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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

むかしの チャットソフトは、どんな ふうに つかわれて、どうして つかわれなく なったの?

名前の横のひとこと、画面をゆらすシェイク ── むかしのメッセンジャーは何に使われ、どう終わったか

初期メッセンジャー(ICQ・MSN・Yahoo!)の機能と終わり方 ── 1996〜2024年、ひとこと欄からスマホとLINEの時代まで

分野:技術

むかしの パソコンの チャットソフトには、名前の よこに 「ひとこと」を かける ところが ありました。多いと、全角で 129文字まで。きいて いる 曲の 名前を、ソフトが じどうで 出して くれる ことも ありました。

あの ちいさな らんに、みんなは 何を かいたのでしょう。そして、この ソフトたちは、どうして つかわれなく なったのでしょう。つかわれ方と、おわり方が わかります。

2005年に出たMSNメッセンジャーの日本語版には、名前の横に全角129文字までの「ひとこと」を出せる機能がありました。いま聞いている曲名を、ソフトが自動で表示することもできました。

あの小さな欄は、どんなふうに使われたのでしょうか。そして、ICQやMSNメッセンジャー、Yahoo!メッセンジャーは、なぜ使われなくなっていったのでしょうか。機能の広がりと、サービスが終わった順番が分かります。

2005年4月公開のMSN Messenger 7.0日本語版には、全角129文字までの「ひとこと」を他のメンバーに公開する機能と、Windows Media Playerで再生中の曲名・アーティスト名を表示する機能があった[4]。

この小さな欄は、どんな使い方を生んだのか。そして1990年代後半に始まったメッセンジャーは、なぜ2013年(MSN)、2014年(Yahoo!)、2024年(ICQ)に相次いで終わったのか。機能の追加と終了の経緯を、公式の紹介記事と報道で時系列に並べ、確かな部分と、資料が足りない部分を分けて示す。因果は断定せず、時期の並びとして読む。

読み方を切り替えられます。画面の上にある「よみかた」のボタンで、小学校低学年むけ・小学校高学年むけ・中学生むけの3つの書き方に切り替わります。むずかしいと思ったら、いつでもやさしい方に戻ってください。選んだ読み方はブラウザが覚えているので、次に別の記事を開いたときも同じ読み方で始まります。

1. ともだちの 名前の よこに、しらない 曲の 名前が 出ていたら?

1. 友だちの名前の横に、知らない曲名が出ていたら

1. 名前の横の「ひとこと」── 気分を伝える小さな欄(MSN 7.0日本語版)

ともだちの 名前の よこに、しらない 曲の 名前が 出ていたら、どう おもいますか。「この 曲、すきなのかな」と、気に なりますよね。

むかしの チャットソフトには、そんな ことが できる ものが ありました。2005年4月に 出た MSNメッセンジャー 7.0の 日本語ばんです。名前の よこに 「ひとこと」を のせられて、かける 数は 全角で 129文字まで。パソコンで きいて いる 曲の 名前を、ソフトが じどうで 出す ことも できました[4]。

きょうの きぶんを かく 人も、いたかも しれません。ただ、ほんとうに どう つかわれたかは、しらべた ものには 書いて ありません。

では、こんな 名前が ずらりと ならぶ 「ともだちリスト」は、どんな ソフトから はじまったのでしょう。

友だちの名前の横に、聞いたことのない曲名が出ていたら、あなたならどう思うでしょう。「この曲、好きなのかな」と気になって、話しかけるきっかけになるかもしれません。

そんな場面が作れたのが、MSNメッセンジャー7.0日本語版(2005年4月7日)です。登録した相手に、全角129文字までのひとことを公開できました。Windows Media Playerで再生中の曲名やアーティスト名を、メッセージとして表示することもできました[4]。

129文字は、原稿用紙のおよそ3分の1です(129÷400≒0.32)。この長さで気分を書く人もいたかもしれませんが、実際の使われ方を書いた資料は見つかっていません。なお、129文字はこの版の仕様で、ほかの版でも同じとは限りません。

それにしても、名前がずらりと並ぶ「友だちリスト」は、どこから来たのでしょうか。

友だちの名前の横に、聞き覚えのない曲名が出ていたら、どう受け取るか。2005年4月7日公開のMSN Messenger 7.0日本語版は、そうした場面を作れる仕様だった。

