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しゃしょうさんは、ドアを しめる ときに なにを 見て いるの?

ドアを閉める一瞬、車掌は何を確かめているのか:最後尾から列車を預かる仕事

車掌の発車前の確認と「列車長」としての役割:ドア扱い・安全確認・養成と、乗客の一言

分野:技術

しゃしょうさんの あだなは、「レチ」です。「れっしゃちょう」を みじかく した よび名だと いわれて います。

ドアの あけしめと アナウンスの ほかにも、しごとが あるのでしょうか。この 記事を よむと、しゃしょうさんが ドアを しめる まえに たしかめて いる ことと、れっしゃ ぜんたいを まもる しごとが わかります。

鉄道会社の用語集によると、車掌の略称は「レチ」です。「列車長」を縮めた呼び名だと説明されています。ドアを開け閉めして放送をする人、という印象とは少し違う名前です。

では、列車長と呼ばれるほどの仕事とは何なのでしょうか。この記事を読むと、発車のドアを閉める一瞬に車掌が確かめていること、最後尾にいる理由、一人前になるまでの道のりが分かります。

民営鉄道協会の用語集は、車掌の略称を「レチ」とし、「列車長」の意だと説明している。ドアの開閉と車内放送の担当者、という一般の印象に比べると、役割の名前がずいぶん重い。

では、列車長と呼ばれる根拠は何なのか。本記事では、発車直前のドア扱い、最後部に乗る理由、異常時の備え、養成の流れを、公式資料の記述から読み解く。車掌の仕事が「確認と合図の連続」であることが分かる。

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1. ドアを しめる まえに たしかめる こと

1. 発車のドアを閉める前に、確かめていること

1. 発車前の一連の確認は、何のためにあるのか

えきに でんしゃが つくと、しゃしょうさんは、きまった いちに とまったかを たしかめて、ドアを あけます。

そのあと、のり おりする 人の ようすと、はっしゃの じこくを たしかめてから ドアを しめて、うんてんしさんに「でて いいですよ」の あいずを おくります。JR西日本の せつめいに ある ながれの 一れいです。

ドアを しめる タイミングが ずれると、おきゃくさんが けがを する ことも あるそうです。JR西日本の しゃしょうさんは、とくに きんちょうする 場めんだと はなして います。

これは 1つの 会社の れいで、じゅんばんや あいずの やり方は、会社や せんくで ちがいます。

でも、しゃしょうさんの しごとは、ドアだけでは ありません。どうして でんしゃの いちばん うしろに いるのでしょうか。

JR西日本の説明では、車掌は駅に電車が着くと、所定の位置に止まったことを確かめてドアを開けます。そして、乗り降りの様子と発車時刻を確かめてからドアを閉め、運転士へ出発の合図を送ります[3]。

この流れのなかで、特に気を使うのがドアを閉める瞬間です。JR西日本の車掌は、閉めるタイミングによってはお客様のけがにつながることがあるため、扱いには細心の注意を払っていると話しています[2]。

運転士に「出発してよい」と伝える合図は、車掌の確認が終わったことを意味します。つまり、電車は運転士一人の判断では動かず、車掌の確認とセットで動いているのです。

ただし、手順の細かい部分は会社や路線、車両によって違います。ここで書いたのは一例です。

ドアだけを見ているわけではありません。車掌は列車のどこにいて、ほかに何をしているのでしょうか。

JR西日本の説明では、停車駅での車掌の動作は、所定位置への停車確認、ドアの開扉、乗降状況と発車時刻の確認、閉扉、運転士への出発合図、という流れで紹介されている(一例)[3]。この一連の動作は、「全員が乗り終え、ドアに挟まれるものがなく、時刻も合っている」ことを、列車の中で最も後ろから確かめる手続きだと整理できる。

とりわけ閉扉は、扱いを誤るとお客様のけがにつながりうるため、JR西日本の車掌は特に緊張する場面として語っている[2]。しかも出発合図は、運転士が列車を動かしてよいという前提になる。そのため列車は、運転士の操縦と車掌の確認という二つの手順がそろって初めて動き出す構造だといえる。

