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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

うみの そこの 石は、ばしょに よっては 100まんねんで 1cmほどしか そだたない

海底面では100万年で約1cmしか育たない石を、日本は取りに行くのか

100万年で約10mmの成長速度をもつマンガンノジュールと南鳥島沖のレアアース泥:深海資源の開発に残る課題

分野:海・釣り

うみの そこに ころがる 石は、うみの そこの 上では 100まんねんで 1cmほどしか そだちません(ばしょに よって ちがいます)。その 石の ちかくの ふかい うみで、日本は 6000mの ふかさから どろを すい上げる しけんを しました。

そんな ゆっくりの 石や どろを、とって いいのでしょうか。だれが きめるのでしょうか。この メモでは、石と どろ、そこに すむ いきもの、せかいの ルールを たどって、それが わかります。

海の底にころがるジャガイモのような石は、海底の表面では100万年でおよそ1cmしか育たないといわれます(場所によって幅があります)。その石が多い海域の近くで、日本は水深約6000mの海底から、レアアースを含む泥を船の上まで引き上げる試験をしました。

育つのに気が遠くなる時間がかかるものを、取ってよいのでしょうか。そこには生きものがいるのでしょうか。ルールはだれが決めるのでしょうか。この記事では、石、泥、深海の生きもの、国際ルールの順に、深海資源の開発が今どこまで来ているかが分かります。

海底に転がるマンガンノジュールは、堆積物の上では100万年あたり約10mmという遅さで成長するとされる(場所と条件で幅がある)。ところが2026年2月、日本の探査船「ちきゅう」は、南鳥島沖の水深約6000mから、レアアースを含む泥を船上に引き揚げた。

成長に長い時間がかかる資源を、海の底から取ることは何を意味するのか。そこにはどんな生きものがいて、取る側のルールはどこまで決まっているのか。この記事では、ノジュール、日本近海の資源量、試験採取、生態系、国際海底機構の規則づくりを順に押さえ、深海資源開発が今どこまで来ているかが分かる。

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1. うみの そこの 石は、どうやって そだつの?

1. 海の底のジャガイモのような石は、どう育つのか

1. マンガンノジュールはどう成長し、何を含むのか

うみの そこには、ジャガイモぐらいの まるい 石が たくさん ころがって いる ところが あります。「マンガンノジュール」と よばれる もので、おおきさは、よこが 数センチから 十数センチ ほどです。

石の まんなかには、小さな いわの かけらなどが あります。そのまわりに 鉄てつや マンガンが すこしずつ くっついて、たまねぎの ように 何そうにも かさなって いきます。

ふかさは 3000mから 6000mの、まっくらで しずかな ところです。そだつ はやさは、うみの そこの 上では 100まんねんで 10mm ぐらい。じょうぎの 1cmを 見て ください。この ながさに、100まんねんも かかる ことが あるのです。ただし、ばしょや じょうけんで ずいぶん ちがうと いわれます。

この 石には、銅どうや ニッケル、コバルトという 金属きんぞくが たくさん ふくまれて います。そこで、「その 石を とれないか」と 考える ひとが でて きました。

マンガンノジュールは、直径が数cmから十数cmの、丸いかたまり(団塊)です。中心には岩のかけらなどがあり、そのまわりに鉄とマンガンの酸化物が同心円状に積み重なって大きくなります[1]。

あるのは、水深3000〜6000mの広い海底(深海平原)です。成長の速さは、海底の表面では100万年あたり約10mmと紹介されています。堆積物の中では10〜100mmとされ、場所や条件による幅があります[2]。海底の表面にある石では、定規の1cmが100万年ぶんの成長にあたるわけです。数字は「約」で、幅があると考えてください。

注目されるのは、この石が銅どう・ニッケル・コバルトを多く含むことです[1]。育つのに時間がかかる石が、資源として狙われる。では、日本の近くの海には、どれくらいあるのでしょうか。

マンガンノジュールは、直径数〜十数cmの球状の団塊である。岩のかけらなどを核として、その周囲に鉄・マンガンの酸化物が同心円状に沈着して成長し、銅・ニッケル・コバルトなどを豊富に含む[1]。

マンガンノジュールは、通常、水深3000〜6000mの深海平原に分布し、成長はきわめて遅い。海底面にあるものは100万年あたり約10mm、堆積物に埋もれた部分では10〜100mmという数字が示されている[2]。このため、取ったものが自然に補われるのを待つことは現実的でなく、取れば取った分だけ減ると考えるのが自然である。場所と条件で幅があるため、1つの固定値として扱うべきではない。

では、こうした石が日本の近くにどれほどあるのか。ここで話が南鳥島に移る。

2. 日本の うみにも、その 石は あるの?

