1. 「へいねんの 3ばい」って、なんの 3ばい?
1. 「平年の3倍」は、何と比べた数字なのか
1. 平年値と平年比:千葉市の367ミリは、8月の平年の約3.2倍
「へいねん」は、「いつもの 年」の ことでは ありません。むかしから 30ねんぶんの 雨の りょうを しらべて、へいきんに した ものです[1]。
千葉市の 8月の へいねんは、115.7ミリ。8月 ひとつきで、それぐらい ふる、と いう ことです[2]。ミリは、雨が たまった ふかさの ことです。
2026ねん 8月13日から 14日の 1日で、千葉市には 367ミリ ふりました。へいねんの 3ばい いじょうです[3]。ひとつきぶんの 3ばいが、1日に あつまった ことに なります。きしょうちょうの 表では、2日ぶんの ごうけいが、へいねんの 334パーセント(3.34ばい)と 出て います[4]。
たとえば、1ミリの 雨は、1メートル四方の ばしょに、1リットルの 水が たまる ぐらいです。367ミリなら、おふろ(200リットルぐらい)の 2はいぶん ちかくです。ただし ほんとうは、水は ひろがらないで、ひくい ところに あつまります。
では、この 日の よるに、なにが おきたのでしょう。
「平年」は、「ふつうの年」という意味ではありません。気象庁は、西暦の1の位が1の年から始まる30年間の平均を平年値とし、10年ごとに更新しています。たとえば1991年から2020年の平均が、2021年から2030年まで使われます[1]。
千葉市の8月の降水量の平年値は115.7ミリです[2]。8月13日から14日にかけての24時間降水量は367.0ミリでした[3]。367.0÷115.7は約3.2で、気象庁が「8月の平年の1ヶ月の降水量の3倍以上」と書いた量に当たります[3]。ひと月分の3倍が、およそ1日に集まったことになります。気象庁の資料の表には、13日から14日の2日間の合計(386.0ミリ)が、8月の平年値の334%と載っています[4]。「平年の◯倍」は、こうした平年比(平年値の何%か)を、倍で言い直したものです。
平年は平均なので、多い年も少ない年も、平年からずれるのがふつうです。だから「平年の3倍」の意味は、平年値の中身と、その量を何日で降らせたかで変わります。今回は、それを1日ほどで降らせた点が大きな違いです。
量を実感に直してみます。雨1ミリは、1平方メートルに1リットルの水がたまる量です。1時間に115ミリなら、家庭の浴槽(およそ200リットル)の半分を超え、24時間の367ミリなら、浴槽2杯近くになります。ただし本当は、水は平らに広がらず、低い場所に集まります。
では、8月13日の夕方から夜に、何が起きたのでしょうか。
「平年」は、ふつうの年のことではない。気象庁は、西暦年の1の位が1の年から始まる直近30年間の平均値を平年値とし、10年ごとに更新している。たとえば1991年から2020年の平均が、2021年から2030年まで使われる[1]。
千葉(千葉市)の8月の降水量の平年値は115.7ミリだ[2]。8月13日から14日の24時間降水量は367.0ミリで、観測史上1位を更新した[3]。367.0÷115.7は約3.2で、気象庁が「8月の平年の1ヶ月の降水量の3倍以上」と書いた量に当たる[3]。同じ資料の表では、13日から14日の2日間の合計(386.0ミリ)が、8月の月平年値の334%(平年比)と示されている[4]。「平年の◯倍」は、この平年比を倍で言い直した言い方だ。
平年は平均なので、多い年も少ない年も、平年からずれるのがふつうだ。「平年の3倍」の意味は、平年値の中身と、その量を何日で降らせたかで変わる。今回は、ひと月分の3倍が、およそ1日に集中した。
量を実感に直す。雨1ミリは1平方メートルに1リットルの水がたまる量なので、1時間115ミリなら1平方メートルに約115リットル、家庭の浴槽(およそ200リットル)の半分を超える。24時間の367ミリなら、浴槽2杯近くだ。ただし実際の水は平らに広がらず、低い場所に集まる。
この量が、8月13日の夕方から夜にかけて、どう降ったのか。
2. 8月13日の よる、千葉県で なにが おきたの?