全角129文字までのメッセージを他のメンバーへ公開でき、Windows Media Playerで再生中の曲名・アーティスト名も表示できた[4]。129文字は原稿用紙(400字)のおよそ3分の1で(129÷400≒0.32)、この版の仕様であって全版共通とは限らない。

連絡先リストで名前の横にこの文字列が並ぶため、話しかける前に相手の様子を知る手がかりになりえた。ただし、実際にどんな使われ方をしたかを示す資料は確認できていない。

では、この連絡先リストを備えたメッセンジャーは、どこから広がったのか。

2. はなしかけたいのに、あいてが いそがしいか わからない

2. 話しかけたいのに、相手が忙しいか分からない

2. 相手を探して呼びかける ── ICQとMSN Messengerの広がり

はなしかけたいのに、あいてが いそがしいか わからない。そんな とき、どう しますか。

ICQ(アイシーキュー)は、あいてを さがして よびかける ための ソフトでした。名前は えいごの「I Seek You(あなたを さがす)」からと いわれます[1]。1996年11月に、イスラエルの 会社が だれでも ただで つかえる ように しました。

ひとりひとりが 番号を もち、名前を かえても、おなじ 番号を つかいつづけられました[1]。

2001ねんごろには、とうろくした 数が 1億おくを こえたと いわれます[1]。ただし、これは とうろくした 数で、つかって いた 人の 数では ありません。1999年7月には、MSNメッセンジャーも はじまりました[2]。

ともだちが ふえると、リストは ながく なって いきます。そこで、どんな くふうが たされたのでしょう。

話しかけたいのに、相手が今忙しいのか分からない。そんなとき、あなたならどうしますか。

「あなたを探す」という意味の名前をもつソフトがありました。ICQです(「I Seek You」に由来するとされます)。1996年11月に、イスラエルのMirabilis社が無料で公開しました[1]。

ICQは、UINと呼ばれる番号で利用者を区別しました。表示名やメールアドレスを変えても、同じアカウントを使い続けられます[1]。名前が変わっても、番号があれば「あの人」を呼び出せるわけです。

1998年にAOLが買収し、2001年ごろには登録アカウントが1億を超えました。1億は登録された数で、実際に使っていた人の数ではありません[1]。

MSNメッセンジャーも、1999年7月22日に始まっています。2009年には、月に3億3千万人を超える利用者がいると、Microsoftが報告しました。これは同社の報告で、日本だけの数字ではありません[2]。

相手が増えれば、リストは長くなります。そこで、どんな工夫が足されたのでしょうか。

話しかけたいが、相手が今忙しいのかどうか分からない。連絡先リストは、こうした場面で相手の様子を探る道具として使えたと考えられる。ただしこれは機能からの想像で、当時の使われ方を述べた資料は確認していない。

先に広がったのがICQである。1996年11月にイスラエルのMirabilis社が無料公開し、名称は「I Seek You」に由来する。UIN(番号)で利用者を区別し、表示名やメールアドレスを変えてもアカウントを維持できた[1]。

1998年にAOLが買収し、2001年ごろに登録アカウントは1億を超えた。1億は登録数で、実際の利用者数ではない[1]。

MSN Messengerは1999年7月22日に開始し、2005〜2006年にWindows Live Messengerへ改称された。2009年にMicrosoftは月間アクティブ3億3千万人超と報告している。同社の報告であり、日本国内の数字ではない[2]。日本国内のMSN・ICQの利用者数や年齢層は、今回の調査では資料が見つからなかった。

利用者が増えれば、連絡先リストも長くなる。そこに足された工夫は何だったのか。

3. ともだちが ふえたら、リストは どうなる?

3. 友だちが増えたら、リストはどうなる?

