1. あじさいの「はなびら」は、はなびらなの?
1. 花びらに見えるのは、じつは「がく」
1. 花びらに見える部分は萼(がく)── 装飾花と両性花
あじさいの まるい かたまりを、ちかくで 見て みましょう。いろの ついた ひらひらは、ふつうの はなびらでは なく、萼という ぶぶんです[1]。
ほんとうの はなは、ガクアジサイを 見ると よく わかります。まんなかに ある ちいさな つぶつぶが、はなです。まわりの おおきな ひらひらは、かざりの はなです。かざりの はなは、実を むすびません[1]。
あじさいは、にほんが ふるさとの き です。やまに はえて いる ガクアジサイから、にんげんが そだてて うまれた しゅるいだと いわれて います[1]。
では、この かざりの はなの もとは、1年の いつ、どうやって できるのでしょうか。
アジサイの丸いかたまりを近くで見てみましょう。色のついた4枚ほどの「花びら」は、正しくは「萼(がく)」です。中央にある粒のようなものが、ほんとうの花です[1]。
山野に生えるガクアジサイでは、実をむすぶ花(両性花)のまわりに、実をむすばない飾りの花(装飾花)が咲きます。「額(がく)アジサイ」という名前は、真ん中の花を額ぶちのように囲んでいるすがたからきています[1]。
アジサイは日本原産の落葉低木で、いま庭や公園で見られるものは、ガクアジサイから生まれた園芸種だといわれています[1]。『万葉集』にも出てきますが、歌われたのは2首だけで、当時はあまり注目される花ではなかった、とも紹介されています[2]。
では、この飾りの花のもとは、1年のいつ、どうやってできるのでしょうか。
アジサイの色のついた4枚ほどの「花びら」は、植物学的には萼(がく)である。中央の粒状のものが花で、実をむすぶ両性花は雄しべ・雌しべと小さな花弁をもつ。山野に自生するガクアジサイでは、この両性花のまわりに、実をむすばない装飾花が咲く。「額アジサイ」の名はそこからきている[1]。名古屋大学の資料も、アジサイの花(装飾花)は、実際にはガク片だと説明している[5]。
アジサイは日本原産の落葉低木で、いまの園芸種はガクアジサイから生まれたと言われている[1]。『万葉集』には2首しか歌われず、梅雨どきに咲く青系の花で、わずかな毒性もあることから、当時は人気の薄い植物だったと紹介されている[2]。
では、この装飾花(萼)をつける花序は、1年のどの時期に、どのようにして形づくられるのか。
2. あじさいの はなの もとは、いつ できるの?
2. 花のもとは、秋にできる ── アジサイの1年
2. 花芽分化は秋、開花は翌年の梅雨 ── アジサイの1年のサイクル
こたえは、あきです。あじさいは、はるから なつに かけて、えだと はっぱを のばします。あきに すずしく なると、えだの さきに 花芽(はなの もと)が できはじめます。きおんが 18℃ぐらいに さがると はじまる、と いわれて います[3]。
ふゆは、ねむった ように なります。あたたかい へやに うつしても、すぐには めを ださない ことが ある そうです。しばらく さむい 日が つづく ことが、めざめる ために ひつようだと いわれて います[3]。
4月ごろに めが ひらいて、5月に えだや はなの もとが そだち、6月から 7月に はなが さきます[3]。
