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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

モンチッチは、くちに なにを くわえて いるの?

モンチッチの口のものは何? ── 公式の「おしゃぶりポーズ」と、名前の手がかり

モンチッチの「おしゃぶりポーズ」── 1974年の発売、名前の由来、1985年の休止と1996年の再販

分野:歴史・文化

モンチッチの なまえの「チッチ」は、くちに いれた ものを すう おとから きた、と いわれて います。

それなら、くわえて いるのは ゆびなのでしょうか。おしゃぶり なのでしょうか。サルなのに あかちゃんみたいな かおなのは、どうしてでしょう。うまれる もとに なった 二つの にんぎょうが わかります。

モンチッチの名前の後半「チッチ」は、口に入れたものを吸う音から来ているといわれます。名前の中に、口のものの手がかりがあるのです。

では、口のものは何と呼ばれているのか。そして、サルなのに赤ちゃんのような顔なのはなぜか。メーカー公式の呼び方と、発売当時のヒット人形との関係が分かります。

モンチッチの名前の「チッチ」は、おしゃぶりを吸う音に由来するとされる[3]。メーカー公式は、口の物を「おしゃぶり」と説明し、「親指」とは書いていない[1]。

では、なぜサルの人形が赤ちゃんのような姿なのか。二つのヒット人形の要素を組み合わせて生まれたという紹介[4]、ぬいぐるみとソフビの作り[2]、1985年の休止と1996年の再販[5]から、どこまで言えて、どこから言えないのかが分かる。

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1. くちに くわえて いるのは なに?

1. 口のものを、公式はどう呼んでいる?

1. 口の物の呼び方 ── 公式は「おしゃぶり」

モンチッチは、サルの ぬいぐるみです。ほっぺに そばかすが あって、くちに なにかを くわえて います。

この くわえて いる ものを、ゆびだと おもう 人も、おしゃぶりだと おもう 人も います。メーカーの 公式サイトは、「おしゃぶりポーズ」と かいて います[1]。

ただ、あかちゃんの ゆびしゃぶりにも にて いるので、ゆびに 見える 人が いても ふしぎでは ありません。

公式の言葉は「おしゃぶりポーズ」

セキグチ(東京・葛飾)が1974年に発売したモンチッチを、公式サイトは「おしゃぶりポーズとそばかすが可愛らしいぬいぐるみ」と紹介しています[1]。

「親指をくわえている」という説明を目にすることもありますが、これは公式の言い方ではありません。ただ、赤ちゃんの指しゃぶりにも似ているので、見る人によっては指にも見えるのかもしれません。

この記事では、公式にならって「おしゃぶり」と呼びます。そして、名前を分けてみると、もう少し手がかりが見つかります。

モンチッチは1974年にセキグチ(東京・葛飾)が発売した[1]。メーカー公式サイトは、特徴を「おしゃぶりポーズとそばかす」と説明する[1]。二次資料には「親指をくわえる」という表現もあるが、公式の言い方ではない。

公式の呼び方は「おしゃぶりポーズ」であり、見た目が指しゃぶりに似ていることとは分けて考える。では、名前の側に手がかりはないか。次の章で確かめる。

2. なまえの なかに ヒントが ある?

2. 名前を分けてみると、どうなる?

2. 名前の由来 ── 二つの説明を突き合わせる

モンチッチの なまえには、二つの いわれが あるそうです。

一つめは、フランス語です。「モン」は「わたしの」、「プチ」は「ちいさくて かわいい もの」で、「わたしの かわいい もの」と いう いみだと いわれます[3]。

二つめは、モンキーの「モン」と、おしゃぶりを いつも チュウチュウ すって いる ようすです[3]。えいごの せつめいでも、「チッチ」は、こどもが おしゃぶりを すう おとに にて いると あります[8]。

なまえには、おしゃぶりを すう おとの てがかりが あるようです。

二つのルーツが重なっている

モンチッチ展の告知では、名前の由来が二つ紹介されています。一つはフランス語の「モン(わたしの)」と「プチ(小さく可愛いもの)」で、「わたしのカワイイもの」。もう一つは、モンキーの「モン」と、おしゃぶりをいつもチュウチュウ吸っている姿です[3]。

後者の「チュウチュウ」が「チッチ」につながる、と読めます。英語版Wikipediaも、Chichiは子どものおしゃぶりが立てる音によく似ている、と説明しています[8]。

どちらもメーカー原文ではなく、告知や百科事典を通した説明ですが、名前の中に、吸う音の手がかりがあることは分かります。

名前の由来は、資料に二つの形で出てくる。モンチッチ展の告知は、フランス語のモン(わたしの)とプチ(小さく可愛いもの)で「わたしのカワイイもの」というルーツと、モンキーのモンと、おしゃぶりをいつもチュウチュウ吸っている姿からの命名、の両方を挙げる[3]。英語版Wikipediaも、Chichiは子どものおしゃぶりの音に近いと説明する[8]。

だから、少なくとも二つの資料は、名前の後半を「吸う音」と結びつけていることになる。「音由来」は二次資料に基づく有力な説明であって、確定した事実とは言い切れない。

3. サルなのに、どうして あかちゃんの かお?

