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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

さんまは、たべものを ためる ふくろが ないのに、なにを たべて ふとるの?

食べた餌の3分の2が3時間で出るサンマは、何を食べて太るのでしょうか

胃のないサンマは、北上する夏に何を食べて太るのか

分野:生きもの

さんまの おなかを ひらくと、わたは 口から おしりまで、まっすぐ つながって います。たべものを ためる ふくろが ないからです。それなのに、さんまは なつの きたの うみで、ぐんぐん ふっくら して いきます。

ふくろの ない さんまは、いつ、なにを たべて いるのでしょう。この メモを よむと、さんまの ごはんと、研究けんきゅうで わかって きた ことが わかります。

サンマのおなかを開くと、消化管が口から肛門まで一直線に通っています。食べたものをためる胃がないためです。飼育した魚で調べると、食べた餌の3分の2以上が、約3時間で外に出ました。それでもサンマは、春から夏にかけて北の海へ向かうあいだに太っていきます。ためておけない体で、どうやって太るのでしょうか。

この記事では、サンマが食べる時間帯と餌、北上の意味、近年の「やせ」と餌の関係についての研究が分かります。

サンマは胃を持たず、消化管は口から肛門まで一直線である。飼育下の実験では、食べた餌の3分の2以上が約3時間で排出された。これほど速く通りぬける食事で、なぜ北上期の5〜8月に肥満度が上がるのか。

この記事では、摂餌の時間帯、北上期の餌、肥満度の変化、近年の痩せと餌環境の研究が、どこまで分かっているかが分かる。

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1. たべものを ためる ふくろが ないと、どうなるの?

1. 胃がないサンマの食事は、どれくらい速く通りぬけるのか

1. 胃のない消化管と、3時間で3分の2が出る食事の速さ

さんまには、たべものを ためる ふくろが ありません。口から おしりまで、まっすぐな くだに なって います。

しかも、たべものは すぐに とおりぬけます。かって いる さんまで しらべたら、3 時間で、たべた えさの 3 ぶんの 2 いじょうが 外に でて きました。

ながしそうめんの ように、たべものが ながれて いく すがたを おもいうかべて みて ください。ただし ほんとうは、さんまは ながれて いく あいだに、からだに とりいれて います。

いちどに たくさん たべる ことも できます。かって いる さんまが いちばん たくさん たべた ときは、体重の 13 パーセントほどでした。体重が 100 グラムなら、13 グラムです。

水産研究の資料では、サンマには胃がなく、食べたものをためる袋のような構造がないと説明されています。消化管は口から肛門まで一直線です[1]。

流れも速く、飼育下の実験では、約3時間で餌の3分の2以上が排出されました[1]。一般向けの記事には「約30分で外に出る」と書かれたものもありますが[6]、研究側の資料にあるのは3時間という数字なので、この記事では3時間を使います。

ためられない代わりに、一度にたくさん食べることはできます。飼育下で最も多く食べたときの食餌量は、体重の約13%でした[1]。体重40kgの人なら約5kgの食事に当たる量です(これは割合を人に置きかえた計算で、サンマが人と同じように食べるという意味ではありません)。

では、このように「食べては流す」体のサンマは、いつ食事をしているのでしょうか。

水産研究の資料によれば、サンマには胃がなく、食べたものを蓄える袋状や折れ曲がった構造もなく、消化管は口から肛門まで一直線になっている[1]。蓄えられない分、消化管の中身は短時間で入れかわる。飼育下の実験で、餌の3分の2以上が約3時間で排出されたからである[1]。

この速さについては、一般向けの記事に「約30分で外に出る」とする説明がある[6]。しかし研究機関の資料に書かれているのは約3時間で3分の2以上である。数字が割れているので、本記事は研究側の値を採る。

蓄えられないことは、食べられる量が少ないことを意味しない。飼育下の最大の食餌量は体重の約13%に達した[1]。体重40kgの人に置きかえれば約5kgの食事量だが、これは割合を比べるための計算で、サンマの食べ方が人と同じという意味ではない。また、この13%は飼育下の最大値であり、野外の平均ではない。

蓄えない体で成り立つのは、食べては流す、という繰り返しだけである。ではその繰り返しは、一日のどの時間帯に行われるのか。

2. さんまは、いつ ごはんを たべるの?

