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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

へやの すみの ほこりは、なにが あつまって できて いるの?

ほこりの正体 ── 部屋のほこりには、何が混ざっているのか

室内のほこりには何が混ざっているか ── 繊維の多さ、外から入る分の目安、ダニの大きさ

分野:自然

ソファの下や、へやの すみに、ふわふわした ほこりが たまって います。ちいさな 毛玉のような ものも あります。

この ほこりは、いったい なにが あつまって できて いるのでしょう。ダニ、と 聞いた ことが あるかも しれません。それだけなのか、いっしょに しらべて みましょう。

部屋のすみやソファの下にたまる、ふわふわしたほこり。その中には、糸くずのような毛玉も、目に見えないほど細かい粒も混ざっています。

「ハウスダスト」はダニの死がいだと思われがちですが、そう単純ではないようです。何が、どこから来て、どんな大きさで集まっているのかを、いくつかの資料から見ていきます。

ハウスダスト(室内塵)は、ヒトの皮屑・花粉・土・すす・灰・繊維・植物片などの混合物である[1]。ダニの死骸やフンだけが集まったものではない。

このメモでは、国立環境研究所の調査、ダスキンの資料、東京都・環境再生保全機構の説明を突き合わせ、繊維の多さ、外から入るものの目安、ダニの大きさと食べ物を整理する。

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1. ほこりは、いろいろな ものの まざりもの

1. ほこりは「混ぜもの」── ダニだけではない

1. ハウスダストには何が混ざっているか

国立かんきょう研究所の せつめいでは、ほこりは 人の 皮ふの かけら、かふん、土、すす、はい、せんい、草や 木の かけらなどの まざりものです[1]。

おうちに よっては、ペットの 毛なども まざります[1]。そうじきの ごみには 小さな ものが 入る ことも ありますが、この けんきゅうでは のぞいて います[1]。

だから 家に よって、中みは ちがって いて 当たり前です。

いろいろなものの混ざりもの

国立環境研究所の説明では、ハウスダストは、ヒトの皮膚のかけら(フケ)・花粉・土・すす・灰・繊維・植物片などの混合物です[1]。ペットの毛なども含まれます。掃除機のごみには小物が混じることもありますが、この研究では夾雑物として除かれています[1]。

家ごとにちがう

ペットがいるか、どんな服や布が多いか、窓をよく開けるかで、集まるものは変わりそうです。「ダニの死がいの山」という一つの姿で考えると、実際のほこりからは遠くなってしまいます。

国立環境研究所の説明では、ハウスダストは皮屑(フケ)・花粉・土・すす・灰・繊維・植物片からなり、ペットの毛なども含まれる。掃除機のごみには小物が混入することもあるが、同研究では夾雑物として除いている[1]。内容は家庭ごとに異なり、ダニ由来の成分はそのうちの一部である[4][5]。

2. 「ハウスダスト」は どれくらい 小さいの?

2. 大きさで見る ── 1ミリ以下の「見えにくい」ほこり

2. ハウスダストの大きさ ── 1mm以下という説明と、国立環境研究所の測定

ダスキンという 会社の せつめいでは、「ハウスダスト」は、ほこりの 中でも 1ミリより 小さくて、目に 見えにくい ものの ことです[3]。

これは、ダスキンの せつめいです。

国立かんきょう研究所が しらべた 家では、つぶの ほこりのうち、0.05ミリ(0.053ミリ)ぐらい いかの 小さい つぶが、いちばん 多い わりあいを しめて いました[1]。

1ミリ以下のほこり

ダスキンの説明では、家の中のほこりのうち、ハウスダストと呼ばれるのは、とくに1mm以下で肉眼では見えにくいものです[3]。ただし、これはダスキンによる説明です。

粒の大きさを調べる

国立環境研究所は、家庭のほこりを粒状のものと繊維状のものに分けて、重さを量りました。粒のほうは、53µm(0.053mm)以下の細かい粒が最も多い割合を占めていました[1]。

ダスキンの説明では、家の中のほこりのうち1mm以下で肉眼では見えにくいものをハウスダストと呼ぶ[3]。これは企業による区分である。

国立環境研究所は、家庭のダストを粒子状と繊維状に分けて重量を比較し、粒子状では53µm以下の微細粒子の割合が最大だったと報告している[1]。53µmは0.053mmで、1mmの約19分の1にあたる。調べたのは一般家庭5軒で、地域は資料から分からず、日本全体の傾向とは言えない。

3. つぶより、いとくずが おおい?

