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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

かわいい しゃしんを 見ると、てさきが ていねいに なるの?

かわいいを見ると手先がていねいになる? 丸い顔と大きな目の研究

丸い顔・大きな目はなぜ「かわいい」のか:ベビースキーマ説と、その後の実験・脳の反応・限界

分野:からだ

こいぬの しゃしんを 見た あとに、こまかい さぎょうを して もらう じっけんが ありました。すると、せいせきが あがった、と ほうこくされて います。

まるい 顔や 大きな 目を 見ると、どうして「かわいい」と 思うのでしょう。ぬいぐるみの 目の いちで ひょうじょうが かわるのかは、たしかめられて いません。この メモでは、かんがえられて いる りゆうと、まだ わからない ことが 分かります。

子犬や子猫の写真を見たあとに、細かい手作業をしてもらう実験がありました。その成績は、大人の犬や猫の写真を見たあとより、大きく上がったと報告されています。かわいいものを見ると、手先がていねいになるのかもしれません。

では、なぜ丸い顔や大きな目は「かわいい」と感じられるのでしょうか。ぬいぐるみの目の位置で表情が変わるのかは、確かめられた結論ではありません。ローレンツの「ベビースキーマ」という考え方と、その後の実験から、分かっていることと、まだ決着していないことが分かります。

子犬・子猫の写真を見た大学生は、直後の細かい手作業の課題で、成犬・成猫の写真を見た場合より成績が大きく上がった、と2012年の実験は報告している[1]。かわいいものが、注意のあり方を変えるらしい。

ではなぜ、丸い顔や大きな目は「かわいい」と感じられるのか。動物行動学者ローレンツが唱えた「ベビースキーマ」を出発点に、写真を加工した評価実験、脳の反応、子どもや動物、ぬいぐるみを使った研究を突き合わせる。ぬいぐるみの目の位置の効果は確かめられていない。分かっていることと、生まれつきの本能とは言い切れない理由が分かる。

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1. かわいい しゃしんを 見ると、どう なるの?

1. かわいい写真を見たあと、手先はどうなったか

1. かわいい画像のあとで課題の成績が変わった実験

ひろしまだいがくの 入戸野さんたちは、だいがくせいに きょうりょくして もらい、じっけんを しました。

こいぬや こねこの しゃしんを 見た あと、こまかい てさぎょうを して もらいます。おとなの いぬや ねこの しゃしんを 見た あとの ときと、くらべました。

すると、こいぬや こねこの しゃしんの あとの ほうが、せいせきが 大きく あがりました[1]。かわいい ものを 見ると、ゆっくり ていねいに うごく 気もちに なるのかも しれません。

ただし、きょうりょくしたのは だいがくせいだけです。ふだんの くらしでも おなじ ことが おきる、とは まだ 言えません。

それでは、「かわいい」は、かおの どこから うまれるのでしょうか。

広島大学の入戸野宏さんらは、大学生に協力してもらい、3つの実験をしました。子犬・子猫の写真を見た直後と、成犬・成猫の写真を見た直後で、細かい手作業の課題の成績を比べています。

成績の上がり方は平均で、子犬・子猫の写真のあとが約43.9%、成犬・成猫の写真のあとが約11.9%でした。画面の中から目的のものを探す課題でも、子犬・子猫のあとは約15.7%、比べた側は約1.4%の向上です[1]。研究者たちは、かわいい画像が注意の範囲をせまくして、慎重な行動を促したのではないかと考えました。

ただし、実験1と2の協力者は各48人で、どちらも大学生です。日常のあらゆる場面で同じことが起きる、とは言えません。

では、「かわいい」は、顔のどんな特徴から生まれるのでしょうか。

この実験は、かわいさが「見て楽しい」だけでなく、その後の行動を変えるのかを調べたものである。入戸野宏らは、大学生を対象に3つの実験を行い、子犬・子猫の写真を見た直後と、成犬・成猫の写真を見た直後で課題の成績を比べた。

細かい手作業の課題では、成績の向上は平均で、子犬・子猫のあとが約43.9%、成犬・成猫のあとが約11.9%だった。視覚探索課題でも、向上は約15.7%(比較側は約1.4%)だった。そのため著者らは、かわいい画像が注意の範囲をせまくし、慎重な行動を促すと解釈した[1]。

ただし、実験1・2は各48人、実験3は36人の大学生で、日常全般に効くとまでは言えない。とはいえ、かわいさが「気持ちの問題」にとどまらず、行動の側にも表れうるなら、次に知りたくなるのは、顔のどの特徴がそれを引き出すのか、である。

