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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ねんれいを かくにんするとき、なにを みせれば いいの? ── かおと カードの はなし

年齢確認は、年齢だけをどう確かめるのか ── 顔の推定は平均3歳ずれる

年齢確認とプライバシー ── 顔年齢推定は平均3.1歳ずれる(NIST IR 8525)

分野:技術

おみせの 人が しりたいのは、「おとなか どうか」だけです。生まれた 日や、しゃしんまで、ぜんぶ みる ひつようは ありません。

では、どうすれば ねんれいだけを たしかめられるのでしょう。かおから ねんれいを あてる AI と、「18さい いじょう」と いう こたえだけを わたす しくみが あります。どちらも まちがいや できない ことが あることが わかります。

お酒を買う場面で、お店の人が確かめたいのは「大人かどうか」です。名前も住所も、生年月日さえも本当は要りません。それなのに、年齢確認では必要以上の情報を出すことになりがちです。

顔から年齢を当てるAIは、アメリカの国の機関による評価で、最良のものでも平均3歳ほどずれました。ずれる相手をどう扱うのか。そして、身分証から「18歳以上」という答えだけを取り出す方法はあるのか。2つの道の考え方と限界が分かります。

この記事では年齢確認を「しきい値以上か」という問いに絞る。答えは1ビットで足りるが、確認の手段は、顔写真や身分証という情報量の多いものに頼りがちだ。顔から年齢を推定するソフトウェアは、NISTの独立評価で、最良のものでも平均絶対誤差が3.1歳だった[1]。誤差がある推定を、どう制度に組み込むのか。

この記事では、NISTの評価と、誤差に備えるバッファの設計、そしてEUの試作が採るゼロ知識証明の考え方を比べ、国の試験が出した「万能の方法はない」という結論までを読み解く。「年齢だけを渡す」2つの道の仕組みと限界が分かる。

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1. おみせの 人は、なにを しりたいの?

1. お店の人が知りたいのは「大人かどうか」だけ

1. 必要なのは年齢そのものではなく「しきい値以上か」

おさけを かう ばめんを そうぞうして みましょう。おみせの 人が しりたいのは、「この 人は おとなか どうか」です。なまえや すんで いる ところは、かんけいが ありません。

ところが ネットでは、みぶんを しょうめいする カードの しゃしんを おくる ほうほうも あります。ひつような ことより、たくさん みせて しまいます。

そこで かんがえられて いる ことが あります。「ねんれいだけ」を たしかめる みちです。

この みちには、2つ あります。1つめは、かおから ねんれいを あてる ほうほう。2つめは、「18さい いじょう」と いう こたえだけを わたす ほうほうです。

確かめたいのは1つの線

お酒やたばこを買う場面を想像してみましょう。お店の人が確かめたいのは、「この人は大人の線を越えているか」です。名前も住所も、誕生日そのものも、判断には要りません。

ところがインターネットでは、身分証の写真を送るような方法が使われることがあります。確かめたいのは1つの線なのに、情報が余分に出ていきます。

2つの道

そこで、「年齢だけ」を確かめる道が考えられています。1つは、顔の写真から年齢を推定する方法。もう1つは、身分証などから「18歳以上」という答えだけを取り出して渡す方法です。どちらも、完全ではありません。この先の章で、1つずつ見ていきます。

この記事では、年齢確認を「基準の年齢(しきい値)以上か」という問いに絞って考える。この問いの答えは、生年月日や氏名ではなく、はいかいいえの1ビットで足りる。ところが、確認手段として顔写真や身分証の画像を使うと、その答えに不要な情報まで一緒に出ていく。

NISTは、年齢確認には「しきい値より上か」をyes/noで返す方式と、数値の年齢を返して比べる方式があると整理している[1]。そこで問題になるのは、より少ない情報で、どこまで確かな答えが出せるかだ。

現在よく検討されている道は2つある。顔画像から年齢を推定する道と、身分証などから年齢の証明だけを作って渡す道だ。以下では、前者の誤差から順に見て、後者の設計までつなげる。

2. かおから ねんれいを あてる AI は、どれくらい あたるの?

