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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

かれいの あかちゃんは、どこで くらして いるの?

カレイは、生まれてから大人になるまで、同じ場所で暮らしているのか

カレイ類は一生どこで暮らすのか:稚魚の着底場所、成魚の水深、種ごとの住み分け

分野:生きもの

イシガレイという かれいの あかちゃんは、みずの ふかさが 1メートルも ない、なみうちぎわの すなの うえに おりて きます。おとなに なると、もっと ふかい ところへ いきます。

かれいは、どうして すむ ところを かえるのでしょう。かれいの しゅるいで、すむ ふかさは どれくらい ちがうのでしょう。この ページでは、そのことが わかります。

カレイの仲間のイシガレイは、赤ちゃんのころ、水深1mより浅い河口や波打ち際の砂泥の底に降りてくる、と国の資料に書かれています。大人になると、もっと深い所へ移っていきます。

では、カレイはなぜ住む場所を変えるのでしょうか。種類によって、住む深さはどれくらいちがうのでしょうか。この記事を読むと、カレイの「一生の引っ越し」と、種ごとの住所のちがいが分かります。

イシガレイの仔稚魚は、2〜3月に河口域や波打ち際の水深1m以浅の砂泥底に着底し、成長とともに深い所へ移る[3]。一方、ババガレイは水深50〜450mの深い海に住み、生息水深は種ごとに大きくちがう[5]。

では、なぜカレイ類は発育段階で生息場所を変えるのか。種ごとの水深の幅は、どの程度ちがうのか。このメモを読むと、各県・国の資料をもとにした、着底場所・成魚の水深・産卵場所の整理と、干潟との関わりが分かる。

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1. すなの うえに、あかちゃんが おりて くる

1. 海に浮かんでいた赤ちゃんが、浅い砂の上に降りてくる

1. 着底:仔稚魚が水深1m以浅の砂泥底に降りる

カレイの あかちゃんは、うまれた ばかりの ころ、うみの なかを ただよって います。やがて、うみの そこに おりて、そこで くらす ように なります。これを「ちゃくてい」と いいます。

イシガレイの あかちゃんは、2月から 3月ごろ、河口かこうや なみうちぎわの、みずの ふかさが 1メートルより あさい、すなや どろの ところに おりて きます[3]。

1メートルは、おとなの こしの あたりまでの ふかさです。そんな あさい ところが、あかちゃんの さいしょの おうち なのです。

「着底」という引っ越し

カレイの赤ちゃんは、ふ化したあとしばらく、海の中をただよって暮らしています。やがて体の形が整うと、海の底に降りて、底の生活に移ります。これを「着底」と呼びます。

イシガレイの場合、国土技術政策総合研究所の資料には、2〜3月に河口域や波打ち際の、水深1m以浅の砂泥底に着底すると書かれています[3]。1mは大人の腰ほどの深さですから、海の底に降りた最初の住所は、足がつくほど浅い所だということになります。

マコガレイでは、千葉県の三番瀬のデータベースが、着底した稚魚は2〜6月に見られると紹介しています[1]。種や場所によって時期の幅はありますが、冬の終わりから春に、浅い場所へ降りてくる点は共通しています。

では、浅い砂の上で、赤ちゃんは何を食べて大きくなるのでしょうか。

カレイ類の仔稚魚は、孵化後しばらく浮遊生活を送り、やがて海底での生活に入る。この移行が着底である。国土技術政策総合研究所の資料によれば、イシガレイでは2〜3月に、河口域や波打ち際の水深1m以浅の砂泥底に着底するようになる[3]。

同資料は成魚が水深70m以浅に分布するとも記す。水深1mは、その70mの約70分の1にすぎない。つまり、最初の住所は成魚の生活圏のごく浅い端にあたる。着底場所が河口や波打ち際だという点は、のちの章で扱う干潟との関わりの出発点になる。

マコガレイでは、千葉県の三番瀬のデータベースが、仔稚魚は12〜3月に出現し、着底稚魚は2〜6月に出ると整理している[1]。イシガレイの2〜3月と重なる時期はあるが、種と場所の差が幅になって表れているので、「カレイの着底は何月」と1つにまとめることはできない。

では、着底した稚魚は、浅い砂泥底で何を食べて成長するのか。

2. たべものも、からだと いっしょに かわる

2. 食べ物も、体の大きさといっしょに変わっていく

2. 成長にともなう食性の変化と、着底の関係

マコガレイの あかちゃんが、まだ 10ミリほどの ころは、うみに ういている ちいさな いきもの(どうぶつプランクトン)を たべて います[1]。

16ミリから 18ミリに なって、すなの うえに おりる ころには、すなや どろの なかに いる、ちいさな いきものを たべます。16ミリは、1えんだまの はば(20ミリ)より ちいさい おおきさです。

