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ここに書いてあることは、誰かが実際に手を動かして調べ、考え、作り上げてきたものを拾い集めています。専門の本や論文、作品、そしてそれを生み出した人たち。気になったことがあれば、ぜひそのおおもとに直接ふれてみてください。このメモには書ききれない熱を、感じてもらえると思います。

いきものの おおさだけじゃない ── 「せいぶつたようせい」って なに?

生きものの多さだけじゃない ── 「生物多様性」って何?

生物多様性とは何なのか ── 種の数だけではない話

分野:生きもの

スーパーで 一年中、安く 売って いる バナナ。じつは その ほとんどが、たった 1しゅるいの バナナだと 知って いただろうか。

おなじ しゅるいの 生きものが たくさん いても、みんな そっくり おなじ とくちょうを もって いたら、じつは とても あぶない ことに なる。

バナナに 実さいに 起きた できごとから、「せいぶつたようせい」と いう ことばが、たんに 生きものの しゅるいの 数だけを さして いる わけでは ない ことを、この きじで たどって いく。

スーパーで一年中、安く売っているバナナ。実はそのほとんどが、たった1種類のバナナだと知っていただろうか。

同じ種類の生きものがたくさんいても、みんなそっくり同じ特徴を持っていたら、実はとても危ないことになる。

バナナに実際に起きた出来事から、「生物多様性」ということばが、単に生きものの種類の数だけを指しているわけではないことを、この記事でたどっていく。

世界中どこのスーパーでも、一年を通して安く売られているバナナ。実はそのほとんどが、遺伝子型がほぼ同一の「クローン」の集まりだと知っていただろうか。

ある集団を構成する個体が、遺伝的にほとんど同じであるとき、その集団は思わぬ弱点を抱えることになる。実際にバナナの世界では、この弱点によってある品種が丸ごと姿を消すという出来事が起きていた。

この記事では、バナナと、そして人類の歴史に刻まれたある悲劇をたどりながら、「生物多様性」ということばが、種の数だけを指す概念ではないことを見ていく。

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1. 世界の バナナは、ほぼ 1しゅるいしか ない

1. 世界のバナナは、ほぼ1種類しかない

1. 世界のバナナは、ほぼ1種類しかない

せかいじゅうの スーパーで、一年中 やすく 売られて いる バナナ。じつは その ほとんどが、「キャベンディッシュ」と いう、たった 1しゅるいの ひんしゅである[2]。

さらに おどろく ことに、売られて いる キャベンディッシュ バナナは、たねを 作らず、くきの 一部を 切りとって うえる ほうほうで ふやされて いる[2]。つまり せかいじゅうの キャベンディッシュ バナナは、いでんしが ほぼ おなじ「クローン」の あつまりだと いう ことに なる[2]。

一つの 生きものの あつまりが、いでんてきに ほとんど おなじ こたいばかりで できて いる とき、その あつまりは 大きな よわみを かかえる ことに なる。むかし バナナの せかいでは、まさに この よわみに よって、ある ひんしゅが まるごと すがたを けす と いう できごとが 起きて いた。

世界中のスーパーで、一年中安く売られているバナナ。実はそのほとんどが、「キャベンディッシュ」という、たった1種類の品種である[2]。

さらに驚くことに、売られているキャベンディッシュバナナは、種を作らず、茎の一部を切りとって植える方法で増やされている[2]。つまり世界中のキャベンディッシュバナナは、遺伝子がほぼ同じ「クローン」の集まりだということになる[2]。

一つの生きものの集まりが、遺伝的にほとんど同じ個体ばかりでできているとき、その集まりは大きな弱みを抱えることになる。昔、バナナの世界では、まさにこの弱みによって、ある品種がまるごと姿を消すという出来事が起きていた。

世界中どこのスーパーでも、年間を通して安く売られているバナナ。実はそのほとんどが、「キャベンディッシュ」というただ1つの品種である[2]。

さらに驚くべきことに、市販されているキャベンディッシュバナナは種を作らず、株分けや吸芽といった栄養繁殖(クローン繁殖)によって増やされている[2]。つまり、世界中のキャベンディッシュバナナは、遺伝子型がほぼ同一の「クローン」の集まりだということになる[2]。

