1. しゃっくりが でたら、みんな なにを するの?
1. 家族の数だけある止め方は、効くのでしょうか
1. 民間の止め方は多いが、確かめられたものは少ない
ごはんの とちゅうで、「ヒック」。すると、おうちの 人が いろいろ いいます。「いきを とめて」「つめたい みずを のんで」「した を ひっぱって」「さとうを なめて」。
では、どれが いちばん きくのでしょうか。じつは、「これが きく」と しっかり しらべて きめた ほうほうは、ほとんど ありません。おいしゃさんの 本でも、いえの 中で する ほうほうの おおくは、「こうなった 人が いたよ」という 報告に もとづいて いると かかれて います[2]。
「こう すると、からだの この ところが かわるから、きくかも しれない」と いえる ほうほうも あります。そのわけは、2つに わけられます。それを しるには、まず しゃっくりが どうやって おきるのかを みて みましょう。
夕食の途中でしゃっくりが出ると、家族がそれぞれ別の止め方を教えてくれる。そんな経験がある人は多いでしょう。息を止める、冷たい水を飲む、舌を引っ張る、砂糖をなめる。どれも昔から言われている方法です。
では、どれが一番よく効くのでしょうか。医学の解説によると、家庭で試される止め方の多くは、「こうしたら止まった」という症例報告や症例集が根拠で、効果を比べる試験で確かめられたものは多くありません[2]。日本の医師の解説も、止め方は個々の報告にとどまり、しっかり研究されたものではないと述べています[4]。
ただ、「効く証拠は弱い」ことと「理屈がない」ことは別です。止め方の中には、体のどこを乱すと反射が止まりそうか、説明できるものがあります。その説明を知るために、まずしゃっくりが起きる道すじを見てみましょう。
家庭で行われるしゃっくりの止め方の多くは、症例報告や症例集に基づくとされ、生理学的な理由づけがあるものも一部にある、というのが救急・内科系の解説の整理である[2]。日本の医師による一般向けの解説も、止め方は「ケースバイケースの報告」で、しっかり研究されたものではないが、危険の少ない方法が多いので試す価値はある、という立場をとる[4]。
つまり、「効く」と言える段階の証拠はまだ乏しい一方で、「なぜ効きそうか」を説明する理屈は存在する。この記事では、その理屈を2つの考え方に分け、それぞれの証拠がどこまで強いかを見ていく。
理屈を理解するには、反射がどこを通って起きているのかを知る必要がある。ここから先は、止め方が「反射の道すじのどこを乱そうとしているのか」で整理される。
2. しゃっくりは、からだの どこで おきて いるの?
2. 止め方が狙っているのは、反射の通り道です
2. 止め方が乱そうとする、しゃっくりの反射の通り道
むねと おなかの あいだには、横隔膜と いう 大きな きんにくが あります。いきを すう ときに うごく きんにくです。しゃっくりは、この きんにくが かってに ぎゅっと ちぢんで、いきを いきなり すいこみ、すぐに のどの とびらが きゅっと しまって、「ヒック」と 音が でる ことです[1]。
この うごきは、「しんごうが とおる みち」で おきると かんがえられて います。からだの なかの しんけいと いう 電線の ような ものが、のど や むね の ほうから、せぼねの うえの ほうや のうに しんごうを おくり、そこから 横隔膜に 「ちぢめ」と めいれいが もどる、というものです[2]。
ただし、のうの なかで なにが おきて いるのかは、まだ よく わかって いません。だから「かんがえられて います」と いうのです。
もし、この みちの とちゅうを じゃま できれば、しゃっくりが とまるかも しれません。じゃまの しかたが、2つ あります。
しゃっくりは、横隔膜が自分の意思とは関係なく縮んで息を急に吸い込み、そのすぐあとに声門(のどの奥の空気の通り道)が急に閉じて、特徴的な音が出る現象です[1]。
