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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ふねの めんきょって、どんな もの?

海技士の免許とは? 船の大きさと級、免状を取るまで

海技士の免許とは? 区分と級、船の大きさとの関係、STCW条約との関わり

分野:海・釣り

みなとに とまって いる おおきな ふねには、めんきょを もった 人しか のれない しごとが あります。

その めんきょは、じょうやくに もとづく、こくさいてきな しかくだと せつめいされて います。どんな しかくで、どうやって とるのでしょう。この きじを よむと、ふねの めんきょの しゅるいと、とるまでの みちが わかります。

港に停泊している大きな船には、免許を持つ人にしか任せられない持ち場があります。船長も、その一人です。しかも、この免許は国際条約に基づく、国際的に通用する船員資格だと国土交通省の資料で説明されています[2]。

「海技士」とは、どんな資格なのでしょうか。船の大きさによって、必要な級はどう変わるのでしょうか。この記事を読むと、資格の区分、船の大きさとの関係、免状にたどりつく道すじが分かります。

総トン数20トン以上の船に船舶職員として乗り組むには、海技免許が必要だ[2]。この免許は、国際条約(STCW条約)に基づく国際的に通用する船員資格と説明されている[2]。

では、免許の区分や級は船の大きさとどう対応し、取得にはどんな課程が要るのか。この記事を読むと、法令と国土交通省の資料から、海技士の区分・級、船長になれる船の範囲、免状に至る流れが分かる。なお、法令の条文は要約サイト経由で確かめており、e-Govの原文は参照していない。

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1. おおきな ふねは、だれでも うごかせるの?

1. 大きな船は、だれでも動かせるのか

1. 総トン数20トン以上の船 ── 動かせる人が決まっている船

くるまは、めんきょが ないと うんてん できません。ふねも、おなじです。

ふねの おおきさを あらわす かずに、総トン数そうトンすうが あります。この かずが 20トン いじょうの ふねで、せきにんの ある しごとを する 人は、めんきょが いります[2]。

ただし、そうトンすうの 「トン」は、おもさでは ありません。ふねの ひろさを あらわす かずです。

その めんきょを もった 人を、海技士かいぎしと よびます[1]。

自動車は免許がなければ運転できません。船も同じで、総トン数20トン以上の大型船に船舶職員として乗り組むには、「海技免許」が必要です[2]。

ここで気をつけたいのは、総トン数の「トン」です。これは重さではなく、船の容積をもとにした大きさを表す数値です[2]。ですから「20トン」は、20トンの重さの船という意味ではありません。

この免許を受けた人が「海技士」です[1]。では、船の中で免許を持つのは、どんな役目の人なのでしょうか。

クルマの運転に免許が要るように、大きな船の運航にも免許が要る。船舶職員及び小型船舶操縦者法では、第4条の海技免許を受けた者が「海技士」と定義される[1]。

国土交通省の資料は、総トン数20トン以上の船を「大型船舶」と呼び、その船に船舶職員として乗り組むには海技免許が必要だと述べる[2]。ここでいう総トン数は重さではなく、船の容積に基づく大きさの指標である[2]。したがって「20トン」を、重量20トンの船と読み違えてはならない。

ただし、大型船に乗る人が全員この免許を持つわけではない。免許が課されるのは「船舶職員」に限られる。ではそれはどんな役目か。

2. ふねの なかで、めんきょを もつ 人は?

2. 船の中で、免許を持つのはどんな役目の人か

2. 船舶職員と部員 ── 責任者としての免状

おおきな ふねには、たくさんの 人が のって います。めんきょが いるのは、しごとの せきにんしゃです[2]。

ふねを うごかす 船長せんちょう。ふねの むきを きめる 航海士こうかいし。エンジンを まもる 機関長きかんちょうや 機関士きかんし。ほかに、通信長つうしんちょうや 通信士つうしんしも います。この 人たちを、船舶職員せんぱくしょくいんと いいます。

その ひとたちを たすける 人は、べつの あつかいです。めんきょを もつ 人は、まかされる ものが おもい のです。

船の中で海技免許が求められるのは、各業務の責任者にあたる人です。国土交通省の資料では、船長、航海士、機関長、機関士、通信長、通信士などが「船舶職員」とされています[2]。

これに対して、その仕事を補助する甲板部員や機関部員は、船舶職員とは別の扱いです[2]。

船の進路を決める人、機関を守る人、通信を受け持つ人。大きな船では、それぞれの持ち場を任される人に、国が認める免許が求められます。では、その免許にはどんな種類があるのでしょうか。

免許が課される範囲を見ると、船の運航を担う人すべてではない。資料は、船長・航海士・機関長・機関士・通信長・通信士など、各業務の責任者を「船舶職員」と呼び、この職員に海技免許を求める。これを補助する甲板部員・機関部員は、別の扱いとされる[2]。

つまり、免許は船に乗る全員の条件ではなく、判断と責任を負う持ち場の条件である。それぞれの持ち場に対応して免許の区分が分かれるため、次に区分の中身を見る。

3. ふねが おおきいほど、たかい きゅうが いるの?