2. 南鳥島の近くの海底には、どれくらいの石があるのか

2. 南鳥島周辺のノジュールの推定量は、何を意味するのか

2024ねんの 6がつ、日本ざいだんと 東京大学大学院が、南鳥島の ちかくの うみで、この 石が たくさん 見つかったと 発表はっぴょうしました。

ひろさは およそ 1万へいほうキロメートル。東京都の 4ばいより ひろい うみの そこです。水の ふかさは 5200mから 5700mで、1へいほうメートルに 平きんで 23キログラム あると いわれます。

石の ぜんぶの おもさは、およそ 2おく3000万トンと 見つもられました。コバルトは 日本が 使う りょうの 75ねんぶん ぐらい、ニッケルは 11ねんぶん ぐらいに あたる、と 発表されて います。

ただし、これは 「日本が 1ねんに 使う りょうと くらべたら」という 見つもりです。ほんとうに ぜんぶ とれると きまった わけでは ありません。

2024年6月、日本財団と東京大学大学院は、南鳥島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)で、約1万km²にわたってノジュールが高密度に分布していると発表しました[3]。1万km²は、東京都の面積(約2200km²)の4倍以上です。

水深は5200〜5700mで、1m²あたり平均23kgの密度です。推定される量は約2億3000万トンで、含まれるコバルトは約61万トン、ニッケルは約74万トンとされました[3]。

注目を集めたのは、日本の消費量と比べた数字です。コバルトは約75年分、ニッケルは約11年分にあたるといいます[3]。この「何年分」は、日本の使う量との比較にすぎません。そこにあるものを、すべて取り出せるという意味ではありません。

石がある場所が分かりました。次の問いは、深さ5000m以上の海の底から、どうやって取るのか、です。

日本財団と東京大学大学院は2024年6月、南鳥島周辺の日本のEEZ内に、約1万km²にわたってノジュールが高密度に分布していると発表した。1万km²は東京都の面積(約2200km²)の4倍強にあたる。水深は5200〜5700m、平均密度は23kg/m²で、推定資源量は約2億3000万トンとされる[3]。

含まれる金属としては、コバルト約61万トンが日本の年間消費量の約75年分、ニッケル約74万トンが約11年分にあたるという[3]。ただし、この「何年分」は日本の消費量との比較であって、確定した埋蔵量ではない。推定には、取り出す技術と費用の裏づけが別に要る。数字は「発表によると」の範囲で読む必要がある。

場所と量が分かっても、水深5000m以上の海底から、どう取るのかという問題が残る。そこで、日本は別の試験に進んだ。

3. 6000mの ふかさから、どうやって とるの?

3. 水深6000mの海底から、どうやって泥を吸い上げたのか

3. 水深約6000mからレアアース泥を引き揚げた試験は、何を確かめたのか

2026ねんの 2がつに、日本の たんさ船「ちきゅう」が、南鳥島の おきの 水の ふかさ 6000mぐらいの うみの そこから、どろを ふねの 上まで 引き上げた、と 発表されました。

やりかたは、ながい パイプを うみの そこまで のばして、さきに ついた 「さいくつき」という きかいで どろを とる ほうほうです。ふじ山(3776m)を 1ぽん たてて、さらに 2000m ふかい ところ、というと イメージが わくでしょうか。

この どろには、じしゃくなどに つかわれる レアアースが ふくまれて います。つぎは 2027ねんの 2がつに、1日に 350トンを とる ことを めざす しけんを する よていです。

これは「よてい」で、うまく いくと きまった わけでは ありません。ほんとうに お金に なるのかも、そこで しらべます。

2026年2月2日、JAMSTEC(海洋研究開発機構)などが、探査船「ちきゅう」で南鳥島沖の水深約6000mから、レアアースを含む泥を船上に引き揚げたと発表しました(引き揚げの確認は2月1日)[4]。富士山(3776m)より、さらに2000m以上深い場所です。

方法は、先端に「採鉱機」という筒状の装置をつけた長いパイプを、船から海底まで伸ばすものです[4]。

泥には、ネオジムやジスプロシウムなど15種類のランタノイドに加えて、スカンジウムとイットリウムが含まれています。次の計画は、2027年2月に、1日350トンを目標にした本格的な採掘の実証試験です。採算が合うかどうかも、そこで検討されます[5]。

これは今回の試験採取の発表と今後の予定で、採取量や泥の成分の詳しい結果までは、この記事では述べません。深い海の底から取り出せるかが、まず確かめられた段階です。では、取られる側の海底には何がいるのでしょうか。

