1. でんしは あるくより おそいのに、どうして すぐ つくの?
1. 電子は歩くより遅い ── それでも、スイッチを入れるとすぐつく
1. 電子は歩くより遅い ── 1メートルに4時間、交流ではその場でゆれるだけ
でんせんの なかには、でんしが ぎっしり つまって いる。銅の 細い でんせんに 1アンペアの でんきを ながすと、でんしは 1秒に 0.07ミリしか すすまない[1]。
おうちの コンセントの でんきは、むきが 1秒に 50かいか 60かい かわる。だから でんしは、まえに すすまないで、ちょっと まえ、ちょっと うしろと、その ばしょで ゆれて いるだけだ[2]。
スタジアムの「ウェーブ」みたいな もの。ひとりひとりは、その ばしょで たったり すわったり するだけなのに、なみは ぐるっと まわって いく。でんきも、でんしを おす ちからが、光に ちかい はやさで つたわって いく[3]。ただし ほんとうは、でんしは たったり すわったり しない。ちいさく ゆれるだけだ。
それなら、その おす ちからは、どこで つくって いるのかな。
電線の中を動くのは、銅の原子から離れて動ける「自由電子」だ。銅1立方メートルには、およそ8.5×10の28乗個もある。この数から計算すると、断面積1平方ミリメートルの銅線に1アンペアを流したとき、電子の平均の速さは1秒に約0.07ミリメートルになる。10秒たっても、1ミリメートルも進まない[1]。1メートルなら、約4時間だ。
しかも、家のコンセントの電気は交流だ。向きが1秒に50回か60回入れかわる(東と西で回数がちがう理由は4章)。だから電子は前に進めず、その場で行ったり来たりする。ゆれる幅は、髪の毛の太さの半分より小さいという解説もある[2]。発電所で動いた電子が、家まで来ているわけではない。
電線には、はじめから電子がぎっしり入っている。発電機が一か所で電子を押すと、その押す力の変化が、光に近い速さで電線に沿って伝わる[3]。家の中の電子は、ほとんど同時に動きはじめる。スタジアムの「ウェーブ」に似ている。一人ひとりはその場で立って座るだけなのに、波は客席をぐるっと進む。ただし本当は、電子は立ち座りではなく、小さくゆれるだけだ。
電気が「届く」速さと、電子が「進む」速さは、別のものだ。それなら、電子を押す力は、どこで作られているのだろう。
電線の中を動くのは、銅の原子から離れて動ける自由電子だ。銅の自由電子の密度は1立方メートルあたり8.5×1028個。この値から、断面積1平方ミリメートルの銅線に1アンペアを流したときの電子の平均の速さを求めると、約0.07ミリメートル毎秒になる。10秒たっても1ミリメートルも進まない[1]。1メートルなら約4時間だ。電流が10倍なら速さも10倍の0.7ミリメートル毎秒で、歩く速さにはまったく届かない。
しかも、家庭のコンセントの電気は交流で、向きが1秒に50回か60回入れかわる(東と西で回数がちがう理由は4章)。電子は前へ進めず、その場で行ったり来たりする。上の速さをもとに、実効値1アンペア・1平方ミリメートル・50ヘルツの場合を計算すると、速さの最大値は約0.1ミリメートル毎秒、中心からのゆれの大きさ(片振幅)は「最大の速さ÷(2π×周波数)」で約0.0003ミリメートルになる(この幅は、[1]の値から筆者が求めた目安)。解説の中には、ゆれの幅を「髪の毛の太さの半分より小さい」と書くものもある[2]。発電所で動いた電子が、家の中の電球まで来ているわけではない。
では、何が届いているのか。電線には、はじめから電子がぎっしり入っている。発電機が一か所で電子を押すと、押す力の変化が光に近い速さで電線に沿って伝わり[3]、家の中の電子もほぼ同時に動きはじめる。エネルギーは、電子の移動そのものよりも、電線のまわりの空間の電場と磁場を通じて運ばれる、と説明される[3][2]。電気が「届く」速さと、電子が「進む」速さは、別のものだ。
電子を押す力は、どこで作られているのだろう。
2. でんきは、どこで つくって いるの?
