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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

おさつは、どうして なんども つくりなおされるの?

お札の顔が回って見える ── なぜお札は、作り直され続けるのか

銀行券に世界で初めて載った3Dホログラム ── 明治のドイツ印刷から2024年の新券まで、偽造と対策のいたちごっこ

分野:技術

あたらしい 千円せんえんさつを かたむけると、おさつの なかの かおが くるっと まわって みえます。日本銀行にっぽんぎんこうは、これを おさつに のせたのは せかいで はじめてだと せつめいして います[2]。

おさつは、まだ つかえるのに、どうして わざわざ つくりなおすのでしょう。こたえは、むかしの おさつに ありました。そのわけが わかります。

新しいお札を傾けると、中の肖像が回って見えます。日本銀行は、この3Dのホログラムを銀行券に載せたのは世界で初めてだと説明しています[2]。

まだ使えるお札を、なぜわざわざ作り直すのでしょうか。その答えは、偽造に悩んだ明治にドイツへお札の製造を頼んだ歴史と、今のお札に重ねられた技術の両方にあります。

2024年7月に発行が始まった新しい日本銀行券には、肖像が立体に見えて回転するホログラムが入った。日本銀行は、銀行券への搭載は世界で初めてだとしている[2]。

流通している券があるのに、なぜ様式を新しくするのか。国立印刷局の展示解説や日本銀行の資料を読むと、その答えは明治の太政官札まで遡り、「まねる技術」と「防ぐ技術」の追いかけ合いだったと分かる。

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1. まだ つかえるのに、どうして つくりなおすの?

1. 使えるお札があるのに、新しいお札を作る理由

1. 流通している券があるのに、様式を新たにする理由

おさつを つくりなおす ことは、なんども ありました。財務省ざいむしょうは、あたらしい おさつを つくる わけの ひとつを「にせものを つくりにくく する ちからを つよく する ため」と せつめいして います[1]。

ここで ふしぎです。にせものを つくる ひとは、おさつを よく しらべて、にせて きます。だから つくる がわも、あたらしい わざを ふやして いく ひつようが あるのです。

では、この おいかけっこは いつから あるのでしょう。むかしの おさつを みて みましょう。

お札は、持っている人が「本物だ」と信じるから使えるものです。そのため、偽物が出回ると、お札そのものへの信用が揺らぎます。

財務省は、新しい日本銀行券を作る観点のひとつに「偽造抵抗力の強化」を挙げています[1]。偽造する側は本物をよく観察してまねてくるので、守る側も、新しい技術を足して様式を改める必要が出てきます。

この追いかけ合いは、いつ始まったのでしょうか。手がかりは明治時代の新しいお札にあります。

銀行券は、受け取った人が本物だと疑わないことで通用する。だから偽造が増えれば、券そのものの信用が傾く。財務省は、2024年に発行された新しい日本銀行券について、偽造抵抗力の強化などの観点から様式を新たにして製造すると説明している[1]。

偽造する側は本物を観察して技術を磨くため、守る側は同じ様式のまま済ませられない。では、この「いたちごっこ」は、実際にはいつ、どんな形で始まったのか。日本の紙幣の歴史では、明治初期の太政官札がその出発点になる。

2. めいじの おさつは、どうして ドイツで つくられたの?

2. 明治のお札は、なぜドイツで作られたのか

2. 太政官札の偽造と、ドイツへの紙幣製造の依頼と、1872年の発行

明治めいじの はじめごろの おさつ、太政官札だじょうかんさつは、つくりかたが かんたんでした。そのため、にせものが たくさん でて しまいました[4]。

そこで、あたらしい おさつを つくる しごとを、なんと ドイツに たのみました。1872ねんに できた この おさつは「ゲルマン紙幣しへい」とも よばれて います[4]。

ドイツで いんさつした あと、にほんで「明治めいじつうほう」などの もじを たして しあげた おさつも ありました[5]。くにの そとの ちからも かりて、ほんものらしさを たかめようと したのです。

