1. さそわれないと 入れない SNS
1. 2004年、誘われないと入れないSNSが始まった
1. 開始時の設計 ── 既存ユーザーの招待が参加条件(2004年)
mixiは 2004ねんに はじまりました。はじまりの 日は、2がつと いう しりょうと、3がつ 3日と いう しりょうが あります[6]。
入るには、もう つかって いる 人から 「招待」を もらう ことが 大切でした[6]。じぶんで 「入ります」と 言うだけでは、入れなかったのです。
2. どうして さそいが ひつような しくみに したの?
2. 狙いは「始めやすさ」と、現実の友人関係
2. 招待制の狙い ── 導入支援と現実の人間関係の再現
のちに 社長は、こう 話して います。だれかに さそって もらうと、つかい方を おしえて もらえて、たのしく はじめやすい。つながって いる 人を たどれば、知って いる 人も 見つけやすい、と いう 話です[1]。
たとえば、ゲームを ひとりで はじめるより、先に あそんで いる 友だちに ルールを おしえて もらう ほうが、らくですね。ただし これは 2008ねんの せつめいで、はじまった ときの 言葉では ありません。
ほかの 記事には、よく 知って いる 人どうしの つながりを、ネットの 中でも つくれる しくみだ、と いう せつめいも あります[7]。
招待制の狙いについて、笠原健治社長は2008年11月にこう説明しています。誰かに誘ってもらえば、操作方法を教えてもらえてスムーズに楽しめる。そこから「マイミク」をたどれば、友人や知人も見つけやすい[1]。
ゲームを一人で始めるより、先に遊んでいる友達にルールを教わるほうが楽なのと似ています。ただしこれは開始から4年後の説明であり、開始当時の一次証言ではありません。
企業解説には、現実の友人・知人の関係をネット上で再現でき、無責任な発言が行われにくい設計だ、という説明もあります[7]。ただしこれも後の解説であり、当時の社内の意図を直接語ったものではありません。
まず挙げられるのは、始めやすさである。笠原社長は2008年11月のインタビューで、誰かに誘われたほうが操作を教わるなどしてスムーズに楽しめること、マイミクをたどれば友人・知人を見つけやすいことを、招待制の利点として挙げた[1]。同時期の報道も、誘ってくれた友人をたどって交流しマイミクを増やせる点を、招待制の意義とする[2]。
もう一つは、安心感である。企業解説は、現実の友人・知人関係をネット上で再現でき、従来のサービスより無責任な発言が行われにくい、と説明する[7]。
開始当時の意図は、始めやすさや安心感を重視した可能性がある。ただし、ここで紹介したのはいずれも開始後の説明や解説であり、2004年当時の意図の一次証言ではない。
3. つながりは 100万人、1000万人へ
3. 招待でつながりが広がった
3. 誘いの連鎖は、どこまで広がったのか ── 2005〜2007年のユーザー数
さそわれて 入った 人が、こんどは べつの 友だちを さそいます。そうして、つながりが 少しずつ ひろがりました。
ユーザーは、2005ねん 8がつに 100万人を こえました。2006ねん 3がつ 1日に 300万人を こえ[3]、7がつに 500万人、2007ねん 5がつに 1000万人を こえたと されます[7]。
「さそう 人」と 「さそわれる 人」の つながりが、人から 人へ つたわって、ユーザーが ふえて いきました。
4. 入りたくても 入れない 人も いた
4. 広がりの壁 ── 周囲に使う人がいない
4. 入りたくても入れない人はいなかったか ── 中心から離れたコミュニティへの未到達
さそいで ひろがる やり方には、むずかしい ところも ありました。まわりに mixiを つかう 人が いないと、さそって もらえません。
2008ねんの 発表の ころ、「入りたいのに、まわりに つかって いる 人が いない」と いう といあわせが たえないと、社長は 話しました[1]。地方や 35さい いじょうの 人たちへは、あまり ひろがらなかったと ニュースに なりました[4]。
となりの 町へ 火が うつらなかった ように、つながりが とどかなかった のですね。
招待制には、広がりを止める面もありました。周りに使う人がいなければ、誘ってもらえないからです。
社長は2008年、「参加したいのに周囲にユーザーがいない」という問い合わせが絶えないと語りました[1]。当時の報道は、地方や35歳以上のユーザーなど、mixiの中心から離れたコミュニティには「飛び火しなかった」と伝えています[4]。
ここで、始めやすさという長所は、輪の外にいる人にとっては壁になります。同じ仕組みが、入る人には橋になり、入れない人には門になっていたのです。
始めやすさには裏の条件があった。周りに使う人がいなければ、誘ってもらえないのである。招待制の欠点として、地方や35歳以上のユーザーなど、mixiの中心から離れたコミュニティに「飛び火しなかった」と当時の報道は指摘する[4]。笠原社長も、「参加したいが周囲にユーザーがいない」という問い合わせが絶えないと述べ、招待をなくせば35歳以上や地方在住の人にも広がるのではないかと期待した[1]。
では、もう一つの狙いだった安心感はどうか。ユーザーが約1500万人を超えた段階では、「限られた空間だから安心できる」という説明は当てはまらない、と社長は語っている[1]。招待による安心感の根拠が、規模の拡大で薄れたという認識である。
5. 「さそい」が なくても 入れるように
5. 2008年の発表と、2010年の登録制
5. 招待制はなくなったのか ── 2008年発表・2010年実施・招待制は継続
