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ミキサーで つくる スムージーは、ジュースと なにが ちがうの?

スムージーは、ミキサーの中でどうやってできるのか ── ジュースとの違いと、ミルクシェイク用だった道具の話

スムージーとジュースを分けるもの ── 刃で砕くブレンダーと、1920年代の「飲料ミキサー」特許

分野:技術

スムージーを 作る ミキサーは、はじめは スムージーの ための どうぐでは ありませんでした。むかし、お店で ミルクシェイクを 作る ために 生まれた どうぐだと いわれて います[3]。

では、ミキサーの 中では なにが おきて、スムージーは ジュースと どこが ちがうのでしょう。この ページを 読むと、刃はが くだものを くだく ようす、繊維せんいごと のめる わけ、ミキサーが 家に とどくまでが 分かります。

スムージーを作るミキサーは、もともとスムージー用の道具ではなく、炭酸飲料のお店でミルクシェイクを作るために開発された電気器具だといわれます[3]。

ではミキサーの中で何が起きていて、ジュースと何が違うのでしょうか。この記事を読むと、刃がくだものや野菜を砕いて繊維ごと飲めるようにすること、ジュースとの違い、特許から見えるミキサーの最初の工夫、家庭に広がる入口にいた人たちのことが分かります。

スムージーの作り手であるブレンダーは、1922年ごろ、炭酸飲料店(ソーダファウンテン)でモルト入りミルクシェイクを作る用途で開発されたとされる[3]。果物の飲み物のために生まれた道具ではない。

では、ブレンダーの刃は材料に何をして、ジュースとスムージーを分けているのか。この記事では、搾るジューサーと全部を砕くブレンダーの違い、1924年付与の米国特許に書かれた工夫、市販品が出るまでの人物や、資料によって食い違う年代も紹介する。

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1. ミキサーの 中では、なにが おきて いるの?

1. 底の刃が回ると、材料はどうなるのか

1. 容器の底の刃は、材料に何をしているのか

ミキサーは、容器ようきの いちばん 下に 刃はが ついて いて、小さな モーターで その 刃はを まわします。くだものや やさいを 細かく くだいて、飲み物に する 電気の どうぐだと いわれて います[1]。

りんごを 入れて スイッチを おすと、刃はが くるくる まわって、かたまりが 少しずつ 小さく なって いきます。もとの かたちは なくなって、つぶつぶの とろりとした 飲み物に かわります。

ここで だいじなのは、「ぜんぶ くだく」ことです。皮も、すじも、そのまま 飲み物の 中に のこります。つぎの 章で、ジュースとの ちがいを 見て みましょう。

家庭用のミキサーは、筒状の容器の底に刃を付け、小型のモーターで回して、くだものや野菜を細かく砕く電気器具だと辞典に説明されています[1]。

刃は「切る」というより、材料を何度もぶつけて細かくするものだと考えると分かりやすいでしょう。ただし、容器の中でなぜ材料がうまく混ざるのかという細かい仕組みは、今回使った資料では説明されていません。ここで大事なのは、材料を捨てずに全部砕くという点です。りんごを入れれば皮もすじも一緒に細かくなり、飲み物の中に残ります。

では、それはジュースとどう違うのでしょうか。

辞典は、家庭用ミキサーを、筒状の容器の底に付けた刃を小型モーターで回し、果実や野菜を細かく砕く電気器具と説明する[1]。したがって、ミキサーの働きは材料を「分ける」ことではなく「細かくする」ことにある。

ただし、刃の回転が容器内の流れをどう作るかといった物理の細部は、今回の資料では扱われていない。確かなのは、材料が容器から出ていかず、全部が飲み物の側に残るという点だ。では、搾って作るジュースとは何が違うのか。

2. ジュースと スムージーは、どこが ちがうの?

2. ジュースは「分け」、スムージーは「全部入れる」

2. 繊維を残すか分けるかが、飲み物の性格を変える

ジューサーは、しるを しぼって、かすを べつに します。ミキサーは、ぜんぶ くだいて、そのまま コップに 入れます[2]。

だから スムージーには 繊維せんいが のこり、とろっと して、かさも ふえます。あるところの はなしでは、おなじ だけの ざいりょうで ジュースは 1カップ、スムージーは 3カップ ほどに なるそうです[2]。これは 一つの ばあいの はなしで、いつも この 数に なる わけでは ありません。

