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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ひが てんじょうに とどいたら、どうして にげるの?

台所の火事は、炎が天井に届く前にやめて逃げる。その線引きの理由は何か

初期消火の限界はなぜ「炎が天井に届くまで」なのか:天ぷら油・消火器の放射時間・煙の速さ・住宅用火災警報器

分野:技術

ひが でたとき、けむりは、あるく はやさより はやく うえへ のぼる ことが あります。だから、ひが てんじょうに とどく まえに、けすのを やめて にげる きまりが あるのです。

では、「ここまでなら けして いい」という せんは、どう きまって いるのでしょう。この ページでは、にげる めやすと、そのわけが わかります。

火事のとき、煙は上へ向かって毎秒3〜5メートルも進むことがあり、これは歩く速さより速いと、消防の資料にあります。台所の鍋の火が小さく見えても、消せるかどうかの線引きが「炎が天井に届くまで」とされているのは、このためです。

では、その線は、どんな順番で見えてくるのでしょうか。この記事を読むと、天ぷら油の火がつく時間、消火器が使える長さ、煙の速さ、警報器の役目がつながって、逃げる判断の目安が分かります。

煙は水平には毎秒約0.5メートルだが、垂直方向には毎秒3〜5メートルに達し、歩く速さを上回る。これは目安で、建物によって変わる[6]。初期消火の限界が「炎が天井に届くまで」とされる背景には、この速さの差がある。

では、消火器の使える時間はどれほどで、天ぷら油は何分で火がつく温度になり、警報器は何をどこまで変えるのか。このメモを読むと、初期消火の目安を支える数字と条件、そして数字の限界が分かる。

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1. なべの あぶらは、なんぷんで ひが つくの?

1. 天ぷらを揚げている途中で、目を離したら何分で火がつくのか

1. 天ぷら油は、強火で何分で自然に発火する温度に達するか

おうちで てんぷらを あげている とちゅうに、でんわが なったとします。ちょっとだけ、と おもって その ばを はなれると、あぶらは どんどん あつく なります。

しょうぼうの しりょうでは、あぶらを つよい ひで あたためると、5ふんから 10ぷんくらいで、じぶんで ひが つく おんどに なる ことが あると あります[1]。その おんどは 370ど です。あぶらが すくないと、おんどは もっと はやく あがります。

だから、りょうりの さいちゅうは、その ばを はなれない ことが いちばんの たいさくだと いわれます[2]。

電話が鳴っただけの、数分間

天ぷらを揚げている最中に、玄関のチャイムが鳴ったとします。ほんの少しのつもりで台所を離れると、鍋の油は温度を上げ続けます。製品評価技術基盤機構(NITE)の資料によると、油は強火にかけて約5〜10分で、自然に火のつく温度(370℃)に達します[1]。油の量が少ないほど温度の上がり方は急です。これは強火の目安で、鍋や油の量で変わります。

西宮市消防局の資料も、油は約340〜370℃で発火し、火にかけて数分後に火災になることがあると述べ、いちばんの対策は調理中にその場を離れないことだとしています[2]。

水をかけてはいけない理由

燃えている油に水をかけると、水が急に気体になって、油が広い範囲に飛び散り、まわりに燃えやすいものがあれば延焼を招きます[2]。慌てて水をかけたくなる場面ですが、ここは水を使わないほうがよい代表例です。

ガスこんろには、鍋底の温度が約250℃になると自動で火を消す「調理油過熱防止装置」がついたものがあります[1]。ただし、この装置のついたバーナーだけの働きで、油が少ないときなどは十分に働かない場合もあります。油の量を守り、調理中はこんろから離れないことが大切です。では、もし火が出てしまったら、何を使うのでしょうか。

天ぷら油火災は、油の温度が自然発火温度に届くまでの時間が短いことが核心である。NITE の資料では、油は強火で加熱後およそ5〜10分で自然に発火する温度(370℃)に達するとされ、油量が少ないほど温度は急に上がる[1]。西宮市消防局は、油は約340〜370℃で発火し、火にかけて数分後に火災になることがあると説明する[2]。5〜10分は強火の目安であり、油の量や鍋の状態で変わる点に注意が必要である。

では、そのとき水をかけてよいか。水はかけない。燃えている油に水をかけると、水が急激に気化して油が広範囲に飛散し、周囲に燃えやすいものがあれば延焼拡大を招く[2]。だから対策の中心は、消し方より「その場を離れない」ことに置かれる。

設備の面では、調理油過熱防止装置が、鍋底の温度が約250℃になると自動で消火する[1]。ただしこれは防止装置つきのバーナーだけの働きで、すべてのこんろに備わっているわけではなく、油が少ないときなどは十分に働かない場合もある。油量を守り、調理中は離れないことが前提である。また250℃という消火温度は、発火温度370℃より低く設定されている。

こうした予防をすり抜けて火が出たとき、次に問われるのは、初期消火にどれだけ時間があるかである。

2. しょうかきは、なんびょう つかえるの?