2. 磁石を動かして、押す力を作る ── ファラデーと発電所
2. 磁石を動かして押す力を作る ── 1831年のファラデーと、日本の発電所
1831ねん、イギリスの ファラデーと いう 人が、鉄の わに 銅の せんを まいて、じっけんを した。でんちを つないだ その しゅんかんに、はりが ぐるぐると まわった。でも、つなぎっぱなしだと、はりは うごかない[4][5]。
つぎに、ファラデーは 銅の まるい いたを、磁石の あいだで まわして みた。まわして いる あいだは、ずっと でんきが ながれた[5]。磁石を うごかすと、でんしを おす ちからが できる。
いまの はつでんしょも おなじだ。磁石と コイルの どちらかを まわして、でんきを つくる[6]。ぼうさいようの てまわしの ライトも、ハンドルを まわして いる あいだだけ つく。
では、なにが まわすのか。かりょくや げんしりょくの はつでんしょは、おゆを わかして、じょうきで まわす[6]。すいりょくは、おちる みずで まわす。ふうりょくは、かぜで まわす。ただし ほんとうは、たいようこうだけは まわさない。ひかりが あたると でんきが できる、とくべつな ざいりょうを つかって いる[7]。
にほんの 2024ねんどの でんきの やく 7わりは、かりょくで つくられた[8]。まわして つくった でんきは、つくった そばから つかわれて いく。それは、どういう ことだろう。
1831年8月29日、イギリスのファラデーは、鉄の輪の両側に、絶縁した銅線のコイルを巻いた。片方を電池に、もう片方を検流計につなぐと、電池をつないだ瞬間、離れたコイルの検流計の針が動いた。ただし、動いたのは、電池をつないだ瞬間と外した瞬間だけだった[4][5]。ファラデーの記録によると、その勢いは、針が4、5回転するほどだった[5]。
つなぎっぱなしでは針は動かない。電気を生んだのは、電池そのものではなく、変化だった。同じ年の10月、ファラデーは、銅の円盤を磁石の極のあいだで回し、円盤の中心と縁を検流計につないだ。今度は、回しているあいだ、電流が流れ続けた。ファラデーは、ふつうの磁石から途切れない電流が作れた、と書き残している[5]。
今の発電所も、基本は同じだ。磁石とコイルの一方を回す「発電機」を使う[6]。手回しの防災ライトも、ハンドルを回しているあいだだけ点灯する。回すものは、発電所ごとにちがう。火力発電は、燃料を燃やして蒸気を作り、原子力発電は、ウランの核分裂の熱で蒸気を作って、タービンを回す[6]。水力は水の落差で水車を、風力は風で風車を、地熱発電は地下の蒸気で発電機を回す[6]。
例外は太陽光発電だ。光が当たると電子が動く半導体の性質を使うので、回す機械はいらない[7]。日本の2024年度の発電量は、約9,911億キロワット時。内訳は、火力が67.5%、水力を含む再生可能エネルギーが23.1%、原子力が9.4%だ[8]。太陽光は全体の約1割にあたる[9]。太陽光をのぞくと、ほとんどが「何かを回して」作られている。
回し続ければ、電気は出続ける。ただ、その電気は、どこかにためられているのだろうか。
1831年8月29日、ロンドンの王立研究所で、ファラデーは鉄の輪の両側に、絶縁した銅線のコイルを巻いた。片方を電池に、もう片方を検流計につなぐと、電池をつないだ瞬間、離れたコイルの検流計の針が動いた。ただし、電流が流れたのは、ごく短い時間だけだった[4]。ファラデー自身の記録には、電池をつないだときと外したときに、針が勢いよく4、5回転した、とある[5]。
つなぎっぱなしでは、針は動かない。電気を生んだのは、電池そのものではなく、コイルを通る磁気の変化だった。同じ年の10月、ファラデーは銅の円盤を磁石の極のあいだで回し、中心と縁を検流計につないだ。今度は、回しているあいだ、電流が流れ続けた。ファラデーは、ふつうの磁石から途切れない電流が作れたことが、これで示された、と書き残している[5]。この装置は、最初の発電機と呼ばれることがある[5]。
今の発電所も、原理は電磁誘導で、磁石をコイルに対して回す[6]。ちがうのは、何で回すかだ。火力発電は、重油・石炭・液化天然ガスなどを燃やして蒸気を作り、原子力発電は、ウランの核分裂の熱で蒸気を作って、その力でタービンを回す。水力は水の落差で水車を、風力は風で風車を、地熱発電は地下の蒸気で発電機を回す[6]。原子力発電所も、電気を作る側から見れば、巨大なお湯わかし器と蒸気タービンの組み合わせだ。
例外は太陽光発電で、光が当たると電子が動く半導体ダイオードの性質(光電効果)を使うため、回転する機械がいらない[7]。日本の2024年度の発電電力量は約9,911億キロワット時(キロワット時は、1000ワットを1時間使う電気の量)。内訳は、火力67.5%、水力を含む再生可能エネルギー23.1%、原子力9.4%だった[8]。資源エネルギー庁の統計では、太陽光は全体の9.9%にあたる[9]。太陽光をのぞくと、ほとんどが何かを回して作られている。
回し続ければ、電気は出続ける。ただし、その電気は、どこかにためられているわけではない。
3. でんきは、どうして ためて おけないの?
3. ためにくい電気 ── 使う量と作る量を、毎秒そろえる
3. 貯められない電気 ── 使う量と作る量を毎秒そろえる「同時同量」と、周波数
でんきは、たくさんは ためて おけない。だから、つかう りょうと つくる りょうを、いつも おなじに して おかないと いけない[10]。
つかう ほうが おおくなると、はつでんきが まわる はやさが、すこし おそく なる。じてんしゃで さかみちに かかると、おそく なるのと にて いる。ただし ほんとうは、たくさんの はつでんきが いっしょに まわる ように つながって いて、ぜんぶが すこしずつ おそく なる[10]。この はやさの めじるしを、周波数と いう。
2018ねん9がつ6にち、北海道で 地震が あった。あさ3じ7ふん。その あと、いちばん おおきい はつでんしょが とまった。そして 18ぷん あとの 3じ25ふんに、ほっかいどうの ぜんぶが ていでんに なった[12]。
つくる りょうと つかう りょうを、いつも あわせ つづける。それも、でんきを とどける 人たちの しごとだ。では、その めじるしの しゅうはすうは、どこでも おなじなのかな。
電気は、大量にためておくことが難しい。だから、使われる量(需要)と作る量(供給)を、いつも同じにしておく必要がある。これを「同時同量」という[10]。
バランスが崩れると、周波数が動く。周波数は、交流が1秒に何回向きを変えるかを表す数で、発電機の回転の速さと結びついている。たとえば、磁石のN極とS極が1組だけの発電機なら、50ヘルツは毎分3000回転、60ヘルツは毎分3600回転にあたる[11]。使う電気が作る電気を上回ると、周波数は下がる[10]。自転車で坂道に入ると遅くなるのに似ている。ただし本当は、多数の発電機が同じ速さで回るようにつながっていて、全体がゆっくり変わる。