ところが、そのあと あたらしい わざが にほんに やって きました。にせものを つくる ひとにも、その わざが つかえたのです。

明治のはじめに使われていた太政官札は、作り方が単純だったため、偽物がたくさん作られました。国立印刷局の資料は、その太政官札に代わる新しいお札の製造をドイツに依頼したと伝えています。1872年(明治5年)に発行されたこのお札は「ゲルマン紙幣」とも呼ばれます[4]。

神功皇后札のように、ドイツで印刷したあと、日本で「明治通宝」の文字などを補ったお札もありました[5]。つまり、最初の本格的な対策は、「自分の国で作れないなら、進んだ印刷技術を持つ国に頼む」ことだったわけです。

ただ、技術はいつまでも一方通行ではありません。のちに入ってきた別の技術は、守る側だけでなく、偽造する側の力にもなりました。

明治初期の太政官札は製法が単純で、偽造券が多発した。国立印刷局の解説によれば、これに代わる「新紙幣」(ゲルマン紙幣)の製造はドイツに依頼され、1872年(明治5年)に発行された[4]。守る技術が国内に十分になければ、すでに持つ国に学ぶ、という判断である。

神功皇后札は、ドイツで印刷したのち日本で「明治通宝」の文字などを補った。ゲルマン紙幣とも呼ばれる[5]。ここでは「明治通宝」の呼び名と神功皇后札の関係は資料により説明の仕方が分かれるため、本稿は「ゲルマン紙幣」で通す。

ただ、この対策で話は終わらない。明治後期になると、欧米で進んだ写真製版の技術が日本にも伝わり、偽造銀行券が多く出回るようになった。

3. しゃしんの わざで、にせさつは ふえたの?

3. 写真製版が伝わると、偽造が増えた

3. 写真製版の普及と偽造の増加、乙5円の淡色印刷と大黒天のすき入れ

めいじの おわりごろ、ヨーロッパや アメリカで すすんだ「しゃしん製版せいはん」という わざが にほんに つたわりました。すると、にせの おさつが たくさん でまわる ように なりました[5]。

おさつを つくる 印刷局いんさつきょくの ぎじゅつしゃ たちは、なんども ヨーロッパや アメリカへ わたりました。そして、おさつの つくりかたや、にせものを ふせぐ わざを しらべて、あたらしい おさつに いかしました[5]。

そうして できた ひとつが、日本銀行にっぽんぎんこうの「乙おつ5えん」です。ドイツで みた 10マルクの おさつを みほんに しました。

くふうは、3つ あります。にせものを つくりやすい くろい いろを さけて、うすい いろで いんさつしました。ひかりに すかすと だいこくてんの かおが みえる すかしを いれました。うらには いろの ついた せんいも いれました[5]。

明治時代の後期、欧米で進んだ写真製版の技術が日本に伝わると、偽造された銀行券が多く出回るようになりました。印刷局の技術者は相次いで欧米へ渡り、製版や印刷、偽造防止の技術を調べて、新しい銀行券づくりに生かしました[5]。

そうして生まれた1枚が、日本銀行兌換券の乙5円です。ドイツの印刷局で見た10マルク紙幣をモデルにしています。

この券には、3つの工夫が使われました。偽造されやすい黒色を避けて淡い色で印刷したこと。肖像の左にある丸い空所に、大黒天の肖像を「すき入れ」(光に透かすと見える模様)として入れたこと。そして、裏面に色のついた繊維を混ぜ込んだことです[5]。

1つの技術に頼らず、いくつも重ねる考え方は、今のお札にもそのまま引き継がれています。

明治時代後期になると、欧米で進歩した写真製版の技術が日本に伝わり、それを使った偽造銀行券が多く出回るようになった。守る側の対応は、技術者を相次いで欧米へ派遣して製版・印刷・偽造防止の技術を調べさせ、その成果を新しい銀行券の開発に生かすことだった[5]。

その成果の1つが、日本銀行兌換券(乙5円)である。ドイツの印刷局で見た10マルク紙幣をモデルにし、偽造されやすい黒色を避けて淡色で印刷した。肖像の左の円形の空所には大黒天の肖像をすき入れ、裏面には着色繊維を入れた。「最新の技術が多用された」と国立印刷局は説明する[5]。なお、黒を避けた理由は資料では「偽造されやすいから」とされており、本稿もそれ以上の理屈は足さない。

注目したいのは、乙5円がすでに「淡色印刷」「すき入れ」「着色繊維」という複数の技術の組み合わせだったことだ。1つの技術が破られても、残りが券を守る。この重ね方は、後の章で見る2024年度の新券にも、形を変えて残っている。

4. あたらしい おさつの、かおが まわる しかけは なに?

