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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

やけどを したとき、まず なにを すれば いいの?

やけどをしたとき、まず何をすればいいのか ── 服を着ている場所の手当

やけどの応急手当では、何をどこまでするのか ── 着衣の上から冷やす手当と、自治体・NHSの案内

分野:からだ

やけどを したら、ぬれた ふくを ぬがずに、ふくの うえから みずを かける。そう あんない している しりょうが あります[1]。ふくは ぬがせた ほうが いい ような きが しますが、あんないは ちがいます。

やけどの とき まず なにを するか、しては いけない こと、きゅうきゅうしゃを よぶ めやすが わかります。

やけどをしたら、服を脱がずに、服の上から水をかける。仙台市の案内には、そう書かれています[1]。脱がせたほうが早く冷やせそうですが、案内は着たままです。

やけどのあとの最初の手当と、やってはいけないこと、119番に電話する目安が分かります。

衣類の上からやけどをした場合、仙台市は「着衣ごと冷やす」ことを案内している[1]。脱がせたほうが直接冷やせると考えがちだが、案内はそうなっていない。

冷やす時間の幅と、氷・水ぶくれ・塗り薬代わりのものの扱い、119番の目安を、自治体とNHS(英国)の案内で比べる。

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1. やけどを したら、まず なにを するの?

1. まずは水道水で冷やす。時間は資料によって少しちがう

1. 最初の手当は流水で冷やすこと ── 10〜20分、15分以上、20分

だいどころで、あつい なべに うっかり 手が ふれて しまった。そんな ときに まず する ことは、じゃぐちの 水で ひやす ことです[1]。ふつうの 水道の 水で かまいません。

ひやす 時間は、しりょうに よって すこし ちがいます。せんだいしは、いたみが やわらぐまで 10ぷんから 20ぷん ほど[1]。ちばしは、15ど いかの 水で 15ふん いじょう[2]。イギリスの NHS は 20ぷん です[3]。

ひやす 時間の しめしかたは、しりょうに よって ちがいます。ひとつの 数字だけが ただしい、と いうわけでは ないのです。

では、ひやす ときに、ふくは どう するのでしょう。

台所で熱い鍋に触れてしまった。そんなとき、最初にすることは「水道水などのきれいな流水で冷やす」ことだと、仙台市の案内にあります[1]。

冷やす時間は、資料で少しずつちがいます。仙台市は「痛みが和らぐまで10〜20分程度」[1]、千葉市は「15℃以下の水で15分以上」[2]、英国のNHSは「冷たい流水で20分」です[3]。

時間の示し方は資料によって異なります。NHSは受傷後3時間以内に始めるよう示しています[3]。

では、冷やすとき、服はどうするのでしょうか。

台所で熱い鍋に触れた、という場面を考える。仙台市の案内は、まず「水道水などのきれいな流水で痛みが和らぐまで10〜20分程度」冷やすよう示す[1]。

ただし、時間の示し方は資料によって異なる。千葉市は「15℃以下で15分以上」[2]、NHSは「冷たい流水で20分」で、受傷後3時間以内に始めるよう示している[3]。

では、冷却の際、衣類はどう扱うのか。

2. ひやすのが いちばん さき。あんないは「やりかた」が ちゅうしん

2. 冷やすのが最初の手当。案内が示すのは「手順」

2. 冷却が最初の手当とされる ── 案内が示すのは手順

せんだいしも、ちばしも、NHS も、やけどを したら まず ひやす、と あんない して います[1][2][3]。これらの あんないは、「どう するか」を しめす ものです。

では、やけどを した ところに ふくが あったら、どうしたら いいのでしょう。

仙台市も千葉市もNHSも、やけどをしたらまず水で冷やす、という手順を示しています[1][2][3]。自治体の案内は、「何をするか」を示すものです。

ここで気になるのが、服を着ている場所のやけどです。服を脱ぐあいだも時間がたつので、脱いだほうがよいのか、着たままでよいのか、迷います。

仙台市・千葉市・NHSのいずれも、やけどの最初の手当として冷却を挙げる[1][2][3]。冷却の時間や方法を示す自治体・NHSの案内は、手当の手順を示すもので、仕組みの説明は多くない。

そこで次の疑問が出てくる。衣類を着ている部位なら、どうするのか。

3. ふくを きたまま みずを かけて いいの?

3. 服の上から水をかけ、指輪や時計は外す

3. 着衣ごと冷やす ── 脱がせない判断と、外すもの

くつしたなど、ふくを きて いる ところの やけどは、きたまま ひやします[1]。

ただし、ゆびわや とけいは はずします[1]。やけどの ところが はれてくると、はずしにくく なる、と いわれて います。

NHS も、はだに くっついて いる ものは はずさない、と しています[3]。

靴下などの衣類を着ている場合は、着衣ごと冷やします。指輪や時計などは外します[1]。

仙台市の案内は、着たまま冷やす手順を示していて、理由は書いていません。NHSも、皮膚にくっついているものは外さないとしています[3]。

指輪や時計は、やけどのあとで皮膚がはれると外しにくくなる、と一般にいわれます。外す理由は、案内に直接書かれてはいません。

衣類の上から冷やす理由を、資料はどう説明しているか。仙台市の案内は「着衣ごと冷やします。指輪、時計などは外します」と書くにとどまる[1]。

NHSも、皮膚に貼りついたものは外さない(脱がない)ことを示す[3]。日本語・英語の資料の方向は一致している。

指輪や時計は、皮膚がはれると外せなくなるため先に外す、と一般にいわれるが、これも案内文に理由まで書かれているわけではない。案内は「何をするか」を示すもので、「なぜか」の説明は案内によって濃さがちがう。

では、家に氷があれば、氷で冷やしたほうが早いのではないか。

4. こおりで ひやしたら、もっと いいの?

