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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

たいふうは どうして とちゅうで むきを かえるの?

台風はなぜ途中で向きを変え、速くなるのか

台風の「転向」はなぜ起こるのか。東風から偏西風への乗りかえで進路と速さが変わる

分野:自然

たいふうは、じてんしゃぐらいの はやさで にしへ すすんでいたのに、むきを かえたあとは、へいきんで その 2ばいほどの はやさに なるといわれます。どうして とちゅうで むきも はやさも かわるのでしょうか。たいふうは、まわりの 風に はこばれて うごいて います。おきなわの あたりで むきを かえ、日本の 上で にしから ひがしへ ふく 風に のると、きたひがしへ はやく すすむように なります[4]。この きじでは、3つの 風の のりかえで、たいふうの すすみかたが かわるわけが わかります。

台風は、日本に近づくまでは自転車ほどの毎時20km前後で西へ進むのに、向きを変えたあとは平均でその倍ほどの速さになるといわれます。同じ台風の途中で、何が向きと速さを切りかえるのでしょうか。台風は、まわりの風に運ばれて動いています。沖縄付近で太平洋高気圧の縁にそって向きを変え、本州付近で西から東へ吹く偏西風の影響を受けると、速度を上げて北東へ進みます[4]。この記事では、東風・太平洋高気圧・偏西風という3つの風の受けわたしで、台風の進路の変化が分かります。

台風は、低緯度では毎時20km前後で西へ進むが、向きを変える「転向」のあとは平均して毎時40km程度になる、と辞典には書かれている[6]。ふつうの自転車の速さが、平均では倍になるわけである。台風は自分で進路を選んでいるのではない。では、何がどの順番で台風を運ぶのか。要点は、沖縄付近の太平洋高気圧の縁で転向し、本州付近で偏西風の影響を受けて速度を上げ、北東へ進むことにある[4]。この記事では、東風・太平洋高気圧・偏西風という3つの風の受けわたしと、その限界まで、気象庁の解説と辞典で分かる範囲を示す。

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1. どうして まず にしへ いくの?

1. 台風はなぜ、日本から遠ざかるように西へ進むのか

1. 台風はなぜ、まず西へ流されるのか

たいふうは、あたたかい 海の 上で うまれます。うまれた ばしょは 日本より ずっと みなみです。

そこでは、ひがしから にしへ 風が ふいています。たいふうは、この 風に ながされて、まず にしへ すすみます。はるの はじめごろ うまれた たいふうは、フィリピンの ほうへ むかうことが 多いそうです[1]。

たとえば、川に うかべた はっぱは、ながれに のって すすみますね。たいふうも 自分で あるくのでは なく、風の ながれに のっています[9]。ただし 本当の たいふうは、はっぱより ずっと 大きな 空気の うずです。

夏は、空の たかい ところの 風が よわくなります。すると、たいふうが ゆっくりに なったり、みなみへ 下がったりすることも あるそうです[3]。

では、にしへ すすむだけの たいふうが、どこで むきを かえるのでしょうか。

台風が生まれるのは、日本よりずっと南の、海水があたたかい低緯度の海です。そこでは東寄りの風(貿易風)が吹いていて、台風はこの風に流されて西へ進みます[2]。春先に低緯度で生まれた台風が、西へ進んでフィリピン方面に向かうのも、この流れの一例です[1]。

台風は、自分で進む向きを決めているわけではありません。まわりの大きな空気の流れに運ばれて動きます。気象庁の解説でも、台風の進路は、太平洋高気圧のまわりの風の流れや、中緯度を流れる偏西風に左右されると説明されています[3]。防災科学技術研究所の資料も、進路は低緯度の東風(貿易風)、中緯度の偏西風、そのあいだの太平洋高気圧の兼ね合いで決まると整理しています[9]。

低緯度の動きは、いつも素直とは限りません。とくに夏は上空の風が弱まりやすく、台風がのろのろ進んだり、南へ大きくもどったりと、予想しにくい動きを見せることがあります[3]。運ぶ風が弱いと、台風の動きは複雑になることがあります。