3. 船長になれる船は、級でどう変わるか

3. 免許は4つの区分と級に分かれ、船の大きさと航行区域で必要な級が変わる

めんきょには、しゅるいと 級が あります。しゅるいは、こうかい、きかん、つうしん、でんしつうしんの 4つです[1]。

きゅうは、1から 6まで あるものも あります。かずが ちいさい ほうが うえの きゅうです。

うみが ひろく、ふねが おおきいほど、うえの きゅうが いります。とおくの うみを はしる 5000トン いじょうの ふねの 船長には、いちばん うえの 1きゅうが いります[2]。

ちいさな ふねを うごかす だけなら、5きゅうや 6きゅうでも 船長に なれる ばあいが あります[2]。

海技免許は、航海・機関・通信・電子通信の4つの区分に分かれています。級は、航海と機関が一級から六級、通信が一級から三級、電子通信が一級から四級です[1]。足し合わせると19通りですが、これは級の数を数えただけの数字です。

ポイントは、船の大きさと海の広さで、必要な級が上がっていく点です。国土交通省の資料は、遠洋まで航海する総トン数5千トン以上の大型船の船長には、最上級の一級海技士(航海)が必要だと説明しています[2]。

反対に、比較的取りやすい五級・六級でも、小さな船で沿海を走るなら、船長になれる場合があります[2]。

最上級の一級は、簡単には届きません。では、免状はどんな道すじで手に入るのでしょうか。

海技免許は、航海・機関・通信・電子通信の4区分で、航海と機関が一級〜六級、通信が一級〜三級、電子通信が一級〜四級とされる[1]。6+6+3+4で19通りになるが、これは級の数の合計であって、実際に有効な免許の数とは限らない。

級が分かれるのは、船の大きさと航行区域によって、求められる知識と経験が変わるからだと読める。実際、国土交通省の資料は、遠洋まで航海する総トン数5千トン以上の大型船の船長には最上級の一級海技士(航海)が必要だと述べる[2]。一方、五級・六級のような取得しやすい級でも、小型の沿海の船なら船長になれる場合がある[2]。

では、その級の免状は、どのような手順で与えられるのか。

4. めんじょうまで、どんな みちを あるくの?

4. 免状にたどりつく道すじ

4. 取得の課程 ── 乗船履歴、国家試験、講習、申請

めんきょが もらえる まで、いくつかの だんかいが あります[2]。

まず、ふねに のって くんれんを した きろくが いります。がっこうで まなぶ みちも あります。

つぎに、国家しけんです。ひっきしけんや、からだの けんさ、はなして こたえる しけんが あります。

そのあと、こうしゅうを うけます。レーダー、たすける ほうほう、ひを けす ほうほう、うみの えいごなどを まなびます。ぜんぶ おわって、めんじょうが もらえます[2]。

免状を受けるには、まず乗船履歴を積むか、登録された船員養成施設の課程を修めます。そのうえで、筆記試験、身体検査、口述試験からなる国家試験を受けます[2]。口述の有無は級によって違うようです。

試験に合格すると、免許講習に進みます。レーダー、救命、消火、海事英語などの講習で、人命救助など船舶職員の職務に必要な知識と能力を身につけます[1][2]。法律は、試験の合格と講習の修了の両方を、免許を与える条件としています[1]。

学校などの養成課程では、学科の教育と乗船実習を受けます。国土交通省は、中学校卒業者向けの海上技術学校と、高校卒業者向けの海上技術短期大学校を紹介しています[3]。養成の体制は見直されることがあるため、今の姿は公式のサイトで確かめてください。

免状を手にした人は、世界のどこまで船を進められるのでしょうか。

取得の課程は、条文と国土交通省の資料を合わせると次のようになる。まず、乗船履歴、または登録船舶職員養成施設の課程が土台になる。そのうえで筆記・身体検査・口述の国家試験に合格し、免許講習を修了して、免許を申請し、免状が交付される[2]。