2008ねん 11がつ 27日、mixiは 「さそいが なくても 入れる、とうろくの しくみを つくる」と 発表しました。あわせて、15さいから 17さいの 人も 使えるように なる、とも 発表しました[2]。
じっさいに はじまったのは、2010ねん 3がつ 1日です。「さそい」の しくみも のこり、さそいの ない 人も 入れるように なりました[5]。
その 4がつには、2000万人を こえたと つたえられて います[6]。
2008年11月27日、mixiは、招待状がなくても使える登録制を2009年春に導入する予定だと発表しました。あわせて、12月10日から15〜17歳の利用も認めました。それまでは18歳以上でした。発表時の会員数は1568万人とされています[2]。
実際に登録制が始まったのは、予定より遅い2010年3月1日でした。招待制はなくならず、あわせて続き、招待状のない人も新しく登録できるようになりました[5]。「廃止」ではなく、併用です。
その後、2010年4月には登録会員数が2000万人を超えたと伝えられています[6]。
この壁に、mixiは動いた。2008年11月27日、招待状なしで使える登録制の導入(2009年春予定)と、12月10日からの年齢制限緩和(従来の18歳以上から15〜17歳にも拡大)を発表したのである。会員数は1568万人とされた[2]。
ところが、実際に登録制が導入されたのは2010年3月1日で、発表時の予定より遅れた。招待制は継続され、登録制と併用する形で、招待状のない人も新規登録できるようになった。マイミクが30日間ゼロだと利用停止となる仕様も、つづいた。2009年12月末の登録ユーザーは1858万人である[5]。報道の見出しにある「廃止」と、実際の「併用」は区別して読む必要がある。
その後、2010年4月には登録会員数が2000万人を突破した[6]。
6. じぶんの 「はじめて」を ふりかえって みよう
6. 自分が「誘われて始めたこと」を思い出す
6. 自分が「誘われて始めたこと」はあるか ── 身近な例と原典
おうちの 人に 聞いて みましょう。「はじめて なにかを やった とき、だれに おそわった?」です。
さそって くれた 人が いたから つづいた こと、さそって くれる 人が いなくて 入れなかった こと。どちらも、話が 出て くるかも しれません。
もっと 知りたい 人は、ページの 下の 「しらべた もとの じょうほう」の 1ばん 上の ページを、おうちの 人と 見て みて ください。
スポーツのクラブでも、習い事でも、最初は誰かに誘われて入った、という経験はありませんか。家族や先生に「誰に教わって始めた?」と聞いてみてください。
誘ってくれた人がいたからつづいたこと。誘ってくれる人がいなくて入れなかったこと。両方の話が出てきたら、招待制の長所と壁が、身近な暮らしにもあると分かります。
2008年の社長インタビューは、日本語で読めます[1]。招待制の狙いをどう語ったか、原文で確かめてみてください。同じ日の発表を伝えた別の記事[2][4]と読み比べるのもおすすめです。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
出典について:社長インタビューと発表の報道、Internet Watchの記事、週刊アスキーの記事、企業解説を突き合わせて使った。招待制の狙いは2008年の説明が中心で、開始当時の一次証言は確認できなかった。
- ITmedia「mixiを小さなインターネットに」招待制・18禁廃止の狙いを笠原社長に聞く(2008年11月27日)。 https://www.itmedia.co.jp/news/article/0811/27/1081127126/ (招待制の狙いと、廃止の理由について)
- ITmedia「mixiが招待制廃止へ 来春から登録制、年齢制限も緩和」(2008年11月27日)。 https://www.itmedia.co.jp/news/article/0811/27/1081127070/ (招待制の意義と、2008年の発表内容について)
- Internet Watch「mixi、登録ユーザー数が300万人を突破」(2006年3月2日)。 https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/03/02/11092.html (2006年3月のユーザー数について)
- Internet Watch(2008年11月27日)。 https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/27/21677.html (招待制の広がりの限界について)
- Internet Watch(2010年3月)。 https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/352062.html (2010年3月1日の登録制導入について)
- 週刊アスキー(mixiの歴史を扱った記事)。 https://weekly.ascii.jp/elem/000/002/621/2621430/ (開始時の招待制と、2010年4月の会員数について)
- the-shashi「mixi」解説。 https://the-shashi.com/tse/2121/ (現実の友人関係の再現と、ユーザー数の推移について)
なおした ところ
更新履歴
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- 初版を公開。
- 中学生むけの文章を、問いとつなぎのある書き方に直した(事実・数字・出典は変えていない)。
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