つゆの はなの ために、あじさいは まえの あきから じゅんびを して いる のです。
それなら、はなが おわった あとの おせわを まちがえると、どう なるのでしょう。
答えは「秋」です。アジサイは、春から夏にかけて枝と葉を伸ばし、秋に気温が18℃ほどに下がると、花芽(花のもと)をつくりはじめます。花房の形、萼片、花弁の順にできていき、そのあと休眠に入ります[3]。
愛知県の普及課の資料(鉢花の栽培)では、冬の休みが次のように説明されています。花芽分化は18℃以下の涼しさで引き起こされ、25℃以上では抑えられます。休眠からさめるには、5℃以下の低温に40〜50日あたることが必要です。その後、4月ごろに芽が動き出し、5月に茎や葉が伸び、花芽が育って、6月から7月に咲きます[3]。
| 月 | 様子 |
|---|---|
| 8月ごろ | 枝と葉が伸びる(栄養成長) |
| 9〜11月 | 花芽ができる(花芽分化) |
| 12月 | 休眠。暖かくしても育たない |
| 1〜3月 | 低温にあたる。休眠からさめる準備 |
| 4月 | 芽が動き出す |
| 5月 | 茎と葉が伸び、花芽が育つ |
| 6〜7月 | 開花 |
つまり、梅雨の花は、前の年の秋から準備されています。では、花が終わったあとの手入れを間違えると、何が起きるのでしょうか。
答えを先に書くと、花芽分化は秋、開花は翌年の梅雨である。アジサイは春から夏に枝と葉を伸ばし(栄養成長)、秋に気温が18℃程度に下がると花芽分化が始まる。花房分化期、萼片形成期、花弁形成期の順に進み、その後休眠に入る[3]。
愛知県東三河農林水産事務所の資料は、鉢花の促成栽培のために、この自然条件下の周期を次のように整理している。花芽分化は18℃以下の涼しさで誘導され、25℃以上では抑制される。休眠打破には、5℃以下で40〜50日の低温が必要で、4月に萌芽し、5月に茎葉の伸長と花芽の発達が進み、6〜7月に開花する[3]。花芽分化の開始時期は気象条件・株の栄養条件・品種で大きく変わり、同じ株の中では、節数が多く長い枝、太い枝ほど早い傾向がある[3]。
| 月 | 生育のようす |
|---|---|
| 8月ごろ | 栄養成長(枝と葉が伸びる) |
| 9〜11月 | 花芽分化、萼片・雌しべ・雄しべの形成 |
| 12月 | 休眠(適温でも生育しない) |
| 1〜3月 | 低温による生育停滞、休眠打破(5℃以下で40〜50日) |
| 4月 | 萌芽 |
| 5月 | 茎葉の伸長、花芽の発達 |
| 6〜7月 | 開花 |
この資料の実験では、品種「ババリア」を使い、花芽が萼片形成期だった11月11日、花弁形成期だった11月26日に冷蔵を始めた株を比べている。冷蔵期間が40日だった11月26日開始の株が、いちばん開花がそろった。11月11日開始(55日)は花芽の発達が不十分だったため、12月10日開始(25日)は冷蔵期間が足りなかったためと考えられるが、開花が揃わない、花が小さいなど品質が劣った[3]。花芽が育ちきっていることと、十分に寒さにあたることの、両方が要る。
花が終わった後の手入れを誤ると、この周期のどこが壊れるのか。
3. あじさいの えだは、はなの あと どこを きるの?
3. アジサイの枝は、花のあとのいつ、どこで切る?
