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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ゲームボーイの がめんは、くらいと どうして みえにくかったの?

ゲームボーイの画面はなぜ暗い所で見えにくかったのか ── 光らない液晶とゲームボーイライト

初代ゲームボーイの反射型液晶と視認性 ── 電池持ちとの引き換え、ゲームボーイライト(1998年)

分野:技術

ゲームボーイの がめんは、じつは 自分では ひかって いませんでした。へやの あかりを かりて、やっと 見えて いたのです。

あかりが たりないと、どうして 見えにくく なるのでしょう。それでも この しくみが えらばれた わけと、あとから できた ライトの ひみつが わかります。

初代ゲームボーイの画面は、自分では光っていませんでした。部屋や太陽の光を反射させて絵を見せる液晶で、暗い所では見えにくくなります。

不便に思えるこの画面を、どうして選んだのでしょうか。電池の持ちとの関係と、1998年に出たゲームボーイライトが弱点にどう答えたのかが分かります。

初代ゲームボーイ(1989年発売)の液晶は、バックライトを持たない反射型で、暗い所では見えにくかった[1]。一方で、単3電池4本でアルカリ電池なら最高30時間の連続プレイができたとされる[1]。

見えにくさと電池持ちは、どう関わっていたのか。1998年発売のゲームボーイライトは何を変え、何を引き換えにしたのか。この記事を読むと、見えにくさと電池持ちの関係、そしてゲームボーイライトが変えたものと引き換えにしたものが分かる。

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1. がめんは ひかって いない?

1. 画面は光っていなかった

1. 初代ゲームボーイの画面 ── 反射式モノクロ液晶

1989ねんの 4がつ 21にちに、ゲームボーイが はつばいされました[1]。がめんは 2.45インチ。くろの ぶんだけで、4だんかいの こさで えを あらわします。

この がめんは、じぶんで あかるく なりません。へやの あかりが あたって、はねかえって きた ひかりで、えが 見えます。

だから、くらい ところでは 見えにくいのです。

ゲームボーイは1989年4月21日に発売されました。画面は2.45インチで、160×144ドットの白黒表示。4段階の濃さで絵を作ります[1]。本体には、画面のコントラスト(濃さ)を調節するダイヤルもついていました。

この画面は、反射型の液晶です。液晶そのものが光るのではなく、周りの光が画面に当たって跳ね返ってきたぶんを、絵として見ています。明るい場所では見やすい一方、室内ではかなり暗く見えると説明されています[2]。

初代ゲームボーイは1989年4月21日発売。STN反射式モノクロ液晶で、画面は2.45インチ、4階調、160×144ドット。視認性を補うため、コントラスト調節ダイヤルを備える[1]。液晶の色味は「少し緑がかった黄緑」と、後年の移植開発者が語っている[3]。

反射型液晶は周囲光を利用して表示するため、屋外など明るい場所では見やすいが、室内ではかなり暗くなり見にくい、という説明がある[2]。この説明は主に後の機種(ゲームボーイアドバンス)の記事で述べられたもので、ここでは反射型一般の仕組みとして使う。

2. どうして ひかる がめんに しなかったの?

2. 見えにくさと引き換えだったもの

2. 電池持ちとのトレードオフ

ひからない がめんは、ひかる ための でんきが いりません。ゲームボーイは、でんちが ながく もつ ことでも しられて います。

ゲームボーイは、たん3の でんちを 4ほん つかいました。アルカリでんちなら、さいだい 30じかん つづけて あそべたと いわれます[1]。

たとえば、くらい へやで ろうそくを つけると あかるいけれど、ろうそくは へって いきます。がめんを ひからせると、でんきが へる ようすに にています。ただし ほんとうは、ろうそくの ほのおと えきしょうの ひかりは ちがう しくみです。

反射型の液晶は、バックライトが要らず消費電力が少ない、という特徴があります[2]。ゲームボーイは単3電池4本で動き、アルカリ電池なら最高30時間の連続プレイができたとされています[1]。

ゲームボーイの設計は、横井軍平さんの「枯れた技術の水平思考」という考え方と重なる面があります。すでにあって安く作れる液晶を使い、工夫で新しい遊びを作る考え方です。バックライトをつければ電池持ちが損なわれた、という説明もあります[8]。

たとえるなら、暗い部屋でランタンを点ければ明るくなるけれど、燃料はどんどん減ります。バックライトはそのランタンのような働きです。ただし液晶とランタンでは、光を出す仕組みが別ものです。

初代ゲームボーイは単3形電池4本で駆動し、アルカリ電池で最高30時間の連続プレイが可能とされる[1]。

設計思想として横井軍平の「枯れた技術の水平思考」が挙げられ、既存で安価なドットマトリクス液晶を使ったこと、バックライトを付けると電池持ちが損なわれたであろうことが、英語圏の解説で述べられている[8]。横井の関与の範囲は、この資料だけでは断定できない。

3. でんちが へると、どうなる?

