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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ひやけは ふたつ ある? 赤く なる 日と 黒く なる 日

日焼けの赤みと黒さは、時間差で現れる ── 赤くなる日と、黒くなる日はずれている

サンバーンとサンタンの時間差 ── 赤みのピーク(8〜24時間)と、遅れて始まる黒化、人による反応の違い

分野:からだ

ひやけには、ふたつの ものが まざって います。赤く なる ものと、黒く なる ものです。しかも、この ふたつは、おなじ 日には おきません。

どうして、ずれるのでしょう。そして、赤くなるだけで おわる 人が いるのは なぜでしょう。それが わかります。

日焼けの赤みが一番ひどくなるのは、外にいる間ではなく、帰ってからの夜から翌日にかけてだといわれます。遅れて現れる黒い日焼けは、その赤みが引いた数日後に始まるといわれます。

日焼けは、時間をずらして起こる2つの反応でした。ただし、経過は人によって同じではありません。どうしてずれるのか、なぜ赤くなるだけの人もいるのかが分かります。

「日焼け」という一語は、性質の違う2つの反応を指している。赤くなるサンバーンは数時間後に現れて8〜24時間でピークになり、遅れて現れる黒化のサンタンは赤みが消えた数日後に始まる[1][2]。

ずれる理由と、人によって経過が異なる理由が、紫外線の種類と皮膚の反応の違いから分かる。

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1. ひやけの 赤みは、いつが いちばん ひどい?

1. 赤みが一番ひどいのは、焼けた日の夜から翌日

1. サンバーンの経過 ── 数時間後に始まり、8〜24時間でピークになる

うみで あそんだ 日。夜に なって から、ひりひり して くる 人も います。

赤い ひやけは、日に あたって 数時間 たって から あらわれます。いちばん ひどく なるのは、8時間から 24時間 ほどの あいだです[2]。

2〜3日で きえて いきます。でも、あたりすぎると、水ぶくれに なって、皮が むける ことも あります[2]。

はやく つめたい タオルなどで ひやすと、少し らくに なる と 書いて あります[2]。

さて、赤みが きえたら おわりでしょうか。

外にいるときより、帰ってからが痛い

赤くひりひりする日焼けを、サンバーンといいます。日光にあたって数時間してから炎症が始まり、8〜24時間でピークになり、2〜3日で消えていきます。強くあたりすぎたときは、水ぶくれになって皮がむけます[2]。

だから、外で遊んでいる最中は平気だったのに、夜になって痛くなる、ということが起こります。環境省のマニュアルは、冷たい水で絞ったタオルなどで早めに冷やすと、いくらか軽くなると説明しています[2]。

さて、赤みが引けば日焼けは終わりでしょうか。ここで、もう1つの日焼けが登場します。

サンバーンは、紫外線を浴びた数時間後から現れる紅斑で、炎症としての赤いひりひり感を伴う。環境省のマニュアルは、ピークを8〜24時間後、消えるまでを2〜3日とし、浴びすぎると水ぶくれと皮むけに至ると述べる[2]。

そのため、屋外にいる間は軽く見えても、帰宅後に悪化して見える。浴びた直後ではなく数時間遅れて反応が現れるのが、この赤みの特徴だ。早く冷水タオルなどで冷やすと多少軽減されるとされる[2]。では、赤みが消えたあとには何が残るのか。

2. 赤みが ひいた あと、黒く なる のは なぜ?

2. 赤みが引いたあと、数日して黒くなる

2. 遅れて現れるサンタン ── 赤みが消えた数日後に始まる、色素細胞が新たに作るメラニン

赤みが きえて ほっと した あと。数日 たつと、はだが 黒っぽく なって きます。これが、黒い ひやけです。

はだの 中には、色を つくる 小さな 細ぼうが あります。紫外線しがいせんに しげきされると、黒っぽい 色の つぶ、メラニンを たくさん つくります[2]。

黒い ひやけは、数週間から 数か月 つづきます[1]。赤い ひやけは 2〜3日、黒い ひやけは 何週間も。ずいぶん ちがいます。

日本ごでは、どちらも「ひやけ」と よびます。でも、じっさいは、時間を おいて おきる べつべつの できごとです[1]。

黒い日焼けは「あとから作られる色」

赤みが消えた数日後に現れ、数週間から数か月続く黒い日焼けを、サンタンといいます[1]。ここでは、このように遅れて現れる黒さだけを扱い、浴びた直後に一時的に黒くなる反応は扱いません。赤くなった肌が、だんだん褐色に変わっていくのは、色素細胞が新しいメラニンをたくさん作ったからです[2]。

