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モンチッチは、どうして モンチッチと いうの? にほんで うられなくても、パリでは うられて いた

モンチッチの名前はどこから来たのか ── 日本で売られなくなってもパリでは売られ続けた

モンチッチの誕生と名前の複数説 ── 1974年の発売、1985年ごろの休売、1996年の復活、海外での別名

分野:歴史・文化

モンチッチは、にほんで うられなかった 10ねんかんくらいも、パリでは うられつづけて いたと いわれます[5]。

そもそも、どうして「モンチッチ」と いう なまえなのでしょう。なまえの わけは、ひとつに きまって いません。うまれた ころから、ふたたび うられる ように なるまで、そして せかいで よばれて いる なまえまで、わかります。

モンチッチは、日本でほとんど売られなかった約10年間も、パリでは売られ続けたとされます[5]。

あの名前は、いったいどこから来たのでしょうか。由来の説明は一つに決まっていません。この記事では、1974年の誕生から、休売と1996年の復活、海外での別名までが分かります。

モンチッチは、1985年ごろに日本国内での販売がいったん休止されたあとも、パリでは売られ続けたとされる[5]。国内の空白は約10年で、1996年に再販が始まった[3]。

では、そもそも名前はどこから来たのか。由来には複数の説がある[2]。この記事では、誕生の経緯、名前の複数説、休売と復活の理由、海外での呼び名までが分かる。

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1. モンチッチって、どういう ことば?

1. 「モンチッチ」は何のことばか ── 名前の説が一つではない

1. 名前の由来 ── 複数の説が併記される

「モンチッチ」と いって みましょう。どこか、サルの こを おもわせる ひびきですね。

この なまえの わけには、いくつか せつが あります。ひとつは、フランスごの「モン」(わたしの)と「プチ」(ちいさくて かわいい もの)。あわせて「わたしの かわいい もの」に なると いう せつです[3]。

もうひとつは、サルを あらわす「モンキー」の「モン」と、おしゃぶりを チュウチュウ すう すがた からと いう せつです[3]。

どちらが ほんとうかは、わかって いません。では、この サルの こは、どんな すがたで うまれたのでしょう。

「モンチッチ」という響きは、どこかサルの子を思わせます。名前の由来は、資料によって次のように説明されています。

一つは、フランス語の「モン」(私の)と「プチ」(小さくてかわいいもの)を合わせた、「私のかわいいもの」がルーツだという説明です。もう一つは、サルを表す「モンキー」の「モン」と、トレードマークのおしゃぶりをチュウチュウ吸う姿から名づけられたという説明です[3]。日本語版Wikipediaは、これらに加えて「ちっちゃい」から来たという説も挙げています[2]。

どの説が最初なのかは、はっきり分かっていません。では、その人形はどんな姿で生まれたのでしょうか。

「モンチッチ」という名前の由来は、資料によって説明が異なる。ADVERTIMESは、フランス語のmon(私の)とpetit(小さくてかわいいもの)を合わせた「私のかわいいもの」を一つのルーツとし、もう一つに、monkeyの「モン」とおしゃぶりを吸う音(チュウチュウ)から命名されたという説明を併記する[3]。

日本語版Wikipediaも、mon+petit、「ちっちゃい」、monkey、おしゃぶりを吸う音など複数の説があるとする[2]。英語版は、フランス語のMon(my)と、おしゃぶりを吸う音を思わせるchichiの組み合わせで、英語のmonkeyも連想させると説明する[4]。

これらはいずれも二次的な解説である。どの説が最初か、複数が重なった結果かは、現時点では決められない。そこで、名前ではなく、まず商品としての生まれ方を見る。

2. どうして めずらしい つくりなの?