一つの生きものの集団が、遺伝的にほとんど同じ個体ばかりで構成されているとき、その集団は大きな弱点を抱えることになる。かつて、バナナの世界では、まさにこの弱点によって、ある品種が丸ごと姿を消すという出来事が起きていた。

2. むかしは、べつの ひんしゅが 主やくだった

2. 昔は、別の品種が主役だった

2. 昔は、別の品種が主役だった ── グロス・ミシェルの絶滅

じつは キャベンディッシュが せかいの 主やくに なったのは、そう むかしの 話では ない。それいぜんは、「グロス・ミシェル」と いう べつの ひんしゅが、せかいじゅうで 食べられて いた[1]。

ところが 1950年代、「パナマびょう」と よばれる、土の 中の きんが 引きおこす びょうきが、中央 アメリカの グロス・ミシェルの のうえんを つぎつぎに おそった[1]。この びょうきに 弱かった グロス・ミシェルは、大きな ひがいを うけ、1960年代には、しゅっか する人たちが この ひんしゅを あきらめ、当時 じょうぶだと されて いた キャベンディッシュに きりかえて いった[1]。

こうして、いま わたしたちが 食べて いる バナナの ほとんどは、むかしの 主やくの かわりに えらばれた、いわば「2代目」の ひんしゅなのである。

実はキャベンディッシュが世界の主役になったのは、そう昔の話ではない。それ以前は、「グロス・ミシェル」という別の品種が、世界中で食べられていた[1]。

ところが1950年代、「パナマ病」と呼ばれる、土の中の菌が引き起こす病気が、中央アメリカのグロス・ミシェルの農園を次々と襲った[1]。この病気に弱かったグロス・ミシェルは、大きな被害を受け、1960年代には、輸出する人たちがこの品種をあきらめ、当時じょうぶだとされていたキャベンディッシュに切りかえていった[1]。

こうして、いま私たちが食べているバナナのほとんどは、昔の主役の代わりに選ばれた、いわば「2代目」の品種なのである。

実はキャベンディッシュが世界の主役になったのは、そう古い話ではない。それ以前、世界中で食べられていたのは「グロス・ミシェル」という別の品種だった[1]。

ところが1950年代、「パナマ病」と呼ばれる、土の中の菌が引き起こす萎凋病が中央アメリカのグロス・ミシェルの農園を次々と一掃した[1]。この病気に対する抵抗力を持たなかったグロス・ミシェルは壊滅的な被害を受け、1960年代には輸出業者たちがこの品種の栽培・取引をやめ、当時は抵抗力があるとされていたキャベンディッシュへと切り替えていった[1]。

こうして、いま私たちが食べているバナナのほとんどは、かつての主役の座を追われた品種の代わりに選ばれた、いわば「二代目」の品種なのである。

3. いま、おなじ ことが 起きようと して いる

3. いま、同じことが起きようとしている

3. いま、同じことが起きようとしている

ひにくな ことに、グロス・ミシェルの かわりに えらばれた キャベンディッシュも、くきを 切りとって ふやす クローンで ある いじょう、おなじ よわみを かかえて いる。そして じっさいに、2000年代いこう、キャベンディッシュにも かんせんする 新しい タイプの パナマびょうが 見つかるように なった[2]。

この 新しい パナマびょうは、2019年に コロンビアで、2021年には ペルーで、2023年には ベネズエラで、それぞれ はじめて 見つかった[3]。2018年から いままでの あいだに、この びょうきの ひがいが 見つかった 国や 地いきの 数は、16から23にまで ふえて いる[3]。中南 アメリカは せかいでも ゆうすうの バナナを しゅっか する 地いきで、この びょうきが 広がる ことは、のうかの くらしと せかいの バナナの りょうほうに、大きな えいきょうを あたえかねない[3]。

