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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ひじょうぐちの あかりは、どうして あかじゃなくて みどりなの?

火事の赤ではなく、非常口の誘導灯が緑なのはなぜ?

非常口の誘導灯はなぜ緑なのか ── 補色、安全色、国による違いと色覚への配慮

分野:技術

ひが もえて いる ときは、あかい ほのおが ゆらゆら します。じつは、あかい ほのおの なかでは、あかい ひょうじは かえって 目立ちにくい と いわれます。

それなのに、ひじょうぐちの あかりは あかでは ありません。どうして みどりなのでしょう。みどりが つかわれる わけとして、よく いわれる せつめいが 2つ あります。

赤い炎に包まれたとき、赤いマークはかえって目立ちにくい。そう説明されることがあります。それなのに、非常口の誘導灯は赤ではなく緑です。

火や「止まれ」を思わせる赤を、なぜ出口には使わないのでしょうか。「炎の反対の色だから」という説明と、色に決められた約束の2つから、緑の理由が語られます。

実は、補色説は広く語られていますが、最初に緑が選ばれたときの理由を示す記録は、今回の資料には見つかりませんでした。

赤い炎の中では、赤い表示はかえって目立ちにくいと説明される[2]。ところが避難口を示す誘導灯は、赤でなく緑である。

なぜ赤を避けたのか。補色という説明、JISとISOの安全色の約束、国ごとの差、色覚への配慮を比べると、緑が使われる理由としてよく挙げられる説明と、資料から言えること・言えないことが分かる。

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1. ひじょうぐちの あかりは、なにいろ?

1. 火事のとき、出口の灯りは何色だろう

1. 避難口誘導灯の色 ── 緑地に白、通路誘導灯は白地に緑

デパートや えきで、ひじょうぐちの マークを 見た ことは ありますか。はしって いる 人の えが かいてある、あの あかりです。

あの マークは、みどりの いろの 上に、白い 人が います。かんがえて みると ふしぎです。ひは あかい いろ。「とまれ」の しるしも あかい いろ。なのに、でぐちは あかじゃ ないのです。

わけは、おもに 2つ いわれます。ひとつめは、ほのおの なかでも 目立つ いろだから。ふたつめは、みどりは「あんぜん」の いろと きめられて いるから。ただし、さいしょに みどりに きめた とき、どちらの わけで きめたのかは、しりょうでは わかりません。

デパートや駅で見かける非常口のマークは、緑の地に、白い人が走る姿が描かれています。消防の決まりでは、誘導灯に緑を使うことになっているとされます[1]。

考えてみると、少し不思議です。火は赤く、「止まれ」の標識も赤い。それなのに、出口の灯りは赤ではありません。

緑の理由としてよく挙げられるのは、2つです。1つは、赤い炎の中でも見つけやすい色だという説明。もう1つは、国際規格のISOでも、緑は「安全状態」を表す色とされている、という色の約束です。この2つはどちらも、緑が使われる理由の説明としてよく語られるものです。

ただし、1979年から82年にかけて、緑を選んだ会議で何が話されたのか、その記録は今回の資料では見つかりませんでした。ですから、2つは「よくある説明」であって、決めた人たちの言葉ではないことを、頭の片すみに置いて読んでください。

警視庁災害対策課の説明では、避難口誘導灯は緑地に白、通路誘導灯は白地に緑の矢印で、緑地は非常口そのもの、白地は方向を示す[1]。誘導灯に緑を使うことは消防法令で定められているとされるが、これは二次資料の記述である[1]。

では、なぜ緑なのか。広く流れる説明は2つある。炎の赤の補色だから目立つという説[2][3]と、国際的な安全色で緑が「安全状態」を表すという約束である[4][5]。

一方で、1979年から82年の選定過程で、色の理由が議論された記録は、今回使った資料にはない。補色説は解説記事の説明であり、決定理由として断定はできない[2]。

2. あかい ほのおの なかで、あかは 目立つ?