2. 消火器が使える時間は、思ったより短い

2. 粉末消火器の放射時間は約15秒:機種差と使い方の順序

しょうかきを つかうのは、3つの ステップです。まず、ピンを ぬきます。つぎに、ホースの さきを ひもとに むけます。さいごに、レバーを にぎります[3]。

ところが、ふつうの こなの しょうかきは、10がたで ひを けせる じかんが 15びょうほどです。とどく きょりは、3メートルから 5メートルです[3]。ちいさい ものは、もっと みじかい ことが あります。

15びょうは、かけっこで いえば、すこし はしると おわる くらいの みじかさです。だから、ひに ちかづきすぎず、すこし はなれた ところから ねらって つかいます。

3つの手順と、短い放射時間

消火器の使い方は、安全栓(ピン)を抜く、ホースを火元へ向ける、レバーを握る、の3つです[3]。火に近づきすぎず、少し離れた位置から、徐々に近づいていきます。

直方市の資料では、粉末ABC消火器(10型)の放射時間は約15秒、放射距離は3〜5メートルです[3]。中央区の資料では粉末消火器の放射は7〜14秒とされており、機種で幅があります[4]。「約15秒」は10型の例で、小型のものはもっと短い、という点は覚えておく価値があります。

消火器の場所と、逃げ道の位置

屋内の消火器は、歩行距離20メートル以内に置かれています。これは消防法令上の設置基準で、一般の住宅の部屋ごとに必ずあるわけではありません[3]。

初期消火は、避難路(逃げ口)を背にして行います[5]。もし消せなかったときは、出火した部屋の出入口を閉めて避難します[3]。

では、「消せなかった」とは、どの時点で判断すればよいのでしょうか。

消火器の操作は、安全栓を抜き、ホースを火元に向け、レバーを握る、の3段階である。火に近づきすぎず、少し離れた位置から徐々に近づく[3]。注目すべきは、使える時間の短さである。直方市の資料では、粉末ABC消火器(10型)の放射時間は約15秒、放射距離は3〜5mとされる[3]。一方、中央区の資料は、粉末消火器の放射を7〜14秒と記しており[4]、機種により幅がある。「約15秒」は10型の例示であって、小型のものはさらに短い。

時間が短いのだから、使い方を間違える余裕は小さい。そのため、避難路(逃げ口)を背にして行うこと、無理をせず早めに避難することが、使い方とセットで示される[5]。「ゆっくり慌てず落ち着いて」が合言葉とされるのは、慌てて近づきすぎたり、逃げ道をふさぐ位置に立ったりしないためと読める。

設置面では、屋内の消火器は歩行距離20m以内に置くという基準がある[3]。ただしこれは消防法令上の設置基準であり、一般住宅の室内に必ず備わっているわけではない。家庭では、住宅用強化液消火器やエアゾール式簡易消火具などを備える例が示されている[2]。

消せなかったときは、出火した部屋の出入口を閉めて避難する[3]。では、消せたか消せないかの境目は、どこに引かれているのか。

3. 「てんじょうに とどく」と、なにが かわるの?

3. 初期消火のあきらめどきは、炎が天井に届いたとき

3. 初期消火の限界はなぜ「炎が天井に届くまで」とされるのか

しょうかきで ひを けす ことを、しょきしょうかと いいます。しょうぼうの しりょうでは、ほのおが てんじょうに もえうつったら、もう しょきしょうかは むりだと して、すぐに にげます[4]。

ひが てんじょうに もえうつるまでには、すうふんの あいだが あります。その あいだに けすことが たいせつだと いわれます。ただし、この ふんすうは めやすで、いつも おなじとは かぎりません。けむりが ふえたり、にげみちが あぶなく なったら、てんじょうに とどく まえでも、すぐに にげます。

しょうかきでも おなじで、かべや てんじょうに ほのおが とどくまでに けせなければ、にげます[3]。

「数分」の間に勝負がつく

中央区の資料は、炎が天井まで燃え移ったら初期消火は無理なので、すぐに避難するよう呼びかけています[4]。火が天井に燃え移るまでには数分かかり、その間に消火することが大切とされています。

「3分」や「1〜2分」という数字を目安として紹介する資料もありますが、固定の保証値ではありません。数分というのも目安なので、煙が増えたり逃げ道があぶなくなったりしたら、天井に届く前でも待たずに避難します。

