1. 名前が、こたえを 言って いる
1. 「落花生」という名前が示すこと
1. 名称の由来と、開花後の経過
ピーナッツは、日本語では「落花生」と いいます。「花が 落ちて、豆が 生まれる」という 意味から きて いる、と いわれます[1]。
花が さいて 数日すると、花が しぼみます。すると、しぼんだ 花の つけ根から、細い ものが のびて きます。これが 子房柄です。
子房柄は 地面に 向かって のび、土の 中に もぐります。そして さきっぽに、さやが できます[1]。
花が 土の 中に 落ちて、豆に なる。そんな ふうに 見えたから、この 名前が ついたのでしょう。
2. 子房柄が、土に ささる
2. 柄は土に突き刺さり、先に莢ができる
2. 子房柄の向地性と、莢の形成
のびた 子房柄は、土に つきささって、中へ もぐって いきます[2]。
この 子房柄は、ふつうの くきや えだとは ちがいます。花の あとに、下へ 下へと むかう 力を もった、とくべつな 子房柄だと せつめいされます[4]。
土の 中に 入った あと、さきっぽが 小さな さやに ふくらんで いきます[3]。
3. 実を ふくらませる ものは、土じゃない
3. 実がふくらむ合図は、土ではなく暗さと湿り気
3. 莢の肥大を決める条件 ── 光の抑制と、暗さ・湿り気
では、実を ふくらませる 合図は、なんでしょう。土の 中に あるから でしょうか。
研究では、光が 空中に ある さやの ふくらみを おさえる と、ほうこくされて います[4]。土に 入って 暗く なると、さやが ふくらみ、中に 豆が できます。
もう ひとつ、大切なのが しめり気です。ある 実験では、ざるに 砂を 入れ、水と 養分を あたえて 育てました。土は なくても、ざるの 下の 暗く しめった ところで、豆が 育った、と いいます[7]。
ピーナッツの 実に とって 大切なのは、土そのものより、暗さと しめり気らしい、と いえそうです。
4. 子房柄は、水が たりないと まつことも ある
4. 土に入る合図は3つ、水が足りなければ待つ
4. 重力・光・接触の刺激と、水分欠乏時の休止
子房柄が 育つ ときに 気に する ものは、3つ あると せつめいされます。下へ ひっぱる 重さ、暗い ほうへ むかう こと、そして 土の さわった かんじです[10]。
土に 入ると、まわりは 暗く、ぎゅっと おされる ように なります。そこに しめり気が あれば、実を 作る じゅんびが すすむ、と いう 研究が あります[6]。
水が たりない ときは、子房柄は 育つのを やめて、じっと まちます。水が もどると、また さやを 作り はじめる ことが できる、と いわれます[6]。
5. 畑で「土よせ」を するのは なぜ?
5. 畑で「土寄せ」をする理由
5. 栽培現場の土寄せと、地下結実性
畑では、ピーナッツの 根元に 土を よせて もりあげます。これを 土よせと いいます[8]。
土に 入る 道を、そっと 作って あげて いるのですね。
家庭菜園の解説では、株の根元に土を寄せる「土寄せ」を行います[8]。
「土の中で実る」ことは、勝手に起きるのではなく、柄が土に入りやすいように人が手を貸すことでも支えられている、と考えられます。
栽培では株元への土寄せが行われる[8]。
土寄せは、柄が土に入る前提条件を整える作業として理解できる。暗さ・圧力・湿り気という合図が、自然にそろう状態を人が助けているとも読める。
6. さやは、水も 土から すう
6. 莢は土から水を吸うが、材料は葉から届く
6. 莢の物質収支 ── 土中から吸うものと、地上部から運ばれるもの
土の 中の さやは、土から 水を すって います。水に とけた 養分も、さやから 直せつ すう、と せつめいされます[9]。
けれど、ピーナッツの あぶらや あまみに なる 材料は、土の 中では できません。葉が 光を 受けて 作って、それを 地上の 部分から 送って いる といいます[9]。
土の 中の さやは、水と 養分を 土から、材料は 葉から もらって、ふくらんで いきます。
7. 自分でも 見て みよう
7. 自分でも調べてみたくなったら
7. 自分でも調べてみたくなったら
からつきの ピーナッツを 手に 入れて、じっくり 見て みましょう。
からの 形は、どんな ふうでしょう。ぼこぼこして いる ところや、くびれて いる ところは ありますか。土の 中で 大きく なった あとだと 思って 見ると、いつもと ちがって 見えるかも しれません。
からを わって 中の 豆を 見る ときは、まわりに 食べもの アレルギーの 人が いないか たしかめて ください。手を 洗う ことも わすれずに。
お店で、「千葉県産」と 書かれた ものを さがして みるのも おもしろいです。千葉県は、日本で できる 落花生の およそ 8わを つくって いる、と いわれます[1]。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
本文で使った資料は、出典欄の番号と対応しています。数字は資料の記載を引いたもので、栽培条件で変わることがあります。原典で確かめてください。
- 「落花生」千葉県 旬鮮図鑑。https://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/pbmgm/zukan/kome/rakkase.html (名前の由来、子房柄が地中で莢をつけること、生産割合)
- 「落花生ができるまで」千葉市。https://www.city.chiba.jp/keizainosei/nosei/nosei/howtoglowrakkasei.html (子房柄が土に突き刺さること)
- 「やさいの時間こぼれ話」みんなの趣味の園芸(NHK出版)。https://www.shuminoengei.jp/article/content/00001103.php (土の中で先端が莢としてふくらむこと)
- 「Global transcriptome analysis of subterranean pod and seed in peanut」Scientific Reports, 2020。https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7398922/ (子房柄の向地性、光が莢の肥大を抑えること)
- 「Proteomics analysis of peanut gynophores」BMC Plant Biology, 2015。https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4523997/ (ペグの大きさと段階、光が主因と考えられていること)
- 「Epigenetic modifications regulate peg elongation」(PMC12895982)。https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12895982/ (暗さ・圧力・湿り気の合図、水不足での一時停止)
- 「ラッカセイはどうして土に潜るの?」子供の科学。https://www.kodomonokagaku.com/read/hatena/5192/ (暗さと湿気の必要性、地中結実の利点の説明)
- 「ラッカセイ」サカタのタネ 園芸通信。https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_14.html (土寄せをする理由)
- 「みんなのひろば Q&A」日本植物生理学会。https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=5736&key=&target= (莢が土から吸うものと、葉から運ばれるもの)
- 「Proteomics analysis of dark and mechanical stimulation in peanut」Scientific Reports。https://www.nature.com/articles/s41598-020-69943-7 (重力・光・接触の3つの刺激)
なおした ところ
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