グロス・ミシェルの ときと おなじ よわみを、キャベンディッシュも また かかえて いる。では、そもそも なぜ「いでんてきに おなじ」で ある ことが、これほど 大きな よわみに なるのだろうか。

皮肉なことに、グロス・ミシェルの代わりに選ばれたキャベンディッシュも、茎を切りとって増やすクローンである以上、同じ弱みを抱えている。そして実際に、2000年代以降、キャベンディッシュにも感染する新しいタイプのパナマ病が見つかるようになった[2]。

この新しいパナマ病は、2019年にコロンビアで、2021年にはペルーで、2023年にはベネズエラで、それぞれはじめて見つかった[3]。2018年から今までのあいだに、この病気の被害が見つかった国や地域の数は、16から23にまで増えている[3]。中南アメリカは世界でも有数のバナナを輸出する地域で、この病気が広がることは、農家の暮らしと世界のバナナの両方に、大きな影響を与えかねない[3]。

グロス・ミシェルのときと同じ弱みを、キャベンディッシュもまた抱えている。では、そもそもなぜ「遺伝的に同じ」であることが、これほど大きな弱みになるのだろうか。

皮肉なことに、グロス・ミシェルに取って代わったキャベンディッシュも、栄養繁殖によって増やされるクローンである以上、同じ弱点を抱えている。そして実際、2000年代以降、キャベンディッシュにも感染する新しいタイプのパナマ病(トロピカルレース4、TR4)が確認されるようになった[2]。

このTR4は、2019年にコロンビアで、2021年にはペルーで、2023年にはベネズエラで、それぞれ初めて確認された[3]。2018年から現在までのあいだに、TR4の被害が報告された国と地域の数は16から23にまで増えている[3]。中南米は世界有数のバナナ輸出地域であり、この病気の拡大は農家の暮らしと世界のバナナの供給の両方に大きな影響を与えかねない[3]。

グロス・ミシェルのときと同じ弱点を、キャベンディッシュもまた抱えている。では、そもそもなぜ「遺伝的に同じ」であることが、これほど大きな弱点になるのだろうか。

4. なぜ「みんな おなじ」だと 弱いのか

4. なぜ「みんな同じ」だと弱いのか

4. なぜ「みんな同じ」だと弱いのか

日本の かんきょうしょうは、おなじ しゅるいの 中に ある いでんしの ちがいに ついて、「その しゅるいが、まわりの かんきょうの へんかに あわせて いけるかどうかを きめる」と せつめいして いる[5]。おなじ しゅるいでも、1ぴき 1ぴきの いでんしが すこしずつ ちがえば、新しい びょうきや かんきょうの へんかに たいして、たまたま 強い せいしつを もつ こたいが 生きのこり、その しゅるい ぜんたいが きえずに すむ かのうせいが 高くなる。ぎゃくに、あつまりの 中の こたいが みんな おなじ いでんしを もって いれば、一つの びょうきが その 弱みを ついた とき、あつまり ぜんたいが いっきに いなくなって しまう。

この きょうくんを、れきしは すでに 一ど、大きな ぎせいと ともに しめして いる。19せいきの ヨーロッパでは、じゃがいもは たねからでは なく、まえの 年の いもを うえる ほうほうで そだてられて おり、とれる りょうの 多い 一ぶの ひんしゅに かたよって さいばいされた けっか、いでんてきな ちがいが ほとんど 見られなく なって いた[4]。じゃがいもの もとの ふるさとで ある 南アメリカの アンデス地方では、一つの はたけに 何しゅるいもの じゃがいもを まぜて そだてる ならわしが あったのに たいし、ヨーロッパでは この ちがいが うしなわれて いたのである[4]。

1845年、じゃがいもに かんせんする びょうきが ヨーロッパで 広がると、強い ひんしゅが ほとんど なかった アイルランドでは、ひがいが とりわけ 大きく なった。この「じゃがいもの ききん」に より、80万人から100万人が びょうきや うえに よって なくなり、さらに200万人いじょうが 国の 外へ うつり住んだと される[4]。バナナと おなじ よわみが、はるかに 大きな きぼの できごととして、人るいの れきしにも きざまれて いる。

