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まるい スープの スプーンは、いつ できたの?

丸いスープスプーンは、いつ生まれたのか ── 巻き貝と木のかけらからたどる匙の形

丸いスープスプーンはいつ生まれたのか ── 巻き貝の語源、ローマの二つの匙、葉の形、日本で匙が消えた理由

分野:歴史・文化

むかしの ギリシャや ローマの ことばでは、スプーンを あらわす ことばが、うずまきの かたちの かいと おなじ ことばから きた、と いわれて います。

ところが、いま よく 見る まるい スープの スプーンは、19せいきに できた かたち だそうです。スプーンの へこみは、どんな ふうに かわって きたのでしょう。その みちのりが わかります。

昔のギリシャ語やラテン語で「スプーン」を表す言葉は、渦巻き形の巻き貝を意味する言葉から来たといわれています[1]。くぼみのお手本は、貝殻だったのかもしれません。

ところが、今よく見る丸いスープスプーンは、19世紀のビクトリア朝に生まれた形とされます[4]。丸いくぼみは、いつ、どうやって今の形になったのでしょう。この記事を読むと、スプーンのくぼみが、素材と、何をすくうかによって形を変えてきた道のりが分かります。

古代ギリシャ語とラテン語でスプーンを指す語は、渦巻き形の巻き貝を意味するcochlea(コクレア)に由来するという[1]。くぼみの原型が貝殻だったとすれば、いつから、どう形が変わったのか。一方で、丸いくぼみのスープスプーンは19世紀のビクトリア朝の発明とされ、意外に新しい[4]。

この記事では、貝殻と木片から、ローマ時代の二つの匙、中世の葉の形、近代の楕円と丸、そして匙を使わなくなった日本までを、くぼみの形を軸に読み解く。「なぜ丸いのか」を直接説明した資料は、今回読んだ範囲では見あたらない。その代わり、形が素材と食べ物に合わせて動いてきた経緯が分かる。

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1. むかしの ことばで、スプーンは なにと おなじ?

1. スプーンの昔の名前は、巻き貝と同じ言葉だった

1. スプーンを意味する古い語は、巻き貝と同じ語から来ている

スプーンの へこんだ ところは、だれが さいしょに かんがえたのでしょう。ヒントは、ことばに かくれて います。

むかしの ギリシャや ローマの ことばで スプーンを いう ことばは、うずまきの かたちの かいを いう ことばから きた、と いわれます[1]。かいがらは、へこんで いて、水や しるを ためられそうです。

とても とても むかしの ひとたちは、かいがらや 木の かけらを スプーンの かわりに した、と かんがえられて います[1]。そういう ひとも いたと かんがえられて います。

では、かいがらが 手に はいりにくい ところでは、どうしたのでしょう。

スプーンのくぼみは、誰が最初に思いついたのでしょうか。手がかりのひとつは、言葉の中にあります。古代のギリシャ語とラテン語で「スプーン」を表す言葉は、渦巻き形の巻き貝を意味するcochlea(コクレア)という語から来たといわれています[1]。

貝殻は、もともとへこんでいて、水や汁をためられそうな形をしています。食事用の匙は旧石器時代から使われ、先史時代の人びとは貝殻や木のかけらを匙の代わりにしたと考えられています[1]。くぼみは人間がゼロから設計した形というより、自然の中にあるくぼみを借りて始まった可能性があります。

ただし、「貝や木が最初の匙」という話は、残された道具から確かめたというより、そう考えるのが自然だという推測です。言葉の由来が貝殻を指していることは、その推測と矛盾しない、くらいに受け取るのがよいでしょう。

では、貝殻が手に入りにくい土地では、くぼみのある道具はどうなったのでしょうか。

スプーンのくぼみは、何をまねて生まれたのか。手がかりの一つは言葉にある。古代ギリシャ語・ラテン語でスプーンを表す語は、渦巻き形の巻き貝を意味するcochlea(コクレア)に由来するという[1]。

食事用の匙は旧石器時代から使われ、先史時代の人びとは貝殻や木片をそのまま匙の代わりにしたと考えられている[1]。ここから、くぼみは人間がゼロから設計した形ではなく、自然の中にすでにあったくぼみを借りて始まった、という筋書きが浮かぶ。

ただし、この「貝や木が最初」は、出土品から確かめた事実ではなく、状況から考えた推測の部分が大きい。語源が貝殻を指すことは、その推測と合うが、証明にはならない。ここでは、確かなことと考えられていることを分けておく。

貝殻は、海から離れた土地では簡単には手に入らない。そうした土地では、くぼみの材料は何になったのか。次の章で、言葉のもう一つの手がかりと、実際に出土した最古級の匙を見る。

2. かいが ない きたの くにでは、なにで つくった?

