1. きょうぎは、だれが きめるの?
1. 種目を決める人が変わった ── アジェンダ2020
1. アジェンダ2020と開催都市提案
オリンピックで どんな きょうぎを やるかは、むかしは ほとんど、オリンピックの きまりを きめる IOCが きめて いました。
2014ねんに、あたらしい きまりが できました。オリンピックを ひらく まちの ひとたちが、「この たいかいだけ、この きょうぎも やりたい」と、IOCに おねがいできるように なったのです[1]。これを はじめて つかったのが、東京の たいかいでした。
ただし、それは その たいかいだけの こと。ずっと つづくと きまった わけでは ありません。
2. どの きょうぎが、はじめてだったの?
2. 2016年、5競技が承認された
2. 第129回IOC総会の承認(2016年8月)
2016ねんの 8がつ、IOCは 5つの きょうぎを 東京の たいかいに くわえると きめました。やきゅうと ソフトボール、からて、スケートボード、クライミング、サーフィンです[2]。
この うち、からて、スケートボード、クライミング、サーフィンは、オリンピックで はじめて。やきゅうと ソフトボールは、むかしも あって、また もどって きました[3]。
ぜんぶで 18しゅもく、せんしゅは およそ 474にんが ふえました。
3. クライミングは、なぜ 3つを 1つに したの?
3. 金メダル1個に3種目 ── スポーツクライミングの工夫
3. スポーツクライミングの複合方式と日本の選手
クライミングには、とくいな わざが ちがう 3つの しゅもくが あります。たかい かべを はやく のぼる。ひくい かべの むずかしい もんだいを とく。ながい かべを どこまで のぼれるか。
ところが、東京の たいかいでは、きんメダルが おとこの ひとと おんなの ひと、1つずつしか もらえませんでした[5]。それに、せかいの クライミングを まとめる ところは、スピードを はずしたく ありませんでした。そこで、3つを あわせて、1つの しあいに したのです[4]。
3つの しゅもくの じゅんいを あわせて、せいせきが よい ひとが かちます。とくいな わざが ちがうので、クライミングの せかいからは、ひはんの こえも ありました[5]。
スポーツクライミングには、ボルダー(低い壁で難しい課題を解く)、リード(長い壁をどこまで登れるか)、スピード(15mの壁を2人で並んで登る)という、性格の違う3種目があります[4]。
東京2020では、クライミングに金メダルが男女各1個しか割り当てられませんでした。国際連盟はスピードを外したくもなかったため、3種目を組み合わせた「複合」を1つの種目にしました[5]。3種目の順位を掛け合わせ、数字が小さい選手が上に立つ方式です。専門が違うため、競技界から批判も出ました[5]。
日本の選手
女子では野口啓代選手が銅メダルを獲得しました。男子では野中生萌選手が銅、楢崎智亜選手が4位でした[5]。3種目すべてに挑んだ選手たちの姿は、この方式だから見られたものです。
パリ2024では、スピードと、ボルダー&リードの複合に分かれました[5]。
スポーツクライミングは東京2020で五輪初採用となった。ボルダー、リード、スピードの3種目を組み合わせた「複合」を男女各1種目として実施した。スピードは、高さ15m、95度前傾した壁に同一の2ルートを設け、2人が並んで登って速さを競う[4]。
金メダルの割り当てが男女各1個であり、国際連盟もスピードを外したくなかったため、3種目を1つに統合した。3種目の順位の積が小さい選手が上位になる方式で、専門種目が異なることから、競技界から批判も出た[5]。
女子複合では野口啓代が銅、男子では野中生萌が銅、楢崎智亜が4位。競技会場は東京・青海アーバンスポーツパークだった[5]。パリ2024では、スピードと、ボルダー&リードの複合の2種目に分かれた[5]。
4. いちばん わかい メダリストは、いくつ?
4. 13歳と12歳 ── スケートボードの若い表彰台
4. スケートボードの低年齢メダリスト
スケートボードの おんなの ひとの しあいで、13さいの にしや もみじさんが、きんメダルを とりました[8]。
13さいと 330にちで、にほんの せんしゅの きんメダリストでは、いちばん わかいです。でも、むかしの オリンピックには、もっと わかい ひとが いました。1936ねんの 大会で、13さい 268にちで かった せんしゅです。あと 62にち、たりませんでした[8]。
パークと いう しゅもくでは、12さいの ひらき ここなさんが ぎんメダルを とりました[9]。
5. サーフィンは、なみを まって きめた?
5. 台風の波を待つ ── サーフィンの決勝
5. サーフィン ── 釣ヶ崎海岸と決勝の前倒し
サーフィンは、ちばの つりがさきかいがんで ひらかれました。なみが ないと、しあいが できません。
たいふうが やって きて、おおきな なみが 来る ことが わかりました。そこで、けっしょうを 1にち はやめて、7がつ 27にちに しました[6]。
おとこの ひとでは、いがらし カノアさんが ぎんメダルを とりました[7]。
6. ブレイキンは、どうして オリンピックに はいれたの?