2. 顔から年齢を当てるAIは、どれくらい当たるのか

2. 顔年齢推定の精度 ── 最良の平均絶対誤差は3.1歳

アメリカの くにの きかん、NIST(ニスト)が、かおから ねんれいを あてる ソフトを しらべました。6つの ソフトを、およそ 1100万まいの しゃしんで ためして います[1]。

いちばん よかった ソフトで、あたった ねんれいと ほんとうの ねんれいの ちがいは、へいきんで 3.1さいでした[1]。人に よって、また しゃしんの ようすに よって、ずれの 大きさは ちがいます。

ただし これは「いちばん よかった ソフト」の へいきんです。みんなが 3さい いないに なる という ことでは ありません。

1100万枚で試した独立の評価

アメリカの国立標準技術研究所(NIST)は、2024年に、顔年齢推定のソフトウェア6つ(試作品)を、約1100万枚の写真で評価しました。写真は、入国ビザ、逮捕時、国境通過、移民局の4つの保管庫から取られています[1]。メーカーの自己申告ではなく、第三者が同じ条件でそろえて測った点が大事です。

最良でも平均3.1歳のずれ

同じビザ写真のデータで比べると、最良の平均絶対誤差(当てた年齢と本当の年齢の差を、プラスマイナスを無視して平均したもの)は、2014年の最初の評価の4.3歳から、3.1歳に減っていました[1]。腕は上がっています。

ただし3.1歳は、「最良のソフトが、ビザ写真で出した平均」です。全員が3歳以内に収まる、という意味ではありません。ずれが大きい人も、小さい人もいます。

NIST IR 8525(2024年5月)は、商用の顔年齢推定ソフトウェアの試作6つを、約1100万枚の写真で評価した。写真は、入国ビザ、逮捕時、国境通過、移民局という4つの運用中の保管庫から取られた[1]。メーカーが選んだ写真ではなく、実際の業務で集められた画像で測る点が、この評価の強みだ。

では、精度は上がっているのか。共通のビザ写真データでの最良の平均絶対誤差(MAE)は、2014年の最初の評価の4.3歳から3.1歳に下がった[1]。MAEは、推定年齢と実年齢の差の絶対値の平均だ。したがって、3.1歳は「最良のアルゴリズムを、ビザ写真で使ったときの平均」であり、全員が3歳以内に収まる値ではない。この区別を見落とすと、線の近くにいる個々人への影響を過小評価することになる。

3. ずれの おおきさは、なにで かわるの?

3. ずれの大きさは、何で変わるのか

3. 誤差を左右する条件 ── アルゴリズム・画像・データの種類

おなじ ソフトでも、ずれは いつも おなじでは ありません。しゃしんの きれいさや、どんな ときに とった しゃしんか、ひとの ねんれいなどで かわる、と NIST は ほうこくして います[1]。

ひょうに ある 18〜24さいの れいでは、あるソフトは しゃしんの しゅるいによって、ずれが 2.3さいから 5.1さいまで ちがいました[1]。

どんな ばめんでも いちばん よい ソフトは ありません。だから、ひとつの ほうほうだけに たよるのは あぶない のです。

写真や条件で、誤差は大きく変わる

NISTは、精度が、ソフトの種類、性別、画像の質、生まれた地域、年齢そのもの、そしてそれらの組み合わせに強く左右されると報告しています。すべてで優れた単一のソフトはない、とも書かれています[1]。

報告書の表にある18〜24歳の例では、平均絶対誤差は2.3歳から5.1歳まで散らばっていました。逮捕時の写真で2.3歳だったソフトもあれば、国境で撮った写真で5.1歳になったソフトもあります[1]。同じ「18〜24歳」でも、写真の種類やソフトで、ずれ方が倍以上ちがう例があるということです。

評価が測っていないこと

この評価は、化粧や変装などで年齢をごまかす場合の影響は測っていません。カメラの前で撮り直せる対話的な場面も、対象外です。年齢のしきい値をいくつにすべきか、という推奨もしていません[1]。実際に使うときは、報告書の外にも考えることが残ります。

誤差がなぜ状況で変わるのか。NISTは、精度がアルゴリズム、性別、画像の質、生まれた地域、年齢そのもの、およびそれらの相互作用に強く左右され、すべてで優れた単一のアルゴリズムはないと報告している[1]。1つの平均値だけで「このソフトは3.1歳の精度」と言い切れないのはこのためだ。

表1(18〜24歳)では、MAEは載っているアルゴリズムとデータの組によって2.3歳から5.1歳に散らばる。たとえば、あるアルゴリズムは逮捕時の写真で2.3歳、別のものは国境通過の写真で5.1歳だった[1]。ただし、これは表にある例であり、全体の範囲を示すものではない。

評価の範囲にも限りがある。この報告は、変装・化粧などによる提示攻撃への影響や、対話的に撮り直せる状況、政策としての閾値の推奨を対象にしていない[1]。つまり、実際の運用では、評価の外にある条件が精度を変える可能性が残る。

4. ずれが あるなら、ぎりぎりの 人は どうするの?

