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ここに書いてあることは、誰かが実際に手を動かして調べ、考え、作り上げてきたものを拾い集めています。専門の本や論文、作品、そしてそれを生み出した人たち。気になったことがあれば、ぜひそのおおもとに直接ふれてみてください。このメモには書ききれない熱を、感じてもらえると思います。

あめが ふる まえの、あの におい の しょうたい

雨が降る前の、あのにおいの正体

雨のにおいの正体 ── ペトリコールという現象

分野:自然

空が くらく なって、風の においが かわる。雨が ふる まえに かんじる、あの どくとくな においに、おぼえが ある人は 多いはずだ。

この においには「ペトリコール」と いう 名前が ある。どうして この においが するのか、かなりの ところまで わかって きている。

そして、その しくみが わかるより ずっと 前から、この においを びんに とじこめて きた 人たちが いた ことも、この きじで しょうかいする。

空が急に暗くなり、風のにおいが変わる。雨が降り出す前に感じる、あの独特な土や緑のにおいに、覚えがある人は多いはずだ。

このにおいには「ペトリコール」という名前があり、何が原因で起きるのかも、かなりわかってきている。ゲオスミンという物質や、雷が作るオゾン、乾いた土に染み込んだ植物の油など、いくつもの要素が組み合わさって生まれるという。

そして、科学が仕組みを解き明かすよりずっと前から、このにおいを瓶に閉じ込めてきた人たちがいたことも紹介する。

空が急に暗くなり、風のにおいが変わる。雨が降り出す前に感じる、あの独特な土や緑のにおいに、覚えがある人は多いはずだ。

実はこのにおいには「ペトリコール」という名前があり、科学的な正体もかなりのところまで解明されている。ゲオスミンという物質、雷が作るオゾン、乾いた大地に染み込んだ植物の油――複数の要素が組み合わさって生まれるこのにおいを、人間はなぜこれほど鋭く感じ取れるのか。

そして、科学がその仕組みを解き明かすより何世紀も前から、このにおいを瓶に閉じ込めてきた人たちがいたことも、この記事ではたどっていく。

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1. あめの においには、名前が ある

1. 雨のにおいには、名前がある

1. 雨のにおいには、名前がある

空が きゅうに くらく なって、かわいた 土や 葉っぱの においが ふわりと ながれて くる。雨が ふる 前に、この においを かんじた ことが ある人は 多いだろう。じつは この においには、ちゃんと 名前が ある。「ペトリコール」と いう。

1964年、オーストラリアの 研究者 アイザベル・ジョイ・ベアと リチャード・グレンフェル・トーマスが、雑誌ざっし『ネイチャー』に はっぴょうした ろんぶんの 中で、この ことばを つくった[1]。ペトリコールは、ギリシャ語の「ペトラ(岩)」と「イコール(神さまの 体を ながれる もの)」を くみあわせた ことばだ[1]。

つまり、あの 雨上がりの においに 名前が ついたのは、たった 60年ほど前の ことに すぎない。小さいころから 知って いた においに、こんなに 新しい 名前が ついて いるのは、すこし ふしぎに かんじるかもしれない。

空が急に暗くなり、乾いた土や葉のにおいがふわりと漂ってくる。雨が降る前に、このにおいを感じたことがある人は多いだろう。実はこのにおいには、れっきとした名前がある。「ペトリコール」という。

1964年、オーストラリアの研究者アイザベル・ジョイ・ベアとリチャード・グレンフェル・トーマスが、学術誌『ネイチャー』に発表した論文でこの語を作った[1]。ペトリコールは、ギリシャ語の「ペトラ(岩石)」と「イコール(神々の体を流れるとされた液)」を組み合わせた言葉だ[1]。

つまり、あの雨上がりのにおいに科学的な名前がついたのは、たった60年ほど前のことにすぎない。多くの人が子どものころから知っていたにおいに、こんなに新しい名前がついているというのは、少し意外に思えるかもしれない。