ただし、合図の名称や具体的な手順は会社・線区・車両で異なり、ここで挙げたのは一例にとどまる。

では、このように全体を確認する役目の車掌は、列車のどの位置で、ほかに何を担っているのか。

2. いちばん うしろに いる わけ

2. 最後尾にいる車掌は「列車長」として何をするのか

2. 車掌が最後部で担う列車全体の仕事

しゃしょうさんは、れっしゃの いちばん うしろの しゃりょうに います。いちばん まえの うんてんしさんと、れっしゃの りょうはしに ふたりで のって いる ことに なります。

JR東日本の せつめいでは、しゃしょうさんは いちばん うしろの しゃりょうから、れっしゃぜんたいを かんりする「れっしゃちょう」です。「レチ」は、その みじかい よび名です。

ドアの あけしめ、アナウンス、くるまの なかの すずしさや あたたかさの ちょうせつ、おきゃくさんが こまって いないかの 見まわり。これも しゃしょうさんの しごとです。

では、なにか おきたときは、どうなるのでしょうか。

JR東日本の公式メディアによると、車掌は列車の最後部にいて、列車長として列車全体を管理します[4]。先頭の運転士と最後尾の車掌が、列車の両端を分担していると考えると分かりやすいでしょう。

主な仕事として、車内放送、ドアの開け閉め、空調の管理と車内の秩序の維持が挙げられています[4]。民営鉄道協会の用語集は、これに運転士への出発合図、安全確認、車内での運賃・料金の精算を加えて、車掌の主な業務としています[1]。

もう一つ、車掌の大事な動きがあります。電車がホームに入るとき、車掌は窓から顔を出して、ホームの様子を確かめます。これを「状態注意」と呼びます[4]。

では、いつもと違うことが起きたとき、車掌は何をするのでしょうか。

車掌は列車の最後部に乗務し、列車長として列車全体を管理する、とJR東日本の公式メディアは説明する[4]。先頭の運転士と最後部の車掌が、列車の両端を分担している形である。

業務の範囲は広い。民営鉄道協会の用語集は、運転士への出発合図、安全確認、乗降時のドア扱い、車内放送、車内での運賃・料金の精算、車内の秩序維持などを主な業務とする[1]。JR東日本の例では、これに空調の管理が加わる[4]。

列車がホームに進入するとき、車掌は窓から顔を出してホームの安全を直接目で確かめる。この動作は「状態注意」と呼ばれる[4]。

では、確認だけでは足りない異常時に、車掌はどんな備えをしているのか。

3. きゅうに とまった とき、しゃしょうさんは

3. 急に止まったとき、車掌は乗客に何を伝えるのか

3. 異常時の備えと、乗客への情報提供

でんしゃが きゅうに とまった ことが ありますか。そのとき、「ただいま、〇〇の ため…」と アナウンスが ながれます。あれも しゃしょうさんの しごとです。

きゅうに とまった わけや、ゆっくり はしる わけを たしかめて、わかった ことを おきゃくさんに つたえます。わけが わからないままだと、まっている 人は ふあんに なるからです。

しゃしょうさんは、うんてんしさんと いっしょに、なにか あった ときの くんれんを うけます。ほかの れっしゃに しらせる、ひを けす、おきゃくさんを あんないする、などです。

ふだんは、あまり 見えない しごとです。

電車が急に止まったり、ゆっくり走ったりすると、車内にアナウンスが流れます。原因を確かめ、分かったことを乗客に伝えるのも、車掌の仕事です[1]。理由が分からないまま待たされるのは、乗っている人にとって不安なものです。

民営鉄道協会の用語集は、車掌が運転士と並んで、列車防護(ほかの列車に危険を知らせること)、消火、旅客の誘導などの訓練を受けるとも述べています[1]。ふだんは目にすることが少ない場面への備えが、仕事の一部に入っているわけです。

