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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

アトピーの 皮膚ひふは、どうして かゆく なるの?

アトピー性皮膚炎では、皮膚の中で何が起きて、かゆくなるのか

アトピー性皮膚炎はなぜ起こるのか:皮膚のバリア・免疫・細菌・かく行為の関わり

分野:からだ

アトピーの ある 人の 皮膚ひふには、ふつうより たくさんの ぶどうきゅうきんが すんで いると いわれます。目には 見えない ちいさな ものです。

この 病気は、人から 人へ うつりません。では、なにが おきて かゆく なるのでしょう。この ページを 読むと、皮膚ひふの かべと、からだの まもる はたらきと、かく ことの かんけいが わかります。

アトピー性皮膚炎の人の6〜9割は、皮膚の表面に黄色ブドウ球菌という細菌が住みついているとされます[3]。ふつうの皮膚にも細菌はいるのに、なぜアトピーの皮膚では目立つのでしょうか。

この記事を読むと、皮膚のバリア、体の免疫、かゆみとかくことのくり返しがどうつながって、アトピーの症状が出るのかが分かります。人にうつる病気ではないことも、あわせて確かめます。

アトピー性皮膚炎の患者の60〜90%は、皮膚に黄色ブドウ球菌が定着しているとされ[3]、しかもその菌は健康な人の菌と遺伝的な特徴が異なることが報告されている[5]。皮膚の表面で何が起きていれば、このような状態になるのか。

この記事を読むと、皮膚のバリア機能、免疫の過剰な反応、かゆみとかく行為の悪循環が重なって症状が出るという説明の骨組みと、原因と結果の区別がまだついていない部分が分かる。

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1. かゆいから かく。それだけの はなし?

1. 「かゆいからかく」だけでは説明できない理由

1. かゆみは「かくから悪くなる」だけでは説明できない

かゆいと、つい かいて しまいます。でも アトピーの かゆみは、かく ことだけが げんいんでは ないと 考えられて います。

アトピーは、皮膚ひふの まもる はたらきが よわい こと、からだの まもる しくみが はたらきすぎる こと、かゆみで かいて さらに わるく なる ことが、いくつも かさなって おきる 病気だと せつめい されて います。ひとつの げんいんでは ありません。

そして、アトピーは 人から 人へ うつりません。そばに いて だいじょうぶです。

では、皮膚ひふの まもる はたらきが よわいって、どういう ことでしょう。

かゆいから、つい皮膚をかいてしまう。アトピー性皮膚炎の人も、そうです。でも、アトピーのかゆみは、かいたからできたわけではありません。

アレルギーポータルは、アトピー性皮膚炎を、皮膚のバリア機能の低下やアレルギー体質など、多くの要因が関わる慢性の皮膚の病気と説明しています[1]。つまり原因は1つに決まらず、いくつかが重なって症状が出ます。

もう1つ、はっきりしていることがあります。アトピー性皮膚炎は、人から人へうつりません[4]。友だちや家族にうつる心配はいりません。

では、最初の要因に出てきた「皮膚のバリア」とは何でしょうか。次の章で、そのほころびを見てみます。

アトピー性皮膚炎のかゆみは、かくことで悪化する面はあるが、それだけでは発症の説明にならない。アレルギーポータルは、この病気を皮膚のバリア機能の低下やアレルギー体質など多くの要因が関わる慢性の皮膚疾患と説明している[1]。要因が1つに決まらないため、症状の程度や治療法も人によってさまざまである。

感染症ではないという点も、最初に確認しておく。NIAMS(米国国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所)は、この病気は人から人へうつらないと明記している[4]。

では、要因の筆頭に挙がる「皮膚のバリア機能の低下」とは、皮膚で具体的に何が起きている状態なのか。

2. 皮膚ひふの かべに、どんな すきまが できるの?