80ミリ いじょうに なると、にまいがいなども たべる ように なります。からだが おおきく なると、たべものも かわる のです。

プランクトンから、砂の中の小さな生き物へ

三番瀬のデータベースによると、マコガレイの稚魚は、体長10mmほどのうちは動物プランクトンを食べています。体長16〜18mmの着底稚魚になると、海底にすむ小さな生き物を食べるようになり、80mm以上では二枚貝なども食べると紹介されています[1]。

16〜18mmは、1円玉の直径(20mm)より小さい大きさです。そのころ、食べる物が「海に浮かぶもの」から「底にいるもの」に切りかわっています。住む場所を変えることと、食べ物を変えることが、同じ時期に起きているのです。

大人になってもずっと底にいる

マガレイについて、ホンダの釣り入門は、水深100m以内の大陸棚の砂底や砂泥底を好むと説明しています。また、ゴカイの仲間(多毛類)や甲殻類を食べるそうです[8]。底で暮らす生活は、大人になっても続きます。

では、赤ちゃんは浅い所にいつまでいて、その後どこへ向かうのでしょうか。

マコガレイでは、体長10mm程度の個体は動物プランクトンを、16〜18mmの着底稚魚は小型の底生動物を、80mm以上では二枚貝なども食べると、千葉県の三番瀬データベースが整理している[1]。着底という生息場所の移行が、浮遊性の餌から底生の餌への切りかえと同じ時期に起きている点は、見落とせない。

16〜18mmは、1円玉の直径20mmより小さい。この大きさで、体の使い方も、狙う餌も変えているわけである。なお、データベースの記述は三番瀬で調べられた個体のもので、他の海域でも同じ大きさで食性が切りかわるかどうかは、この資料だけでは判断できない。

成魚になっても底生生活は続く。ホンダの釣り入門は、マガレイが水深100m以内の大陸棚の砂底や砂泥底を好み、多毛類や甲殻類を食べると説明する[8]。ただしこれは釣り入門の記述で、一次の調査報告ではないので、数字は目安として扱う。

稚魚は、餌と生活の場を変えたあと、どこへ向かうのか。

3. おおきく なると、おきの ふかい ほうへ

3. 大きくなると、浅い所から沖の深い所へ移る

3. 成長に伴う深場への移動と、季節的な行き来

とうきょうわんの マコガレイの あかちゃんは、はるに うみの きしの ちかくに あらわれます。それから、すこしずつ ふかい ほうへ うつって いきます[2]。

イシガレイも おなじです。おおきく なるに つれて、ふかい ところへ いきます。おとなの イシガレイは、70メートルより あさい ところに いる ことが おおく、ふゆや はるには ふかい ところと あさい ところを いったり きたり します[3][4]。

あかちゃんが いた ところと、おとなが いる ところは、ちがうのです。

東京湾のマコガレイの稚魚

千葉県の東京湾の調査資料では、マコガレイの稚魚は春に沿岸に現れ、しだいに深場や南の方へ移っていくと報告されています。稚魚の密度は4〜5月に最大になり、6〜7月ごろに急に減ります[2]。浅い場所にいる期間は、ずっと続くわけではないようです。

イシガレイの成魚の住所

イシガレイは、成長とともに深い所へ移ります。成魚は水深70m以浅に分布し、季節によって深い所と浅い所を行き来するそうです[3]。茨城県の資料も、主な生息域は水深150m以浅で、県内では水深70m以浅の砂泥底に多いと書いています[4]。

70mと150mは、同じ種について出典が書いている別の範囲です。国の資料は成魚の分布、茨城県の資料は主な生息域として書いているので、この記事では2つを混ぜずに並べておきます。

ここまではイシガレイとマコガレイの話でした。では、カレイの仲間は、どの種類も同じ深さに住んでいるのでしょうか。

東京湾での調査をまとめた千葉県の資料は、マコガレイの稚魚が春季に沿岸に出現し、徐々に深場・南部へ移動する様子を示している。月別の稚魚平均密度は4〜5月に最大となり、6〜7月に急激に減少する[2]。ただし、この資料は、減少が深場への移動によるのかどうかまでは述べておらず、移動と減少を原因と結果の関係として読むことはできない。