2026年2月2日、JAMSTECなどは探査船「ちきゅう」が南鳥島沖の水深約6000mの海底から、レアアースを含む泥を船上に引き揚げたと発表した(引き揚げの確認は2月1日)。方式は、先端に「採鉱機」と呼ぶ筒状の装置を付けた長いパイプを、船から海底まで下ろすものである[4]。

泥に含まれるのは、ネオジム、ジスプロシウムなどランタノイド15元素と、スカンジウム、イットリウムである。計画では、2027年2月に1日350トンを目標とする本格採掘の実証試験を行い、採算性を検討する[5]。

ここで押さえるべきは、これが「試験採取」であり、計画も予定の段階だという点である。深さ約6000mは富士山の約1.6倍にあたる。パイプを伸ばして泥を引き揚げられたことは技術上の一歩だが、毎日350トンを続けて取り出し、費用に見合うかは、今後の実証で判断される。

取り出せるかどうかの問いの次には、取る海底に何がいるのか、という問いが来る。

4. その うみの そこには、だれが すんでいるの?

4. 石がある海底には、どんな生きものがいるのか

4. ノジュールがある海域の生態系は、どこまで分かっているか

うみの そこは、まっくらで、なにも いない ところだと おもう ひとも いるかも しれません。ところが、ハワイと メキシコの あいだの たいへいようの うみで ちょうさすると、5000しゅるい いじょうの どうぶつが 見つかりました。

その うち、およそ 9わり(88〜92%と 見つもられて います)は、見つかったけれど、まだ かがくの うえでの 名まえが ついて いない しゅるい だと いわれます。

べつの ちょうさでは、見つかった しゅるいの 半ぶん いじょうが、石に たよって いました。石の 上に くっついて くらす いきものが いるのです。石は、ほる とき に とりのぞかれる ぶぶんでも あります。

この ことから、「石を とる」ことは、そこで くらす いきものの すみかにも かかわる、と かんがえられて います。

ハワイとメキシコの間の太平洋にある、クラリオン・クリッパートン海域(CCZ)は、ノジュールが多い場所として知られます。ここで2023年、ロンドンの自然史博物館のRabone(ラボーン)らが、5000種を超える動物が見つかったと、科学雑誌で報告しました。推定88〜92%が、まだ科学的な名前がつけられていない種だったとされます[6]。

ハワイ大学のAmon(エイモン)らの調査では、確認された種の半分を超える種がノジュールにたよっていました。ノジュールは、採掘のときに取り除かれる部分でもあります[7]。

つまり、取る石は、そこで暮らす生きものの「家」でもあるのです。資源の調査と同じくらい、生きものの調査も大切になります。この調査は南鳥島沖ではなく別の海域で行われました。名前のついていない種も多く、採掘でどの生きものがどれほど影響を受けるかは、十分には分かっていません。

ところが、石には、もうひとつ意外な顔がありました。

クラリオン・クリッパートン海域(CCZ、ハワイとメキシコの間の太平洋)では、自然史博物館のRaboneらが2023年に報告したとおり、5000種を超える動物が確認され、推定88〜92%がまだ科学的な名前がつけられていない種(未記載種)だった[6]。「推定」の幅を含めて読む数字である。

採掘との関係で重要なのは、生態系の中でノジュールが果たす役割である。ハワイ大学のAmonらの調査では、CCZで確認された種の半分超がノジュールに依存しており、ノジュールは採掘過程で取り除かれる部分でもあった[7]。つまり、資源そのものが、生きものの生息場所をなしている。

この海域は南鳥島沖とは別の場所であり、結果をそのまま日本近海に当てはめることはできない。ただ、深海でノジュールの取り出しを考える際に、何を調べておくべきかを示す例になる。そして、このノジュールには、さらに意外な性質が報告された。

5. まっくらな うみの そこで、さんそが ふえた?

5. 光の届かない海底で、酸素が増えた?

5. 暗い海底で酸素が増えた:ノジュールが生むという仮説

2024ねんの 7がつ、イギリスの スコットランドの けんきゅうグループが、ふしぎな ことを ほうこくしました。ひかりが とどかない CCZの うみの そこで、酸素さんそが 2日で、まわりの 3ばい いじょうに ふえた と いうのです。

ひかりが ない ところでは、ふつう、酸素さんそを つくる はっぱのような はたらきは できません。そこで、石の ひょうめんに でる 電圧でんあつ(さいだい 0.95ボルト)で、うみの 水が 分かれて いるのかも しれない、という かんがえが 出ました。