2018年9月6日の午前3時7分、北海道で大きな地震があった。北海道でいちばん大きい苫東厚真発電所が止まり、周波数が大きく下がった。そのあと、系統が保てなくなって、地震から18分後の午前3時25分に、北海道全域の停電(ブラックアウト)になった[12]。周波数が大きく下がると、動いている発電機も安定して動けなくなり、次々に止まるおそれがある[10]。6日午前4時の時点で、停電は約295万戸。ほぼ全域に電気が届くまで、約45時間かかった[12]。
電気は、毎秒、量を合わせ続けて届けられている。その目印の周波数は、日本の中で2種類ある。
電気は、大量にためておくことが難しい。そのため、使われる量(需要)と作る量(供給)を、常に一致させる必要がある。これを「同時同量」という。バランスが崩れると周波数が変動し、たとえば地震などで発電機が緊急停止して、需要が供給を上回ると、周波数は下がる[10]。
周波数は、交流が1秒に何回向きを変えるかを表す。回転式の発電機では、周波数は回転の速さと結びついていて、同期速度は「120×周波数÷磁極の数」で求まる[11]。磁極が2つ(N極とS極が1組)なら、50ヘルツは毎分3000回転、60ヘルツは毎分3600回転だ(この回転数は、式から筆者が計算した)。
複数の発電機が同じ速さで回るようにつながった系統では、需要が供給を大きく上回ると、全体の回転が落ちる。周波数が大幅に低下すると、運転中の発電機が安定して運転できなくなり、連鎖的に停止して、大規模停電に至るおそれがある[10]。
2018年9月6日午前3時7分、北海道で地震があった。北海道最大規模の苫東厚真発電所が止まり、周波数が大きく下がり、系統が保てなくなって、18分後の午前3時25分に、北海道全域が停電するブラックアウトに至った。6日午前4時の時点で、停電は約295万戸。概ね全域に供給できるまで、約45時間かかった[12]。北海道電力の検証委員会は、責任追及ではなく、原因の究明と再発防止を目的としたと書いている[12]。
電気は、毎秒、作る量と使う量を合わせ続けて届けられている。その目印である周波数が、日本の中で2種類ある。
4. ひがしと にしで、でんきが ちがうって ほんとう?
4. 東は50ヘルツ、西は60ヘルツ ── 明治の発電機が残したもの
4. 東は50ヘルツ、西は60ヘルツ ── 1895年の浅草発電所と、電気の「国境」
ほんとうだ。静岡けんの 富士川の あたりより ひがしは 50、にしは 60。これは、でんきが 1びょうに むきを かえる かずだ[13]。東京は 50、大阪は 60。
明治の ころ、東京では ドイツの はつでんきを、大阪では アメリカの はつでんきを つかい はじめた。ドイツの きかいは 50、アメリカの きかいは 60の でんきを つくった。それが、そのまま ひろがって しまった[16][18]。
いまは、ひがしと にしの でんきを つなぐ とくべつな せつびが ある[19]。せんたくきや れいぞうこの ように、モーターで うごく どうぐは、しゅうはすうが ちがうと、まわる はやさが かわる ことが ある[16]。にほんの なかでも、ひがしと にしで こんなに ちがう。がいこくへ いくと、もっと ちがう。
静岡県の富士川と、新潟県の糸魚川のあたりを境に、東側は50ヘルツ、西側は60ヘルツだ[13]。東京・札幌・仙台・横浜は50ヘルツ、大阪・京都・名古屋・広島・沖縄は60ヘルツになる[14]。
理由は、明治時代の発電機にある。東京電灯が1895年に使いはじめた浅草の発電所には、ドイツのAEG社の発電機があり、これが東日本の50ヘルツの元になったといわれる[15]。大阪電灯は、1889年の開業から、アメリカのトムソン・ヒューストン社製の発電機を使い[17]、西日本の60ヘルツの元になった[18]。東京と大阪を中心に、それぞれの周波数の電気が作られるようになり、そのまま全国に広がった[18]。当時の機械や年の書き方は、資料によって少しずつちがう。
周波数がちがうと、モーターの回転の速さが変わる家電がある。洗濯機や冷蔵庫などが例にあげられる[16]。今、東と西の電気は、周波数変換設備でつながっている。設備の合計は約210万キロワットで、90万キロワット増やして300万キロワットにする計画がある。当初は2027年度末の完成を目指していたが、用地交渉が長引き、2026年5月の報告では、最終的な運開は2030年3月以降になる見込みとされている[19][20]。東西で融通できる電気の量には、この設備の大きさという上限がある。日本の中でも、東と西でこれだけちがう。外国へ出ると、コンセントの向こう側は、さらにちがう。
静岡県の富士川と新潟県の糸魚川のあたりを境に、東側は50ヘルツ、西側は60ヘルツになる[13]。東京・川崎・札幌・横浜・仙台は50ヘルツ、沖縄・大阪・京都・神戸・名古屋・広島は60ヘルツだ[14]。
もとをたどると、明治の発電機にいきつく。東京電灯は、浅草の発電所を1895年9月に使いはじめた[15]。この発電所にドイツのAEG社から輸入した交流発電機があり、これが東日本の50ヘルツを決めた、と説明される[15][16]。大阪電灯は、1888年に設立され、1889年に開いた火力発電所で、アメリカのトムソン・ヒューストン社の発電機を使った。西日本の60ヘルツは、このアメリカ製の発電機が起源とされる[17][18]。東京と大阪を中心に、それぞれの周波数の電気がたくさん作られるようになり、そのまま全国に広がった[18]。当時の機械の周波数や導入の年は、資料によって書き方が少しずつちがう。
周波数のちがいは、今も家電に影響する。モーターの回転の速さが変わる、蛍光灯(インバーター方式以外)のランプ寿命が短くなる、電子レンジの加熱が均一にならない、といった例が紹介されている[16]。東西のどちらでも使える家電には、「50/60Hz」と表示されたものがある。
東と西の系統をつなぐのが、周波数変換設備だ。佐久間・東清水・新信濃・飛騨信濃にあり、東京中部間連系設備の容量は合計で約210万キロワット。東清水と佐久間の新設備で90万キロワットを足し、300万キロワットにする計画があり、当初は2027年度末の完成を目指していた[19]。ただ、送電線工事の一部で用地交渉が難航し、2026年5月の報告では、最終的な運開は2030年3月以降になる見込みとされている[20]。東西で融通できる電気の量には、この設備の大きさという上限がある。日本の中でも、東と西でこれだけちがう。外国へ出ると、コンセントの向こう側は、さらにちがう。
5. がいこくの コンセントは、おなじ?