2. 皮膚のバリアに、遺伝子のちがいでほころびが生じる

2. フィラグリン遺伝子の変異がバリアを弱くする:割合から見える限界

皮膚ひふは、からだの いちばん 外がわを まもる かべです。みずを にがさず、外の ものを いれません。

この かべを つくる もとの ひとつが、フィラグリンと いう ものです。フィラグリンを つくる 遺伝子いでんしに ふつうと ちがいが ある 人は、かべが よわく なりやすいと いわれます。

かべが よわいと、皮膚ひふから みずが にげやすく なり、かさかさに なります。雨がっぱに ちいさな やぶれが あると、雨が しみて くるのと にて います。ただし 本当は、見える あなが あくのでは なく、皮膚ひふの 中の 細かい つくりの 話です。

この ちがいは、アトピーの 人の 5人に 1人から 3人に 1人くらいに 見つかります。のこりの 人は、べつの わけも あると 考えられて います。

皮膚は、体の水分を逃がさず、外から入ってくるものを防ぐ「バリア」の役目をしています。このバリアに、ほころびがあるとどうなるでしょうか。

バリアに関わるタンパク質の1つが、フィラグリンです。フィラグリンを作る遺伝子に変異がある人は、バリア機能が低下しやすいとされます[1]。皮膚の保護層が変わると、水分が失われやすくなり、皮膚が乾燥します[4]。雨がっぱに小さな破れがあれば、雨がしみ込むのに似ています。ただし本当は、目に見える穴ではなく、皮膚の細かい層の中の変化です。

米国国立医学図書館のMedlinePlusによると、この遺伝子(FLG)が変わっている人は、アトピー性皮膚炎の人の20〜30%で、一般の人では8〜10%です[2]。患者のほうが数倍多い一方で、変異が見つかるのは患者の一部にとどまります。

遺伝子だけで決まるわけではないなら、ほころびたバリアの向こうで、体は何をしているのでしょう。

皮膚の最外層は、水分の蒸散を防ぎ、外来物質の侵入を防ぐ。この層を整えるタンパク質の1つがフィラグリンで、その遺伝子に変異があると、バリア機能が低下しやすいとされる[1]。保護層が変化した皮膚は水分を失いやすく[4]、乾燥する。

この遺伝子(FLG)は、MedlinePlus Geneticsによると、アトピー性皮膚炎の人の20〜30%で変化しており、一般人口の8〜10%と比べて最も強い関連がある[2]。計算すると、患者での頻度は一般の約2倍から4倍弱になる。ただし裏返せば、患者の7〜8割ではFLGの変化は見つかっていない。したがってフィラグリン変異は、あくまで有力な要因の1つであって、これだけでは発症を説明できない。変異があっても発症しない人がいる理由と環境要因との正確な関係は、まだ完全には解明されていない。

京都大学の研究では、リゾホスファチジン酸(LPA)という物質がフィラグリンの発現を高め、皮膚のバリア機能や保湿機能を改善することが、培養したヒト表皮細胞で確かめられている[7]。バリアの弱さを直接ねらう治療法の足がかりとして注目されている段階である。

では、バリアが弱くなった皮膚で、体の内側では何が起きるのか。

3. からだの まもる はたらきが はたらきすぎると、どうなるの?

3. 免疫が働きすぎると、炎症とかゆみが生まれる

3. 免疫の過剰な反応が炎症を起こし、炎症がかゆみを呼ぶ

からだには、わるい ものと たたかう「めんえき」と いう まもる しくみが あります。

アトピーでは、この しくみが こんらんして、はたらきすぎると せつめい されて います。すると 皮膚ひふが あかく はれる ような 炎症えんしょうが おきます。

この 炎症えんしょうが、かゆみの かんじを じかに よびおこして、かゆいから かく、という ことが おきると する けんきゅうが あります。

かくと、皮膚ひふは もっと いたんで、しっしんが ひどく なる ことが あります。かゆみ、かく、わるく なる、また かゆい。ぐるぐる まわる わが できて しまいます。

バリアが弱くなった皮膚で、体の中の守りのしくみである免疫が混乱して働きすぎることが、アトピー性皮膚炎の特徴の1つとされます[4]。免疫が過剰に働くと、皮膚に炎症が起こります。

そして、炎症はかゆみの感覚を直接引き起こし、そのかゆみが、かくことにつながるという研究が示されています[4]。かくと、湿疹がさらに悪化することがあります[10]。悪化した皮膚はバリアがさらに弱くなりやすく、かゆみもまた強くなる。この循環が、かゆみが長引く一因だと考えられます。