2. ぬいぐるみなのに顔はソフビ ── 1974年の誕生

2. 布とソフトビニールの組み合わせ ── 1972年の前身と1974年の発売

モンチッチを もって みると、ふしぎな ことに きづきます。からだは ふわふわの ぬいぐるみなのに、かおと てあしは つるっと したかたい ざいりょうで できて います。ソフビと よばれる ざいりょうです[1]。

1974ねんに、セキグチと いう かいしゃが うりだしました。この めずらしい つくりと かわいい すがたで、すぐに おおきな ブームに なったそうです[1]。

そのまえの 1972ねんには「くたくたモンキー」と いう にんぎょうが ありました。モンチッチは、その かいりょうばん として うまれたと いわれます[2]。

モンチッチを手に取ると、作りの珍しさに気づきます。体は布のぬいぐるみで、顔と手足はソフトビニール(ソフビ)製です。この斬新な作りと、おしゃぶりのポーズやそばかすのかわいらしさで、1974年にセキグチから発売されると、爆発的なブームになったと紹介されています[1]。

前身は、1972年にセキグチが発売した「くたくたモンキー」で、日本語版Wikipediaは、モンチッチをその改良版として紹介しています[2]。考案者については、資料によって表記が分かれるため、ここでは名前を挙げません。

サルの人形から出発し、名前にも「サル」がひそむ。そのモンキー説が語られるのも、この生い立ちを思うと自然に見えます。

モンチッチは1974年にセキグチから発売された。体はぬいぐるみ、顔と手足はソフトビニール製という組み合わせが、おしゃぶりを口にした表情やそばかすとともに受け、発売と同時に爆発的なブームになった、と紹介される[1]。

前身は1972年発売の「くたくたモンキー」で、日本語版Wikipediaは、モンチッチをその改良版として位置づける[2]。考案者の表記は資料で食い違うため、本稿は人名を使わない。

前身がサルの人形であったことは、名前のmonkey説が語られやすい背景として考えられる。ただし、これは筆者の推測である。国内で人気に火がついたこの人形は、次に海外へ出ていった。

3. うみを こえたら、なまえも かわった?

3. 海を渡ると名前も変わった ── 1975年からの輸出

3. 輸出の開始と各国での呼び名

モンチッチは、うまれた つぎの としから、がいこくにも うられました[5]。さいしょは、オーストリアなどの ドイツごが つかわれる くにぐにが なかまでした[2]。

おもしろい ことに、くにが かわると、なまえも かわります。ドイツごの くにや フランスでは「キキ」と よばれ、イギリスでは「チカブー」、イタリアでは「モン・チッチ」、デンマークでは「ボレ」と いう なまえでも うられたと いわれます[4]。

では、にほんの おみせでは、その あとどう なったのでしょう。

輸出は、発売の翌年の1975年に始まりました[5]。まずはオーストリアを筆頭に、ドイツ語圏を中心に広がっています[2]。

面白いのは、国が変わると呼び名も変わったことです。ドイツ語圏とフランスでは「KiKi(キキ)」の愛称で親しまれ、英国ではChicaboo、イタリアではMon Cicci、デンマークではBølleといった別の名前でも売られたと、英語版Wikipediaは伝えています[4]。ヨーロッパではフランス、オランダ、ベルギー、ドイツで人気があり、アジアでも香港、台湾、中国本土に展開したとされます[3]。

名前を変えながら世界に広がったこの人形は、日本の店頭からは、やがて姿を消す時期を迎えます。

輸出は1975年、つまり国内発売の翌年に始まる[5]。最初の中心はオーストリアを筆頭とするドイツ語圏だった[2]。

興味深いのは、市場ごとに別の名前が使われた点である。英語版Wikipediaによれば、ドイツ語圏とフランスでは「KiKi」、英国ではChicaboo、イタリアではMon Cicci、デンマークではBølleの名で流通した[4]。ヨーロッパではフランス、オランダ、ベルギー、ドイツで人気があり、アジアでも香港・台湾・中国本土に展開した[3]。米国ではマテル社がライセンスを得て1985年まで販売したとされるが、開始年は1979年とも1980年とも書かれ、資料により異なるため年は断定しない[4]。

こうして各地で愛された一方、日本国内では別の展開が待っていた。

4. にほんの おみせから きえたのは、いつ?