3. 長くなるリストへの工夫 ── グループ分けと絵の入力(v4.5日本語版)

ともだちが ふえるほど、リストは ながく なって、さがすのが たいへんです。

2001年10月に 出た MSNメッセンジャー 4.5の 日本語ばんでは、リストを グループに わけられる ように なりました[3]。「学校の ともだち」「家ぞく」の ように わけて おく、という つかい方が できそうです。

おなじ ばんでは、一覧いちらんから 絵を えらんで、そのまま おくる ことも できました[3]。むかしの 顔文字は、文字を ならべて 作りました。こんどは、えらんで おすだけです。

いまの スタンプの 先ぱいのようにも 見えますが、そう つながった、と 書いた ものは 見つかって いません。

でも、「ちょっと 見て!」と 気づいて ほしい ときは、どう すれば いいでしょう。

友だちが増えると、リストは長くなり、目当ての人を探すのが大変になります。

2001年10月22日公開の日本語版MSN Messenger v4.5では、登録した相手をグループに分けられるようになりました[3]。「学校の友だち」「家族」のように分けておく、といった使い方ができそうです。

同じ版では、メッセージを送るとき、一覧から画像を選んで入れることもできました[3]。記号を並べて作る顔文字と違い、用意された絵をクリックで送れます。

今のスタンプに似た発想にも見えます。ただ、この機能がスタンプの元になったと述べる資料は確かめられていません。似ている点として並べるにとどめます。

気持ちを絵で送れても、返事が来ないときの「ねえ、気づいて」までは運べません。では、そんなときはどうしたのでしょうか。

相手が増えるほど、連絡先リストは長くなる。日本語版MSN Messenger v4.5(2001年10月22日公開)では、登録したメンバーをグループ分けする機能が加わった[3]。

同じ版では、送信時に一覧から画像を選んで入力できる。文字の組み合わせで作る顔文字と異なり、用意された画像を選んで挿入する形式である[3]。

のちのスタンプと似た発想に見えるが、この機能が直接の前身だとする資料は今回確認できておらず、類似点の指摘にとどめる。

絵を選んで送る手段はできた。だが、返事がない相手の注意を引く手段は、別に要る。

4. へんじが ないとき、画面を ゆらして「気づいて」

4. 返事がないとき、画面を揺らして「気づいて」

4. 注意を引く合図 ── ウインク・シェイク・手書き(7.0日本語版)

メッセージを おくったのに、へんじが こない。「ねえ、見て!」と つたえたい とき、どう しますか。

2005年4月の MSNメッセンジャー 7.0 日本語ばんには、「シェイク」と いう ふしぎな 力が ありました。ボタンを おすと、会話の まどが 音と いっしょに ゆれます[4]。

「ウインク」は、あいての 画面に、うごく 絵を 出す 力です[4]。てがきの 字を おくる ことも できました。

「気づいて」を 音と うごきで つたえる くふう、だったのかも しれません。ただ、これは 見た 目からの わたしの 考えです。そのころの つかわれ方は、しらべた ものからは わかりません。

ところで、これらは パソコンの 前に いる 人に むけた あいずです。パソコンの 前に いない 人は、リストで どう 見えたのでしょう。

メッセージを送ったのに、返事が来ない。ちょっと「ねえ、見て!」と伝えたいとき、文字だけでは足りない気がしませんか。

MSN Messenger 7.0日本語版には、そんな場面で使えそうな機能がありました。ウィンドウを音つきで揺らす「シェイク」です。ほかにも、会話相手の画面にアニメーションを出す「ウインク」、手書き文字の送受信、ビデオ会話がありました[4]。英語圏では、揺らす機能はnudge(そっとつつく)と呼ばれています。

返事をうながしたり、ちょっとふざけたりする使い方は、想像できます。ただし、当時どう使われたかを示す資料は確かめられていません。導入時期も、7.0日本語版の記事で確認できる範囲にとどめます。

とはいえ、この合図が届くのは、パソコンの前にいる相手だけです。前にいない相手は、リストの中でどう見えたのでしょうか。

返事がないとき、文字だけでは相手の注意を引きにくい。MSN Messenger 7.0日本語版(2005年4月7日)には、会話ウィンドウを音つきで揺らす「シェイク」があった[4]。

ほかに、会話相手のウィンドウでアニメーションを表示する「ウインク」、手書き文字の送受信、ビデオ会話もあった[4]。ウインク・シェイクは公式の日本語表記で、英語圏ではnudgeとも呼ばれる。

機能の性質からは、注意を引く、ふざける、といった用途が想像できる。ただし利用実態を示す資料は確認できていない。導入時期も7.0日本語版の記事で確認できる範囲にとどめ、これより早いとは書かない。