5. 外国のコンセント ── 電圧、プラグ、電気の作り方
5. 外国のコンセント ── 2つの電圧、たくさんのプラグ、国ごとの電気の作り方
がいこくへ いくと、コンセントの かたちが ちがう。電圧(でんきを おす ちからの つよさ)も ちがう。せかいの でんあつは、だいたい 2つに わかれる。110〜127ボルトと、220〜240ボルトだ。にほんの 100ボルトは、ひくい ほうに なる[14][22]。
スマホの じゅうでんきの ちいさな もじを みると、「100-240V」と かいて ある ことが おおい。アップルの しゅうでんきも、100〜240ボルトの でんげんで つかえる ように つくられて いる[23]。かたちを かえる プラグが あれば、いろいろな くにで つかえる。ただし、「100V」だけの どうぐを、たかい でんあつの くにで つかうと、こわれたり、あぶなかったり する。
でんきの つくりかたも、くにに よって ちがう。ノルウェーは、水力が やく 9わり[25]。フランスは、原子力が やく 7わり[26]。にほんは、火力が やく 7わり[8]。どの くにも、つくる りょうと つかう りょうを あわせる しごとは おなじだ。では、その でんきを おうちの なかで つかう ほうは、どう なって いるのかな。
多くの国の電圧は、おおまかに2つに分かれる。110〜127ボルトの地域(北米など)と、220〜240ボルトの地域(多くの国)だ。周波数は50ヘルツと60ヘルツがあり、コンセントの形(プラグ)はAからOまでの記号で分類されている[14][21]。日本の100ボルトは、低い側で、プラグはA型が多い[14][22]。
日本が100ボルトなのは、アメリカの110ボルトにそろえる案があったのに、すでに広まっていた100ボルト用の電球が、110ボルトでは寿命が半分になるため、といわれる。感電したときの体への衝撃が小さくてすむ、という説明もある[22]。
外国で困りやすいのは、電圧の高さだ。スマホの充電器には、「100-240V」と書かれたものが多い。アップルのUSB電源アダプタは、100〜240ボルト、50〜60ヘルツの電源で使えるように設計されている[23]。この場合は、プラグの形を変える変換プラグだけで足りる。「100V」だけの家電をそのまま高い電圧のコンセントに差すと、壊れたり、危険だったりする。旅行の前に、本体の表示を読むのが大事になる。
電気の作り方も、国でちがう。世界全体では、2025年に、再生可能エネルギーの割合(33.8%)が、初めて石炭(33.0%)を上回った[24]。ノルウェーは、年間の発電量の約88%が水力だ[25]。フランスは、2025年の発電量の68.1%が原子力だった[26]。日本は、火力が67.5%(2024年度)[8]。どの国でも、作る量と使う量を毎秒合わせる仕事は同じだ。では、その電気を家の中で使う側は、どうなっているのだろう。
多くの国の家庭用電圧は、おおまかに2つのグループに分かれる。110〜127ボルトの地域(北米など)と、220〜240ボルトの地域(世界の大半)だ。周波数は50ヘルツと60ヘルツ。コンセントの形(プラグ)は、AからOまでの記号で分類されている[14][21]。日本は電圧100ボルトで、低い側にあり、プラグはA型(とB型)だが、ほとんどのコンセントはA型だけを受け入れる[14][22]。
日本の100ボルトの理由は、電球の説明がよく紹介される。かつて、アメリカの110ボルトにそろえる案が検討されたが、すでに国内で広まっていた100ボルト用の電球を110ボルトで使うと、寿命が半分になるので、100ボルトのままにした、という話だ。電圧が低いほうが、感電したときの体への衝撃が小さくてすむ、という説明もある[22]。企業のコラムなどで語られる説明で、決定的な資料は示されていない。
外国で困りやすいのは、プラグの形よりも電圧だ。アップルの説明では、同社のUSB電源アダプタは、100〜240ボルト、50〜60ヘルツの電源で使うように設計されている[23]。こうした機器は、本体の表示(入力)に「100-240V」とあれば、変換プラグだけで足りる。一方、「AC100V」とだけ書かれた家電を、220〜240ボルトのコンセントに直接つなぐと、壊れたり、発熱したりするおそれがある。旅行前に、本体の表示を読むのが前提になる。
電気の作り方も、国でちがう。世界全体では、2025年に、再生可能エネルギーが33.8%と、石炭の33.0%を初めて上回った[24]。ノルウェーは、平年の発電量の約88%が水力で、国内に1,791か所の水力発電所がある[25]。フランスは、2025年の発電量の68.1%(373.0テラワット時)が原子力だった[26]。日本は、火力が67.5%(2024年度)だった[8]。国の地形、資源、これまでの経緯で「何を回すか」が変わっても、作る量と使う量を毎秒合わせる仕事は、どの国でも同じだ。では、その電気を家の中で使う側は、どうなっているのだろう。
6. おうちの なかで、でんきを たくさん つかうのは?