ジュースは、のみやすくて さらっと して います。スムージーは、ひとくちで おなかに たまる ような、しっかりした 飲み心地です。どちらが よい、という ことでは なく、作り方が ちがうと 飲み物の せいしつも かわる、という ことです。

ジューサーは水分を搾り、繊維を残りかすとして分けます。ブレンダーは入れたものを全部砕いて、そのままコップに入れます[2]。そのため、スムージーはとろみがあり、繊維が残って、かさも増えます[2]。

ワシントン大学の記事には、同じ量の材料でジュースは約1カップ、スムージーは約3カップになるという例が載っています。ただし、これは一例で、材料や作り方で変わります。

全部砕くということは、材料を一度も捨てないということです。では、この「全部砕く」道具は、いつ、何のために生まれたのでしょうか。

ジューサーは水分を搾って繊維を残りかすに分ける。ブレンダーは入れたものを全部砕いてコップに入れる[2]。その結果、スムージーは繊維が飲み物に残り、粘度とかさが増す[2]。

ワシントン大学の解説は、同じ量の材料でジュースが約1カップ、スムージーが約3カップになる例を挙げる。ただし、これは一例であって固定の値ではない。割合は材料や作り方で変わる。

繊維が飲み物に残ることは、食物繊維の面でも意味を持つ。食物繊維は人の消化酵素で消化されにくい成分で、水に溶けない不溶性と溶ける水溶性に分けられる。搾って分ければ、残りかすの側に繊維が回る。全部砕けば、それが飲み物の側に入る。ただし、摂取の目標量は食事摂取基準の版で変わるため、ここでは数値を挙げない。

作ってから時間がたつと成分がどう変わるかは、材料や置き方でも違うはずで、「すぐ飲むのが最良」とまでは言えない。

こうした違いを生む道具は、いつ、何のために作られたのか。

3. ミキサーは、もとは なにを 作る どうぐ だったの?

3. 最初の電動ブレンダーは、ミルクシェイクのために生まれた

3. 1922年の出願は、果物ではなくミルクシェイクのための特許だった

さいしょの 電気の ブレンダーは、1922年ごろ、炭酸たんさんの 飲み物を 出す お店で、ミルクシェイクを 作る ために 作られたと いわれます[3]。

作った 人は、アメリカの スティーブン・ポプラウスキーさんです。特許とっきょを とる ための かみには、容器ようきを 台に のせると、それだけで モーターが うごき出す しかけが 書かれて います[4]。

最初の電動ブレンダーは、1922年ごろ、炭酸飲料店(ソーダファウンテン)でモルト入りミルクシェイクを作るために開発されたとされます[3]。スムージーのための道具ではなかったのです。

発明者として挙げられるのは、ウィスコンシン州レイシンのスティーブン・ポプラウスキーです。米国特許1,480,914「飲料ミキサー」は1922年2月18日に出願され、1924年1月15日に付与されました[4]。ここで「1922年」は出願の年で、特許が認められたのは1924年です。

特許には、容器を台に置くだけでモーターのスイッチが入る仕組みが書かれています[4]。店の人が忙しいとき、手を離してもすぐ動き始める工夫だと考えられます。ミルクシェイクを次々に注文される場面では、こうした小さな手間の削減が役に立ったのかもしれません。

では、この店の道具は、どうやって家庭に来たのでしょうか。

博物館の資料によれば、最初の電動ブレンダーは1922年に、ソーダファウンテンでモルト入りミルクシェイクを作る目的で開発された[3]。果物を砕くためではなかったことが、ここで分かる。

発明者はウィスコンシン州レイシンのスティーブン・J・ポプラウスキー。米国特許1,480,914「Beverage mixer」は1922年2月18日に出願され、付与は1924年1月15日である[4]。したがって、1922年は出願年であって、特許が認められた年ではない。博物館ページの別の年の記載は、特許の書誌と合わない。

特許の特徴は、容器を台に置くだけでモーターを制御するスイッチが働く点にある[4]。繁忙な店で、容器を置く動作と起動を一つにするための工夫だと読めるが、設計意図まで資料が語っているわけではない。では、店の道具は、どうやって家庭用になったのか。

4. お店の どうぐは、どう やって 家に とどいたの?