空が急に暗くなり、乾いた土や葉のにおいがふわりと漂ってくる。雨が降り出す前、多くの人がこの独特なにおいを感じたことがあるだろう。実はこのにおいには、れっきとした名前がある。「ペトリコール」という。

1964年、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究者アイザベル・ジョイ・ベアとリチャード・グレンフェル・トーマスが、学術誌『ネイチャー』に発表した論文でこの語を作った[1]。ペトリコールは、ギリシャ語の「ペトラ(岩石)」と「イコール(神々の血管を流れるとされた霊液)」を組み合わせた造語である[1]。

つまり、あの雨上がりのにおいに科学的な名前がついたのは、たった60年ほど前のことにすぎない。多くの人が子どもの頃から知っていたにおいに、こんなに新しい名前がついているというのは、少し意外に思えるかもしれない。

2. 科学より 先に、雨の においを びんに とじこめた 人たち

2. 科学より先に、雨のにおいを瓶に閉じ込めた人たち

2. 科学より先に、雨のにおいを瓶に閉じ込めた人たち

名前が ついたのは 60年前だとしても、人間が この においに きづいて いなかった わけでは ない。インドの 北の ほうに ある カンナウジと いう 町は、何千年も 前から こうすいづくりで 知られて きた 町だと いわれる[2][3]。そこで 作られる かおりの 一つ「ミッティ・アタール」は、まさに 雨上がりの 土の におい、つまり ペトリコールを さいげんした こうすいだ[2]。

作りかたは、たいへん 手間が かかる。近くの 村で 作られた 土の かけらを 天日で かわかし、それを どうで できた つぼに 入れて 水で おおい、どろで ふさいで 下から 火に かける[2]。たちのぼった ゆげは、竹の くだを 通って べつの 入れものに はこばれ、そこで 木の 油と まざりあう[2]。何日も かけて この さぎょうを くりかえし、ようやく 一びんの ミッティ・アタールが できあがる。

科学者たちが ペトリコールと いう 名前と しくみを あきらかに するより ずっと 前から、カンナウジの 職人しょくにんたちは、代々 うけついで きた どくじの わざで、あの 雨の においを びんの 中に とじこめる ほうほうを 見つけて いた ことに なる。

名前がついたのは60年前だとしても、人間がこのにおいに気づいていなかったわけではない。インド北部にあるカンナウジという町は、何千年も前から香水づくりで知られてきた町だといわれる[2][3]。そこで作られる香りの一つ「ミッティ・アタール」は、まさに雨上がりの土のにおい、つまりペトリコールを再現した香水だ[2]。

作り方は大変手間がかかる。近くの村で作られた粘土の欠片を天日で乾かし、それを銅製の壺に入れて水で覆い、泥でふさいで下から火にかける[2]。立ちのぼった蒸気は、竹の管を通って別の受け器に運ばれ、そこで白檀油と混ざり合う[2]。何日もかけてこの作業を繰り返し、ようやく一瓶のミッティ・アタールができあがる。

科学者たちがペトリコールという名前と仕組みを明らかにするよりずっと前から、カンナウジの職人たちは、代々受け継いできた独自の技で、あの雨のにおいを瓶の中に閉じ込める方法を見つけていたことになる。

名前がついたのは60年前だとしても、人間がこのにおいに気づいていなかったわけではない。インド北部の町カンナウジは、何千年も前から香水づくりで知られてきた町だといわれる[2][3]。そこで作られる香りの一つ「ミッティ・アタール」は、まさに雨上がりの土のにおい、つまりペトリコールを再現した香水である[2]。

作り方は大変手間がかかる。近隣の村で作られた粘土の欠片を天日で乾かし、それを銅製の「デグ」という壺に入れて水で覆い、泥で密閉して下から火にかける[2]。立ちのぼった蒸気は、竹の管を通って「バプカ」と呼ばれる受け器に運ばれ、そこで白檀油と混ざり合う[2]。何日もかけてこの作業を繰り返し、ようやく一瓶のミッティ・アタールが完成する。

