1. 月から 見ると、げっしょくは どう 見える?
1. 月食を、月から見たらどう見えるか
1. 地球から見れば月食、月から見れば日食
げっしょくは、月が ちきゅうの かげに はいる ことで おきます。ちきゅうから 見ると、月が くらく なります。
では、月の 上に たって いたら、どう 見える でしょう。ちきゅうが 太ようの まえを よこぎるので、ちきゅうが 太ようを かくす 日しょくに なります。
2025ねんの 3月、月に いた ブルーゴースト1は、この ようすを カメラで とりました。太ようの ふちに「ダイヤモンドリング」の ような 光が うつりました[3]。
ただし、日しょくを 見たのは ひとでは なく、きかいの カメラです。では、この きかいは どこに おりたのでしょう。
地球の影に入る月、地球が隠す太陽
皆既月食は、月が地球の影にすっぽり入る現象です。地球にいる私たちには、月が暗く欠けたように見えます。
同じ瞬間を月の上から見上げると、役割が入れかわります。地球が太陽の前を横切り、太陽を隠すのです。月から見れば、日食になります[3]。
2025年3月13〜14日の月食のとき、月面にいたブルーゴースト1の高精細カメラが、この様子を撮りました。太陽が隠れる前後に、「ダイヤモンドリング」と呼ばれる輝きが写っています[3]。
地球から日食を見るときにも、同じ形の光が出ることがあります。月から地球を見るという、ふだんはありえない角度が、ここでは使われました。
では、この着陸機はどんな場所にいて、何台の機器を積んでいたのでしょうか。
皆既月食は、月が地球の本影に入る現象で、地球上では月が暗くなる。同じ時刻に月面にいる観測者から見れば、地球が太陽を覆う日食として観測される。2025年3月13〜14日の皆既月食では、月面のブルーゴースト1が、この「月から見た日食」を高精細カメラで撮影し、ダイヤモンドリング効果が写ったと報じられた[3]。
この写真は、着陸機のカメラが月面で動いていたことを示す。月から見ると、地球が太陽を隠す様子も撮影できた。ただし科学的な成果というより、機器の「目」の確かさを見せる場面だ。本命の観測は、ほかの機器が受け持っていた。
では、その着陸機はどこに、どんな顔ぶれで降りたのか。
2. 10だいの きかいは、どこに おりたの?
2. 危難の海に降りた、10台の顔ぶれ
2. 着陸地点・運用期間・データ量 ── 10機器の全体像
ブルーゴースト1は、2025ねん 3月2日、月の ひょうめんに おりました。おりた ばしょは「あやうい うみ」という 名まえの、くらい ところです[1]。
アメリカの 会社の きかいが 月に ゆっくり おりたのは、これが 2どめでした。1どめは、2024ねん 2月の ほかの 会社の きかいです。
のせて いたのは、NASAの きかい 10だい。ぜんぶ、月の うえで うごきました[2]。
月の ひるは、地きゅうの 日で 14日 ほど つづきます。きかいは そのあいだ はたらき、よるに なって からも、5じかん ほど うごきました[2]。
民間の着陸機が運んだ10台
ブルーゴースト1は、2025年3月2日、月の表側にある「危難の海」に着陸しました。ラトレイユ山のそばです。アメリカの民間企業の月面軟着陸としては、2024年2月のIntuitive Machines社の「オデュッセウス」に続く2例目にあたります。
積まれていたのは、NASAの科学・技術の機器10台です。Fireflyの発表によると、すべてが月面で動きました[2]。
月では、昼が約2週間続きます。着陸機が昼のあいだに動いた時間は約346時間で、24で割ると約14.4日です。日が沈んだ後も、5時間余り活動しました[2]。
データの量
送られてきたデータは合計119GBを超え、うち科学と技術のデータは51GBでした[3]。51÷119を計算すると約43%です。
では、10台はそれぞれ何をする機器なのでしょうか。
ブルーゴースト1(Firefly Aerospace)は、2025年3月2日に月の表側・危難の海のラトレイユ山付近(北緯18.5623度・東経61.8103度)へ着陸した。米国の民間企業の月面軟着陸としては、2024年2月のIntuitive Machines社のオデュッセウスに続く2例目である。他国の民間機も先に着陸しているため、「民間初の着陸」ではない。
搭載された10台のNASA機器(LISTER、LPV、NGLR、RAC、RadPC、EDS、LEXI、LMS、LuGRE、SCALPSS)は、いずれも月面で動作したとFireflyは発表する[2][4]。月の昼は約346時間(約14.4日)にわたり、日没後も5時間余り活動した[2]。日没後も数時間動いた点が目を引く。
送信データは119GBを超え、うち科学・技術データは51GB(約43%)である[3]。