ここで1つ疑問が出ます。皮膚の上にいる細菌は、この悪循環にどう関わっているのでしょうか。

NIAMSの説明では、バリアが弱った皮膚の下で免疫系が混乱し、過剰に働いて皮膚に炎症を起こす[4]。その炎症が、かゆみの感覚を直接引き起こし、患者はそのかゆみのためにかく、と述べられている。横浜市の説明でも、強いかゆみのためにかくと湿疹がさらに悪化することがあるとされる[10]。

このため、一例としては、バリアの低下、免疫の反応、炎症、かゆみ、かくことが互いに影響し合って悪循環の輪をつくる。ただし、この循環のどの段階から始まるかは人によって異なりうる。一律には言えない。

京都大学の研究グループは、皮膚の表面で作られるC10orf99というペプチドが、皮膚のバリア成分の産生を減らし、それ自体も炎症を起こす働きを持つことを見いだした[6]。バリアと炎症のつながりを、細胞の側から裏づける報告である。

では、この循環が回っている皮膚の上には、細菌はどう関わっているのか。

4. 皮膚ひふの 上の ぶどうきゅうきんは、なにを して いるの?

4. 黄色ブドウ球菌は原因なのか、結果なのか

4. 黄色ブドウ球菌の定着:原因と結果はまだ区別されていない

アトピーの 人の 皮膚ひふには、おうしょくぶどうきゅうきんと いう 細菌さいきんが すんで いる ことが 多いと、アメリカの 国の 研究所は しらせて います。10人の うち 6人から 9人くらいです。

この きんは、アトピーの 人の ものと そうでない 人の ものとで、ちがいが あると いう ほうこくも あります。

では、きんが アトピーを おこすのでしょうか。それとも、アトピーで 皮膚ひふが いたんだから、きんが ふえるのでしょうか。じつは、どちらなのか、まだ 研究者の あいだでも 話しあいが つづいて います。

冒頭の数字を思い出してください。アトピー性皮膚炎の人の6〜9割は、皮膚に黄色ブドウ球菌が住みついていると見られます。米国国立衛生研究所(NIH)の資料によると、菌が皮膚に住みついている人は多く、その一部では感染が起きて症状を悪化させることがあるとされます[3]。

NIAMSの紹介によると、重い症状の人の皮膚にいるブドウ球菌には、皮膚にくっつく遺伝子や、エネルギーを使う遺伝子を持つものが多かったと報告されています[5]。重い症状の人の皮膚から見つかった一部の菌では、健康な人の皮膚の菌と異なる遺伝的な特徴が報告されています。

ただし、細菌が増えたことが原因なのか、バリアが壊れた結果として増えたのか、議論が続いています。細菌が先か、皮膚の変化が先かは、まだ決着していません。

体質や細菌のほかに、日々の暮らしの中で、肌をさらに悪くしてしまうものはあるのでしょうか。

NIHの健康情報によると、アトピー性皮膚炎の人の60〜90%は皮膚に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が付いている可能性が高く、一部では感染が起きて症状が悪化することがある[3]。これはバリアが弱い皮膚に細菌が定着しやすいことを示唆する。

NIAMSが紹介した遺伝子解析では、重症患者の皮膚から見つかった黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌は、皮膚への付着やエネルギー利用に関わる遺伝子をより多く持つ傾向があった[5]。すなわち、患者の菌は健康な人の菌と遺伝的に異なる。

ここで注意したいのは、因果の向きである。細菌のバランスの変化がアトピーの原因なのか、アトピーによる皮膚の変化の結果なのかは、まだ議論が続いている。両者が互いに影響し合っている可能性もある。

体質や細菌の話から離れて、日々の生活で、症状を左右するものはあるのか。

5. まいにちの くらしで、わるく なる ことは あるの?

5. 汗や衣類のこすれ、日光で悪化することがある

5. 悪化因子と保湿・外用薬:日常でできることの根拠

アトピーは、汗あせや、ふくの こすれ、日の ひかりなどで わるく なる ことが あると、よこはまし の せつめいに あります。

ですから、皮膚ひふの かわきを ふせぐ 「ほしつ」が たいせつだと 考えられて います。ほしつざいは おふろの あと、5ふん いないに ぬると よいと されて います。かわく まえに、水分を とじこめる ためです。

かゆみや あかみが つよいときは、病院びょういんで ステロイドと いう ぬる 薬くすりが つかわれます。炎症えんしょうを おさえる 力が つよく、すぐに ききやすいので、いまも おもな くすりです。

