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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

近視きんしの 子が ふえたのは、外で あそぶ 時間が へったから?

同じ中国系の子で、近視が3%と29%──外で過ごす時間は、近視とどうつながるのか

近視と屋外時間 ── シドニーとシンガポールの比較、台湾・広州の学校実験、照度の目安

分野:からだ

おなじ 中国けいの 6さいの 子でも、近視きんしに なっている 子は、シドニーでは 100人の うち 3人ぐらい。シンガポールでは 29人ぐらいでした。

ちがいの そばに あったのは、外で すごす 時間です。学校の じっけんも ふくめて、外と 目の かんけいが どこまで わかって いるのかが わかります。

同じ中国系の6〜7歳の子で、近視の子の割合は、シドニーでは3.3%、シンガポールでは29.1%でした[1]。およそ9倍の開きです。

その差のそばにあったのは、外で過ごす時間でした。なぜ外の時間が注目されるのか、学校で行われた実験で何が分かったのか、どれくらいの明るさが必要なのかが分かります。

中国系の6〜7歳児を比べた観察研究では、近視の有病率がシドニー3.3%、シンガポール29.1%と大きく異なり、差と関連する要因として屋外活動の時間が報告されている[1]。これは観察研究であり、原因の断定ではない。

では学校で屋外の時間を増やすと、近視の始まりは本当に減るのか。そのとき必要なのは日差しの強さか、時間か。台湾と広州の学校実験、照度の目安、仮説段階の機序までが分かる。

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1. おなじ 中国けいの 子なのに、なぜ ちがうの?

1. 3.3%と29.1%── シドニーとシンガポールの子ども

1. 観察研究 ── シドニー(3.3%)とシンガポール(29.1%)の6〜7歳

おなじ 中国けいの 6〜7さいの 子が、シドニーと シンガポールに すんで います。近視きんしの 子の わりあいを しらべると、ぜんぜん ちがいました。

シドニーは 100人の うち 3人ぐらい。シンガポールは 29人ぐらいです[1]。およそ 9ばいも ちがいます。

では、なにが ちがったのでしょう。しらべた 人たちは、1しゅうかんに 外で すごす 時間を くらべました。シドニーの 子は 13時間ぐらい、シンガポールの 子は 3時間ぐらいでした[1]。

ただし、これは「くらべて みた」だけの しらべです。外の 時間が げんいんだと、きまった わけでは ありません。そこで 学校で たしかめる じっけんが はじまります。

近視の子は、シドニーとシンガポールで、これほど違うのでしょうか。調べたのは、同じ中国系の6〜7歳の子どもたちです。協力したのは、シドニーが124人、シンガポールが628人でした[1]。

近視の割合は、シドニーが3.3%、シンガポールが29.1%でした。3.3%に対する29.1%は、約8.8倍です。同じ中国系の子どもどうしなので、民族の違いだけでは説明しにくい差です。

差と結びついていた要因の一つは、外で過ごす時間でした。1週間あたりの屋外活動は、シドニーが13.75時間、シンガポールが3.05時間で、約4.5倍の開きがありました[1]。

ただし、これは2つの都市を比べた観察研究です。外の時間が短いから近視になった、とまでは言えません。「関係が強かった」というところまでです。では、外の時間を実際に増やしたら、結果は変わるのでしょうか。

近視が民族だけでは決まらないことを示す材料として、同じ中国系の6〜7歳児をシドニー(124人)とシンガポール(628人)で比べた研究がある。近視の有病率はシドニーが3.3%、シンガポールが29.1%で、約8.8倍の差だった[1]。

この差と関連する要因として、屋外活動の時間が報告されている。週あたりの時間は、シドニーが13.75時間、シンガポールが3.05時間で、約4.5倍の開きがある[1]。ただし2都市を比べた観察研究なので、屋外時間が近視を減らしたという因果までは言えず、「強い関連があった」にとどまる。

関連があっても、外にいる子は元々目がよい、といった別の事情が混ざっている可能性が残る。そのため、屋外時間を実際に増やして近視の出方を比べる介入研究が必要になる。

2. 休み時間に 外へ 出ると、どうなる?