2. 日が沈んだあとに、消化管がいちばん満ちている

2. 日没直後に餌が多い:摂餌の時間帯を示す2つの資料

さんまの ごはんは、ひが しずんだ あとに おおいようです。うみで つかまえた さんまの おなかを しらべると、日が しずんだ すぐ あとが、いちばん えさが はいって いました。

つりぐの かいしゃの せつめいでは、夕方から よるの はじめ、午後 7 時 半から 11 時ごろが、いちばん よく たべる じかんと されて います。よなかを すぎると、たべた ものを からだに とりいれる じかんに なる、とも あります。

なぜ よるなのか、くわしい わけは、ここで つかった しりょうには ありませんでした。

野外で捕れたサンマを調べた研究では、日没直後に消化管の中の餌がもっとも多くなっていました[1]。

釣具メーカーの解説(水産学)では、夕方から夜半前が摂餌の活発な時間で、ピークは19時30分から23時ごろとされています。夜半を過ぎると、食べた餌の消化と吸収が進むという流れです[2]。ただし、時刻の細かい数字は、このメーカー解説の記述です。研究資料で裏づけられているのは、日没直後に餌が多いというところまでです。

なぜ夜に食べるのかは、この記事で使った資料には書かれていません。何を食べているのかを知れば、そのヒントが見つかるかもしれません。

野外で採集されたサンマでは、日没直後に消化管内の餌の量が多い[1]。サンマが日没のころに集中して食べ、その後に流す生活をしている、という見方と合う。

釣具メーカーの解説では、夕方〜夜半前が摂餌行動の活発な時間帯とされ、ピークは19時30分〜23時ごろ、夜半過ぎは食べた餌の消化吸収にあたる[2]。ただし19時30分〜23時という数字はメーカー解説の記述であり、研究側の資料で確認できるのは「日没直後に餌が多い」という点までである。季節や海域によって日没の時刻は変わるので、この時刻をそのままどの海にも当てはめるのは適切でない。

摂餌が夜に偏る理由は、使った資料には書かれていない。そこで、時間帯ではなく食べるものの側から見ていく。

3. さんまは、なにを たべて いるの?

3. 小さな甲殻類が主食:27種類の餌のなかで目立ったのは

3. 北上期の消化管から見つかった27種類:主な餌はネオカラヌス属のカイアシ類

さんまは、うまれた ときから にくを たべる さかなです。たべるのは、うみに ういている、とても ちいさい 動物どうぶつです。これを 動物どうぶつプランクトンと いいます。カイアシと いう エビや カニの なかまの ちいさな いきものや、オキアミを たべます。

おおきく なるほど、たべる ものの しゅるいは ふえます。ちいさい ころは 4、5 しゅるい、すこし おおきく なると 10 しゅるいほど、もっと おおきく なると 20 しゅるいほどです。

きたの うみへ のぼって いく とちゅうの さんまの おなかからは、27 しゅるいの 動物どうぶつプランクトンが みつかりました。その なかで よく たべられて いたのは、ネオカラヌスと いう カイアシの なかまでした。

サンマは生まれた直後から肉食性で、カイアシ類やオキアミ類などの小さな甲殻類(エビやカニの仲間)を食べます。主食は動物プランクトンです[1]。

体が大きくなると、食べる餌の種類も増えていきます。体長25mmまでの仔魚期は4〜5種類、25〜60mmの稚魚期は約10種類、60〜200mmの幼魚から未成魚の時期には約20種類です[2]。これは餌の「種類の数」の話で、量や好みを表すものではありません。

では、北へ向かう途中のサンマはどうでしょうか。北上回遊中に捕れたサンマの消化管からは、27種類の動物プランクトンが見つかりました。よく食べられていたのは、ネオカラヌス属のカイアシ類2種、カラヌス属のカイアシ類、オキアミの幼生でした。食べた量で見ると、ネオカラヌス属のカイアシ類が大量に食べられていました[3]。

成魚の餌は水域によっても違います。近海から沿岸では餌の種類が多い一方で食べる量は少なく、沖合では種類は単純でも食べる量が多い傾向があります[2]。沖合の北の海では、少ない種類を大量に食べているわけです。

