1. さわって くらべると
1. 素焼きと、つるつるのお皿
1. 釉薬とは何か:ガラス質の層が素地をおおう
うわぐすりを かけて いない 「すやき」の うつわは、ざらっと しています。うわぐすりを かけて やいた おさらは、つるつるです。
この つるつるの ふしぎを、うわぐすりの ほうから 見て みましょう。うわぐすりは、かまで やくと ガラスのように なる ざいりょうです。
2. うわぐすりは なにで できて いる?
2. 釉薬は何でできているのか
2. 釉の原料:ガラスになる成分と、融ける温度を下げる成分
うわぐすりの もとには、ガラスの もとに なる 石の こなが 入って います。でも、この こなは、そのままでは とても あつく ならないと とけません。
そこで、とける おんどを 下げる ざいりょうも まぜます。ガラスの もとと、とかす ざいりょう。この ふたつの はたらきが そろって、はじめて ガラスの ような まくに なります。
3. かまの 中で とけて ならす
3. 窯の中で、凹凸をならす
3. 焼成中の釉:融けて凹凸と孔をならす
チョコレートの かけらを あたためると、とけて たいらに なります。さめると、そのまま かたまります。うわぐすりの すがたも、すこし にて います。
かまの 中で、うわぐすりの こなは、みずのように ながれる ものに なります。でこぼこや ちいさな あなを うめる ように ならして、さめると かたまります。ただし、ほんとうの うわぐすりは、チョコレートより ずっと あつい 1200度くらいの ところで とけます。
つるつるの答えは、釉が液体になり、冷えてガラスの層になることにあります。焼いている間、釉の成分は融けて、水あめのような液体になります。このとき、表面の細かい凹凸や小さな孔を、傷をなおすようにならします。冷えると、その形のまま固まります[3]。英語版のウィキペディアは、これを「釉が表面をなおす(heal)」と表現しています。
釉は、素地よりも流れやすい性質があります。長石と珪石だけの釉だと、志野茶碗のように、どろどろと流れ落ちることもあるそうです[7]。なぜ、流れた液体が水平に近い面になるのか。その仕組みまでは、今回読んだ資料には書かれていませんでした。
液体になった釉が表面をならし、冷えてガラス質の層になる。これが滑らかさの答えである。焼成中に釉の成分は融けて液体となり、表面の凹凸や微細な孔を「なおす」ようにならし、冷却でそのまま固まる。英語版Wikipediaは、この過程を釉が表面を癒す(heals over)と表現し、欠陥をなだらかにして多孔質さをなくすと述べる[3]。
釉は素地より流れやすい。長石と珪石だけを釉にすると、志野茶碗の釉のようにどろどろ流れる、と土岐市の解説は例示する[7]。一方で、液体がなぜ水平に近い面になるのか(表面張力などの寄与)までは、今回読んだ資料には書かれていなかった。「融けて凹凸を埋める」という説明にとどめる。
4. 小さな あなが のこる とき
4. 気泡が抜けないと「ピンホール」になる
4. ピンホール:融けた釉に残った気泡
つるつるの おさらに、はりで つついた ような ちいさな あなが 見えることが あります。これは 「ピンホール」と よばれます。
とけた うわぐすりの 中に、あわが のこって しまうと、さめた あとも あなに なります。あわが ぬけるか どうかは、とけて いる 間の ねばりぐあいで かわります。
5. ざらざらに なる とき
5. ざらつく原因は、三つの方向から
5. ざらつき・ツヤ不足:釉の厚みと粒の細かさ
ざらざらに なる こと も あります。うわぐすりが うすすぎる とき。こなを こまかく すりつぶす のが たりない とき。
ぎゃくに、すりすぎても だめな ことが あります。こまかすぎると、ひくい おんどから とけはじめ、とけすぎて ピンホールが できる からです。「ちょうど よい」ところが あります。
6. つるつるでも いろいろ
6. つるつるにも、つやのちがいや細かいヒビがある
6. 釉は単純なガラスではない:透明・マット・貫入
うわぐすりには、つやの ある ものも、つやの ない ものも あります。つるつるでも、光りかたは ぜんぶ ちがいます。
また、つるつるの 中に、ごく 細い ひびが 入る ことも あります。うつわの つちと うわぐすりは、さめる ときの ちぢみかたが ちがう ことが あるからです。
自分でも しらべて みたく なったら
自分でも調べてみたくなったら
自分でも調べてみたくなったら
おうちの おさらを 1まい えらんで、あかるい ところで、ななめから ひかりを あてて、ひょうめんを 見て みましょう。ちいさな あなや、細かい ひびが 見つかる ことが あります。
ふちが かけて いる おさらは、けがを する ことが あるので、さわらないで ください。
今日できること:家のお皿を1枚選び、明るいところで、斜めから光を当てて表面を見てみます。針でつついたような小さな孔(ピンホール)や、細い線のようなヒビ(貫入)が見つかるかもしれません。まったく見つからない皿もあります。
欠けている皿や、ヒビが大きい皿は、けがのもとになるので、さわらずに大人に相談してください。
公式情報:都道府県や市町村の陶磁器の試験場は、日本語で欠陥の解説や講習の案内を出していることがあります。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
つるつるの仕組みは、焼き物の現場や研究機関が書いた複数の資料をつき合わせて説明しています。
- 京都市産業技術研究所「陶磁器釉薬の最近」 https://www.newglass.jp/mag/TITL/maghtml/130-pdf/+130-p019.pdf (釉の役割、融け方による質感のちがい、高火度釉)
- ヒトツチ「焼き物を科学する④」 https://hitotsuchi.media/science-of-ceramics-4/ (素地の孔と釉の関係)
- Wikipedia「Ceramic glaze」 https://en.wikipedia.org/wiki/Ceramic_glaze (融けて凹凸をなおす表現、融剤)
- 陶芸の窯と釉「釉薬の3大要素」 https://touroji.com/yuuyakunosyurui/yuuyakunosandaiyouso.html (原料の三つの役割、透明釉とマット釉)
- 土岐市立陶磁器試験場「陶磁器の欠陥」 https://www.city.toki.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/172/toujiki.pdf (ピンホール、ざらつき、貫入の原因)
- Wikipedia「釉薬」 https://ja.wikipedia.org/wiki/釉薬 (釉薬の定義)
- 土岐市「焼き物の素地に長石を入れる理由」 https://www.city.toki.lg.jp/sangyo/sangyo/1004876/1006413/1002181.html (釉が流れやすい例)
なおした ところ
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