1. ひこうきの まどの そとは、どんな 高さ?
1. 旅客機の窓の外で、気温の下がり方が止まる
1. 対流圏界面 ── 気温の下がり方が変わる境目
ひこうきの まどから 空を のぞくと、そとは すごく さむい ところです。じつは、ひこうきが とぶ 高さの あたりで、空の ようすが かわります。
地ひょうから 上へ いくと、気温は だんだん さがります。この さがる ところを、たいりゅうけんと いいます。そのうえで、さがり方が ちいさくなったり、あがりはじめたり します。日本の ちかくでは、さかいめは およそ 1まん メートルの あたりです[1]。
ひこうきは、この さかいめの ちかくを とんで います。ただし、とぶ 高さは 場所や きせつで かわります[3]。
2. なぜ、上へ いくほど あたたかく なるの?
2. 暖め役は、紫外線を吸い取るオゾン
2. 気温逆転の原因 ── オゾンによる紫外線吸収と、「暖かい」の実際の温度
あたたかく なる わけは、オゾンと いう ガスです。成層圏には、オゾンが おおく あります。
オゾンは、太ようの 紫外線を すいこみます。すいこんだ ぶんだけ、まわりの 空気が あたためられます[1]。しくみは ちがいますが、ふゆに 日なたの くろい ふくが ぽかぽかするのを おもいうかべると、わかりやすいかも しれません。
では、どのくらい あたたかい のでしょう。さかいめでは、ふつう 気温は マイナス 51ど ぐらいです。成層圏の いちばん 上でも、さいだいで マイナス 15ど ぐらいです[2]。「あたたかい」は、下より あたたかい、という ことです。
3. 成層圏の 入口は、どこでも 同じ 高さ?
3. 成層圏の入口は、赤道と極で約3倍ちがう
3. 圏界面の高さの緯度変化 ── 赤道約18〜20km、極約6km
じつは、入口の 高さは 場所で ちがいます。あつい 赤どうの ちかくでは、入口が たかく、18〜20キロメートルほどです。
赤どうと きょくの 中ほど、北い 50どや 南い 50どでは 9キロメートルほど。きょくの ほうでは 6キロメートルより すこし ひくい 高さです[2]。
赤どうの 入口は、きょくの 3ばいぐらい 高い ところに あります。
4. 毎日 2回、気球が 成層圏まで のぼって いる
4. 毎日2回、ゴム気球が約30kmまで観測に上がる
4. ラジオゾンデ ── 直径1.6mの気球が約30kmで8mに膨らむまで
この 高さまで、まいにち 気球が のぼって います。気象庁は、1日 2回、9じと 21じに、気球を とばします。気球には、ラジオゾンデと いう 小さな きかいが ついて います。
やく 30キロメートルまでの 気温・しつど・風を、観測します[4]。
ふうせんの ように、気球は 上へ いくほど おおきく なります。ちじょうで 直径 1.6メートル、やく 30キロメートルで 8メートルほどに なり、われます。そのあと、きかいは パラシュートで ゆっくり おります[5]。
5. もっと 高く、53.7キロメートルまで
5. 厚さ2.8μmの気球が、53.7kmに届いた
5. 超薄膜気球 ── BS13-08の高度記録と、2002年の記録の更新
JAXAの 気球は、もっと 高く のぼりました。2013年9月20日、53.7キロメートルに とどいたと 発表されました[6]。
ひみつは、とても うすい ふくろです。うすさは 2.8μm(マイクロメートル)。1ミリメートルの 1000ぶんの 1が 1μmなので、2.8μmは 0.0028ミリメートルです。
2002年の 記録は 53.0キロメートルで、ふくろの うすさは 3.4μmでした。ふくろは うすく なり、記録は 0.7キロメートル のびました[6]。
JAXAの大気球BS13-08は、2013年9月20日に放球され、高度53.7kmを記録しました。体積8万m³、膜の厚さ2.8μmの超薄膜気球で、2002年5月の記録(高度53.0km、膜厚3.4μm)を上回っています[6]。1μmは1mmの1000分の1なので、2.8μmは0.0028mmです。
2013年の気球は、2時間42分で最高点まで上りました[6]。
2002年の気球は、2002年5月23日に三陸気球観測所から飛び、それまでの世界記録51.8kmを1.2km上回りました。この更新は、約30年ぶりだったと発表されています[7]。
2つの記録で、膜厚は3.4μmから2.8μmへ、高度は53.0kmから53.7kmへと変わっています。
53.7kmは、成層圏のおよそ上端付近にあたり、すぐ上は別の層の入口です。気象庁の気球の到達点(約30km)の、およそ1.8倍の高さです。
JAXA(ISAS)の大気球BS13-08は2013年9月20日に放球され、高度53.7kmを記録した。体積8万m³、膜厚2.8μmの超薄膜気球で、2002年5月の53.0km(膜厚3.4μm)を0.7km上回った[6]。記録としての扱いはJAXAの発表による。
2013年の気球は2時間42分で最高点に達した[6]。2002年の記録は5月23日に三陸気球観測所から飛んだ気球で、それまでの世界記録51.8kmを1.2km上回り、約30年ぶりの更新だった[7]。2つの記録で、膜厚は3.4μmから2.8μmへ、高度は53.0kmから53.7kmへと変わっている。超薄膜気球は、膜厚がμm単位(1μm=0.001mm)の気球である。
6. ふうせんで、気球の ふくらみを 見て みよう
6. ゴム風船で、気球の膨らみを観察してみる
6. ゴム風船で気球の膨らみを観察する/資料の読みどころ
ふうせんを 1つ、ふくらませて みましょう。はじめは こい 色でも、おおきく ふくらむと、ふくろが のびて、うすい 色に なります。
かんそくに つかう ゴムの 気球も、のびて うすく なります。成層圏まで のぼった 気球を、ふうせんで おもいうかべて みましょう。
ふうせんは、パンッと われる ことが あります。かお から はなして、おとなの 人と いっしょに やって ください。
もっと しりたく なったら、気象庁の 気球の 観測の ページを 見て みよう[4]。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
出典について:気象庁・NOAA・NASA・JAXA(ISAS)の資料を使った。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。
- 気象庁「成層圏・対流圏の説明」。https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-1-1.html (対流圏の高さ、オゾンによる加熱、ジェット気流の高さ)
- NOAA JetStream「Layers of the Atmosphere」。https://www.noaa.gov/jetstream/atmosphere/layers-of-atmosphere (成層圏の広がり、気温、緯度による高さの違い)
- NASA SVS「Earth's Atmosphere Layers」。https://svs.gsfc.nasa.gov/20014 (旅客機が飛ぶ層)
- 気象庁「高層気象観測(ラジオゾンデ)」。https://www.data.jma.go.jp/kousou/obs_second_div/sonde/sonde01.html (毎日2回の観測、約30km)
- 福岡管区気象台「高層気象観測」。https://www.data.jma.go.jp/fukuoka/kansoku/kousou_kansoku.html (気球の大きさと上昇の速さ)
- JAXA宇宙科学研究所 ニュース(2013年9月20日)。https://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2013/0920.shtml (BS13-08の高度記録)
- JAXA宇宙科学研究所 ニュース(2002年)。https://www.isas.jaxa.jp/e/snews/2002/06_02.shtml (2002年の高度記録と更新の経緯)
なおした ところ
更新履歴
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