6. 家の中の電気 ── 熱を「つくる」ものと、「運ぶ」もの
6. 家の中の電気 ── ワット数で見る大食いと、熱を「運ぶ」エアコン、光だけを出すLED
でんきの どうぐには、「W(ワット)」と いう かずが かいて ある。この かずが おおきい ほど、たくさんの でんきを つかう。でんきケトルには 1200W と かいた ものが ある[27]。スマホの じゅうでんきは 20Wだ[23]。ケトルは 60ばい だ。
おゆを わかしたり、かぜを あたためたりする どうぐは、でんきを ねつに かえる ので、Wが おおきい。
エアコンは ちょっと ちがう。ねつを つくるのでは なく、そとの ねつを、おうちの なかに はこぶ。でんきが 1 つ あると、そとの ねつ 5を つかまえて、なかに ねつ 6を だす、と いう れいが ある[29]。ただし ほんとうは、そとと なかの おんどの さが おおきい ほど、はこびにくく なる[28]。
あかりも そうだ。むかしの 60Wの でんきゅうと おなじ あかるさの LEDでんきゅうは、7.8Wの ものが ある[31][32]。おなじ けっかを、すくない でんきで だす。これも しょうエネの ひとつの やりかただ。つぎは、おうちの そとで ふえて いる でんきの はなしだ。
電気の道具には、「W(ワット)」で消費電力が書いてある。W は、1秒あたりに使う電気の大きさで、W ÷ 電圧 が電流(A)の目安になる。たとえば、100ボルトで1200Wの電気ケトル[27]は、約12アンペア流れる。スマホの充電器は、20Wと書かれた製品がある[23]。ケトルは、その60倍だ。使った電気の量は、W × 時間で決まる。1200Wを1時間使えば、1.2キロワット時(1200Wh)になる。
ワット数が大きいのは、電気で熱をつくる道具だ。電気ストーブのように電気から熱を得る場合、得られる熱は、使った電気の最大100%だ[28]。
エアコンの暖房は、熱を「作る」のではなく、「運ぶ」。冷媒を圧縮したり膨張させたりして、外の空気の熱を室内に汲み上げる[28][29]。使った電気の300〜700%にあたる熱を取り出せる、とされる[28]。図で紹介される一例では、電力1で外気の熱5を吸収し、室内に熱6を出す(実際の倍率は、条件や機器で変わる)[29]。この倍率は、COP(成績係数)とよばれる[30]。ただし本当は、外の気温と暖めたい温度の差が大きいほど、効率は下がる[28]。
光は、LED電球だ。日本照明工業会は、白熱電球の60W形に当たる明るさを、810ルーメン以上と説明している[31]。パナソニックの60W形相当のLED電球(全光束810ルーメン)は、定格消費電力が7.8Wで、定格寿命は4万時間だ[32]。
省エネは、がまんだけではない。同じ暖かさ、同じ明るさを、少ない電気で出す道具を選ぶ、という方法もある。次は、家の外で増えている電気の使い道だ。
電気の道具には、消費電力がワット(W)で書かれている。電力は、電圧(V)×電流(A)で決まる。AC100V・1200Wと書かれた電気ケトルがある[27]。100ボルトなら、12アンペアだ。一方、「20W USB-C電源アダプタ」のように、最大20Wを出力するスマホ用の充電器がある[23]。ケトルはその60倍だ。使った電気の量は、電力×時間で決まる。1200Wを1時間使えば、1.2キロワット時になる。
ワット数が大きいのは、電気を熱に変える道具だ。電気ストーブのように電気から熱を得る場合、得られる熱は、使った電気の最大100%にとどまる[28]。
エアコンは、この上限をこえる。ヒートポンプは、気体を圧縮すると温度が上がり、膨張すると下がる性質を使って、熱を低温側から高温側へ運ぶ[28]。冷媒は、蒸発器で外気の熱を奪って蒸発し、圧縮機で圧縮されて温度が上がり、凝縮器で熱を室内に放出して液体に戻る[29]。この方式なら、使った電気の300〜700%にあたる熱を取り出せる、とされる[28]。J-Net21の図の例では、電力1に対して外気の熱5を吸収し、室内に熱6を放出する(暖房時のCOPが6)[29]。COPは、定められた温度条件での、消費電力1キロワットあたりの冷暖房能力(キロワット)だ[30]。ただし本当は、熱を汲み上げる側と放出する側の温度差が小さいほどCOPは高く、大きいほど下がる[28]。「電気1で熱6」は、条件のよい一例と見るのがよい。
光は、LED電球だ。日本照明工業会は、白熱電球の60W形に当たる明るさの目安として、全光束810ルーメン以上を示している[31]。販売店に載っているパナソニックの60W形相当のLED電球(全光束810ルーメン)の商品情報では、定格消費電力が7.8W、定格寿命が4万時間とされている[32]。同じ明るさの目安で、消費電力は約8分の1(60÷7.8)になる。
省エネは、がまんの話だけではない。同じ暖かさ、同じ明るさを、少ない電気で出す道具を選ぶ、という方法がある。家全体の電気の使い道の割合は、資源エネルギー庁の省エネポータルサイトで見られる[33]。次は、家の外で増えている電気の話だ。