2. 「木のかけら」から名前がついた英語のスプーン

2. 英語のspoonは「木片」から ── 北の匙と、最古級の出土品

英語えいごの「スプーン」は、ずっと むかしの 英語えいごの「spon」から きました。「木の かけら」と いう いみです[2]。きたの ほうでは、この ことばは、木の スプーンが よく つかわれた ことを しめすと かんがえられて います[1]。

つまり、ギリシャや ローマの ことばは かい、きたの ことばは 木。スプーンは、まわりに ある ものから はじまった のかも しれません。

いちばん ふるい ほうの スプーンも のこって います。むかしの ひとが トナカイの つのを ほって つくった スプーンは、いちばん ふるい れいの ひとつ と されます[2]。

エジプトでは、ぞうげや 木などで つくった スプーンが ありました[2]。さて、スプーンの かたちを、「なにを すくうか」で かえた ひとたちが います。

英語の「スプーン」は、ずっと昔の英語のspon(スポン)から来ました。意味は「木のかけら、削りくず」です[2]。北ヨーロッパでは、木の匙が好まれたことを示すと見られています[1]。貝殻に由来するギリシャ語やラテン語と対になるように、スプーンの出発点は、土地ごとに手に入る素材のちがいを映しているようです。

形の残っている古い匙もあります。百科事典には、後期旧石器時代のトナカイの角を彫った匙が、古い例のひとつとして紹介されています[2]。「世界最古」と言い切れるわけではありません。

古代エジプトには、象牙・火打石・スレート・木でできた匙があり、紀元前1000年ごろの柄のついた匙は儀式に使われたといいます[2]。英語でspoonという語が文章に出てくる最も古い例は、1259年の遺言書とされます[2]。

素材はこうして広がりました。次に起きたのは、「何をすくうか」で、くぼみの形を使い分けることです。

素材はどう広がったのか。英語のspoonは古英語のspon(木のかけら、削りくず)に由来し[2]、北ヨーロッパで木の匙が好まれたことを示唆すると解説される[1]。貝殻に由来する地中海側の語と、木片に由来する北の語。この対比は、スプーンの出発点が土地で手に入る素材に左右されたことを思わせるが、因果を証明するものではない。

形の残る古い例としては、後期旧石器時代のトナカイの角を彫った匙が、古い例のひとつとして百科事典で紹介されている[2]。「世界最古」と断定する記述ではない。古代エジプトでは象牙・火打石・スレート・木の匙があり、紀元前1000年ごろの柄つきの匙は儀礼に使われた[2]。英語での最古の言及は、1259年の遺言書とされる[2]。

材料が骨・角・石・木・象牙と増えれば、くぼみの形にも選択の余地が生まれる。その選択が、食べ物とどう結びついたのか。最も古い記録の一つが、1世紀のローマにある。

3. ローマの ひとは、スプーンを ふたつ つかい わけた?

3. ローマ人は、スープ用と貝・卵用で匙を分けた

3. ローマ時代の二つの匙 ── ligulaとcochleare

1せいきの ローマでは、ふたつの かたちの スプーンが ありました[1]。

ひとつは、さきが とがった まるながの へこみです。スープや やわらかい たべものに つかいました。

もうひとつは、ちいさくて まるい へこみで、えは ほそくて とがって います。かいや たまごに つかいました[1]。

この ふたつめの なまえは、かいを いう ことばと そっくり です。かいがらの へこみと、たまごを すくう まるい へこみ。おなじ なまえが ついて いたのは、ぐうぜん でしょうか。