3. 実は「糸くず」が多い ── 繊維状ダスト

3. 繊維状ダストの割合 ── 重量比で約3/4という報告

ほこりを しらべると、つぶだけでは ありません。ふくや タオルからの、糸くずのような せんいも たくさん あります。

国立かんきょう研究所が しらべた 5けんでは、どの家でも、つぶと せんいの おもさは、ほぼ おなじ ぐらいでした[1]。せんいの ほうは、2ミリより 大きい 毛玉のような かたまりが、いちばん おもく なって いました[1]。

ダスキンの しらべでは、家の ほこりの 7わりぐらいが せんいの ほこりでした[2]。家に よって かなり ちがいます。

粒と繊維の重さはほぼ同程度

国立環境研究所が調べた5軒では、どの家庭でも、粒子状ダストと繊維状ダストの重さはほぼ同程度でした。繊維のほうでは、2000µm(2mm)以上の毛玉のような塊の重さの割合がいちばん大きかったそうです[1]。

企業の調査では、7割が繊維

ダスキンのモニター調査では、家の中のほこりの成分のおよそ7割が繊維ぼこりでした。1mm以下のハウスダストだけを重さで見ると、約3/4が繊維ぼこりでした。家庭ごとの差はあります[2]。

対象が別なので、この二つの数字を混ぜることはできません。ただ、繊維が大きな割合を占める家が多いことは、二つの調べから見えてきます。

国立環境研究所が調べた5軒では、どの家庭でも粒子状ダストと繊維状ダストの重量はほぼ同程度で、繊維状では2000µm以上の毛玉状の塊の重量比が最大であった[1]。

ダスキンのモニター調査では、家の中のほこりの成分のおよそ7割が繊維ぼこりで、1mm以下のハウスダストに限ると重量で約3/4が繊維ぼこりだったという。家庭による差がある[2]。「7割」と「3/4」は対象の範囲が異なり、企業の調査であるため、日本全体の平均として扱えない。

4. ほこりは、外からも やって くる

4. 外から入ってくるもの ── 3分の1が目安

4. 屋内由来と屋外由来 ── 「3分の1近く」という目安

ほこりは、家の 中だけで できるので しょうか。ダスキンの せつめいでは、ハウスダストの 3ぶんの 1ちかくは、外から 入って きた ものです[3]。

かふん、すなぼこり、虫の しがいなどが、外から 入って きた ものです。

家の 中から くるのは、わたぼこり、食べ物の くず、かみの 毛などです[3]。

ただし、この わりあいは、しらべた 人や 家に よって かわります。

外から持ち込まれる

ダスキンの説明では、ハウスダストの3分の1近くは、外から入ってきたものです。花粉・砂ぼこり・昆虫の死がいなどです。家の中で出るのは、綿ぼこり・食べ物のくず・髪の毛などです[3]。

数字は目安

この割合は、資料や家によって変わります。海外の資料にはもっと高い割合の記述もありますが、日本の家庭にそのまま当てはまるかは分かりません。「およそ3分の1」は、ひとつの企業の説明として受け取るのがよさそうです。

ダスキンの説明では、ハウスダストの3分の1近くは外から入ってきたもの(花粉・砂ぼこり・昆虫の死骸など)で、屋内由来は綿ぼこり・食べ物のくず・髪の毛などである[3]。

この割合は出典や家庭で異なり、海外の資料にはより高い値の記述もあるため、固定した数値として使えない。

5. ダニは 目に 見えない けれど…

5. 目に見えないダニと、そのフンや死がい

5. ヒョウヒダニ類の体長・食べ物と、アレルギーとの関係

へやの ほこりに いる ダニは、体の 長さが 0.3から 0.5ミリぐらいで、目では ほとんど 見えません[4]。

ダニは、人の 皮ふの かけらや、あか、おかしの たべこぼしを 食べて 生きて います[4]。ほこりの 中には、ダニに とっての ごはんも まざって いる のです。

