1. ふたの 下には、なにが あるの?
1. 蓋の下にあるのは、人が入って町を守るための入口
1. 「人が入る穴」の下に通る下水道管 ── 点検と掃除の入口
みちの まんなかに ある 丸い ふた。ふんで 歩いた ことが ある 人も いるでしょう。この ふたを あけると、人が 入れる あなが あります。
「マンホール」は、人(マン)が 入る あな(ホール)と いう 意味です[1]。あなの 下には、下水道の くだが 通って います。くだを てんけんしたり そうじしたり する とき、人は ここから 中に 入ります。ふたは、その入口の ドアの ような ものです[1]。
下水道の くだは、日本じゅうで 合わせて やく49万キロメートルも あります[10]。地球を ぐるっと 一しゅう すると やく4万キロメートルなので、計算すると 地球を 12しゅうほど まわれる ながさです。
こんなに 長い くだを まもる 入口の ふたは、どうして 丸い 形が 多いのでしょう。
道路の真ん中にある丸い蓋。その下には、人が入れる穴が口を開けています。マンホールという名前は、人(man)が入る穴(hole)という意味で、下水道のマンホールの下には下水道管が通っています。点検や作業で管の中に入るための入口で、蓋はドアのようなものだと東京都虹の下水道館は説明しています[1]。
入口が必要なのは、下水道が町の毎日を支えているからです。広島市の資料は、下水道の役割を汚水の処理で町をきれいにすること、雨水を流して浸水から町を守ること、川や海の水質を守ることの3つにまとめています[2]。
その管を全国でつなぐと、国土交通省の白書では約49万km(令和5年度末)になります[10]。地球1周が約4万kmなので、単純に割ると地球を12周ほど回る長さです。これだけ長い管は、ときどき中を見て、掃除をしなければなりません。その入口である蓋に、どんな工夫があるのでしょうか。まず、いちばん目につく形から見てみましょう。
マンホールの蓋の下を想像すると、まず「ただの穴」ではないことに気づく。名前は man(人)と hole(穴)の組み合わせで、下水道の場合は下に下水道管が通り、点検や作業のために人が管へ入る入口になっている。蓋はそのドアにあたる[1]。広島市の資料も、管を点検・管理するため作業員が入れる場所だと説明している[2]。
では、なぜ人が入る必要があるのか。下水道は、汚水の処理、雨水による浸水の防止、川や海の水質の保全という3つの役割を持つ[2]。しかも管の総延長は約49万km(令和5年度末)に及ぶ[10]。地球1周を約4万kmとして割ると、およそ12周分である。長い管の中を点検・掃除するため、人が入れる場所が道に沿って設けられている。
ただし、この「12周」は管の長さを地球の外周で割った単純な比べ方で、実際の管はすべてが人の入れる太さではない。入口の数を数えたものでもない点に注意したい。むしろ大事なのは、入口が毎日人や車に踏まれる場所にあるという条件のほうだ。そこで、蓋の形の理由がまず問われる。
2. ふたは どうして 丸いの?
2. 蓋が丸いのは、入口から落ちないようにするため
2. 円形にする理由 ── 向きを変えても幅が変わらない
ふたが 丸い わけは、中に 落ちない ため です。東京都の しりょうに よると、下水道の ふたは 丸い ものが 多く、落ちないように して います[3]。もし 落ちると、歩く 人が おちたり、車の タイヤが はまったり して、あぶないからです。
丸は、どの 向きに 回しても ちょっけいが 同じです。四角は ちがいます。ななめの 長さが へんより 長いので、ふたを 立てて ななめに すると、あなに ストンと 落ちて しまいます[4]。
丸い ふたは、とても おもたい ものです。ちょっけい やく60センチの ふたで、重さは やく40キロ。お米の ふくろ 4つ分ほどです[3]。これは 一つの れいで、ぜんぶの ふたが 40キロでは ありません。
ふたは、鉄に マグネシウムや どうを まぜて、とかして かたに ながして 作ります[1]。では、丸い ふたの 上に ある 小さな あなは、なんの ためでしょう。
蓋が丸い理由を、東京都虹の下水道館の展示パネルは「多くの下水道用マンホール蓋は丸い形で、蓋が中に落ちないようにしている」と説明しています[3]。蓋が落ちれば、歩行者の転落や、車のタイヤがはまる危険があります。なお「多くの」とあるとおり、すべてが丸いわけではありません。
丸が落ちにくい理由は、形の性質にあります。円はどの向きに傾けても直径が同じなので、穴より大きければ通り抜けません。四角形は、対角線が辺より長いため、蓋を立てて斜めにすると穴のすき間から落ちてしまうと、乗りものニュースは説明しています[4]。丸いと立てて転がして運べるという利点も紹介されていますが、これは報道での説明で、強く言い切れる話ではありません。