では、西へ向かうだけだった台風は、どこで、何をきっかけに向きを変えるのでしょうか。

台風は、海面水温の高い低緯度の海で生まれる。そこでは東寄りの風(貿易風)が吹いており、台風はその風に流されて西へ進む[2]。気象庁の資料では、春先に低緯度で発生した台風が西へ進み、フィリピン方面に向かうことが述べられている[1]。貿易風で西へ進むという説明は気象庁の子ども向け解説にもとづく。これを、台風の進路が高気圧のまわりの風と偏西風に左右されるという気象台の解説[3]と組み合わせると、台風の進路は、貿易風だけでなく、高気圧のまわりの風や偏西風にも左右されると言える。防災科学技術研究所の資料も、進路は貿易風・偏西風・その間の太平洋高気圧の兼ね合いで決まり、低緯度の台風は高気圧の縁に沿って北上したのち偏西風で東へ向かうとしている[9]。

ここで大事なのは、台風が自力で進路を選んでいないことである。台風を運ぶのは周囲の大規模な流れであり、流れが変われば進路も変わる。そのため、流れそのものが弱いときは動きも不規則になる。鹿児島地方気象台のコラムは、夏は上空の風が弱まりやすく、その時期には台風の速度が落ちたり、南へ大きく進路を取ったりする例があると述べている[3]。

つまり西進は「台風の性質」ではなく、「その場所の風」の結果である。では、その風がなくなる場所とはどこか。転向の鍵は、次の風との境目にある。

2. どこで むきを かえるの?

2. 沖縄付近で速度が落ちるとき、台風は向きを変えやすい

2. 転向点はなぜ沖縄付近になりやすいのか

日本の ちかくには、太平洋高気圧たいへいようこうきあつという 大きな 空気の かたまりが あります。たいふうは、この かたまりの まわりを ぐるっと まわるように すすみます[1]。

おきなわの ちかくは、この かたまりの ふちです。たいふうは、ふちの あたりで はやさが ゆるみ、むきを かえやすくなります[4]。

うんどうかいの リレーで、バトンを わたす ところを おもいだしてください。はしる 人は、カーブの ところで すこし ゆっくりに なって、むきを かえますね。たいふうも、風から 風へ のりかえる ところで、ゆっくりに なります。ただし 本当に バトンを わたしているわけでは ありません。

この むきを かえることを「てんこう」と いいます。

日本の近くには、夏になると太平洋高気圧が広がります。台風はその高気圧のまわりを回るように、南の海上から日本に向かって北上します[1]。

この向きの変化を「転向」といい、起きやすい場所の目安が沖縄付近です。気象庁の沖縄の気候コラムによると、台風は高気圧の縁にあたる沖縄付近で速度が弱まり、転向しやすくなります[4]。

運動会のリレーで、バトンを受けわたす場面を考えてみてください。走者はバトンゾーンの手前で少し速度を落とし、次の走者が走り出す方向へ体を向けます。台風も、東風から高気圧の縁の流れへ、さらに次の風へと運ばれる境目で、速度がゆるんで向きが変わります。ただしこれは、仕組みのイメージをつかむための例で、実際にバトンが渡されているわけではありません。

転向は、台風が「曲がり角」にいる印です。転向した台風は、次にどの風に運ばれるのでしょうか。

日本付近には、夏になると太平洋高気圧が張り出す。台風はこの高気圧の縁に沿うように回り、北上して日本に近づくことが多くなる[1][2]。この向きの変化が転向であり、台風が西進から北東進へ切りかわる点である。

転向の位置には、地域と季節の傾向がある。気象庁の沖縄の気候コラムは、台風が高気圧の縁にあたる沖縄付近で速度が弱まり、転向しやすいと述べる[4]。理由は、東風に運ばれる領域と偏西風に運ばれる領域の間では、台風を一方向に押す風が弱くなるからだと考えるのが自然だが、この因果を明示した資料はなく、ここでは推論にとどめる。

転向点がどの緯度に集まるかを数字で言うのは、この記事の資料の範囲を超える。言えるのは「沖縄付近で速度が弱まり、転向しやすい」という傾向までである。

では、向きを変えた台風は、どの風に運ばれるのか。次の風は、上空の高いところを吹いている。

3. むきを かえると どうして はやくなるの?