でも、ここまでは「かもしれない」の はなしです。まだ きまった わけでは ありません。

もし ほんとうなら、石を とる ことで、そんな ふしぎな はたらきも なくなるかも しれません。だから、とる まえに もっと しらべたい、という ひとが います。

2024年7月、スコットランド海洋科学協会(SAMS)のSweetman(スウィートマン)らは、CCZのノジュールに覆われた海底で、暗い深海なのに酸素が2日間で背景濃度の3倍を超えて増えた、と報告しました[8]。

光がなければ、植物のような光合成はできません。そこで研究者たちは、ノジュールの表面に最大0.95Vの電圧が生じ、海水を電気分解して酸素を生んでいるのではないか、という仮説を出しました[8]。

ただし、これはまだ仮説の段階です。確定した答えではなく、ほかの研究で確かめることが必要です。それでも、ノジュールが酸素を生む仕組みに関わる可能性も報告されました。確かめられれば、採掘の前に調べることがさらに増えます。

調べる時間が必要なら、取ってよいかを、だれが、いつ決めるのでしょうか。

2024年7月、スコットランド海洋科学協会(SAMS)のSweetmanらは、CCZのノジュールに覆われた海底で、光のない環境にもかかわらず、酸素濃度が2日間で背景の3倍超に増加したことを報告した[8]。通常、酸素は光合成で生まれるが、この環境では光が届かないため、別の仕組みが疑われる。

著者らは、ノジュール表面に最大0.95Vの電圧が生じ、これが海水の電気分解を引き起こしている可能性を挙げた[8]。ただし、これは仮説であり、機構は確定していない。観測が1つの海域に限られるため、一般化には追加の研究が要る。

ノジュールが酸素を生むかどうかは、まだ確定していない。観測と仕組みの説明には追加の研究が要る。ここで大事なのは、取ろうとしている石について、分かっていないことがまだ多いという点である。生息場所としての役割(前章)に、物理化学的な働きの可能性が加わった。取る前に調べたいことが増えると、次の問いは、取ってよいのかを誰が、どのような手続きで決めるのか、になる。

6. とって いいか、だれが きめるの?

6. 深海底の資源を取ってよいか、だれがルールを作るのか

6. 国際海底機構は、深海底の採掘規則をどこまで固めたのか

どこの 国の かんかつにも 入って いない ふかい うみの そこの しげんを かんりする ために、「こくさいかいていきこう」(ISA)が あります。1994ねんに、せかいの 国が くわわる きまりの もとで できました。171の 国と EUが 入って います。

この ばしょの しげんは 「人るい ぜんたいの もの」と され、いまの ところ、ゆるされて いるのは 探査たんさ(しらべる こと)の 契約けいやくだけです。ほんとうに ほる ことは、まだ みとめられて いません。

2026ねんの 3がつの かいぎでは、きまりの のこりの 32の もんだいの うち 29を はなしあいました。のこりは 3つで、つぎの かいぎは 7がつの よていと されて いました(3がつの じてんの はなしです)。

ISAが 見る ところは、国の はんいの そとの うみです。日本の 南鳥島の おきは 日本の 海なので、ばしょが ちがう ことにも ちゅうい して ください。

国の管轄の外にある深海底(「区域」と呼ばれます)の鉱物資源は、国際海底機構(ISA)が管理します。ISAは1994年に国連海洋法条約のもとで作られ、171か国とEUの計172が加盟しています[9]。

区域の資源は「人類全体のもの」とされ、将来の世代の利益にもなるように管理するものと説明されています。今のところ許可されているのは探査たんさの契約けいやくだけで、商業的な採掘は承認されていません。探査契約は、本稿執筆時点で21の契約者・31の契約地域、面積は144.5万km²で、区域の0.7%にあたります[9]。

採掘を認めるための規則案は、まだ完成していません。2026年3月9〜19日の理事会(第31会期第1部)では、残る32の課題のうち29を議論し、遵守委員会の設置などが進みましたが、3つの課題が残りました。第2部は7月の予定とされていました[10]。ここに書いたのは3月19日時点の状況です。

ISAが受け持つのは国の管轄の外の海底で、日本の排他的経済水域にある南鳥島沖とは、場所の位置づけが違います。それでも、深海を取るかどうかは、世界の関心事です。

国際海底機構(ISA)は、国の管轄の外にある深海底(「区域」)の鉱物資源に関わる活動を組織し、管理する機関で、1994年に国連海洋法条約のもとで設立された。加盟は171か国とEUの計172である[9]。