ここから、スプーンの かたちが ちがうのは、つかう ものが ちがうから かも しれない、と かんがえられます。

1世紀のローマでは、くぼみの形が違う匙が2種類ありました[1]。

ひとつはligula(リグラ)です。先がとがった楕円形のくぼみで、スープや柔らかい食べ物に使いました。もうひとつはcochleare(コクレアレ)です。小ぶりで丸いくぼみと、細くとがった柄をもち、貝や卵を食べるのに使いました[1]。

cochleareという名前は、最初に出てきた巻き貝のcochleaと、並べて見るとそっくりです。貝の名前に似た匙が、貝や卵のためにあったことになります。名前が似ている理由までは、今回の資料には書かれていません。

ここで大事なのは、すでにこの時代に、スプーンの形が「食べ物ごとに違う」ものとして存在していたことです。ただし、形と食べ物の関係が、それ以来ずっと一直線に続いたわけではありません。

くぼみの形と食べ物は、いつ結びついたのか。資料に出てくる早い例が、1世紀のローマだ。ここには形の異なる匙が二つあった[1]。

ligula(リグラ)は、先のとがった楕円形のくぼみをもち、スープや柔らかい食べ物に使われた。cochleare(コクレアレ)は、丸いくぼみと細くとがった柄をもつ小さな匙で、貝や卵に使われた[1]。

cochleareは綴りの上でcochleaに似ている。ただ、この資料は二つの語の関係までは述べないので、同じ根をもつと言い切ることはしない。確かなのは、この時代にすでに、楕円・とがり型と丸・小型という二つの形が、用途と対になって記録されているという点だ。

この対応が、その後も続いたとは限らない。中世・近代の匙は、素材も形ももっと多様になる。

4. まるい スープの スプーンは、むかしからの かたち?

4. 葉の形から楕円へ、そして丸いスープスプーンへ

4. 中世の葉の形、18世紀の楕円、19世紀の丸 ── くぼみの形の移り変わり

800ねん ほど まえの イギリスには、すず(ピューターと いう やわらかい きんぞく)で つくった スプーンが のこって います。へこみは、はの かたち でした[3]。ぎんの スプーンの かたちを、やすい きんぞくで うつした もの だそうです。そのころの スプーンは、ひとりひとりの もちものでした[3]。

むかしの スプーンの へこみは、ふかい もの、あさい もの、とがった もの、たまごがた、まるい ものと、いろいろ でした[4]。18せいきには、ほそい だえんの へこみに なり、いまの かたちは 1760ねんごろから つかわれはじめた と されます[2]。

では、まるい スープの スプーンは? これは 19せいきの ビクトリアちょうの はつめい だと いわれて います[4]。ヨーロッパの りくの ほうでは、いまでも だえんが すかれて います。

まるい ほうが スープに いい わけは、いまの ところ わかりません。かたちは、じだいや くにで かわる ものの ようです。

13世紀ごろのイギリスの錫(ピューター)の匙は、くぼみが葉の形をしています。銀の匙の形を、安い金属に写したもので、この時代の匙は一人ひとりの持ち物でした[3]。

昔の匙のくぼみは、深いもの、浅いもの、楕円、とがったもの、卵形、円形と、ばらばらでした[4]。ヨーロッパの匙は18世紀にくぼみが細い楕円になり、現代の型は1760年ごろに使われ始めたとされます[2]。

では、いま見慣れた丸いスープスプーンはいつ生まれたのでしょうか。これは19世紀、ビクトリア朝の発明とされます[4]。ヨーロッパ大陸では、今でも楕円のくぼみが好まれています[4]。つまり、丸いくぼみは大昔からの標準ではなく、むしろ新しい形でした。

では、丸いほうが汁に向いているのでしょうか。その理由は、今回の資料からは分かりませんでした。形は、素材や時代、国の好みで動いてきたようです。

くぼみの形は、中世以降どう動いたのか。1200〜1250年ごろの英国の錫(ピューター)の匙は、くぼみが葉の形をしている。既知の銀の匙に近い意匠で、高価な銀の形を安い金属に写したものであり、この時代の匙は個人の持ち物だったという[3]。

匙のくぼみは昔ほど多様で、深い・浅い・楕円・とがった・卵形・円形などがあった[4]。ヨーロッパの匙は18世紀にくぼみが細い楕円になり、現代型は1760年ごろから使われ始めたとされる[2]。なお、ヨーロッパで匙が広く普及したのは17〜18世紀という記述もあり、これは1760年という「型の変化」とは別の話として読む必要がある[2]。

では、今の丸いスープスプーンはどう位置づけられるのか。丸いくぼみのスープスプーンはビクトリア朝(19世紀)の発明とされ、大陸ヨーロッパでは今も楕円が好まれる[4]。丸は伝統ではなく、比較的新しい選択だったことになる。

丸いほうが汁に向く理由は、今回の資料からは分からない。形の変化について分かるのは、素材(銀から錫へ)、時代(18世紀の楕円)、地域(英国と大陸)との関わりまでだ。

5. にほんの スプーンは、どう なったの?