3. 偏西風に乗ると、台風はなぜ速くなるのか

3. 偏西風は台風の速さをどう変えるのか

日本の 上の 空の たかい ところには、ずっと にしから ひがしへ ふく 風が あります。これを偏西風へんせいふうと いいます[7]。

この 風は にしから ひがしへ ふいているので、たいふうも きたひがしへ はやく すすむように なります[4]。むきを かえる 前は 1時間に 20キロメートルぐらい、かえた あとは へいきんで 40キロメートルぐらいと いわれます[6]。

1日 じっと すすむと、どのくらいでしょう。20キロメートルなら 480キロメートル、40キロメートルなら 960キロメートルです(かけ算で出した ざっくりの 数です)。2ばいの はやさは、大きな ちがいです。

ただし これは へいきんの 数です。1つ1つの たいふうは、もっと ばらばらに うごきます。

では、いつも おなじ みちを とおるのでしょうか。

偏西風は、中緯度の上空を一年じゅう西から東へ吹いている風です[7]。高気圧や低気圧が日本付近を西から東へ動いていくのも、この風に流されるためだとされます[7]。

転向した台風が本州付近に進むと、この偏西風の影響で速度を上げ、北東へ進みます[4]。辞典には、転向前の低緯度では毎時20km前後、転向後は平均して毎時40km程度と書かれており、秋が深まるほど速くなるとされます[6]。

この数字を、1日あたりの移動距離に直してみましょう。毎時20kmなら1日で480km、毎時40kmなら960kmです(どちらも24時間進み続けたと仮定した単純計算です)。平均で倍になるということは、同じ1日で進む距離が倍になるということです。

ただし、これは台風全体の平均値です。個々の台風の速さは、年や進路によって大きく違います。毎時40kmという数字は、この台風がその速さで進むという予言ではありません。

では、偏西風に乗る道すじは、台風ごと、季節ごとに同じなのでしょうか。

偏西風は、中緯度の上空を一年じゅう西から東へ吹く風で、中緯度帯に広く吹き、緯度30〜65度帯で卓越するとされる。高緯度と低緯度の気温差が大きいために生じ、地球の自転の効果で西寄りになる。高気圧や低気圧が日本付近を西から東へ動くのは、この風に流されるからだと辞典は説明している[7]。

転向した台風が本州付近に達すると、偏西風の影響で速度を上げ、北東へ進む[4]。移動速度の目安として辞典に示されているのは、転向前の低緯度で毎時20km前後、転向後は平均して毎時40km程度であり、秋が深まるほど速くなる[6]。

この数字を24時間で単純計算すると、1日の移動距離は480kmから960kmに増える。ただし速度の数字は、気象庁の一次資料ではなく辞典の平均値であり、個々の台風には当てはまらない。「平均で倍」は傾向であって、速さの上限でも保証でもない。

ジェット気流(高度約10〜12kmの強い西風)についても、辞典に数字がある。冬には非常に強まり、秒速100mに達することもあるとされ、夏の強さは冬の半分ほどという。また、位置は冬がほぼ北緯30度、夏が北緯45度付近とされる[8]。秋が深まるほど台風が速くなる点を、上空の西風が冬に向かって強まることと結びつけたくなるが、資料はこの因果を述べておらず、仮説の域を出ない。

では、台風が西を回るのか東寄りを通るのかは、何で決まるのか。季節ごとの道を比べると、手がかりが見える。

4. なつと あきで たいふうの みちは ちがうの?

4. 7月と9月以降で、台風の通り道はどう違うのか

4. 季節によって高気圧の位置が変わると、台風の道はどう変わるのか

夏は、太平洋高気圧たいへいようこうきあつが 日本を みなみから すっぽり おおいます。たいふうは、そのふちを まわって 日本に ちかづきます[2]。

8月から 9月に なると、高気圧こうきあつの にしへの はりだしが よわくなります。たいふうは おきなわの ちかくを とおることが 多くなります[4]。

9月より あとは、みなみの 海から 山の かたちの ような まがった みちを えがくように、日本の ちかくを とおります[1]。この 山の かたちの まがった 線を放物線ほうぶつせんと いいます。

1年に 生まれる たいふうは 25こぐらい。そのうち 12こぐらいが 日本から 300キロメートル いないに ちかづき、3こぐらいが りくに あがります[1]。ちかづくのは 7月から 10月が 多いです。

では、日本に ちかづいた たいふうは、そのあと どうなるのでしょうか。

気象庁の月別の台風経路を見ると、季節で道が変わっていることが分かります。春先は低緯度で生まれた台風が、西へ進んでフィリピン方面に向かいます。夏は太平洋高気圧が日本を南から覆い、台風はその北の縁に沿って北東へ進むときに日本列島へ近づくことが多くなります[1][2]。