ただし、訓練の内容や回数は会社によって違うと考えられ、ここで言えるのは、そうした訓練が業務に含まれているという点までです。

こうした仕事は、どんな道のりで身につけるのでしょうか。

異常時の対応について、民営鉄道協会の用語集は二つの側面を記している。一つは乗客への情報提供で、急停車や徐行の原因を確かめ、分かったことを乗客に伝える。もう一つは訓練で、運転士と並んで列車防護、消火、旅客誘導などの訓練を受ける[1]。

前者の意味は、乗客の側から考えると分かりやすい。停止の理由が示されないと、乗客は待ち時間の長さも、取るべき行動も判断できない。異常時の情報伝達も、車掌の業務に含まれている。

これらを担う力は、どう育てられるのか。

4. しゃしょうさんに なるまでの みち

4. JR東日本では、車掌になるまでに約3か月かかる

4. 養成の流れ:基礎研修・添乗乗務・見極め試験

JR東日本では、しゃしょうさんに なるために、まず およそ 1か月、けんしゅうセンターで きほんを まなびます。

そのあと、およそ 2か月、せんぱいの しゃしょうさんと いっしょに ほんものの でんしゃに のります。さいごに しけんに ごうかくすると、ひとりで しごとが できます。

この日数は、JR東日本の れいです。会社に よって、ちがいます。

ひとりで のる 日が くるまでに、たくさんの 人が そばで おしえて くれる しくみです。

JR東日本の例では、車掌は福島の総合研修センターで約1か月、基礎を学びます。そのあと約2か月、先輩の車掌と一緒に実際の電車に乗って乗務を経験し、見極めの試験に合格して一人前の車掌になります[4]。

約1か月と約2か月を足すと、およそ3か月です。ドアの扱いや放送、安全確認を、教室の勉強と本物の電車の両方で身につけていく流れです。

ただし、この期間はJR東日本の一例で、ほかの会社が同じ長さとは限りません。

では、こうして一人前になった車掌は、仕事のどこにやりがいを感じているのでしょうか。

養成の流れを、JR東日本の例で見る。総合研修センターで約1か月、基礎を学び、そのあと約2か月、先輩車掌と実際の電車に乗って乗務する。最後に見極めの試験に合格して、一人前の車掌になる[4]。

注目したいのは、座学から実地へ、そして試験へと進む三段階の構造である。ドアを閉めるタイミングや放送の言葉は、本で読むだけでは身につかない。そのため先輩車掌と同じ電車に乗る期間が、約2か月と、基礎研修の約1か月より長く取られていると読める。ただし、期間の長さと理由の関係は資料が明言したものではない。

この道のりは一社の例であり、期間や段階は会社ごとに異なる。運転士の免許のような全国共通の資格とは別に、各社が自社の基準で車掌を養成していると考えられるが、この点は一次資料で直接確認できていない。

では、こうして一人前になった車掌は、仕事に何を見いだしているのか。

5. うれしかった ひとこと

5. 春の放送に「涙が出そうになった」と言われて

5. 「涙が出そうになった」と言われた放送と、勤務の形

JR西日本の ある しゃしょうさんは、春に、気もちを こめた アナウンスを しました。すると、おきゃくさんから「なみだが でそうに なった」と いわれたそうです。

その しゃしょうさんは、それが やりがいの ひとつだと はなして います。

ふつうの でんしゃの しゃしょうさんは、とまりがけの しごとが 多く、しゅっきんする 時間は ひとりひとり ちがいます。かんこうれっしゃでは、はじめの えきから さいごの えきまで のって、まちの あんないや おきゃくさんの おせわを がんばります。

ドアを しめる 一しゅんも、アナウンスの ひとことも、だれかの 一日を ささえて います。

JR西日本の車掌の一人は、春の季節に込めた思いを放送で伝えたところ、乗客から「涙が出そうになった」と言われたことが、やりがいの一つになったと話しています[3]。

働き方にも違いがあります。通勤列車の車掌は泊まり勤務が中心で、出勤時刻は仕事の割り当てごとに違います。観光列車では、始発から終着まで乗務し、沿線の案内や接客に力を入れます[3]。