サンマは仔魚期から肉食性で、カイアシ類やオキアミ類などの小型甲殻類を食べ、主食は動物プランクトンである[1]。餌の種類は成長とともに増える。体長25mmまでの仔魚期は4〜5種類、25〜60mmの稚魚期は約10種類、60〜200mmの幼魚期〜未成魚期は約20種類で、成魚期はさらに多様化する[2]。これは種数の話で、量や選好を示すものではない。

では、北上するサンマは何を食べているのか。北上回遊期のサンマの消化管からは27種類の動物プランクトンが見つかった。そのうち、よく食べられていたのはネオカラヌス属のカイアシ類2種(Neocalanus plumchrus と N. cristatus)、カラヌス属のカイアシ類、オキアミの幼生で、摂餌量ではネオカラヌス属が突出していた[3]。

これは、水域による餌の違いとも合う。近海〜沿岸は餌の種数が多く摂餌量が少ない。沖合は種数が単純で摂餌量が多い[2]。種類は少なくても、同じ餌が大量にある海域に出ると、一度に食べる量が増えるという見方ができる。ただしこれは2つの資料を並べた解釈で、因果関係を直接示した記述ではない。

27種類のなかで特定の餌が目立つなら、次に気になるのは、それがいつ、どこにあるかである。

4. なつに きたの うみへ いくと、からだは どうなるの?

4. 北へ向かう5〜8月に、サンマの体はどう変わるのか

4. 5〜8月の北上と肥満度の上昇:冷たい海のカイアシ類との結びつき

さんまは、はるから なつに かけて、きたの つめたい うみへ むかいます。8 月から あとは、にほんの ちかくの うみを みなみへ もどって きます。

きたへ むかう 5 月から 8 月は、さんまが よく たべる じきです。おなかの なかの えさの おもさが、5 月から 8 月に かけて ふえて いきました。

この あいだに、さんまの からだは ふっくら します。体の ふとり具合は、体重を 長さで くらべた すうじで みます。この すうじが、きたへ すすむ あいだ、あがって いきました。

ネオカラヌスは、つめたい きたの うみに おおく いました。ネオカラヌスを たべて いた さんまは、おなかが いっぱいに なって いる ことが おおかった そうです。

あきの さんまが ふっくらして いる ひみつは、きたの うみで たべた プランクトンに あるのかも しれません。

サンマは春から夏にかけて黒潮域から北の亜寒帯水域へ北上し、8月以降は日本近海を南下します。産卵の時期は9月から翌年6月です[5]。夏に北へ行くのは、豊富なプランクトンを食べるためと説明されています[1]。

実際、5月から8月に捕れたサンマの消化管内容物の重さは、月ごとに増えていました。サンマは北上のあいだ、活発に餌を食べています[3]。

このあいだに体つきも変わります。体重を体長の3乗で割った「肥満度」は、北上して餌を食べる5〜8月に上がり、8月以降は下がる傾向がありました。体重の増え方は、年齢別に見て、摂餌の期間から終わりにかけておよそ40gと20gです[4]。ただし40gと20gは年齢ごとの数字で、1匹が40g太るという意味ではありません。また、肥満度は脂の量そのものではありません。

6〜7月の調査では、ネオカラヌス属のカイアシ類を食べているサンマほど、消化管が満ちている傾向がありました。このカイアシ類は、水温の低い北の海に多く分布していました[4]。冷たい北の海でこのカイアシ類に出会えたサンマほど、おなかがいっぱいになっていた、ということです。

北上の意味は、まず回遊の向きで確認できる。サンマは春〜夏に黒潮域から亜寒帯水域へ北上し、8月以降に日本近海を南下する。産卵期は9月〜翌年6月である[5]。夏に北へ向かうのは、豊富なプランクトンを食べるためとされる[1]。

それを裏づけるのが、消化管の重さである。北上回遊期に漁獲されたサンマの消化管内容物の重量は5月から8月にかけて増えており、この時期に活発に索餌していることを示す[3]。餌を食べれば体にも反映される。体重を体長の3乗で割った肥満度(Condition factor)は、北上して摂餌する間に上昇し、8月以降は下がる傾向にあった。体重は摂餌期から終了後にかけて、年齢別におよそ40gと20g増える[4]。この40gと20gは年齢別の増加量で、1匹が40g太るという意味ではない。肥満度は重さ÷長さ³の指標であり、脂肪量そのものを測った値でもない。