消火器による初期消火も同じ考え方で、壁や天井に炎が達するまでに消せなければ避難します[3]。

線を引く理由は、次の章で見える

では、なぜ「天井」なのでしょうか。火事のときは、炎のほかにもう1つ、人の動きと競うものがあります。煙です。

中央区の資料は、炎が天井まで燃え移ったら初期消火は無理なので、すぐに避難するよう示している[4]。火が天井に燃え移るまでには数分かかるとされ、その間に消火することが肝心である。消火器による初期消火についても、壁や天井に炎が達するまでが限界とされ、消せなければ避難する[3]。

ここで、数字の扱いに注意が必要である。自治体資料には「3分」「1〜2分」といった目安を紹介するものもあるが、固定の保証値ではない。数分というのも目安にすぎず、煙が増えたり逃げ道が危うくなったりすれば、天井に届く前でも待たずに避難する。限界を決める基準が時間ではなく「炎が天井に届いたかどうか」という目で見える状態に置かれている点は、押さえておきたい。

では、なぜ天井が境目になるのか。この点について、本稿の資料は理由までは説明していない。ただ、同じ資料群から、天井に炎が届くほどの火事では、煙の動きが人の動きを上回る、という別の事実が示されている。次章で、その速さを確かめる。

4. けむりは、にげる ひとより はやいの?

4. 煙は、歩く人より速く上へ進む

4. 煙の進む速さは、水平と垂直でどれだけ違うのか

けむりの すすむ はやさは、よこ むきには 1びょうに 0.5メートルくらいです。ところが、うえむきには、1びょうに 3メートルから 5メートルにも なります[6]。

これは、あるく はやさより はやい ことが あります。たかい ところへ のぼる けむりには、ひとは おいつけません。これは めやすで、たてものに よって かわります。

それに、かさいの けむりには、いっさんかたんそなどの どくの ガスが ふくまれます[6]。けむりの なかでは、からだを ひくくして、ぬれた タオルで くちと はなを おおいます。これは、にげる じかんを かせぐ くふうで、タオルを つけたから あんぜん、という ことでは ありません。

横は秒0.5メートル、上は秒3〜5メートル

北九州市消防局の資料によると、煙の広がる速さは、水平方向では毎秒約0.5メートルですが、上方向には毎秒3〜5メートルにもなります[6]。これは一般的な目安で、建物によって変わります。

単純に計算してみると、高さ10メートルを上るのに、秒3メートルなら約3秒、秒5メートルなら2秒ほどです。階段や吹き抜けが、煙の通り道になりやすいのも、こうした速さを知ると想像しやすくなります。

煙の中では、低い姿勢で口と鼻をおおう

火災の煙には、一酸化炭素などの有毒ガスが含まれます[6]。煙の中では、姿勢をなるべく低くし、濡れたタオルなどで口や鼻をおおうよう案内されています。これは、逃げる時間を稼ぐ工夫で、タオルでおおえば安全という意味ではありません。

「炎が天井に届いたら逃げる」という線引きと、この煙の速さを並べると、逃げる時間を残すための線として読めます。ただし、資料はその関係を直接は説明していません。

北九州市消防局の資料では、煙の拡がる速さは水平方向で毎秒約0.5m、垂直方向では毎秒3〜5mにもなり、歩く速さより速いとされる[6]。これは一般的な目安で、建物によって変わる。

この差を単純に当てはめると、長さ20mの廊下を水平に進む煙は約40秒かかるのに対し、高さ10mの吹き抜けを上る煙は、秒3〜5mなら2〜3秒ほどで通り抜ける計算になる。ただし、これは資料の目安値を割り算しただけで、実際の建物での到達時間ではない。垂直方向のほうが、水平方向の6〜10倍の速さである点が、階段や吹き抜けの危険さを考えるうえでの手がかりになる。

煙には、一酸化炭素(いっさんかたんそ)などの有毒ガスが含まれる[6]。煙の中では姿勢をなるべく低くし、濡れたタオルなどで口や鼻を覆う。この方法は、逃げる時間を稼ぐ工夫であって、覆えば安全という意味ではない。

本稿の資料は、天井への延焼と煙の速さの関係を直接結びつけてはいない。ただ、判断基準が「炎が天井に届いたとき」にあること[4]と、煙が歩く速さを上回ること[6]を並べると、初期消火の限界が、逃げる時間を確保するための線として働いていると読める。

5. にげだしたら、どうするの?

