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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ラジオと ポッドキャストは、おなじ 音なのに なにが ちがうの?

ラジオとポッドキャストは、音の届け方がどう違うのか

放送とポッドキャスト:同時送信とオンデマンド配信の違い(RSS・radiko・2004〜2006年)

分野:技術

ラジオの 番組を 聞きのがしても、あとから 聞ける ことが あります。でも、radiko(ラジコ)では 七日 たつと 聞けなく なる 番組が、radikoの ポッドキャストには 時間の きまりが ない ものも あります。

おなじ 音の 番組なのに、どうして こんなに ちがうのでしょう。「とどけ かた」に 注目して、しらべて みましょう。

ラジオ番組を聞き逃しても、radikoのタイムフリーなら一週間ほどは追いかけて聴けます。一方、同じradikoの中のポッドキャストには、時間制限のない番組もあります。どちらも音の番組なのに、この差はどこから来るのでしょうか。

鍵は、音を「どう届けるか」にあります。放送法の定義、ポッドキャストという名前の由来、RSSという仕組みを見ながら、二つの違いを整理します。

ここでは地上波ラジオ放送とRSSフィード型のポッドキャストを比べる。どちらも音声番組だが、届け方の設計が異なる。放送は電波で同時に不特定多数へ送る方式[1][3]、ポッドキャストはサーバーに置いた音声ファイルを、聴く人側が取りに行く方式である[5][6]。

このメモでは、radikoの聴き逃し機能(過去7日・合計3時間)とradikoのポッドキャスト機能(時間制限なし)の差[9][8]を入口に、放送法の定義、語源、RSSのenclosure要素、2005年のiTunes対応までを資料で確かめる。

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1. 聞きのがしの 「きげん」が ちがう?

1. 同じ「聴き逃し」なのに、期限が違う

1. radikoのタイムフリーと、radikoのポッドキャスト機能の制限の差

radikoは、ラジオを スマホなどで 聞く ための サービスです[8]。「タイムフリー」と いう きのうを つかうと、七日 いないに 放送された 番組を 聞けます[8]。

ただし、聞ける 時間には きまりが あります。聞きはじめてから 一日 いない、そして 一つの 番組で 合計 三時間までと ヘルプに 書かれて います[9]。

ところが、radikoの 中の ポッドキャストには、こうした 時間の きまりが ない ものも あります[8]。同じ 音の 番組でも、ふしぎです。

タイムフリーの決まり

radikoは、いま住んでいる地域で放送中のラジオ局をネットで聴けるサービスです。「タイムフリー」を使うと、過去7日以内に放送された番組をあとから聴けます[8]。

ただし条件があります。radikoのヘルプによると、無料の場合、再生を始めてから24時間以内で、合計3時間までです(3時間は番組ごとの制限です)。プレミアムなら過去30日分を時間制限なしで聴けます[9]。

radikoのポッドキャスト機能には時間制限がない

同じradikoの中にあるポッドキャストの聴取機能は、時間制限なしのオンデマンドと説明されています[8]。この差を手がかりに、二つの仕組みを比べます。

radikoは、現在地のエリアで放送中のラジオ局をネットで聴けるほか、過去7日以内に放送された番組を聴けるタイムフリー機能を備える[8]。無料のタイムフリーには制限があり、対象は過去7日以内、再生開始から24時間以内、合計3時間まで(3時間は1番組ごと)とヘルプに示されている。プレミアム会員は過去30日分を時間制限なしで聴ける[9]。

一方、radikoにはポッドキャストの聴取機能もあり、こちらは「時間制限のないオンデマンド」と説明される[8]。同じアプリの中に、期限付きの聴き逃しと、期限の記載がない配信が並んでいるわけだ。この差の背景にある設計の違いを、以下で順に見る。