4. 日本の店頭から消えた約10年 ── それでもパリでは

4. 国内販売の休止 ── 1985年ごろ、パリでは継続

1985ねんごろ、にほんの おみせから、モンチッチが すくなくなりました。セキグチの しりょうには「1985ねんより、パリいがいでは いったん はんばいを やすんだ」と あります[5]。

やすんだ きかんは、10ねんくらいです[3]。でも、パリでは はんばいが つづいて いたと いわれます[3]。

やすみの はじまりは、しりょうに よっては 1986ねんと する ものも あります。ここでは、メーカーの しりょうに ある 1985ねんを つかいます[2]。

1985年ごろ、日本国内でのモンチッチの販売は休止されます。セキグチの資料は「1985年より、パリ以外では一時販売を休止」と述べています[5]。ADVERTIMESも「85年の国内販売休止」と書き、休止は約10年に及び、パリでは販売が続いたとされます[3]。

休止の始まりを、日本語版Wikipediaなどは1986年の生産終了としており、1年の差があります[2]。この記事では、メーカー資料に沿って「1985年ごろ」と書きます。

日本の売り場から消えても、パリの店頭に並び続けたことは、この人形の物語の中でもとくに話したくなる部分です。

国内販売の休止について、セキグチの広報資料は「1985年より一時パリ以外では販売を休止」と述べる[5]。ADVERTIMESも「85年の国内販売休止」と「96年の再デビュー」を並べ、休止は約10年だったと読める[3]。パリでは販売が続いたとされる点も、この二つの資料で確認できる。

ただし、日本語版Wikipediaなど一部の資料は、日本での生産終了を1986年とする[2]。休止の開始は1985年と1986年で割れるため、メーカーの一次的な記述を主にして「1985年ごろ」と扱う。

日本国内が空白だった間にも海外の市場が動いていた事実は、その後の復活を考えるうえで見落とせない。

5. どうして また うられる ように なったの?

5. 1996年の復活 ── ファンの声とブームの波

5. 再販の背景 ── ファンの要望と1970年代リバイバル

1996ねんに、モンチッチは にほんで また うられる ように なりました[5]。セキグチは「たくさんの ファンの ようぼうが あったから」と せつめい しています[5]。

そのころは、1970ねんだいに はやった ものが もう いちど ひとを ひきつける「リバイバル ブーム」も おきて いました。その なみに おされた ことも、ふっかつの りゆうと して あげられます[2]。

1996年、モンチッチは日本で再販されます。セキグチは、多くのファンの要望に応えたと説明しています[5]。日本語版Wikipediaは、1970年代のリバイバルブームとファンの声に押されての復活とします[2]。

復活は1996年という点は、複数の資料で一致しています。一方、ファンの声とブームのどちらが大きかったのかは、資料からは分かりません。

再販は1996年で、セキグチの資料は「多くのファンの要望」を理由に挙げる[5]。日本語版Wikipediaは、1970年代キャラクターのリバイバルブームとファンの声に押されての復活と述べる[2]。

再販年の1996年は、ADVERTIMESの「96年の再デビュー」とも一致する[3]。再販の理由としては、ファンの要望やリバイバルブームが資料によって挙げられている。

6. いまは どのくらい ひとに あいされて いるの?

6. 50年たった今 ── 数字で見る広がりと3度目のブーム

6. 50年たった今 ── 累計販売数と近年の売上

モンチッチは、1974ねんから 30か国いじょうで うられ、ぜんぶで 7000まんたい いじょうが うられたと いわれます[1]。2024ねんには、たんじょうから 50ねんを むかえました。

さいきんも、また にんきです。とうようけいざいと いう ざっしは「3どめの ブーム」と つたえて います[6]。うりあげが 2024ねん2がつきで やく7おくえんから、2025ねん2がつきで やく20おくえんに ふえたそうです。おおよそ 3ばいです。

2025ねん8がつには、まつやぎんざで 50しゅうねんてんも ひらかれました[6]。

紹介記事では、1974年の発売から30カ国以上で累計7,000万体以上が販売されたとされています。2024年には誕生50周年を迎えました[1]。なお、2014年ごろの紹介では「20数か国で7,000万個」とされており、国の数は時点によって変わります。

