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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

富士山ふじさんの 山開きの 日は、だれが 何を 見て 決めるの?

富士山の山開きの日は、だれが何を見て決めるのか

富士山の開山日と閉山日は、だれがどんな条件で決めるのか ── 現地調査・ルート間の連動・山小屋の営業期間

分野:歴史・文化

2026年、富士山ふじさんの 山開きは 7月1日でした。でも、カレンダーを 見て 決めた わけでは ありません。決まったのは 6月22日。環境省かんきょうしょうと 山梨県やまなしけん、静岡しずおか県の 人たち 26人が、山を 5合目から 上まで 見に 行った あとでした[1]。

山開きの 日は、だれが 何を 見て 決めるのでしょう。同じ 山でも、道に よって 日が ちがう ことは あるのでしょうか。この 記事では、日にちの 決まりかたと、7月1日の むかしの すがた、山小屋の ちがいが わかります。

2026年の富士山の山開きは7月1日でした。日付だけ見ると、毎年決まった暦の行事のようです。ところが正式に決まったのは6月22日で、環境省と山梨・静岡両県の職員ら26人が、各ルートの5合目から山頂まで残雪や登山道の傷みを見て回ったあとでした[1]。

山開きの日は、だれが何を見て決めるのか。同じ富士山でも、ルートによって日が動くことはあるのか。決めかたと、7月1日の背景、山小屋の開く日のちがい、閉山の意味が分かります。

2026年の富士山で、吉田ルートと須走ルートの開山日が7月1日と正式に決まったのは6月22日だった。環境省と山梨・静岡両県の職員ら26人が各ルートの5合目から山頂まで現地を調べ、残雪が多少あっても開山に影響はないと判断した結果である[1]。日付は暦だけでは決まらず、その年の山の状態の確認を経て確定する。

では、開山日はだれが何を基準に決めるのか。同じ山でもルートごとに日が動くのはなぜか。7月1日という日付の背景、山小屋の営業期間のちがい、閉山の意味まで、公的機関の案内と報道を照らして、条件と限界を含めて整理する。

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1. 山開きの 日は、だれが 決めるの?

1. 7月1日を決める前に、26人が山を見に行った

1. 開山日は暦ではなく、現地確認を経て確定する

2026年6月22日、環境省かんきょうしょうと 山梨県やまなしけん、静岡しずおか県の 人たち 26人が、富士山ふじさんの 吉田よしだルートと 須走すばしりルートを 見に 行きました[1]。5合目から 山の てっぺんまで、残雪ざんせつや、なおさなければ いけない ところを 見て 回りました。

雪は 少し 残のこって いました。でも、山開きには 影響えいきょうしないと 判断はんだんされて、7月1日の 山開きが 正式に 決まりました。

山開きの 日は、日付ひづけを 見て 決めるだけでは ないのです。登る 人が 通る 道を、まず 人が 見て たしかめて います。

ただし、これは 富士山ふじさんの 話です。ほかの 山も 同じ やりかたとは かぎりません。

山開きの日は、暦の上で決まっていて、その日が来たら自動的に始まるものではありません。2026年の富士山では、共同通信の報道によると、6月22日に山梨・静岡両県が、吉田ルートと須走ルートの開山日を7月1日と正式に決めました[1]。

決める前に、環境省と両県の職員ら26人が、各ルートの5合目から山頂まで現地を調査しました。見たのは、残っている雪と、補修が必要な場所です。多少の残雪はあるものの、7月1日の開山に影響はないと判断された、というのが報道の内容です。

この年の開山期間は9月10日までとされています。山梨県の案内も、登山シーズンを7月1日から9月10日までとしています[3]。7月1日から9月10日までを両端を含めて数えると72日です(7月31日+8月31日+9月10日)。

ここで言えるのは、富士山の吉田・須走ルートの2026年の例です。全国のほかの山も同じ手順で決めているとは、この資料からは言えません。次の疑問は、同じ富士山の中でも日にちがそろっているのか、という点です。