2. ラジオは 「みんなに いっぺんに」

2. 放送とは、不特定多数に同時に送ること

2. 放送の法的定義と「1対N」の構造

ラジオは 電波で 音を おくります。学校の 校内放送のように、みんなが おなじ 時間に、おなじ 音を 聞きます[3]。

ラジオの 電波が とどく ところなら、多くの 人が 聞けます。送る 人は 一人でも、聞く 人は 何人でも かまいません[3]。

「ほうそうほう」と いう きまりには、放送とは、みんなが 直せつ 受け取る ように 電気で おくる こと、と いう 意味の ことが 書かれて います[1]。ただし 校内放送は たとえ話で、電波の 放送とは しくみが ちがいます。

法律のことば

放送法は、「放送」を、公衆によって直接受信されることを目的とする電気通信の送信と定義しています[1]。公衆とは、特定の人ではなく、広く一般の人々のことです。

1対Nという関係

放送は、送り手から受け手への関係が「1対N(不特定多数)」で、受信機さえあれば誰でも受け取れるものだと説明されます[3]。日本のAMラジオは1925年3月に始まり、中波を使います。FM(超短波)は1957年に実験放送が始まりました[2]。

電波が空間を伝わる性質そのものは、このメモでは深く扱いません。ここで比べるのは地上波のラジオ放送です。大事なのは、放送は「送り手が決めた時刻に、みんなへ同時に流れる」という点です。

放送法(昭和25年法律第132号)2条1号は、放送を「公衆によつて直接受信されることを目的とする電気通信の送信」と定義する[1]。公衆とは不特定多数の人々を指す(junior向けの補足であり、条文の語ではない)。なお条文の確認は法令ミラーサイトによる。

コトバンクの「放送」の項でも、送り手と受け手の関係は「1対N(不特定多数)」で、受信機があれば誰でも受け取れると説明される[3]。日本のAMラジオは中波(526.5〜1606.5kHz)を使い、1925年3月に始まった。FMは30MHz超で、1957年に実験放送が始まった[2]。

要点は、放送では送り手が決めた時刻に、同じ内容が受け手全体へ同時に届くことである。電波の性質や周波数の割り当ては、本題から外れるので扱わない。

3. ポッドキャストは 「とりに いく」

3. ポッドキャストは、置いてある音声を取りに行く

3. RSSのenclosure要素とフィード

ポッドキャストの 音は、ネットの 上の サーバーと いう 場所に おいて あります。図書室の 本だなに 本が ならんで いる ようすに にて います。

聞く 人は、自分の すきな 時に、その 音を 取りに 行きます。ラジオのように、時間を 合わせなくても だいじょうぶです。ただし 本当は、本ではなく 音の ファイルです。

どこに 音が あるのかを 知らせる 「もくじ」の ような ものが、RSSと いう きまりで 書かれた ファイルです。その 中の enclosure(エンクロージャー)という ところに、音の ある 場所などが 書かれます[5]。

音声ファイルの場所を知らせる仕組み

ポッドキャストの土台になっているのは、RSS 2.0という形式のXMLファイル(フィード)です。各回の情報には「enclosure」という要素を付け、音声ファイルの場所(url)、大きさ(length)、種類(type)の三つを書きます[5]。

今も同じ仕組み

Apple Podcastsの現在の要件にも、各エピソードにenclosureタグ(URL・length・type)が必要で、フィードはパスワードなしで公開されたRSS 2.0のXMLであることが書かれています[6]。音声そのものはサーバーに置かれ、聴く人が取りに行く形です。

ラジオが「送り手が流す」のに対し、ポッドキャストは「置いてあるものを、聴く人が取りに行く」。ここが配り方の大きな違いです。

ポッドキャスト配信の土台は、RSS 2.0のitemに付けるenclosure要素である。この要素は、音声ファイルの場所(url)、大きさ(length、バイト数)、種類(type)を示す3つの必須属性をもつ[5]。

Apple Podcastsの現行要件も、各エピソードにenclosureタグ(URL・length・type)を求め、フィードは公開された(パスワードなしの)RSS 2.0のXMLであることを条件とする[6]。つまり構造は、音声ファイルをサーバーに置き、その場所を書いたフィードを公開し、聴取側のアプリがそれを読んで取得するというものだ。