8〜9月になると、太平洋高気圧の西への張り出しが7月より弱まります。そのため、台風は沖縄付近を通ることが多くなります[4]。9月以降は、南の海上から放物線を描くように日本付近を通る台風が増えます[1]。

1991〜2020年の30年平均では、台風は年に約25個生まれ、そのうち約12個が日本から300km以内に近づき、約3個が上陸します。発生も接近も上陸も、7〜10月が最も多い時期です[1]。25個に対して接近が約12個なので、およそ2個に1個弱が日本の近くまで来る計算です。

道が季節で変わるのは、台風を運ぶ風の配置が季節で動くからです。では、日本に近づいたあと、台風そのものはどう変わっていくのでしょうか。

季節による道の違いは、運ぶ風の配置の違いとして読める。春先は低緯度で発生した台風が西へ進み、フィリピン方面に向かう。夏は太平洋高気圧が日本を南から覆うため、台風はその北の縁に沿って北東へ進むとき、日本列島に近づくことが多い[1][2]。

8〜9月は、太平洋高気圧の西への張り出しが7月より弱まり、台風は沖縄付近を通過することが多くなる[4]。そして9月以降、南の海上から放物線を描くように日本付近を通る型が増える[1]。ここまでの記述は、気象庁の一次資料で確認できる範囲である。

道を左右する要因の一つは、高気圧の西への張り出しである。7月より張り出しが弱い8〜9月に沖縄付近を通る台風が多いという記述は、張り出しの強さが道を左右することを示している[4]。

統計は1991〜2020年の30年平均で、年に約25個が発生し、約12個が日本から300km以内に接近し、約3個が上陸する。発生・接近・上陸とも7〜10月が最多である[1]。接近数と発生数の比は約0.5で、日本近海は台風の通り道の一つにすぎないことが分かる。

しかし、近づいたあとの台風の姿は、速くなっただけではない。

5. たいふうは そのあと どうなるの?

5. 北へ進んだ台風は、最後にどう姿を変えるのか

5. 転向後の台風は、強まるのか、弱まるのか

たいふうが きたへ すすみ、さむい ところに ちかづくと、上の 空に つめたい 空気が 入ってきます。海の 水の おんども 下がります。すると たいふうは、だんだん ようすが かわり、低気圧ていきあつの 1つの 「おんたい ていきあつ」に かわります[5]。

むきを かえた あと、はやく すすむように なっても、一ばん 強くなる ときは、かえる 前が 多いそうです[6]。はやいことと 強いことは、ちがうのですね。

台風が北上して熱帯から温帯に進むと、上空に寒気が流れ込むようになり、次第に温帯低気圧に変わります[5]。北へ行くほど海水温が下がって弱まることもあります[5]。本州付近に進んだ台風が、偏西風で速度を上げて北東に進みながら、衰弱期を迎えて温帯低気圧に変わるという流れです[4]。

辞典には、転向する台風では、転向後に最も強くなることは少なく、最低気圧は転向前に実現することが多い、とあります[6]。気圧が低いほど台風は強いとされるので、速く動いていることと、強いことは別の話だと分かります。

台風が風に運ばれているという見方は、ここでつながります。運ばれる先で暖かい海を離れ、寒気の中に入れば、暖かい海から得ていたエネルギーが減っていきます。

台風が北上して熱帯から温帯に進むと、上空に寒気が流れ込み、次第に温帯低気圧に変わる。北へ行くほど海水温が下がり、弱まることもある[5]。本州付近に進んだ台風は、偏西風の影響で速度を上げて北東へ進み、衰弱期を迎えて温帯低気圧に変わる[4]。

注意したいのは、速くなることと強くなることを混同しないことである。辞典は、転向する台風では転向後に最も強くなることは少なく、最低気圧は転向前に実現することが多いと述べる[6]。これも「多い」という傾向の記述で、例外は個々の台風にある。

台風が運ばれる3つの風の受けわたしを整理すると、低緯度の東風で西へ進み、高気圧の縁で速度が弱まることがあり、向きを変え、偏西風に乗って速く北東へ進む、という流れになる[2][4]。ただし資料の範囲では、転向のしくみは気象庁の解説で書かれた概略であり、台風ごとの転向点の予測そのものについては、資料に書かれていない。