これらは、パソコンの前にいる相手に向けた合図だった。パソコンの外にいる相手は、どう扱われたのか。

5. 黄色い しるしの ともだちは、パソコンの そとに いた

5. 黄色いアイコンの友だちは、パソコンの外にいた

5. パソコンの外へ広がる表示 ── モバイルのアイコンとYahoo!メッセンジャー

ともだちリストの 中に、黄色い しるしの ついた 人が います。この人は、パソコンでは なく、携帯電話けいたいでんわで メッセージを うけとれる 人でした。

2004年の MSNメッセンジャー 6.2で、そう 見わけられる ように なりました[5]。パソコンの 前に いない 人にも、メッセージが とどく ことが ある、という ことです。

「つながって いる」という しるしの 意味が、パソコンの そとへ ひろがって いった 場面と いえます。

そのころ、Yahoo!メッセンジャーも 2000年から はじまって いました[6]。その つかわれ方は、しらべた ものからは わかりません。

パソコンの そとへ ひろがった 道は、このあと どこへ つづいたのでしょう。

友だちリストに、黄色いアイコンの人がいたとします。その人は、パソコンの前ではなく、携帯電話でメッセージを受け取れる相手でした。

MSN Messenger 6.2(2004年)では、こうした相手を「モバイル」として黄色いアイコンで表示できるようになりました[5]。パソコンの前にいなくても連絡がつく人を、リストで見分けられます。

「今つながっているか」を示す表示の意味が、パソコンの外へ広がっていった一場面です。なお、ひとことやウインクは、この6.2の記事には出てきません(7.0の記事で確認できる機能です)。

日本では、Yahoo!メッセンジャーも2000年に始まっています[6]。当時の利用の様子を示す確かな資料は、今回は確認できませんでした。

パソコンの外へ向かった連絡の道は、このあと、どこへ続いたのでしょうか。

友だちリストに、黄色いアイコンのメンバーがいる。パソコンの前ではなく、携帯電話でメッセージを受け取れる相手である。MSN Messenger 6.2(2004年)で、そうしたメンバーを「モバイル」として表示できるようになった[5]。

「いまつながっているか」の表示が、パソコンの外へ広がった例といえる。ひとこと・ウインクは6.2の記事には無く、7.0の記事で確認される機能である。

Yahoo!メッセンジャーは2000年に開始した[6]。日本での機能や人気の記述は、報道の要約にとどまり、今回は確認していない。利用の実態を示す資料の不足は、ここでも変わらない。

パソコンの外へ向かった連絡の道は、このあとどこへ続いたのか。

6. やがて 道具は かわり、サービスは おわって いった

6. やがて、道具は変わり、サービスは終わっていった

6. 役目が移った時期 ── LINE・スマートフォン・Skype統合と各サービスの終了

むかしの チャットソフトは、どうやって おわって いったのでしょう。

まず、ソフトの そとで、れんらくの どうぐが かわり はじめて いました。2011年に LINEが はじまります。2011年3月の 東日本の 大きな じしんを きっかけに 作られた と いわれます[9]。2013年の おわりには、スマートフォンを もつ 家が、10 世帯せたいの うち 6つ ちょっとに なりました[10]。

そして 2013年3月、MSNメッセンジャー(Windows Live Messenger)が、Skypeに まとめられる 形で おわったと つたえられました[7][8]。

2014年3月26日には、Yahoo!メッセンジャーが おわりました。理由は「つかう 人が へって、つづけるのが むずかしい」でした[6]。ICQは、2010年に 会社が かわり、2024年6月26日に サービスを おえました[1]。

これらが つながって いるかは、しらべた ものからは 言えません。時期が 重なった、ということです。

サービスは おわりました。では、あの ころの くふうは、ぜんぶ きえて しまったのでしょうか。

あの頃のメッセンジャーは、どうやって終わっていったのでしょうか。まず、ソフトの外で、連絡の道具が変わりはじめていました。

LINEは、2011年3月の東日本大震災をきっかけに開発され、同じ年の6月に始まったと説明されています[9]。2013年末には、スマートフォンの世帯保有率が62.6%、10世帯のうち6世帯ちょっとになりました(総務省)[10]。