この動きは、反射の通り道があると考えられています。入ってくる側には、迷走神経、横隔神経、胸の交感神経があります。信号はせぼねの上のほう(C3〜C5)や、脳幹などの中枢でまとまります。出ていく側では、横隔神経が横隔膜と肋骨の間の筋肉へ命令を送ります[2]。別の論文でも、入る側は横隔神経と迷走神経、出る側は横隔膜、肋間筋、声門を閉じる迷走神経の枝(反回神経)と説明されています[3]。
ただし、中枢の部分は十分に分かっていません。ここで書いたのは、「と考えられている」道すじです。
ここから、止め方の理屈が2つに分かれます。入ってくる側の迷走神経を乱す方法と、血液中の二酸化炭素を増やして横隔膜の動きを抑えようとする方法です。
しゃっくりは、横隔膜が不随意に収縮して息を吸い込み、その直後に声門が急に閉じることで音が出る現象である[1]。きっかけとして、食べすぎや炭酸による胃の膨らみ、飲酒、熱いものや刺激物の飲み込みがよく挙げられるが、原因は一般には不明とされる[1]。
では、この動きはどういう回路で起きるのか。反射弓としては、入力側が迷走神経・横隔神経・胸部の交感神経、中枢側が脊髄のC3〜C5と脳幹・視床下部につながる部分、出力側が横隔神経(横隔膜と肋間筋へ)と考えられている[2]。2024年の論文も、入力側は横隔神経と迷走神経、出力側は横隔膜・肋間筋、そして声門を閉じる反回神経(迷走神経の枝)と整理している[3]。
ただし、中枢の部分は十分に解明されておらず、この道すじは「とされる」図であって確定した配線図ではない。そのため止め方も、回路のどこに作用するかという仮説として語られる。
だから、止め方の理屈は大きく2つに分けて読める。入力側の迷走神経に刺激を入れて反射を乱す考え方と、息止めや袋呼吸で二酸化炭素を増やし、横隔膜の活動を抑えようとする考え方である。
3. した を ひっぱったり、つめたい みずを のむと、どうなるの?
3. 理屈その1:迷走神経に別の刺激を入れる
3. 理屈その1:迷走神経の入力を乱すという考え方
1つめの わけは、「べつの しげきで、じゃまを する」です。のどや むねから しんごうを はこぶ しんけいの ひとつに、迷走神経が あります。ここに、ほかの しげきを いれて、しゃっくりの しんごうを みだそう と いう かんがえです。
たとえば、舌を ひっぱる、かわいた パンや こおりを のみこむ、つめたい みずを のむ、など です[1][2]。これらは「きく ことが ある」と かかれて いますが、いつも きく とは かぎりません。
この ような かんたんな ほうほうは、しっぱいしても、たいてい からだへの わるい えいきょうは すくない、と いわれて います[2]。だから、いえで ためす ひとが おおい のでしょう。
ただし、くびの よこを おす ほうほうは、しんぞうに えいきょうが でる ことが あるので、こどもは しません。おうちの 人にも きいて みましょう。
1つ目の理屈は、「別の刺激で反射の入口を乱す」というものです。しゃっくりの反射の入力側には迷走神経が含まれているので、そこに別の刺激を入れれば、しゃっくりの信号が邪魔されるのではないか、という考え方です。
この考え方で説明されるのが、舌を引く、乾いたパンや砕いた氷を飲み込む、空えずき(吐くしぐさ)などです。医学書では、こうした方法も効果が出ることがあるとされています[1]。別の解説は、舌を引く、砂糖や氷を飲む、バルサルバ法(息をこらえる)などが、迷走神経の入力側を乱す可能性があるとしています[2]。日本の医師の解説も、迷走神経の働きを高める行動として、10秒ほどの息止め、冷たい水を飲む、舌を引くことを挙げています[4]。
簡単な方法は、効かなくてもたいてい害は小さい、と説明されています[2]。ただし、首の横を押す頸動脈マッサージは、心拍を下げる恐れがあるため別扱いで、子どもが試す方法ではありません。
一方、これとは別の筋道で説明される方法もあります。それが二酸化炭素の理屈です。