3. 電池が減ると映りが悪くなる

3. 電池残量と表示の変化

でんちが へって くると、がめんの うつりが わるく なりました[1]。こさを かえる ダイヤルも ついて いました。

がめんの よこには、あかい ランプも ついて いました。でんちが へると、その ランプが すこし よわく なったそうです[3]。

どうして うすく なるのかは、ここで しらべた しりょうには のって いません。わかった ことだけ、つたえます。

電池の残りが少なくなると、画面の映りが悪くなり、本体にはパイロットランプもありました[1]。

のちにニンテンドー3DSでゲームボーイのソフトを遊べるようにした開発者たちは、電池が減ると画面左の赤いLEDが少し弱くなるようすまで再現したと話しています[3]。当時の本体にあった小さな変化まで、大切に写し取ろうとした跡です。

画面が薄くなる電気的な理由は、今回確かめた資料には書かれていませんでした。ここでは、映りが悪くなったという事実と、LEDが目安になっていたという話にとどめます。

電池残量が少なくなると画面の映りが悪くなり、パイロットランプが付いていた[1]。3DSバーチャルコンソールの開発者は、電源が弱ると画面左の赤いLEDが少し弱くなる様子まで再現したと述べている[3]。

LEDの変化は電池状態の目安であり、画面が薄くなる仕組みの説明ではない。液晶駆動電圧との関係など電気的な理由は、参照した資料では確認できなかったので、断定しない。

4. まわりの ひとは、どう くふうしたの?

4. 周りの人が考えた見えやすくする道具

4. 視認性向上のアクセサリー

くらくて 見えにくいので、たすける どうぐも うられて いました。がめんを おおきく する レンズや、ライトが ついた レンズが あったと、ウィキペディアに かいて あります[1]。

だれが いつ つくったのかは、しらべた しりょうでは わかりませんでした。それでも、みんなが おなじ なやみを もっていた ことは、つたわって きます。

ウィキペディアの「ゲームボーイ」には、見やすくするための「ライト付き拡大鏡」や、ふつうの「拡大鏡」など、いくつものアクセサリーがあったと書かれています[1]。

売っていた会社や時期は、今回の資料では分かりませんでした。ただ、画面のもどかしさを、それぞれが工夫で埋めようとしていたことは想像できます。

ゲームボーイの視認性向上のため、「ライト付き拡大鏡」や単純な「拡大鏡」など複数のアクセサリーが販売されていた[1]。

発売元や年代は資料に示されていないため、任天堂製とは書かない。周辺機器が存在したという事実の範囲にとどめる。

5. ライトが ついた ゲームボーイ

5. 1998年、ゲームボーイライトの登場

5. ゲームボーイライト(1998年4月14日)

1998ねんの 4がつ 14にち、ゲームボーイライトが でました[4]。ねだんは 6800えんの よていでした。いろは、シルバーと ゴールドです。

がめんの うしろに ライトが ついて いて、くらい ところでも、はっきり 見えます。ほんたいの うえの スイッチは 3だんかいで、でんげんオフ、でんげんオン、ライトオンを えらべます[6]。

あかるい ところでも、ライトを つけた ほうが 見やすかったと つたえられています[5]。

ゲームボーイライトは、1998年4月14日に発売されました。予想小売価格は6,800円で、色はシルバーとゴールドの2種類です。バックライトを備え、暗い所でも画面がはっきり見えるようになっていました[4]。

本体上部にあるスイッチは3段階で、電源オフ、電源オン、バックライトオンの順に切り替えます[6]。ライトを使うかどうかを、そのとき選べるようになったのです。

ファミ通の記事には、明るい場所でも、ライトを点けたほうがモノクロ画面が見やすかったという記述もあります[5]。

ゲームボーイライトは1998年4月14日発売、予想小売価格は6,800円、色はシルバーとゴールドで、バックライトにより暗い所でもはっきり見える[4]。ゲームボーイポケット(1996年)の6,800円と混同しないこと。バックライトの方式(ELなど)は参照した資料に記載がなく、書かない。

本体上部に電源兼用の3点式スイッチがあり、電源オフ、電源オン、バックライトオンの順で任意に切り替えられる[6]。ファミ通は、明るい場所でも点灯したほうがモノクロ画面が見やすかったと記している[5]。

6. ライトを つけると、でんちは どうなる?