開山日が「暦で自動的に決まる日」ではないことは、2026年の富士山の例から読み取れる。共同通信の報道によると、山梨・静岡両県は6月22日、吉田ルートと須走ルートの開山日を7月1日と正式に決めた[1]。その前に、環境省と両県の職員ら26人が各ルートの5合目から山頂まで現地を調査し、残雪や補修が必要な箇所を確かめている。結論は「多少の残雪はあるが、開山に影響はない」という判断だった。

ここから、開山日の決定には少なくとも二つの要素があるとみえる。一つは暦や過去の慣例による「予定の日付」、もう一つは、その年の山の状態を人が見て確かめる「確認」である。この年の開山期間は9月10日までで、山梨県の2026年度の案内も登山シーズンを7月1日から9月10日までとしている[3]。両端を含めて数えれば、7月31日+8月31日+9月10日で72日である。

ただし、この資料が示すのは、吉田・須走両ルートの2026年の手順だけである。開山日を定める法令や、全国の山に共通する決めかたは、読めた資料では示されていない。報道の「正式に決めた」も、県と環境省の協議の結果と読むのが安全で、だれが最終的な権限をもつのかまでは言えない。では、同じ富士山の中で、ルートごとの日にちはそろっているのだろうか。

2. 同じ 山なのに、道で 日が ちがう ことは あるの?

2. 須走ルートは、8合目で道がつながる吉田ルートに日を合わせた

2. 例年7月10日の須走ルートが前倒しされた理由 ── 合流点と日付の連動

あります。2026年の 4月27日、静岡しずおか県は、須走すばしりルートの 山開きを、いつもの 7月10日から 7月1日に かえると 発表はっぴょうしました[2]。

わけは、8合目で 山梨県やまなしけんの 吉田よしだルートと 道が つながって いるからです。吉田よしだルートは 7月1日に 山開きを するので、それに あわせました。

4月27日の 発表から、山の 調べが 終わって 正式に 決まった 6月22日まで、8週間 ありました。日にちは 「よてい」を 先に 出して、あとで たしかめて 決まる ものでした。

山開きの 日は、天気てんきや 残雪ざんせつで おくれる ことも あると、山梨県やまなしけんの 案内あんないには 書いて あります[3]。

ほかの 山の れいも あります。尾瀬おぜでは 2020年、梅雨つゆが 長くて 山開きが おそく なり、7月は 山に 入る 人が 少ない 年でした[4]。この 年は、ふだんと ちがう ことも ありました。

2026年4月27日、静岡県は、須走ルートの開山日を、例年の7月10日から7月1日に前倒しすると発表しました[2]。理由は、8合目から登山道が合流する山梨県の吉田ルートが7月1日に開山するので、それに合わせたためです。

道がつながる場所があるなら、入口の日にちをそろえるのは自然な考えかたに見えます。ただし、これは報道が伝える静岡県の理由で、ほかに事情があったかどうかまでは分かりません。

4月27日の発表と、6月22日の現地調査・正式決定は、8週間はなれています(4月27日から6月22日まで56日)。つまり日にちは、先に「予定」として出され、そのあと山の状態を確かめて確定する、という二段階になっています。

山梨県の2026年度の案内は、登山シーズンを7月1日から9月10日までとしたうえで、気象や残雪によっては開始が遅れる場合もあると書いています[3]。予定の日付は、かならず守られる約束ではありません。

別の山にも、年による変化の例があります。福島県の尾瀬のコラムは、2020年は長梅雨で山開きが遅くなり、7月の入山者はまばらだったと記しています[4]。この年は感染症の影響もあった特別な年なので、いつもの姿とは言えません。次は、7月1日という日付そのものの背景です。

ルートごとの日付が連動することは、2026年の須走ルートに表れている。静岡県は4月27日、須走ルートの開山日を例年の7月10日から7月1日に変えると発表した[2]。理由は、8合目から登山道が合流する山梨県の吉田ルートが7月1日に開山するので、それに合わせたためである。例年は吉田が7月1日、須走が7月10日で、9日の差があった計算になる。