2. 休み時間を教室の外にした台湾の小学校

2. 介入研究の始まり ── 台湾の小学校で休み時間を屋外にした2校の比較(2009〜2010年)

台わんの 小学校で、こんな 取りくみが ありました。休み時間は、きょうしつから 外へ 出て すごします。1日あわせて 80分ぐらい、外に いる ことに なります[2]。

1年たって、あたらしく 近視きんしに なった 子を かぞえました。外へ 出た 学校では 100人の うち 8人ぐらい。くらべた 学校では 17〜18人ぐらいでした[2]。

ただし、くらべたのは 2つの 学校だけです。ほんとうに 外の 時間の おかげかは、これだけでは きめられません。

そこで、もっと たくさんの 学校を、くじで わけて くらべる しらべが おこなわれました。

外の時間を増やしたら、近視の始まりは減るのでしょうか。それを学校で試したのが、台湾の小学校の取り組みです。2009〜2010年に行われ、休み時間を教室の外で過ごす学校(333人)では、1日に合わせて約80分、屋外で過ごしました[2]。

1年後に新しく近視になった子の割合は、外で過ごした学校で8.41%、比べた学校で17.65%でした。割合では約半分です[2]。

ただし、比べたのは2つの学校だけで、くじ引きで分けた実験ではありません。学校どうしの違いが混ざっている可能性が残るので、「約半分になった」と言い切ることはできません。

学校の数を増やし、分け方を偶然に任せたら、同じことが起こるのでしょうか。

観察研究だけでは、外にいる子は元々目がよいといった別の事情を排除できない。そこで屋外時間を学校の中で増やす介入が試みられた。台湾の小学校では2009〜2010年に、休み時間を教室の外で過ごす取り組みをした学校(333人)が、1日合計80分を屋外で過ごした[2]。

1年後の近視の新規発生は、介入校で8.41%、対照校で17.65%と、約半分だった[2]。しかし比較は2校間で、無作為化されていない。学校間の違いが結果に混ざる余地があり、半減という数字は強い証拠とは言えない。この限界を埋めるのが、学校の単位で無作為に割り当てる試験である。

3. 学校を くじで わけて くらべると?

3. 12の学校をくじ引きで分けた広州の実験

3. 無作為化試験 ── 広州の小学1年12校・毎日40分の屋外活動(2010〜2013年)

中国の 広州という まちで、12の 学校の 小学1年生 あわせて 1900人ぐらいが きょうりょくしました。6つの 学校は、くじで えらばれ、毎日 40分の 外の じゅぎょうが ふえました。ほかの 6つは いつもどおりです[3]。

3年後、あたらしく 近視きんしに なった 子は、外の 時間が ふえた 学校で 100人の うち 30人ぐらい。いつもどおりの 学校では 40人ぐらい(39.5人)でした[3]。

へりかたは 9ポイントぐらいです。ゼロには なりませんが、外の 時間を ふやすと、近視きんしの はじまりが おそくなる 手がかりに なりました。

広州で行われた実験では、12の小学校の1年生が協力しました。学校をくじ引きのように無作為に分け、半分の6校(952人)では、毎日40分の屋外活動を授業に足しました。残りの6校(951人)は、これまでどおりです[3]。

3年間で新しく近視になった子の割合は、屋外活動を足した学校で30.4%、これまでどおりの学校で39.5%でした。差は9.1ポイントで、割合にして約23%少なくなっています[3]。中山大学のニュースでも、この結果は同じ約30%と約40%として紹介されています[4]。

ただし、外に出た学校でも、約3割の子は近視になっています。外の時間は近視を防ぐ保証ではなく、始まる子の割合を下げた、という結果です。

この後、台湾の16校・693人の1年生で、週に11時間以上屋外で過ごすよう勧める試験も行われました。1年間の近視の進み方(屈折の変化)は0.35D対0.47D、眼軸の伸びは0.28mm対0.33mmと、勧めた群のほうが小さく、急に近視が進むリスクは54%低かったと報告されています[5]。これは近視の始まりではなく、進み方の話です。

では、外ならどこでも効くのでしょうか。強い日差しが必要なのでしょうか。

無作為化の単位が学校である広州の試験(小学1年12校、2010〜2013年)では、6校(952人)に毎日40分の屋外活動を授業へ追加し、残り6校(951人)は通常どおりとした。3年間の近視の新規発生は30.4%対39.5%で、差は9.1ポイント(95%信頼区間4.1〜14.1)である[3]。相対では30.4÷39.5で約23%の低下になる。中山大学の公式ニュースも同じ約30%対約40%と伝える[4]。