5. 日本の匙は、蓮・ひょうたん・柳の形から、食卓の外へ

5. 日本の匙 ── 国宝の三つのくぼみと、お椀の普及

にほんにも、むかしから スプーンの なかまが ありました。「さじ」と よびます。「さじ」は、すくう ところが 小ざらの かたちで、もつ ところが ついた どうぐです[6]。

とうきょう こくりつ はくぶつかんには、くにの たからに きまって いる さじが 3ぼん あります。ひとつは はすの 花びらの かたち、ひとつは ひょうたんの かたち、ひとつは やなぎの はの かたち。ながさは 12〜13センチほど です[7]。せいとく たいしの ぶんぼうぐ だと つたえられて います。ごはんを たべる どうぐ だったか どうかは、わかって いません。

そのうち、日本では さじを つかわなく なり、はしだけで たべる ように なりました。ならじだい より あとの こと です[8]。のうりんすいさんしょうは、うるしの おわんが ひろまった ことを りゆうに あげます。うるしの おわんは、あつい しるを いれても 手で もてて、くちを つけて のめたからです[8]。これは ひとつの せつめい です。

日本にも、昔から匙(さじ)がありました。匙は、液体や粉をすくう、小皿のような頭に柄がついた道具です[6]。

東京国立博物館には、国宝の銅製鍍金の匙が3本あります。くぼみは蓮の花びら形、ひょうたん形、柳の葉形で、長さは約11.8〜13.5cmです[7]。8世紀ごろの唐・統一新羅、または奈良時代のものとされ、聖徳太子の文房具と伝わっています[7]。食事に使った道具だったとは言い切れず、どこで作られたかも決まっていません。

その後、日本では匙を使う習慣がなくなり、箸だけの食事になりました。奈良時代以降のことと説明されます[8]。農林水産省は、漆器のお椀の普及を要因に挙げています。漆のお椀は熱が伝わりにくく、熱い汁物を入れても手で持ち、直接口をつけて飲めたからです[8]。これは有力な説明のひとつで、ほかの理由が重なった可能性もあります。

なお、禅寺では鎌倉時代から第二次世界大戦の前まで匙を使い続けたとされ[5]、現在の家庭では、匙は洋食や中華に使うことが多いと説明されます[5]。

匙は、日本ではどう扱われたのか。語としての「匙」は、液体や粉末をすくう、小皿状の頭部に柄のついた道具をいう[6]。平安時代には「かい」と呼ばれ、「さじ」の呼称は鎌倉時代以降に「茶匙」から広まったとする説が広い[6]。

くぼみの形を知る手がかりが、東京国立博物館の国宝の匙3本だ。銅製鍍金で、唐・統一新羅または奈良時代の8世紀とされ、くぼみは蓮の花びら形・ひょうたん形・柳の葉形、長さは約11.8〜13.5cmである[7]。聖徳太子の文房具と伝わるが、食事用と断定する根拠はなく、制作地も中国・朝鮮半島・日本のいずれかと幅がある[7]。

ところが日本では、匙が食卓から消えていく。農林水産省は、匙を使う習慣が消えて箸だけの食事になったのは奈良時代以降とし、要因に漆器のお椀の普及を挙げる。漆は熱が伝わりにくく、熱い汁物を入れても手で持て、直接口をつけて飲めたからだ[8]。ただし、これは複数ありうる要因のうち一つの説明として読むのがよい。日本語版の百科事典は、上流社会でも8世紀末から9世紀初めごろに箸食へ移ったと考えられるとし、禅寺では鎌倉時代から第二次世界大戦前まで匙を使ったという。家庭では匙は洋食や中華に使う傾向が強い[5]。年代の書き方は資料で少し異なり、一つの数字にまとめない。