3. 花後の剪定 ── 芽を残す場所と時期
あじさいの おせわで いちばん たいせつと いわれるのは、はなが おわった あとの 剪定(えだを きる こと)です[4]。
はなが おわったら、なるべく はやく きります。はなの 下から 2つめの ふしに、めが あります。その めの 2センチぐらい 上で きります[4]。
どうして はやい ほうが よいのでしょう。あきに はなの もとが できはじめる まえに、めを のこして きって おく、と いう わけです。
さかない ときの わけも あります。ひかげだと、はなが さきにくく なります。はなの もとが できる 10月ごろは、とくに ひなたに あてる ようにと いわれます。ほかにも、さむさで はなの もとが かれた、ひりょうが ぜんぜん ないか、おおすぎる ことも げんいんに なります[4]。
おもしろい ことに、おおきく なりすぎた あじさいは、ぜんぶの えだを かぶもとの ちかくで きる ほうほうも あります。きった つぎの 年は、えだが のびるだけで、はなは さきません。その また つぎの 年に、ふたたび さくそうです[4]。
堺市の資料は、アジサイの手入れでいちばん大切なのは、花が終わったあとの剪定だと書いています。花が終わりしだい早いうちに、花の下から2節目にある芽(堺市の資料は「花芽」と呼んでいます)を確かめ、その芽の2cmほど上で切ります[4]。文京区の資料も、剪定は花が終わった7月ごろに行うと説明しています[1]。
なぜ早く切るのでしょうか。前の章のとおり、花のもとは秋につくられはじめます。それより前に、芽を残す形で切っておく、というわけです。剪定の時期と場所をまちがえると、花が咲かない原因になる、と堺市の資料にもあります[4]。
花が咲かない原因は、ほかにもあげられています。日かげに置いた(日光が当たらなくても育つが、咲かないことがある。花芽ができる10月ごろは特に日光に当てる)、鉢植えで肥料を全く与えていない、肥料のやりすぎ、寒さで花芽が枯れた、などです[4]。どれも、前の章の1年のカレンダーのどこかに関わっています。
大きくなりすぎた株を小さくするには、すべての枝を株元近くで切る方法がある、とも書かれています。翌年は枝が伸びるだけで花は咲かず、その翌年に再び咲きます[4]。花のもとが「前の年に伸びた枝」についていることが、よく分かります。
堺市の資料は、アジサイの手入れで最も大切なのは花後の剪定だとして、花が終わりしだい早いうちに、花の下2節目にある芽(資料の用語は「花芽」)を確認し、その2cmほど上で切る方法を示している[4]。文京区の資料は、剪定の時期を花が終わった7月ごろとしている[1]。
理由は前章のサイクルから読みとれる。花芽分化は秋に始まる[3]ので、その前に、芽を残す位置で切っておく必要がある。堺市の資料も、剪定の時期と場所の誤りを、花が咲かない原因の1つにあげている[4]。
同じ資料は、花が咲かない原因として、ほかに次のものをあげる。日陰に置くこと(生育はするが花が咲かないことがあり、花芽がつくられる10月ごろは特に日光に当てる)、鉢植えで肥料を全くやらないこと(地植えは肥料がなくても育つ。やりすぎても咲かない)、寒さによる花芽の枯死[4]。
また、大きくなりすぎた株を小さくする方法として、すべての枝を株元近くで切る方法がある。翌年は枝が伸びるだけで花は咲かず、その翌年に再び咲く[4]。花のもとが前年に伸びた枝につくのだと考えると、この方法は納得がいく。
4. あかい あじさいと あおい あじさい、なにが ちがうの?
4. 赤と青は、何がちがうのか ── 土とアルミニウム
4. 花色のしくみ ── アントシアニン・アルミニウム・助色素
つちが 酸性だと あおく、アルカリ性だと あかく なる、と いわれて います。ただし、しろい しゅるいなど、いろが あまり かわらない ものも あります[4]。
ふしぎな ことに、あおい はなと あかい はなで、いろの もとに なる アントシアニンは、おなじ ものです。ちがうのは、アルミニウムの りょうと、いろを たすける ものの りょうです。つちが 酸性だと、アルミニウムが みずに とけだします。それを ねが すいあげて、がくの なかで、いろの もとや、いろを たすける ものと くっつくと、あおく なります[5]。