4. ずれがあるなら、線のぎりぎりの人はどうするのか

4. 誤差に備えるバッファと、画像を残さない設計

ずれが あるなら、18さいぎりぎりの 人を まちがえる ことが あります。そこで、18さいの せんより すこし たかい ところに、べつの せんを おく かんがえかたが あります。

たとえば、25さいより わかいと あてられた 人は、ほかの ほうほうで しょうめいして もらいます。「18さい」を ぴったり きめるのでは なく、すこし ひろく とるのです[2]。

あるメーカーは、かおの しゃしんは ねんれいを あてたら すぐに けす、と せつめいして います。ただ、これは メーカーの せつめいです[2]。

「余裕」を持たせて、疑わしい人は別の方法へ

平均3歳ずれるなら、18歳の線のぎりぎりにいる人は、間違われやすくなります。そこで、顔の年齢推定を作っているメーカーのYoti社は、お店の側が余裕を設定できると説明しています。たとえば「25歳未満と推定された人は、そこでは通らず、別の方法で年齢を証明する」という決め方です[2]。

このメーカーは、13〜17歳の平均絶対誤差が1.1年で、13〜17歳の99.3%を21歳未満と正しく推定した、とも発表しています[3]。ただし、これはメーカー自身の数字で、条件も13〜17歳に限ります。NISTの独立評価とは条件が違うので、直接は比べられません。

写真を残さない設計

NISTは、年齢の推定は、写真やそこから作った生体データを保存し続けなくても動かせる、と述べています[1]。Yoti社も、画像は年齢が推定された時点で削除され、人が見ることはなく、個人を特定せず年齢だけを推定する、と説明しています[2]。ただし、これはメーカーの説明で、他社が同じとは限りません。

推定に誤差がある以上、基準年齢のすぐ近くの人は誤って通る、または誤って止められる。そこで実装側が使うのがバッファだ。Yoti社の説明では、事業者は、たとえば25歳未満と推定された人は通過せず別の方法で証明する、という余裕を設定できる[2]。Yoti社の例の「25歳未満」は、基準年齢より高いところに別の線を置く、という考え方だ。

同社は、13〜17歳のMAEが1.1年で、13〜17歳の99.3%を21歳未満と正しく推定したとも報告している[3]。これは13〜17歳に限ったメーカー自身の数字で、NISTの独立評価(約1100万枚)とは、年齢帯もデータも異なる。両者を同じ尺度で並べることはできない。

では、画像はどうなるのか。NISTは、年齢推定は写真や、そこから導いた生体データを保存し続けなくても動かせる(ステートレス)と述べる[1]。Yoti社は、画像を推定の直後に削除し、人は見ず、個人の識別もしない、と説明する[2]。ただし後者はメーカーの説明だ。

5. 「18さい いじょう」だけ わたす ことは できるの?

5. 身分証から「18歳以上」だけを渡す道はあるのか

5. ゼロ知識証明 ── 年齢の証明だけを取り出して渡す

もう 1つの みちを みて みましょう。みぶんを しょうめいする カードから、「18さい いじょう」と いう こたえだけを とりだして、わたす ほうほうです。

ヨーロッパの EU の いいんかいが、この しくみを しさくして います[4]。

この しくみでは、しょうめいを うけとった あと、つかう 人と、しょうめいを だした ところの つながりが きれる ように つくられて います。だした ところには、どこで つかったかが つたわりません[4]。

たとえるなら、おみせの 人には「おとなの スタンプ」だけ みせて、カードは みせない ような ものです。ただし、本とうの しくみは、スタンプとは ちがう すうがくを つかって います。

証明だけを渡す設計

もう1つの道は、身分証そのものではなく、「18歳以上である」という証明だけを渡す方法です。EU(欧州連合)の欧州委員会が、この考え方の試作品「ブループリント」を公開しています[4]。