どの くらい、どう ぬるかは、お医者さんと 相談して きめる ものです。

横浜市の説明では、アトピー性皮膚炎は、汗、唾液、髪の毛、衣類のこすれ、日光などで悪化することがあるとされています[10]。生まれつきの体質に、日々の刺激が重なる、ということです。

バリアを守る保湿剤は、入浴後すぐ(5分以内)に塗るのがよいとされています[10]。お湯から上がるとすぐ水分が逃げやすいため、と説明されます。炎症が強いときに使うステロイド外用薬は、抗炎症作用が強く即効性もあるため、今も主要な治療薬です[10]。どれをどう使うかは症状によって異なるので、病院で相談して決めるものです。

こうした手当ては、症状を軽くするためのものです。では、アトピーの皮膚をととのえることには、ほかの意味もあるのでしょうか。

横浜市の資料は、汗、唾液、毛髪、衣類の摩擦、太陽光などによる悪化を挙げている[10]。いずれもバリアが弱い皮膚への刺激になるものである。体質と日常の刺激は別々でなく、重なって症状を左右する。

保湿剤は、入浴後すぐ(5分以内)に塗るのがよいとされる[10]。バリアの低下は皮膚から水分が失われやすいことと対応しているため、この方法は理屈に合っている。ただし、ここでいう5分は目安であり、皮膚の状態によって使い方は異なる。ステロイド外用薬は、抗炎症作用が強く即効性があり、今もアトピー性皮膚炎の主要な治療薬である[10]。炎症を抑えることで、かゆみとかく行為の循環を断つ働きがある。

では、皮膚の状態を早く整えることは、ほかの病気の予防にも関わるのか。

6. アトピーの あとに、ほかの アレルギーが くる ことは あるの?

6. アトピーから始まる「アレルギーマーチ」と、早めの手当て

6. アレルギーマーチの出発点としてのアトピーと、早期介入の結果

アトピーが あると、そのあと 食べ物の アレルギーや、はなの アレルギー、ぜんそくが でる 人が います。つぎつぎ でる ことが ある ので「アレルギーマーチ」と よばれます。

アメリカの しりょうでは、アトピーの 人の さいだい 10人に 6人が、あとで ぜんそくや はなの アレルギーに なり、10人に 3人が 食べ物の アレルギーを もつと されて います。みんなが そう なる わけでは ありません。

日本の 国の 研究所の 研究では、赤ちゃんの ときに アトピーを はやく しっかり なおした グループは、3さいの ときの 食べ物の アレルギーが すくなかったと ほうこくされました。

MedlinePlusによると、アトピー性皮膚炎は、食物アレルギー、花粉症(アレルギー性鼻炎)、ぜん息と、順に現れやすい流れの出発点になることがあり、「アレルギーマーチ」と呼ばれます[2]。アトピー性皮膚炎の人の最大60%が、あとでぜん息やアレルギー性鼻炎になり、30%が食物アレルギーをもつとされます。ただし、これは「最大」の数字で、全員にそうなるわけではありません。

国立成育医療研究センターは、乳児期にアトピーを早めに強く治療したグループと、従来の治療をしたグループを比べました。3歳の時点で食物アレルギーをもつ子は、早期強化治療で47.4%、従来治療で58.8%でした[8]。差は11.4ポイントです。

アトピーの皮膚をととのえることが、ほかのアレルギーとも関わっているかもしれない。そう考えると、この病気をもっと知りたくなります。

MedlinePlus Geneticsによると、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症(アレルギー性鼻炎)、ぜん息は、この順で発症する傾向があり、アレルギーマーチと呼ばれる[2]。患者の最大60%が後にぜん息かアレルギー性鼻炎を発症し、最大30%が食物アレルギーをもつ。「最大」の数字なので、この割合が全員に当てはまるわけではない。

国立成育医療研究センターは、乳児期にアトピーを早期に強化して治療した群と従来の治療を行った群を比較した。3歳時点の食物アレルギー有病率は、早期強化治療群で47.4%、従来治療群で58.8%と有意に低かった[8]。差は11.4ポイントである。皮膚のバリアを早く整えることが、食物アレルギーの発症にも影響しうる、という見方と合う結果だ。

ただし、この研究から言えるのは、この条件の乳児での結果までである。食物アレルギーがアトピーを悪化させる場合とそうでない場合の境目は個人差が大きく、一律の食事制限は推奨されていない。

7. もっと しりたく なったら、なにを 読む?