これは一人の車掌と一社の説明で、すべての車掌が同じ思いで働いているという意味ではありません。それでも、ドアを閉める確認から放送の言葉まで、乗客の一日を支える仕事だということは伝わってきます。

やりがいについて、JR西日本の車掌の一人は、春の季節に込めた思いを放送で伝えたところ、乗客から「涙が出そうになった」と言われたことを挙げている[3]。これは一人の語りであり、全車掌の感想として一般化することはできない。ただ、発車前の確認という安全の仕事と並んで、放送で乗客に言葉を届けるという別の面を、車掌が仕事の核に置いていることは分かる。

勤務の形は列車の種類で異なる。通勤列車の車掌は泊まり勤務が中心で、出勤時刻は行路(その日に担当する列車の割り当て)ごとに違う。観光列車では、始発から終着まで乗務し、沿線案内や接客に力を入れる[3]。同じ「車掌」でも、求められる比重が安全確認に寄るか、案内に寄るかで、仕事の表情が変わる。

以上を整理すると、車掌の仕事は、ドアを閉める一瞬の確認、列車全体の管理、異常時への備え、乗客への言葉、の積み重ねである。略称「レチ」が列車長を意味するのは、この幅の広さの表れと読める。

6. えきで しゃしょうさんを 見て みよう

6. 駅のホームで、車掌の動きを観察する

6. 観察の手がかりと、原典の読みどころ

おうちの 人と えきに いったら、ホームの うしろの ほうで、でんしゃが つく ところを 見て みましょう。ホームの きいろい せんの うちがわに いて、まえに でては いけません。

しゃしょうさんが いる でんしゃなら、まどから かおを だして いるか、ドアが しまる まえに ホームを 見て いるか、さがして みて ください。ひとつ えらんで 見ると、わかりやすいですよ。

ただし、ワンマンの でんしゃなど、しゃしょうさんが いない れっしゃも あります。

電車を待つときに、ホームの黄色い線の内側から、車掌の動きを一つだけ決めて見てみましょう。たとえば、電車が入ってくるときに窓から顔を出しているか。ドアが閉まる前に、ホームのほうを見ているか。発車の合図は、どのタイミングで出ているか。

車掌が乗らないワンマン運転の電車もあり、見られない場合もあります。その場合は、乗務員のいる電車を選んでみてください。

この記事の内容は、民営鉄道協会、JR東日本、JR西日本の公式の説明にもとづく例です。自分の使う路線の会社の採用ページや広報誌には、また別の話があるかもしれません。

観察は、ホームの黄色い線の内側で、乗務員の邪魔にならない形で行う。見る対象を一つに絞るとよい。進入時に車掌が窓から顔を出して状態注意をしているか、閉扉の直前に何を見ているか、運転士への出発合図はどの場面で出ているか。資料が述べる「確認と合図の連続」が、実際の動作として見えるかを確かめられる。

本文で使った資料のうち、民営鉄道協会の用語集とJR東日本の公式メディアは、役割と養成の流れの根拠になる。JR西日本の広報誌と取材記事は、現場の語りの資料であり、ドア扱いの具体的な手順は要約を介した部分がある。手順や合図の細部を知りたい場合は、鉄道会社の公式の職種紹介や、原典の本文を読み比べるとよい。

車掌が乗らない運転形態も広がっている。会社や線区でどう違うのかを調べることも、次の問いになる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文の内容は次の資料にもとづきます。どの資料も一社・一例の話を含むため、本文では「例」と書きました。

  1. 日本民営鉄道協会 鉄道用語「車掌」 https://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/16377.html (車掌の業務の定義・異常時の訓練・略称)
  2. JR西日本 広報誌「鉄道に生きる」 https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/bsignal/20_vol_189/rail/ (ドア扱いへの心がまえ)
  3. トレたび「JR西日本に聞いてみました」 https://www.toretabi.jp/railway_info/jr-kiitemita2211.html (発車までの流れの一例・勤務の形・やりがい)
  4. JR東日本 JR East Media「車掌の仕事」 https://media.jreast.co.jp/articles/1225 (車掌の位置・主な仕事・養成の流れ)

なおした ところ

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