2019年に、名古屋大学の ひとたちが、あおい がくの なかを しらべました。あおい さいぼうだけに、アルミニウムと いろの もとが くっついた ものが ありました[5]。
あかい がくには、アルミニウムは ほとんど ありませんでした。あかい あじさいと あおい あじさいは、おなじ いろの もとを もちながら、ねから すいあげる ものが ちがって いたのです[5]。
土が酸性だと花は青くなり、アルカリ性だと赤くなる、と堺市の資料は説明しています。ただし、白い品種など、色があまり変わらないものもある、とも書かれています[4]。
青と赤では、色素そのものが同じです。名古屋大学の調べでは、アントシアニン(デルフィニジン3-グルコシド)は青い花でも赤い花でも同じで、ちがうのは、アルミニウムイオンの量と、「助色素」という無色の物質の量でした。青い花ではこの両方が多く、アントシアニンとアルミニウムと助色素が1:1:1でくっついた「青色錯体」が、青い色のもとでした[5]。助色素の1つ、ネオクロロゲン酸は、コーヒー豆などにも入っている物質です[5]。
土が酸性になると、水に溶け出したアルミニウムイオンが根から吸い上げられ、萼まで運ばれて、そこで色素と結びつく、と考えられてきました[5]。
2019年、研究グループは、青い萼をマイナス160℃で瞬間凍結して断面を調べました。青い細胞のところだけに、青色錯体とアルミニウムイオンが見つかりました。赤い萼では、どちらもほとんど見つかりませんでした[5][6]。
日本は酸性の土が多く青系の花が多く、ヨーロッパはアルカリ性の土が多く、赤やピンクの花が多い、とも紹介されています[2]。
土が酸性なら青、アルカリ性なら赤になる。ただし、白系の品種など、色があまり変わらないものもある、と堺市の資料は書く[4]。
しくみは次のとおり。名古屋大学の青木弾講師・吉田久美教授らが調べたところ、青い萼と赤い萼で、アントシアニン(デルフィニジン3-グルコシド)は全く同じだった。ちがったのは、アルミニウムイオンの含有量と、助色素(それ自身は無色の物質)の量で、どちらも青い細胞に多かった[5]。試験管内で、アントシアニン・アルミニウムイオン・助色素(ネオクロロゲン酸)を混ぜると青色が再現でき、その比率は1:1:1で、これが青色錯体分子である[5]。
土が酸性になると水に溶け出すアルミニウムイオンが根から吸い上げられ、萼で色素と錯体をつくる、と考えられてきた。2019年、同グループは、青い萼を-160℃で瞬間凍結して断面にある物質の種類と位置を質量分析装置で調べ、青色錯体分子とアルミニウムイオンが、青い細胞の位置だけにあることを示した。赤い萼では、どちらもほとんど検出されなかった[5][6]。
日本は酸性土が多く青系の花が多く、ヨーロッパはアルカリ性土壌が多く赤やピンクの花が多い、とも紹介されている[2]。この一例だけで、土と花色の関係を決めつけることはできない。
5. あじさいは、どうやって ふえるの? せかいを まわって きた はなし
5. 挿し木でふえる ── ヨーロッパを回って帰ってきたアジサイ
5. 挿し木での増やし方と、シーボルト以後の西洋アジサイ
あじさいは、えだを きって つちに さす「挿し木」で ふやせます。6月から 7月、あたらしい はっぱの ある みどりいろの えだを つかいます。みずに 1じかんほど つけて から、つちに さします[1]。
にほんの あじさいは、ずっと まえに、とおくへ たびを しました。むかしの にほんでは、あまり にんきが なかったそうです。それが、シーボルトという ひとが ヨーロッパに しょうかいすると、「とうようの バラ」と よばれて だいにんきに なったそうです[2]。
ヨーロッパで、いろいろな しゅるいが つくられ、のちに にほんへ もどって きました。それが 西洋アジサイです[2]。
いま、あなたの ちかくで さいている あじさいは、この たびを した なかまかも しれません。
アジサイは、挿し木でふやせます。文京区の資料では、6月から7月、新しい葉のある緑色の枝を切り、1時間ほど水につけて、土にさす方法が紹介されています[1]。堺市の資料では、さしたあとは直射日光をさけて明るいところに置き、根が出るまで肥料を与えないとされています[4]。