赤いのは炎症の色で、黒いのは作られた色素の色です。出どころの違う2つの色が、時間をずらして順番に現れます。日本語では、この両方を「日焼け」と呼んでいます[1]。

ちなみに、このメラニンは、細胞の核の上に帽子をかぶせるようにのって、遺伝子を紫外線から守るといわれます[2]。その仕組みは別のメモで詳しく書いています。

ここで扱うのは、遅れて現れるサンタンである。これは、紫外線で刺激された色素細胞がメラニンを新たに多量に作ることで起こる。赤みが消えた数日後に現れ、数週間〜数か月続く[1][2]。サンバーンが炎症であるのに対し、サンタンは色素の産生であり、仕組みが別だから、現れる時期も続く長さも大きく異なる。

日本語は両者を区別せずに「日焼け」と呼ぶが、赤みは2〜3日、黒さは数週間以上という持続時間の差は、原因の違いを映していると読める[1]。メラニンが核の上にのって遺伝子を守る役割は、別のメモで詳しく扱った。では、赤くする光と黒くする光は、同じ光なのか。

3. 赤く する 光と、黒く する 光は おなじ?

3. 赤くする紫外線と、黒くする紫外線は同じではない

3. UVBとUVA ── 量が多いのはUVA、赤みを起こす力が強いのはUVB

ひやけの もとは、紫外線しがいせんです。紫外線しがいせんには、UVBと UVAが あります。

地面に とどく 量りょうは、UVAの ほうが 数十ばいも おおい のです。けれども、赤い ひやけを おこす 力が つよいのは、UVBです[3]。

くもりの 日は、どうでしょう。くもりや 雨の 日でも、紫外線しがいせんは ゼロでは ありません[3]。

量が多い光と、力が強い光

日焼けの原因となる紫外線には、UVAとUVBがあります。地表に届く量はUVAがUVBの数十倍も多いのですが、赤くなる日焼けを起こす力が強いのはUVBです[3]。量が多い光が、力も強いとは限りません。

では、人工的にUVBを除いてUVAだけを当てると、どうなるのでしょう。日焼けサロンの日焼けは、まさにそのやり方で起こす黒い日焼け(サンタン)だと、環境省のマニュアルは書いています[1]。ただし、UVAを過剰に浴びると、水ぶくれやシミなどの障害が起こる可能性もあるとされます[1]。黒いからといって、安全というわけではありません。

くもりの日は安心できるか

くもりや雨の日でも、紫外線がゼロになるわけではありません。UVBは雲にさえぎられやすい一方、UVAは雲を通りやすいといいます[3]。

日焼けの原因はUVAとUVBで、地表に届く量はUVAがUVBの数十倍だが、日焼けを起こす力が強いのはUVBである[3]。量の多さと作用の強さは別の量であり、混同しない。UVBとUVAが紅斑を起こす力の倍率を示す数値は、ここで使った資料にはない。

この違いは、サンバーンとサンタンの分業と対応する。日焼けサロンの装置は、UVBをカットしUVAだけを照射して黒い日焼け(サンタン)を起こすと環境省のマニュアルは書く。ただしUVAの影響は黒くするだけではなく、過剰に浴びると水ぶくれやシミが起こりうるとされる[1]。したがって、赤みが出ないことは、害が小さいことの証拠にはならない。

天候にも差が出る。くもりや雨でも紫外線はゼロにならない。このうちUVBは雲にさえぎられやすく、UVAは通りやすいという[3]。では、同じ光を浴びても、なぜ赤くなる人と黒くなる人が分かれるのか。

4. おなじ 日ざしでも、人に よって ちがうのは なぜ?

4. 同じ日ざしでも、赤いまま終わる人と、黒くなる人がいる

4. スキンタイプⅠ〜Ⅵ ── 赤くなりやすさと黒くなりやすさは別の軸

おなじ 日ざしを あびても、人に よって はんのうは ちがいます。赤く なって、そのあと 黒く なる 人。赤い まま 黒く ならない 人。

日本の 人は、赤く なって 数日 すると、茶色っぽく なる ことが 多いと されます[2]。いっぽう、はだの 色が 白い 人が 多い ちいきでは、赤く なる だけで、あまり 黒く ならない 人も います[2]。

