1. いわしは、くちを あけて およぐと どうなるの?
1. 口とえらぶたを大きく開けて泳ぐと、水ごと餌をこしとれる
1. 口を開けたまま泳ぐ ── 鰓耙による濾過摂食
いわしは、くちと えらの ふたを おおきく あけたまま およぎます[7]。まるで、あみを ひいて いるようです。
えらの ところには、ちいさな くしのような ぶぶんが あります。ここに みずが とおると、ちいさな いきものが ひっかかります。こうして こしとって たべる ことを、ろか しょくと いいます[6]。
こしとられるのは、うみに ういている ちいさな プランクトンです。では、うまれたばかりの いわしも、おなじ たべかたを するのでしょうか。
2. うまれたばかりの いわしは、なにを たべるの?
2. 生まれたばかりの仔魚は、カイアシ類の卵や幼生を一粒ずつ食べる
2. 仔魚の餌 ── カイアシ類の卵とノープリウス幼生
いわしの たまごは、3にちくらいで かえります。1かげつと すこしで、3センチほどに なります[5]。
この ちいさな いわしの ごはんは、カイアシるいという ちいさな いきものの たまごや、うまれたての こどもです[2]。からだが おおきく なるにつれて、たべる ものも すこしずつ おおきく なります。
これは、のとの ちかくの うみで、5がつに しらべた けっかです。ほかの うみや じきでは、ちがうかも しれません。
おおきく なった いわしは、くちを あけて こしとります。では、いつから、どんな ものを こしとるのでしょう。
イワシの卵は約3日で孵化し、1か月余りで体長は3cmほどになります[5]。この時期の仔魚の餌を、能登半島の周辺海域で調べた研究があります。5月に調査船で採った仔魚を調べると、マイワシもカタクチイワシも、主な餌はカイアシ類の卵と、カイアシ類の最初の幼生(ノープリウス幼生)でした。体が大きくなるほど、食べる餌も大きくなっていました[2]。
同じ研究で、カタクチイワシの仔魚は早い段階から大きな餌を選び、マイワシの仔魚は比べて小さな餌を食べていました[2]。2種の仔魚は育つ場所が重なっていて、どちらも主にカイアシ類の幼生を食べることが知られています[2]。
これは能登周辺の5月の調査なので、すべての海にそのまま当てはまるとは限りません。百科事典(二次資料)の解説では、この後、鰓耙が発達すると濾過摂食に移るとされます[6]。濾しとる方法と、一匹ずつ狙う方法は、どう使い分けられるのでしょうか。
卵は約3日で孵化し、孵化後1か月余りで体長3cm前後になる[5]。この時期の食性を、能登周辺海域で5月に漁業調査船で採集した仔魚から調べた研究がある。マイワシ・カタクチイワシとも、主な餌はカイアシ類の卵とOithona属のノープリウス幼生(カイアシ類の最初の幼生)で、体長が増すと摂餌可能な餌も大型になった[2]。
注目すべきは、同じ餌を食べていても選び方が違った点である。カタクチイワシの仔魚は早い成長段階から体長・体幅の大きな餌を選んで食べ、マイワシの仔魚は相対的に小さな餌を食べていた。この研究では、マイワシ型の食べ方はエネルギー効率が低いとされる[2]。両種の仔魚は成育場が重なるため、餌条件は同じと見る立場がある[2]。ただし調査は能登周辺の1海域・5月で、一般則にはしない。
この後、鰓耙が発達すると濾過摂食に移ると、百科事典(二次資料)では解説される[6]。では、濾過と、一匹ずつ狙う捕食は、成長した魚の中でどう分担されているのか。
3. こしとる ほうほうと、ねらって たべる ほうほう、どっちが らく?