日本のアジサイは、海をわたって世界に出ていきました。ドイツの医師で植物学者のシーボルトは、日本の植物を集めて西洋に紹介しました。著書『日本植物誌』では、長崎のアジサイを「オタクサ」という名前で紹介しています[1]。
当時のヨーロッパでは園芸が流行しており、アジサイは「東洋のバラ」とよばれて人気になりました。そこで品種改良がすすめられ、できた西洋アジサイが、日本に逆輸入された、とテレビ番組の紹介資料は説明しています[2]。日本で本格的に人気が出たのは、高度経済成長期で、家族で花を訪ねる行楽が広がったころだとも書かれています[2]。
挿し木については、文京区の資料が、6〜7月に新しい葉のある緑色の枝を挿し穂にし、1時間ほど水揚げして土にさす方法を載せている[1]。堺市の資料では、挿し木は直射日光を避けて明るい場所に置き、発根するまで肥料を与えないとされる[4]。
日本原産のアジサイは、シーボルトを経てヨーロッパに渡った。シーボルトは『日本植物誌』で、長崎のアジサイを「オタクサ」の名で紹介している[1]。奈良テレビ放送の番組紹介資料は、ヨーロッパでは園芸ブームのなか、「東洋のバラ」と呼ばれて人気になり、品種改良された西洋アジサイが逆輸入された、と説明している。日本でアジサイ人気が本格化したのは、高度経済成長期のレジャーブームのころで、昭和30年代に鎌倉の明月院が「アジサイ寺」と呼ばれるようになったことなどが挙げられている[2]。
同じ資料は、当時の日本では、梅雨に咲く青系の花で、わずかな毒性もあることから暗いイメージがあった、と述べる[2]。いまの日本のアジサイは、一度海外で評価されて戻ってきた花の流れの上にある、と読める。
6. じぶんでも しらべて みよう
6. 自分でも調べてみたくなったら
6. 自分でも調べてみたくなったら ── 冬の芽と花の色
ふゆに、ちかくの あじさいの えだを 見て みましょう。えだの さきや ふしに、ふくらんだ めが ある でしょう。この なかに、つゆの ころに さく はなの もとが はいって いる ことが あります。はるに なったら、その めが どう なるか、しゃしんや メモで のこして おきましょう。
つゆの ころには、まちの あじさいの いろを 見くらべて みましょう。あおい ばしょと、あかい ばしょは、どこが ちがうのでしょうか。
しらべる ときは、おとなと いっしょに、あかるい 時間に、こうえんや がっこう、おうちの ちかくで。えだは おりません。はっぱや はなは、たべません。おりょうりの かざりの あじさいの はっぱを たべて、はきけや めまいが おきた ことが あり、わるい ものが なにか は まだ わかって いません。たべない ほうが よいと されて います[7]。
冬、近くのアジサイの枝先や節を見てみましょう。ふくらんだ芽がいくつか見つかります。愛知県の資料によると、発達した花芽は肉眼でも見えます[3]。春になったら、その芽がどう育つかを、同じ場所の写真で追いかけてみましょう。
梅雨には、近所のアジサイの花色を地図に書いてみましょう。青い場所と赤い場所の土のようすが、どうちがうのか考えてみましょう。土の酸性度の測り方も、調べてみましょう。
名古屋大学のプレスリリース[5]と、論文[6]も、図が多くて読みやすい資料です。
観察は、明るい時間に、大人といっしょに、公園や学校、家の近くなど安全に行ける場所で。枝は折りません。葉や花は、口に入れません。厚生労働省の資料には、アジサイの葉などを食べて、嘔吐やめまいなどの食中毒が起きた例があげられています。毒性の成分はまだ明らかではなく、食用は避けるべきだとされています[7]。
冬の枝を観察して、ふくらんだ芽を探してみよう。愛知県の資料によると、発達した花芽は肉眼でも観察できる[3]。同じ芽の写真を、春から初夏まで撮りつづけると、芽が枝や花房に育っていくようすを追える。
花色については、自分の地域の酸性土と花色の対応を調べてみる方法がある。庭や公園の土のpHを試験紙で測り、青い株と赤い株が、近所でどう分かれているかを地図にする。名古屋大学の研究[5][6]は、その背景にある分子のしくみを説明している。
原典にあたるなら、名古屋大学のプレスリリースと、Scientific Reports の論文が読める。
観察は、明るい時間に、公園や学校、家の近くなど安全に行ける場所で。子どもは大人といっしょに。枝は折らない。アジサイの葉や花は、口に入れない。厚生労働省の資料は、アジサイの葉などを食べて嘔吐やめまいなどの食中毒が起きた例をあげ、毒性成分はまだ明らかではないが食用は避けるべきだとしている[7]。