丸い蓋はかなり重く、直径約60cmのもので約40kgです。ただしこれは一例で、全部ではありません。素材は鉄にマグネシウムや銅を混ぜた鋳物で、耐用年数は歩道で約30年、車道で約15年とされています[3]。車が通る道のほうが、短く交換されるのです。
材料の鉄は、自動車の鋼材を打ち抜いたときの端材などを電気炉で約1500℃に溶かして使います。型に流して固める鋳物で、まず模型から砂の鋳型をつくります。蓋のメーカー1社が保管している模型は、およそ8500種類もあるそうです[1]。重くて丈夫な蓋ですが、よく見ると小さな穴が開いているものがあります。穴は何のためでしょう。
蓋の形が問題になるのは、入口の穴に蓋が落ちる事態が、そのまま人や車の危険になるからだ。東京都虹の下水道館のパネルは、多くの下水道用蓋が丸いのは、蓋が中に落ちないようにするためだと説明する[3]。「多くの」とあるとおり、全部が丸いわけではない。
では、丸いと何が違うのか。円はどの向きに傾けても直径(幅)が一定で、穴の直径より大きければ落ちない。これに対し四角形は、対角線が辺より長い。蓋を立てて斜めにすれば、対角線の長さを使って穴をすり抜けられるため、落ちる恐れが出る、という説明が報道にある[4]。転がして運べるという利点も同じ記事で触れられているが、設計の主な理由として扱うのは行きすぎだろう。
蓋は軽くできない。直径約60cmのもので重さ約40kgと東京都は示す(一例)。素材は、鉄を主原料にマグネシウムや銅を混ぜた鋳物で、耐用年数は歩道で約30年、車道で約15年とされる[3]。同じ蓋でも、車が通る場所のほうが短い。
製造では、自動車の鋼材の打ち抜き端材などを電気炉で約1500℃に溶かし、マグネシウムや銅を加える。模型から砂の鋳型を作り、溶けた鉄を流し込んで固める。ある蓋メーカーは約8500種類の模型を持つという[1]。このように落ちない・耐える設計をした蓋の面にも、別の工夫がある。合流式下水道の上の蓋に開いた小さな穴である。
3. ふたの 小さな あなと、まんなかの 色と 数字は?
3. 小さな穴と、中央の色と数字は何を伝えているのか
3. 穴は圧力の逃げ道、キャップの色と数字は管の情報 ── 東京23区の例
東京23区の 合流式下水道の 上に ある ふたには、小さな あなが 開いて いる ものが あります。大雨が ふると、くだの 中の 空気の 力が きゅうに 高く なる ことが あります。あなは、そのとき ふたが ふきとばないようにする ためです[3]。
もう 一つ、東京23区の 2001年から 使われて いる ふたには、まんなかに 色の ついた キャップと 数字が あります。色は くだの しゅるいを、数字は くだを おいた 年を 表します。黄色は 1990年代、青は 2000年代の くだです。たとえば 青い 色で 13と 書いて あれば、2013年に おいた くだと わかります[3]。
この 数字の ルールは、東京都だけの ものです。ほかの まちの ふたは、また ちがいます。
ふたの 上には「T-○」のように 書いて ある ことも あります。これは、その ふたが たえられる いちばん 重い 重さを、トンで 表した ものです[3]。ふたの 下に ある くだは、いつ ごろから あるのでしょう。
大雨の日の下水道は、上を走る車が見えない力の影響を受けています。東京23区の合流式下水道の上の蓋には、小さな穴が開いています。激しい雨で管内の気圧が急に上がったときに、蓋が吹き飛ばないようにするためとされています[3]。地上からは小さな穴にしか見えませんが、大雨のときの管の中の事情が、その穴に表れています。
もう一つの工夫が、中央のキャップです。東京23区のデザイン蓋は2000年にモデルチェンジし、2001年から設置されています。キャップの色は管の種類を示し、黄色は合流管と汚水管、青は雨水管です。数字は管を設置した年で、黄色は1990年代、青は2000年代を表します。写真の青い「13」は、2013年に設置された下水道管という読み方です[3]。
この番号は東京都独自の決まりで、全国共通ではありません。ほかに、蓋に書かれた「T-○」は、その蓋が耐えられる最大の重さをトンで示しています。東京都の下水道用の蓋は、令和6年度末時点で488,403個。約49万個の蓋が、それぞれ上から見ただけで情報を伝える「看板」になっているわけです。では、蓋の下の管は、いつからこうして管理されてきたのでしょうか。
