コンビニは むかしから あったの?

コンビニエンスストアって昔はあったの?

コンビニの歴史 ── 氷屋から、24時間社会の見直しまで

分野:技術

いつでも あいて いる コンビニですが、コンビニは むかしから あった わけでは ありません。

コンビニは いつ、どこで 生まれたのでしょうか。

この きじでは、コンビニの れきしを たどって いきます。

いつでも開いているコンビニですが、コンビニは昔からあった わけではありません。

コンビニは、いつ、どこで生まれたのでしょうか。

この記事では、コンビニの歴史をたどっていきます。

24時間営業が当たり前だったコンビニですが、いまその「あたり まえ」が見直されつつあります。

この記事では、アメリカの氷屋から始まった起源、日本上陸の 経緯、大手チェーンの由来、そして24時間営業が生まれた理由と、 いま起きている変化までをたどります。

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1. こおりやさんから はじまった

1. 氷屋さんから始まった

1. 起源 ── アメリカの製氷会社から

セブン-イレブンは、いまから やく 100年前の 1927年、 アメリカの テキサスしゅうで 生まれました。もとは、 こおりを 売る 店だったのです[1]

むかしは、れいぞうこが どこの 家にも ある わけでは なかったので、食べものを ひやす ために こおりが つかわれて いました。こおり屋の 店長が、お客の 声を 聞いて、パンや ぎゅうにゅうも 売る ように なった ことが、 いまの コンビニの はじまりです[1]

1927年、テキサスの製氷会社

セブン-イレブンは、いまから約100年前の1927年、アメリカの テキサス州ダラスで生まれました。もとは、氷を売る「サウス ランド・アイス」という会社の店でした[1]

氷屋が、パンや牛乳も売るように

当時は電気冷蔵庫が各家庭に普及しておらず、食料品を冷やす ために氷が使われていました。氷を売る店の店長が、来店客の 求めに応じてパンや牛乳も仕入れるようになったことが、いま のコンビニの始まりです[1]

セブン-イレブンの起源は、1927年にアメリカ・テキサス州 ダラスで創業した製氷会社「サウスランド・アイス」に さかのぼります。当時は電気冷蔵庫が一般家庭に普及して おらず、食品の保冷には氷が広く使われていました [1]

氷の販売店を任されていた店長が、来店客の要望を受けて パンや牛乳などの食料品も取りそろえるようになったことが、 コンビニエンスストアの原型になったとされています。店は 1928年から「トーテム・ストア」と名乗っていましたが、 1946年、営業時間が「朝7時から夜11時まで」だったことに ちなみ、「セブン-イレブン」に改称しました [1]

2. 日本に やってきた コンビニ

2. 日本にやってきたコンビニ

2. 日本上陸 ── 1974年5月15日、豊洲の1号店

1974年5月15日、日本さいしょの セブン-イレブンが、東京都 こうとうくの とよに オープンしました[2]

イトーヨーカどうと いう 会社の すずとし文さんが、アメリカの サウスランドしゃと 話しあって、日本に コンビニを つくる ことに しました[2]

1974年、豊洲に開いた1号店

1974年5月15日、日本最初のセブン-イレブンが、東京都江東区 豊洲にオープンしました[2]

予想を超えた売り上げ

イトーヨーカ堂の鈴木敏文さんが、アメリカのサウスランド社 と提携し、1973年11月に「ヨークセブン」(現・セブン-イレブン ・ジャパン)を設立しました。1号店は、もと酒屋を改装した 25坪の店舗でした[2]

日本にアメリカ最大手のセブン-イレブンを持ちこんだのは、 イトーヨーカ堂に勤めていた鈴木敏文です。1973年11月、 アメリカのサウスランド社とのライセンス契約により「ヨーク セブン」(現・セブン-イレブン・ジャパン)が設立されました [2]

1974年5月15日午前7時、旧酒屋を改装した25坪の店舗が、日本 第1号店として東京都江東区豊洲にオープンしました [2]。ここから、コンビニ エンスストアという業態が日本各地へ広がっていきます。

3. ローソンと ファミリーマートの はじまり

3. ローソンとファミリーマートのはじまり

3. 他チェーンの起源 ── 牛乳屋と、小型実験店

ローソンと いう 名前は、アメリカの オハイオしゅうで 牛にゅうやさんを して いた「J.J.ローソン」さんの 名前 から きて います。日本の ローソン 1号店は、1975年に 大阪おおさかとよなかしで オープンしました[3]

ファミリーマートは、それより 前の 1973年、さいたま県 さやましに、小さな 実けん店 として できたのが はじまりです[4] [7]

「ローソン」は、牛乳屋さんの名前だった

ローソンという名前は、アメリカのオハイオ州で牛乳販売店を 営んでいた「J.J.ローソン」さんの名前に由来します。1939年 ごろ、近所の人たちに「ローソンさんの牛乳屋さん」として 親しまれていた店が、ローソンのルーツです[3]。 日本のローソン1号店は、1975年6月14日、大阪府豊中市に オープンしました[3]