7. AIも でんきを つかうの?
7. 家の外で増える電気 ── AIとデータセンター
7. 家の外で増える電気 ── AIとデータセンターの電力需要
AIの ソフトは、「データセンター」と いう たてものの なかの コンピュータで うごく。コンピュータも でんきを つかうし、あつく なるので、ひやす でんきも いる。
こくさいエネルギーきかん(IEA)に よると、2025ねんに、せかいの データセンターは 485テラワットじの でんきを つかった。せかい ぜんぶの でんきの 1.5%だ。2030ねんには、その 2ばいくらいに なる みこみだ[34]。にほんが 1ねんに つくる でんきは、やく 991テラワットじ。2030ねんの みこみは、それに ちかい[8]。
ふつうの 文字の しつもん 1かいなら、おなじ じかん テレビを つけて おくより、でんきは すくない、と IEAは いう。でも、どうがを つくる ような おもい しごとは、その 何百ばい、何千ばいも でんきを つかう ことが ある[34]。でんきと みずの くわしい はなしは、AIは でんきや みずを どれくらい つかうのかで よめる。
データセンターは、AIやインターネットのサービスを動かすコンピュータが集まった建物だ。コンピュータは電気を使い、熱を出すので、冷やすための電気も必要になる。
国際エネルギー機関(IEA)によると、2025年の世界のデータセンターの電力消費は、485テラワット時で、世界の電力需要の1.5%だった。前の年から17%増え、AI向けのデータセンターは50%増えた。2030年には、約950テラワット時(世界の約3%)と、2倍ほどになる見通しだ[34]。日本の2024年度の発電量は、約991テラワット時だから[8]、世界のデータセンター全体で、日本の1年分の発電量の半分ほどになる。2030年の見通しは、日本1年分に近い。
1回あたりの電力は、ここ数年で大きく下がった。IEAは、簡単な文章の質問なら、同じ時間テレビをつけておくより電力が少ない、と説明する。ただ、動画をつくる処理や、考えながら作業を進める処理は、簡単な文章の何百倍、何千倍もの電力を使うことがあり、そうした使い方も増えている[34]。使う場所が家の外へ広がっても、作る量と使う量を合わせ続ける仕事は変わらない。電気と水の使い方をくわしく調べた記事は、AIは電気や水をどれくらい使うのかにある。
データセンターは、AIやインターネットのサービスを動かすサーバーが集まる施設だ。サーバーは電気を使って計算し、その電気は最終的に熱になるため、冷やすための電力も必要になる。
国際エネルギー機関(IEA)の2026年の報告によると、2025年の世界のデータセンターの電力消費は485テラワット時で、世界の電力需要の1.5%を占めた。前年から17%増え、AI向けのデータセンターは50%増えた。2030年は約950テラワット時(世界の約3%)と、ほぼ2倍になる見通しだ[34]。日本の2024年度の発電電力量は約9,911億キロワット時(991テラワット時)だ[8]。単純に並べると、世界のデータセンター全体(2025年)は、日本の1年分の発電量の約半分で、2030年の見通しは、日本1年分に近い(消費量と発電量は同じではなく、見通しはシナリオで変わる)。
同じ報告書によると、AIの1回の処理あたりの電力は、ここ数年、毎年10分の1以下のペースで下がってきた。簡単な文章の質問なら、同じ時間テレビをつけておくより電力が少ない。一方、動画生成や、推論・エージェント型の処理は、簡単な文章生成の数百倍から数千倍を使うことがあり、そうした使い方も広がっている。IEAは、AIの電力需要を、効率の改善、利用の急増、モデルの能力の変化という3つの、速く変わる傾向の結果として見ている[34]。この点は、このサイトの別のメモ「AIは電気や水をどれくらい使うのか」で、Googleの実測値や推定値の変遷とあわせて調べている。使う場所が家の外へ広がっても、3章の「作る量と使う量を毎秒合わせる」仕事は変わらない。
8. うちの ラベルを よんで みよう
8. 自分でも調べてみたくなったら
8. 自分でも調べてみたくなったら
おうちの スマホの じゅうでんきは、なんボルトまで つかえるのかな。こたえは、うらに ある ちいさな ラベルに かいて ある。おうちの 人と いっしょに、コンセントから ぬいて、ぬれて いない ときに、よむだけ。あつい ものや つかった ばかりの ものは、さわらない。れいぞうこの コンセントは、ぬかない。
さがす もの:スマホの じゅうでんきに「100-240V」と あるか。ドライヤーに「1200W」のような Wの かずが あるか。Wが いちばん おおきい どうぐは どれ か。
おなじ ラベルに「50/60Hz」と かいて ある ものが あれば、ひがしでも にしでも つかえる どうぐだ[16]。
家のスマホの充電器は、何ボルトまで使えるのだろう。答えは、本体の裏の小さな表示にある。コンセントから抜き、ぬれた手でさわらず、熱くなっているものにはさわらないようにして、表示を読む。分解はしない。冷蔵庫のように、抜かないほうがよい家電は、そのままにしておく。
| 探すもの | 書いてある場所 | 読み取れること |
|---|---|---|
| スマホの充電器 | 本体の裏側の小さな文字 | 「INPUT」(入力)の電圧の範囲。100-240Vなら、世界のどちらの電圧でも使える設計[23] |
| ドライヤー・電気ケトルなど、熱を出すもの | 本体の底や裏の銘板、説明書 | 電圧(AC100V)と消費電力(W)。W ÷ 100 が電流(A)の目安[27] |
| 扇風機・掃除機など、モーターで動くもの | 本体の底や裏の銘板 | 「50/60Hz」共用か、片方だけか[16] |
読み終えたら、Wが大きい順に並べてみる。エアコンや冷蔵庫は、ラベルのWより、動いている時間の長さで電気を使う。その差は、W × 時間で考えるとわかりやすい。資料を読むなら、資源エネルギー庁の省エネポータルサイトで、家庭の電気の使い道の割合が見られる[33]。
家のスマホの充電器は、何ボルト、何ヘルツまで使えるのか。答えは、本体の裏の小さな表示にある。コンセントから抜き、ぬれた手でさわらず、使ったばかりで熱いものにはさわらない。分解もしない。表示を読むだけにする。冷蔵庫のように、抜かないほうがよい家電は、そのままにしておく。
| 探すもの | 書いてある場所 | 読み取れること |
|---|---|---|
| スマホなどの充電器 | 本体の裏側の小さな文字 | 「INPUT」(入力)の電圧と周波数の範囲。100-240V、50-60Hzなら、世界の2つの電圧のどちらでも使える設計[23] |
| ドライヤー・電気ケトルなど、熱を出すもの | 本体の底や裏の銘板、説明書 | 電圧(AC100V)と消費電力(W)。W ÷ 100 が電流(A)の目安になる[27] |
| 扇風機・掃除機など、モーターで動くもの | 本体の底や裏の銘板 | 「50/60Hz」共用か、片方だけか[16] |