では、なぜ合流が日付に関わるのか。道が一つにつながる以上、一方だけ開いていればもう一方の登山者の動きも変わる、と考えるのは自然である。ただし、これは報道が伝える静岡県の説明から筆者が読み取った範囲で、決定の過程にほかの事情があったかは資料からは分からない。この記事で使った資料は吉田・須走の2ルートに限られ、富士宮・御殿場などほかのルートの日付は扱っていない。

発表は4月27日、現地調査による正式決定は6月22日で、間は56日(8週間)ある。このずれは、日付が「予定→確認→確定」の順に動くことを示す。山梨県の2026年度の案内も、登山シーズンを7月1日から9月10日までとしたうえで、気象や残雪により開始が遅れる場合もあると注意している[3]。予定の日付が、そのまま保証にはならないという意味である。

年による変化の例は、尾瀬にもある。福島県のコラムによれば、2020年は長梅雨で山開きが遅くなり、7月の入山者はまばらだった[4]。ただしこの年は新型コロナウイルスの影響もあった特別な年であり、気象だけが原因とは読めない。典型例ではなく、「年によって山開きの時期も人出も変わりうる」という一例として扱うのが妥当である。では、そもそも7月1日という日付は、どこから来たのだろうか。

3. 7月1日は、むかしの 何の 日なの?

3. 旧暦6月1日と、神社の綱切りの夜

3. 7月1日の背景 ── 旧暦6月1日、期間を区切って人に開いた習わし、お道開き

国立国会図書館の 説明せつめいでは、富士山ふじさんの 山開きは、旧暦きゅうれきの 6月1日で、いまの 7月1日だと 書いて あります[5]。旧暦きゅうれきは 年に よって、いまの 暦こよみの 日にちが ずれます。ですから、「毎年 ぴったり 同じ」と 考えては いけません。

むかし、山は とても 大切な 場所で、修験者しゅげんじゃや 山伏やまぶしと いう 人たちしか 入れませんでした。期間を 決めて、ふつうの 人にも 山を 開いたのが、山開きの はじまりだと 説明せつめいされて います[6]。これは 読みものでの 説明せつめいで、むかしの 記録きろくで 決まった 話では ありません。

江戸えど時代の まん中ごろには、みんなで お金を 出し合って、代表が 山の 神様に お参まいりする 講中登山こうちゅうとざんが はやりました[6]。

いまも、6月30日の 夜に、北口本宮冨士浅間神社きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃで「お道開みちびらき」の 神事が あります。門に はった つなを 切って、宮司ぐうじさんが 門を 通ると、山開きが 宣言せんげんされると 説明せつめいされて います[7]。小御嶽こみたけ神社では、てんぐが おので つなを 切ります。

国立国会図書館のコラムは、富士山の山開きを「旧暦6月1日(現在は7月1日)」と説明しています[5]。旧暦6月1日という昔の日付が、いまの7月1日という山開きの日につながっている、という由来の説明です。旧暦の日付は新暦では年によって動くので、毎年の換算をしたものではありません。7月1日がなぜ定着したのかを詳しく説明した資料は、読めた範囲にはありません。

山開きの始まりについて、一般向けの解説は次のように説明しています。昔、山は神聖な場所として、修験者や山伏といった人たちしか立ち入れませんでした。そこで期間を決めて、一般の人にも開いたのが山開きだというのです[6]。これは解説記事の説明で、史料で確定した話ではありません。同じ解説は、江戸時代の中ごろには、山頂の神に参る講中登山がはやったとも伝えています。講とは、みんなでお金を出し合い、代表が参拝する仕組みです。

いまも続く行事に、お道開きがあります。国土交通省の多言語解説文によれば、吉田口の起点の北口本宮冨士浅間神社で、6月30日の夜に神事があり、門に張った綱を切って宮司が通ると、新しいシーズンの開山が宣言されます[7]。小御嶽神社では、天狗2匹が斧で綱を切るそうです。

ここまで見ると、日付には二つの顔があります。県と環境省が山の状態を見て確定する「いまの手続き」と、旧暦と神事に連なる「昔からの区切り」です。では、山小屋の側はどうなのでしょう。