2. 8月13日の夕方から夜、千葉県で起きたこと
2. 令和8年8月千葉豪雨:13日夕方から14日未明の経過
8月13日の 夕がたから よるに かけて、千葉県では、はげしい 雨が ふりつづきました。千葉市では、1時間に 115ミリ。雨を はかる ばしょでの 1時間の 雨の りょうとして、はかりはじめてから いちばん おおく なりました[3]。
きしょうちょうは、その 日の 朝、「大雨に なるかも しれない」と よそうして、ちゅういを よびかけて いました。でも、じっさいの 雨は、よそうを ずっと こえて いました[3]。
この 雨で、なくなった 人も います。おうちが 水に つかった ところも たくさん ありました[3][6]。
どうして、そんなに ふりつづけたのでしょう。
気象庁は、8月13日から14日の千葉県の大雨に「令和8年8月千葉豪雨」という名前をつけました。大きな災害をもたらした現象に名前をつけるのは、防災の対応をしやすくし、経験や教訓を後の世に伝えるためです[5]。
13日の朝、気象庁は千葉県で断続的に大雨になると予想し、低い土地の浸水や川の増水、土砂災害への注意を呼びかけていました。実際には、夕方から14日の未明にかけて線状降水帯が発生し、予想を大きく上回る雨になりました。14日6時までの24時間で、千葉県には解析雨量で500ミリを超えた所があります[3]。
千葉市では、1時間降水量が115.0ミリ(13日18時48分まで)、24時間降水量が367.0ミリで、どちらも観測史上1位でした。13日19時30分、千葉市など12市に、レベル5の大雨特別警報が出ました[3]。
消防庁のとりまとめ(8月19日10時)では、亡くなった方が13人、行方不明が1人、けがをした方が37人です。住まいの被害は、床上浸水が1,106棟、床下浸水が1,234棟などでした[3]。その後の状況は、国土交通省の被害状況のページで更新されています[6]。亡くなった方にお悔やみを申し上げます。
雨雲は、どうやって同じ場所にとどまり続けたのでしょうか。
気象庁は、8月13日から14日の千葉県の大雨を「令和8年8月千葉豪雨」と名づけた。大きな災害をもたらした現象に名前をつけるのは、防災対応を円滑にし、経験や教訓を後世に伝えるためだ[5]。
13日の朝、気象庁は、千葉県で断続的に大雨になると予想し、低い土地の浸水、河川の増水、土砂災害への注意・警戒を呼びかけていた。実際には、13日夕方から14日未明にかけて線状降水帯が発生し、予想を大きく上回る雨になった。14日6時までの24時間で、千葉県には解析雨量で500ミリを超える所があった[3]。
千葉市では、1時間降水量が115.0ミリ(13日18時48分まで)、24時間降水量が367.0ミリで、いずれも観測史上1位を更新した。13日19時30分に千葉市など12市へレベル5大雨特別警報が出され、14日5時15分に全市町村がレベル4以下に切り替わるまでに、気象防災速報は、線状降水帯直前予測が4回、線状降水帯発生が3回、記録的短時間大雨が25回発表された[3]。
消防庁のとりまとめ(8月19日10時)では、死者13人、行方不明者1人、負傷者37人。住家被害は、全壊3棟、半壊14棟、床上浸水1,106棟、床下浸水1,234棟などだ[3]。その後の状況は、国土交通省の被害状況のページで更新されている[6]。亡くなった方にお悔やみを申し上げる。
雨雲は、どうして同じ場所にとどまり続けたのか。
3. 雨雲が ならぶと、どうなる?
