まくらは むかしから あったの? なかには なにが 入って いるの?

枕は、いつからあって、何が入っているのか

枕の歴史と中身 ── 古代エジプトのヘッドレストから、いまの素材まで

分野:歴史・文化

ねる ときに、あたまの したに しく まくら。なかに 入って いる ものは、いろいろ あります。むかしの 人も、まくらを つかって いたのでしょうか。はい、5000ねん ほど まえの エジプトにも ありました。

このメモでは、まくらの むかしと いまを、しらべた ことから 見て いきます。

寝るときに頭の下に敷く枕には、そば殻のもの、パイプのもの、羽毛のものなど、いろいろな中身があります。では、昔の人も枕を使っていたのでしょうか。答えは、使っていた、です。古代エジプトの墓から、頭を載せる台が見つかっています。

このメモでは、古代エジプトから日本までの枕の歴史、中身の種類、いちばん合う高さの研究、枕から生まれた言葉や言い伝えを、公開されている資料で確かめます。

古代エジプトでは、紀元前3000年ごろから、木や石でできた「頭を載せる台」が墓に納められていました。いまの枕の中身は、そば殻・パイプ・羽毛・ウレタンなど多様ですが、どの高さがいちばん合うのかは、研究でもまだ決められていません。

このメモでは、枕の歴史、中身の種類、高さの研究、言葉や言い伝えを、博物館や公的機関の資料、論文の要旨で確かめます。資料によって食いちがうことと、確かめられなかったことは、そう書きます。

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1. まくらは、なんの ために あるの?

1. 枕は頭と首を支える。ただ、いちばんいい高さは決まっていない

1. 枕の役目と、高さの研究 ── 「最適な高さ」はまだ特定できない

まくらは、ねて いる ときに、あたまと 首を ささえて くれます。首や かたに むりが かからない まくらが よいと、国の やくしょの ページに 書いて あります。

ただし、どの 高さが いちばん よいのかは、まだ はっきり きまって いない ようです。体の 大きさや ねる かっこうで、ちがうからです。では、まくらは いつから あるのでしょう。

体に無理のない枕

厚生労働省のe-ヘルスネットは、体への負担が少ない寝姿勢を保てる寝具を選ぶとよいとして、「首や肩に無理のない枕」を、適度な硬さのマットレスや敷き布団と並べています[1]。枕の役目は、寝ているあいだの頭と首の位置を支えることだと考えられます。

いちばんいい高さは、まだ決まっていない

では、どんな高さがいいのでしょうか。2021年の論文(レイら、Healthcare誌)は、1997年以降の研究をまとめました。枕の高さは首の骨の並び方に関わり、合った高さなら首の負担が減って睡眠の質が上がる可能性がある、と説明しています[2]

ところが同じ論文は、仰向けのときも横向きのときも、いちばんいい高さについて確かな結論はなく、おすすめの範囲は証拠が足りなくて決められない、と書いています[2]。体の大きさや、頭が枕に当たる圧力、筋肉の働きなど、いくつもの条件を合わせて考える必要がある、というのが結論です。では、枕はいつからあるのでしょうか。

厚生労働省のe-ヘルスネットは、体への負担が少ない寝姿勢を保つことができ、保温性と吸湿性・放湿性がよい寝具を選ぶとよい、として、「首や肩に無理のない枕」を、適度な硬さのマットレスや敷き布団、フィット感のある掛け布団と並べています[1]。ここでの枕は、寝ているあいだの頭と首の位置を支えるものとして扱われています。ただし、このページには、枕の高さの数値は書かれていません。

高さについては、Leiらが2021年にHealthcare誌で発表した総説論文があります。1997年以降に発表された証拠をまとめ、枕の高さは頸椎(首の骨)の並びに影響し、頸椎の力学的な環境と密接に関わる、と述べています。適切な高さは、頭と首を十分に支え、頸椎への負担を減らし、首や肩の筋肉をゆるめて、痛みをやわらげ睡眠の質を上げうる、という説明です[2]

ところが同じ抄録は、首の骨の並び・体の寸法・頭が当たる圧力・筋肉の働きといった手がかりを挙げたうえで、首の骨が自然に並び、圧力が一部に集中せず、筋肉の負担が少ないような「おすすめの範囲」は、証拠が足りず、まだ決められないと書いています。仰向けと横向きのそれぞれで最適な高さについても、確かな結論はありません。論文の結論は、いくつもの手がかりを重みづけして総合的に評価する方法が必要だ、というものです[2]

つまり、「何センチがいい」という答えは、公的な資料でも、この総説でも、示されていません。このメモでも、高さの数値はすすめません。では、枕はいつから使われているのか。次の章で見ていきます。

2. むかしの 人も、まくらを つかって いたの?