ただし、介入群でも約3割が近視になっており、予防の保証ではない。台湾の16校・693人の試験では、週11時間以上の屋外活動を勧めた群で、1年間の屈折の変化が0.35D対0.47D、眼軸の伸びが0.28mm対0.33mmとなり、急な近視進行のリスクは54%低かったと報告された[5]。こちらは新規発生ではなく進み方の指標である。

では屋外の何が効くのか。時間なのか、日差しの強さなのか。明るさの条件を調べた報告を見る。

4. 外は、どのくらい 明るければ いいの?

4. 強い日ざしでなくても、木かげの明るさで足りる可能性

4. 照度の目安 ── 1000ルクス以上で効果、3000ルクス超の上乗せは小さい

外の 日ざしは、夏の 昼の 日なたと、木かげで ずいぶん ちがいます。では、どれぐらい 明るければ いいのでしょう。

しらべた 人たちの まとめでは、1000ルクス いじょうの 明るさで こうかが みられました。3000ルクスを こえても、ふえる こうかは 小さいようです[6]。

木かげの 明るさは、1000〜3000ルクスぐらい。つまり、かんかんでりの 日なたに ずっと いなくても、木かげで すごす 時間が 長ければ、足りる かもしれません[6]。

木かげでも 足りるかは、まだ はっきり して いません。それでも、教室の 中と 外の 明るさの ちがいは、気に なります。

外の時間が大事なら、強い日差しの下にいなければいけないのでしょうか。東アジアの近視予防をまとめた総説では、1000ルクス以上の屋外で効果が見られ、3000ルクスを超えても上乗せは小さいと整理されています[6]。

木陰の明るさは、およそ1000〜3000ルクスです。そのため、強い日差しでなくても、木陰のような明るさで長く過ごせば足りる可能性があります[6]。

ただし「木陰でも十分」と断定できる段階ではありません。いまのところ、目安と考えるのが安全です。

それにしても、なぜ「明るさ」が目に関係するのでしょうか。

屋外時間の質については、照度が論点になる。東アジアの予防策をまとめた総説によると、保護効果は1000ルクス以上の屋外で見られ、3000ルクスを超えた場合の上乗せは小さい[6]。木陰の照度は1000〜3000ルクスに相当するため、強い日差しでなく木陰の明るさでも、長時間なら足りる可能性が示唆される[6]。

ただしこれは総説による整理で、木陰で十分と断定できる段階にはない。屋外のどの条件が重要なのかは、次の節で述べる仮説とあわせて読む必要がある。

5. どうして 外が いいのかは、まだ なぞです

5. 外の何が目に効くのか ── 明るさと紫の光という仮説

5. 作用機序の仮説 ── 明るさと360〜400nmの紫の光

外が 目に いい わけは、まだ はっきり しません。いくつかの かんがえが あります。

ひとつは、「明るい 光」が かんけい するという かんがえ。もうひとつは、外の 光に ふくまれる 紫むらさきの 光です。ふつうの メガネや まどガラスは、この 光を ほとんど とおさないと ほうこくされて います[7]。

ヒヨコの じっけんでは、紫むらさきの 光が、近視きんしを おさえる はたらきの ある 遺伝子いでんしを つよく うごかしました[7]。でも これは まだ かせつで、「紫むらさきの 光で 近視きんしが なおる」という 意味では ありません。

こうして、外に 出る 時間の 大切さと、その なぞが、ならんで 見えて きました。

外のどんな性質が、目に働いているのでしょうか。いまのところ、明るい光そのものか、紫の光(波長360〜400ナノメートル)が関わるのではないか、という仮説があります[7]。

慶應義塾大学の研究グループは、ヒヨコの実験で、紫の光が近視を抑える遺伝子EGR1を、同じ条件の青い光より強く働かせたと報告しました。さらに、ふつうのメガネや窓ガラスは紫の光を通さないことも示しています[7]。