3. 雨雲が列になると、同じ場所に雨が降り続ける
3. 積乱雲と線状降水帯:8月13日の場合の空気の重なり
大雨を ふらせる 雲は、せきらんうん(もくもくと 立ちのぼる 大きな 雲)です。1つの 雲だけなら、しばらくして とおりすぎる ことが おおいです。
でも、あたたかくて しめった 空気が ずっと ながれこんで、雲が つぎつぎに できると、おなじ ところに、雲が れつに なって ならびます。これが せんじょうこうすいたいです[7]。
電車の れつを 思いうかべて ください。えきに 電車が つぎつぎに ついて、そのたびに 人が おりると、えきは 人で いっぱいに なります。ただし ほんとうは、雨雲は 電車では なくて、あたたかい 空気が のぼって できる 雲です。
13日の 千葉県では、上の ほうに つめたい 空気、下の ほうに あたたかくて しめった 空気が ありました。雲が ぐんぐん そだつ ようすでした[3]。
では、こういう 大雨は、むかしより ふえて いるのでしょうか。
大雨を降らせる雲は、もくもくと高く伸びる積乱雲です。1つの積乱雲だけなら、しばらくすると通り過ぎることが多いのですが、積乱雲が次々に生まれて列になり、数時間も同じ場所を通ると、そこだけに強い雨が降り続きます。この雨の帯が線状降水帯です。気象庁は、長さ50〜300km、幅20〜50kmほどの、線のように伸びる強い雨の区域と説明しています[7]。
たとえるなら、電車の行列です。同じ駅に電車が次々に着いて、そのたびに人がおりると、その駅だけが人であふれます。ただし本当は、雨雲は電車ではなく、暖かい空気が持ち上げられてできる雲です。
できかたの順番は、こうです。暖かく湿った空気が下の方に流れ込み続けます。その空気が、前線や地形などで持ち上げられて雨雲になります。空気の状態が不安定なので、雨雲は積乱雲にまで育ちます。上空の風の向きにそって、積乱雲が線のように並びます[7]。
8月13日は、この時期としては強い上空の寒気と、高気圧のふちを回ってくる暖かく湿った空気で、大気が非常に不安定でした。関東の内陸では、昼の雨や雷雨で冷たい空気ができて、少しずつ南へ動きました。千葉県のあたりで、暖かく湿った空気がその冷たい空気の上に乗り上げ、雨雲が育ち、同じ地域にとどまって、線状降水帯になりました[3]。
では、こうした大雨は、昔より増えているのでしょうか。今年が特別なのでしょうか。
気象庁は、長さ50〜300km、幅20〜50kmほどに細長く伸びる強い雨の範囲を、線状降水帯と呼ぶ。できかたは、こう説明されている。暖かく湿った空気が、大気の低い所へ流れ込み続ける。その空気が前線や地形で持ち上げられると、雨雲ができる。大気が不安定なら、雨雲は積乱雲に育ち、上空の風に沿って並ぶと、線状になる[7]。
8月13日の場合、気象庁の資料では、この時期としては強い上空の寒気と、千島の東の高気圧の縁を回る暖かく湿った空気で、大気の状態が非常に不安定だった。13日は、関東の内陸で日中の雨や雷雨により冷たい空気ができ、少しずつ南下した。千葉県付近で、暖かく湿った空気がこの冷たい空気に乗り上げて対流雲が発達し、雨雲が同じ地域に停滞して線状降水帯になった[3]。
資料の説明を並べると、上空の寒気、暖かく湿った空気の流入、冷たい空気の上への乗り上げ、雨雲の停滞が、同じ場所で重なった、という流れになる。
この重なりは13日の説明で、線状降水帯がいつもこの型でできるとは限らない。では、こうした激しい大雨は、昔より増えているのか。
4. 大雨は、むかしより ふえて いるの?
4. 大雨は増えているのか。今年は特別なのか
4. 1時間50ミリ以上は約1.5倍に:増加傾向と、2026年の2つの大雨
1時間に 50ミリ いじょうの はげしい 雨は、1976ねんごろに くらべて、いまは 1.5ばいぐらいに ふえた、と きしょうちょうは 書いて います[8]。
あたたかい 空気は、すいじょうき(目に 見えない 水の すがた)を、おおく ふくめます。気おんが 1度 あがると、ふくめる りょうは、およそ 7パーセント ふえる、と いわれて います[9]。
今年の 6月にも、前線と 台風で、西日本の ひろい ところで 大雨が ありました[10]。8月の 千葉の 大雨とは、雨雲の しくみが ちがいます。今年が いつもの 年より おおいか どうかは、1年が おわって、数が まとまるまで わかりません。
大雨は、まえもって わかるのでしょうか。
日本では、激しい大雨が増えています。1時間に50ミリ以上の雨が降った回数は、アメダス1,300地点あたりに直すと、1976〜1985年の約226回から、2015〜2024年の約334回へ、約1.5倍になりました。強い雨ほど増え方が大きく、80ミリ以上は約1.7倍です。気象庁の「日本の気候変動2025」がまとめた数字で、報告書は、地球温暖化がすでに大雨の頻度と強さの増加に影響している、とも述べています[8]。
理由の一つは、水蒸気です。国連のIPCCの報告書のFAQ(気象庁の訳)は、気温が1度上がるごとに、大気がかかえられる水蒸気が約7%増えるとしています[9]。暖かい空気ほど、雨のもとになる水蒸気を多く持てます。ただし、この7%が、そのまま雨量の増え方になるわけではありません。