2. 何千年も前から、人は枕を使っていた

2. 古代エジプトのヘッドレストと、中国の陶枕

はい、ずっと むかしから ありました。5000ねん ほど まえの エジプトの はかからは、木や 石で できた、かたい まくらの ような だいが 見つかって います。

あたまの したに かぜが とおって、すずしく なると いう せつめいが あります。ちゅうごくには、やきものの まくらも ありました。

ただし ほんとうは、いまの ふわふわの まくらとは ちがって、あたまを のせる かたい だいです。では、にほんでは どうだったのでしょう。

古代エジプトの「頭の台」

古代エジプトの墓からは、頭を載せる台(ヘッドレスト)がたくさん見つかっています。木、陶器、象牙、石などで作られ、底は平らで、上には頭をのせるくぼみがありました。紀元前3000年ごろから、紀元前30年ごろのプトレマイオス朝の時代まで、墓に納められていました[3]

使われた理由として考えられることを、博物館の学芸員のウェグナー博士は3つあげています。暑い土地で頭の下に風を通して涼しくすること、凝った髪型をくずさないこと、虫をよけることです。どれも推測をふくむ説明です[3]。ヘッドレストには、眠る人を守る意味もあったそうです。

中国の陶器の枕

中国では、8世紀の唐の時代に作られた三彩の陶器の枕が、東京国立博物館にあります(高さ5.1cm、長さ11.5cm、幅9.5cm)[4]。中国では、漢の時代に玉の枕、宋の時代には定窯の陶枕も作られたとされます[5]

ただ、墓から見つかったものが多いので、ふだんの暮らしでどれくらい使われていたのかは、この資料だけでは分かりません。では、日本ではどうだったのでしょうか。

昔の人も枕を使っていたのか。答えは、使っていた、です。古代エジプトでは、木・陶器・象牙・石などで作った頭を載せる台(ヘッドレスト)が、紀元前3000年ごろの初期王朝時代から、紀元前30年ごろまで続いたプトレマイオス朝の時代にかけての墓から見つかっています。形は、底が平らで、上に頭を受ける湾曲があるものが基本です[3]

ペンシルベニア大学博物館の学芸員ウェグナー博士は、ヘッドレストが使われた実用上の理由として考えられることを、3つ挙げています。暑い土地で、頭と首を寝床から浮かせて下に風を通し、涼しくすること。凝った髪型を守ること。虫を避けること。いずれも推定をふくむ説明です。そのうえで、形が「地平線」を表す象形文字に似ていて、毎朝よみがえる太陽と重ねられたこと、『死者の書』166章にヘッドレストの守りが出てくることも紹介しています[3]

中国では、東京国立博物館が、8世紀の唐時代の「唐三彩陶枕」(高さ5.1cm、長さ11.5cm、幅9.5cm)を所蔵しています[4]。中国では、漢代に玉製の枕、唐代に三彩の陶枕、宋代に定窯の陶枕が作られたとされます[5]

ただし、どちらも、墓から見つかったものが手がかりです。ふだんの暮らしで、どれくらい使われていたのか、副葬品としての意味がどれくらいあったのかは、ここで確かめた資料からは分かりません。いまの柔らかい枕とは形もちがい、頭や首を載せる硬い台です。では、日本ではどうだったのか。次の章で見ていきます。

3. にほんの まくらは、どう かわったの?

3. 日本では、石や木の枕から、箱枕、そば殻の枕へ

3. 日本の枕 ── 古墳の石枕・万葉集・江戸の箱枕から、明治以降まで

にほんでも、こふんの じだいの おはかから、いしや 木の まくらのような ものが 見つかって います。

えどの じだいには、かみの かたちを くずさない ために、はこの かたちの だいに、ちいさな まくらを のせて ねる 人も いました。そばの から などを つめた、ぬのの まくらも ありました。では、いまの まくらの なかには、なにが 入って いるのでしょう。

古墳の石枕と、万葉集の枕

古墳からは、亡くなった人の頭を支えるために使われたとみられる枕のような形の物が、木・石・土などで作られて見つかっています。関東の常総地域では、石の枕が盛んに作られました[5]。『万葉集』にも、草の枕や木の枕をよんだ歌があり、古くから木や草の枕が使われていたと考えられます[5]

江戸の箱枕と、そば殻の枕

江戸時代には、髷(まげ)をくずさないために、木の箱の上に小さな枕をのせる「箱枕」が広まりました。錦や木綿などの袋に、そば殻などを詰めた「括り枕」も作られました[5]