日本の環境省は、同じ種の中にある遺伝子の違いについて、「その種が、まわりの環境の変化に合わせていけるかどうかを決める」と説明している[5]。同じ種でも、1匹1匹の遺伝子が少しずつ違えば、新しい病気や環境の変化に対して、たまたま強い性質を持つ個体が生き残り、その種全体が消えずにすむ可能性が高くなる。逆に、集まりの中の個体がみんな同じ遺伝子を持っていれば、一つの病気がその弱みをついたとき、集まり全体が一気にいなくなってしまう。

この教訓を、歴史はすでに一度、大きな犠牲とともに示している。19世紀のヨーロッパでは、ジャガイモは種からではなく、前の年のいもを植える方法で育てられており、とれる量の多い一部の品種にかたよって栽培された結果、遺伝的な違いがほとんど見られなくなっていた[4]。ジャガイモのもとのふるさとである南アメリカのアンデス地方では、一つの畑に何種類ものジャガイモを混ぜて育てる習わしがあったのに対し、ヨーロッパではこの違いが失われていたのである[4]。

1845年、ジャガイモに感染する病気がヨーロッパで広がると、強い品種がほとんどなかったアイルランドでは、被害がとりわけ大きくなった。この「ジャガイモ飢饉」により、80万人から100万人が病気や飢えによって亡くなり、さらに200万人以上が国の外へ移り住んだとされる[4]。バナナと同じ弱みが、はるかに大きな規模の出来事として、人類の歴史にも刻まれている。

日本の環境省は、種の中における遺伝子の多様性について、「その種の環境の変化に対する適応性を左右する」と説明している[5]。同じ種であっても、個体ごとに遺伝子が少しずつ異なっていれば、新しい病気や環境の変化に対して、たまたま強い性質を持つ個体が生き残り、その種全体が絶滅を免れる可能性が高くなる。逆に、集団の中の個体がすべて同じ遺伝子を持っていれば、一つの病気がその弱点を突いたとき、集団全体が一気に失われてしまう。

この教訓を、歴史はすでに一度、大きな犠牲とともに示している。19世紀のヨーロッパでは、ジャガイモは種からではなく、前年の塊茎を植える無性生殖によって栽培されており、収量の多い一部の品種に栽培が偏った結果、遺伝的多様性がほとんど失われていた[4]。原産地の南米アンデス地方では、一つの畑に何種類ものジャガイモを混ぜて栽培する伝統があったのに対し、ヨーロッパではこの多様性が失われていたのである[4]。

1845年、ジャガイモに感染する疫病がヨーロッパで広がると、抵抗力を持つ品種がほとんど存在しなかったアイルランドでは、被害がとりわけ深刻になった。この「ジャガイモ飢饉」により、病気や飢餓の影響で80万人から100万人が命を落とし、さらに200万人以上が国外へ移住したとされる[4]。バナナの例と同じ弱点が、はるかに大きな規模の悲劇として、人間の歴史にも刻まれている。

5. 「せいぶつたようせい」は、しゅるいの 数だけの 話では ない

5. 「生物多様性」は、種類の数だけの話ではない

5. 「生物多様性」は、種の数だけの話ではない

ここまで 見て きた「いでんしの ちがい」は、じつは「せいぶつたようせい」と いう ことばが さす 3つの レベルの うちの 一つに すぎない。1992年に つくられた「せいぶつたようせいじょうやく」と いう やくそくごとでは、せいぶつたようせいを「せいたいけいの たようせい」「しゅの たようせい」「いでんしの たようせい」と いう 3つの レベルで とらえて いる[5][6]。

「しゅの たようせい」は、ある 地いきに どれだけ 多くの しゅるいの 生きものが いるかを さす、いちばん イメージ しやすい たようせいである[5]。「せいたいけいの たようせい」は、森・川・ひがた・サンゴしょうなど、それぞれの かんきょうに おうじて なりたって いる さまざまな せいたいけいの たようさを さす[5]。そして「いでんしの たようせい」は、ここまで 見て きた とおり、おなじ しゅるいの 中に ある こたいの ちがいの ゆたかさを さして いる[5]。