蓋の面には、地上から見えない下水道の事情が表れている。合流式下水道の上の蓋に開いた小さな穴は、東京都の説明では、激しい雨で管内の気圧が急に上がったとき、蓋が吹き飛ばないようにするためのものだ[3]。合流式は汚水と雨水を同じ管で流す方式なので、大雨の影響を受けやすい。ここは出典が示す穴の目的であり、穴があれば絶対に吹き飛ばない、という意味ではない。
もう一つの情報が、中央のキャップの色と数字である。東京23区のデザイン蓋は2000年にモデルチェンジし、2001年から設置されている。色は管の種類(黄=合流管・汚水管、青=雨水管)を、数字は管を設置した年を示し、黄は1990年代、青は2000年代にあたる。パネルの例では青色の「13」から、2013年設置の管と読める[3]。ただし、この番号は東京都独自で、他の自治体の蓋にそのまま当てはまらない。
さらに、蓋の「T-○」は耐えられる最大の重さ(トン)を示す。東京都の下水道用蓋は令和6年度末で488,403個あり、全国の数ではない[3]。これだけの数を保守するには、蓋を開けずに地上から管の種類と年代が読めることが役立つ。では、管そのものはいつ、どんな形で造られ始めたのか。
4. いちばん 古い マンホールは、レンガ だった?
4. 明治のマンホールは、管も入口もレンガでできていた
4. 神田下水と横浜居留地 ── 煉瓦の卵形管という設計
いまは 鉄の ふたが ふつうですが、むかしの マンホールは ちがいました。東京の 神田に 作られた 下水道は、明治17年から 18年(1884〜85年)に できたものです。マンホールも くだも、レンガで できて いました[5]。
くだの 形は、たまごを さかさまに した ような 形です。この 形だと、水が 少ない ときでも 流れが はやく、ごみが たまりにくいと、東京都は せつめいして います[5]。高さは 91センチから 136センチ ありました。
この 神田下水の 一部は、できてから 125年 たった あとも、つかわれて いたそうです[5]。
よこはまにも、同じ ころ レンガの くだを つかった 下水道が できました[6]。どちらが 日本で 一ばん 先かは、しりょうに よって 言い方が ちがいます。では、そのあと ふたは どう かわって いったのでしょう。
鉄の蓋が当たり前の今から見ると意外ですが、明治の下水道では、入口も管もレンガでした。東京都下水道局の「下水道探訪」によると、神田下水は明治17〜18年(1884〜85年)に建設されたレンガ積みの下水道で、人孔(マンホール)も管もレンガでできています[5]。東京都はこれを「我が国初の近代下水道」と紹介しています。
管の断面は、鳥の卵を逆さにした形の卵形管で、高さは91〜136cm、幅は61〜91cmありました。この形について、下水の量が少ないときにも流れの速さが保てて、ごみがたまりにくい合理的な断面だと東京都は説明しています[5]。丸いパイプよりも、水が少ない日の底の流れを考えた形なのです。一部は125年後も現役だったそうです。
ただし「日本初」は、資料によって言い方が分かれます。横浜市の資料は、明治14〜20年(1881〜87年)に横浜の外国人居留地で改修された下水道を、日本で最初の近代下水道としています。設計は三田善太郎で、煉瓦の卵形管約4kmと陶管約12.6kmが敷かれました[6]。どちらも煉瓦の卵形管という共通点があり、「最初の一つ」と考えるのが無難でしょう。では、レンガの入口は、どうして今のように鉄の丸い蓋に変わり、さらに絵が描かれるようになったのでしょうか。
蓋の下の歴史をさかのぼると、鉄の蓋が主役ではない時代にたどり着く。東京都下水道局の資料では、神田下水(明治17〜18年、1884〜85年)は人孔(マンホール)も管もレンガ積みで造られ、東京都は「我が国初の近代下水道」と紹介する[5]。ところが横浜市の資料は、1881〜1887年に改修された横浜外国人居留地の下水道を日本最初の近代下水道とし、設計者は三田善太郎で、煉瓦の卵形管約4kmと陶管約12.6kmを敷いたと説明する[6]。資料によって「日本初」の説明が異なるため、ここでは「最初の一つ」と読んでおく。
注目したいのは、どちらも煉瓦の卵形管を採用していることだ。神田の管は高さ91〜136cm、幅61〜91cmで、鳥の卵を逆さにした断面をもつ。この断面は、下水の量が少ないときにも流速が確保できてごみが堆積しにくい、合理的なものだと東京都は説明している[5]。水が少ない日の流れまで考えた形だったことになる。さらに、一部は125年後も現役だった[5]。
明治の入口と管は、機能を第一に造られていた。では、機能のために作られたはずの蓋が、なぜ模様や絵をもつようになったのか。
5. ふたに 絵が ついたのは、どうして?