一方、Microsoftは2011年5月にSkypeを85億ドルで買い、2012年11月6日にWindows Live Messengerの終了を発表しました。連絡先を2つ持たなくてよいようにするため、という説明でした[8]。

終了は中国本土を除き2013年第1四半期とされ、連絡先はSkypeで使えるとされました[7]。実際の終了日は2013年3月15日、対象は約1億人と報じられています[8]。

Yahoo!メッセンジャーは、2014年3月26日午後3時に終了しました。理由は「利用者の減少が著しく、維持が困難」。友だちリストはYahoo!メールに引き継がれました[6]。ICQは2010年にMail.Ruが買収し、2024年6月26日に終了しています[1]。

MSNとYahoo!の終了時期は、LINEの登場や、スマートフォンが広がった時期のあとに並びます。ただし、それらが原因だと書いた資料は、今回は確認できていません。Yahoo!メッセンジャーの終了理由として公式に確かめられるのは、利用者の減少です。

サービスは終わりました。では、あの頃の工夫は、すっかり消えてしまったのでしょうか。

初期メッセンジャーは、どう終わっていったのか。まず、ソフトの外で連絡の道具が変わりつつあった。

LINEは2011年3月の東日本大震災を契機に開発され、2011年6月にサービスを開始した(NHN Japan)[9]。日付の細部は公式資料で未確認のため、月までにとどめる。スマートフォンの世帯保有率は、2013年末に62.6%である(総務省『情報通信白書』平成26年版)[10]。

Microsoftは2011年5月にSkypeを85億ドルで買収し[8]、2012年11月6日にWindows Live Messengerの終了を発表した[2]。中国本土を除き2013年第1四半期に終了、連絡先はSkypeで使えるとした[7]。

実際の終了日は2013年3月15日、対象約1億人と報じられ、Messengerの一本化は連絡先を2つ持たなくてよくするためと説明された[8]。

Yahoo!メッセンジャーは2014年3月26日午後3時に終了した。理由は「利用者の減少が著しく、サービスを維持していくことが困難」で、友だちリストはYahoo!メールに引き継がれた[6]。ICQは2010年にMail.Ruが買収し、2024年6月26日に終了した[1]。

MSN・Yahoo!の終了は、LINEの開始(2011年)とスマートフォン普及(2013年に6割超)のあとに並ぶ。だが、これらの因果を直接述べる資料は確認できておらず、「時期の並び」以上のことは言えない。

サービスは終わった。では、そこにあった工夫も消えたのか。

7. あの ころの あいずは、いまの アプリにも のこって いる?

7. あの頃の「合図」は、いまのアプリにも残っている?

7. 相手の様子を知らせる工夫 ── 既読表示との共通点

メッセージに 「きどく」が つくと、ほっと する 人が いるかも しれません。

LINEの「きどく」は、メッセージを 読んだ しるしが つく 力です。LINEを 出している 会社は、じしんなどの ときに、「読んだ」ことで 相手が ぶじだと 分かる ためだと せつめい して います[9]。

名前の よこの ひとこと、リストの しるし、画面を ゆらす 「気づいて」。どれも、相手の 様子を しったり、気づいて もらったり する くふうでした。いまの アプリにも、あの ころの 考え方が、形を かえて のこって いるのかも しれません。

これは、見た 目が にて いる という わたしの 見方です。つながりを しめす ものは 見つかって いません。

あの ちいさな ひとことの らんに、あなたなら 何を かきますか。

メッセージに「既読」がつくと、ほっとする人がいるかもしれません。LINEの既読表示は、災害のときにも、相手が「読んだ」ことで無事を推測できる機能として語られています[9]。

名前の横のひとこと、リストの中の合図、画面を揺らして「気づいて」と伝える機能。どれも、相手の様子を知らせたり、気づいてもらったりする工夫でした。既読表示も、「相手が今どんな状態か」を知らせる点で似ています。

ただし、この似ている点から、メッセンジャーの工夫が今のアプリへ受け継がれたと言い切る資料は、今回は確認できていません。似ているところがある、という見方として受け止めてください。

サービスは終わっても、「相手の様子が分かると安心する」という人の気持ちは、形を変えて今の道具に生きているのかもしれません。そう考えると、古いソフトの機能一覧が、ちょっと違って見えてきます。