2. 「かわいい」の しょうたいに、なまえを つけた 人

2. 「かわいい」の特徴に名前をつけたローレンツ

2. ローレンツの Kindchenschema(ベビースキーマ)

どうぶつの こうどうを しらべる ローレンツと いう がくしゃが います。1943ねんの ろんぶんで、あかちゃんに ある とくちょうを まとめて、「ベビースキーマ」と よんだ、と つたえられて います[2]。

とくちょうは、大きな あたま、ひろい おでこ、大きな 目、ふっくらした ほお、ちいさな はなと くち、みじかくて ふとい てあし、などです[3]。

この とくちょうが そろって いる 顔を 見ると、「かわいい」「せわを したい」と 思いやすい、と いわれて います。

ただ、ローレンツの もとの ろんぶんを、この メモでは 読んで いません。ほんとうに そうなのかは、あとの じっけんで たしかめられて きました。

「かわいい」を、顔の特徴のまとまりとして提唱したのは、動物行動学者のコンラート・ローレンツとされています。1943年の論文で、赤ちゃんらしい特徴を「Kindchenschema(ベビースキーマ、赤ちゃん図式)」と呼んだと伝えられます[2]。1940年が初出とする資料もあるため、この記事では「1943年の論文」としています。

特徴とされるのは、大きな頭、広くて出っ張った額、大きな目、ふっくらしたほお、小さな鼻と口、短くて太い手足などです。こうした特徴がそろうと、かわいい、世話をしたいという感じが引き出される、というのが基本の考え方です[3]。

ただし、ローレンツの原典は確認できておらず、特徴の一覧は後の研究の説明による点に、注意が必要です。この考え方は、実際に確かめることができるのでしょうか。

「かわいい」を顔の特徴のまとまりとして提唱したのは、ローレンツとされる。1943年の論文(Z. Tierpsychologie 5:235-409)で Kindchenschema(ベビースキーマ)を提唱したと伝えられるが[2]、初出を1940年とする資料もあるため、ここでは「1943年の論文」と限定して扱う。

後の研究の抄録によれば、その特徴は、大きな頭、高く出っ張った額、大きな目、ふっくらしたほお、小さな鼻と口、短く太い手足などで、これらが「かわいい」「抱きしめたい」という感じを引き出し、世話をしたい気持ちを呼ぶとされる[3]。

ただし、ローレンツ原典の本文は未取得で、特徴の一覧は二次資料による。「本当にその特徴が、かわいさを作っているのか」は、この説を提唱した時点では、実験で確かめられていたわけではなかった。その検証を、後の研究者が進めることになる。

3. 目を 大きくしたら、もっと かわいい?

3. 写真を加工して確かめる ── 目は大きいほど、かわいいのか

3. 写真加工による評価実験と、目の大きさの「上限」

いくつかの けんきゅうしゃが、あかちゃんの しゃしんを つかって たしかめました。おなじ あかちゃんの しゃしんを、まるい 顔と ひろい おでこに したものと、ほそい 顔と ひくい おでこに した ものを つくります。

だいがくせい 122人に 見て もらうと、まるい 顔の ほうが「かわいい」「せわを したい」と 強く つけられました[3]。ただし、これは 点を つけて もらう じっけんで、ほんとうに せわを した わけでは ありません。

べつの けんきゅうでは、目の 大きさを すこしずつ かえた しゃしんを 見て もらいました。目が 大きい ほど、かわいいと 思われました。でも、大きく しすぎて 顔から はみだすと、ふしぜんに なります[4]。

だから この けんきゅうでは、ふえる はばの うえかぎを 15パーセントに しました。「大きい ほど いい」と いう わけでは ないのです。

ベビースキーマを、実験で確かめた研究があります。Glockerらは、赤ちゃんの顔写真を加工して、丸い顔・高い額の写真(ベビースキーマが高い)と、細い顔・低い額の写真(低い)を作りました。大学生122人に見てもらうと、高いほうが「かわいい」、「世話をしたい」と強く評価されました[3]。実際の赤ちゃんの顔写真で調べた最初の実験的な証拠とされます。ただし、これは評価の実験で、本当に世話をしたわけではありません。

別の研究は、目の大きさを最大±15%変えた写真を、大人と赤ちゃん、さまざまな表情で見てもらいました。目が大きいほど「かわいい」と評価され、笑顔のほうがかわいいと評価されました[4]。