5. 蓋に絵が描かれるようになったのは、下水道をもっと知ってもらうため
5. デザインマンホールの出発点 ── 1977年の那覇市と建設省の提唱
いま、ふたに 絵が かいて ある まちも あります。はじまりは、1977年だと いわれて います。おきなわの 会社が 作った ふたが さいしょだと され、なは市は その年、下水道を うつくしく する ことなどを ねらいに、市の オリジナルの 絵を きめました。魚の むれの 絵です[7]。
1980年代の おわりごろ、国の 役所だった けんせつしょうの かが、「下水道の イメージを よくして、しみんに 知って もらおう」と、自分の まちの 絵の ふたを 作る ことを すすめた と いわれます[8]。そこから 全国に 広まりました。
いまは、日本じゅうで やく1万2千しゅるいの 絵の ふたが あるそうです[7]。ふたの 写真が のった「マンホールカード」も あり、れいわ4ねんには 872しゅるい、あつめて やく835万まいが 出されました[9]。
落ちない、吹き飛ばない、情報を伝える。機能を重ねた蓋に、絵が描かれるようになったのは、ある町の工夫からと伝えられています。琉球新報は、デザインマンホール蓋の始まりとして、1977年に沖縄鋳鉄工業がつくった蓋を紹介しています。那覇市は同じ年、下水道の美化などを目的に市独自のデザインを決めました。ガーラ(アジ)の魚群の絵が考案されたそうです[7]。
全国に広がったきっかけは、1980年代後半の動きです。文春オンラインの記事によると、当時の建設省公共下水道課が、下水道のイメージアップと市民へのアピールのために、自治体が独自のデザインの蓋にすることを提唱したそうです[8]。建設省の提唱は、那覇市の1977年より後の話で、全国へ広げた役割をもつ、というのが時間の順序です。
その結果、全国にはデザインマンホール蓋が約1万2千種類あると琉球新報は伝えています[7]。マンホールカードは、GKP(下水道広報プラットフォーム、平成24年度発足)と自治体が共同で発行するカードで、国土交通省の報道発表では、令和4年8月の第17弾の時点で624の自治体・団体、872種類、総発行枚数は約835万枚になるとされています[9]。これは当時の数字で、最新の値ではありません。
蓋の絵は、下水道や町のことを知ってもらう役割も持つようになりました。機能のために作られた蓋が、町の自慢を伝える場に広がったことになります。
蓋の絵は、下水道や町のことを知ってもらう役割も持つようになった。そのきっかけを見る。琉球新報は、デザインマンホール蓋の始まりとして、1977年に沖縄鋳鉄工業がつくった蓋を紹介している。那覇市は同年、下水道の美化などを目的に市独自のデザインを決め、ガーラ(アジ)の魚群の意匠が考案された[7]。
文春オンラインの記事によると、全国に広がる契機になったのは、1980年代後半の建設省公共下水道課の提唱である。下水道のイメージアップと市民へのアピールのために、各自治体が独自デザインの蓋にすることを提案した[8]。ここで時間の順序を確かめると、那覇市の1977年が先で、建設省の提唱は後になる。「国の提唱で始まった」と読むと誤りになる点に注意したい。
結果として、琉球新報は全国で約1万2千種類のデザイン蓋が存在すると伝え[7]、国土交通省の報道発表では、マンホールカードが令和4年8月6日からの第17弾の時点で624の自治体・団体・872種類、累計約835万枚に達した[9]。割ると1種類あたり平均で約9,600枚になるが、人気に偏りがあるはずなので、実際の枚数の分布を表すものではない。カードはGKP(下水道広報プラットフォーム、平成24年度発足)と自治体が共同で発行しており、令和4年時点の値で、最新ではない。
機能のために設計された蓋の面が、下水道を身近に感じてもらう場所として使われるようになった。そこで最後に、自分の足もとの蓋をどう観察するかを考えたい。
6. まちの ふたを さがして みよう
6. 自分の町の蓋を、形と文字と数字で読んでみる
6. 自分の町の蓋を読む ── 観察と資料の手がかり
やってみよう 1:四角は、ななめが 長い
紙を 四角に 切って、定きで へんの 長さと、ななめの 長さ(角から 角まで)を はかります。ななめの ほうが へんの やく1.4倍 長く なります。丸い 紙は、どの 向きで はかっても 同じ 長さです。
やってみよう 2:ふたを さがす
おうちの 近くの 歩道から、ふたを 見て みましょう。形、絵、もじ、数字が あるかな。東京23区なら、まんなかの 色と 数字を 見ます。あなが 開いて いる ふたも あります。ふたの 上に のったり、あけたり しては いけません。車に 気を つけ、歩道から 見ましょう。
見つけた ふたの 絵が 気に なったら、その まちの 下水道の ページや、マンホールカードを 調べて みよう。
最後に、蓋を自分で確かめる方法を二つ紹介します。