2. 赤い炎の中では、赤は目立たない? ── 補色という説明

2. 補色説 ── 炎の中の赤は、なぜ見つけにくいとされるか

ろうそくの ほのおを 思いうかべて ください。ほのおの まわりは、あかや だいだい いろに かがやいて います。

ここに あかい ふだを おいたら、どうでしょう。まわりと おなじ いろなので、まぎれて しまいそうです。あかい 光に かこまれると、あかい ひょうじは かえって 目立ちにくい と いわれます[2]。

そこで、あかの はんたいがわの いろ、みどりが ちょうど よい と せつめいされます。いろの わ(しきそうかん)で、あかの はんたいに ある いろを「ほしょく」と いいます[3]。

ただし、これは かいせつの 記事の せつめいです。じっさいに ほのおの 中で 目立ちかたを はかった すうじは、わたしたちの 手もとの しりょうには ありません。

ろうそくの炎を思い浮かべてください。炎のまわりは、赤やだいだい色に光っています。そこへ赤い札を置いたら、どうでしょう。まわりと同じ色に紛れてしまいそうです。炎に包まれた状態では、赤はかえって目立ちにくい、と解説されています[2]。

色の輪の、反対側

色を円状に並べた「色相環」では、赤のちょうど反対側に、緑があります。このような関係の色を「補色」といいます。QuizKnockの解説も、緑は炎の赤の補色なので、火の中でもはっきり確認できる、と説明しています[3]。

この説明の、強さ

ただし、複数の解説記事が同じ説明をしているものの、実験の数値や、決めた時の議事録といった根拠は、記事の中では示されていません[2]。QuizKnockの記事は、日本火災学会の学会誌などを参考文献に挙げています[3]。

補色説の骨子はこうだ。炎は赤〜橙の光を出すため、赤い表示は背景に溶けて目立ちにくい。色相環で赤の反対側にある緑なら、炎の中でも確認しやすい[2][3]。QuizKnockはマンセルの色相環で緑が赤の反対の位置にあると説明する[3]。

この説明を、決定理由と読むのは危うい。解説記事は出典を示していないものが多く、実験値のある事実として扱えない[2]。QuizKnockの参考文献として挙がる日本火災学会誌57巻『誘導灯表示面のピクトグラフについて』と、神忠久『誘導灯の歴史』が原典の候補である[3]。

したがって、補色説は「そう説明される」という水準で理解し、次に述べる安全色の約束と合わせて、緑が選ばれた背景を考えるのが適切である。

3. あかは「とまれ」、みどりは「すすめ」

3. 赤は「止まれ」、緑は「進め」── 色の約束

3. 安全色の約束 ── JISとISOで緑が表すもの

しんごうきを 思い出して ください。あかは「とまれ」、あおい いろ(じつは みどりに 近い いろ)は「すすめ」ですね。

じつは、しんごうだけでは ありません。日本の きまり(JIS)では、あかは「きんし」や「ていし」を あらわします。みどりは「あんぜんな ようす」や「すすむ」を あらわします[4]。

せかいの きまり(ISO)でも、みどりは「あんぜんな ようす」の いろです[5]。だから、でぐちを しめす マークに みどりを つかうのは、ぴったりだと いえます。

「あっちへ いけば あんぜん」と いう ことが、いろだけで なんとなく つたわる のです。

信号機を思い出してください。赤は「止まれ」、青(実際は緑に近い色)は「進め」です。同じような色の約束は、信号のほかにも決められています。

日本のJISと、世界のISO

日本の産業規格(JIS)の安全色では、赤は「禁止」「停止」、緑は「安全状態」「進行」を表します。非常口の位置や方向を示す標識は、緑の使用例の1つです[4]。

国際規格のISO 3864でも、緑は「安全状態」を表す色で、白を組み合わせます。赤は防火や禁止、黄は警告、青は指示の色です[5]。出口や安全設備を示す標識(ISO 7010)が緑なのも、この約束に沿っています[5]。

2つの説明を、重ねてみる

補色の説明は「どうすれば目立つか」、色の約束は「見た瞬間に何を意味するか」を答えています。目立つうえに、意味もすぐ分かる。緑は、その両方に合う色だといえます。ただし、最初に緑を選んだ理由がどちらだったのかは、分かっていません。

日本のJISの安全色では、赤は「禁止」「停止」、緑は「安全状態」「進行」を表す。非常口の位置や方向を示す標識は緑の使用例である[4]。これはITmedia ねとらぼの解説による記述である。