明治以降

明治時代以降は、羽毛・ゴム・スポンジを使った枕、旅行用の空気枕、病気のときの氷枕なども作られるようになりました[5]。では、いまの枕には何が入っているのでしょうか。

古墳からは、被葬者の頭を支えるために使われたとみられる枕状の遺物が、木・石・土などの材料で出土しています。常総地域では、「常総型石枕」が盛んに作られたそうです[5]。『万葉集』には草枕や木枕を詠んだ歌があり、古くから木や草の枕が使われていたと考えられます[5]

近世になると、髷を結った髪型をくずさないために、木の箱の上に小さな枕を載せる「箱枕」が広まり、江戸時代には需要が高まったとされます。「括り枕」は、錦・ビロード・木綿などの側地に、蕎麦殻などを詰めて作りました[5]

明治以降は、羽毛・ゴム・スポンジを用いた枕、旅行用の空気枕、病気のときに使う氷枕なども作られるようになった、と書かれています[5]

「まくら」という言葉の語源は、はっきりしていません。眠っている間に魂が体から離れて枕に宿る、という考え方に結びつけた説などが紹介されていますが、確定したものではないとされています[5][9]。この章の日本の枕の歴史は、日本語版Wikipediaにたよっていて、その先の原資料までは確かめていません。では、いまの枕の中には何が入っているのか。次の章で見ていきます。

4. まくらの なかには、なにが 入って いるの?

4. 中身はいろいろ ── そば殻、パイプ、羽毛、ウレタン、ラテックス

4. 中身の種類と、素材ごとの特徴

まくらの なかみは、いろいろ あります。そばの から、ストローの ような ちいさな くだ(パイプ)、とりの はね、ふわふわの わた、ゴムの ような ものなどです。ただし ほんとうの ストローや ゴムでは なく、ねる ために つくられた ものです。

ものに よって、かたさや、かぜの とおりやすさが ちがいます。そばの から などは、アレルギーの 人には あわない ことが あるので、おうちの 人と いっしょに えらびましょう。まくらは、ことばや おはなしの なかにも 出て きます。

天然のものと、人が作ったもの

枕の中身には、天然の素材として、そば殻、もみ殻、小豆、羽毛、綿、羊毛、竹、木などが、人が作った素材として、ポリエステル綿、ウレタンフォーム、低反発ウレタン、合成樹脂のパイプ、ビーズ、ラテックスフォームなどがあります[5]

素材ごとの特徴

寝具メーカーの解説では、そば殻は湿気を吸いやすく、パイプは風通しがよく水洗いができる、羽毛はやわらかい、低反発ウレタンは体の形に沿って沈み、風通しはやや低い、ラテックスは弾力があって長持ちする、と紹介されています[6]。そばアレルギーの人にはそば殻、ゴムアレルギーの人にはラテックスが合わないことがあるので、注意が必要です。

ただ、中身の種類と、眠りの質や体の楽さとの関係を確かめた研究までは、このメモでは確認していません。メーカーの説明は、素材の性質の紹介として読むのがよさそうです。枕は、道具としてだけでなく、言葉や言い伝えの中にも出てきます。

枕の中身は、天然素材(蕎麦殻、籾殻、小豆、パンヤ、羽毛、羽根、綿、羊毛、竹、木、籐など)と、合成素材(ポリエステル綿、ウレタンフォーム、低反発ウレタン、合成樹脂パイプ、ビーズ、ラテックスフォームなど)に分けられます[5]

代表的な素材の特徴を、寝具メーカーの西川の解説から抜き出すと、次のとおりです。

枕の中身の素材ごとの特徴(寝具メーカーの解説)
素材特徴注意点
そば殻湿気を吸いやすく、しっかりした寝心地そばアレルギーの人には向かない
パイプ中が空洞で風通しがよく、水洗いができる動くと音がすることがある
羽毛やわらかく、保温性がある使うほどに寿命が短くなる
低反発ウレタン体の形に沿って沈む風通しは低め。洗濯機では洗えない
ラテックスやわらかさと反発力があり、長持ちするゴムアレルギーの人は注意

これは寝具メーカーの商品を説明するための文章で、実験や調査で確かめられた性質ではありません[6]。中身の種類と、睡眠の質や体の楽さとの関係を調べた研究までは、このメモでは確認できませんでした。枕は、道具としてだけでなく、言葉や言い伝えの中にも出てきます。