やってみよう 1:四角形の対角線を測る 紙を正方形に切って、辺の長さと、角から角までの対角線を定規で測ります。対角線は辺の約1.4倍になるはずです。丸く切った紙は、どの向きで測っても直径が同じです。丸い蓋が落ちにくい理由を、手で確かめられます。
やってみよう 2:蓋を読む散歩 歩道から、近くの蓋を観察してみましょう。形、模様、文字、数字、小さな穴の有無を見ます。東京23区なら、中央のキャップの色と数字から、管の種類と設置年代が読めます。蓋の上に乗ったり、開けたりしてはいけません。車に気をつけ、安全な場所から見てください。
見つけたデザイン蓋は、その町の下水道を紹介するページやマンホールカードの情報とあわせると、描かれた絵の由来が分かることがあります。ただし、記事に紹介したカードの発行数は令和4年時点のものです。最新の数は各自治体や国土交通省の発表で確かめてください。
丸い蓋が落ちにくい理由は、紙を使って確かめられる。まず紙を正方形に切り、辺の長さと対角線を定規で測る。対角線は辺の約1.4倍になり、丸い紙は向きを変えても幅が一定である。これで、丸が落ちにくい理由を、手で再現できる[4]。
次に、近所の蓋を歩道から観察する。形、模様、文字、数字、小さな穴の有無を見る。東京23区なら、中央キャップの色と数字から管の種類と設置年代が読める[3]。蓋に乗ったり開けたりせず、車に注意して安全な位置から見ること。
資料を読むなら、東京都虹の下水道館のパネルは蓋の穴・色・数字を、東京都下水道局の「下水道探訪」は神田下水のレンガの人孔を扱っている。国土交通省の白書は管の総延長と普及率(汚水処理施設で93.3%、下水道で81.4%、いずれも令和4年度末)、報道発表はマンホールカードの数字を載せる。ただし管の総延長は令和5年度末、普及率は令和4年度末と年度が異なるので、並べて比べるときは注意したい[10]。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
東京都・国土交通省などの公的資料を主にして、報道は補足として使いました。
- 東京都虹の下水道館「マンホールの蓋ができるまで」 https://www.nijinogesuidoukan.jp/for_school/pdf/studytheme_manhole_production.pdf (マンホールの意味・蓋の材料と作り方)
- 広島市「マンホールがつなぐ暮らし・まち・自然」 https://www.city.hiroshima.lg.jp/www/koho/shimintoshiseir070115/shimintoshisei/topics/top01.html (下水道の3つの役割)
- 東京都虹の下水道館 企画展「マンホール解体新書」パネル https://www.nijinogesuidoukan.jp/wordpress/wp-content/uploads/2026/05/企画展アーカイブ_マンホール解体新書_パネル-2.pdf (丸い理由・重さ・小さな穴・色と数字・個数)
- 乗りものニュース「マンホールの蓋なぜ丸い?」 https://trafficnews.jp/post/654327 (円と四角形の幅の違い)
- 東京都下水道局「下水道探訪 第3回 神田下水」 https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/gesui/series_gesuidoutanbou003 (レンガの人孔と卵形管)
- 横浜市「下水道のはじまり(居留地)」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kasen-gesuido/gesuido/history/hajime/kyoryuchi.html (横浜居留地の下水道)
- 琉球新報「デザインマンホール」関連記事 https://ryukyushimpo.jp/news/politics/entry-3434270.html (1977年の那覇市の蓋・種類数)
- 文春オンライン「マンホール蓋」 https://bunshun.jp/articles/-/36732 (建設省の提唱)
- 国土交通省 報道発表(令和4年6月30日)マンホールカード https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000498.html (マンホールカードの発行数)
- 国土交通省「国土交通白書2025」 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r06/hakusho/r07/html/n2746000.html (下水道管の総延長・普及率)
なおした ところ
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