5. いったん逃げたら、戻らない

5. 避難の原則:服装にこだわらず、再び建物に戻らない

いったん にげだしたら、ふくそうや もちものに こだわりません。そして、もう いえの なかには もどりません[4]。

いえの なかに にげおくれた 人が いる ときは、すぐに しょうぼうたいいんに しらせます[6]。じぶんで さがしに いっては いけません。

119ばんに でんわを かけると、かじか きゅうきゅうか、ばしょは どこかなどを きかれます。あわてずに、きかれた ことに こたえます。

服装も持ち物も、あとまわし

いったん逃げ出したら、服装や持ち物にこだわらず、再び中に戻りません[4]。取りに戻りたくなるものがあっても、火事の最中に戻るのは、最も避けたい行動の1つです。

家の中に逃げ遅れた人がいる場合は、自分で探しに戻らず、すぐに消防隊員に知らせます[6]。

119番では、聞かれたことに答える

119番通報では、火事か救急か、場所はどこかなどが聞かれます。携帯電話から通報するときは、近くの建物や住居表示板で住所を確かめると伝えやすくなります。聞かれる項目や順序は地域で異なることがあります。慌てず、聞かれたことに答えるのが基本です。

では、そもそも火事に早く気づくには、どうすればよいのでしょうか。

避難の原則は2つに整理できる。第一に、いったん逃げ出したら、服装や持ち物にこだわらず、再び中に戻らない[4]。第二に、逃げ遅れた人がいる場合は、自分で探しに戻るのではなく、すぐに消防隊員に知らせる[6]。

119番通報では、火事か救急か、場所(住所)などが聞かれる。携帯電話からの通報では、近くの建物や住居表示板で住所を確認するとよい。聞かれる項目や順序は地域で異なりうる。要点は、慌てず、聞かれたことに答えることである。

ここまでの初期消火の判断は、すべて「火事に気づいた」ことが前提になっている。就寝中や別の部屋にいるとき、火事に気づく手段は何か。

6. ひに はやく きづくための、けいほうきって?

6. 家の中で火事に早く気づく、住宅用火災警報器

6. 住宅用火災警報器の効果と、10年という寿命

おうちの てんじょうや かべには、「じゅうたくよう かさいけいほうき」が ついている ことが あります。あたらしく たてる いえは 2006ねんの 6がつ1にちから、つける ことが きまりに なりました。ふるい いえは、まちごとの きまりで きめた じきまでに つけます[7]。

しょうぼうちょうの とうけいでは、へいせい21ねんから23ねんの、しっかによる じゅうたくかさいでは、けいほうきを つけている いえは、つけていない いえより、もえた ゆかの ひろさや そんがいが、おおよそ はんぶんに なっています[8]。

けいほうきの じゅみょうは おおよそ 10ねんです。ときどき ボタンや ひもで ならして、でんちぎれや こしょうは とりかえます[7]。

2006年6月から、すべての住宅へ

住宅用火災警報器は、2006年(平成18年)6月1日から、新築住宅で設置が義務づけられました。すでにある住宅は市町村条例で期日が異なり、全国の期限は2011年6月1日(5月末まで猶予)でした。東京都は2004年10月から新築で先行しており、全国一律ではありません[7]。

設置した家は、被害が約半分

消防庁の統計(平成21〜23年の、失火による住宅火災)では、住宅用火災警報器を設置している住宅は、設置していない住宅に比べて、焼損床面積や損害額が概ね半減しています[8]。この「半減」は、統計上の平均の比較で、個々の火事を保証する数字ではありません。

警報器の音で火災に気づいた事例のうち、70%以上は台所からの出火でした。また、その音を聞いて気づくのは、約半数のケースで近隣住民でした[8]。

10年たったら、取り替える

警報器の寿命は概ね10年で、定期的に作動を確認し、電池切れや故障は交換します[7]。設置から10年が経つと、電池切れや電子部品の劣化で、火事のときに鳴らないおそれがあります[9]。交換のときは、火災をより早く知らせる連動型も検討するよう、消防庁が案内しています[9]。

住宅用火災警報器は、2006年(平成18年)6月1日から、新築住宅で設置が義務づけられた。既存の住宅は市町村条例で期日が異なり、全国の期限は2011年6月1日(5月末まで猶予)であった。東京都は2004年10月から新築で先行しており、全国一律に2006年6月というわけではない[7]。

では、効果はどう測られているのか。消防庁の統計(平成21〜23年の、失火による住宅火災)では、警報器を設置している住宅は、設置していない住宅に比べ、焼損床面積や損害額が概ね半減している[8]。ただし、これは統計上の平均の比較であり、個々の火事の結果を保証するものではない。また、警報器の作動で火災に気づいた事例の70%以上は台所からの出火で、その音を聞いて気づくのは約半数のケースで近隣住民である。つまり、警報器の効果は、家の中の人の気づきだけでなく、まわりの人の気づきにも支えられている。