国際規格ISO 3864も、緑(Signal Green)を「安全状態」とし、対比色を白とする。赤は防火・禁止、黄は警告、青は指示を表し、出口や安全設備を示すISO 7010の標識は緑である[5]。これは英語版Wikipediaの記述による。規格が緑を採った理由までは、そこでは説明されていない[5]。

この点が重要である。補色説は「炎の中で目立つ」という知覚上の利点を、安全色は「見て即座に意味が分かる」という約束の利点を説明する。性質の異なる2つの説明が同じ緑を指しているが、どちらが決め手だったかは、現状の資料では言えない。

4. みどりの 上に 白、白の 上に みどり

4. 緑地に白、白地に緑 ── 使い分けと、絵ができるまで

4. 緑地に白と白地に緑 ── 告示・有効距離・図記号の経緯

まちの あかりを よく 見ると、2しゅるい あります。みどりの 上に 白い 人が いるのは、「ここが でぐち」と いう しるしです。白い 上に みどりの やじるしが あるのは、「でぐちは こっち」と おしえる しるしです[1]。

むかしの ひじょうぐちの あかりは、かんじの 文字だけで、小さな ものが おおかった そうです[2]。

今の 人が はしる えは、1979ねんに 国が ぼしゅうして できました。1982ねんに 国の きまりに なり、1987ねんには せかいの きまり(ISO)にも のりました[1]。

ふるい マークが のこる たてものも ありますが、どちらも みどりが つかわれて いれば、きまりの 上では よいと されます[1]。

街の灯りをよく見ると、2種類あります。緑の地に白い人が走る「避難口誘導灯」と、白い地に緑の矢印が描かれた「通路誘導灯」です。警視庁災害対策課は、緑地は非常口そのもの、白地は方向を示す、と説明しています[1]。

漢字だけの時代から、絵の時代へ

かつての誘導灯は「非常口」と漢字だけを書いた小さなものが主でした[2]。1970年代に法令が見直され、1975年ごろから誘導灯の規格の認定が始まります[1]。

今の走る人の図は、1979年に消防庁が公募し、小谷松敏文さんの案を、太田幸夫さんらが改良したものです。1982年に告示されて、4月1日に施行されました。1987年には、下線を足した形で国際規格に採り入れられています[1]。

どれくらい遠くから見えるか

誘導灯は、表示面の大きさで等級が分かれ、等級ごとに「どれくらい離れても見えるか」の目安(有効距離)が決められています。東京消防庁の調査表にも、等級ごとの有効距離がまとめられています[7]。大きな灯りほど、遠くからでも見つけられるように作られているわけです。

新しい図記号が告示されたあと、1年半ほどで7割以上が取り替わったと伝えられます[1]。なお、新旧どちらでも緑が使われていれば法令上は認められ、古い表示が残る建物もあります[1]。

避難口誘導灯は緑地に白、通路誘導灯は白地に緑の矢印で、緑地が非常口そのもの、白地が方向を示す[1]。この使い分けは、見る人が「出口はここ」か「出口はあちら」かを、図形を読む前に区別できるようにするためと理解できる。ただし、そう設計された意図を述べた資料は今回なく、この解釈は書き手のものである。

従来の誘導灯は漢字のみで小さかった[2]。1970年代の法令改正を受けて、1975年ごろから規格認定が始まった[1]。現行の図は、1979年の消防庁の公募で小谷松敏文の案を太田幸夫らが改良し、1982年1月20日に告示、4月1日に施行された。1987年にISO 6309:1987(のちISO 7010)に採用され、国際版は下線が追加されている[1]。

見える距離も、等級と表示で決まる。表示面の縦寸法で等級が分かれ(消防法施行規則28条の3)、等級ごと、また方向を示すかどうかごとに有効距離が定められている。東京消防庁の調査表に、その一覧がある[7]。

普及の速さについては、告示から約1年半で70%以上が新表示に替わったという伝聞がある。伝聞であり、断定はできない[1]。新旧どちらも緑なら消防法上は可で、古い表示も残る[1]。

5. ほかの 国の ひじょうぐちも みどり?