4. 新しいお札の顔が回るホログラム

4. 日本銀行が世界初とする3Dホログラムと、高精細なすき入れ

では、いまの おさつは どうでしょう。あたらしい おさつの ホログラムは、肖像しょうぞうが ういて いるように みえて、くるっと まわります[2]。

ホログラムの かたちは、おさつごとに ちがいます。一万円いちまんえんと 五千円ごせんえんは ほそ ながい「ストライプがた」、千円せんえんは まるい かたちの「パッチがた」です[2]。

ひかりに すかすと みえる「すかし」も すすみました。まえから ある かおの すかしに くわえて、うしろの ほうに こまかい ひしがたの もようが はいりました[2]。

たてぼうの もようも あります。一万円いちまんえんが 3ぼん、五千円ごせんえんが 2ほん、千円せんえんが 1ぽんです。かずで おさつの ねだんが わかります[2]。

新しいお札のホログラムは、肖像が立体に見えて、傾けると回転します。日本銀行によると、銀行券への搭載は世界で初めてです[2]。

形は券種で違います。一万円券と五千円券は細長い「ストライプ型」、千円券は丸みのある「パッチ型」です[2]。

光に透かして見る「すき入れ」も進みました。従来からある肖像の透かしに加えて、背景に高精細なひし形の模様が入ります。縦棒状のすき入れ(バーパターン)の本数は、一万円券が3本、五千円券が2本、千円券が1本です[2]。

財務省も、すき入れは「光に透かすと肖像などが見える」、ホログラムは「傾けると角度によって画像の色や模様が変わる」と説明し、2024年の新券ではこの2つが高度になったとしています[6]。

これだけで終わりではありません。指でなぞったり、虫眼鏡で見たりして初めて気づく工夫も、お札には隠れています。

2024年7月に発行が始まった新券の目玉は、肖像が三次元に見えて回転するホログラムだ。日本銀行は、銀行券への搭載は世界で初めてだと述べている[2]。ホログラムは、一万円券・五千円券がストライプ型、千円券がパッチ型と、券種で形が異なる。

では、透かしはどうか。従来の肖像のすき入れに加え、背景に高精細なすき入れ(ひし形模様)が加わった。縦棒状のバーパターンは、一万円券3本・五千円券2本・千円券1本と、券種ごとに本数を変えてある[2]。本数を数えるだけで券種がわかるため、ほかの技術とは違う確かめ方ができる。

財務省の説明も同じ方向である。すき入れは「光に透かすと肖像などが見える」、ホログラムは「傾けると見る角度で画像の色や模様が変わる」技術で、2024年の新券ではその高度化が図られたとする[6]。ここまでは目で見る技術だが、新券には触覚や拡大して初めて見える仕掛けもある。

5. ゆびで さわったり、むしめがねで みると なにが わかる?

5. 指で触れる、虫眼鏡で見る ── お札に隠れた小さな工夫

5. 深凹版・潜像・マイクロ文字・特殊発光インキ ── 触れて、傾けて、拡大して確かめる

ゆびで なぞると、ざらざらする ところが あります。インキを たかく もりあげて いんさつする「深凹版しんおうはん」という わざで、額面がくめんの すうじなどに つかわれて います[3]。

ざらざらの しるしは、めの ふじゆうな ひとが ゆびで さわって おさつの しゅるいを みわけられる くふうでも あります[3]。

おさつを かたむけると、おもて がわには ねだんの すうじが、うら がわには「NIPPON」の もじが うかびます[2]。

むしめがねで みると、とても ちいさな もじで「NIPPONGINKO」と かかれて います[2]。

では、ほかの くにの おさつは、どんな くふうを して いるのでしょう。

お札の数字や識別マークを指でなぞると、ざらざらします。インキを高く盛り上げて刷る「深凹版印刷」という技術です[3]。識別マークは、目の不自由な人が指で触って券種を見分けられるようにするための工夫でもあります。