放送が「送り手から受け手へ同時に流す」のに対し、ポッドキャストは「受け手が必要なときに取りに行く」オンデマンド型である。

4. なまえに かくれた 「アイポッド」

4. 名前に残る「iPod」と2005年の転機

4. 語源 iPod+broadcast、iTunes 4.9(2005年)、一般名称化(2006年)

「ポッドキャスト」と いう 名前は、アイポッド(iPod)と ブロードキャスト(broadcast、放送)を くっつけて できた ことばと いわれます[4]。二〇〇四年の 新聞の 記事で つかわれたと いわれます。

アイポッドは、音を 持ち歩く きかいです。でも 今は、アイポッドが なくても ポッドキャストは 聞けます。名前だけが、むかしの 名ごりです。

二〇〇五年、アップルの 音楽アプリが、ポッドキャストの 新しい 回を じどうで とどける きのうを つけました。三千いじょうの 番組が つかえました[7]。

合成語としての名前

「podcast」は、iPodとbroadcast(放送)を合わせた合成語とされます。2004年2月に英紙ガーディアンの記事で使われたと説明されています[4]。ただし原記事は確認できず、二次資料による情報です。

2005年、購読が身近に

2005年6月28日、AppleはiTunes 4.9に購読機能を加えました。3,000以上の無料ポッドキャストの新しい回が、ネット経由で自動的にパソコンとiPodへ届くようになりました。スティーブ・ジョブズは、これを「次世代のラジオ」と表現したとされます[7]。

一般名称へ

2006年11月、Appleの商標部門は、一般名称としての「podcast」を第三者が使うことに異議を唱えないと表明したと伝えられます[4]。Appleが名前を手放した、という意味ではありません。

「podcast」はiPodとbroadcastの合成語とされ、2004年2月に英紙ガーディアンでBen Hammersleyが使ったと説明される。ただし出典のWikipediaは二次資料であり、ガーディアンの原記事は今回取得できなかったので、語源・日付は「とされる」の域にとどまる[4]。

2005年6月28日、AppleはiTunes 4.9で購読機能を加え、3,000以上の無料ポッドキャストの新エピソードがネット経由で自動的にパソコンとiPodに届くようにした。Appleのニュースリリースでは、ジョブズがこれを「次世代のラジオ」に例える表現を用いている[7]。

2006年11月には、Appleの商標部門が、一般名称としての「podcast」を第三者が使うことに異議を唱えないと表明したとされる[4]。これは一般名称使用への不異議の表明であり、Appleが名称に関する権利を手放した、という意味に読むのは早計だ。

5. ちがいは 「とどけ かた」

5. 二つを分ける軸は「同時か、取りに行くか」

5. 同時送信とオンデマンドの整理、radikoの位置づけ

ラジオは、決まった 時間に、みんなへ 一しょに おくる 「放送」です。ポッドキャストは、おいて ある 音を 自分で 取りに 行く しくみです。

radikoの タイムフリーは、放送された 番組を、あとから 聞ける ように した ものです[8]。ポッドキャストは、はじめから 取りに 行く ものとして 作られて います。

タイムフリーの 期間が なぜ 七日なのかは、今回 読んだ ものには 書かれて いません。しらべて みる 楽しみが あります。

届け方で整理する

ラジオは、決まった時刻にみんなへ同時に送る放送です[1][3]。ポッドキャスト(RSSで配るもの)は、サーバーに置いた音声を聴く人が取りに行くオンデマンド型です[5][6]。

radikoは中間にある

radikoは、放送中の番組をネットで聴くことも、放送された番組を期限つきで聴くことも、時間制限のないポッドキャストを聴くこともできます[8][9]。一つのアプリの中に、両方の届け方が同居しているわけです。