科学者たちがペトリコールという名前と仕組みを解き明かすよりずっと前から、カンナウジの職人たちは、代々受け継いできた独自の技で、あの雨のにおいを瓶の中に閉じ込める方法を編み出していたことになる。

3. 雨の においの しょうたい その1 ── ゲオスミンと、するどい 鼻

3. 雨のにおいの正体その1 ── ゲオスミンと、驚くほど鋭い鼻

3. 雨のにおいの正体その1 ── ゲオスミンと、驚くほど鋭い鼻

では、あの においの、本当の 正体は 何なのか。おもな もとの 一つが「ゲオスミン」と いう ものしつだ。土の 中に たくさん いる「放線菌ほうせんきん」と いう 細菌さいきんの なかまが 作り出して いる[4]。

ゲオスミンに たいする 人間の 鼻の するどさは、とても すごい。水の 中で 1兆ちょう分の5〜400ほどと いう、とても うすい こさでも かんじとれると いう ほうこくが ある[4]。weather.comと いう ニュースサイトでは、これを サメが 水の 中の 血の においを かぎわける 力と くらべて せつめいして いる[5]。なぜ 人間の 鼻が これほど ゲオスミンに びんかんなのか、はっきりした りゆうは わかって いないが、かわいた 土地で 水の ありかを さがすのに やくだったからでは ないか、と いう せつが ある[5]。

では、あのにおいの化学的な正体は何なのか。主な成分の一つが「ゲオスミン」という物質である。土の中に無数にいる「放線菌」という細菌の仲間が作り出している[4]。

ゲオスミンに対する人間の鼻の感度は、きわめて鋭い。研究によって幅はあるが、水の中で1兆分の5〜400程度という、きわめて低い濃度でも感じ取れるとする報告がある[4]。weather.comというニュースサイトでは、これをサメが水中の血のにおいを嗅ぎ分ける能力と比べて説明している[5]。なぜ人間の鼻がこれほどゲオスミンに敏感なのか、はっきりした理由はわかっていないが、乾いた土地で水のありかを探すのに役立ったからではないか、という説がある[5]。

では、あのにおいの化学的な正体は何なのか。主な成分の一つが「ゲオスミン」という物質である。土の中に無数にいる「放線菌」という細菌の仲間、特にストレプトマイセス属の放線菌が作り出す[4]。

ゲオスミンに対する人間の鼻の感度は、きわめて鋭い。研究によって幅はあるが、水中で1兆分の5〜400(ppt)程度という、きわめて低い濃度でも感じ取れるとする報告がある[4]。weather.comというニュースサイトでは、これをサメが水中の血のにおいを嗅ぎ分ける能力と比較して説明している[5]。なぜ人間の鼻がこれほどゲオスミンに敏感なのか、はっきりした理由はわかっていないが、乾いた土地で水のありかを探すのに役立ったからではないか、という説がある[5]。

4. 雨の においの しょうたい その2 ── かみなりの ガスと、土に しみこんだ 油

4. 雨のにおいの正体その2 ── オゾンと、乾いた大地に染み込んだ油

4. 雨のにおいの正体その2 ── オゾンと、乾いた大地に染み込んだ油

ペトリコールを 作り出す ものしつは、ゲオスミンだけでは ない。雷かみなりが なるような あれた 天気の 前には、「オゾン」と 呼よばれる ガスの においも まじる ことが ある。かみなりの 電気に よって、空気の 中の さんその 一部が オゾンに かわり、するどい においを はなつと いう[1]。

そして ベアと トーマスが 1964年の ろんぶんで 目を つけたのは、しょくぶつ 自身が 出す 油だった。かわいた 時期、しょくぶつは とくべつな 油を 出し、それが ねん土しつの 土や 岩の ひょうめんに しみこんで たくわえられる。雨が ふると、この しみこんだ 油が 水に おしだされるように 空気中へ とびだし、においの もとに なると いう[1]。