イシガレイについて、国土技術政策総合研究所は、成長とともに深い水深へ移り、成魚は水深70m以浅に分布して季節的に深所と浅所を行き来すると記す[3]。一方、茨城県の資料は、主な生息域を水深150m以浅とし、県内では水深70m以浅の砂泥底に多いと書く[4]。

70mと150mは、同一の指標の食いちがいではなく、「成魚の分布」と「主な生息域」という出典ごとの表現の差である。「70〜150m」と1つの範囲に混ぜると、どちらの資料にもない主張になる。着底場所(水深1m以浅)から成魚の分布(水深70m以浅)まで、浅い側の端どうしを比べるだけでも、水深1mと70mを比べると、70mは1mの約70倍の深さである。

では、この「深い所へ移る」動きは、どのカレイにも同じように言えるのか。種ごとの水深を並べて比べる。

4. おなじ かれいでも、すむ ふかさは ちがう

4. 同じカレイでも、種類によって住む深さが大きくちがう

4. 種ごとの生息水深:30mから350mまでの幅

かれいと いっても、いろいろな しゅるいが います。しゅるいに よって、すむ ふかさが ちがいます。

スナガレイは、つりの ページ(ホンダの つり入門)に よると、みずの ふかさが 30メートルまでの、すなや どろの ところに います[7]。マコガレイは 100メートルより あさい ところです[1]。アサバガレイは 50メートルから 100メートルの ところに います[6]。

ババガレイは、もっと ふかい うみです。50メートルから 450メートルと いわれて います[5]。

がっこうの 25メートルプールの ながさを、うみの そこに むかって たてに のばして みます。30メートルは プール 1つぶんより すこし ふかく、350メートルは プール 14こぶんの ふかさです。

水深の一覧

各資料に書かれた住所を、並べてみます。スナガレイは、ホンダの釣り入門によると水深30mまでの砂泥底に住みます[7]。マコガレイは水深100m以浅の砂底や砂泥底です[1]。アサバガレイは水深50〜100mの砂泥域です[6]。

ババガレイは、生息水深が50〜450mとされ、茨城県の調査では水深80〜350mの海底からとれています。主に底曳網でとれるそうです[5]。

どれくらい深いのか

浅い方のスナガレイの30mと、茨城県の調査で見つかったババガレイの深い方350mを比べると、350÷30で約11.7倍です。25mプールの長さを縦に立てると、30mはプール1.2個分、350mは14個分にあたります。

同じカレイの仲間でも、砂浜に近い浅い所と、底曳網で引くような深い所で、住所がこれだけちがいます。ここまで、赤ちゃん、食べ物、大人の住所を見てきました。では、卵はどこに産まれるのでしょうか。

種ごとの生息水深は、資料によってこれだけ幅がある。スナガレイは水深30mまでの砂泥底(ホンダ釣り入門)[7]、マコガレイは水深100m以浅の砂底・砂泥底[1]、アサバガレイは水深50〜100mの砂泥域[6]、ババガレイは50〜450m(茨城県の調査では80〜350m)である[5]。マガレイは水深100m以内の大陸棚の砂底・砂泥底を好む[8]。

数字を同じ尺度にそろえると、見え方が変わる。スナガレイの上限30mとババガレイの調査での深い側350mでは、350÷30で約11.7倍になる。ただし、これは異なる資料の上限値と調査での最深値を比べた計算であって、2種のふつうの住所が約11.7倍ちがうという意味ではない。

また、これらはどの資料も、種全体の分布の目安や調査で得られた範囲である。資料の書き方(生息水深・主な水深・調査での採集水深)が揃っていないので、「カレイの平均の深さ」を1つの数字にまとめる出典は、ここで扱った資料の中にはない。種を挙げて書くのが、いちばん確かである。

ところで、成魚の住所とは別に、産卵の場所もある。卵が産まれるのは、成魚のいる深さと同じなのか。

5. たまごは、どこに うまれるの?

5. 東京湾奥では、水深5m前後の海底で卵が多く見つかった

5. 産卵場所:東京湾奥の調査と、種ごとの産卵期

とうきょうわんの おくで、マコガレイの たまごが さがされました。12がつの おわりから 1がつの はじめに、みずの ふかさ 5メートルの ところを ちゅうしんに、4.5メートルから 11メートルの うみの そこで たくさん みつかりました[2]。

ここで みつかった マコガレイの たまごは、うみの そこに しずんで、くっついて いました。おや かれいが うんでから、あかちゃんが うまれるまで、1しゅうかんくらいです。