しらべた もとの じょうほう
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参考にした情報源と、その使い方
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- 文京区 土木部みどり公園課「白山あじさい物語 ~白山公園~」(パンフレット)。 https://www.city.bunkyo.lg.jp/documents/4706/ajisaieturan_2.pdf (アジサイの花びらは萼で、中央の粒が花であること、日本原産でガクアジサイから生まれた園芸種といわれること、剪定は7月ごろ、挿し木は6〜7月に新しい葉のある緑色の枝で行うこと、シーボルトが『日本植物誌』で長崎のアジサイを「オタクサ」の名で紹介したこと)
- 奈良県立図書館が掲載する、奈良テレビ放送ニュース番組「ゆうドキッ」小池重二企画「アジサイ物語」(令和4年6月14日放送)の紹介資料。 https://www.library.pref.nara.jp/supporter/naraweb/siyourei/r4-6-14naraTV%20yuudoki.pdf (『万葉集』に2首しか歌われなかったこと、ヨーロッパで「東洋のバラ」と呼ばれ、品種改良された西洋アジサイが逆輸入されたこと、日本で人気が出た経緯、日本とヨーロッパの土と花色。テレビ番組の紹介資料のため、補助的な根拠として用いた)
- 愛知県 東三河農林水産事務所 田原農業改良普及課 青木献「検鏡によるアジサイの促成栽培における品質向上 ~失敗しないアジサイの促成栽培 株冷蔵前の花芽検鏡のススメ~」(平成24年3月15日掲載)。 https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/481060.pdf (秋に気温が18℃程度に下がると花芽分化が始まること、休眠打破に5℃以下で40〜50日の低温が要ること、月ごとの流れ。鉢花の促成栽培の資料で、品種「ババリア」の試験結果であること)
- 堺市の資料「アジサイの育て方(手入れ、時期、注意点)」。 https://water.city.sakai.lg.jp/material/files/group/15/1ajisainosodatekata.pdf (花後の剪定の位置と時期、花が咲かない原因、大きくなりすぎた株の切り方、挿し木の方法、土の酸性・アルカリ性と花色)
- 名古屋大学「アジサイの青色色素の可視化に成功 ~試験管内で得られた青色錯体分子をガク片から直接検出~」(プレスリリース、2019年4月1日)。 https://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20190402_i.pdf (青と赤で、アントシアニンは同じで、アルミニウムイオンと助色素の量がちがうこと、青色錯体分子の比率が1:1:1であること、青い細胞だけにあること)
- Ito T, Aoki D, Fukushima K, Yoshida K. "Direct mapping of hydrangea blue-complex in sepal tissues of Hydrangea macrophylla." Scientific Reports (2019). https://doi.org/10.1038/s41598-019-41968-7 (名古屋大学のプレスリリースで紹介されている原著論文。青い萼の断面で青色錯体とアルミニウムの位置を調べた研究)
- 厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ」。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082116.html (アジサイの食中毒の症状は嘔吐、めまい、顔面紅潮など。毒性成分はいまも明らかではなく、食用は避けるべきとされること)
なおした ところ
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