5. 非常口の色は、世界共通なのか

5. 色は国ごとに決まる ── 米国の例と、緑の普遍性の限界

みどりの ひじょうぐちは、せかいじゅう おなじ でしょうか。じつは、そうとは かぎりません。

アメリカでは、ひじょうぐちの あかりの いろは、国ぜんたいで ひとつに きまって いません。「見分けが つく いろ」で よく、あかや みどりが おおい と いわれます。いろは、まちや しゅうが きめます[6]。

ですから、「みどりが ぜったい」と いう わけでは ありません。日本で みどりが つかわれて いるのは、日本の きまりが そう なって いるから、と いえます。りょこうで 外国へ いったら、ひじょうぐちの あかりを さがして みるのも おもしろいかも しれません。

緑の非常口は、世界中で同じなのでしょうか。実は、そうとは限りません。

アメリカの労働安全衛生局(OSHA)は、出口の標識の色を「見分けがつく色」とし、細かい色は州や地域の担当機関が決める、と説明されています[6]。赤や緑が多いと書かれていますが、「アメリカは赤」と一言で言えるわけでもありません。

これは民間の解説サイトの記述です。それでも、色の決め方が国や地域で変わりうる、という点は大事です。ISOは緑を安全状態の色としていますが[5]、それをどう使うかは、それぞれの国の決まりに任されている面があります。

緑は、炎の補色や安全色の約束という点で筋が通っています。ただし「緑でなければならない自然法則」ではなく、日本や国際規格が採った選び方の1つです。

緑が理屈に合うことと、緑が世界共通であることは別の問題である。米国では、連邦レベルで非常口サインの色が一律に決まっているわけではなく、OSHAは「判別できる色」を求め、色の制限は州や地元の管轄当局(AHJ)に委ねられている[6]。赤や緑が多いとされるが、「米国は赤」と一括りにはできない。

ただしこの情報は民間の標識メーカーのサイトの解説にもとづくもので、割り引いて読む必要がある[6]。

日本のJISや国際規格ISOが緑を採るのは[4][5]、補色説や安全色の約束で説明できる。しかし、規格が国ごとの法令にどこまで取り入れられるかは別で、色の選択は「理にかなうが必然ではない」。この限界を押さえておくと、補色説を決定的な証拠のように扱う誤りを避けられる。

6. いろの 見えかたが ちがう 人にも

6. 色の見え方が違う人にも届くように

6. 色覚の多様性への配慮 ── 2018年のJIS安全色の改訂

人は、いろの 見えかたが すこしずつ ちがいます。みどりと あかを 見分けにくい 人も います。

そこで、あんぜんの いろの きまりは、見分けにくい 人にも まちがえない ように、くふうされて きました。1956ねんの きまりにも、そう かいてあったそうです[4]。

2018ねん4がつには、ひじょうぐちの みどりの いろあいが、すこし ととのえられました。おおくの 人には ちがいが ほとんど わかりません。でも、見分けにくい 人の 一部には、見えやすく なると いわれます[4]。

みどりの いろも、見分けやすさに 気をつけて ととのえられて きたのです。

色の見え方には個人差があり、赤と緑が見分けにくい人もいます。緑を使うからこそ、色の選び方には慎重さが求められます。

実は、1956年に施行された安全色のJISにも、色弱の人に誤認されにくい色を使うことが書かれていたとされます[4]。

さらに2018年4月のJIS安全色の改訂では、非常口マークなどの緑の色みが調整されました。一般的な色覚の人にはほとんど分からない小さな違いにとどめつつ、色弱の一部の人には色が見えやすくなる、と解説されています[4]。

火事のとき、目立ち、意味が分かり、できるだけ多くの人にも見える。緑は、いったん決まったあとも、少しずつ磨かれてきた色だといえます。

緑の採用には、色覚の多様性という課題がつきまとう。赤と緑は、色弱の一部の人には近く見えることがあるからである。このため、1956年施行の安全色JISにも、色弱者に誤認されない色を使うことが明記されていた[4]。

2018年4月の改訂では、非常口マークなどの緑の色みが調整された。一般の色覚の人には違いがほぼ分からない小さな変更にとどめ、色弱の一部の人には色が見えやすくなるという[4]。これもねとらぼの解説による。