「今年は大雨ばかり」という感じは、どうでしょうか。2026年には、少なくとも2つの大きな大雨がありました。6月24日から27日は、梅雨前線が停滞し、台風7号と8号から暖かく湿った空気が流れ込んで、近畿や中国を中心に大雨になりました。降水量は、奈良県、和歌山県、広島県、高知県を中心に300ミリを超え、大阪府の生駒山では、26日に1時間76.5ミリで観測史上1位になりました[10]。もう1つが、8月の千葉豪雨です。
2つは、前線と台風、上空の寒気と暖かく湿った空気と、しくみが違います。共通の1つの理由で説明できる大雨ではありません。今年1年の大雨の回数が、いつもの年より多いかどうかは、年間の統計がまとまるまで分かりません。長期の増加傾向と、年ごとの多い少ないは、別の話です。
増えている大雨を、前もって知らせることは、どこまでできるのでしょうか。
1時間降水量50ミリ以上の年間発生回数(アメダス1,300地点あたりに換算)は、最初の10年間(1976〜1985年)の約226回から、最近10年間(2015〜2024年)の約334回へ、約1.5倍に増えた。強い雨ほど増え方が大きく、80ミリ以上は約1.7倍、100ミリ以上は約1.8倍だ。これらは気象庁の「日本の気候変動2025」の数字で、同報告書は、地球温暖化がすでに大雨の頻度と強度の増加に影響を及ぼしているとも述べる[8]。
理由の一つは水蒸気だ。IPCC第5次評価報告書のFAQ(気象庁訳)は、気温が1度上がるごとに、大気が保持できる水蒸気は約7%増加するとしている[9]。暖かい空気ほど、雨のもとになる水蒸気を多く抱えられる。ただし、この7%が、そのまま雨量の増え方になるわけではない。
2026年には、少なくとも2つの大きな大雨があった。6月24日から27日は、梅雨前線が停滞し、台風7号・8号から流れ込む暖かく湿った空気で前線の活動が強まり、近畿・中国を中心に大雨になった。6月24日6時から27日15時までの降水量は、奈良県、和歌山県、広島県、高知県を中心に300ミリを超え、大阪府の生駒山では26日に1時間76.5ミリで観測史上1位となった。近畿・中国(山口県を除く)の被害は、消防庁の調べ(29日12時)で、負傷者1名、床上浸水121棟だった[10]。もう1つが8月の千葉豪雨だ。
2つの大雨は、前線と台風、上空の寒気と暖かく湿った空気と、気象のしくみが違う。共通の1つの理由では説明できない。今年1年の大雨の回数が、例年より多いかどうかは、年間の統計がまとまるまで分からない。長期の増加傾向と、年ごとの多い少ないは、別の話だ。
増えている大雨を、前もって知らせることは、どこまでできるのか。
5. 大雨は、まえもって わかるの?
5. 大雨は、どこまで予報できるのか
5. 線状降水帯の予測はなぜ難しいか:半日前予測と、2026年に始まった直前予測
せんじょうこうすいたいが、いつ、どこで できるかを あてるのは、とても むずかしい ことです。空気の 水の りょうや 風など、いろいろな ことが かさなって おきるからです[7]。
きしょうちょうは、2022ねんから「はんにちぐらい まえ」の よびかけを して います。2026ねんの 5月の おわりごろからは、「2〜3じかん まえ」を めざす「ちょくぜんよそく」も はじまりました[7][11]。13日にも、ちょくぜんよそくが 4かい 出ました[3]。
それでも、よそうを こえる 雨に なる ことが あります。だから、雨が ひどく なる まえに、うごきかたを きめて おく しくみが あります。それが「けいかいレベル」です。どう 読めば いいのでしょう。
線状降水帯の予報が難しいのは、発生に、水蒸気の量、大気の安定の度合い、高さごとの風など、いくつもの要素が複雑にからむからです。海の上の観測データが足りないことも理由です。細かさ2kmの計算でも、1つ1つの積乱雲を当てるのには限りがあります[7]。
それでも、情報は少しずつ整えられてきました。2022年6月から、半日ほど前の呼びかけが始まり[7]、2026年5月下旬からは、発生の2〜3時間前を目標にお知らせする「線状降水帯直前予測」が加わりました[11]。8月13日には、直前予測が4回、発生の情報が3回出ています[3]。
それでも、13日の朝の予想を、実際の雨は大きく上回りました[3]。いつ、どこで、どれだけ降るかを細かく当てることは、いまも難しいのです。だから、予報が外れる幅があることを前提に、情報の段階に合わせて動き方を決めておく仕組みがあります。それが、次の警戒レベルです。
気象庁は、線状降水帯の予報が難しい理由を、次のように説明する。発生には、水蒸気の量、大気の安定度、各高度の風など、複数の要素が複雑に関わる。海上の観測データが足りない。水平解像度2kmの数値予報でも、個々の積乱雲を予想するには限界がある[7]。
情報は段階的に整えられてきた。2022年6月から半日程度前の呼びかけが始まり[7]、2026年5月下旬からは、発生の2〜3時間前を目標にお知らせする「線状降水帯直前予測」が加わった[11]。8月13日には、直前予測が4回、発生が3回発表された[3]。
それでも、13日朝の予想を、実際の雨は大きく上回った[3]。いつ、どこで、どれだけ降るかを細かく当てることは、いまも難しい。だから、予報が外れる幅があることを前提に、情報の段階(警戒レベル)に合わせて動き方を決めておく仕組みがある。その警戒レベルは、どう読めばよいのか。
6. 大雨の とき、どう うごけば いいの?