「その 地いきに 何しゅるいの 生きものが いるか」と いう しゅの 数だけを 見て いては、キャベンディッシュ バナナのような、しゅとしては ある けれど いでんてきな たようせいを うしなった あつまりが かかえる きけんは、見えて こない。せいぶつたようせいを まもると いう ことは、しゅの 数を たもつ ことだけでなく、それぞれの しゅの 中に ある たようせい、そして しゅと しゅ、生きものと かんきょうが おりなす せいたいけいの たようせいまでを、まるごと まもると いう ことなのだ。

ここまで見てきた「遺伝子の違い」は、実は「生物多様性」ということばが指す3つのレベルのうちの一つに過ぎない。1992年につくられた「生物多様性条約」という約束ごとでは、生物多様性を「生態系の多様性」「種類の多様性」「遺伝子の多様性」という3つのレベルでとらえている[5][6]。

「種類の多様性」は、ある地域にどれだけ多くの種類の生きものがいるかを指す、いちばんイメージしやすい多様性である[5]。「生態系の多様性」は、森・川・干がた・サンゴ礁など、それぞれの環境に応じて成り立っているさまざまな生態系の多様さを指す[5]。そして「遺伝子の多様性」は、ここまで見てきたとおり、同じ種類の中にある個体の違いの豊かさを指している[5]。

「その地域に何種類の生きものがいるか」という種類の数だけを見ていては、キャベンディッシュバナナのような、種類としてはあるけれど遺伝的な多様性を失った集まりが抱える危険は、見えてこない。生物多様性を守るということは、種類の数を保つことだけでなく、それぞれの種類の中にある多様性、そして種類と種類、生きものと環境が織りなす生態系の多様性までを、まるごと守るということなのだ。

ここまで見てきた「遺伝子の多様性」は、実は「生物多様性」ということばが指す3つのレベルのうちの一つに過ぎない。1992年に採択された生物多様性条約は、生物多様性を「生態系の多様性」「種の多様性」「遺伝子の多様性」という3つのレベルで捉えている[5][6]。

「種の多様性」は、ある地域にどれだけ多くの種類の生物がいるかを指す、最もイメージしやすい多様性である[5]。「生態系の多様性」は、森林・川・干潟・サンゴ礁など、それぞれの環境に応じて成り立っているさまざまな生態系の多様さを指す[5]。そして「遺伝子の多様性」は、ここまで見てきたとおり、同じ種の中にある個体差の豊かさを指している[5]。

「その地域に何種類の生き物がいるか」という種の数だけを見ていては、キャベンディッシュバナナのような、種としては存在していても遺伝的多様性を失った集団が抱えるリスクは見えてこない。生物多様性を守るということは、種の数を保つことだけでなく、それぞれの種の中にある多様性、そして種と種、生きものと環境が織りなす生態系の多様性までを、まるごと守るということなのだ。

身の まわりの たようせいを かんさつして みよう

身の回りの多様性を、観察してみよう

身の回りの多様性を観察してみよう

つぎに スーパーへ 行ったとき、りんごや みかん、お米の 売り場を 見て みよう。「ふじ」「シナノゴールド」、「うんしゅうみかん」「デコポン」のように、おなじ くだものや さくもつでも、いくつもの ひんしゅが ならんで いる ことに 気づくはずだ。これも、わたしたちの 食たくを ささえる さいばい しょくぶつの 中に のこって いる たようせいの、一つの すがたである。

もし にわや こうえんで おなじ しゅるいの しょくぶつや 生きものを 何びきか(何本か) 見つけたら、葉の かたちや 花の 色、大きさなどを 見くらべて みて ほしい。おなじ しゅるいでも、よく 見ると 一つ一つが すこしずつ ちがって いる ことに 気づくかもしれない。それこそが、しゅを まもる 力に なって いる いでんしの たようせいの、目に 見える てがかりなのである。