この例は、規格が一度決めたら終わりではなく、利用者の見え方に合わせて微調整され続けることを示す。冒頭の問いに戻れば、緑は「炎の中で目立つとされ」「安全を意味する約束があり」「見え方の個人差にも配慮して調整されてきた」色である。ただし、最初に緑を選んだ会議の議論そのものは、資料から読み取れない。

7. まちで、みどりの あかりを 見くらべよう

7. 帰り道に、緑の灯りを見比べる

7. 出口 ── 身近な誘導灯の観察と、原典の探し方

こんど、デパートや がっこうに いったら、ひじょうぐちの あかりを さがして みましょう。はしって いる 人の えが ある ものと、やじるしが ある ものは、どんな いろの くみあわせでしょうか。

みどりの 上に 白、白の 上に みどり。それぞれ、「ここが でぐち」と「でぐちは あっち」の どちらを おしえて いるか、かんがえて みてください。

さがす ときは、はしらないで、まわりを 見て ゆっくり あるきましょう。おうちの 人と いっしょに、ひじょうぐちの いちを たしかめて おくのも いいですね。

あかい ほのおに 負けないで、みんなに 見えるように。そんな くふうが、あの みどりの あかりに つまって います。

学校や駅、お店に入ったら、非常口の灯りを探してみましょう。緑の地に白い人のものと、白い地に緑の矢印のものが見つかるはずです。それぞれ、「ここが出口」と「出口はあちら」のどちらを教えているか、考えてみてください。

見つけたら、灯りの大きさにも注目してみましょう。大きい灯りのほうが、遠くからでも見えるように作られています[7]。ただし、探すときは立ち止まって周りの人の邪魔にならないようにし、走らず、ゆっくり歩いてください。

もっと知りたいときは、QuizKnockの記事が挙げる日本火災学会誌57巻や、神忠久さんの『誘導灯の歴史』が、色の理由を知る手がかりになりそうです[3]。まだ読み解かれていない「選んだ人たちの議論」が、そこに書かれているかもしれません。

家族で、家の近くの避難経路を確かめておくのも、色の約束を日常に生かす1つの方法です。

観察するなら、学校・駅・商業施設で、避難口誘導灯(緑地に白)と通路誘導灯(白地に緑の矢印)を見比べる。大きさ(等級)が場所によって違うかを見ると、有効距離の話[7]が実感できる。立ち止まりは周囲の邪魔にならない場所で行う。

原典に当たるなら、補色説の出どころは、QuizKnockの参考文献にある日本火災学会誌57巻『誘導灯表示面のピクトグラフについて』と、神忠久『誘導灯の歴史』が候補である[3]。JISの安全色(JIS Z 9103)や誘導灯の告示は、条文を直接読むのが確実である[4]。

米国との比較に興味があれば、NFPAの規格や各州の規則が、色の決め方の一次資料になる[6]。「緑が必然か」を問うには、補色の実験データがあるかも含め、まだ調べる余地が残っている。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:非常口の経緯と法令の説明はWikipediaなど二次資料にもとづく。条文や規格の本文は直接読んでいない。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. Wikipedia「非常口」。https://ja.wikipedia.org/wiki/非常口 (緑の使用の決まり、図記号の経緯、告示・ISO採用、新旧の表示について。二次資料)
  2. イロハニアート「非常口のマークはなぜ緑色?」。https://irohani.art/study/41689/ (炎の中での赤の見え方、昔の誘導灯について。解説記事)
  3. QuizKnock「非常口のマーク、どうして緑色?」。https://web.quizknock.com/hijoguchi (補色の説明と、参考文献の紹介について。解説記事)
  4. ITmedia ねとらぼ「JIS安全色の解説」。https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles/3285926/amp/ (JISの安全色、2018年の改訂、色弱への配慮について)
  5. Wikipedia「ISO 3864」「ISO 7010」(英語)。https://en.wikipedia.org/wiki/ISO_3864 (国際規格での緑の意味について。二次資料)
  6. Compliance Signs ブログ「Do you need red or green exit signs?」(英語)。https://www.compliancesigns.com/blog/do-you-need-red-or-green-exit-sign/ (アメリカでの色の決め方について。民間サイト)
  7. 東京消防庁 調査表(誘導灯の有効距離)。https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/content/000001263.pdf (等級と有効距離の例について)

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