6. 警戒レベルと、大雨のときの動き方
6. 警戒レベル1〜5と、2026年5月29日からの新しい防災気象情報
大雨の じょうほうは、1から 5までの「けいかいレベル」と、むすびついて います[12]。
レベル3では、にげるのに じかんが かかる 人(おとしよりや、あかちゃんが いる 人など)が にげはじめます。レベル4では、あぶない ところに いる 人は、ぜんいん にげます。レベル5は、いのちが あぶない ときで、すぐに 身を まもります[13]。
レベル5は、もう にげにくく なった ときの ものです。ないかくふの ポスターは、レベル5を まって いては いけない、レベル4までに にげよう、と つたえて います[13]。
地下や、みちの 下を くぐる ところ(アンダーパス)は、水が あっという間に たまります。きしょうちょうは、大雨の ときは ちかづかないように、と つたえて います[15]。大雨の ときに、そとを 歩くのも あぶない、と ないかくふは 書いて います[13]。
大雨の ニュースで ふあんに なる ことは あります。おうちの 人に はなして、にげる ばしょと みちを、いっしょに たしかめて みましょう。
大雨の情報には、1から5の警戒レベルが結びつけられています。レベル2は、ハザードマップで避難先と道を確かめておく段階です。レベル3は、避難に時間のかかる人(高齢の方、障害のある方、赤ちゃん連れの方など)が動き始め、ほかの人も予定を見直し始める段階です。レベル4は、危険な場所にいる全員が避難する段階。レベル5は、命が危ない状態で、まず身の安全を守る段階です[12][13]。
2026年5月29日から、気象庁の情報の名前に、レベルの数字がつくようになりました。たとえば「レベル3大雨警報」「レベル4大雨危険警報」「レベル5大雨特別警報」です[14]。8月13日、千葉県に出たのは、いちばん上の「レベル5大雨特別警報」でした[3]。
いちばん大切なのは、レベル5の位置づけです。内閣府と消防庁のポスターは、レベル5を「すでに安全な避難ができず命が危険な状況」と書き、発令を待ってはいけない、レベル4までに自分の判断で危険な場所から全員避難する、と示しています。レベル5は必ず発令される情報ではない、という注記もあります[13]。
千葉県では、土砂・浸水・洪水のキキクル(危険度分布)の全てで、いちばん上の黒(災害切迫)が出ました[3]。浸水キキクルの黒は、大きな浸水が迫っているか、すでに起きている可能性が高い状態です[15]。
場所にも注意が要ります。住宅の地下室や道路のアンダーパスは、雨水がたまる体積が小さいので、浸水や冠水の深さが短時間で急に増えます。大雨のときは近づかないことが大切です[15]。内閣府のポスターは、豪雨のときの外の移動は、車でも危険だとも書いています[13]。避難は、避難所へ行くことだけではありません。「難」を「避」けることで、屋内の安全な場所にいることも選べる場合があります[13]。
大雨のニュースで不安になることは、ふつうにあります。家の人に話して、避難する場所と道を、いっしょに確かめてみましょう。
大雨の情報は、5段階の警戒レベルに結びつけられている。気象庁と内閣府の整理では、レベル2は、ハザードマップで避難先と経路を確かめておく段階。レベル3(高齢者等避難)は、避難に時間のかかる人が動き始め、それ以外の人も予定を見直し始める段階。レベル4(避難指示)は、危険な場所にいる全員が避難する段階。レベル5(緊急安全確保)は、命が危ない状況で、まず身の安全を守る段階だ[12][13]。
2026年5月29日から、気象庁の防災気象情報の名前に、警戒レベルの数字がつくようになった。たとえば「レベル3大雨警報」「レベル4大雨危険警報」「レベル5大雨特別警報」だ[14][12]。8月13日に千葉県へ出されたのは「レベル5大雨特別警報」だ[3]。
要点はレベル5の位置づけだ。内閣府・消防庁のポスターは、レベル5を「すでに安全な避難ができず命が危険な状況」とし、発令を待ってはいけない、レベル4避難指示までに自らの判断で危険な場所から全員避難する、と示す。注記には、市町村が災害の状況を確実に把握できるとは限らないなどの理由で、レベル5は必ず発令される情報ではない、とある[13]。
千葉県では、土砂・浸水・洪水の各キキクルで、最上位の黒(災害切迫)が出た[3]。浸水キキクルの黒は、雨の強さの指標(表面雨量指数)が、レベル5大雨特別警報の基準に届いたことを示す。大きな浸水が迫っているか、すでに起きている可能性が高い状態だ[15]。
