1. 空気は、どこに ためて おくの?
1. 送られた空気は「風箱」にたまる
1. 送風装置と風箱 ── 一定の気圧の箱
パイプオルガンは、空気で なる がっきです。ふえを ふくのと、おなじ しくみだと せつめいされて います[1]。
その 空気は、「そうふうそうち」から おくられて、大きな 箱に たまります。この 箱には、そうふうそうちから 空気が おくられて います[3]。
むかしは、人が ふいごを うごかして、空気を おくって いました。あとには、じょうきの ちからや 電気でも おくるように なりました[3]。
2. けんばんを おすと、なにが おきる?
2. 鍵盤は、風箱の弁を開けるスイッチ
2. 鍵盤とパレット ── 空気調整の弁
けんばんを おすと、はこの 中の「べん」が あきます。べんは、空気の 出入り口の ふたのような ものです[2]。
べんが あくと、空気が パイプに ながれこんで、おとが 出ます[1]。
たとえば、みずを ためた バケツの 口に、ふたが あると します。ふたを あけた ときだけ、みずが でて きます。けんばんは、その ふたを あける ゆびの ようなものです。ただし ほんとうは、ゆびで じかに あけるのでは なく、しかけを とおして あけます。
鍵盤を押すと、風箱の中の弁が開きます。空気を調整するこの弁は「パレット」と呼ばれ、鍵盤とつながっています[2]。
ピアノの鍵盤は弦をたたくハンマーを動かしますが、オルガンの鍵盤は、空気の通り道を開け閉めする仕掛けにつながっています。鍵を押している間だけ弁が開いて風が流れ、離すと閉じて音が止まる、と考えると分かりやすくなります。この最後の部分は、出典の説明をもとにした筆者の整理です。
3. ストップは、なにを えらぶ つまみ?
3. ストップは「鳴らすパイプの列」を選ぶ
3. ストップとランク ── 音色ごとのパイプ群
オルガンの パイプは、おなじ ねいろの グループに わかれて います。この グループを「ランク」と いいます。ランクには、けんばんの おとごとに、1本ずつ パイプが あります[6]。
ストップは、「どの グループを 鳴らすか」を えらぶ つまみです。ひいた ストップに あわせて、空気が ながれる パイプが かわります[2]。
だから、ストップを ひいても、けんばんを おさなければ 鳴りません。ろうかの とびらを あけても、へやの とびらを あけなければ、中に 入れないのと おなじです。ただし ほんとうは、とびらの しかけは、もっと ふくざつです。
4. パイプの ながさで、おとの たかさが かわる
4. 半分の長さで、1オクターブ高くなる
4. パイプの長さと音高 ── 8'・16'・4'の呼び名
パイプは、ながい ほど ひくい おとが 出ます。ぎゃくに、みじかい ほど たかい おとが 出ます。
ながさが はんぶんの パイプは、1オクターブ たかい おとを 出すと いわれます[5]。オクターブは、「ドレミファソラシド」の、ひくい ドと たかい ドの ちがいです。
ただし、これは ふえの かたちの パイプの はなしです。
ストップの なまえに ついて いる「8'」は、おとの たかさの めやすに なる よびかたで、ながさの たんい(フィート)から きて います。8フィートは、2.4メートルくらいです[4]。
パイプの音の高さは、長さで決まります。フルー管では、ほかのパイプの半分の長さのパイプは、1オクターブ高い音を出します[5]。
ストップの名前に「8'」「16'」「4'」とついているのは、音の高さを表す呼び名で、もとは開いた管の長さ(フィート)です。8フィート(約2.4m)の開いた管が、鍵盤の音と同じ高さの基準になります。16'はそれより1オクターブ低く、4'は1オクターブ高い音です[4]。
ストップの数字が2倍になると、音は1オクターブ下がります。数字を見れば、その列がどのくらいの高さで鳴るのかが、おおよそ分かります。
ただし、閉じた管は、半分の長さで同じ音になります[4]。実際のパイプの長さは構造で変わるので、数字は開いた管に換算した呼び名です。
5. パイプは、2しゅるいに わけられる
5. 「笛型」と「リード型」── 音の出し方が違う
5. フルー管とリード管 ── 歌口とリード
パイプには、大きく 2しゅるい あります。「ふえがた」と「リードがた」です。
ふえがたは、リコーダーと おなじで、くちの ところに 空気を あてて、おとを 出します[3]。オルガンの パイプの、およそ 8わりが この しゅるいと いわれます[4]。
リードがたは、うすい 金ぞくの 板が ふるえて、その ふるえを パイプが ひびかせます。クラリネットの リードに にた しくみだと 書かれて います[3]。
6. パイプは、ぜんぶで なんぼん あるの?
6. 7,155本と1,260本 ── ホールと大学のオルガン
6. パイプオルガンの規模の例 ── 京都コンサートホールと恵泉女学園大学
京都コンサートホールの オルガンには、パイプが ぜんぶで 7,155本 あります。ストップの かずは 90です[1]。
だいがくの ちいさな オルガンでも、1,260本の パイプが あります。ながさは、1.5センチから 2.8メートルまで、いろいろです[2]。
パイプは、木か、すずと なまりの ごうきんで できて います[2]。
7. オルガンを 見に いく ときは
7. ホールで、ストップの数字を探してみる
7. ストップ名の数字を確かめ、原典を読む
おんがくかいや ホールの けんがくで オルガンを 見る ことが あれば、ストップの まわりを 見て みましょう。「8'」「16'」「4'」と いう すうじが ついて いるかも しれません。
すうじが 大きい ほど、ながい パイプで、ひくい おとが 出ると 考えられます。どの ストップが ひくく 鳴りそうか、あてて みると たのしいです。
オルガンのあるホールで演奏会や見学の機会があれば、ストップの名札を見てみてください。「16'」「8'」「4'」という数字が並んでいるかもしれません。
どの列が低く鳴りそうか、予想してから聞くと、音の違いが聞き分けやすくなります。演奏者が引くストップを見ながら、どのパイプが鳴っているのか想像するのも面白いです。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
出典について:京都コンサートホール、恵泉女学園大学、ウィキペディア(日本語・英語)、Letourneau Organsの解説を使った。ストップの内部機構は、この記事では扱っていない。
- 京都コンサートホール「パイプオルガン」。 https://www.kyotoconcerthall.org/pipeorgan/ (音が出る仕組みと、パイプ総数・ストップ数について)
- 恵泉女学園大学キリスト教センター「パイプオルガンの構造」。 https://www.keisen.ac.jp/institution/christianity/pipeorgan/structure/ (パレットとストップ、パイプの長さと素材について)
- 「パイプオルガン」日本語版ウィキペディア。 https://ja.wikipedia.org/wiki/パイプオルガン (風箱、送風の歴史、フルー管とリード管について)
- Letourneau Organs「General information about pipe organs」。 https://www.letourneauorgans.com/publication/general-information-about-pipe-organs (8'・16'・4'の呼び名と、フルー管の割合について)
- "Organ pipe" 英語版ウィキペディア。 https://en.wikipedia.org/wiki/Organ_pipe (長さと音の高さの関係について)
- "Pipe organ" 英語版ウィキペディア。 https://en.wikipedia.org/wiki/Pipe_organ (ランクとストップの説明について)
なおした ところ
更新履歴
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