3. 小さい餌は濾しとり、大きい餌は一匹ずつ狙う
3. 濾過摂食と粒状摂食 ── 近縁種の実験と鰓耙の目の細かさ
みなみアフリカの うみの、いわしの なかまで じっけんが ありました[4]。ちいさい えさは くちを あけて こしとり、おおきい どうぶつ プランクトンは、いっぴきずつ ねらって たべます。
こしとる ほうが、いちばん エネルギーを つかわない たべかたでした。0.02ミリほどの つぶまで つかまえられたそうです[4]。かみの けより、ずっと ほそい つぶです。
えらの くしの めの あらさにも、ちがいが あります。くさの なかまを おおく たべる さかなほど、めが こまかい ようです[4]。マイワシの なかまは、カタクチイワシより こまかいと されます。
では、いまの にほんの いわしは、おなかの なかに なにが いちばん おおいのでしょう。
南アフリカ沖に暮らす、マイワシの近縁種(Sardinops sagax)の実験が報告されています。小さな餌(植物プランクトンや小さな動物プランクトン)は口を開けて濾しとり、大きな動物プランクトンは一匹ずつ狙って食べます。この魚にとって、濾過摂食はいちばんエネルギー消費が少ない食べ方でした。約20マイクロメートル(0.02mm)の粒まで捕まえられたとされます[4]。髪の毛よりずっと細い粒です。
鰓耙の目の細かさと餌の関係も、まとめられています。植物プランクトンをたくさん食べる魚ほど鰓耙の間隔が細かく、動物プランクトン中心の魚は粗いという傾向です。イワシ類ではマイワシの仲間のほうが、カタクチイワシより細かく、この差は、学会の総説スライドで、日本を含む北西太平洋など複数の海で共通する傾向として紹介されています[4]。
ただし、実験は日本のマイワシそのものではなく近縁種のものです。「同じ仕組みを持つ可能性が高い」とは言えても、日本のマイワシの数値としては読めません。さて、マイワシの口に入った餌の中身はどうなっているのでしょうか。
南アフリカ沖のSardinops sagax(マイワシの近縁種)の摂餌実験では、小さな餌(植物プランクトンや小型の動物プランクトン)は口を開けて濾しとり、大型の動物プランクトンは個体ごとに狙って捕食する粒状摂食を行った。この魚にとって濾過摂食はエネルギー消費が最も小さく、約20μm(0.02mm)の粒まで保持できた[4]。つまり、餌が小さいほど濾過が有利になり、大きい餌では狙う食べ方が使われるという役割分担である。
鰓耙の間隔にも対応が見られる。植物プランクトンを多く食べる小型浮魚ほど鰓耙の間隔が細かく、動物プランクトン中心の魚は粗い。イワシ類ではカタクチイワシが大きく、マイワシ類が小さい。この差は、総説スライドでは北西太平洋(日本)を含む複数の海域で共通する傾向として紹介されている[4]。
注意点は、この資料が総説スライドで、粒径の数字は南アフリカの近縁種のものという点である。日本のマイワシの値としては扱えない。目の細かさは、植物プランクトンも濾しとれる構造を示すにとどまり、実際に何が栄養になっているかは別の問題として残る。次章がその問題である。
4. おなかに おおい ものと、からだに なる ものは、おなじ?