別の研究では、成人の強度近視の人で、紫の光を通しやすい眼内レンズを入れた人のほうが、眼軸の伸びが抑えられている可能性が報告されました[8]。

ただし、どれも仮説の段階です。ヒヨコと、一部の臨床研究から出てきた話で、「紫の光で近視が治る」と書ける段階ではありません。外の時間が効く仕組みの全体像は、まだ描かれていません。

では、近視の子は、これからどうなっていくのでしょうか。

屋外が近視を抑える機序は、明らかになっていない。仮説の1つが、屋外光に含まれる紫の光(波長360〜400nm)である。慶應義塾大学のグループは、ヒヨコで紫の光が近視抑制に関わる遺伝子EGR1(イージーアールワン)の発現を、同条件の青色光より強く高めたと報告した。また、ふつうのメガネや窓ガラスは紫の光をほとんど通さなかった[7]。

成人の強度近視患者を対象にした慶應義塾大学の発表は、紫の光の透過率が異なる眼内レンズで眼軸の伸びを5年間比べ、紫の光が伸びを抑える可能性があるとした[8]。

ただし動物実験と一部の臨床研究にもとづく仮説であり、紫の光が近視を治すとは言えない。屋外時間の効果が、紫の光だけで説明できるのかも分かっていない。

6. これから、近視きんしの 子は ふえるの?

6. 日本の教室と世界の見通し ── 外の時間だけでは説明できない部分

6. 日本の視力統計と、世界の近視推計 ── 屋外時間の減少と近業の増加

日本では、れいわ6ねんどの しらべで、めがねなどを つけない 視力しりょくが 1.0 より ひくい 子は、小学校で 3わりを こえました。中学校では 6わりぐらい、高校では 7わりぐらいです[9]。

これは 近視きんしだけの 数では ありません。乱視らんしなど ほかの ことも ふくみます。

せかい中の 見とおしを 出した 人たちも います。このまま つづくと、2050年には 人の 半分ぐらいが 近視きんしに なる、という けいさんです。ただし「このまま つづけば」という じょうけんつきの すいけいで、決まった みらいでは ありません[10]。

ふえた わけには、外の 時間が へった ことと、近くを 見る 作業が ふえた ことが 考えられて います[10]。本や 画面を 見る ことが 悪い わけでは ありません。外の 時間を ふやす ほうほうも ある、という 話です。

日本の教室では、どうなのでしょうか。令和6年度(2024年4〜6月)の学校保健統計では、裸眼視力が1.0未満の子の割合は、小学校で3割を超え、中学校で6割程度、高校で7割程度でした。学校段階が進むほど高くなっています[9]。

この数字は、近視だけを数えたものではありません。乱視なども含むので、「近視の割合」とは読めません。

世界の推計もあります。2016年に発表された推計では、いまの傾向が続くと、2050年には世界の約半分の人(約47.6億人、49.8%)が近視になるとされます。強度近視は約10億人で、2000年の5倍です。ただし、これは「傾向が続けば」という条件つきの推計であり、予言ではありません[10]。

その背景として、外で過ごす時間の減少と、近くを見る作業の増加が挙げられています[10]。東アジアでは、中学を卒業するまでに近視になる人が最大80%に達する地域もあります。教育の負担と屋外時間の減少が重なった結果とされ、ほんの一部の都市の数字です[6]。

外の時間は、近視の増え方を説明する理由のひとつですが、すべてではありません。近くを見る作業が増えたことも、同じ資料に並んで挙げられています。

日本の学校保健統計(令和6年度、2024年4〜6月実施)では、裸眼視力1.0未満の者の割合は、小学校で3割を超え、中学校で6割程度、高等学校で7割程度と、学校段階が進むほど高い[9]。この指標は乱視等を含むため、近視の割合とは言えない。

世界では、2016年の推計で、現在の傾向が続くと2050年に約47.6億人(49.8%)が近視になり、強度近視は約10億人で2000年の5倍になるとされる。この推計は条件つきの予測である。原因として挙げられているのは、屋外時間の減少と近業(近くを見る作業)の増加だ[10]。東アジアには、中学卒業までの近視が最大80%に達する地域があり、教育負担と屋外時間の減少が重なると説明されている。ただしこれは一部の都市の最大値で、日本の数字ではない[6]。