場所への注意もある。住宅の地下室や道路のアンダーパスは、雨水がたまる体積が小さいため、浸水や冠水の深さが周囲より早い段階から短時間で急に増す。大雨時は近づかない[15]。ポスターは、豪雨時の屋外の移動は車を含めて危険だとも書く。避難は避難所に行くことに限らず、「難」を「避」けることであり、条件を満たせば屋内での安全確保も選べる[13]。
じぶんでも やって みる
自分でも調べてみたくなったら
自分でも調べてみたくなったら
じぶんの まちの「へいねん」を しらべて みましょう。おうちの 人と いっしょに、きしょうちょうの ページで、8月の 雨の りょうを 見ます[2]。千葉市は 115.7ミリでした。じぶんの まちの 3ばいは、どれぐらいでしょう。
おうちの 人と やって みる
- へいねんの りょうを しらべて、3ばいに して みる。そのぶんが 1日で ふったら、どんな ことが おきそうかを 話して みる。
- おうちの まわりの ハザードマップを 見て、にげる ばしょと みちを 1つ きめる。ハザードマップは、水が つく ところが かいて ある 地図です[16]。
大雨の ときに、そとへ 見に いくのは やめましょう。しらべるのは、雨が ふって いない ときに、おうちの 中で します。
「平年の3倍」を、自分の町で考えてみましょう。家の人といっしょにやってください。
平年を調べる
- 気象庁の平年値のページで、自分の町の8月の降水量を調べる。千葉市は115.7ミリでした。自分の町の3倍は何ミリか。それが1日で降ったら、町のどこに水が集まりそうか、話し合ってみる[2]。
ハザードマップを開く
- 国土交通省のハザードマップポータルサイトで、家のまわりの浸水の想定を見る。避難する場所と道を、家族で1つ決めておきます[16]。
大雨のときに、外へ様子を見に行かないでください。調べるのは、雨が降っていないときに、家の中で行いましょう。
原典で確かめる
- 気象庁「災害をもたらした気象事例」の令和8年8月千葉豪雨の資料を読む。13日朝の予想と実況の比較、キキクルの画面、線状降水帯に関する情報の発表状況の図があります[3]。
- 「日本の気候変動2025」第5章で、1時間50ミリ以上のグラフを見る。比べている期間(1976〜1985年と2015〜2024年)と、観測地点の数え方を確かめられます[8]。
自分の町で確かめる
- 気象庁の平年値のページで、自分の町の8月の降水量を調べ、その3倍を計算する。「平年の3倍」が、その町にとってどれくらいの量なのかを、想像してみる[2]。
- ハザードマップポータルサイトで、浸水の想定を見る。想定される水の深さと、避難先までの道のりを、家族で確かめる[16]。
大雨のときに、外へ様子を見に行かないでください。調べるのは、雨が降っていないときに、家の中で行いましょう。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
この記事は、下にあげた公開情報をもとに書いています。文章や図を無断で転載してはいません。もっと正確に知りたいときは、必ず下の出典にあたってください。リンク先の内容や、リンク先で起きたことについて、当サイトは責任を負いません。
出典について:気象庁、内閣府・消防庁、国土交通省、IPCCの報告書(気象庁訳)を使いました。千葉豪雨の数字は、気象庁の速報(令和8年9月7日現在と、9月16日現在)と、消防庁の8月19日10時のとりまとめによるもので、その後の報告で変わることがあります。このメモは、これらの機関のものではなく、個人のまとめです。
- 気象庁「第5章 平年値」(気象統計の基礎)。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/stats/dounyu_5.html (平年値の定義:30年平均、10年ごとに更新)
- 気象庁「平年値(年・月ごとの値)千葉」(統計期間1991〜2020年)。 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=45&block_no=47682 (千葉市の8月の降水量の平年値115.7ミリ。自分の町の値も、同じ仕組みのページで調べられる)
- 気象庁「令和8年(2026年)8月13日に千葉県にレベル5大雨特別警報やレベル5土砂災害特別警報を発表した事例」(令和8年9月7日現在の速報)。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jirei/sokuhou/R080813.pdf (千葉豪雨の雨量、特別警報、線状降水帯の情報、13日朝の予想との比較、被害。消防庁のとりまとめを引用している)