1つ目の考え方は、入力側の迷走神経に別の刺激を入れ、反射の回路を乱すというものである。MSDマニュアルは、乾いたパンや砕いた氷の嚥下、舌の牽引、空嘔吐などで迷走神経を刺激する方法も、効果が出ることがあるとする[1]。Clinical Correlationsも、鼻咽頭や迷走神経に作用する操作(舌の牽引、砂糖や氷の嚥下、バルサルバ法など)が、迷走神経の入力側を乱す可能性があると述べる[2]。日本の医師の解説でも、迷走神経の働きを高める行動として、10秒ほどの息止め、冷たい水、舌を引くことが挙げられている[4]。
ここで気をつけたいのは、「効く可能性がある」という説明と、「効くと示された」ことは別だという点である。これらの解説は理屈を紹介しているのであって、方法どうしを比べた試験の結果を示してはいない。また、頸動脈マッサージは心拍を下げる恐れがあるとして別扱いにされており[2]、簡単な方法は失敗しても害は小さいという説明は、すべての方法には当てはまらない。
では、もう1つの理屈はどうか。息止めや紙袋呼吸が挙げられるのは、迷走神経とは別の筋道による。
4. いきを とめる と、なぜ きくかも しれないの?
4. 理屈その2:二酸化炭素を増やして、横隔膜の動きを抑える
4. 理屈その2:二酸化炭素の上昇と、息止めの限界
2つめの わけは、「二酸化炭素を ふやす」です。わたしたちが はく いきの 中には、にさんかたんそが ふくまれて います。いきを すこし とめると、からだの 中の にさんかたんそが ふえます。すると、横隔膜の うごきが おさえられて、しゃっくりが とまるかも しれない、と いう かんがえです[1][2]。
ただ、これも「そう なる かのうせいが ある」と いう せつめいで、しっかりした しょうこは ありません[1]。
ここで ちゅうい です。ふくろに くちを あてて いきを する ほうほうも、本に のって います。けれど ビニールの ふくろは、はなに はりついて いきが できなく なる おそれが あるので、つかっては いけません[1]。かみぶくろも、こどもが ひとりで ためす ほうほうでは ありません。
いきを とめる なら、ほんの 10びょうほど。くるしく なる まえに やめます。がまんしすぎて、むりを しないで ください。
2つ目の理屈は、血液中の二酸化炭素を増やすことです。息を止めると体に二酸化炭素がたまり、軽い呼吸性アシドーシス(血液が少し酸性に傾く状態)になって、横隔膜の収縮が直接抑えられる、と説明されています[2]。医学書も、息止めや紙袋呼吸は血中の二酸化炭素が上がって横隔膜の活動を抑える可能性があるとしますが、有効性を強く支える証拠はない、と書いています[1]。
ここで注意が必要なのは、袋を使う方法です。ビニール袋は、鼻に張りついて鼻の穴をふさぐ恐れがあるため、使ってはいけないとされています[1]。紙袋で呼吸する方法も、子どもが一人で試すものではなく、おとなと一緒に考えるべきことです。
息止めなら、10秒ほどで十分とされる説明もあります[4]。苦しくなる前にやめる、無理をしない、が基本です。
では、こうした方法を試した結果は、どれくらい信用できるのでしょうか。次に、有名な砂糖の報告を見てみます。
2つ目の考え方は、血中の二酸化炭素分圧(PaCO2)を上げて、横隔膜の活動を抑えるというものである。息止めや紙袋呼吸は、軽い呼吸性アシドーシスを起こして横隔膜の収縮を直接抑える、と説明される[2]。MSDマニュアルも、PaCO2が上がって横隔膜活動を抑える可能性があるとする一方、有効性を強く支える証拠はないと明記している[1]。
理屈に生理学的な裏づけがあることと、実際に止まるかどうかは別の問題である。たとえば、息止めの時間が長いほど効くのか、紙袋の量や回数はどうか、といったことは、この資料の範囲では示されていない。ビニール袋は鼻孔をふさぐ恐れがあるため使用しないこと、と医学書は注意している[1]。日本の医師の解説は、10秒ほどの息止めを迷走神経の働きを高める行動の例として挙げている[4]。
では、こうした方法を「効いた」と言える根拠は何か。最も有名な例の1つが、砂糖をなめるという方法の報告である。
5. 「20人のうち 19人で とまった」は、すごい こと?