6. たいふうの みちを 見てみよう

6. 経路図で「乗りかえ」を探してみる

6. 気象庁の経路図で、仮説を確かめる

おうちの 人と、パソコンや タブレットで、気象庁きしょうちょうの ホームページを ひらいてみましょう。たいふうの 月ごとの みちを のせた 図が あります[1]。

1つは 7月、もう1つは 9月の 図を 見てください。みちの 線が、どんな かたちに なっているでしょう。まがっている ところは どこでしょう。

じっさいに 見ると、たいふうの みちは 1本1本 ちがいます。それでも、線が まがる ところが かたまっているかも しれません。見つけたら、ノートに 書いてみましょう。まがる 前と 後で、線の かんかくが どう かわるかも 見てみましょう。

気象庁のホームページの「台風の発生・接近・上陸」のページに、月別の台風経路の図があります[1]。次のことを、自分の目で確かめてみてください。

  • 7月と9月以降の図を見比べて、線の形がどう違うかを言葉にする。
  • 沖縄付近を通る台風がどれくらいあるかを確かめる。
  • 線の間隔が、曲がる前と後でどう変わるか(同じ時間間隔で記された線なら、間隔が広いほど速い、という見方)を考える。

図から読めることには限りがあります。経路図は線の位置を示すもので、速さそのものは書かれていません。それでも、曲がり角の位置や、季節による形の違いは、図から自分で見つけられます。台風を運ぶ風が上空にあることを思い出しながら、線を眺めてみてください。

ここまで読んだ内容は、気象庁の「台風の発生・接近・上陸」のページ[1]にある月別の経路図で、一部を自分の目で確かめられる。7月と9月以降の線の形、曲がる場所の集まり方、曲がる前後の線の間隔を比べるとよい。ただし経路図は位置を示すもので、速さの図ではなく、速度の数字(毎時20km・40km)は図からは読めない。

確かめるときの問いは3つある。①9月以降の線は、本当に南海上から放物線を描いているか。②曲がり角は沖縄付近に集まって見えるか。③曲がったあとの線は、東寄りに伸びているか。仮説と食いちがうものがあれば、その台風がなぜ例外なのかを調べると、高気圧の張り出しの強さや、台風自身の発達といった、次の問いに進める。原典は、気象庁の月別経路の解説[1]、沖縄の気候コラム[4]、鹿児島地方気象台のコラム[3]である。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の[ ]の番号は、下の資料の番号です。速度の数字は辞典(コトバンク)の記述にもとづきます。

  1. 気象庁「台風の発生・接近・上陸」(月別の経路ほか) https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-4.html (季節ごとの道、発生・接近・上陸の平均値)
  2. 気象庁 はれるんランド「台風はどうして日本にやってくるの?」 https://www.jma.go.jp/jma/kids/kids/faq/a4_07.html (低緯度の東風と高気圧の縁)
  3. 気象庁 鹿児島地方気象台 コラム https://www.data.jma.go.jp/kagoshima/obs/tenkou/TenkouKaisetsuHeinenColumn2_S-Kyushu.html (進路を左右する風、夏場の複雑な動き)
  4. 気象庁 沖縄の気候コラム https://www.data.jma.go.jp/cpd/j_climate/okinawa/column3.html (沖縄付近での転向、偏西風での加速)
  5. 気象庁 はれるんランド(台風と温帯低気圧) https://www.jma.go.jp/jma/kids/kids/faq/a4_29.html (温帯低気圧に変わる流れ)
  6. コトバンク「台風」 https://kotobank.jp/word/%E5%8F%B0%E9%A2%A8 (転向前後の平均速度、強さのピーク)
  7. コトバンク「偏西風」 https://kotobank.jp/word/%E5%81%8F%E8%A5%BF%E9%A2%A8 (偏西風の範囲としくみ)
  8. コトバンク「ジェット気流」 https://kotobank.jp/word/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E6%B0%97%E6%B5%81 (高度・風速・季節による位置)
  9. 防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門「台風とは?」(日本ジオパークネットワーク掲載資料) https://geopark.jp/jgn/contents/pdf/20210917_02.pdf (貿易風・太平洋高気圧・偏西風のバランスで決まる進路)

なおした ところ

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