FireflyとScientific Americanの数字を、同じ単位にそろえると見やすい。昼の運用346時間は約14.4日、日没後の活動は5時間余り、科学・技術データは119GB超のうち51GBだ。つまり、約2週間の昼の運用で送られたデータの約4割強が、科学・技術データだった。ただしこれはデータ量の割合で、成果の大きさの割合ではない。
10台は、機器ごとの役割で大きく「掘る・測る・撮る・試す」に分けられる。次の章から、その順に見る。
3. じめんを ほって、おんどを はかる
3. 月の地面を約1m掘って、温度を測る
3. LISTERによる地中熱流量の測定 ── 約1mという深さの意味
1つめの きかいの なまえは「リスター」です。月の じめんを ほり、おんどを はかります。
月の じめんの なかは、どれくらい あたたかいのでしょう。ふかく ほる ほど、月の なかの ようすが わかります。
リスターは、8つの ふかさで おんどを はかりました。ほった ふかさは、およそ 1メートルです[1]。ロボットが ほしの じめんの 下を しらべた ふかさとして、いちばん ふかいと いわれて います[1]。
ただし、はじめに ねらって いた ふかさは 2〜3メートルでした。そこまでは とどきませんでした。
8つの深さで、温度を測る
熱流量プローブLISTER(リスター)は、月面に細い棒を差しこみ、地中の温度を測る機器です。学会の発表要旨によると、8つの深さで測定し、掘った深さは約1mでした。ロボットによる惑星の地下の熱の測定として、最も深いとされています[1]。Fireflyも「約3フィート(約0.9m)」と発表しており、数字は合っています[2]。
計画では、2〜3mまで掘る予定でした。実際に到達したのは約1mです。どちらの資料にも理由は書かれていないので、ここでは「計画より浅かった」とだけ書きます。
2023年の月の南極との比べ方
地面の下の温度を測った例は、ほかにもあります。インドのチャンドラヤーン3号は、2023年8月に月の南極付近へ着陸し、地表から深さごとの温度を測りました。探針が入ったのは約10cmで、温度センサーは10個です[5]。
LISTERの約1mは、その約10倍です。ただし着陸した場所も、機器の目的もちがうので、優劣を比べる数字ではありません。
では、掘らずに地下を調べる方法はあるのでしょうか。
LISTERは、月面から地中へ熱探針を打ちこみ、8つの深さで温度を測る熱流量プローブである。EGU26の要旨は、約1mの深さまで掘って温度を取得したことから、これを「ロボットによる惑星地下の熱探査として最も深い」と位置づける[1]。Fireflyも「約3フィート(約0.9m)」と述べ、数字は整合する[2]。
注意したいのは、計画の最終深度が2〜3mだった点だ。実際に届いたのは約1mで、計画の3分の1から半分にあたる。大人の腰の高さがおよそ1mなので、計画では腰から胸の高さを超える深さを狙っていたことになる。ただし、深さが届かなかった理由は使った資料に書かれていないので、ここでは理由を論じない。
比べる例として、チャンドラヤーン3号(インド、2023年8月)の着陸機ヴィクラムがある。搭載のChaSTEは、南極付近の表土の温度を深さ別に測る初の観測で、探針は約10cmまで入り、温度センサーは10個だった[5]。LISTERはおよそ9〜10倍の深さに届いた計算になる。ただし着陸した緯度が異なり、機器の設計目的も別なので、数字の大きさだけで優劣は決まらない。
次の章では、そもそも掘らずに地下の構造を知る方法を見る。
4. ほらずに、じめんの 下を しらべる
4. 掘らずに、地下を電気と磁石で調べる
4. LMSとNGLR ── 地下の電気伝導度と、地球からのレーザー測距
ほらなくても、じめんの 下を しらべる ほうほうが あります。月の 電気と じしゃくの ようすを はかるのです。
この きかいは「エルエムエス」といいます。月の 電気と じしゃくを はかって、月の ずっと ふかい ところの ようすを しらべます[1]。
はかって みると、ブルーゴーストの 下の ようすは、アポロ12ごうが おりた ところの 下と、よく にて いました[1]。むかしの ばしょと、あたらしい ばしょが、おなじ ように 見えた のです。
もう1つ、地きゅうの ほうから レーザーの 光を 月へ とばして、はねかえって くる 時間を はかる きかいも あります[1]。
電場と磁場から、地下を読む
月磁気テルリック探査機LMSは、月面の電場と磁場の変化を測り、月のマントルの構造を調べる機器です。電気の通りやすさ(電気伝導度)が深さによってどう変わるかが分かると、地下がどんな物質でできているかの手がかりになります。