5. まくらに まつわる おもしろい はなし

5. 枕から生まれた言葉と、言い伝え

5. 「枕を高くして寝る」・枕草子・北枕・枕返し ── 言葉と言い伝え

その なかから、わけが わかって いる ものを えらびました。「まくらを たかくして ねる」は、「あんしんして ねる」と いう いみの ことばです。

まくらの そうし」は、千ねん ほど まえの ほんの なまえです。なまえの いみは、いろいろな せつが あって、はっきり しません。

「まくらがえし」は、ねて いる 人の まくらを ひっくりかえす ようかいの おはなしです。むかしの 人は、ねて いる あいだ、たましいが 体から ぬけ出て いると かんがえて いました。

枕にまつわる言葉や言い伝えのうち、由来や出どころが資料で分かるものを選びました。

「枕を高くして寝る」

「安心して眠る」という意味の言い回しです。国立国会図書館のレファレンス協同データベースには、出典は『史記』の張儀の伝で、「楚と韓から攻められる心配がなければ、大王は枕を高くして眠れ、国も心配がなくなるでしょう」という意味の言葉だと書かれています。寝つけないときに枕を高くして頭を冷やすと眠りやすくなることに由来する、という説明も載っています[7]

『枕草子』の名前

清少納言の『枕草子』は、1001年ごろにはほぼできあがっていたとされます[8]。あとがきによると、内大臣の伊周が、中宮定子と一条天皇に、良い紙を献上しました。天皇が『史記』を書き写すのに使うと聞いた定子が、「こちらは何を書こうか」と尋ねると、清少納言は「枕にこそは侍らめ」と答え、その紙をもらって書いた、というのが名前の由来です[8]。ただ、その「枕」が何を指すのかは、はっきりせず、枕元に置くメモのようなものだという説などがあります[8]

北枕と、枕返し

釈迦が頭を北にして亡くなったことにならい、亡くなった人を北枕に寝かせるとされます。ふだんの生活では、北枕を避ける俗信が広く見られました[5]。寝る向きと体調の関係は、このメモでは調べていません。

「枕返し」は、夜中に枕をひっくり返したり、頭と足の向きを変えたりする妖怪です。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』では、小さな仁王のような姿で描かれています。古い信仰では、夢を見ているあいだは魂が体から抜けていて、そのあいだに枕を返すと、魂が体にうまく戻れなくなると考えられていたそうです[9]

枕にまつわる言葉や言い伝えのうち、由来や出どころが資料で確かめられるものを選びました。

「枕を高くして寝る」

安心して眠ることを意味する言い回しです。国立国会図書館のレファレンス協同データベースは、出典を『史記』張儀伝の「楚韓の患い無ければ則ち大王枕を高くして臥し国必ず憂い無からん」とし、意味を「安心すること。安心して眠ること」と回答しています。あわせて、心配ごとがなく気持ちよく眠ることを表し、実際には、寝つけないときに枕を高くして頭を冷やすと眠りやすくなることに由来する、とも書いています[7]。出典(故事)と由来の説明が並んでいて、どちらが先なのかは、この回答からは分かりません。

『枕草子』の題名

『枕草子』は、清少納言が書いた随筆で、長保3年(1001年)にはほぼ完成していたとされます。跋文によると、内大臣伊周が、中宮定子と一条天皇に高価な料紙を献上しました。天皇が『史記』を書写するのに対し、定子が「こちらは何を書こうか」と問うと、清少納言が「枕にこそは侍らめ」と答え、その紙を与えられて書いた、というのが題名の由来として語られます[8]。ただし、「枕」が何を意味するのかには定説がなく、枕元に置く手帳のような意味だという説、歌枕にちなむという説、人に見せない秘蔵の本という意味だという説などがあります[8]

北枕・枕返し・落語の「まくら」

釈迦が頭を北にして入滅したことにならい、死者を北枕に安置するとされ、日常では北枕を避ける俗信が広くみられました[5]。俗信として紹介されているもので、寝る向きと体調の関係は、このメモでは調べていません。

「枕返し」は、夜中に枕元へ来て、枕をひっくり返す、または頭と足の向きを変えるとされる妖怪です。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』では小さな仁王のような姿で描かれ、正体は地方によってちがい、東北では座敷童子、群馬県では猫が化けた火車だと伝えられます。古い信仰では、夢を見ている間は魂が体から抜け出ていて、その間に枕を返すと、魂が体にうまく戻れなくなると考えられていました[9]。枕と魂を強く結びつける点で、先ほどの語源の説と考え方が重なっています。

落語の「まくら」(本題の前の小咄)も、この言葉から来ています[5]