4. 店の道具が「ブレンダー」として売り出されるまで

4. 改良者と出資者の名前から見える、市販化の流れ

その あと、フレッド・オーシアスさんが 作りなおした ものに、音楽家の フレッド・ウェアリングさんが お金を 出しました。1933年に 「ミラクル・ミキサー」と して 出た とされます[5]。

ウェアリングさんは、1937年に、自分たちで 作りなおした 「ウェアリング・ブレンダー」を 売りました[5]。ねだんは 29.75ドル だったと いう きろくが あります[3]。

ただし、年は のっている ところに よって ずれて います。このため、ここでは 「とされる」と 書きました。

お店で ミルクシェイクを 作って いた どうぐが、のちに くだものも くだく どうぐとして 知られる ように なった。そう 思うと、台所の ミキサーも、ちょっと ふしぎな 道すじを たどって 来た ように 見えて きます。

ポプラウスキーの発明を改良したのがフレッド・オーシアスで、音楽家のフレッド・ウェアリングが出資した版が、1933年に売り出されたとされます[5]。ウェアリングはその後、自社で設計し直した「ウェアリング・ブレンダー」を1937年に発売したとされます[5]。

価格は29.75ドルだったという博物館の記録があります[3]。ただし、博物館の資料は「ミラクル・ミキサー」の年が別に書かれているなど、年は資料で食い違います。本文では、確かな特許の年と「とされる」年を分けて書きました。

お店の道具は、人から人へ手渡される中で、ブレンダーという名前の家庭向け商品になっていったようです。

特許の次の段階について、二次資料は次のように述べる。フレッド・オーシアスが改良し、音楽家フレッド・ウェアリングが出資した版が1933年に売り出された。その後、ウェアリングはオーシアスを退け、自社で設計し直した「ウェアリング・ブレンダー」を1937年に売り出した、とされる[5]。

価格は29.75ドルとの記載がある[3]。ただし、博物館ページは「ミラクル・ミキサー」を別の年として扱っており、年代は資料間で一致しない。特許の書誌(1922年出願・1924年付与)だけが一次資料として確かで、それ以降は二次資料の「とされる」にとどまる。

こうして、特許のあと、改良と出資を経て、家庭向けのブレンダーが売り出された。

5. うちで ためせる ことは?

5. 家で「全部入れる」と「分ける」を比べるには

5. 「全部残す」と「分ける」の差を、台所で確かめるには

ミキサーが なくても、ちがいを 感じる ことは できます。みかん 1つを、半分は 茶こしで しぼって しるだけに し、半分は フォークで つぶして そのまま 食べて みましょう。のこる かすの おおさと、のどごしを くらべます。

ミキサーが 家に ある ときは、大人と いっしょに 使います。刃はには 手を 入れず、ふたを しっかり おさえて ください。

家に台所用のミキサーがなくても、「分ける」と「全部入れる」の違いは試せます。みかん1個を半分に分け、半分は茶こしで搾って汁だけにし、半分はフォークでつぶしてそのまま食べてみます。残るかすの量や、口当たりの違いを比べてみてください。

ミキサーを使うときは、大人と一緒に使い、刃には手を入れず、ふたをしっかり押さえます。熱いものを入れる扱いは、取扱説明書で確かめます。

台所で試すなら、みかん1個を二つに分ける。一方は茶こしで搾って汁だけを取り、他方はフォークでつぶしてそのまま食べる。残るかすの量と口当たりを比べると、ワシントン大学の解説にあった「繊維が飲み物に残る」差を自分の手で感じられる。ただし、1カップ対3カップという例の数字が出るとは限らない。

ミキサーを使う場合は、大人と一緒に、ふたを押さえ、刃に手を入れないこと。熱いものを入れる扱いは、取扱説明書で確かめる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の主張に使った資料です。特許の年・価格・年代は資料で食い違う箇所があり、本文では確かさを分けて書きました。

  1. コトバンク(デジタル大辞泉)「ミキサー」 https://kotobank.jp/word/ミキサー-3172029 (ミキサーの定義)
  2. The Whole U(University of Washington)"Juicing vs. blending: what's the real difference?" https://thewholeu.uw.edu/2025/04/22/juicing-vs-blending-whats-the-real-difference/ (ジュースとスムージーの違い)
  3. Illinois State Museum "At a Century of Progress"(電動ブレンダー) https://exhibits.museum.state.il.us/exhibits/athome/1920/objects/eblender.htm (最初の電動ブレンダーの用途と価格)
  4. Google Patents US1480914A "Beverage mixer" https://patents.google.com/patent/US1480914A/en (出願・付与の年と特徴)
  5. The Takeout "blender original purpose" https://www.thetakeout.com/1912988/blender-original-purpose/ (ウェアリング・ブレンダーの経緯。二次資料)

なおした ところ

更新履歴

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