4. 氷は「冷えすぎ」に注意。子どもは体温が下がりやすい

4. 氷・冷却パックの落とし穴と、「冷やさない」場合

つめたければ つめたい ほど いい、と おもう かもしれません。でも、こおりや ひやす パックで ひやすと、ひえすぎて、かえって わるく なる ことが あります[1]。

ちばしは、こおりを つかう ときは タオルで つつんで、じかに あてない ように と して います[2]。

また、ちばしの しりょうには、からだが ひろく やけどを した ときは ひやさない、子どもは からだの おんどが さがりやすいので ちゅうい、とも あります[2]。

冷たければ冷たいほどよい、とは限りません。仙台市の案内は、氷や冷却パックを使って冷やすと冷えすぎてしまい、かえって悪化することがある、としています[1]。千葉市は、氷を使うならタオルで包み、直接当てないとしています[2]。

千葉市の案内には、さらに「広範囲のやけどの場合は冷やさない」「子どもの場合は体温が低下しやすいため注意」とも書かれています[2]。理由までは案内に書かれていませんが、子どもは体温が下がりやすい、という注意と合わせて読むとよさそうです。

子どもが自分や友だちにやけどをさせてしまったとき、水で長く冷やすほど安心、とは言い切れません。広い範囲のやけどでは、体温が下がることにも注意が必要です。周りの大人に知らせ、救急の案内を受けましょう。

冷却には、冷やしすぎの側の失敗もある。仙台市は、氷や冷却パックでの冷却が冷えすぎを招き、かえって悪化することがあると述べる[1]。千葉市は、氷を使う場合はタオルで包み、直接当てないとし、さらに「広範囲のやけどは冷やさない」「子どもは体温が低下しやすいため注意」と記している[2]。

これは「冷やすのが最優先」という前の章の結論と矛盾しているようにも見えるが、そうではない。冷やす対象は局所のやけどで、冷えすぎ(体温の低下など)を避けることが条件になっている。広範囲では、体温の低下にも注意が必要で、周りの大人に知らせ、救急の案内を受けることになる。

NHSの案内も、非常に広い、または深いやけどを救急対応の対象としている[3]。

では、水ぶくれができたとき、バターや薬のようなものを塗ってもよいのか。

5. みずぶくれや、ぬり ものは どうするの?

5. 水ぶくれは破らない。バターやクリームは塗らない

5. 水ぶくれは「保護」の役割、塗るものは入れない

やけどの あとに できる みずぶくれは、やぶりたく なるかも しれません。でも、みずぶくれは、きずぐちを まもる はたらきが あると されて います[1]。やぶらない ように します。NHS も、やぶらないで、と しています[3]。

また、バターや クリーム、あぶらは ぬりません[3]。いえに あるもので なんとか したい きもちは わかりますが、ぬらずに、みずで ひやす ことが さきです。

やけどのあとにできる水ぶくれは、傷口を保護する役割があるので、破らないようにします[1]。NHSも「水ぶくれは破らない」としています[3]。

また、NHSは、クリーム・油・バターを、やけどに塗らないよう明記しています[3]。家にあるもので何とかしたい気持ちは分かりますが、まずは水で冷やすのが先です。

日本と英国の資料が、この点でも同じ方向を向いています。国や言葉がちがっても、「余計なことをせず、まず水で冷やす」という点は共通しているようです。

水ぶくれについて、仙台市の案内は、傷口を保護する役割があるので破らないとする[1]。NHSも同じ向きで、水ぶくれを破らないこと、クリーム・油・バターをやけどに塗らないことを示している[3]。

ここで注意したいのは、これらが「やるべき処置」ではなく、「やらないほうがよい処置」の列挙である点だ。家庭でできる手当は、冷やすこと以外はむしろ「しない」ことが多い。共通しているのは、元の状態をできるだけ変えずに、医療の側に引き渡すという姿勢である。

日本と英国で、案内の細部(時間・表現)は異なるが、「流水で冷やす」「水ぶくれを破らない」「油や塗り物を使わない」の三点は一致していることが分かる。

では、どこまでなら自分たちで手当をし、どこからは119番なのか。

6. きゅうきゅうしゃを よぶのは、どんな ときなの?