近年も人気が高まり、東洋経済オンラインは「3度目のブーム」として、売上が2024年2月期の約7億円から2025年2月期の約20億円へ伸びたと伝えています[6]。約3倍です。2025年8月には松屋銀座で50周年展も開かれました。

ここまでで、名前の説がいくつもあること、休止しても海外で愛されたことが分かりました。あとは、身のまわりのぬいぐるみで、作りの違いを観察してみます。

累計販売数は、「1974年の発売から30カ国以上・7,000万体以上」と紹介される。2024年に誕生50周年を迎えた[1]。ただし2014年ごろの紹介では「20数か国で7,000万個」とされ、国数は時点で変わる。

近年の動きについて、東洋経済オンラインは「3度目のブーム」として、売上が2024年2月期の約7億円から2025年2月期の約20億円へ増えたと伝える。約2.9倍で、約3倍と読める。2025年8月に松屋銀座で50周年展が開かれたことも同記事にある[6]。

自分でも しらべて みたく なったら

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

おうちで

おうちに ぬいぐるみが あったら、からだと かおの ざいりょうを くらべて みましょう。ぬのと、つるっと した ざいりょうが くみあわさって いる ものは あるでしょうか。タグが あれば、どこの かいしゃが つくったかも 見て みましょう。

でかけて

おもちゃやさんの ぬいぐるみの たなで、いろいろな つくりを さがして みましょう。

もっと しりたい とき

メーカーの ホームページや、モンチッチの てんじの きろくが あります。なまえの わけが どう かかれて いるか、くらべて みましょう。

今日できること

家にあるぬいぐるみを手に取り、体と顔の素材の違いを見比べてみましょう。ぬのだけのもの、硬い素材が組み合わさったものなど、作りの違いに気づくかもしれません。タグがあれば、作った会社もチェックしてみてください。

出かけてできること

おもちゃ売り場のぬいぐるみの棚で、素材の組み合わせが違うものを探してみます。

公式情報

メーカーの公式サイトや、モンチッチの展覧会の記録を読み、名前の由来がどのように書かれているか、この記事の説と見比べてみてください。

今日できること

手元のぬいぐるみで、体と顔・手足の素材の違いを観察する。作りの違いは、なぜその素材が選ばれたのかを考えるきっかけになる。

出かけてできること

おもちゃ売り場で、布とソフトビニールを組み合わせた人形と、そうでない人形を見比べる。

公式情報

セキグチの公式資料や展覧会の解説を読み、名前の由来の記述が、本稿の挙げた二次資料とどう違うかを確かめるとよい。セキグチの公式資料に、名前の由来を説明する開発者の証言があるか探してみる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

今回は、名前の由来・誕生の経緯・休売と復活は、メーカーの広報資料と報道、Wikipedia日本語版・英語版を突き合わせた。セキグチ公式サイトの年表は取得できていないため未確認。

  1. DIME「セキグチのモンチッチ」紹介記事 https://dime.jp/genre/2013508/ (発売年・作り・累計販売数)
  2. モンチッチ(Wikipedia日本語版) https://ja.wikipedia.org/wiki/モンチッチ (前身・名前の説・輸出・復活の背景)
  3. ADVERTIMES「セキグチのモンチッチ」記事 https://www.advertimes.com/?p=340557 (名前の由来・休売と再デビュー・人気の国)
  4. Monchhichi(Wikipedia英語版) https://en.wikipedia.org/wiki/Monchhichi (各国の別名・米国での販売)
  5. リセマム(PR TIMES)「モンチッチ」 https://resemom.jp/release/prtimes/20181217/50393.html (輸出・休売と再販のメーカー説明)
  6. 東洋経済オンライン「モンチッチ」記事 https://toyokeizai.net/articles/-/916690?display=b (近年の売上・50周年展)

なおした ところ

更新履歴

更新履歴(改版の記録)

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