- 気象庁「災害をもたらした気象事例 令和8年8月千葉豪雨」(令和8年9月16日現在の速報)。 https://www.data.jma.go.jp/stats/data/bosai/report/2026/20260916/jyun_sokuji20260813-0814.pdf (上の資料より新しい版。2日間の合計雨量386.0ミリと、月平年値との比334%。特別警報・線状降水帯の情報の発表時刻の一覧)
- 気象庁「令和8年8月13日からの千葉県の豪雨の名称について」(令和8年8月14日)。 https://www.jma.go.jp/jma/press/2608/14a/20260814_R8chibagouu.html (「令和8年8月千葉豪雨」の名称と、名前をつける目的。9月16日に、対象期間を8月13〜14日と直す追記がある)
- 国土交通省「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について」。 https://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_260813.html (被害状況の報告が、日付順に更新されているページ)
- 気象庁「予報が難しい現象について(線状降水帯による大雨)」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yohokaisetu/senjoukousuitai_ooame.html (線状降水帯の定義、できかた、予報が難しい理由、半日前からの呼びかけ)
- 気象庁「日本の気候変動2025 —大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書—」第5章。 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ccj/2025/html_honpen/cc2025_honpen_5.html (1時間50ミリ以上の年間発生回数が約1.5倍、強い雨ほど増え方が大きいこと。温暖化の影響)
- IPCC第5次評価報告書 第1作業部会 よくある質問と回答 FAQ 8.1「水蒸気は気候変動にどのように重要なのか?」(気象庁訳)。 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/ipcc_ar5_wg1_faq8.1_jpn.pdf (気温が1度上がるごとに、大気が保持できる水蒸気は約7%増える)
- 大阪管区気象台「令和8年6月24日から27日にかけての梅雨前線と台風による大雨について」(気象速報、令和8年6月29日15時現在)。 https://www.data.jma.go.jp/osaka/kikou/saigai/pdf/sokuhou/20260629_kanku.pdf (6月の大雨の原因、雨量、被害)
- 気象庁「線状降水帯直前予測の運用開始について」(令和8年3月10日)。 https://www.jma.go.jp/jma/press/2603/10b/20260310_SLMCS.html (発生の2〜3時間前を目標にお知らせする直前予測。令和8年5月下旬から)
- 気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html (警戒レベルごとに住民がとる行動と、気象庁の情報の対応)
- 内閣府(防災担当)・消防庁「警戒レベル」ポスター(避難情報に関するガイドラインの関連資料)。 https://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/pdf/poster.pdf (レベル4までの避難、レベル5は待たない、避難の考え方)
- 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/keiho-update2026/index.html (令和8年5月29日からの、情報名にレベルの数字がつく仕組み)
- 気象庁「浸水キキクル(大雨警報(浸水害)の危険度分布)」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/riskmap_inundation.html (黒(災害切迫)の意味と、地下室・アンダーパスの注意)
- 国土交通省・国土地理院「ハザードマップポータルサイト」。 https://disaportal.gsi.go.jp/ (自分の町の浸水や土砂災害の想定を、地図で見られるサイト)
なおした ところ
更新履歴
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