区域の鉱物資源は人類全体に属し、現在及び将来の世代の利益のために管理される、と位置づけられる。このため、現在許可されているのは探査契約のみで、商業的な採掘(開発)は承認されていない。探査契約は21の契約者・31の契約地域で、面積は144.5万km²、区域の0.7%にあたる(本稿執筆時点)[9]。

では、採掘を認める規則はどこまで固まったのか。2026年3月9〜19日のISA理事会(第31会期第1部)は、採掘規則案の残る32課題のうち29を議論し、遵守委員会の設置などが進んだ。3課題が残り、第2部は2026年7月の予定とされていた[10]。ここに書いたのは3月19日時点の状況である。規則は未完成であり、採掘の承認はない。

なお、ISAの所管は国の管轄外の「区域」であり、南鳥島周辺の日本のEEZは別の枠組みに属する。日本の試験と、国際ルールづくりは、同じ問いの別の側面として並んで進んでいる。

7. じぶんでも しらべて みたく なったら

7. 自分でも調べてみたくなったら

7. 自分でも調べてみたくなったら

きょう できる こと

じょうぎで 1cm(10mm)の ながさを はかり、かみに せんを ひきましょう。この ながさが、うみの そこの 石が 100まんねんかけて そだつ ながさの めやすです。

ちずで さがす

ちきゅうぎや ちずちょうで、南鳥島と ハワイ、メキシコを さがして みましょう。南鳥島から ハワイ、南鳥島から メキシコまで、ちずで きょりを くらべて みましょう。

しらべる とき

こくさいかいていきこうの はなしは、おうちの ひとと いっしょに、日本語の ニュースや、東京大学の ページを よんで みましょう。

今日できること

定規で1cm(10mm)の長さを測って、紙に線を引きます。海底の表面の石が、100万年かけて育つ長さの目安です。この1cmを見ながら、「ほんの少しのために、どのくらい待つのか」を考えてみてください。

地図で探す

地球儀や地図帳で、南鳥島とハワイ、メキシコの位置を探します。南鳥島は日本の東の端にあたる島です。どれくらい離れているか、指で距離を比べてみましょう。

資料を読むなら

東京大学の解説[1]は日本語で読めます。報道の記事[3][4]とあわせて読むと、数字の出どころが分かります。

今日できること

定規で1cm(10mm)を測り、100万年あたりの成長の目安として見つめてみるとよい。海底面のノジュールは約10mm、堆積物の中では10〜100mmという幅があり[2]、その幅が何に由来するのかを考えることが、次の問いにつながる。

資料を読むなら

日本語で読めるものとして、東京大学の解説[1]、日本財団・東京大学の発表を伝える報道[3]、ちきゅうの試験を伝える記事[4][5]がある。これらを読み比べ、試験採取(泥を引き揚げられるか)と、商業採掘(採算と環境への影響を踏まえて続けるか)が何のちがいなのかを、自分の言葉で整理してみるとよい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文で使った資料です。数字は、資料の発表時点のものです。

  1. 東京大学 マンガンノジュール解説. https://haseko-kuma.t.u-tokyo.ac.jp/box/box14-2 (ノジュールの形と成分)
  2. GeoExPro, Seabed Minerals. https://geoexpro.com/deep-sea-potato-fields/ (成長の速さ・水深)
  3. nippon.com, 日本財団・東京大学の発表を伝える記事. https://www.nippon.com/ja/news/l00332/ (南鳥島周辺の推定量)
  4. 時事ドットコム(2026年2月2日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2026020200469&g=pol (ちきゅうの試験採取)
  5. 科学技術振興機構 サイエンスポータル. https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20260206_n01/ (泥の成分と次の計画)
  6. Bulletin of the Atomic Scientists(2023年6月). https://thebulletin.org/2023/06/scientists-identify-over-5000-new-species-at-future-deep-sea-mining-site/amp/ (CCZの新種の推定)
  7. ハワイ大学SOEST ニュース. https://www.soest.hawaii.edu/soestwp/announce/news/abundant-and-diverse-ecosystem-found-in-area-targeted-for-deep-sea-mining (ノジュールにたよる生きもの)
  8. Evidence of dark oxygen production at the abyssal seafloor, Nature Geoscience(2024). https://pure.uhi.ac.uk/en/publications/evidence-of-dark-oxygen-production-at-the-abyssal-seafloor/ (暗い酸素の観測)
  9. 国際海底機構(ISA), Q&A for media. https://isa.org.jm/faq-for-media/ (ISAの役割・探査契約)
  10. 国際海底機構(ISA), 理事会ニュース(2026年3月19日). https://isa.org.jm/news/the-council-of-the-international-seabed-authority-advanced-negotiations-on-the-mining-code/ (採掘規則案の進み具合)

なおした ところ

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