1. 雲の しょうたいは、水や こおりの つぶ
1. 雲の正体は、水や氷の粒
1. 雲の正体は、無数の水滴や氷晶だ
2. つぶが 小さすぎて、おちるのが ゆっくり
2. 粒が小さすぎて、落ちるのがゆっくり
2. 終端速度と上昇気流が、雲を支える
雲つぶは、かみの毛の 太さの 半分にも みたない ほど 小さい。小さすぎて、じゅう力が あっても、ほとんど おちて いる ことに 気づかないくらい、ゆっくりとしか おちない[2]。
まるで、たんぽぽの わたげが、風に のって ふわふわと ゆっくり おちて いく ような ものだ。かるくて、空気の ていこうを 受けやすいから、ゆっくり おちる。ただし ほんとうは、わたげのように 毛が 生えて いるのでは なく、つるつるした 丸い 水や こおりの つぶだ[2]。
さらに、下から 空気が 上に のぼって いく「上しょう気りゅう」が あると、つぶは その 空気に ささえられて、いつまでも おちきらずに ういて いられる[2]。このようにして 空に うかぶ 雲には、いろいろな 形が ある。人は それを、どうやって 見わけて きたのだろう。
3. 雲の 名まえは、しゅみで 考えられた
3. 雲の名前は、趣味で考えられた
3. ルーク・ハワードが、ラテン語で雲を分類した
雲を あらわす 「けん雲」「せき雲」などの 名まえは、1802年、イギリスの ルーク・ハワードと いう 人が 考えた ものが もとに なって いる。ハワードは、くすりを 作る 会社で はたらく 人で、気しょう学は しゅみだった[3]。
ハワードは、植物や 生きものの 名まえに つかわれて いた ラテン語を まねて、雲にも 名まえを つけた。この やり方が、今の 雲の 名まえの もとに なって いる[3]。
4. 雲は、10しゅるいに わけられる
4. 雲は、10種類に分けられる
4. 十種雲形という世界共通のルールが生まれた
ハワードの 考えは、その後 かいりょうされて、雲を 10しゅるいに わける 「十しゅ雲けい」と いう きまりに なった。1929年、この きまりは、せかいで つかう ものとして みとめられた[4]。
雲の 名まえは、① どのくらいの 高さに あるか、② どんな 形か、③ 雨を ふらせるか、と いう 3つの ことで きめられて いる[4]。
ハワードの考えは、その後改良されて、雲を10種類に分ける「十種雲形」という決まりになった。1929年、この決まりは、世界で使うものとして認められた[4]。
雲の名前は、①どのくらいの高さにあるか、②どんな形か、③雨を降らせるか、という3つのことで決められている[4]。
ハワードの分類法はその後の観測の蓄積を経て改良され、雲を高度・形状・降水の有無によって10種類に整理する「十種雲形」としてまとめられた。1929年の会合でこの分類法の改訂案が合意され、1951年に発足した世界気象機関(WMO)が引き継いでいる[4]。
上空5,000〜13,000メートル付近にできる上層雲(巻雲・巻積雲・巻層雲)、2,000〜7,000メートル付近の中層雲(高積雲・高層雲・乱層雲)、地表付近〜2,000メートルの下層雲(層雲・層積雲・積雲)という高度区分が、分類の骨格になっている。ただしこの高さの目安は地域によって変わり、積乱雲のように地表付近から上層近くまで垂直に大きく発達する雲もある[4]。
5. 「うろこ雲」と「いわし雲」は、おなじ 雲
5. 「うろこ雲」と「いわし雲」は、同じ雲
5. 見た目からついた俗称と、正式名称は異なる
日本には、雲の 見た目から つけられた、したしみやすい 名まえが たくさん ある。魚の うろこに にた 「うろこ雲」、いわしの むれに にた 「いわし雲」、ひつじの むれに にた 「ひつじ雲」など[5]。
じつは、「うろこ雲」と 「いわし雲」は、正式には おなじ 「けんせき雲」と いう 雲の べつの 名まえだ。「ひつじ雲」は、それとは べつの、「こうせき雲」と いう 雲だ[5]。
6. せかいでも、おなじ 雲を 魚や ひつじに たとえて いる
6. 世界でも、同じ雲を魚や羊にたとえている
6. 雲の見立て方は、文化を越えて共通している
じぶんでも やって みる
自分でも調べてみたくなったら
自分でも調べてみたくなったら
空を 見上げて、見えた 雲の 形を、じっと かんさつして みよう。うろこ雲かな、ひつじ雲かな、それとも べつの 形かな。
空を見上げて、見えた雲の形を観察してみよう。手を伸ばして指をかざすと、うろこ雲とひつじ雲を見分けられるかもしれない。
空を見上げて、見えた雲がどの高さ・形にあたるか、十種雲形にあてはめて考えてみよう。次にその雲を見かけたとき、日本語の俗称と、英語やドイツ語の呼び方を並べてみると、まったく違う場所の人々が、同じ形を見て、同じような連想をしてきたことが見えてくる。
しらべた ところ
参考にした情報源
参考にした情報源
- 気象庁仙台管区気象台「空に浮かぶ白い雲、その正体はなんでしょうか」。 https://www.jma-net.go.jp/sendai/knowledge/kyouiku/yoho/kumo.pdf (雲の正体が空中に浮かぶ水や氷の小さな粒の集まりであること、雲粒が成長して落下する現象が雨や雪であること)
- ダイヤモンド・オンライン「地球には重力があるのに、なぜ『雲』は空に浮かんでいるのか」。 https://diamond.jp/articles/-/330239 (雲粒が髪の毛の太さの半分にも満たないほど小さいこと、落下速度(終端速度)が秒速数ミリ〜数センチと非常に遅いこと、上昇気流と終端速度がつり合うと雲粒が浮かんだままになること)
- フリー百科事典『ウィキペディア』「ルーク・ハワード」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ルーク・ハワード (製薬会社に勤めるアマチュア気象学者だったルーク・ハワードが1802年12月の学術団体の会合で雲の分類法を発表したこと、カール・フォン・リンネの命名法を参考にラテン語で雲を分類したこと、1803年に論文として発表されたこと)
- フリー百科事典『ウィキペディア』「国際雲図帳」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/国際雲図帳 (ハワードの命名法が1929年に国際気象委員会が採用した分類法の基礎となったこと、1951年設立の世界気象機関(WMO)がこの分類法を引き継いでいること、上層雲・中層雲・下層雲という高度による区分)
- ウェザーニュース「うろこ雲とひつじ雲 簡単に見分ける方法」、防災情報ナビ「ひつじ雲とうろこ雲といわし雲とさば雲の違い」。 https://weathernews.jp/s/topics/202010/070045/ https://www.ibousai.jp/learn/bskn010.html (うろこ雲・いわし雲・さば雲が正式には巻積雲の別名であること、ひつじ雲が別の雲(高積雲)であること、小指・人差し指を使った見分け方)
- Weatheronline「Weather Facts: Sometimes a bit fishy」、Wetteronline.de「Altocumulus (Schäfchenwolke)」。 https://www.weatheronline.co.uk/reports/wxfacts/Sometimes-a-bit-fishy.htm https://www.wetteronline.de/wetterlexikon/altocumulus (巻積雲が英語で"mackerel sky"と呼ばれフランス語で"nuages moutonneux"、ドイツ語で"Schäfchenwolken"とも呼ばれること、ドイツ語のSchäfchenwolkenは高積雲・巻積雲を含む羊にたとえた通称として使われること)
なおした ところ
更新履歴
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