7月1日の背景は、旧暦と結びついている。国立国会図書館のコラムは、富士山の山開きを「旧暦6月1日(現在は7月1日)」と説明する[5]。旧暦6月1日が現在の7月1日につながったという由来の説明であり、旧暦の日付は新暦では年によって動くため、毎年の換算を示すものではない。なぜ7月1日が定着したのか、その経緯を説明した資料は、読めた範囲にはなかった。

山開きの起源は、一般向けの解説で次のように語られる。昔の山は神聖な領域で、修験者や山伏のような人たちしか立ち入れなかった。期間を決めて一般の人に開いたのが始まりだ、という説明である[6]。ただし、これは解説記事の整理で、史料にもとづく確定とは別である。同じ解説は、江戸時代中期に講中登山がはやったことも伝える。講中登山は、人々が費用を出し合って代表者が山頂の神に参拝する「講」による登山をいう。

この「期間を決めて開く」という考えかたは、いまの行事にも形を残している。国土交通省の多言語解説文データベース(今回は韓国語版を確認)によると、北口本宮冨士浅間神社では、6月30日の夜に「お道開き」の神事があり、門に張った綱を切って宮司が門を通ると、新シーズンの開山が宣言される[7]。小御嶽神社では、天狗2匹が斧で綱を切る。天狗は同神社の昔からの眷属だという。

整理すると、神事が「始まり」を告げる形をとる一方で、職員による現地調査が日付を確定する。両者がどう関係して日が決まるのか、資料は示していない。ここで言えるのは、現在の日付が複数の層、つまり旧暦に由来する日付、神社の儀礼、県と環境省の確認の重なりの上にある、という点までである。次は、山小屋の営業期間が、山開きの日とどう対応しているかである。

4. 山小屋の 開く 日は、同じ なの?

4. 北アルプスの山小屋は、営業開始日が77日もちがう

4. 山小屋の営業期間は、山開きの日とは別に決まっている

山小屋には、山で とまる 人の ための 小屋が あります。その 開く 日も、小屋ごとに ちがいます。

長野県の 2026年の 山小屋の 情報じょうほうでは、常念じょうねん小屋が 4月25日から 11月3日まで、南岳なんだけ小屋が 7月11日から 10月11日までです[8]。

4月25日から 7月11日まで、77日 ちがいます。まるで 山の 春と 夏が、小屋に よって ずれて いるようです。

ただし、小屋の 中には、まん中で 休む 時期が ある ところも あります。ですから、「ずっと あいている」と 考えないで ください。

山開きの 日と、山小屋が 開く 日は、ひとつの 日に そろって いる わけでは ありません。行く 前に、小屋ごとの 案内あんないを 見て たしかめます。

山開きの日が決まっても、山小屋の開く日が同じになるわけではありません。長野県の山小屋情報ポータルサイトには、北アルプスの2026年の開設期間がのっています[8]。槍ヶ岳山荘は4月27日から11月3日、徳沢ロッヂは4月25日から11月5日、常念小屋は4月25日から11月3日、南岳小屋は7月11日から10月11日です。

開く日だけを比べると、常念小屋の4月25日と南岳小屋の7月11日は、77日はなれています(4月25日から7月11日まで。4月は残り5日、5月31日、6月30日、7月11日)。南岳小屋は、シーズンが夏から秋の初めに集まっています。

注意したいのは、期間の途中に休む小屋もある点です。槍ヶ岳山荘は、期間が二つに分かれているという情報もありました。表の日付を見て「通しで営業」と受け取らないことが大切です。

山小屋の営業期間が、どうしてこの日になるのか、理由を説明した公的な資料は読めた範囲にありません。ここでは事実として、山小屋ごとに開く日が大きくちがう、ということまでにします。最後に、シーズンが終わる閉山の意味を見ましょう。

山開きの日は、その山のすべての施設の開始日と同じではない。長野県の山小屋情報ポータルサイト(北アルプス)には、2026年の開設期間が小屋ごとに載っている[8]。槍ヶ岳山荘は4月27日〜11月3日、徳沢ロッヂは4月25日〜11月5日、常念小屋は4月25日〜11月3日、南岳小屋は7月11日〜10月11日である。