つまり ペトリコールは、放線菌ほうせんきんが 作る ゲオスミン、かみなりが 作る オゾン、そして しょくぶつが たくわえた 油と いう、まったく べつの 生まれかたを した ものが くみあわさって できる においなのだ。では、これらの ものしつは、どうやって 土や 岩の 中から 空気中まで とびだして くるのだろうか。

ペトリコールを作り出す要素は、ゲオスミンだけではない。雷が鳴るような荒れた天気の直前には、「オゾン」と呼ばれる気体のにおいも混じることがある。雷の放電によって空気中の酸素の一部がオゾンに変わり、独特の鋭いにおいを放つという[1]。

そしてベアとトーマスが1964年の論文で注目したのは、植物そのものが出す油だった。乾燥した時期、植物は特定の油を分泌し、それが粘土質の土や岩の表面に染み込んで蓄えられる。雨が降ると、この染み込んだ油が水に押し出されるようにして空気中に放たれ、においのもとになるという[1]。

つまりペトリコールは、放線菌が作るゲオスミン、雷が作るオゾン、そして植物が蓄えた油という、まったく別の起源を持つ複数の成分が組み合わさって生まれるにおいなのである。では、これらの成分は、いったいどうやって土や岩の中から空気中まで飛び出してくるのだろうか。

ペトリコールを作り出す要素は、ゲオスミンだけではない。雷が鳴るような荒れた天気の直前には、「オゾン」と呼ばれる気体のにおいも混じることがある。雷の放電によって空気中の酸素の一部がオゾンに変わり、独特の鋭いにおいを放つという[1]。

そしてベアとトーマスが1964年の論文で注目したのは、植物そのものが出す油だった。乾燥した時期、植物は特定の油を分泌し、それが粘土質の土や岩の表面に染み込んで蓄えられる。雨が降ると、この染み込んだ油が水に押し出されるようにして空気中に放たれ、においのもとになるという[1]。

つまりペトリコールは、放線菌が作るゲオスミン、雷が作るオゾン、そして植物が蓄えた油という、まったく別の起源を持つ複数の成分が組み合わさって生まれるにおいなのである。では、これらの成分は、いったいどうやって土や岩の中から空気中まで飛び出してくるのだろうか。

5. なぜ、雨の においは「とんで くる」のか

5. なぜ、雨のにおいは「飛んでくる」のか

5. なぜ、雨のにおいは「飛んでくる」のか

長い あいだ、この さいごの ぎもんには こたえが なかった。においの もとに なる ものしつが 土や 岩の ひょうめんに あるとして、それが どうやって 私わたしたちの 鼻まで とどくのか、と いう しくみだ。

2015年、アメリカの マサチューセッツこうか大学(MIT)の 研究者たちが、とても はやい カメラを つかって この なぞを といた[6]。雨つぶが 土のような すきまの 多い ひょうめんに おちると、ひょうめんの すきまに あった 小さな 空気の あわが、水つぶの 中に とりこまれる。その あわは 水つぶの 中を 上に のぼって いき、ひょうめんで はじける。この しゅんかん、何百こもの 小さな 水しぶき(エアロゾル)が、ほんの わずかな 時間の うちに 空気中へ とびだすのだと いう[6]。

おもしろい ことに、この げんしょうは 雨の 強さに よって 大きく かわる。研究チームに よると、雨つぶが ゆっくりめの はやさで おちる、よわい 雨から 中くらいの 雨の ときに、もっとも 多く エアロゾルが 発生する[6]。雨が 強すぎると、水つぶが ひょうめんに ぶつかる いきおいが 強すぎて、あわが できる 時間が たりず、かえって エアロゾルは 少なく なると いう[6]。「小雨の ときの ほうが、雨の においを よく かんじる」と いう けいけんが ある人が いるとすれば、それは この しくみが かかわって いるのかもしれない。

この エアロゾルには、ゲオスミンなどの におい ものしつだけでなく、土の 中に いた 細菌さいきん そのものも ふくまれて いる ことが わかって いる[7]。雨が ふる たびに、目に 見えない 小さな 生きものが、風に のって はこばれて いると いう わけだ。