結果が報告されたのは、ブルーゴースト1の着陸地点の地下の電気伝導度です。アポロ12号の着陸地点の下の分布と、とてもよく似ていたとされます[1]。なぜ似ていたのかという解釈は、ここで使った資料だけでは決まらないので、「似ていた」までにとどめます。
地球から月へ、レーザーを撃つ
月レーザー反射鏡NGLRは、地球の観測所から撃たれたレーザーの光を、そのまま地球へ跳ね返す鏡です。複数の観測所から、数千回の距離測定ができました[1]。設計上は、ミリメートル未満の精度の測距を支える機器です[4]。アポロの反射鏡の仲間にあたる、新しい世代の鏡です。
ここまでの機器は、静かな地面の下や距離を測るものでした。では、月の地面の上で起きている、見えにくい現象は何でしょうか。
LMS(月磁気テルリック探査機)は、電場と磁場の時間変化から地下の電気伝導度の深さ分布を求め、マントル構造を探る機器である。EGU26の要旨は、ブルーゴースト着陸地点の下の電気伝導度の分布が、アポロ12号の地点の下ときわめてよく似ていたと報告する[1]。この結果を地殻の薄さなどに結びつける解釈も報じられているが、使った一次資料の範囲では「似ていた」までしか確認できないので、そこまでにとどめる。
NGLRは、地球上のレーザー測距観測所が撃った光を反射する新型の反射鏡で、複数の観測所で数千回の測距が成功した[1]。設計上はミリメートル未満の精度を支える[4]。アポロの反射鏡との比較は、今回の資料では細部まで追えないので、ここでは新型である点にとどめる。
インドのチャンドラヤーン3号でも、ChaSTE(2023年8月27日発表)に続いて、地震計ILSA(着陸地点周辺の動きを「聞く」と表現された)とプラズマ測定のRAMBHA-LPの成果が、8月31日に公開された[6]。月の地下の温度や電気伝導度、地面の揺れを調べる試みが、2023年と2025年に別の国から続いたことになる。ブルーゴースト1の10台は、その流れの中で、熱・電磁気・測距・撮像を1つの着陸機にまとめて運んだ点に特徴がある。
掘る・測る機器の次は、「月面で何が起きるか」を見る機器だ。着陸の瞬間から日没まで、月の地面の上で動いたものを見る。
5. 月の ほこりは、ういて いるのか
5. 着陸の噴射から日没まで ── 月のほこりを追いかける
5. SCALPSS・EDS・日没観測 ── レゴリスの挙動に挑む3つの試み
月の じめんは、こまかい ほこりで おおわれて います。この ほこりを「レゴリス」と いいます。
「スカルプス」という きかいは、おりて いく とちゅうから カメラで うつしました。ぜんぶで 9000まい いじょう。エンジンの ふき出しが、月の じめんに どう はたらくかを きろくしました[1]。
3月16日には、日が しずむ ところも うつしました。月の ほこりが、日の 光で ういて いるのでは ないか。そのことを しらべる ための しゃしんです[2]。ただし、「ういた」と きまった わけでは ありません。
ほかに、電気の ちからで ほこりを とりのぞく きかいも ためされました[2]。
9000枚の写真で、噴射の影響を見る
SCALPSS(スカルプス)は、着陸の降下中を含めて9000枚を超える写真を撮りました。エンジンの噴射が月面のほこり(レゴリス)にどう影響するかを記録するためです[1]。着陸の仕方を考えるうえで、手がかりになる記録です。
日没の地平線に、ほこりは浮かんだか
3月16日、ブルーゴースト1は月の日没を撮影しました。目的の1つは、月のほこりが太陽の影響で浮き上がるかどうかを調べることです。アポロ17号の乗組員が1972年に、地平線で見たとされる「ほのかな光」との関係も、手がかりになるかもしれません[2]。
浮き上がる原因として、紫外線で帯電した粒子が反発しあうという考えがあります。ただし、これは研究されている段階で、「浮いた」と確認された結果ではありません[2]。データを手に入れたところまでが、分かっていることです。
電気でほこりを払う
EDSは、電場を使って、月のほこりを表面から持ち上げて取り除くことを試した機器です。Fireflyの発表でも、月面で動いたと紹介されています[2]。ほこりを払う技術は、月で長く活動する機器に役立つかもしれません。
ところで、月のほこりのほかにも、月ならではの課題があります。位置を知る方法です。
SCALPSSは、降下中を含め9,000枚超の画像を撮影し、エンジンの噴射がレゴリスに与える影響を記録した[1]。噴射の影響の記録は、着陸の仕方を考える手がかりになる。
3月16日の日没撮影は、月のほこりが太陽の影響で浮き上がる現象(ダスト・レビテーション)を調べるためのものだ。1972年にアポロ17号の乗組員が地平線に見たとされる「ほのかな光」との関係も、手がかりとして狙われている[2]。原因は、紫外線で帯電した粒子が反発する可能性が考えられているが、仮説の段階で、今回の撮影で確定した結論はない。