ちなみに、スナガレイの たまごが うまれるのは 5月から 6月です。マコガレイは 12月から 4月なので、うむ じきも ちがいます[7][1]。

東京湾奥の天然卵

千葉県の東京湾の調査では、マコガレイの天然の卵が、12月下旬から1月はじめに多く見つかりました。水深5mを中心に4.5〜11mの範囲で、泥分の多い砂泥から泥質の海底です。卵は沈んで底にくっつき、ふ化まで約1週間かかるそうです[2]。

別の資料との見比べ

一方、三番瀬のデータベースは、マコガレイの産卵期を12〜4月、産卵する場所を湾外や湾口付近の水深10〜60mの海底と紹介しています[1]。東京湾奥で見つかった5mとは、水深がちがいます。これは調査した場所が、湾の奥かどうかなどでちがうためで、どちらかが間違いというわけではありません。「マコガレイの産卵場所は水深○m」と1つにはまとめられないのです。

産卵の時期も種ごとにちがう

スナガレイの産卵期は、北海道の日本海沿岸で5〜6月とされます。冬に産むマコガレイなどとは時期がちがいます[7]。

浅い海底に卵を産む種がいて、その赤ちゃんが河口や波打ち際に降りてくる。ここまでの話から、浅い場所の大切さが見えてきます。では、その浅い場所が少なくなったら、どうなるのでしょうか。

千葉県の東京湾漁業資源管理推進事業の調査によれば、東京湾奥のマコガレイの天然卵は、12月下旬〜1月初めに、水深5mを中心とする4.5〜11mの範囲で多く見つかった。底質は泥分の多い砂泥から泥質で、卵は沈んで底に粘着し、孵化まで約1週間であった[2]。

一方、三番瀬データベースは、同じマコガレイの産卵期を12〜4月、産卵場を湾外や湾口付近の水深10〜60mの海底と整理している[1]。5mと10〜60mは食いちがうように見えるが、前者は湾奥での採集調査、後者は湾外・湾口を含むデータベースの整理であり、調べた範囲が異なる。1つの産卵場所としてまとめず、出典ごとに並べるのが適切である。

産卵期は種によっても異なる。スナガレイは北海道日本海沿岸で5〜6月、冬に産むマコガレイとは時期がずれる[7]。アサバガレイは石狩湾で12〜2月に産卵し、卵は産み出されると粘着性を示すという[6]。

浅い底に卵が産まれ、孵化した仔魚が、やがて河口や波打ち際の浅場に着底する。この一連の流れが、浅い場所に依存している種があるとすれば、浅場の変化は、一生に響く。国の資料はその点を、どう整理しているか。

6. あさい ところが なくなったら どうなる?

6. 浅場がないと、生活史を終えられない種がいる

6. 干潟の消失と漁獲量:イシガレイが指標種に選ばれた理由

イシガレイは、干潟ひがたや あさい ところが ないと、うまれてから おとなに なって たまごを うむまでの くらしを やりとげられない さかな だと されて います[3]。

とうきょうわんでは、干潟ひがたが へって いくのと いっしょに、イシガレイの とれる りょうも へりました。そこで、イシガレイは、うみの ようすを しらべる めやす(指標しひょうの さかな)に えらばれました[3]。

ただし、干潟ひがたが へった から とれなく なった、と はっきり いっている わけでは ありません。いっしょに へった、と かかれて いるのです。

指標種に選ばれたイシガレイ

国土技術政策総合研究所の資料には、東京湾ではイシガレイの漁獲量が、干潟が消えていくのとともに減ったと書かれています。干潟から浅場がないと、一生が完結しない種だとして、干潟の状態を知る指標の種に選ばれました[3]。

「とともに」を原因と読まない

資料の言い方は「干潟の消失とともに」です。干潟がなくなったから漁獲量が減った、と原因と結果をつなげる書き方ではありません。資料は、漁獲量の変化の原因を干潟だけに決めてはいません。分かっているのは、赤ちゃんが水深1m以浅の砂泥底に降り、成魚は水深70m以浅に分布するということです。

波打ち際の水深1m以下の砂の上に降りた赤ちゃんが、やがて水深70mほどの所まで行く。その長い道の出発点が、人の足がつくほど浅い海だということが、この記事で見えてきたことです。

国土技術政策総合研究所の資料は、東京湾ではイシガレイの漁獲量が干潟の消失とともに減少したこと、干潟から浅場がないと生活史が完結しない種であることから、指標種として選定したと記す[3]。