面白いのは、上限の理由です。15%を超えて目を大きくすると、目が顔の輪郭からはみ出したり、眉に重なったりして、不自然になります。そのため、変化は15%までにしたと述べられています。この研究は、24人と14人という小さな規模でした。「大きいほど、限りなくかわいい」わけではないようです。

ところで、こうした「かわいい」は、言葉で答える前に、脳のほうがすでに反応しているのでしょうか。

評価実験の代表が、Glockerら(2009)の研究である。赤ちゃんの顔写真を加工し、ベビースキーマの高い顔(丸い顔・高い額)と低い顔(細い顔・低い額)を作り分け、大学生122人に評価させた。高い顔のほうが、「かわいい」という評価も、世話をしたいという動機の評価も強かった[3]。実際の赤ちゃんの顔での、最初の実験的な証拠とされる。ただし、評価は質問への回答で、実際に世話をしたのではない。

特徴のなかでも「目」に焦点を当てた研究では、目の大きさを±15%変えた写真が、大人・赤ちゃん、どの表情でも、目が大きいほどかわいいと評価された。表情では、笑顔のほうが高く評価された[4]。

ここで重要なのは、変化の幅に上限が置かれた理由である。15%を超えて拡大すると、目が顔の輪郭からはみ出す、眉と重なるなど、不自然な見え方になる。そのため上限を15%にしたと述べている。実験の規模も、実験1が24人、実験2が14人と小さい。したがって、この結果は「目が大きいほど、無限にかわいくなる」ことを示すのではなく、自然に見える範囲では大きいほうが好まれた、と読むのが妥当である。

しかし、評価は言葉での回答にすぎない。かわいいと言葉にする前に、脳がどう反応しているのかは、別の方法で調べる必要がある。

4. 見た しゅんかんに、のうは どう うごく?

4. 0.13秒で脳が反応する? 子どもの評価にも似た傾向があるのか

4. 脳磁図が示した約130ミリ秒の反応と、子どもの視線

のうの はたらきを しらべる きかいを つかった けんきゅうが あります。12人の おとなに、あかちゃんの 顔と おとなの 顔を 見て もらいました[5]。

すると、あかちゃんの 顔を 見た ときだけ、0.13びょうくらい あとに、「ごほうび」に かかわる のうの ぶぶんが はたらきました。まばたきより、ずっと はやい じかんです。

ただし、12人だけの ちいさな けんきゅうです。「ほんのうだと わかった」とは 言えません。

3さいから 6さいの 子ども 50人も、いろいろな どうぶつの 顔の しゃしんを 見ました。顔を まるく した ほうが「かわいい」と 言われ、目の ところを 見る じかんも ながく なりました[6]。

言葉で答える前の反応を調べた研究があります。Kringelbachらは、大人12人に脳磁図という方法で、赤ちゃんの顔と大人の顔を見てもらいました。すると、赤ちゃんの顔を見たときにだけ、約0.13秒後に、内側眼窩前頭皮質という部分が反応したそうです[5]。この部分は、「ごほうび」に関わる場所とされています。

研究者たちは、ローレンツの考えの神経的な基盤を示すのではないかと述べました。ただし、12人(うち9人は親ではない人)の小さな研究なので、「本能が証明された」とは言えません。

子どもでも似た傾向があります。Borgiらは、3〜6歳の子ども50人に、人の大人・赤ちゃん、犬・子犬、猫・子猫の顔を加工した写真を見せました。どの種でも、ベビースキーマを高くした顔のほうがかわいいと評価され、視線の46%は目に向かっていました[6]。これも、生まれつきの証明ではありません。

人の顔の話が続きました。では、顔のないものや、動物ではないものでも、かわいいと感じるのでしょうか。

言語による評価の前の反応を測ったのが、Kringelbachら(2008)の脳磁図(MEG)研究である。成人12人(女性7人・男性5人、9人は親ではない)に赤ちゃんと大人の顔を見せると、赤ちゃんの顔にだけ、約130ミリ秒(約0.13秒)後に内側眼窩前頭皮質(ごほうびに関わる領域)が反応した。著者らは、ローレンツの説を支える神経的な基盤を示唆すると論じた[5]。しかし、12人という小さな標本なので、「本能が証明された」という結論は導けない。

子どもでも、傾向は似ている。Borgiら(2014)は、3〜6歳の英国の子ども50人に、人の大人・赤ちゃん、犬・子犬、猫・子猫の顔の加工写真を見せた。どの種でも、ベビースキーマを高くした顔がよりかわいいと評価され、目の部分を見る時間の割合も高かった(視線全体の46%が目)[6]。だが、3〜6歳という年齢では、経験の影響を分けられない。このため、「生まれつき」の証明にはならない。

顔の写真を使った研究が続いたので、次に、顔のないものにも当てはまるのかを見る。

5. ぬいぐるみでも、かわいいと おもうの?