では、なぜ餌が多い年や海域でとくに満腹になるのか。2012・2016・2017年の6〜7月の消化管調査でも、主な餌はネオカラヌス・プルンクルスと同クリスタータス、カラヌス、オキアミ類で、ネオカラヌス属を食べたサンマは消化管が満ちている傾向が強かった。このカイアシ類は、水温の低い北の亜寒帯水域に多く分布していた[4]。

これらを重ねると、胃がなくて蓄えられないサンマは、ネオカラヌスのような餌が高密度にある冷たい海に出ることで、短時間に多く食べる機会を得て、肥満度を上げている可能性がある、という筋書きが見えてくる。ただしこれは複数の資料から組み立てた見方で、1つの実験で全体を確かめたものではない。

5. さいきんの さんまは、やせて いるって ほんと?

5. 近年のサンマが痩せているのは、餌と関係があるのか

5. 近年の痩せと2006年の比較:北上時に良い餌に出会えているか

2020 ねんどの けんきゅうの ほうこくでは、そのころ さいきんの さんまは とれる かずが へり、からだも やせて いる、と かかれて います。

研究者は、えさの かんきょうが かわった ことが、わけの ひとつかもしれない、と かんがえて います。ふとり具合が よかった 2006 ねんには、ネオカラヌスが ひがしにも にしにも、たくさん いました。さいきんは、その かずが へって います。

そのため、さんまが きたへ いく とちゅうで、むかしほど よい えさに あえて いない かのうせいが あります。まだ 研究けんきゅうの とちゅうで、げんいんは きまって いません。

さんまの 寿命じゅみょうは、およそ 2 ねんです。イワシは 8 ねん、サバは 11 ねんまで いきるので、それに くらべて とても みじかい いのちです。

さんまは、クジラや とり、おおきな さかなに たべられる ことも あります。ちいさな プランクトンから さんま、そして うみの おおきな いきものへ、つながって いるのです。

令和2年度の研究機関の報告によると、当時の近年はサンマの漁獲量が減り、魚体も痩せていました。報告では、餌環境の悪化が、肥満度低下の要因の一つと考えられています。肥満度が高かった2006年には、ネオカラヌス属のカイアシ類が東西に広く高密度で分布していましたが、最近は分布量が減っています。そのため、サンマは昔に比べて北上時に良い餌に出会えていない可能性があります[3]。

ここで大切なのは「可能性がある」という言い方です。餌が減ったことと痩せたことの関係は示唆されている段階で、原因だと断定されたわけではありません。ネオカラヌスの減少と気候変動の関係も、今後の研究の課題とされています[3]。

サンマの寿命は約2年と短く、1歳で約28cmになります。マイワシは最大8年、マサバは11年なので、それらと比べても非常に短い一生です[1]。

サンマ自身も食べられる側です。ミンククジラなどの鯨類、ハイイロミズナギドリやウトウなどの海鳥、ギンザケやビンナガといった大型の魚に食べられ、沖合の食物連鎖を支える餌にもなっています[1]。冷たい海のカイアシ類から、サンマ、そして大きな動物へと、つながりがあるのです。

令和2年度の水産研究・教育機構の報告によれば、当時の近年はサンマの漁獲量が減っているだけでなく、魚体も痩せていた。同報告は、餌環境の悪化を肥満度低下の要因の一つと見る。肥満度が高かった2006年には、ネオカラヌス属のカイアシ類が東西に広く高密度で分布していたのに対し、最近は分布量が減っている。そのため、サンマが昔ほど良い餌に出会えないまま北上している可能性がある[3]。

ただし、この段階は「関連が示唆される」にとどまる。餌の減少が痩せの原因だと確かめられたのではなく、ネオカラヌスの減少と気候変動との関係も今後の課題とされている[3]。胃を持たず、短時間に餌を通過させるサンマは、出会う餌の量と質が、そのまま体の状態に反映されやすい魚かもしれない。しかしこの点を直接調べた記述は、使った資料にはない。