寿命は概ね10年で、定期的な作動確認と、電池切れや故障時の交換が求められる[7]。設置から10年が経過すると、電池切れや電子部品の劣化で、火災時に作動しないことが懸念される[9]。交換時は、家族構成や建物に応じて、火災をより早く知らせる連動型への交換も検討するよう案内されている[9]。

7. おうちで みつけて みよう

7. 家の中で、「天井・消火器・警報器」を探してみる

7. 資料を読む前に、自宅で確かめられること

やってみよう:おうちの 人と いっしょに、けいほうきが どこに あるか さがして みましょう。うえを みあげて、てんじょうや かべの たかい ところを みます。

けいほうきが どこに あるか、ゆかから みあげて さがして みましょう。いすや だいには のぼりません。さがす だけで じゅうぶんです。

しょうかきが あれば、どこに おいて あるかも みて おきます。ひを つかう ことは しないでください。

やってみよう:まず、家の天井や壁の高い場所を見上げて、住宅用火災警報器がどこにあるかを家族と探します。いすや台には乗らず、床から見上げて、場所を確認するだけにしましょう。

次に、家の中で消火器やエアゾール式簡易消火具がある場所を確かめ、そこから台所までを歩いて数えます。ビルなどの屋内消火器の設置基準は、歩行距離20メートル以内です[3]。一般の住宅に部屋ごとの消火器があるという意味ではありませんが、家の距離と見比べると、20メートルの長さが実感できます。火を使う実験は、しません。

もっと知りたいときは、各市の消防局や消防庁のウェブサイトで、家の警報器の説明書と、交換時期の案内を見比べてみてください。

この記事で使った数字は、それぞれ条件つきである。「約15秒」は粉末ABC消火器10型の例で、機種で幅がある[3][4]。「約5〜10分」は強火の目安で、油の量で変わる[1]。煙の毎秒3〜5mも一般的な目安である[6]。自分の家に当てはめて確かめるには、次のことができる。

  • 家の住宅用火災警報器の設置場所を、床から見上げて確認する。いすや台には乗らない。
  • 消火器がある場合は、置き場所から台所まで歩いて数える。設置基準は歩行距離20m以内だが、一般住宅の部屋ごとに消火器があるという意味ではない[3]。
  • 調理油過熱防止装置の有無を、こんろの取扱説明書で確かめる[1]。

やってみよう:上の3つを、家族と一緒に、火を使わずに確認する。原典は、NITE、消防庁、各市消防局の公開資料で、出典欄に挙げた。各資料の年版や内容は更新されることがあるため、最新のものを開いて読み比べるのがよい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

自治体・消防庁・NITEの公開資料のうち、実際に使ったもの。

  1. 製品評価技術基盤機構(NITE)「天ぷら油火災の事故防止」 https://www.nite.go.jp/data/000004244.pdf (油の発火温度と時間、過熱防止装置)
  2. 西宮市消防局「天ぷら油火災」 https://www.nishi.or.jp/kurashi/anshin/shobokyoku/kasaiyobo/konrokasai/tenpura-chui.html (油火災に水をかけない理由)
  3. 直方市消防「消火器」 https://city.nogata.fukuoka.jp/library/yobou/syoukaki.pdf (消火器の使い方・放射時間・設置)
  4. 中央区「初期消火のポイント」 https://www.city.chuo.lg.jp/a0011/bousaianzen/bousai/bousaitaisaku/kunotorikumi/saigaitaisaku/syoki01.html (炎が天井に届いたら避難・戻らない)
  5. 北九州市消防局「初期消火」 https://www.city.kitakyushu.lg.jp/shoubou/file_0023.html (逃げ口を背にする)
  6. 北九州市消防局「避難」 https://www.city.kitakyushu.lg.jp/shoubou/file_0024.html (煙の速さ・有毒ガス・逃げ遅れた人)
  7. 堺市「住宅用火災警報器」 https://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/bosai/shobo/shimin/kasaiyobo/jyutaku_keihouki/kasaikeihoki/index.html (設置義務の時期・寿命)
  8. 消防庁「消防の動き」2412号 住警器設置対策会議報告 https://www.fdma.go.jp/publication/ugoki/assets/2412_18.pdf (警報器の効果の統計)
  9. 消防庁「消防の動き」2905号 住宅用火災警報器の設置・維持管理 https://www.fdma.go.jp/publication/ugoki/items/2905_37.pdf (10年後の交換・連動型)

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更新履歴

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