これは、どちらが よい わるいの 話では ありません。同じ 光に たいする はんのうの ちがいです。

ただし、黒く なりやすい 人も、むやみに ひやけを して いい わけでは ありません。紫外線しがいせんの UVBは、はだの 細ぼうの DNAを きずつけると いわれます[2]。

肌の紫外線への反応を6つのタイプに分けると

国際的には、紫外線への反応の違いによって、皮膚をスキンタイプⅠ〜Ⅵの6段階に分けます。日本人はⅡ〜Ⅳくらいとされます[2]。肌の色が白い人が多い地域では、紫外線を浴びても赤くなるだけで、あまり褐色にならない人がいます。日本人は、赤くなって数日してから褐色になります[2]。

色白で、赤くなりやすく黒くなりにくい人は、とくに紫外線対策が必要だとされています[2]。これは優劣ではなく、同じ光に対する反応の差です。

黒くなりやすくても、対策はいらないわけではない

肌の色が黒い人は、紫外線への抵抗力があるとされます。だからといって、むやみに日焼けしてよいわけではありません。UVBは量は少なくても、皮膚の細胞のDNAに傷をつけると、環境省のマニュアルは述べています[2]。

環境省のマニュアルによれば、国際的なスキンタイプは紫外線への反応にもとづくⅠ〜Ⅵの6段階で、日本人はおおむねⅡ〜Ⅳにあたる。肌の色が白い人が多い地域では紫外線を浴びても赤くなるだけでほとんど褐色にならず、日本人は赤みが引いたあと数日で褐色になる[2]。つまり、赤くなりやすさと黒くなりやすさは連動しないことがあり、タイプによって経過が必ずしも同じように進むわけではない。

色白で赤くなりやすく黒くなりにくい人は、とくに対策が必要とされる[2]。一方、肌の色が濃く紫外線への抵抗力があっても、むやみに日焼けしてよいことにはならない。UVBは量が少なくても、皮膚の細胞のDNAに傷をつけるからだ[2]。タイプの違いは優劣ではなく、同じ光への反応の違いである。

以上から、「焼けた日にすぐ黒くなる」と思われがちな日焼けも、赤みと遅れて現れる黒さという、時間をずらした反応を含むと分かる。赤みは数時間後から、黒さは数日後からという順序を知っていれば、日焼けの経過を読む目安になる。ただし、経過は人によって異なる。

自分でも しらべて みたく なったら

自分でも調べてみたくなったら

資料を読むなら

環境省かんきょうしょうの「紫外線しがいせんの マニュアル」には、ひやけの ことが くわしく のって います。日本ごで 読めます。

もし ひやけを して しまったら、赤みに 気づいた 時間と、黒く なって きた 日を、べつべつに メモして みましょう。ずれが くらべられます。ひりひり する ときは、まず つめたい タオルで ひやして、ひどい ときは 大人に そうだん しましょう。

環境省の「紫外線環境保健マニュアル」(2008年版)は、日焼けの種類と時間経過、肌のタイプ別の対策までを、一般向けに説明しています。第1章と第2章が、このメモの中心でした。

岡山大学病院薬剤部の「薬の窓口」には、UVAとUVBの量と作用の違い、天気と紫外線の関係がまとまっています。どちらも日本語で読めます。

自分で試すなら、日焼けに気づいたとき、赤みに気づいた時刻と、黒さに気づいた日を別々に記録して、時間差を比べてみましょう。紫外線をわざわざ浴びる必要はありません。

環境省「紫外線環境保健マニュアル」(2008年版)の第1章(定義と種類)と第2章(皮膚への影響、スキンタイプ)を読み比べるとよい。UVAとUVBの量と作用の差、天候と紫外線の関係は、岡山大学病院薬剤部の「薬の窓口」No.376にまとまっている。どちらも日本語で読める。

自分で試すなら、日焼けに気づいたとき、赤みに気づいた時刻と、黒さに気づいた日を別々に記録し、時間差を比べるとよい。紫外線を浴びる必要はなく、すでに日焼けしている場面で足りる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の参照番号は、下の出典に対応します。

  1. 環境省「紫外線環境保健マニュアル」(2008年版)第1章 https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/01.pdf (サンバーンとサンタンの定義、日焼けサロン)
  2. 環境省「紫外線環境保健マニュアル」(2008年版)第2章 https://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf (赤みの経過、メラニン、スキンタイプ)
  3. 岡山大学病院薬剤部「薬の窓口」No.376(令和7年6月30日) https://pharm.hospital.okayama-u.ac.jp/kanja/pdf/mado376.pdf (UVAとUVB、天候と紫外線)

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