6. ライトと電池持ち、最後のモノクロ機

6. 電池持ちの勘定と位置づけ

ゲームボーイライトは、たん3の でんちを 2ほん つかいます。ライトを つけて、やく 12じかんです。ライトを けすと、やく 20じかん あそべます[4]。

その まえの ゲームボーイポケットは、たん4の でんち 2ほんでした。ライトは たん3に もどして、ライトを つけた ときでも、ポケットより きほんの じかんが ながく なったと いわれます[5]。

この あと 1998ねんの 10がつに、いろが でる ゲームボーイカラーが でます。ライトは、くろい がめんの さいごの なかまです[7]。

ゲームボーイライトは単3アルカリ電池2本で動き、バックライトを点けて約12時間、消して約20時間の連続プレイができました[4]。ライトをつけると、消したときの6割ほどの時間になる計算です(12÷20)。

前のゲームボーイポケットは単4電池を使っていましたが、ライトは単3電池に戻しました。そのため、ライトを点けたままでも、ポケットより長く動くようになったといわれます[5]。

ライトはモノクロ画面を採用した最後のモデルで、同じ1998年の10月にはカラー画面のゲームボーイカラーが出ます。日本のみの発売で、販売は約2万台とされていますが、この数字はWikipediaのみの記述です[7]。

ライトは単3アルカリ電池2本で、連続使用時間はバックライトONで約12時間、OFFで約20時間(公式は「約」つき)[4]。ONの時間はOFFの時間の6割(12÷20)にあたる。初代の「4本で最高30時間」とは電池本数と条件が違うため、単純に比べない。

ファミ通によれば、ポケットの単4電池から単3電池に戻したことで、バックライト点灯時でもポケットより基本の稼働時間が長くなった[5]。ライトはモノクロ画面を採用した最後のモデルとされ、同年10月にゲームボーイカラーが発売された[7]。日本のみの発売で販売約2万台とする記述はあるが、出典が1つのため「とされる」にとどめる。

自分でも しらべて みたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

今日できること

おうちに、じぶんでは ひからない えきしょうの がめんの でんたくや とけいが あれば、あかるい まどの そばと、すこし くらい へやで 見くらべて みましょう。くらい へやでは、ななめから ライトを あてると 見えやすく なるか、ためして みると おもしろいです。ライトを めに むけない ように、くらい へやでは あしもとにも ちゅういして、おとなと いっしょに しましょう。

こうしきの じょうほう

ゲームボーイライトの ページは、にんてんどうの ホームページに のって います[4]。

今日できること

家に、自分では光らない液晶画面の電卓や時計があれば、明るい窓辺と少し暗い部屋で見え方を比べてみましょう。暗い部屋では、斜めから懐中電灯を当てると見えやすくなるか、試すのもよいと思います。光を目に向けないよう気をつけ、暗い部屋では足元にも注意して、大人と一緒に試してください。

公式情報

ゲームボーイライトの製品情報は、任天堂の公式サイトに残っています[4]。3DS版の開発者の話は、Iwata Asks(英語)で読めます[3]。

今日できること

光らない液晶の電卓や時計を、明るい場所と暗い場所で比べてみる。暗い所では、斜めから懐中電灯を当てて見え方が変わるかを試す。光を目に向けない。暗い部屋では足元に注意し、大人と一緒に行う。

資料を読むなら

  • 任天堂「GAME BOY LIGHT」公式ページ[4]:発売日、価格、電池時間の一次情報。
  • Iwata Asks(英語)[3]:3DS版の開発者が、電池が減るとLEDが弱くなる点まで再現した話。
  • Den of Geek(英語)[8]:横井軍平の考え方とバックライトを避けた理由の説明。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の[ ]の番号は、下の資料に対応しています。事実は各資料から、自分の言葉で書き直しています。

  1. ウィキペディア「ゲームボーイ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲームボーイ (発売日、液晶、電池、アクセサリー)
  2. シャープ「液晶の世界」 https://jp.sharp/products/lcd/tech/s2_4_7.html (反射型液晶の仕組み)
  3. Iwata Asks: Nintendo eShop「ゲームボーイの残像を再現する」 https://www.nintendo.com/en-gb/Iwata-Asks/ (液晶の色味、LEDの再現)
  4. 任天堂「GAME BOY LIGHT」 https://www.nintendo.co.jp/n02/dmg/hardware/light/index.html (発売日、価格、電池時間)
  5. ファミ通「ゲームボーイライトが発売された日」 https://www.famitsu.com/news/202004/14196543.html (電池の比較、明るい場所でのライト)
  6. ファミ通 https://www.famitsu.com/news/202204/14257974.html (3点式スイッチ)
  7. ファミ通 https://www.famitsu.com/news/202304/14299135.html (最後のモノクロ機、販売台数はウィキペディア「ゲームボーイポケット」)
  8. Den of Geek「Game Boy history」 https://www.denofgeek.com/games/nintendo-game-boy-history-green-screen-graphics (設計の考え方)

なおした ところ

更新履歴

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