5. 砂糖で止まった、という有名な報告は、どう読めばよいのでしょうか
5. 砂糖の報告(1971年)と、証拠の強さの見方
1971ねんに、「ひとさじの さとうで しゃっくりが とまった」と いう 報告が、大きな いがくの ざっしに のりました。その 報告を しょうかいした 本では、20人ぐらいの うち 19人で とまった、と いわれて います[6]。
20人の うち 19人。すごい ように おもえます。でも、この 報告には、「さとうを あげなかった グループ」が ありません。
しゃっくりは、なにも しなくても、じぶんで とまる ことが おおいのです。たとえば、さとうを なめて 5ふんごに とまっても、さとうの おかげか、じかんが たったから なのか、わかりません。くらべる グループが ないと、きいたか どうかは、きめられないのです。
2015ねんの しらべでは、ながびく しゃっくりに つかう 薬の 研究を 15こ あつめましたが、どの 薬を すすめるか きめられる ほど しっかりした データは ありませんでした[5]。これは 薬の 研究で、いえで する ほうほうの こたえでは ありません。
1971年、エングルマンらが「顆粒状の砂糖ひとさじで、意識のある患者のしゃっくりが止まった」という報告を、アメリカの医学雑誌(NEJM)に出しました。二次資料の説明では、約20人のうち19人で止まったと紹介されています[6]。ここでは、人数と結果は二次資料の紹介にもとづく数字として読みます。
20人中19人、つまり約95%と聞くと、とても高く見えます。ただ、この報告には、砂糖を与えなかった比べる組(対照)がありません。しゃっくりは何もしなくても自然に止まることが多いので、砂糖をなめて止まっても、砂糖のおかげなのか、時間がたって止まっただけなのか、決められないのです。
では、研究としてしっかり確かめたものはあるのでしょうか。2015年のシュテガーらの系統的レビューは、長引くしゃっくりの治療について15件の研究・341人分の報告を集めましたが、治療の推奨を決められる質の高いデータはなかった、と結論しました[5]。ただし、これは長引くしゃっくりへの薬の治療が対象で、家庭の止め方についての結論ではありません。
こうした報告では、「全員に効いた」のようなきれいな数字も、そのままは信用できません。では、最近の新しい方法はどうでしょうか。
1971年、Engleman らは、顆粒状の砂糖ひとさじで意識のある患者のしゃっくりが止まったと、NEJMに報告した[6]。二次資料では約20人中19人で止まったと紹介される。ただし、砂糖を与えない比較群(対照)がない。しゃっくりは自然に止まることも多く、砂糖の効果と自然に止まった場合を区別できないため、この数字は「効いた」の証明にならない。
では、より厳密な証拠はあるのか。2015年のStegerらの系統的レビューは、長引くしゃっくりの治療について15件・341人の報告を集めたが、治療の推奨の根拠にできる質の高いデータはなかったと結論した[5]。ただし、この対象は持続性・難治性のしゃっくりへの薬の治療であり、家庭の止め方の評価ではない点に注意が必要である。
以上から、砂糖も息止めも、「効く」ではなく「効くかもしれない、理屈もある」という段階にとどまる。では、最近の新しい方法は、この段階を超えているのだろうか。
6. あたらしい ほうほうは、どこが ちがうの?