長いあいだ、この最後の疑問には答えがなかった。においのもとになる物質が土や岩の表面にあるとして、それがどうやって私たちの鼻まで届くのか、という仕組みである。

2015年、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが、超高速カメラを使ってこの謎を解いた[6]。雨粒が土のようなすきまの多い表面に落ちると、表面のすきまにあった小さな空気の泡が、水滴の中に取り込まれる。その泡は水滴の中を上へのぼっていき、表面で弾ける。この瞬間、何百個もの小さな水しぶき(エアロゾル)が、ほんのわずかな時間のうちに空気中へ放出されるのだという[6]。

興味深いことに、この現象は雨の強さによって大きく変わる。研究チームによれば、雨粒がゆっくりめの速さで落ちる、弱い雨から中くらいの雨のときに、もっとも多くのエアロゾルが発生する[6]。雨が強すぎると、水滴が表面にぶつかる勢いが強すぎて、泡ができる時間が足りず、かえってエアロゾルは少なくなるという[6]。「小雨のときのほうが、雨のにおいをよく感じる」という経験がある人がいるとすれば、それはこの仕組みが関わっているのかもしれない。

このエアロゾルには、ゲオスミンなどのにおい成分だけでなく、土の中にいた細菌そのものも含まれていることがわかっている[7]。雨が降るたびに、目に見えない小さな生きものが、風に乗って運ばれているというわけだ。

長いあいだ、この最後の疑問には答えがなかった。においのもとになる物質が土や岩の表面にあるとして、それがどうやって私たちの鼻まで届くのか、という仕組みである。

2015年、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)のヨンス・ジョンとカレン・ビュイーが、高速度カメラを使ってこの謎を解いた[6]。雨粒が土のような多孔質の表面に落ちると、表面のすきまにあった小さな空気の泡が水滴の中に取り込まれる。その泡は水滴の中を上へのぼっていき、表面で弾ける。この瞬間、数百個もの小さな水しぶき(エアロゾル)が、わずか数マイクロ秒のうちに空気中へ放出されるのだという[6]。

興味深いことに、この現象は雨の強さによって大きく変わる。研究チームによれば、雨粒が秒速1.4〜1.7メートルほどで落ちる、弱い雨から中くらいの雨のときに、もっとも多くのエアロゾルが発生する[6]。雨が強すぎると、水滴が表面に衝突する速さが速すぎて、水滴の内部に泡ができる時間が足りず、かえってエアロゾルは少なくなるという[6]。「小雨のときのほうが、雨のにおいをよく感じる」という経験がある人がいるとすれば、それはこの仕組みが関わっているのかもしれない。

このエアロゾルには、ゲオスミンなどのにおい成分だけでなく、土の中にいた細菌そのものも含まれていることがわかっている[7]。雨が降るたびに、目に見えない微生物が風に乗って運ばれているというわけだ。

つぎの 雨の 前に、たしかめて みよう

次の雨の前に、たしかめてみよう

次の雨の前に、たしかめてみよう

つぎに 雨が ふりそうな 日、空が くらく なりはじめたら、まどを あけて 空気の においを かんじて みよう。しとしと ふる よわい 雨の 日と、ざあざあ ふる 強い 雨の 日とで、においの 強さに ちがいが あるか、くらべて みるのも おもしろい。外に 出るなら、雨が つよく ならないうちに、大人と いっしょに おこなおう。

にわや ベランダに かわいた 土や コンクリートが あれば、じょうろで すこし 水を かけて みよう。ふわっと たちのぼる においを かんじると、まさに ペトリコールの ものしつが、いま 自分の 鼻に むかって とびだして きて いる ところを、たいけんできる。

次に雨が降りそうな日、空が暗くなり始めたら、窓を開けて空気のにおいを感じてみよう。しとしと降る弱い雨の日と、ざあざあ降る強い雨の日とで、においの強さに違いがあるか、比べてみるのもおもしろい。外に出るなら、雨が強くならないうちに、大人といっしょに行おう。