6. ブレイキン ── ユース五輪からパリへ
6. ブレイキンの採用経緯とパリ2024
ブレイキンは、おんがくに あわせて おどり、ふたりで たいけつします。2018ねんに ひらかれた わかい ひとの オリンピックで つかわれて、こうひょうでした[10]。
パリの たいかいに あう きょうぎとして ていあんされ、2020ねん12がつに、はいる ことが きまりました[10]。
おんなの ひとで はじめての きんメダルは、ゆあさ あみさんでした[11]。
ブレイキンは、2018年のブエノスアイレス・ユース五輪で採用され、好評を得ました。その後、パリ2024の大会構想に合う競技として組織委員会が正式採用を提案し、IOCが2020年12月7日に承認しました[10]。
試合は1対1のバトル形式で、技術・語彙・実行・音楽性・独創性の5つの基準で審査されました[10]。33人、16か国が出場しました。
女子の初代金メダルは湯浅亜実選手(ダンサー名AMI)です[11]。
パリ2024では、ブレイキン、BMXフリースタイル、スケートボード、3x3バスケットボールが、コンコルド広場の都市公園にまとめて開かれました[12]。
ブレイキンは2018年ブエノスアイレス・ユース五輪で採用されて好評を得た。その後、パリ2024の大会構想に合う競技として組織委員会が正式採用を提案し、IOCが2020年12月7日に承認した[10]。開催都市提案の流れに位置づけられる。
パリ2024では1対1のバトル形式で、技術・語彙・実行・音楽性・独創性の5基準で審査された。33人(b-boy 16・b-girl 17)・16か国が出場。男子の金はフィリップ・キム(カナダ)[10]。審査基準は2024年の実施要項で、将来変わりうる。
女子は湯浅亜実(AMI、埼玉県川口市出身)が初代金メダルを獲得し、「まだ夢のよう。ふわふわしているが、ちょっとずつ本当に取れたんだなと実感している」と語った[11]。
パリ2024は、ブレイキン、BMXフリースタイル、スケートボード、3x3バスケットボールを、パリ中心部のコンコルド広場の都市公園にまとめて開いた。IOCはこれをアジェンダ2020の「若者と関わる」方針の実現と説明している[12]。
ブレイキンは、2028年ロサンゼルス大会の競技には含まれていない。湯浅は「発祥の国でやってほしかった」と話した[11]。将来の追加は決まっていない。
自分でも しらべて みたく なったら
自分でも調べてみたくなったら
自分でも調べてみたくなったら
今日できること
おうちの ひとと、JOCの ウェブサイトで、すきな きょうぎを 1つ えらびます。その きょうぎの ルールを 1つ、みつけて みましょう。
出かけてできること
ちかくの こうえんや スポーツかんで、スケートボードや クライミングを している ひとを、とおくから みて みましょう。
こうしきの じょうほう
オリンピックの きょうぎは、これからも かわって いきます。つぎの たいかいで なにが はいるかは、まだ わかりません。
今日できること
JOCのウェブサイトの競技紹介で、気になる競技を1つ選んで、基本のルールと、オリンピックに入った年を調べてみます。同じ年に入った競技を並べると、共通点が見つかるかもしれません。
出かけてできること
近くのスポーツ施設やスケートパークで、競技をしている人の動きを、離れた場所から観察してみましょう。
公式情報
次の大会でどの競技が入るかは、その大会の開催都市の提案とIOCの承認で決まります。ブレイキンのように、ある大会だけで終わる競技もあります。
今日できること
JOCの競技紹介ページで、気になる競技を1つ選び、採用された大会と、そのときの決め方(開催都市提案か、既存の枠か)を調べる。
出かけてできること
近くのスポーツ施設やスケートパークで、競技の動きを離れた場所から観察する。
公式情報
採用経緯はIOC公式サイトのニュースで確認できる。次の大会の追加競技は、IOC公式サイトのニュースで最新の発表を確かめられる。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
大会の公式な発表はJOC・IOCのページ、経緯や結果の整理はWikipediaなどの二次資料、と使い分けている。
- 訪日ラボ「東京2020組織委発表の解説」 https://honichi.com/news/2019/07/09/tokyoolympicnew/ (アジェンダ2020と追加種目の提案)
- IOC「IOC approves five new sports for Olympic Games Tokyo 2020」 https://www.olympics.com/ioc/news/ioc-approves-five-new-sports-for-olympic-games-tokyo-2020 (2016年の承認)
- Wikipedia「2020 Summer Olympics」 https://en.wikipedia.org/wiki/2020_Summer_Olympics (初登場と復活の区別)
- JOC スポーツクライミング https://www.joc.or.jp/sports/sport_climbing/index.html (競技の形式)
- Wikipedia「Sport climbing at the 2020 Summer Olympics」 https://en.wikipedia.org/wiki/Sport_climbing_at_the_2020_Summer_Olympics (複合方式の理由・結果)
- Wikipedia「Surfing at the 2020 Summer Olympics」 https://en.wikipedia.org/wiki/Surfing_at_the_2020_Summer_Olympics (決勝の前倒し・参加者数)
- JOC 五輪選手ページ 五十嵐カノア https://www.joc.or.jp/athletes/igarashikanoa/index.html (銀メダル・生年月日)
- JOC ニュース(西矢椛の最年少記録) https://www.joc.or.jp/news/013678.html (年齢と記録との差)
- Wikipedia「Cocona Hiraki」 https://en.wikipedia.org/wiki/Cocona_Hiraki (年齢・銀メダル)
- Wikipedia「Breaking at the 2024 Summer Olympics」 https://en.wikipedia.org/wiki/Breaking_at_the_2024_Summer_Olympics (採用経緯・形式・出場数)
- JOC ニュース 2024-08-10 https://www.joc.or.jp/news/20240810035488.html (湯浅亜実の言葉、LA大会)
- IOC「Paris 2024 youthful Games」 https://www.olympics.com/ioc/paris-2024-youthful-games (都市公園での開催)
なおした ところ
更新履歴
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