読み終えたら、ワット数の大きい順に並べる。ただし、電気の使用量は、ワット数だけで決まらない。ワット数(電力)と、使った時間の積が電力量になる。冷蔵庫はワット数が小さくても、24時間動く。1か月に使った電気の量は、検針票や電力会社のアプリに、キロワット時で出ている。季節ごとに比べると、エアコンの効き方が見える。
資料を読み比べるなら、ファラデーの実験を解説した Al-Khalili(2015)の論文[5]と、東西の周波数変換設備の増強計画を書いた電力広域的運営推進機関の資料[19]を並べると、約200年前の実験と今の設備が、どちらも「電気を押す力を作り、つなぐ」話だとわかる。国ごとのプラグと電圧は、IEC(国際電気標準会議)の World Plugs で調べられる[21]。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
出典について:経済産業省・資源エネルギー庁・国立環境研究所・電力広域的運営推進機関・王立研究所・IEA・J-Net21は公的機関・研究機関の資料、中部電力・関西電力・北海道電力・RTE・パナソニック・Apple・山善・日本照明工業会・電磁界情報センター・日本鋳造工学会・NGKは企業・団体の資料、Al-Khalili・Emberは論文・報告書、EMAN・Energy One・横河エコサイクルソリューションズ・Energifakta Norge・Wikipedia・Sustainable Japanは解説記事や事典です。
- EMANの物理学「オームの法則の導出」。 https://eman-physics.net/circuit/ohm2.html (銅の自由電子密度8.5×10の28乗個/立方メートル、断面積1平方ミリメートル・1アンペアで約0.07ミリメートル毎秒)
- Hollingworth, J. (2023) “Electricity does not flow through wires!” Energy One. https://www.energyone.com/electricity-does-not-flow-through-wires/ (交流では電子はその場で行ったり来たりし、ゆれの幅は髪の毛の太さの半分より小さいと紹介する解説)
- 日本鋳造工学会 中国四国支部「導線が運ぶ電力は光速だが電子が進む速さはカタツムリ」(2024年8月10日公開)。 https://jfs.or.jp/cs-shibu/speed-in-electrowire/ (電子の速さは秒速0.1ミリメートル以下、電線のまわりの電磁界が電力を運ぶ、という説明)
- Royal Institution「Michael Faraday's ring-coil apparatus」。 https://www.rigb.org/explore-science/explore/collection/michael-faradays-ring-coil-apparatus (1831年8月29日の鉄の輪の実験。誘導電流はごく短い時間だけ流れた)
- Al-Khalili, J. (2015) “The birth of the electric machines: a commentary on Faraday (1832) ‘Experimental researches in electricity’.” Philosophical Transactions of the Royal Society A 373: 20140208. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4360079/ (鉄の輪の実験は電池の接続・切断の瞬間だけ。10月の銅円盤で途切れない電流が得られた。ファラデーの原文の引用を含む)
- 電気安全環境研究所 電磁界情報センター「電気の流れ(発電)」。 https://www.jeic-emf.jp/public/web_mag/explanation/998.html (磁石を回してコイルに電流を流す電磁誘導。火力・原子力・水力・風力・地熱の回し方)
- 国立環境研究所 環境展望台「太陽光発電」。 https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=3 (光電効果を使う半導体ダイオード。水車・風車・蒸気タービンとちがい規模に左右されにくい)
- 経済産業省「令和6年度(2024年度)エネルギー需給実績(確報)を取りまとめました」(2026年4月14日)。 https://www.meti.go.jp/press/2026/04/20260414001/20260414001.html (発電電力量9,911億キロワット時、火力67.5%・再エネ23.1%・原子力9.4%)
- Sustainable Japan「日本の発電電力量の電源構成[2026年版]」(資源エネルギー庁「エネルギー動向」の数字を整理)。 https://sustainablejapan.jp/2026/08/19/japan-electricity-proportion-2026/128539 (2024年度の内訳。太陽光9.9%。ほかの内訳を足すと、上の経済産業省の数字に合う)
- 中部電力パワーグリッド「需要と供給のバランス」(電力需給状況Q&A)。 https://powergrid.chuden.co.jp/denkiyoho/qa/06.html (同時同量、需要が供給を上回ると周波数が下がる、大幅な低下は発電機の連鎖停止のおそれ)
- Wikipedia「同期速度」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E6%9C%9F%E9%80%9F%E5%BA%A6 (同期速度の式 Ns=120f/p。回転数の値は、この式から計算した)
- 北海道電力「北海道胆振東部地震対応検証委員会 最終報告」(2018年12月21日)。 https://www.hepco.co.jp/info/info2018/__icsFiles/afieldfile/2019/11/26/181221.pdf (午前3時7分の地震、3時25分の大規模停電、6日4時時点で約295万戸、概ね全域への供給まで約45時間)
- 中部電力「地域と周波数」(電気のマメ知識)。 https://www.chuden.co.jp/energy/ene_about/electric/chishiki/mame_area/ (富士川と糸魚川あたりが50ヘルツと60ヘルツの境)
- Wikipedia “Mains electricity by country”. https://en.wikipedia.org/wiki/Mains_electricity_by_country (世界の電圧の2グループ、50・60ヘルツ、プラグA〜O、日本の50・60ヘルツの地域と電圧)
- Wikipedia「浅草火力発電所」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E8%8D%89%E7%81%AB%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80 (1895年9月20日に使用開始。AEG製の発電機が東日本の50ヘルツを決めた、という記述)