寿命が短いことも、この魚の特徴である。サンマの寿命は約2年で、1歳で約28cmまで成長する。他の小型浮魚類は、マイワシで最大8年、マサバで11年であり、それに比べて著しく短い[1]。

一方で、サンマは沖合の高次捕食者を支える餌でもある。ミンククジラなどの鯨類、ハイイロミズナギドリ、ウトウなどの鳥類、ギンザケやビンナガなどの大型魚類に捕食される[1]。カイアシ類の減少が気になるのは、サンマだけでなく、その先の捕食者にまで影響しうるからである。

6. さんまの おなかを、じぶんの 目で たしかめるには

6. サンマのおなかを、自分の目で確かめるには

6. 消化管の形を確かめ、原典の数字に当たるには

やって みよう

さんまを まるごと かう ことが できたら、おうちの ひとと いっしょに、おなかを ひらいて もらいましょう。ほうちょうは、おとなに おねがいします。たべものを ためる ふくろの ような ところが ないか、わたが まっすぐ つながって いるか、みて みましょう。

めに はいった ことを、えと ことばで ノートに かいて おくと、あとで しりょうと くらべられます。

しらべる とき

「全さんま」という サイトに、さんまの せいたいが のって います。おうちの ひとと よむと、おもしろい はっけんが あるかもしれません。

やってみよう

丸ごと1匹のサンマが手に入ったら、家の人にお願いして、おなかを開いてもらいましょう。包丁は大人が使います。食べたものをためる袋のような部分がなく、消化管が口から肛門までまっすぐ通っているかを、自分の目で見ます。見たものをスケッチしておくと、下の「全さんま」の説明と見比べられます。

原典で数字を確かめる

「全さんま」のサイトの生物学の項には、胃がないことや消化の速さが載っています[1]。近年の痩せと餌の関係を扱った水産研究・教育機構の報告書[3]と読み比べると、餌のどこが「可能性」で、どこが確かめられた観察なのかを、自分で区別できます。

消化管の形を確かめる

丸ごと1匹のサンマが手に入れば、家の人に頼んで腹を開いてもらい(包丁は大人が使う)、袋状の部分がなく、消化管が口から肛門まで一直線かを観察する。記録をスケッチで残しておくと、下の全さんま[1]の記述と見比べられる。

原典に当たる

本記事の数字のうち、摂餌の消化の速さは全さんま「生物学」[1]、北上期の餌と近年の痩せは水産研究・教育機構の令和2年度研究成果[3]で確認できる。この2つの日本語の資料を、本記事の説明と読み比べてみるとよい。なお「30分」と「3時間」のように、一般向けの記事と研究資料で数字が食いちがう例もある。見かけた数字の出どころをたどる習慣をつけておくと、このような違いに気づける。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文で使った資料です。

  1. 全さんま(全国さんま棒受網漁業協同組合)「生物学」(水産総合研究センター東北区水産研究所の執筆、2014年5月時点). http://www.samma.jp/biology.html (胃がないこと・消化の速さ・食性・寿命)
  2. ダイワ「水産学」サンマの食性. https://www.daiwa.com/dyfc/manabu/suisangaku/sanma/ (摂餌の時間帯・餌の種数)
  3. 水産研究・教育機構 令和2年度-2「サンマ索餌回遊期における食性及び餌環境の解明」. https://fra.repo.nii.ac.jp/record/2009913/files/fra_an_2020_2.pdf (北上期の餌・近年の痩せ)
  4. Miyamoto et al. 2020, Fisheries Oceanography 29:558–571 の要旨スライド(NPFC-2021-SSC PS08-IP08). https://www.npfc.int/system/files/2021-12/NPFC-2021-SSC%20PS08-IP08%20Geographic%20variation%20in%20feeding%20of%20Pacific%20saury%20.pdf (肥満度の変化・ネオカラヌスの分布)
  5. 国際漁業資源の現況 サンマ北太平洋(水産庁・水産研究・教育機構). https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/suishi/teichaku/documents/r7sanma.pdf (回遊の向きと産卵期)
  6. 読むノ「サンマ」の一般向け解説記事. https://yomuno.jp/posts/129218 (「約30分」とする説明の例)

なおした ところ

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