なお、タイムフリーの期限がなぜその長さなのかは、今回読んだ資料には書かれていませんでした。

ここまでの整理をまとめる。放送は、送り手が決めた時刻に、同じ内容を不特定多数へ同時に送る[1][3]。ポッドキャストは、サーバー上の音声ファイルの場所をRSSで示し、聴く人(アプリ)が取得するオンデマンド型である[5][6]。

radikoは両者にまたがる。エリア内で放送中の局のライブ聴取と、過去7日以内の番組を聴くタイムフリー(無料は24時間以内・合計3時間まで)に加え、時間制限のないポッドキャストも聴ける[8][9]。タイムフリーが放送済み番組を対象に期限を置き、ポッドキャストは最初からオンデマンドとして設計されている、という対比は資料から読み取れるが、なぜタイムフリーに期限があるのか、その長さの根拠は資料に書かれていない。

自分でも しらべて みたく なったら

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

おうちの 人に、ラジオを 聞く ときと、ネットで 番組を 聞く ときと、どこが ちがうか 聞いて みましょう。「いつでも 聞ける?」「時間は 決まって いる?」と 考えると、ちがいが 見えて きます。

おうちに ラジオが あれば、スマホの radikoと くらべて みましょう。おなじ 番組を、ラジオでは 放送の 時こくに、スマホでは あとから 聞いて みると、ちがいが わかります。

今日できること:家の人に、ラジオとネットの音声番組を、どんなときにどう聴き分けているか聞いてみましょう。「時間を合わせて聴く」か「好きなときに取りに行く」かが、聞く場面ごとに違って見えてきます。

ためしてみよう:家にラジオがあれば、スマホのradikoと聴き比べてみましょう。同じ番組を、ラジオでは放送の時刻に、スマホでは放送のあとに聴くと、「時間を合わせる」と「あとから取りに行く」の違いが体でわかります。

放送法の条文は、e-Govなどの公式の法令データで確認できる。今回はミラーサイトで確かめたので、引用する場合は原典で再確認してほしい。

家にラジオがあれば、スマホのradikoと聴き比べてみるとよい。同じ番組を放送の時刻にラジオで、放送のあとにタイムフリーで聴くと、同時送信とあとから聴く方式の違いを体験できる。radikoのヘルプ[9]で無料の時間制限も確かめられる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:法令データ、総務省の資料、RSSの仕様書、Appleの公式ページ、radikoの公式ページとヘルプを使った。何に使ったかは各項目に書いた。

  1. 放送法(昭和25年法律第132号)。https://hourei.net/law/325AC0000000132 (放送の定義。法令データのミラーサイトで確認)
  2. 総務省 関東総合通信局「ラジオ放送の概要」。https://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/bc/radio/gaiyo/index.html (AM・FMの周波数と開始年)
  3. コトバンク「放送」。https://kotobank.jp/word/%E6%94%BE%E9%80%81-132247 (放送の「1対N」という説明)
  4. Wikipedia「Podcast」。https://en.wikipedia.org/wiki/Podcast (語源と2006年の商標部門の表明。二次資料)
  5. RSS 2.0 Specification(RSS Advisory Board)。https://www.rssboard.org/rss-specification (enclosure要素の3属性)
  6. Apple Podcasts for Creators「Podcast RSS feed requirements」。https://podcasters.apple.com/support/823-podcast-requirements (現行のフィード要件)
  7. Apple Newsroom 2005年6月28日「Apple Takes Podcasting Mainstream」。https://www.apple.com/newsroom/2005/06/28Apple-Takes-Podcasting-Mainstream/ (iTunes 4.9の購読機能)
  8. radiko(公式)タイムフリーのページ。https://radiko.jp/rg/timefree/ (ライブ・タイムフリー・ポッドキャストの機能)
  9. radikoヘルプ「時間制限・聴取制限とは」。https://help.radiko.jp/ (無料タイムフリーの時間制限。ヘルプのトップ)

なおした ところ

更新履歴

更新履歴(改版の記録)

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