ダニの 体、しがい、フンが、人の 体に アレルギーの はんのうを おこす ことが あります[4]。でも、ほこり ぜんぶが ダニでは ありません。

ほこりの中で暮らすダニ

室内に多いヒョウヒダニの仲間(ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ)は、体長が0.3〜0.5mmで、肉眼では見えません。人の皮膚から落ちるフケやあか、お菓子の食べこぼしなどを栄養にしています[4]。ダニは、ほこりやフケをえさに増え、家の中のほこりやハウスダストの中にひそんでいる、と説明されています[5]。

ダニは、ほこりの一部

ダニそのものや、死がい、フンは、ぜん息・鼻炎・アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の原因になることがあります[4]。ここが「ハウスダスト=ダニ」と思われやすい理由でしょう。でも、これまで見たように、ほこりの中身は繊維や外から来たものも多く、ダニ由来の部分はその一部です。

室内に多いヒョウヒダニ類(ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ)は体長0.3〜0.5mmで肉眼では見えず、ヒトのフケ・あか・お菓子の食べこぼしなどを栄養にする[4]。環境再生保全機構の説明では、ダニはほこりやヒトのフケをえさに繁殖し、家の中のほこりやハウスダストの中に潜んでいる[5]。

ダニ本体・死骸・フンは、気管支ぜん息・鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎などの原因になることがある[4]。ただしこれは、ダニ由来成分がアレルゲンになりうるという意味で、ハウスダストの内訳の大半がダニ由来という意味ではない。

自分でも しらべて みたく なったら

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

おうちの たなの 上を、少し ぬらした ティッシュで、すーっと ふいて みましょう。とれた ほこりを 白い 紙に のせて、目を ちかづけて 見ます。糸のような ものと、つぶのような ものが あるか、さがして みます。

ダニは 小さくて 見えません。見つけよう としなくて 大じょうぶです。ティッシュは、しらべた あとに ごみ箱へ。ほこりを すいこまない ように、息を かけないでね。

本で しらべるなら、「ハウスダスト」「室内のほこり」などで さがして みましょう。

今日できること:棚の上を少し湿らせたティッシュでひとふきして、白い紙に広げ、ルーペか目で見てみましょう。糸のようなものと粒のようなものが、どのくらいの割合で見えるでしょうか。同じ部屋でも、場所を変えるとちがうかもしれません。ほこりを吸い込まないよう、息を吹きかけたり、はたいたりしないでください。

この記事は医療の助言ではないので、症状のことは医師などに相談してください。

身近な確かめ方として、湿らせたティッシュで棚の上を一度ふき、白い紙に広げて、繊維状のものと粒状のものを見分けてみるとよい。吸い込まないよう、息をかけたり払ったりしないこと。この記事は医療上の助言ではない。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:国立環境研究所、東京都、環境再生保全機構の公的な資料と、ダスキンの企業資料を使った。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. 国立環境研究所 環環「ハウスダストの組成とPBDEsの粒径分布」。https://www-cycle.nies.go.jp/magazine/kenkyu/201303.html (ハウスダストの成分、粒子状と繊維状の重さ、53µm以下の割合、について)
  2. ダスキン 開発研究所「ホコリ」とは何か。https://www.duskin.co.jp/rd/laboratory/feature/dust/01/ (繊維ぼこりの割合について)
  3. ダスキン くらしのお役立ち情報「ハウスダスト」。https://www.duskin.jp/item/mop/housedust/ (1mm以下という説明、外から入る割合について)
  4. 東京都アレルギー情報navi「室内環境対策」。https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/allergy/measure/indoor.html (ヒョウヒダニの大きさ・食べ物、ダニのフンや死がいとアレルギーについて)
  5. 環境再生保全機構「悪化因子の対策 室内環境」。https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/adult/control/measures/indoor.html (ダニがほこりの中にひそむこと、について)

なおした ところ

更新履歴

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