6. 2024年に報告された「息を吸い続ける」方法の、強みと限界
6. 能動的な長い吸気(HAPI)の報告と、その限界
2024ねんに、あたらしい ほうほうが 報告されました。いきを いっぱいに すって、さらに すいつづける つもりで 30びょう、そのあと ゆっくり はく、という ものです[3]。2016ねんから 2023ねんの 21人(17さい〜64さい)が、「すぐに とまった」と こたえ、わるい ことも 報告されませんでした[3]。
21人 ぜんいん。でも、これも 「ちゃんと くらべた けんきゅう」では ありません。かいた 人たち 自身も、あとから ふりかえって あつめた きろくなので かたよりが 大きい こと、くらべる グループが ない こと、子どもや おとしよりでは ためして いない こと、を かいて います[3]。
なので、「ぜんいん ききました」と いう 言い方は できません。これから たしかめる ところの ほうほうです。子どもは まねを しないで、気に なる ときは おうちの 人に そうだん してね。
2024年、StaceyとBassettは、「息を最大まで吸い、声門を開けたまま吸い続けるつもりで30秒、そのあとゆっくり吐く」方法(HAPI)を報告しました。2016〜2023年に試した21人(17〜64歳)の全員が「すぐ止まった」と答え、害の報告もありませんでした[3]。
全員、と聞くと驚きます。ただ、著者自身が限界を書いています。後ろ向きの症例集(あとから記録を集めたもの)なので偏りが大きいこと、比べる組がないこと、子どもや高齢者、肺の病気の人では試していないことです[3]。声門を閉じてしまうと息止め(バルサルバ法)になるため、やり方は指導したとも書かれています[3]。
ですから、「21人中21人に効いた」と受け取るのは早すぎます。比べる組を置いた試験で、これから確かめる段階の方法です。
ここまでで、止め方の理屈は2つ、証拠はどれも弱いことが分かりました。では、実際に長引いたときは、どう考えればよいのでしょうか。
2024年、Stacey と Bassett は、息を最大限に吸い、声門を開いたまま吸い続けるつもりで合計30秒続け、ゆっくり吐く方法(HAPI:Hiccup relief using Active Prolonged Inspiration)を報告した。2016〜2023年に試した21人(17〜64歳)全員が「すぐ止まった」と答え、害の報告もなかった[3]。
全員に有効だったと読めるが、著者自身が限界を明記している。非無作為の後ろ向き症例集であり、偏りが大きい可能性が高いこと、対照群がないこと、小児・高齢者・肺疾患の患者では試していないことである[3]。声門を閉じると息止め(バルサルバ法)になってしまうため、声門を開けるようにコーチしたことも記されている[3]。
したがって、この結果から「21人中21人に有効」とは言えず、せいぜい「試す価値のある仮説が提示された」にとどまる。迷走神経を介するのか、呼吸の仕方による別の機序なのかも、この資料では決められない。これから対照群を置いた試験で確かめる段階の方法である。
ここまでで、理屈は2つ、証拠はどれも弱いことが見えた。では、実際に長引いたときは、どう考えればよいのか。
7. しゃっくりが ながく つづいたら どうするの?