開始日どうしを比べると、常念小屋(4月25日)と南岳小屋(7月11日)では77日の差がある。4月25日から数えると、4月の残り5日、5月31日、6月30日、そして7月11日で77日になる。同じ北アルプスの中でも、小屋ごとに「その年の営業の始まり」がこれほど異なる。富士山の登山シーズンが7月1日〜9月10日の72日だったことと並べると、山や小屋ごとにシーズンの長さがまったく違うことが分かる。

ただし、読みかたには条件がある。表の日付は期間の最初と最後であり、途中に休みが入る小屋もある。槍ヶ岳山荘は、期間が二つに分かれているという情報があり、通しで営業しているとは書けない。また、開設期間は小屋の判断で決まる部分があるとみえるが、その理由(積雪、物資の輸送、費用など)を直接説明した公的資料は、読めた範囲にはなかった。数字は事実として使い、因果は示さない。

そこで気になるのが、シーズンの終わりである。山開きがあるなら、閉山にはどんな意味があるのだろうか。

5. 閉山へいざんの あいだ、山の 道は どう なるの?

5. 閉山の間、山梨県側の登山道は「通行禁止」になる

5. 閉山の意味 ── 山梨県側の冬季閉鎖と、道路法にもとづく通行禁止

富士山ふじさんの 閉山へいざんの 日は、2026年は 9月10日でした[1]。閉山へいざんは、登る 季節きせつの おわりの 日です。

山梨県やまなしけんの ページには、閉山へいざんの あいだ、山梨県やまなしけん側がわの 登山道は、道を 通る ことを 禁止きんしする 冬季とうき閉鎖へいさに なって いると 書いて あります[9]。

つまり、山に 登って いい 時期と、ちがう 時期が はっきり 分けられて います。これは 山梨県やまなしけん側がわの 富士山ふじさんの 話で、ほかの 山も 同じ とは かぎりません。

山開きと対になる閉山は、シーズンの終わりの日です。2026年の富士山では、開山期間は9月10日まででした[1]。山梨県の案内も、登山シーズンを7月1日から9月10日までとしています[3]。

閉山の意味は、山梨県のよくある質問のページに書かれています。閉山期間中の山梨県側の登山道は、道路法にもとづき「通行禁止」の冬季閉鎖になっているというのです[9]。山梨県側では、閉山期間中の登山道は通行禁止になります。

これは山梨県側の富士山の説明です。全国のすべての山が同じ決まりで閉山しているとは言えません。山ごとに、管理する人や制度がちがうからです。

2026年の富士山では、開山日は現地調査を経て正式に決まり、山梨県側では閉山期間中の登山道が通行禁止になります。

閉山は、登山シーズンの終わりを示す日だが、富士山の山梨県側では法的な意味ももつ。山梨県のよくある質問のページによれば、閉山期間中の登山道は、道路法にもとづき「通行禁止」の冬季閉鎖になっている[9]。つまり閉山は、山開きと対になる行事の日ではなく、道の通行を制限する期間の始まりである。

この年の期間は、報道が「開山期間は9月10日まで」と伝え[1]、山梨県の案内も登山シーズンを7月1日から9月10日までとする[3]。冬季閉鎖は、開山期間の外側に当たる。ただし、これは山梨県側の説明であり、静岡県側の取り扱いや、他県の山の閉山の法的根拠は、この記事の資料の範囲では示せない。

閉山の決まりは、山ごとに管理する主体と制度が異なるため、一つの規則で説明することはできない。確認できた範囲では、2026年の吉田・須走ルートの開山日は現地調査を経て正式に決まり、山梨県側では閉山期間中の登山道が通行禁止になる。では、読者は何を見れば、自分で確かめられるだろうか。

6. 日にちを 数えて、山ごとに くらべて みよう

6. 日数を数えて、山ごとのシーズンの長さをくらべてみる

6. 日数の計算で、山ごとのシーズンの長さを自分で比べる

いえで できる ことです。カレンダーに 7月1日と 9月10日の しるしを つけて、日にちを 数えて みましょう。富士山ふじさんの 登る 季節きせつは、72日です。