では、あの小さな「ひとこと」の欄に、あなたなら何を書くでしょうか。

LINEの既読表示は、災害時に「読んだ」ことで相手の無事を推測できる機能として語られている[9]。

ひとこと、リストの表示、シェイク、既読は、いずれも相手の状態を知らせる、あるいは気づいてもらうための工夫という共通点をもつ。ただし、初期メッセンジャーの工夫が今のアプリに受け継がれたことを直接示す資料は、今回確認できていない。類似点の指摘にとどめる。

サービスが終わっても、相手の様子を知りたいという需要に応える形が、別の道具に見られる、という見方はできる。では、あの小さな欄に、自分なら何を書くか。

8. 129文字で、きょうの ひとことを かいて みよう

8. 129文字で、今日のひとことを書いてみる

8. 出口 ── 129文字の体験と、資料の読みどころ

かみに、129この ます目を かいて みましょう。ますが 多いので、わくを つくって 1行に 10こ ずつ ならべると、かきやすいです。

そこに、きょうの きもちを ひとこと かいて みます。曲の 名前を いれても いいし、ぜんぶ うめなくても だいじょうぶです。ちいさな らんに、なにを のせたいか かんがえる ところが、おもしろい ところです。

ノートに、129個のマス目を書いてみましょう。1行に10マスずつ並べると、13行と少しになります。

そこに、今日の気分や、聞いている曲名などを書いてみます。全部を埋めなくてもかまいません。書きたいことを小さな欄にどう収めるかを考えるところに、あの頃の「ひとこと」の面白さがあったのかもしれません。

資料を読むなら、窓の杜の記事[4]が、当時の機能を日本語で伝えています。

129文字を体感するには、ノートに129マスをつくり、今日の「ひとこと」を書いてみればよい。1行10マスなら13行と少しになる。

資料としては、日本語版の機能は窓の杜の紹介記事[3][4][5]、終了の経緯はINTERNET Watch[7][6]が読める。ICQの経歴はWikipediaの項目[1]が入口になるが、二次資料なので、原典にあたる際は各社の発表を確かめたい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:窓の杜・INTERNET Watchの当時の記事、Wikipedia、GIGAZINE、LINEヤフー(LYコーポレーション)の記事、総務省の資料を使った。何に使ったかは、各項目の最後に書いている。

  1. Wikipedia「ICQ」。https://en.wikipedia.org/wiki/ICQ (ICQの公開・買収・登録数・番号・終了について。二次資料)
  2. Wikipedia「MSN Messenger」。https://en.wikipedia.org/wiki/MSN_Messenger (開始日・改称・2009年の利用者数・終了発表日について。二次資料)
  3. 窓の杜「MSN Messenger v4.5」(2001年10月)。https://forest.watch.impress.co.jp/article/2001/10/25/msnmessenger.html (グループ分けと絵を選んで送る機能について)
  4. 窓の杜「MSN Messenger 7.0日本語版」(2005年4月)。https://forest.watch.impress.co.jp/article/2005/04/07/msnmessenger70jp.html (ひとこと・曲名表示・ウインク・シェイクについて)
  5. 窓の杜「MSN Messenger 6.2」(2004年4月)。https://forest.watch.impress.co.jp/article/2004/04/28/msnmessenger62.html (モバイル表示について)
  6. INTERNET Watch「Yahoo!メッセンジャー終了」。https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/630078.html (終了日と理由、友だちリストの引き継ぎについて)
  7. INTERNET Watch「Windows Live Messengerの終了」。https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/571263.html (終了予定時期とSkypeへの連絡先引き継ぎについて)
  8. GIGAZINE「Windows Live Messengerの終了」(2013年1月)。https://gigazine.net/news/20130109-messenger-end/ (Skype買収、終了日、対象人数の報道について。二次資料)
  9. LINEヤフー(LYコーポレーション)ストーリー。https://www.lycorp.co.jp/en/story/20260828/lifesaving_1.html (LINEの誕生のきっかけと既読表示の説明について)
  10. 総務省『情報通信白書』平成26年版。https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc253110.html (スマートフォンの世帯保有率について)

なおした ところ

更新履歴

更新履歴(改版の記録)

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