7. 長く続くときの目安と、次にしゃっくりが出たときの確かめ方
7. 長引くしゃっくりの目安と、自分で記録して考える方法
しゃっくりは、2にち いないに とまる ものが おおく、あまり しんぱいは いりません。でも、2にち(48じかん)いじょう つづく ときは、からだの どこかに びょうきが かくれて いる ことが あるので、びょういんに いく ことを かんがえます[4]。2にち いじょうを「じぞくせい」、1か月 いじょうを「なんちせい」と よびます[1]。
つぎに ヒックが でたら、やって みよう。まず、おうちの 人に 「ためして いい?」と ききます。それから、いきを 10びょう だけ とめて みます。くるしく なったら すぐ やめます。とまったか、とまらなかったか、ノートに 書いて おきましょう。
3かい ためして みても、「ぼくだけの きろく」です。くらべる グループが ないので、1971ねんの 報告と おなじです。だから「きいた」と きめつけない のが、しらべる ときの 大じな ところです。この 記事で よみたく なったら、おうちの 人と、おいしゃさんの サイトを いっしょに よんで みましょう。
しゃっくりは、多くが2日以内に止まるもので、心配はいりません。ただし、2日(48時間)以上続くときは、病気が隠れていることがあるため、受診を考えます[4]。2日を超えるものを持続性、1か月を超えるものを難治性と呼びます[1]。資料により、境目の書き方が「48時間未満」「2日を超える」と少し違うことがあります。
次にしゃっくりが出たら、記録をつけてみるのはどうでしょう。まず、おうちの人に伝えます。そのうえで、苦しくならない範囲で10秒ほど息を止めてみます。すぐに止まったか、何秒後か、何も試さないと何分で止まったか。時間と結果を、メモに書いておきます。
ただ、3回試して3回止まっても、それは自分1人の記録です。比べる組がないので、1971年の砂糖の報告と同じ弱さを持っています。何もしない日の記録もとると、少しだけ比べられます。この記事を読んで、もっと知りたくなったら、MSDマニュアルのような医学書を、おとなと一緒に読んでみましょう。
しゃっくりは、多くは48時間以内(資料により「2日を超える」と書き分けられる)に自然に止まり、問題とされない。2日を超えて続く場合は、背景に病気が隠れている可能性があるため、受診を考える[4]。MSDマニュアルでは、2日超を持続性、1か月超を難治性と呼ぶ[1]。
では、自分で止め方を確かめるにはどうすればよいか。たとえば、苦しくならない範囲で10秒ほど息を止め、止まるまでの時間を記録する。何もしなかった日の止まるまでの時間も記録すれば、簡易的ではあるが対照に近い比較ができる。ただし、これは1人のデータであり、偶然や自然経過の影響を取り除けない。1971年の砂糖の報告と同じ限界を持つことを理解したうえで記録する、という姿勢が重要である。
「効く理屈」と「効くと示された証拠」を分けて読む見方は、民間療法に限らず、健康情報全般に使える。さらに知りたい読者は、Cureus の論文本文(出典[3])に書かれた著者自身の限界の節と、MSDマニュアル吃逆の項(出典[1])を読み比べるとよい。同じ止め方でも、強い言い方と弱い言い方が、資料によってどう違うかが見えてくる。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
事実の確認に使った資料です。医療の判断は、医師に相談してください。
- MSDマニュアル プロフェッショナル版「吃逆」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/01-消化管疾患/消化管疾患の症状/吃逆 (しゃっくりの定義、止め方の理屈、持続性・難治性の目安)
- Clinical Correlations, "Does holding your breath really cure hiccups?" https://www.clinicalcorrelations.org/2009/08/06/myths-and-realities-does-holding-your-breath-really-cure-hiccups/ (反射の通り道、止め方の理屈と証拠の段階)
- Stacey & Bassett, Hiccup Relief Using Active Prolonged Inspiration, Cureus 2024 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10895902 (HAPI の報告と著者自身が書いた限界)
- 幻冬舎ゴールドオンライン(山田悠史氏の解説) https://gentosha-go.com/articles/-/59203 (日本の医師による止め方の位置づけ、受診の目安)
- Steger et al., Aliment Pharmacol Ther 2015 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26307025/ (長引くしゃっくりの薬の治療についての系統的レビュー)
- Engleman et al., N Engl J Med 1971(人数と結果は二次資料の紹介) https://peoplespharmacy.com/articles/readers-favor-both-classic-and-unusual-hiccup-remedies (砂糖の報告の書誌と紹介)
なおした ところ
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