6. 119番に電話する目安は、広い範囲・深いやけど・顔や陰部

6. 119番・救急要請の目安 ── 自治体とNHSの基準を並べる

やけどが ひろい ときや、かおに やけどを した ときは、きゅうきゅうしゃを よびます。119ばんに でんわを します[1]。かわが こげたり、しろく なって いたみを かんじない ふかい やけども そうです[1]。これは れいで、ほかにも あります。

イギリスの NHS は、とても ひろい やけどや ふかい やけど、かお・からだの だいじな ところの やけど、さんや くすり、でんきに よる やけども、きゅうきゅうの ばあいと して います[3]。

ひやしながら、まわりの おとなに しらせて、でんわは おとなと いっしょに する、と おぼえて おくと いいでしょう。ひとりで なんとか しようと しなくて だいじょうぶです。

仙台市の案内は、やけどが広い範囲にわたっている場合や、顔や陰部のやけどなどでは、119番通報をするよう書いています。皮膚が焦げたり、白くなって痛みを感じなかったりする深いやけども、通報の対象です[1]。ここに挙げたのは例で、ほかにもあります。

NHSの案内では、とても広い、または深いやけど、顔・性器・お尻のやけど、酸や化学物質、電気によるやけどのときに、救急を呼ぶよう示しています[3]。

日本と英国で、挙げている項目は少しずつちがいますが、「広いか」「深いか」「顔など大事なところか」を目安にしているのは同じです。

水で冷やしている間も、周りの大人に電話をしてもらいます。やけどした本人が、自分で全部やろうとしなくて大丈夫です。

救急要請の基準を並べると、仙台市は、広範囲にわたる場合と、顔面や陰部のやけどのほか、皮膚が焦げる、または白くなって痛みを感じない深いやけどを挙げている[1]。ここに挙がる条件は例示である。NHSは、非常に広い、または深いやけど、顔・性器・臀部、酸・化学物質・電気によるやけどを挙げる[3]。

表現と項目数は異なるが、この2つの案内では、広さ・深さ・部位が挙げられている。NHSは、さらに原因(酸・化学物質・電気)を軸に加えている点が、仙台市の案内にはない特徴である。

なお、この整理は2つの案内を並べて読んだものにすぎず、すべての条件を網羅しているわけではない。実際に迷ったときは、地域の救急相談窓口や、消防の案内を確認することになる。

7. もし おうちで あったら、だれが なにを するの?

7. 家族で話しておきたい、やけどのときの動き

7. やけどをしたら大人に知らせる ── 自治体の案内を読み比べる

やけどは、おちついて いる ときに かんがえて おく と、あわてずに すみます。

おうちの 人と、「やけどを したら、どこの じゃぐちで ひやす?」「やけどを したら、おとなの だれに しらせる?」と はなして みましょう。じゃぐちの ばしょや、とけいの ばしょを たしかめて おく だけでも、いざと いう ときの うごきが かわります。

ひやす とき、ほんとうに じゃぐちの 水を かけるのは、おうちの 人と いっしょに して ください。ひとりで やる 練習は しなくて だいじょうぶです。

家の中で、水道の蛇口はどこにあるか、時計はどこにあるか、やけどをしたら、まず大人のだれに知らせるか。落ち着いているときに、家の人と確かめておくだけでも、いざというときの動きが変わります。やけどをしたら、まず大人に知らせて、いっしょに対応します。

ここで紹介した内容は、自治体や英国NHSの案内を比べたもので、診断や治療の代わりにはなりません。やけどの範囲や深さに迷ったときは、地域の救急相談や医療機関に相談してください。

自分の住む市町村の消防のページにも、同じような案内が見つかるかもしれません。この記事で見た資料と読み比べると、どこが同じで、どこがちがうかが分かるでしょう。

やけどをしたら、まず近くの大人に知らせ、いっしょに冷やし、必要なら119番に連絡する。この流れは3つの案内に共通する手順の延長にある。仙台市と千葉市の案内(日本語)を並べて読むと、冷却時間や氷の扱いの違いが分かる。

本記事の手順は、仙台市・千葉市・NHSの案内にもとづく。案内は手順が中心で、仕組みの詳しい説明は多くない。

ここで紹介した内容は、診断や治療の代わりにはならない。やけどの範囲や深さに迷うときは、地域の救急相談や医療機関に相談することになる。自分の住む自治体のページを開くと、案内の違いに気づけるかもしれない。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:自治体(仙台市・千葉市)の公式ページと、英国のNHSの公式ページを主に使い、手順の確認に使った。

  1. 仙台市 やけど(救急)。https://www.city.sendai.jp/kyukyukanri/kurashi/anzen/tobani/joho/yakedo.html (冷やす時間、着衣、水ぶくれ、氷、119番の目安について)
  2. 千葉市消防局 けがややけどの応急手当。https://www.city.chiba.jp/shobo/keibo/kyukyu/kyuukyujusingaido/yakedo-kyotu/kegayayakedonooukyuuteate.html (水の温度と時間、広範囲と子どもの注意について)
  3. NHS Burns and scalds: treatment。https://www.nhs.uk/conditions/burns-and-scalds/treatment/ (英国の案内。冷却時間、塗らないもの、救急を呼ぶ目安について)

なおした ところ

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