EDSは、電場でレゴリスを表面から持ち上げて取り除く技術の実証機で、月面で動作したとFireflyは述べる[2]。ほこりを除く技術は、月での長い運用に役立つ可能性がある。ただし、個別の除去率などの数値は、使った資料に載っていない。
地面の下も、地面の上のほこりも、これまでの機器は「その場」を調べた。次の機器は、月面から離れた衛星に向かって、「自分はどこにいるか」を問う。
6. 月でも「いま どこ?」が わかるか
6. 月の上で、衛星測位は使えるか
6. LuGRE ── 月への道中と月面でのGNSS信号の捕捉
スマホの ちずは、そらの えいせいの 電波で、いま いる ばしょを しります。これが GPSです。
ブルーゴースト1の「ルグレ」は、GPSと、ヨーロッパの ガリレオの 電波を、月へ いく とちゅうと、月の うえで うけとりました。いまの ばしょを けいさんも できたと いわれます[2]。
月の うえで、この 電波を つかまえたのは、はじめてだと Fireflyは はっぴょうしました[2]。
ただし、地きゅうの 上と おなじ ように いつでも つかえる、という ことでは ありません。月の ちずアプリは、まだ ありません。
地球の衛星の電波を、月で受ける
スマホの地図が現在地を知る仕組みは、衛星測位(GNSS)です。GPS(アメリカ)やガリレオ(ヨーロッパ)といった測位衛星の電波を受けて、自分の位置を計算します。
ブルーゴースト1のLuGRE(ルグレ)は、月へ向かう途中と月面で、GPSとガリレオの信号をつかまえ、位置を計算(ナビゲーション・フィックス)することができたと伝えられています。Fireflyは、月面でGNSS信号を取得・追跡したのは初めてだと発表しています[2]。
なぜこれが大切なのか
月まで届く電波でも位置が分かれば、月の探査機が自分の位置を、地球に頼らず知る道が開けます。ただしこれは、今回の結果から考えられる使い道で、資料に書かれた結論ではありません。
月から見る、宇宙の天気
もう1台、LEXIは、月から太陽風(太陽から吹く粒子の流れ)と地球の磁場が出会う場所をX線で撮影した装置です[1]。地球のまわりの「宇宙の天気」を、地球の外から眺める試みです。
LuGREは、月への道中と月面で、GPSとガリレオのGNSS信号を捕捉・追跡し、位置の解(ナビゲーション・フィックス)を計算できた機器である。Fireflyは、月面でGNSS信号を取得・追跡したのは初めてだと述べる[2]。ただし機器別の数値結果は、使った資料の範囲では示されていない。
この結果から、将来の月探査機が地球からの指示に頼らず自分の位置を計算できる可能性が見えてくる。ただしこれは見込みであり、実際の運用が決まったという意味ではない。
LEXIは、月から太陽風と地球の磁場の相互作用をX線で撮像する装置で、地球近傍の宇宙環境を外から見る試みだ[1]。
10台の機器が見せたのは、地下・地表・衛星測位・宇宙環境というちがう方向の問いだった。では、次はどこへ向かうのか。
7. つぎは、月の うらがわへ
7. 次は月の裏側へ。そして、月を見上げる夜に
7. ブルーゴースト2の計画と、月の見つめ方
つぎの ブルーゴースト2は、月の うらがわを めざす けいかくです。電波の ぼうえんきょうや、じしんけいを のせると いわれます[7]。うちあげは、2027ねん いこうを めざすと はっぴょうされました。かわる ことも あります。
ここで、月を 見あげて みませんか。まんげつの よる、月を 正面から 見て みぎうえの はしの ほうに、ちいさな くらい だえんが 見えます。ブルーゴースト1が おりた「あやうい うみ」の あたりです。ただし、おりた ばしょが そのまま 見える わけでは ありません。
まんげつの よる、そとで 月を 見る ときは、おうちの 人と いっしょに。くらい ばしょでは、あしもとに ちゅういしましょう。
ブルーゴースト2は、月の裏側を目指す計画で、電波望遠鏡LuSEE-Night(ルシー・ナイト)や地震計などを載せると伝えられています[7]。打ち上げは、Fireflyが2026年9月30日に、2027年以降を目指すと発表しました。この日付は変わることがあります。
地球からは見えない月の裏側へ向かう計画です。ただし、機器の詳しい内容は、使った資料の範囲では分かりません。
満月の夜に、月の右上を探す
満月の夜に、月を見上げてみましょう。月を正面から見て右上のふちに近い場所に、小さな暗い楕円が見えます。これが「危難の海」で、ブルーゴースト1が降りたのは、その近くです[1]。双眼鏡があれば、輪郭がはっきりします。