つぎに、南岳なんだけ小屋の 7月11日と 10月11日の 両方を 入れて、日にちを 数えて みます。月ごとの 日数を たして くらべると、山ごとに 季節きせつの 長さが ちがう ことが わかります。

行きたい 山が あるなら、その 山の 公式こうしきの ページで、今年の 山開きの 日と、山小屋の 営業えいぎょうの 日を 見て みましょう。「毎年 同じ」か どうかも、くらべると 見えて きます。

家でできるのは、日数の計算です。カレンダーに、富士山の山開きの7月1日と閉山の9月10日をしるしにして、日数を数えてみてください。両端を含めて72日になります。次に、南岳小屋の7月11日から10月11日までを、両方の日を入れて同じように数えます。月ごとの日数を足して、シーズンの長さを比べると、山によって季節の長さがちがうことが数字で見えてきます。

行ってみたい山があれば、その山の公式の案内や、自治体のページで、今年の山開きの日と山小屋の営業期間を見てみましょう。この記事で使った山梨県の案内[3]のように、「気象や残雪により遅れる場合がある」と書かれているかどうかも、確かめるとよい点です。

来年の6月ごろには、富士山の開山日の発表と、現地調査の報道が出るはずです。去年の記事と比べて、日にちや調べた内容が同じか、ちがうかを見ると、決めかたの変化が分かるかもしれません。

計算の面から、日付を自分で確かめられる。富士山の吉田・須走ルートの登山シーズンは、7月1日〜9月10日で、両端を含めて72日である(31+31+10)。南岳小屋の7月11日〜10月11日は、21+31+30+11で93日になる。同じ年の別の場所でも、期間の長さは約3割変わる計算だ(93÷72≒1.3)。

ただし、小屋の営業期間と山のシーズンは別物で、直接比べてよいのは「日付の決まりかたと長さのちがい」までである。理由や運営の事情に踏みこむと、資料の裏づけがない主張になる。

原典に当たるなら、山梨県の「令和8年度の富士登山について」[3]が、日付に加えて遅れる場合の注意書きまで載せている。来年の6月ごろに出る開山日の発表と現地調査の報道を、今年の記事と並べて、決定の時期や調べる内容が変わっているかを読み比べるのもよい。登る前には、必ず最新の公式の案内を見てほしい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:報道、山梨県・長野県・福島県の案内、国立国会図書館、国土交通省の解説を使った。何に使ったかは、各項目に書いている。

  1. 共同通信(熊本日日新聞)「富士山、7月1日開山 吉田、須走ルート正式決定」(2026年6月22日)。https://kumanichi.com/articles/2005460 (2026年の開山日の決定、現地調査の内容、開山期間について。報道記事)
  2. 共同通信(熊本日日新聞)「須走ルートの開山日前倒し」(2026年4月27日)。https://kumanichi.com/articles/1985356 (須走ルートの開山日の変更と理由について。報道記事)
  3. 山梨県「令和8年度の富士登山について」。https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/annzenn/documents/r8fujitozan.html (登山シーズンと、開始が遅れる場合の注意について。公的資料)
  4. 福島県「尾瀬コラム」。https://www.pref.fukushima.lg.jp/w4/oze/column/column001.html (2020年の尾瀬の山開きと入山者について。公的資料)
  5. 国立国会図書館 NDLイメージバンク「富士登山」。https://www.ndl.go.jp/imagebank/column/fujitozan (旧暦6月1日の山開きについて。公的資料)
  6. HugKum「山開きとは」。https://hugkum.sho.jp/492948 (山開きの始まりと講中登山の説明について。一般向けの解説記事)
  7. 国土交通省 多言語解説文データベース「富士山『開山』儀式」(韓国語版を確認)。https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/ko/R1-00148.html (お道開きの神事について。公的機関の解説)
  8. 長野県「山小屋情報ポータルサイト(北アルプス)」。https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/yamagoya/yamagoya_kitaalps.html (2026年の山小屋の開設期間について。公的資料)
  9. 山梨県「富士登山に関するよくある質問」。https://www.pref.yamanashi.jp/faq/koucho/fujitozan.html (閉山期間中の登山道の取り扱いについて。公的資料)

なおした ところ

更新履歴

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