お札を傾けると、「潜像模様」が表面では額面の数字、裏面では「NIPPON」の文字として浮かびます。虫眼鏡で見ると、とても小さな文字で「NIPPONGINKO」と読めます(マイクロ文字)。紫外線を当てると日本銀行総裁の印章などが光る「特殊発光インキ」も使われています[2]。

見る・触る・傾ける・拡大する。1枚のお札のなかで、確かめ方が何通りもあるのは、1つの技術だけに頼らず、いくつもの方法で本物か確かめられるようにしていると考えられます。乙5円が淡色・すき入れ・着色繊維を重ねていたのと、考え方は同じです。

ところで、外国のお札も同じように工夫を重ねているのでしょうか。

触覚で確かめる技術が、深凹版印刷である。インキを高く盛り上げて刷るため、触るとざらつく。額面数字と識別マークに使われ、識別マークは目の不自由な人が指で触って券種を見分けられるよう導入されたものだ[3]。

傾けて確かめるのが潜像模様で、表面には額面数字、裏面には「NIPPON」の文字が浮かぶ。虫眼鏡で見ると、マイクロ文字として「NIPPONGINKO」と読める。特殊発光インキは、紫外線を当てると日本銀行総裁の印章などが光る[2]。

では、なぜこれほど多くの技術を1枚に載せるのか。乙5円の例が示すように、技術が1つだけだと、それが破られたときに券全体が無防備になる。触る・見る・傾ける・拡大する・紫外線を当てる、と確かめ方を分けておけば、複数の技術を組み合わせることで偽造を難しくしていると考えられる。この考え方は、日本だけでなく、海外の銀行券にも通じる。次の章で、ユーロ紙幣と比べてみる。

6. ほかの くにの おさつも、にたような ことを して いる?

6. ユーロ紙幣は「触る・見る・傾ける」で確かめる

6. ユーロ紙幣との比較 ── 3ステップの確認法と、肖像が使われてきた理由

ヨーロッパの ユーロの おさつは、「さわる・みる・かたむける」の 3つの ステップで たしかめる ように すすめて います[7]。

ひかりに すかした ところと ホログラムには、ギリシャの おはなしに でて くる エウロパという じょせいの かおが つかわれて います。もとは、ルーヴルびじゅつかんに ある 2000ねん いじょう まえの つぼの えだと いわれて います[7]。

おさつに かおが のる わけも、ECBは せつめい して います。ひとは かおを ちょっかんで みわけやすいと する けんきゅうが あるから、むかしから かおが つかわれて きたのです[7]。

にほんも ヨーロッパも、むかしの ひとも いまの ひとも、おなじ ことを かんがえて きました。「ほんものを、かんたんに たしかめられる ように したい」と いう ことです。

ヨーロッパのユーロ紙幣では、欧州中央銀行(ECB)が「触る・見る・傾ける」の3ステップで確かめる方法を案内しています[7]。日本の新券の確かめ方と、とてもよく似ています。

ユーロの新しいシリーズ(2013年5月の5ユーロから順に発行)の透かしとホログラムには、ギリシャ神話のエウロパの肖像が使われています。もとの絵は、ルーヴル美術館が持つ、2000年以上前の壺に描かれたものです[7]。

お札に肖像があるのは、偽造対策のためだけではないようです。ECBは、人は顔を直感的に見分けやすいという研究があるため、肖像が昔からお札に使われてきたと説明しています[7]。

日本も欧州も、「本物を、誰でもすぐ確かめられるようにする」ことをめざして、技術を重ねています。その確かめ方を、自分の手元でも試せます。

ECB(欧州中央銀行)は、ユーロ紙幣を「触る・見る(光に透かす)・傾ける」の3ステップで確かめるよう案内している[7]。日本の新券で見た、深凹版の触感、すき入れ、ホログラムの組み合わせと考え方が重なる。

ユーロの新シリーズは2013年5月の5ユーロから順に発行された。透かしとホログラムには、ギリシャ神話のエウロパの肖像が使われている。原画はルーヴル美術館が所蔵する、2000年以上前の壺の絵である[7]。