じぶんでも やって みる

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

おうちの 人に、いつも つかって いる まくらの なかみを きいて みましょう。

あんぜんな ばしょで できる こと

  • まくらに ついて いる ラベルを 見せて もらう。なかみの なまえが 書いて あることが あります。
メモの すすめ

きょう 知った ことを ひとつ だけ ノートに 書いて おきましょう。「エジプトにも まくらが あった」だけでも いいです。

このメモの内容は、公開されている資料で自分でも確かめられます。

今日できること

  • 家の枕のラベルを見る。中身の素材が書いてあります。このメモの素材の表と見くらべてみましょう[6]
  • 文化遺産オンラインで「唐三彩陶枕」を検索する。東京国立博物館が持つ、8世紀の陶枕の情報が見られます[4]
メモのすすめ

気になった言葉を1つだけ書いておくと、あとで調べる入口になります。「ヘッドレスト」や「枕返し」だけでも十分です。

このメモは、枕の歴史のうち、日本の部分を日本語版Wikipediaにたよっています。原資料にあたる入口にしてください。

手を動かして確かめる

  • 高さの総説論文の抄録を読む。「最適な高さは特定できない」という結論が、どういう根拠で書かれているかを、原文の抄録(英語)で確かめましょう[2]
  • ヘッドレストの解説を読む。ウェグナー博士の解説には、『死者の書』166章の引用もあります[3]
  • 『枕草子』の跋文を、原文で読む。「枕にこそは侍らめ」の前後がどう書かれているか、図書館の古典全集などで探してみましょう。

一次情報にあたる

厚生労働省のe-ヘルスネット[1]、東京国立博物館の所蔵品情報[4]、国立国会図書館のレファレンス協同データベース[7]が、出発点になります。

メモのすすめ

気になった数字や言葉を1つだけノートに記録しておきましょう。「紀元前3000年ごろ、エジプトのヘッドレスト」という一文でもかまいません。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

この記事は、下にあげた公開情報をもとに書いています。文章や図を無断で転載してはいません。もっと正確に知りたいときは、必ず下の出典にあたってください。リンク先の内容や、リンク先で起きたことについて、当サイトは責任を負いません。

出典について:厚生労働省・国立国会図書館・文化庁の文化遺産オンライン、博物館の解説、学術論文の要旨を中心に、日本語版Wikipediaと寝具メーカーの解説を補助として使いました。日本の枕の歴史、枕返しの伝承、素材の特徴は、それぞれ日本語版Wikipediaや寝具メーカーの解説に頼っています。英語の資料は、内容を日本語で説明しています。このメモは、これらの団体のものではなく、個人のまとめです。

  1. 厚生労働省 e-ヘルスネット(健康日本21アクション支援システム)「健やかな睡眠と休養」。 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart-summaries/k-01.html (睡眠と休養についての国の解説。寝具の選び方の一文がある)
  2. Lei, J. X., et al. (2021). Ergonomic Consideration in Pillow Height Determinants and Evaluation. Healthcare, 9(10), 1333. https://doi.org/10.3390/healthcare9101333 (枕の高さの研究をまとめた総説論文。英語の資料)
  3. Wegner, J. H. (2018). Headrests in Glencairn's Egyptian Collection: Practicality and Protection. Glencairn Museum News. https://www.glencairnmuseum.org/newsletter/2018/7/25/headrests-in-glencairns-egyptian-collection-practicality-and-protection (アメリカの博物館の解説。古代エジプトのヘッドレストの形・素材・使われた理由。英語の資料)
  4. 文化庁 文化遺産オンライン「唐三彩陶枕」。 https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/478264 (東京国立博物館が所蔵する、8世紀の唐時代の陶枕のデータ)
  5. 日本語版Wikipedia「枕」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/枕 (日本と世界の枕の歴史、中身の種類、北枕などの習慣。日本の歴史の部分は、このページにたよっている)
  6. 西川「【比較】枕の素材9種一覧!通気性・硬さの特徴を徹底解説」。 https://nishikawa-nemrium.jp/column/3647/ (寝具メーカーの商品紹介ページ。素材ごとの特徴は、メーカーの説明として読む)
  7. 国立国会図書館 レファレンス協同データベース「『枕を高くして眠る』=安心するというのはどういうことか」。 https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000069191&page=ref_view (図書館への質問に対する回答。出典は『史記』張儀伝)
  8. 日本語版Wikipedia「枕草子」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/枕草子 (成立年、跋文にある題名の由来、「枕」の意味の諸説)
  9. 日本語版Wikipedia「枕返し」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/枕返し (妖怪の枕返しの姿、各地の伝承、古い信仰)

なおした ところ

更新履歴

更新履歴(改版の記録)

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