- パナソニック「周波数」(電気設備の基礎知識)。 https://www2.panasonic.biz/jp/basics/electric/electricity/frequency/ (東京電灯はドイツから50ヘルツ、大阪電灯はアメリカから60ヘルツの発電機。周波数のちがいが家電に与える影響)
- NGK「がいしの歴史 第四章 日本の電灯事業・発電事業の始まりと広がり」。 https://www.ngk.co.jp/gaishi-h/chapter4/ (1889年の大阪電灯の火力発電所とトムソン・ヒューストン社の発電機、東京電灯の浅草発電所の発電機)
- 関西電力「なぜちがう周波数ができてしまったの?」(教えて!かんでん)。 https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_03/detail1.html (東京にドイツ製50ヘルツ、大阪にアメリカ製60ヘルツの発電機が入り、そのまま全国に広がった)
- 電力広域的運営推進機関「東清水1,3号FC、新佐久間FCに実装する周波数制御機能について」(2024年2月20日、調整力及び需給バランス評価等に関する委員会 資料3)。 http://www.occto.or.jp/assets/iinkai/chouseiryoku/2023/files/chousei_95_03.pdf (FCの容量は210万キロワットから300万キロワットへ。当初は2027年度末を目指した。佐久間・東清水・新信濃・飛騨信濃のFC)
- 電力広域的運営推進機関 広域系統整備委員会事務局「広域系統整備計画の進捗状況について(2025年度第4四半期)」(2026年5月22日、第101回広域系統整備委員会)。 https://www.occto.or.jp/assets/iinkai/kouikikeitouseibi/101/seibi_101_01_01.pdf (東京中部間連系設備は当初2027年度末の予定。用地交渉の難航で、最終的な運開は2030年3月以降の見込み)
- IEC(国際電気標準会議)「World Plugs」。 https://www.iec.ch/world-plugs (国ごとのプラグの型と電圧・周波数の一覧)
- 横河エコサイクルソリューションズ「日本の電圧と周波数は、海外となぜ違うの」。 https://www.yokogawa.com/jp-yes/use-info/column/73/ (日本が100ボルトになった理由の説明。電球の寿命の話と、感電の安全性の話)
- Apple Support「About Apple USB power adapters」。 https://support.apple.com/en-us/120548 (Apple USB電源アダプタは100〜240ボルト、50〜60ヘルツで使える設計。20Wの製品もある)
- Ember「Global Electricity Review 2026」。 https://ember-energy.org/latest-insights/global-electricity-review-2026/ (2025年の世界の発電量。再エネ33.8%が石炭33.0%を初めて上回った)
- Energifakta Norge「Electricity production」。 https://energifaktanorge.no/en/norsk-energiforsyning/kraftproduksjon/ (1,791か所の水力発電所が、ノルウェーの平年の発電量の約88%)
- RTE France「2025 Review - Generation」。 https://analysesetdonnees.rte-france.com/en/annual-review-2025/generation (フランスの2025年の発電量で、原子力は68.1%、373.0テラワット時)
- 山善「温度調節機能付き電気ケトル(1200W/0.8L)」商品情報。 https://book.yamazen.co.jp/product/detail/I00008917 (電源AC100V・50/60Hz、消費電力1200W。実物の表示の一例)
- 国立環境研究所 環境展望台「ヒートポンプ」。 https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=11 (電気ストーブは最大100%、ヒートポンプは300〜700%。温度差が小さいほどCOPが高い)
- J-Net21(中小企業基盤整備機構)省エネQ&A「ヒートポンプによる加熱とは (1)」。 https://j-net21.smrj.go.jp/development/energyeff/EQ0002.html (冷媒の循環の4段階。電力1で外気の熱5を吸収し、室内に熱6を放出する例)
- J-Net21(中小企業基盤整備機構)省エネQ&A「空調機の性能表示のCOPとAPFの違いは?」。 https://j-net21.smrj.go.jp/development/energyeff/Q1177.html (COPの定義。消費電力1キロワットあたりの冷暖房能力)
- 日本照明工業会「電球形LEDランプ(LED電球)の正しい選び方」。 https://www.jlma.or.jp/led-navi/contents/cont21_LEDlamp.htm (白熱電球60W形に当たる明るさは810ルーメン以上)
- パナソニック LED電球プレミア 広配光タイプ 60W形相当(ヤザワオンライン掲載の商品情報)。 https://www.yazawa-online.com/page/73870/ (定格消費電力7.8W、全光束810ルーメン、定格寿命4万時間。生産終了品の記載)
- 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「家庭でいちばん電気を消費するものは?」。 https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/consumption/ (家庭の電気の使い道の割合。冷蔵庫・照明・テレビ・エアコンなど)
- IEA (2026) “Key Questions on Energy and AI”. https://www.iea.org/reports/key-questions-on-energy-and-ai/executive-summary (2025年のデータセンター電力は485テラワット時、世界の1.5%。2030年に約950テラワット時。AIの1回あたりの電力は近年大きく低下した一方、動画生成などは簡単な文章生成の数百〜数千倍)
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