1. さいしょは、どうして 白いの?
1. 最初の白い綿は、カビの「体」の部分
1. 菌糸の成長 ── 発芽後、数日で白い綿状になる
カビの 体は、ほそい いとのような きんしと、ふえる ための ほうしで できて います[1]。ほうしは、くさや 木の 「タネ」に あたります。
ほうしが パンに おちて めが でると、きんしが どんどん のびます。めに 見えない ほどの カビが、はやければ 数日で 白い わたのように なる と いわれます[2]。
きんしは、すきとおって いたり 白かったり する ことが 多い そうです[3]。だから、はじめは 白く 見えます。
2. いろは、なにの いろ?
2. 色の正体は、多くの場合「胞子」の色
2. 胞子の色が、カビを色づかせる
パンで 見る 黒や あおの いろは、多くの ばあい、ほうしの いろだと いわれます[3]。とうきょうとの せつめいでも、カビの いろは ほとんど ほうしの いろで きまる と あります[1]。
ほうしが たくさん できて くると、カビが いろづいて 見える のです。パンの 上で 「タネ」が できた しるし、と 考えると わかりやすいかも しれません。
ただし、ぜんぶが ほうしの いろとは かぎらない ようです。
3. 白い たまが、黒く なる
3. クロパンカビの、白から黒への変身
3. クロパンカビの胞子のうは、育つと黒くなる
パンに よく 生える カビの ひとつに、クロパンカビが あります[5]。白い きんしを よこに ひろげ、その さきに ちいさな たまを つけます。
この たまは、ほうしの ふくろです。まだ わかい うちは 白く すきとおって います。そだつと、黒い たまに なる と いわれます[5]。
たとえば、あおい バナナが きいろく なるように、色の へんかは そだった しるしです。ただし バナナと カビは べつの いきもので、しくみも おなじでは ありません。
4. カビの しゅるいで、いろは ちがう?
4. 種類でちがう色 ── 色だけでは決めつけられない
4. 種類ごとの胞子の色と、外見による同定の限界
カビの しゅるいに よって、ほうしの いろは ちがいます。アオカビは 青から きみどり、クロコウジカビは 黒、コウジカビは きいろから ちゃいろ、などと せつめい されて います[4]。
はじめは 白くて、だんだん 黒く なる カビも あります[4]。
そのため、見た 色だけで しゅるいを いいあてるのは むずかしい ようです。せんもんかでも、見た目だけでは はんだんしにくい ことが ある そうです[4]。
5. いろは、ほうしを まもる?
5. 色素は、胞子を紫外線から守るらしい
5. 色素は胞子を紫外線から守る働きがある
ほうしの いろは、「いろそ」という 色の もとから できます。黒い カビでは、メラニンという なかまの いろそが かかわる と いわれます[3]。
この いろそには、ほうしを 日ざしの 中の 紫外線などから まもる はたらきが ある、という けんきゅうが あります[6]。
ただし、この けんきゅうは 一しゅるいの カビを しらべた もので、パンの カビ ぜんぶに あてはまる かどうかは わかって いません。
6. 見える ところを とれば、食べられる?
6. 見えるところを取っても、食べない理由
6. 食品のカビと、カビ毒への公的な注意
カビが 生えた パンは、見える ところを とっても 食べません。のうりんすいさんしょうは、見えない カビが 中に のこって いる ことが ある ため、食べない ように あんない しています[7]。
カビが つくる 「カビどく」は、見た目では わかりません。ねつに つよい ものも あります[7]。すべての カビが どくを つくる わけでは ありませんが、見分けられないので、食べないのが 安心です[8]。
7. じぶんで しらべて みたく なったら
7. 自分でも調べてみたくなったら
7. 自分でも調べてみたくなったら
きょう できること
カビが 生えた パンを 見つけたら、ふくろを あけずに、おうちの 人に つたえましょう。においを かいだり、さわったり しては いけません。
ふくろの 外から、白い ところと 色の ついた ところが どこに あるか、見て みるだけで だいじょうぶです。
しらべる ときは
のうりんすいさんしょうの ホームページで、カビの ことが 見られます[7]。
今日できること
カビの生えたパンを見つけたら、袋を開けずに、家の人に知らせてください。においをかいだり、触ったりはしません。袋の外から、白い部分と色のついた部分の位置を観察するだけでも、この記事の内容とつなげられます。
古い食べ物を自分でわざとカビさせる実験は、胞子を吸い込むおそれもあるので、ここではすすめません。かわりに、家にある食品の表示で「保存方法」や「賞味期限」を読み、カビを防ぐ工夫が書かれていないか探してみましょう。
公式情報
農林水産省の「かびとかび毒についての基礎的な情報」で、カビ毒と食品の扱い方が解説されています[7]。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
記事づくりに使った資料です。分かったことの土台にした部分だけを挙げています。
- 東京都 食品衛生の窓「カビとカビ毒」 https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/kabi/kabiqa.html (菌糸と胞子、色は胞子の色で決まる)
- 島津ダイアグノスティクス「カビとは」 https://industrial-diagnostics.biz.sdc.shimadzu.co.jp/testing/fungus/basic5/ (白い綿状になるまでの成長)
- 金沢医科大学「かびの色素について」 http://www.kanazawa-med.ac.jp/~kansen/situmon3/kabi-shikiso.html (菌糸と胞子の色、メラニン系色素)
- 東京都ペストコントロール協会「カビの種類」 https://www.pestcontrol-tokyo.jp/kabi/kabi_syurui01.html (種類ごとの色、見た目での判別の難しさ)
- Wikipedia「Rhizopus stolonifer」 https://en.wikipedia.org/wiki/Rhizopus_stolonifer (胞子のうの白から黒への変化。百科事典的な解説)
- mBio 2020, Aspergillus fumigatus の分生子と紫外線に関する論文 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7029147/ (色素と紫外線への強さ。特定の種の研究)
- 農林水産省「かびとかび毒についての基礎的な情報」 https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/kabidoku/kiso.html (見える部分を除いても食べない理由)
- 農林水産省「食品のかび毒に関する情報」 https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/kabidoku/index.html (健康上の問題がなくても食べない)
なおした ところ
更新履歴
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