この設計では、年齢の証明を受け取ったあと、利用者と証明の発行元とのつながりが切れます。追跡できるID情報は含まれず、発行元には何も知らせません[4]。2025年10月の第2版には、パスポートや身分証から証明を作る方法と、ゼロ知識証明という技術が加わり、オープンソースで公開されています[4]。

ゼロ知識証明は、中身を見せずに、ある条件を満たしていることだけを示す技術です。ここでは、生年月日は見せずに、「18歳以上」という答えだけが正しいと示す、というイメージで考えると分かりやすくなります。ただし、暗号の中身は、この記事では書きません。

顔の推定には誤差が残る。そこで、身分証などの確かな情報から、年齢の証明だけを作って渡す道が検討されている。EU委員会の年齢確認「ブループリント」は、その試作だ。証明を受け取ったあとは利用者と発行元のつながりが切れ、追跡できるID情報は含まれず、発行元には何も知らせない設計とされる[4]。

では、どうして発行元に知らせずに確かめられるのか。2025年10月の第2版で、パスポートや身分証から証明を作る方法に加え、ゼロ知識証明が組み込まれた。7月からはオープンソースとして公開されている[4]。ゼロ知識証明(ぜろちしきしょうめい)は、中身を明かさずに、ある主張が正しいことだけを相手に確かめさせる技術だ。年齢の場合、生年月日そのものではなく、「しきい値以上である」という答えだけを示す使い方になる。

この記事の資料では、ゼロ知識証明の数学的な仕組みには踏みこまない。ここで押さえるのは、「受け取る側に必要な1ビットだけを渡す」という設計の方針と、この設計は、元の身分証が正しく発行されていることを前提にしている、という点だ。

6. どの ほうほうも「これだけで ぜんぶ ok」では ないの?

6. どの方法にも限りがある ── だから選べるようにする

6. 万能の方法はない ── 国の試験と、確認方法の守るべき線

オーストラリアの くにの しけんでは、48しゃの 60いじょうの ぎじゅつを しらべました。けっかは、ねんれいの かくにんは プライバシーに はいりょして できる けれど、「これだけで いい」と いう ほうほうは ない、でした[5]。

オーストラリアでは、16さいより 下の 子の SNS を ふせぐ ほうりつが はじまりました。かくにんで えた じょうほうは、しごとが おわったら すてる ように もとめる ししんが でて いると つたえられて います[6]。みぶんしょうめいだけを ゆいいつの ほうほうに しては いけない、とも いわれます[6]。

いくつかの ほうほうを えらべて、じょうほうを のこさない。それが、いま めざされて いる かたちです。

国の試験の結論

オーストラリア政府の独立した試験(2025年8月31日公表)は、48社の60を超える技術を評価しました。書類による確認、顔などからの推定、既存の情報からの推測、方法の組み合わせが含まれます。結論は、年齢確認はプライバシーに配慮しながら効率的かつ効果的にできるが、万能の方法はない、というものです[5]。

守るべき線として求められていること

同じオーストラリアでは、2025年12月10日から、16歳未満がSNSのアカウントを持てないよう、事業者が「合理的な措置」をとる義務が始まりました。eSafety長官の指針は、政府発行のIDを唯一の方法にせず、代替手段を用意すること、年齢確認で得た個人情報の保護に配慮することを求める、と報じられています[6]。

顔の推定には誤差があり、証明の仕組みにも前提があります。だから、1つに頼らず、選べる方法を並べ、集めた情報は使い終わったら捨てる。そういう線の引き方が、国の資料の側からも出ています。

2つの道を見てきたが、どちらが正しいのか。オーストラリア政府の独立した試験(2025年8月31日公表)は、48社の60を超える技術(書類による確認、顔などからの推定、既存情報からの推測、方法の組み合わせ)を評価した。結論は、年齢確認はプライバシーに配慮しつつ効率的かつ効果的に行えるが、万能の方法はない、というものだ[5]。誤差がある推定も、前提のある証明も、単独では十分ではないという、ここまでの流れと整合する。

