラという炉のしくみと、川口市での様子についての解説)
- Wikipedia「BEYBLADE X」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/BEYBLADE_X (BEYBLADE Xの3パーツ構造、エクストリームライン、ランチャーについての解説)
- ベイブレード公式サイト「ギア構造」(タカラトミー)。 https://beyblade.takaratomy.co.jp/gear/ (ブレード・ラチェット・ビットの役割と、BX・UX・CXの商品ラインについての企業の説明)
- 川口市「ベーゴマ」に関するお知らせのページ(川口市公式サイト)。 https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/04010/040/oshirase/30427.html (川口が鋳物のまち、ベーゴマの一大産地であったこと、今でも川口でベーゴマが作られていることについての自治体の説明)
- タカラトミー 採用サイト「プロジェクトストーリー」(ベイブレード事業)。 https://www.takaratomy.co.jp/company/recruit/project-story02/ (1999年の初代ベイブレードが「ベーゴマを基礎におもちゃに編集し直したようなもの」からスタートしたという、開発担当の社員の発言)
なおした ところ
更新履歴
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