7. アトピーのことをもっと知りたくなったら、読める資料

7. 日本語で読める資料と、まだ答えの出ていない問い

おうちの 人と いっしょに、日本アレルギー学会の ページを 見て みましょう。アトピーの 人が どんな ことに こまって いるのか、くわしく 書いて あります。

そして、こんな 「まだ わからない」も あります。おなじ 遺伝子いでんしの ちがいが あっても、アトピーに ならない 人は なぜ いるのでしょう。きんと アトピーは、どちらが 先なのでしょう。

アトピーは うつりません。友だちが かゆそうに していたら、「だいじょうぶ?」と こえを かけられる 人に なれると いいですね。

日本語で読める資料から始めるなら、日本アレルギー学会のQ&A[9]と、アレルギーポータル[1]がおすすめです。診断のしかたや、家族にアレルギーがある場合の発症しやすさ(家族にぜん息やアレルギー性鼻炎がある場合、発症しやすい傾向があるとされます)が書かれています。

京都大学の発表は、皮膚のバリアを調べる最新の研究を日本語で紹介しています[6][7]。

まだ答えの出ていない問いも残っています。同じ遺伝子の変異があっても発症しない人がいるのはなぜか。細菌のバランスの変化は原因なのか結果なのか。こうした問いが、これからの研究で少しずつ解かれていきます。

かゆみや赤みが続いていて、気になることがあれば、病院で相談してみるのもよい方法です。

日本語で読める資料として、日本アレルギー学会のQ&A[9]は、アレルギー病歴(ぜん息、アレルギー性鼻炎など)のある家族がいるか、IgE抗体ができやすいかを、発症しやすさの目安として挙げている。アレルギーポータル[1]は症状と治療の概要を示す。バリア関連の研究は、京都大学の発表[6][7]が、日本語で要点をまとめている。英語の原典を読みたい場合は、MedlinePlus Genetics[2]やNIAMS[4][5]の解説が出発点になる。

未解決の問いも残る。FLG変異があっても発症しない人がいる理由、細菌のバランスの変化が原因か結果か、食物アレルギーとアトピーの悪化の境目。これらは資料でも「まだ解明されていない」「議論が続く」とされる部分である。

この分野を自分で調べるときは、数字に「最大」「一部」といった条件が付いていないか、研究の対象が乳児か成人かを確かめるとよい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文で使った資料です。

  1. アトピー性皮膚炎とは - アレルギーポータル https://allergyportal.jp/knowledge/atopic-dermatitis/ (多くの要因、フィラグリン遺伝子)
  2. Atopic dermatitis: MedlinePlus Genetics https://medlineplus.gov/genetics/condition/atopic-dermatitis/ (FLG変異の割合、アレルギーマーチ)
  3. Atopic Dermatitis (Eczema) | Health(NIH) https://health.nih.gov/health-topics-a-z/eczema (黄色ブドウ球菌の定着)
  4. Atopic Dermatitis (NIAMS) https://www.niams.nih.gov/health-topics/atopic-dermatitis (うつらない、免疫、炎症とかゆみ)
  5. NIH Researchers Survey the Genetic Diversity of Skin Microbes in Eczema Patients(NIAMS) https://www.niams.nih.gov/newsroom/spotlight-on-research/nih-researchers-survey-genetic-diversity-skin-microbes-eczema (患者の皮膚の菌の遺伝子)
  6. 皮膚表面で産生されるペプチドのはたらきを発見(京都大学) https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-02-22-0 (C10orf99ペプチド)
  7. ヒト表皮細胞の分化と皮膚バリア機能の調節機構を解明(京都大学) https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2018-11-16 (LPAとフィラグリン)
  8. 乳児期のアトピー早期強化治療、3歳時点でも食物アレルギーを抑制(国立成育医療研究センター) https://www.ncchd.go.jp/press/2026/0317.html (早期治療と食物アレルギー)
  9. アトピー性皮膚炎/Q&A(日本アレルギー学会) https://www.jsaweb.jp/modules/citizen_qa/index.php?content_id=4 (家族のアレルギー歴)
  10. アトピー性皮膚炎(横浜市) https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/iryo/allergy/about-allergy/atopi.html (悪化因子、保湿、ステロイド)

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