3. サルなのに赤ちゃんのような顔になった手がかり

3. 二つのヒット人形の組み合わせ ── 赤ちゃんのような顔への手がかり

サルの ぬいぐるみなら、ふつうの サルの かおでも いいはずです。どうして、あかちゃんに にて いるのでしょう。

ある しょうかいでは、モンチッチは、二つの ヒットしょうひんを くみあわせて うまれた、と せつめいして います[4]。1972年に でた「くたくたモンキー」と、1973年に でた ゆびしゃぶり人形「マドモアゼル・ジェジェ」です。

2025年の モンチッチの てんらんかいでも、モンチッチの もとに なった 人形として、くたくたモンキーなどが かざられたと つたえられて います[7]。

二つの人気商品を組み合わせた説明

紹介記事によると、モンチッチは1972年発売の「くたくたモンキー」と、1973年発売の指しゃぶり人形「マドモアゼル・ジェジェ」という、二つのヒット商品の要素を組み合わせて生まれたそうです[4]。

くたくたモンキーが前身の人形だったことは、英語版Wikipediaも述べています。2025年のモンチッチ展でも、ルーツの人形として展示されたと報じられています[7]。

赤ちゃんのような顔の手がかりは、「二つのヒット人形の合体」という説明です。

モンチッチの成り立ちについて、紹介記事は、1972年発売の「くたくたモンキー」と1973年発売の指しゃぶり人形「マドモアゼル・ジェジェ」という二つのヒット商品の要素を組み合わせたものと説明する[4]。くたくたモンキーが前身であることは英語版Wikipediaも述べ、2025年のモンチッチ展でもルーツの人形として展示されたという報道がある[7]。

ジェジェの指しゃぶりの姿とモンチッチの口の物を結びつける読み方は自然だが、因果として言い切らず、「合体という説明がある」にとどめる。

4. からだと かおは、おなじ ざいりょう?

4. 体はぬいぐるみ、顔と手足はソフビ

4. ぬいぐるみとソフビを部位で使い分ける ── 当時の斬新さ

モンチッチを さわった ことは ありますか。からだは ふわふわの ぬいぐるみですが、かおと 手足は、つるつるした ソフビと いう ざいりょうです[2]。

ソフビは、やわらかい ビニールで できた おもちゃに つかわれる ざいりょうです。この 作りは、当時は めずらしくて、新しいと されたそうです[2]。

ふわふわと つるつるが 一つに なって いるので、だっこすると あたたかい 感じが して、かおには あかちゃんのような つやが あります。

ぬいぐるみとソフビを部位で使い分ける

モンチッチは、体がぬいぐるみで、顔と手足がソフビ(ソフトビニール)製です。この作りは、当時としては斬新だったと、モンチッチ展の告知は紹介しています[2]。

この組み合わせは、当時は新しいと受け止められたそうです。

手で持つと、ふわふわとつるつるの両方を感じられます。それは、この作りならではの楽しさといえそうです。

モンチッチは、体がぬいぐるみ、顔と手足がソフビ(ソフトビニール)製という構造で、当時としては斬新とされた[2]。一体の人形の中で、体はぬいぐるみ、顔と手足はソフビと、素材を部位で使い分けている。

5. ブームの あと、なぜ うりばから きえたの?

5. 大ブームの後、店先から消え、そして戻ってきた

5. 1985年の休止と1996年の再販 ── ファンの声で戻ってきた

1974年に うられた モンチッチは、大にんきに なりました。しゃかいげんしょうと いえる ほどの ブームだったと せつめいされて います[5]。

その つぎの 年、1975年からは、外国でも うられ はじめました[6]。

ところが、1985年に、はんばいを いったん やすみました。それでも、たくさんの ファンから 「また ほしい」と いう こえが あり、1996年に もう いちど うられる ように なりました[5]。

やすんで いた あいだも、まって いた 人が いた、と いう ことです。

社会現象から、1985年の休止へ

発売後のモンチッチは、社会現象ともいえるほどのブームになり、翌1975年から海外でも販売が始まりました[5][6]。

ところが1985年、販売を一時休止します[5]。

ファンの声で再デビュー

多くのファンから再販を望む声があり、1996年に再販が始まりました[5]。国内外30か国以上で販売されたと報じられ[6]、公式サイトは今、累計7000万体以上と紹介しています[1]。

発売直後のモンチッチは、社会現象ともいえるブームになり、翌1975年から海外展開が始まった[5][6]。では、なぜ一度姿を消したのか。1985年に販売を一時休止した、とプレスリリースは記す[5]。

その後、多くのファンの要望で1996年に再販が始まった[5]。販売国は30か国超と報じられ[6]、公式サイトは現在「累計7000万体以上」と紹介する[1]。古い資料には「20か国」との表記もあり、時点によって数字が違う。休止の理由は、今回の資料には書かれていない。

6. 昔と 今では、なにが かわった?