5. ぬいぐるみに触れると、もっとかわいく見える?

5. ぬいぐるみでも、かわいく見えるのか ── 日米の調査と、目の位置の問い

おおさかだいがくの 入戸野さんたちは、にほんと アメリカの 人、あわせて 400人ほどに、パンダや トリケラトプスの ぬいぐるみの しゃしんと、クッションの しゃしんを 見て もらいました[7]。

ぬいぐるみの ほうが、クッションより かわいいと 思われました。しかも、人が さわって いる ものの ほうが、かわいく 見えました。さわって いる 人も、かわいく 見えた そうです。

でも、さわる ことの ちからは、あかちゃんらしい 形の ちからより ちいさかった そうです。

ぬいぐるみの 目の いちだけを かえた じっけんは、この メモの しりょうには ありませんでした。だから、「いちが ちがうと ひょうじょうが かわる」と 言い切る ことは できません。

大阪大学の大橋紅音さんと入戸野宏さんの研究チームは、2026年に、日本語話者198人と米国の英語話者199人に、ウェブ調査をしました。パンダやトリケラトプスのぬいぐるみ(ベビースキーマが高いもの)と、クッション(低いもの)の写真を見てもらっています[7]。

その結果は、日本でも米国でも同じでした。ベビースキーマの高いものは、低いものよりかわいいと感じられ、人が触れているものは、触れていないものよりかわいいと感じられました。さらに、触れている人も、かわいく見えたそうです。ただし、触れることの効果は、ベビースキーマの効果より小さいものでした。

ここで、ぬいぐるみの目の位置が少し違うだけで表情が変わる、という疑問に戻ります。今回集めた資料には、ぬいぐるみの目の位置だけを変えて調べた実験は見当たりませんでした。人の顔での結果(目の大きさとかわいさ)からは連想できますが、今のところ仮説です。

では、ベビースキーマは、本当に生まれつきの本能なのでしょうか。

大阪大学の大橋・入戸野(2026、PLOS ONE)は、日本語話者198人と米国の英語話者199人にウェブ調査を行い、ベビースキーマの高いモノ(パンダ・トリケラトプスのぬいぐるみ)が、低いモノ(クッション)よりもかわいいと感じられること、人が触れているモノのほうが触れていないモノよりもかわいく、さらに触れている人までかわいく見えることを、日米共通の結果として報告した[7]。触れる効果は、ベビースキーマの効果より小さい。

この調査は、ぬいぐるみを対象にしたものの、「目の位置」を操作したものではない。人の顔で目の大きさの効果が示されている(3章)ことと、ぬいぐるみの表情の違いを結びつけたくなるが、それは今のところ仮説にとどまる。

ここまでの実験は、かわいさが人の判断や注意にはっきり影響することを示している。では、それは「生まれつき備わった仕組み」といえるのか。総説は、その点に疑問を投げかけている。

6. 「うまれつき」と 言い切れる?

6. ベビースキーマは、生まれつきの本能と言えるのか

6. Kawaguchi & Waller(2024)による、説の限界の指摘

ここまで 見て くると、「かわいいと 思うのは、うまれつきの ほんのうだ」と 言いたく なります。

ところが、2024ねんに、ある けんきゅうしゃたちが「うまれつきだと する こんきょは、まだ たりない」と 書きました[8]。

ことばの つかい方が けんきゅうごとに ちがう こと、ちがう どうぶつで くらべた データが とても すくない こと、のうを うつした けっかも そろわない こと、などが りゆうです。

だから、「かわいい」の ひみつは、まだ けんきゅうの とちゅうです。あなたが 見つける ことも できるかも しれません。

ここまでの研究を見ると、「かわいいと感じるのは、生まれつきの本能だ」と言いたくなります。しかし、2024年に発表された総説は、慎重でした。KawaguchiとWallerは、ベビースキーマを「生まれつきの解発刺激」とみなす根拠は不十分だと指摘しています[8]。