次にスーパーへ行ったとき、りんごやみかん、お米の売り場を見てみよう。「ふじ」「シナノゴールド」、「うんしゅうみかん」「デコポン」のように、同じ果物や作物でも、いくつもの品種が並んでいることに気づくはずだ。これも、私たちの食たくを支える栽培植物の中に残っている多様性の、一つの姿である。

もし庭や公園で同じ種類の植物や生きものを何匹か(何本か)見つけたら、葉の形や花の色、大きさなどを見くらべてみてほしい。同じ種類でも、よく見ると一つ一つが少しずつ違っていることに気づくかもしれない。それこそが、種類を守る力になっている遺伝子の多様性の、目に見える手がかりなのである。

次にスーパーへ行ったとき、りんごやみかん、お米の売り場を見てみよう。「ふじ」「シナノゴールド」、「温州みかん」「デコポン」のように、同じ果物や作物でも、いくつもの品種が並んでいることに気づくはずだ。これも、私たちの食卓を支える栽培植物の中に残っている多様性の一つの姿である。

もし庭や公園で同じ種類の植物や生きものを何匹か(何本か)見つけたら、葉の形や花の色、大きさなどを見比べてみてほしい。同じ種であっても、よく見ると一つひとつが少しずつ違っていることに気づくかもしれない。それこそが、種を守る力になっている遺伝子の多様性の、目に見える手がかりなのである。

しらべた ところ

参考にした情報源

参考にした情報源

  1. Wikipedia「グロス・ミチェル」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/グロス・ミチェル (グロス・ミチェルがキャベンディッシュ以前に世界で主流だった品種であったこと、1950年代にパナマ病(萎凋病)が中央アメリカのグロス・ミチェルのプランテーションを一掃したこと、1960年代に輸出業者が耐性があるとされたキャベンディッシュへ転換したことは同出典による)
  2. Wikipedia「キャベンディッシュ (バナナ)」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/キャベンディッシュ_(バナナ) (キャベンディッシュが有性生殖ではなく栄養生殖によって繁殖し実質的に遺伝子型が同一のクローンとなること、2008年半ばにスマトラ島やマレーシアでつる割病(新しいタイプのパナマ病)に侵されたキャベンディッシュが報告されていることは同出典による)
  3. Frontiers in Plant Science「Fusarium Tropical Race 4 in Latin America and the Caribbean: status and global research advances towards disease management」(2024年)。 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11286425/ (トロピカルレース4(TR4)がコロンビアで2019年、ペルーで2021年、ベネズエラで2023年にそれぞれ初めて報告されたこと、2018年以降TR4の被害が報告された国と地域の数が16から23に増加したこと、中南米が世界有数のバナナ輸出地域でありTR4が経済・食料安全保障上の大きなリスクとなることは同出典による)
  4. Wikipedia「ジャガイモ飢饉」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャガイモ飢饉 (19世紀のヨーロッパでジャガイモが前年の塊茎を植える無性生殖による栽培法で育てられ収量の多い品種に偏った結果遺伝的多様性がほぼ無かったこと、原産地のアンデス地方では一つの畑に複数品種を混ぜて栽培する伝統があったこと、1845年からの晩疫病の流行により病気と飢餓の影響で80万人から100万人が死亡し、200万人以上が島外へ移住したとされることは同出典による)
  5. 環境省「1 生物多様性とは」(環境白書)。 https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h08/10009.html (種内における遺伝子の多様性がその種の環境の変化に対する適応性を左右すること、種の多様性がある地域内の生物の種数として捉えられること、生態系の多様性がそれぞれの場所の環境に応じて成立している生態系間の変異の多様さを指すことは同出典による)
  6. 環境省「生物多様性条約」。 https://www.env.go.jp/nature/biodiversity/about_treaty.html (生物多様性条約が1992年5月に採択され同年6月の国連環境開発会議(UNCED)で署名、1993年12月に発効したことは同出典による)

なおした ところ

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