ファミリーマートは、小さな実験店から

ファミリーマートは、それより前の1973年、西友という会社の 小型店実験店舗として、埼玉県狭山市に1号店がオープンした のが始まりです[4] [7]

「ローソン」の社名は、1939年ごろアメリカ・オハイオ州で 牛乳販売店を営んでいたJ.J.ローソン氏の名前に由来します。 牛乳のほかパンや卵なども扱うようになったこの店が、後に 日本でチェーン展開される際のブランド名になりました。日本 のローソン1号店は、1975年6月14日に大阪府豊中市で開業して います[3]。ロゴマークの牛乳缶の 意匠は、この牛乳屋としての起源に由来しています。

ファミリーマートは、日本のスーパーマーケットチェーン 「西友」が、1973年に小型店の実験店舗として埼玉県狭山市に 開いた1号店を起源とします[4] [7]。 セブン-イレブンの日本1号店(1974年)より前に、すでに 小型店実験が始まっていたことになります。

4. なんで 24時間、あいて いるの?

4. なぜ24時間、開いているのか

4. 24時間営業のはじまり ── 1975年、郡山から

日本で さいしょに 24時間えいぎょうを した セブン-イレブンは、 1975年、福島県こおりやましの お店だったと されて います [5]

アメリカで 夜も 店を あけて みた ところ、うりあげが あがる ことが わかりました。この けっかが 日本にも つたわり、ほかの コンビニも 24時間えいぎょうを はじめる ように なりました[5]

1975年、郡山発の24時間営業

日本で最初に24時間営業をしたセブン-イレブンは、1975年、 福島県郡山市の店舗だったとされています[5]

アメリカの実験結果が、日本に伝わった

アメリカで夜間も店を開けてみたところ、売り上げが上がる ことが分かりました。このデータが日本にも伝わり、ほかの コンビニチェーンも追随して24時間営業を始めるようになり ました。ローソンは1977年、ファミリーマートは1978年に 24時間営業を開始しています[5]

日本国内で最初に24時間営業を始めたのは、1975年、福島県 郡山市のセブン-イレブン店舗だったとされています [5]

アメリカ本国で夜間営業を試験的に実施したところ、日中の 売り上げにも好影響があるというデータが得られ、これが 日本にも共有されました。この結果を受けて、ローソンは 1977年、ファミリーマートは1978年と、大手チェーンが相次いで 24時間営業へ移行しました[5]。以後、 24時間営業は日本のコンビニ業態の標準的な特徴として定着 していきます。

5. コンビニを ささえる、見えない しくみ

5. コンビニを支える、見えないしくみ

5. 物流とPOSシステム ── 24時間を支える基盤

コンビニが 24時間 あき つづける ためには、うらで たくさんの しくみが うごいて います。

おうちで ぎゅうにゅうが なくなりそうに なったら、つぎに どれだけ 買うか かんがえますよね。コンビニも それと にた ことを して います(ただし 本当は、人が かんがえる のでは なく、きかいが けいさんします)。

たとえば、おべんとうや おにぎりは、1日に なんども トラックで はこばれて きます。どの 商品が どれだけ 売れたかを、レジの きかい(POSシステム)で しらべて、 つぎに どれだけ はこぶかを きめて いるのです。

裏で動く、たくさんのしくみ

コンビニが24時間開き続けるためには、裏でたくさんの しくみが動いています。

レジのデータから、次に運ぶ量を決める

たとえば、お弁当やおにぎりは、1日に何度もトラックで 運ばれてきます。どの商品がどれだけ売れたかを、レジの 機械(POSシステム)で調べて、次にどれだけ運ぶかを決める しくみが、日本のコンビニを支えています。

コンビニの24時間営業を裏から支えているのが、POS(販売 時点情報管理)システムと、それに連動した物流網です。 レジを通るたびに記録される販売データをもとに、どの商品が いつ、どれだけ売れているかを分析し、発注や配送計画に 反映させています。

弁当やおにぎりのような日配品は、1日に複数回、決まった 時間にトラックで配送される「多頻度小口配送」という方式 で店舗に届けられます。この物流網と販売データの分析が 組み合わさることで、24時間営業でも商品の欠品や廃棄を 一定程度おさえる運営が可能になっています。

6. 「あたりまえ」が 見直されて いる

6. 「あたりまえ」が見直されている

6. 転換点 ── 東大阪の事例と、社会の議論

長い あいだ「あたりまえ」だった コンビニの 24時間えいぎょう ですが、さいきん、見直す 動きが 出て きて います。

2019年、大阪おおさかの あるお店で、はたらく 人が たりない ことを りゆうに、店長が 24時間えいぎょうを やめる ことに しました[6]。この できごとを きっかけに、24時間えいぎょうを つづける べき かどうか、国でも 話しあわれる ように なりました [6]

2019年、大阪のある店の決断

長いあいだ「あたりまえ」だったコンビニの24時間営業です が、最近、見直す動きが出てきています。

働き手不足が浮き彫りにした課題

2019年、大阪府東大阪市のセブン-イレブンの店長が、働き手 不足を理由に24時間営業をやめ、営業時間を短縮しました [6]。この出来事は大きな 注目を集め、経済産業省が「新たなコンビニのあり方検討会」 を立ち上げ、公正取引委員会も2020年、24時間営業の強制を 問題視する見解を示すなど、国のレベルでも議論されるように なりました[6][8]