法律の側から見ると、免許は「国家試験の合格」かつ「人命救助など職務に必要な知識・能力を習得する講習の修了」を満たした者に与えられる[1]。だから、試験に受かっただけでは免許にならない。講習の中身としては、レーダー、救命、消火、海事英語などが挙げられている[2]。口述試験は級により有無が異なるとされ、乗船履歴も職域・船舶ごとに定められた条件がある。

学校などの養成課程では、学科教育と乗船実習を受ける。この点は国土交通省の船員養成の資料にも示される。海技教育機構には、中学校卒業者向けの海上技術学校と、高校卒業者向けの海上技術短期大学校がある[3]。ただし、この体制は統合などで変わってきたため、現在の学校数や練習船の構成は、公式の最新情報で確かめる必要がある。では、こうして得た免状の価値は、日本の外ではどう扱われるのか。

5. にほんの めんじょうは、がいこくでも つうじるの?

5. 国際条約が支える、免状の通用性

5. STCW条約 ── 国際的に通用する船員資格

ふねは、くにを こえて うみを はしります。だから、めんきょが くにごとに ばらばらだと こまります。

にほんの めんじょうは、条約じょうやくに もとづく、こくさいてきに つうようする しかくだと せつめいされて います[2]。ほかの くにでの あつかいは、べつに たしかめて みましょう。

船は国境を越えて航海します。乗組員の資格が国ごとにばらばらだと、ほかの国の港や海で、その人の技量を判断しにくくなるでしょう。

国土交通省の資料は、海技免許は「STCW条約(船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約)」に基づく国際的に通用する船員資格だと説明しています[2]。

ほかの国での具体的な扱いは、別に確かめる必要があります。

船は国境をまたいで運航されるため、船員の資格の基準がばらばらだと、相互に技量を判断しにくい。この点について国土交通省の資料は、海技免許はSTCW条約(船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約)に基づいた、国際的に通用する船員資格だと説明する[2]。

ここまでの整理から、海技士の免状の意味が浮かぶ。20トン以上の船で責任ある持ち場を担う人に国が与え、船の大きさと海の広さに応じて級が上がり、条約を通じて国際的にも通用する。他国での具体的な扱いは、別に確かめる必要がある。

自分でも しらべて みたく なったら

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

今日できること

ふねの しゃしんで ふねの なまえを 見つけて、この きじに ある ふねの おおきさの れいと くらべて みましょう。

出かけてできること

みなとや フェリーのりばで、ふねを 見て みましょう。きしの ふちには ちかづかず、おうちの 人と いっしょに 見ます。

こうしきの じょうほう

こくどこうつうしょうの 「かいじこうほう」に、かいぎしの はなしが のって います。

今日できること

船の写真から船名を見つけて、その船の総トン数を調べ、本文の「5千トン以上の船長は一級海技士(航海)」という例と見比べてみましょう。

出かけてできること

港やフェリー乗り場で、大きな船を眺めてみましょう。岸壁の縁には近づかず、大人といっしょに見学してください。

公式情報

国土交通省の「海事広報」には、海技士と水先人の紹介が載っています[2]。水先人という道についても、そこから調べられます。

今日できること

船の写真から船名を見つけ、その総トン数を調べて、本文の「5千トン以上の遠洋航海の船長は一級海技士(航海)」という例と見比べてみる。

出かけてできること

港湾やフェリーターミナルで船を見て、船名と大きさの表示を探す。岸壁の縁には近づかない。

公式情報

国土交通省の「海事広報」Vol.08(海技士・水先人)[2]と、海事局の船員養成のページ[3]がある。法令の原文は、e-Govの法令検索で確認できる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

法令と国土交通省の資料を突き合わせた。法令の条文は要約サイト経由で確認しており、原文の再確認を勧める。

  1. 船舶職員及び小型船舶操縦者法(第2条・第4条・第5条)。法令検索サイトの要約 https://hourei.net/law/326AC0000000149 (海技士の定義、区分と級、免許の条件)
  2. 国土交通省 海事広報 Vol.08「海技士」「水先人」 https://www.mlit.go.jp/common/001194606.pdf (20トン以上の船、船舶職員、級と船の大きさ、取得の流れ、STCW条約)
  3. 国土交通省 海事局 船員の養成 https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk10_000009.html (海上技術学校・海上技術短期大学校)

なおした ところ

更新履歴

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