ここで注意したいのは、資料が「干潟の消失とともに」と書き、因果を断定していない点である。漁獲量の変化の原因を干潟だけに決める書き方は、資料にない。この資料から言えるのは、イシガレイの生活史(着底が水深1m以浅の砂泥底で起こる点)が、干潟〜浅場に依存するという生態の整理と、漁獲量の傾向が重なっているという2点である。

産卵期は冬から初春で、広い範囲に分布し、日本から樺太・台湾まで見られる、とも茨城県の資料は述べる[4]。広く分布する種でも、着底の場所が水深1m以浅の砂泥底だという点は変わらない。浅い場所のようすを知ることが、この魚の一生を知る手がかりになる。

7. からだを つかって、ふかさを たしかめよう

7. 歩いて、カレイの住所の深さを確かめる

7. 水深を歩数で感じる/県の資料を読む

ひろくて、くるまの こない ばしょ(がっこうの こうていなど)で、あるいて みましょう。ひとの 1ぽは、だいたい 50センチです。

30メートルは、60ぽ。100メートルは、200ぽ。350メートルは、700ぽです。スナガレイの すむ ふかさと、ババガレイの すむ ふかさを、じぶんの あしで かんじて みて ください。

うみの そこに たてに のびると おもうと、すこし ふしぎな きもちに なりませんか。

歩幅で水深を確かめる

広くて車の来ない場所(校庭など)で、1歩を約50cmとして歩いてみます。スナガレイの30mは約60歩、マコガレイの100mは約200歩、ババガレイの調査での深い側350mは約700歩です。

ただし、水深は縦の長さなので、地面を歩く長さを「海の底へ向かって立てた」と想像して考えます。同じ長さを、横ではなく深さとして思い浮かべると、カレイの住所の遠さが分かります。

県や国の資料で読む

千葉県・茨城県・北海道の水産のページには、種ごとの生態がまとまっています。まずこの記事の本文から、気になる種を1つ選んで、水深・産卵期・食べ物がどう書かれているかを見比べてみてください。同じマコガレイでも、東京湾奥の卵と三番瀬のデータベースで水深の範囲がちがうことに気づけます。もっと知りたくなったら、出典欄の資料に進めます。

水深を歩幅に直すと実感しやすい。1歩を50cmとすると、30mは60歩、100mは200歩、350mは700歩である(30÷0.5=60、100÷0.5=200、350÷0.5=700)。広くて車の来ない場所で試すとよい。水深は縦の長さなので、地面を歩いた長さを「立てて」想像する。

原典に当たる場合は、まず出典欄の県の資料から読む。千葉県の三番瀬データベースと東京湾の調査資料(マコガレイ)、国土技術政策総合研究所の資料(イシガレイ)、茨城県の資料(イシガレイ・ババガレイ)、北海道の資料(アサバガレイ)がある。

同じ種でも「分布」「主な生息域」「調査で得られた水深」の表現が異なるため、数字を並べて比べるときは、書かれた言葉の意味を確かめることが、読みの出発点になる。ホンダの釣り入門の2つのページ(マガレイ・スナガレイ)は読みやすいが、一次の調査報告ではないので、気になった数字は県の資料にも当たってほしい。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文は、ここにある資料の内容を、自分の言葉で言いかえたものです。水深・時期は、資料ごとに調べた場所や書き方がちがいます。

  1. 千葉県 三番瀬 マコガレイ(生物データベース) https://www.pref.chiba.lg.jp/shizen/sanbanze/database/seibutsu/makogarei.html (生息水深・産卵期・食べ物の変化)
  2. 千葉県 平成26年度東京湾漁業資源管理推進事業 マコガレイ調査 https://www.pref.chiba.lg.jp/gyoshigen/shingikai/saibai-shigen/kekka/documents/data05.pdf (東京湾奥の卵と稚魚の移動)
  3. 国土技術政策総合研究所 資料(イシガレイの項) https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0300pdf/ks0300011.pdf (着底場所・成魚の水深・干潟との関わり)
  4. 茨城県 イシガレイ 生態的特徴等(令和7年) https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/suishi/teichaku/documents/r7isigarei.pdf (主な生息域・分布)
  5. 茨城県 ババガレイ 生態的特徴等(令和7年) https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/suishi/teichaku/documents/r7babagarei.pdf (深い海に住む種の水深)
  6. 北海道 アサバガレイ https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis058.html (生息水深・産卵期)
  7. ホンダ釣り入門 スナガレイ https://www.honda.co.jp/fishing/picture-book/sunagarei/ (浅い砂浜域の種・産卵期)
  8. ホンダ釣り入門 マガレイ https://www.honda.co.jp/fishing/picture-book/magarei/ (生息水深・食べ物)

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