ただし、着陸機そのものは、肉眼でも双眼鏡でも見えません。それでも、「あの暗い場所のそばで、地面が約1m掘られ、日食が撮られた」と思うと、月の見え方が少し変わります。
夜に外で月を見るときは、大人と一緒に、足元に注意してください。
もっと知りたくなったら、Fireflyの公式ニュースや、ブルーゴースト1の機器一覧のページを、翻訳しながら開いてみると、ここで触れなかった機器の説明が読めます[2][4]。
次のブルーゴースト2は、月の裏側を目指す計画で、電波望遠鏡LuSEE-Nightや地震計などを載せる。Fireflyは2026年9月30日に、打ち上げを2027年以降と発表した[7]。機器の詳細は使った資料の範囲では分からない。日程は今後も変更されうる。
観察のきっかけとして、満月の夜に、月を正面から見て右上のふち近くにある暗い楕円(危難の海)を探してみるとよい。ブルーゴースト1の着陸地点は、その近くにあたる(北緯18.5623度・東経61.8103度)[1]。着陸機は肉眼では見えないが、場所を頭に置いて見ると、月の見え方が変わる。夜間に外で観察するときは、大人と一緒に行い、足元に注意する。
資料を読むなら、機器ごとの結果はEGU26の発表要旨[1]、運用の概要はFireflyの公式ニュース[2]とSciAm[3]、インドの比較対象はISROの科学成果のページ[6]が出発点になる。LISTERの掘削深度が計画と実績で食いちがった理由や、LMSの結果の解釈は、今回の範囲では決まらない。掘削が計画より浅くなった理由や、LMSの結果の解釈が、さらに調べる問いとして残る。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
出典について:学会の発表要旨、Fireflyの公式発表、報道、インド宇宙研究機関ISROの公式ページを使った。何に使ったかは、それぞれの項目に書いている。
- EGU26 Banks et al. "Overview of the NASA instruments onboard Blue Ghost Mission 1"。https://meetingorganizer.copernicus.org/EGU26/EGU26-22820.html (着陸地点、LISTER、LMS、NGLR、SCALPSS、LEXIの結果について)
- Firefly Aerospace 公式ニュース「14 days of surface operations」。https://fireflyspace.com/news/firefly-aerospace-successfully-completes-14-days-of-surface-operations-on-the-moon (運用期間、LuGRE、EDS、日没の撮影について)
- Scientific American "Blue Ghost lander successfully completes historic lunar mission"。https://www.scientificamerican.com/article/blue-ghost-lander-successfully-completes-historic-lunar-mission/ (月食の撮影とデータ量について。報道)
- Firefly Blue Ghost Mission 1 ミッションページ。https://fireflyspace.com/missions/blue-ghost-mission-1/ (10台の機器の名前について)
- The Week「Chandrayaan-3: ISRO shares new findings from Vikram lander's ChaSTE payload」(2023年8月)。https://www.theweek.in/news/sci-tech/2023/08/27/chandrayaan-3-isro-shares-new-findings-from-vikram-landers-chaste-payload.amp.html (チャンドラヤーン3号の温度測定の深さについて。報道)
- ISRO Chandrayaan-3 Science Results。https://www.isro.gov.in/Ch3_ScienceResults.html (インドの月探査の成果の一覧。資料案内)
- Firefly Blue Ghost Mission 2。https://fireflyspace.com/blue-ghost-mission-2 (次の計画について。予定は変わりうる)
なおした ところ
更新履歴
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