肖像がお札に載る理由については、ECBは「人は顔を直感的に見分けやすいという研究があるため」と説明している[7]。つまり、肖像を載せる理由として、ここでは偽造防止だけを挙げているわけではない。肖像は伝統的にお札に使われてきた、というのがECBの説明の範囲である。

日本の新券が一万円3本・五千円2本・千円1本と、すき入れの本数という違いも、券種を見分ける手がかりの1つと読める。その道具が、明治から今まで積み重なってきた。

7. おさつを みて、さがして みよう

7. 手元のお札で、技術を3つ見つけてみる

7. 手元の券と資料で、自分で確かめる

やってみよう おとなに おさつを かりて、つぎの 3つを さがして みましょう。

1つめは、ひかりに すかして みる ことです。かおの かたちが みえます。2つめは、ゆびで なぞる ことです。ざらざらする ところが あります。3つめは、あたらしい おさつを かたむける ことです。ホログラムが うごいて みえます。

むしめがねが あれば、とても ちいさな もじも さがして みましょう。おひさまは、ぜったいに むしめがねで みないで ください。

もっと しりたく なったら、日本銀行にっぽんぎんこうや 国立印刷局こくりついんさつきょくの ホームページで、おさつの ひみつを みる ことが できます。

やってみよう 家の人に頼んで、お札を1枚借りてみましょう。光に透かして肖像を見る、指でなぞってざらざらを探す、傾けてホログラムや潜像の動きを見る。この3つを順に試して、「どの技術を、どの方法で確かめたか」を書き出します。

新しいお札が手元にあれば、すき入れのバーパターンの本数を数えてみましょう。一万円券が3本、五千円券が2本、千円券が1本のはずです。虫眼鏡があれば、小さなマイクロ文字も探せます。ただし、虫眼鏡で太陽を見てはいけません。

もっと詳しく知りたくなったときは、日本銀行や国立印刷局のホームページ、国立印刷局の特別展の解説に、技術の名前と見どころが載っています。

やってみよう 家にあるお札を、家の人の許可を得て、光に透かす、触る、傾けるという3つの方法で確かめる。新券なら、すき入れバーパターンの本数が券種と合っているかを数えて、日本銀行の資料の記述と照らし合わせる。虫眼鏡でマイクロ文字を探してもよいが、太陽は決して見ないこと。

この記事では、国立印刷局の解説で、淡色印刷・すき入れ・着色繊維を組み合わせた乙5円を知り、日本銀行の資料で、新券の技術が同じ「重ねる」考え方の延長にあることを見た。国立印刷局の特別展解説と日本銀行の新券の資料を、読み比べてみるとよい。

ただし、技術名の細部や年号は、資料により説明の仕方が分かれる部分もある。気になる点は出典欄の一次資料に当たってほしい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の事実は、日本銀行・財務省・国立印刷局・欧州中央銀行の公式資料を基にしている。

  1. 財務省「新しい日本銀行券について」 https://www.mof.go.jp/policy/currency/bill/20190409.html (新券の発行目的と肖像)
  2. 日本銀行「新しい日本銀行券の偽造防止技術」 https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/n_note/security.htm (ホログラム・すき入れ・潜像・マイクロ文字)
  3. 日本銀行「偽造防止技術」 https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/security/gizoe.htm (深凹版印刷と識別マーク)
  4. 国立印刷局「お札の歴史(明治)」 https://www.npb.go.jp/product_service/intro/ostu_history/osatsu_history2.html (太政官札とドイツへの依頼)
  5. 国立印刷局「見どころ解説(令和元年度第2回特別展)」 https://www.npb.go.jp/ja/museum/tenji/kako/r011217_otu100yen_midokoro.html (写真製版・乙5円・神功皇后札)
  6. 財務省「お金の偽造防止技術」 https://www.mof.go.jp/faq/currency/07ak.htm (すき入れとホログラムの説明)
  7. ECB「Europa series leaflet(€5)」 https://www.ecb.europa.eu/euro/pdf/material/discover5/Leaflet_Public.en.pdf (ユーロ紙幣の確かめ方と肖像。英語の資料)

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