では、制度は何を求めているのか。同国では2025年12月10日から、16歳未満がSNSのアカウントを持てないよう事業者が合理的な措置をとる義務が始まった。eSafety長官の指針は、政府発行IDを唯一の方法にしないこと、年齢確認で得た個人情報の保護に配慮することを求めると報じられている[6]。この法律の経緯は別の記事に譲り、ここでは、確認方法が守るべき線に絞って示した。

5章で見たEUの設計と同じく、これらは「受け取る側に必要な答えだけを渡し、残さない」という方向でそろっている。指針や試験の細かい内容は、原文に当たってほしい。

7. 「こどもりょうきん」の まどぐちで かんがえて みよう

7. 子ども料金の窓口で、「年齢だけ」を考えてみる

7. 出口 ── 「何を見せるか」を設計する目で読む

でんしゃや えいがかんの 「こども りょうきん」を おもいだして ください。おみせの 人は、なにを みれば「こどもか どうか」が わかるでしょう。

なまえは いるでしょうか。すんで いる ところは いるでしょうか。かんがえて、いえの 人と はなして みましょう。

でんしゃや えいがかんで、こども りょうきんを たしかめる ひょうじを みかけたら、どんな ほうほうか、ようすを みて みましょう。

電車や映画館の「子ども料金」を思い出してみましょう。窓口の人が「子どもかどうか」を確かめるのに、必要な情報は何でしょうか。名前は要るでしょうか。住所は要るでしょうか。家の人と話して、「年齢の線を越えているか」だけが分かればよい場面を探してみましょう。

電車や映画館で、子ども料金の確認を見かけたら、どんな方法かを観察してみてください。見るのは、お店の人が何を求め、何を見ていないのか、という点です。

身近な場面で、「何を見せているか」と「本当に必要な情報」の差を考えてみると、この記事の2つの道の意味が分かる。子ども料金の窓口で、確認したいのは「基準年齢より下か」という問いで、答えは1ビットで足りる。生年月日や氏名が見えることは、その答えに必要だろうか。

資料を読むなら、まずNISTの報告書NIST IR 8525(英語)の要旨。評価の範囲と限界が、最初の数ページに書かれている[1]。EU委員会の年齢確認ブループリントのページは、設計の考え方を短くまとめている[4]。オーストラリアの試験の報告書[5]は、方法の比較を読むのに向いている。

読みながら、「この数字は独立評価か、メーカー自身の主張か」「平均か、最悪か」「誰のどんな写真で測ったか」を、メモに分けて書くと、数字の見え方が変わる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:米国立標準技術研究所(NIST)の報告書、欧州委員会の公式ページ、オーストラリア政府の試験報告書とeSafetyの資料を使った。顔年齢推定のメーカー(Yoti社)の数字や説明は、メーカー自身のものとして区別した。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. NIST IR 8525「Face Analysis Technology Evaluation: Age Estimation and Verification」(2024年)。https://doi.org/10.6028/NIST.IR.8525 (約1100万枚の評価、平均絶対誤差、条件による違い、評価の範囲、写真を保存しなくても動かせることについて)
  2. Yoti「Facial age estimation: FAQ」。https://yoti.com/blog/facial-age-estimation-faq-frequently-asked-questions (画像の削除、個人を特定しないこと、25歳未満は別の方法で証明する余裕について。メーカー自身の説明)
  3. Yoti「Facial age estimation reaches new accuracy for teenagers」。https://www.yoti.com/blog/yoti-facial-age-estimation-reaches-new-accuracy-for-teenagers-ready-for-online-safety-act-enforcement/ (13〜17歳の誤差と、21歳未満と推定した割合について。メーカー自身の数字)
  4. 欧州委員会「Blueprint age verification solution」。https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/factpages/blueprint-age-verification-solution-help-protect-minors-online (証明だけを渡す設計、ゼロ知識証明、オープンソース公開について)
  5. オーストラリア政府「Age Assurance Technology Trial Part A」(2025年)。https://www.infrastructure.gov.au/sites/default/files/documents/aatt_part_a_digital.pdf (48社60超の技術の評価と、万能の方法はないという結論について)
  6. オーストラリア eSafety Commissioner の規制ガイダンスの発表。https://esafety.gov.au/newsroom/media-releases/new-regulatory-guidance-released-to-support-social-media-industry-ahead-of-minimum-age-law (政府発行IDを唯一の方法にしないこと、個人情報の保護について)

なおした ところ

更新履歴

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