6. 家族が増え、色が増えた、今のモンチッチ

6. 2004年のベビチッチと近年の変化 ── 50周年まで

2004年には、ふたごの 「ベビチッチ」が 生まれ、モンチッチの 家族が ふえました[7]。

近ごろは、からだの 色も いろいろに なった と つたえられて います[7]。そして 2024年には、生まれて 50年を むかえました。

ベビチッチと、色とりどりの体

2004年には双子の「ベビチッチ」が登場し、モンチッチの家族が広がりました[7]。近年は、ボディカラーもさまざまに変わったと、モンチッチ展の報道は伝えています[7]。2024年には、誕生50周年を迎えました。

初期と今の顔の違いについては、目のラインの色が変わったなどと、収集家の間で語られることがあります。これは個人の見方なので、ここでは断定しません。

変わったものと、変わらないもの。今の公式紹介でも、「おしゃぶりポーズ」は特徴として紹介されています[1]。

近年の変化として、2004年に双子の「ベビチッチ」が登場して家族が広がり、ボディカラーも多彩になったと、モンチッチ展の報道は伝える[7]。2024年には誕生50周年を迎えた。

公式サイトは現在も「おしゃぶりポーズとそばかす」を特徴として掲げており[1]、この二つは今も特徴として紹介されている。

自分でも しらべて みたく なったら

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

いえで できること

いえに ある ぬいぐるみや、すきな キャラクターの なまえを、わけて みましょう。なまえの どこが すがたや おとから きて いるか、かんがえて みると おもしろいです。

ソフビの おもちゃが あれば、さわって、ふわふわの ぬいぐるみと くらべて みましょう。ちがいを ことばに して みてください。

今日できること

家にあるぬいぐるみやキャラクターの名前を分けて、姿や音のどこから来たのかを想像してみましょう。そのあと、公式サイトに由来の説明があれば、想像と比べてみましょう。説明がなければ、由来は分からないままです。

ソフビ製のおもちゃがあれば、手ざわりをぬいぐるみと比べてみてください。どこが柔らかく、どこがつるつるかを言葉にすると、この記事の「作り」の話が実感できます。

もっと知りたくなったら

モンチッチの公式サイトには、キャラクターの紹介があります。展覧会の告知や報道と読み比べると、公式が語ることと、まわりが語ることの違いが見えてきます。

家でできること

身の回りのキャラクターの名前を、由来の候補に分けて考え、公式サイトに説明があれば比べ、なければ由来は分からないままにする。公式が語らない部分は、推測と事実を分けてノートに書く。ソフビ製の玩具があれば、ぬいぐるみと手ざわりを比べる。

資料を読むなら

公式サイト「モンチッチとは」に加え、松屋銀座などで開かれたモンチッチ展の告知や、セキグチのプレスリリースが読める。英語版Wikipediaの「Monchhichi」は、二次資料として名前の説明を比べるのに使える。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の参照番号は、下のリストの番号に対応します。名前の由来・二つの人形の話は二次資料に基づくため、断定を避けています。

  1. モンチッチ公式サイト「モンチッチとは」(セキグチ) https://www.monchhichi.co.jp/about/ (発売年・公式の説明・累計販売数)
  2. モンチッチ展(松屋銀座)告知 ミュージアム情報 https://www.museum.or.jp/event/122416 (ぬいぐるみとソフビの作り)
  3. モンチッチ展 告知 ミュージアム情報 https://www.museum.or.jp/news/122414 (名前の由来)
  4. fun-japan.jp モンチッチ紹介記事 https://www.fun-japan.jp/jp/articles/14437 (二つのヒット人形の話)
  5. Let's! go モンチッチ展 プレスリリース(共同通信PRワイヤー) https://kyodonewsprwire.jp/release/202310191343 (ブーム・休止・再販)
  6. アドタイ(セキグチ記事) https://www.advertimes.com/?p=340557 (海外展開・販売国数)
  7. HugKum モンチッチ展の記事 https://hugkum.sho.jp/726593 (ルーツ人形の展示・ベビチッチ・色の変化)
  8. Monchhichi(Wikipedia英語版) https://en.wikipedia.org/wiki/Monchhichi (名前の音・前身の人形)

なおした ところ

更新履歴

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