理由は、研究ごとに用語の使い方が不統一なこと、種をまたいだ比較のデータが「目立って欠けている」こと、赤ちゃんへの好みが現れる年齢の結果が研究で割れていること、脳画像の結果も一致していないことなどです。

丸い顔や大きな目が、注意や世話したい気持ちと結びつく傾向は、複数の実験から見えてきました。けれども、それが生まれつきの仕組みなのか、育つ中で身につくのかは、まだ答えが出ていないようです。

ここまでの結果は、ベビースキーマが評価・注意・脳活動に関わることを示す。しかし、Kawaguchi & Waller(2024、Proc. R. Soc. B)は、これを「生まれつきの解発刺激」とみなす根拠は不十分だと指摘した[8]。

その理由は、用語の使い方が研究間で統一されていないこと、主張を支えるのに必要な種をまたいだ比較データが「目立って欠けている」こと、乳児への好みが現れる年齢の結果が割れていること、脳画像の結果も一致していないことである。この指摘の詳細は、原文で改めて確認することが望ましい。

したがって、各実験が示したのは「丸い顔や大きな目が、評価・注意・世話したい気持ちと結びつく傾向」までであり、それが生得的か、経験を通じて身につくのかは、この分野でまだ決着していない。

「かわいい」を、じぶんで たしかめて みよう

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

きょう できる こと

かみに まるい 顔を 3まい かきます。目の 大きさと いちを、すこしずつ かえます。ならべて、どれが かわいいか、えらんで みましょう。どうして そう おもったか、ひとこと かいて おくと、あとで おもしろいです。

でかけて できる こと

おみせの ぬいぐるみを 見て、目が 大きい ものと ちいさい ものを くらべて みましょう。

今日できること

紙に丸い顔を3枚描き、目の大きさや位置を少しずつ変えて並べてみてください。どれがかわいく見えるか、なぜそう思うかをメモすると、この記事の実験の気分が味わえます。

出かけてできること

お店や博物館でぬいぐるみを見て、目の大きさや位置が違うと、印象がどう変わるかを見比べてみるのも一つの方法です。

資料を読む

入戸野宏さんらの「かわいい」の研究は、出典欄の大阪大学の発表など、日本語の資料から読みはじめられます。

今日できること

紙に丸い顔を3枚描き、目の大きさと位置だけを変えて並べ、どれがかわいく見えるかをメモしてみるとよい。3章の「上限」がどこにあるか、自分の目で探る体験になる。

出かけてできること

ぬいぐるみや人形の目の位置と、表情の印象を見比べてみる。ここで得た印象は、実験結果ではなく、一例の観察にとどまる。

資料を読む

日本語で読めるのは、出典欄の大阪大学の発表(入戸野宏らのぬいぐるみの研究)である。読んだうえで、3章の「上限」を自分で描いた顔で探ると、「かわいさの効果」と「その限界」の両側から考えられる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

今回は、ベビースキーマの提唱年は二次資料、実験結果は各論文の抄録・本文と大学の発表資料を確認した。ローレンツの原典と、ぬいぐるみの目の位置の実験は、資料が見つかっていない。

  1. Nittono et al. (2012) The Power of Kawaii, PLoS ONE https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0046362 (かわいい画像と課題の成績)
  2. Konrad Lorenz Institute, Publications by Konrad Lorenz https://klf.univie.ac.at/fileadmin/user_upload/p_klf/Publications_by_Konrad_Lorenz.pdf (1943年の論文の書誌)
  3. Glocker et al. (2009) Baby schema in infant faces, Ethology(ペンシルベニア大学リポジトリの抄録) https://repository.upenn.edu/cog_neuro_pubs/11 (ベビースキーマの特徴・写真加工の評価実験)
  4. Eye Size Affects Cuteness in Different Facial Expressions and Ages(PMC) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8786738/ (目の大きさとかわいさ・変化の上限)
  5. Kringelbach et al. (2008) A specific and rapid neural signature for parental instinct, PLoS ONE(PMC) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2244707 (赤ちゃんの顔への脳の反応)
  6. Borgi et al. (2014) Baby schema in human and animal faces induces cuteness perception and gaze allocation in children, Frontiers in Psychology https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2014.00411/full (子どもの評価と視線)
  7. 大阪大学 プレスリリース(2026)ぬいぐるみと「かわいい」の日米調査 https://digitalpr.jp/r/130607 (ぬいぐるみ・触れる効果)
  8. Kawaguchi & Waller (2024) Proceedings of the Royal Society B(PMC) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11285920/ (ベビースキーマ説の限界)

なおした ところ

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