ヨーロッパではくぼみの形が国や時代で動き、日本では汁をお椀から直接飲む習慣が、匙を使わない食事につながった。スプーンのくぼみは、どこでも同じ必然として生まれたわけではなさそうだ。

6. いえの スプーンを、ならべて みよう

6. 家のスプーンを並べて、くぼみの形を見比べる

6. 出口 ── 手元のくぼみと、原典の読みどころ

おうちの スプーンを、なんぼんか だして ならべて みましょう。カレーの スプーン、ちゃの スプーン、きゅうしょくの スプーン。

うえから 見て、へこみが まるい もの、ながい もの、さきが とがった ものに わけます。つぎに、水を すくって、おなじ りょうが はいる か くらべます。わかった ことを おうちの 人に はなして みましょう。

むずかしい ことばでは、さきが ひろくなった かたちを「さじじょう」と いいます[5]。しょくぶつの 葉の かたちにも、この いいかたが あります。

家にあるスプーンを何本か出して、テーブルに並べてみましょう。カレー用、ティースプーン、給食のスプーン、お玉まで並べてもかまいません。

上から見て、くぼみが丸いもの、楕円のもの、先がとがったものに分けます。次に、水を同じ量入れたら、すくえる量がどう違うかを比べます。水はこぼしても拭けばよいので、台所で安全にできます。見つけたことは、そのままノートに書き留めておきましょう。

生物学では、先が楕円形などに幅広くなった形を「さじ状」「さじ型」と呼びます[5]。身のまわりの葉や花びらを見て、さじの形に似たものがあるか探すのもよいでしょう。

国宝の匙は、文化遺産オンライン[7]で写真つきで見られます。日本で匙が消えたいきさつは、農林水産省の「箸と匙・レンゲ」のページ[8]に、短くまとまっています。

手元で確かめるなら、家にあるスプーンを何本か並べ、くぼみを上から見て丸・楕円・とがり型に分け、同じ量の水で比べてみる。水を使うだけで、台所で安全にできる。この記事の範囲では、形の差がすくいやすさに直結するかは述べていないので、結論を急がず、見えたことをそのまま書き留めればよい。

資料を読むなら、日本の匙は文化遺産オンライン[7]と農林水産省のページ[8]が日本語で読める。英語になるが、中世の葉の形の錫の匙は、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)の所蔵品ページ[3]に写真と解説がある。語源や形の変遷は、カリフォルニア科学アカデミーの解説[1]から入れる。

生物学では、先端が楕円形などに幅広くなった形を「さじ状」「さじ型」と呼ぶ[5]。くぼみを「さじ」にたとえる言い方が、道具から植物の形の表現にまで広がっているわけで、身近な葉の形を見るときの手がかりにもなる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:博物館・官公庁・百科事典の資料を使いました。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いています。百科事典の記述は、そのままの結論ではなく、手がかりとして読んでいます。

  1. California Academy of Sciences「Spoons」。https://research.calacademy.org/research/anthropology/utensil/spoons.htm (語源のcochlea、先史時代の匙、ローマ時代の二つの形について)
  2. Wikipedia「Spoon」。https://en.wikipedia.org/wiki/Spoon (英語spoonの語源、最古級の匙、エジプトの匙、18世紀の楕円について。二次資料)
  3. ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)所蔵品「Spoon」(O129259)。https://collections.vam.ac.uk/item/O129259/spoon-unknown/ (中世の錫の匙、葉の形について)
  4. Wikipedia「Soup spoon」。https://en.wikipedia.org/wiki/Soup_spoon (くぼみの形の多様さ、丸いスープスプーンの時期について。二次資料)
  5. Wikipedia日本語版「スプーン」。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%B3 (日本での箸食への移行、禅寺の匙、「さじ状」の語について。二次資料)
  6. コトバンク「匙」。https://kotobank.jp/word/%E5%8C%99 (匙の意味と、「かい」「さじ」の呼び名について)
  7. 文化遺産オンライン「匙」。https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/531921 (国宝の匙3本の形・長さ・伝承について)
  8. 農林水産省「箸と匙・レンゲ」(食文化)。https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/oishiiwashoku/article/135/ (日本で匙が使われなくなったことと、漆のお椀について)

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