屋外時間は近視の増え方を説明する要素の1つであり、唯一の原因ではない。今回の資料で示された介入試験も、近視の新規発生を完全に防ぐものではなかった。

7. 自分の 「外の 時間」を、かぞえて みよう

7. 1週間の「外の時間」と、木かげの明るさを見てみる

7. 出口 ── 自分の屋外時間の記録と、資料の読みどころ

1しゅうかん、じぶんが 外で すごした 時間を、ノートに たして みましょう。学校へ 行く とき、休み時間、ほうかごを ぜんぶ 入れます。

台わんの しらべでは、1しゅうかんに 11時間いじょう、外で すごす ことが すすめられました[5]。じぶんの 時間と くらべても いいですが、近い ほうが いい、という ことでは ありません。

天気の いい 日に、木かげと 日なたに 立って、明るさを 見くらべても おもしろいです。太ようを 目で 直せつ 見ては いけません。目が いたく なる ことが あります。

もっと しりたく なったら、文部科学しょうの「学校ほけんとうけい」を ひらいて みましょう。

外の時間は、意識しないと数えにくいものです。1週間の、登下校・休み時間・放課後に外にいた時間を、ノートに足し算してみましょう。台湾の試験で勧められたのは、週11時間以上でした[5]。この数字と比べてみてもいいですが、足りないからと責められる数ではありません。

晴れた日には、木陰と日なたと教室の窓際を、目で見比べてみるのも一案です。その場所の明るさを、ふだんどれだけ気にしているでしょうか。ただし、太陽は絶対に直接見ないでください。

調べてみたくなったら、日本の数字は文部科学省の学校保健統計[9]、学校実験の数字は広州の試験の要旨[3]が出発点になります。目に不安があるときは、眼科で相談してください。

出口として、1週間の屋外時間を記録してみるとよい。登下校、休み時間、放課後を足し、台湾の試験の目安(週11時間以上)[5]と比べる。ただし、この目安は試験の条件で、個人が達成すべき基準という意味ではない。晴れた日に、木陰・日なた・窓際の明るさを目で見比べるのもよい。太陽は直接見ない。

原典を読むなら、観察研究のRose et al.[1]、台湾の2校比較のWu et al.[2]、無作為化試験のHe et al.[3]の順に、研究デザインの違いに注目して読むと、同じ「外の時間」でも根拠の強さが違うことが分かる。日本の数字は文部科学省の学校保健統計[9]にある。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:論文の要旨、大学・公的機関の発表、学会の解説記事を使った。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. Rose KA et al. 2008 Arch Ophthalmol 126(PubMedの要旨)。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18413523/ (シドニーとシンガポールの近視の割合と屋外時間について)
  2. Wu PC et al. 2013 Ophthalmology 120(5)(PubMedの要旨)。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23462271/ (台湾の小学校で休み時間を屋外にした2校比較について)
  3. He M et al. 2015 JAMA 314(11)(オーストラリア国立大学リポジトリの要旨)。https://openresearch-repository.anu.edu.au/items/6ac1bf5b-77fa-4d50-9d61-18bbe056d93e/full (広州の無作為化試験の結果について)
  4. 中山大学 公式ニュース。https://www.sysu.edu.cn/sysuen/info/1023/46121.htm (広州の試験の結果の紹介について)
  5. American Academy of Ophthalmology EyeNet "Outdoor Activity and Myopia in Children"。https://www.aao.org/eyenet/article/outdoor-activity-and-myopia-in-children (台湾の16校の試験の結果について)
  6. "Preventing myopia in East Asia"(PMC6688404)。https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6688404 (照度の目安と東アジアの近視の割合について)
  7. Torii H et al. 2017 EBioMedicine(慶應義塾大学)。https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5233810/ (紫の光とヒヨコの実験について)
  8. 慶應義塾大学 プレスリリース。https://www.keio.ac.jp/ja/press-release/20171122-1/ (成人の強度近視と紫の光について)
  9. 文部科学省 令和6年度学校保健統計 調査結果のポイント。https://www.mext.go.jp/content/20250213-mxt_chousa01-000040132_1.pdf (日本の裸眼視力1.0未満の割合について)
  10. Holden BA et al. 2016 Ophthalmology 123(5)(PubMedの要旨)。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26875007/ (世界の近視の将来推計について)

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