長らく日本のコンビニの標準だった24時間営業ですが、近年 見直しの動きが強まっています。2019年、大阪府東大阪市の セブン-イレブン加盟店のオーナーが、深刻な人手不足を理由 に、24時間営業から時間短縮営業へと切り替えました [6]

この一件は本部側との契約をめぐる対立に発展し、社会的な 注目を集めました。これを機に、経済産業省は「新たなコンビニ のあり方検討会」を設置しました[6]。 2020年9月2日には公正取引委員会も、加盟店の意向を一方的に 無視して24時間営業を強制することが独占禁止法の禁じる 「優越的地位の乱用」にあたりうるとの見解を示しています [8]。 約半世紀にわたって拡大してきたコンビニという業態は、 いま、その基本設計を見直す時期を迎えています。

じぶんでも やって みる

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

ちかくの コンビニに 行った とき、すこし かんさつして みましょう。

あんぜんな ばしょで できる こと

  • コンビニの えいぎょう時間を 見て みる。 24時間 あいて いるか、じかんが きまって いるか、 くらべて みましょう。
  • おうちの 人に、むかしの コンビニの はなしを きいて みる。 じぶんの じだいと なにが ちがうか くらべて みましょう。
メモの すすめ

きょう 出て きた ことばを 1つだけ ノートに 書いて おきましょう。「POSシステムって なに?」だけで じゅうぶんです。

近くのコンビニに行ったとき、少し観察してみましょう。

今日できること

  • コンビニの営業時間を見てみる。 24時間開いているか、時間が決まっているか、比べてみま しょう。
  • おうちの人に、昔のコンビニの話を聞いてみる。 自分の時代と何がちがうか比べてみましょう。
メモのすすめ

気になった言葉を1つだけ書いておくと、あとで調べる入口に なります。「多頻度小口配送って、他の業界にもあるの?」 だけでも十分です。

近所のコンビニの営業時間表示を確認したり、家族に昔の コンビニ事情を聞いたりすると、この記事で扱った歴史が 身近に感じられます。

手を動かして確かめる

  • 複数のチェーンの由来を比べる。 セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートの社名の 由来を、表にまとめてみましょう。
  • 近所のコンビニの営業時間を調べる。 24時間営業か、時短営業かを歩いて確認してみましょう (大人と一緒に)。

一次情報にあたる

各社の公式サイトには、創業から現在までの沿革が公開されて います。

メモのすすめ

気になった数字や言葉を1つだけノートに記録しておきましょう。 「1974年5月15日、日本1号店が豊洲に開業」という一文でも かまいません。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

この記事は、下にあげた公開情報をもとに書いています。文章や図を無断で転載してはいません。 もっと正確に知りたいときは、必ず下の出典にあたってください。 リンク先の内容や、リンク先で起きたことについて、当サイトは責任を負いません。

出典について:Wikipediaは百科事典、各社サイトは企業の公式沿革、報道機関は取材にもとづく記事です。

  1. Wikipedia「セブン-イレブン(米国)」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/セブン-イレブン_(米国) (1927年の創業、氷販売からの発展、1946年の改称についての解説)
  2. 食品産業新聞社ニュースWEB「セブン-イレブン1号店、1974年5月15日開業」。 https://www.ssnp.co.jp/distribution/686460/ (日本1号店の開業日・場所・売り上げについての解説)
  3. 神戸新聞NEXT「ローソンのロゴ『これってミルク缶だったのか!』と話題」。 https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/omoshiro/202201/0014961478.shtml (ローソンの社名の由来(J.J.ローソン氏の牛乳店)についての解説)
  4. ファミリーマート公式サイト「ファミリーマートのあゆみ」。 https://www.family.co.jp/company/familymart/corporate_history.html (1973年の狭山市1号店開業についての公式沿革)
  5. なぜ人手不足なのに24時間営業?「絶対に休んではいけない」ことになった理由(ねとらぼリサーチ)。 https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/747/ (1975年の郡山市での24時間営業開始と、各社の追随についての解説)
  6. 日本経済新聞「セブンイレブン、24時間営業で対立 加盟店と本部」。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41571240R20C19A2TJ3000/ (2019年の東大阪市の事例と、経済産業省「新たなコンビニのあり方検討会」の設置についての報道)
  7. ファミリーマート公式サイト「ファミリーマートの1号店ができたのはいつですか?」。 https://www.inq.family.co.jp/familymart/QA_Customer/web/knowledge112.html (1973年、西友の小型店実験第一号店として開店したことについての公式回答)
  8. 日本経済新聞「コンビニ24時間強制は『独禁法違反』 公取委が改善要請」。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63336240S0A900C2MM8000/ (2020年9月2日、公正取引委員会が24時間営業の強制を独占禁止法上問題となりうるとした見解についての報道)

なおした ところ

更新履歴

更新履歴(改版の記録)

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