庭やベランダに乾いた土やコンクリートがあれば、じょうろで少し水をかけてみよう。ふわっと立ちのぼるにおいを感じると、まさにペトリコールの物質が、いま自分の鼻に向かって飛び出してきているところを、体験できる。

次に雨が降りそうな日、空が暗くなり始めたら、窓を開けて空気のにおいを感じてみてほしい。しとしと降る弱い雨の日と、ざあざあ降る強い雨の日とで、においの強さに違いがあるか、比べてみるのも面白い。外に出るなら、雨が強くならないうちに、大人といっしょに行おう。

庭やベランダに乾いた土やコンクリートがあれば、じょうろで少し水をかけてみよう。ふわっと立ちのぼるにおいを感じると、まさにペトリコールの成分が、いま自分の鼻に向かって飛び出してきているところを体験できる。

しらべた ところ

参考にした情報源

参考にした情報源

  1. Wikipedia「Petrichor」。 https://en.wikipedia.org/wiki/Petrichor (1964年にアイザベル・ジョイ・ベアとリチャード・グレンフェル・トーマスが『ネイチャー』誌の論文でpetrichorという語を導入したこと、ギリシャ語のpetra(岩石)とichor(神々の血管を流れるとされた霊液)を組み合わせた造語であること、乾燥期に植物が分泌した化学物質が粘土質土壌に吸収され降雨により放出されるという同論文の説明、雷の放電に由来するオゾンが降雨の予兆として感知されることは同出典による)
  2. The Better India「How an Indian Town is Turning Rain Into Perfume」。 https://thebetterindia.com/59606/scent-rain-mitti-attar-kannauj/ (ミッティ・アタールの製法として、近隣の村で作られた粘土片を天日で乾かすこと、蒸留(deg bhapka)の工程で銅製のdegに粘土片と水を入れ泥で密閉して火にかけること、竹の管でbhapka(受け器)に蒸気を送り白檀油と混ぜること、ミッティ・アタールがペトリコールに似た香りであることは同出典による)
  3. Wikipedia「Kannauj Perfume」。 https://en.wikipedia.org/wiki/Kannauj_Perfume (カンナウジが数千年にわたり香水の町であったとされること、雨季に作られるミッティ・アタールがペトリコール(最初の雨の香り)に似ていることは同出典による)
  4. Wikipedia「Geosmin」。 https://en.wikipedia.org/wiki/Geosmin (ゲオスミンがStreptomyces属などの放線菌によって作られる物質であること、水中での人間の検知しきい値が1兆分の400から1兆分の5程度の範囲で報告されていることは同出典による)
  5. weather.com「Humans can smell rain better than sharks can smell blood」。 https://weather.com/2026/09/04/science/nature/sharks-sense-of-smell-compared-to-humans-geosmin-explained (人間が1兆分の4〜10という低濃度でゲオスミンを検知できるとされること、サメの血液検知しきい値が100万分の1程度とされること、この感度の高さが乾いた土地で水を探す適応として進化した可能性が提案されていることは同出典による)
  6. ScienceDaily「Rainfall can release aerosols, study finds」(MIT・Youngsoo Joung and Cullen Buie, Nature Communications, 2015年)。 https://www.sciencedaily.com/releases/2015/01/150114115557.htm (雨粒が多孔質の表面に落ちると表面の気泡が水滴中に取り込まれ上昇・破裂してエアロゾルを放出すること、雨粒の落下速度が秒速1.4〜1.7メートル程度の弱い雨〜中程度の雨で最もエアロゾルが発生しやすいこと、強い雨では衝突速度が速すぎて水滴内に気泡を作る時間が足りずエアロゾルが少なくなることは同出典による)
  7. MIT Department of Mechanical Engineering「A light rain can spread soil bacteria far and wide, study finds」。 https://meche.mit.edu/node/1656 (雨粒の衝突で生じるエアロゾルに土壌細菌が含まれ、風によって遠方まで運ばれうることは同出典による)

なおした ところ

更新履歴

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