4. 胃に多い珪藻と、体をつくる動物プランクトンの食いちがい
4. 胃内容物と窒素安定同位体 ── 「何を食べたか」と「何が体になったか」のずれ
おおきい いわしは、しょくぶつ プランクトンと、どうぶつ プランクトンの りょうほうを たべます[3]。にほんの いわしの おなかには、けいそうという しょくぶつ プランクトンが よく みつかり、おもな ごはんと かんがえられてきました[3]。
ところが、からだの なかの ちいさな ちがいを しらべる ほうほうでは、えいように なったのは、どうぶつ プランクトンの ほうが おおきいかも しれない、と わかりました[3]。
けいそうを たべて いない、という ことでは ありません。おなかに おおくても、えいように なった わりあいは ちがうかも しれない、という しめしです。
しりょうの せつめいも わかれて います。しょくぶつ プランクトンと かく ものも、どうぶつ プランクトンと かく ものも あります。けんきゅうしゃも、たしかめて いる ところです。
大西洋や太平洋のマイワシの仲間の研究では、稚魚から成魚までが珪藻と動物プランクトン(カイアシ類やオタマボヤ類)の両方を食べるとされています。日本のマイワシでも、胃の中身を調べると珪藻がよく見つかり、主要な餌とみなされてきました[3]。胃の中身は、調べた時点で胃に残っていた餌の記録です。
2023年の研究は、別の方法を使いました。体のアミノ酸にふくまれる窒素の、ごくわずかな違いを調べて、体をつくる栄養がどの段階の餌から来たかを推しはかる方法です。結果は、珪藻より動物プランクトンのほうが栄養への寄与が大きいことを示唆するものでした[3]。
これは「珪藻を食べていない」という意味ではありません。胃には多くても、栄養になった割合はそれほど大きくないかもしれない、という示唆です。釣具メーカーの図鑑は植物プランクトン[7]、海洋政策の解説[1]と千葉県の学習資料[8]は動物プランクトンと書いています。見る資料によって説明が違うのは、この食いちがいがまだ研究の途中にあるからと読めます。
胃の中身と、体に残る印は、見ているものが違います。食べたものを1回の調査で全部言い当てるのは、思ったより難しいようです。次は、イワシが季節ごとにどこで餌を食べているのかを見ます。
大西洋・太平洋の研究では、マイワシ属の稚魚〜成魚は珪藻と動物プランクトン(カイアシ類、オタマボヤ類)を両方食べる。日本のマイワシでも、胃内容物の分析で珪藻が頻繁に見つかり、主要な餌とみなされてきた[3]。
この前提を揺るがしたのが、アミノ酸の窒素安定同位体を使った2023年の分析である。体のアミノ酸の窒素の同位体比から、どの栄養段階の餌が体に寄与したかを推定する手法で、珪藻より動物プランクトンの寄与が大きいことが示唆された[3]。胃内容物は採集時に胃に残っていた餌の記録であり、消化されやすいかどうかで残り方も違う。同位体分析は、体組織の栄養段階から、体を作った栄養の出どころを推定するものである。測っている対象が違うので、結果がずれることは矛盾ではない。
ただし「珪藻は食べていない」ではなく、胃に多い=栄養の主役とは限らない、という示唆の強さにとどめるべきである。資料の記述も揃わない。釣具メーカーの図鑑は植物プランクトン[7]、海洋政策研究所の解説[1]と千葉県の学習資料[8]は動物プランクトン食とする。二次資料も含むため、成魚の主食を一つに決める根拠は、手元の資料では足りない。
では、そうして得た栄養を、イワシは1年のうちどこで、どれだけ稼ぐのか。
5. いわしは、なつに きたの うみで ごはんを たべに いく?
5. 春に北へ向かい、夏の親潮で餌を食べるイワシがいる
5. 索餌回遊 ── 親潮水域の春のプランクトン大増殖を利用する
マイワシの なかには、はるに とうほくの おきを きたへ すすみ、なつには おやしおという つめたい うみで、たくさん たべる ものが います[1]。
おやしおでは、はるに プランクトンが いっきに ふえます[1]。ごはんが たくさん ある ところへ でかける のです。
みんなが きたへ いくわけでは ありません。くろしおの まわりの うみに のこる ものも います[5]。でも ちかごろは、いわしが ふえたので、どうとうの おきまで いく ものも います[5]。
そうして そだった いわしは、3ねんほどで 20センチ、100グラムの おおばいわしに なります[5]。この 100グラムには、どれだけの ちからが こめられて いるのでしょう。
マイワシは春に東北沖を北上し、夏には親潮水域で活発に餌を食べて資源量を増やす、と解説されています。親潮水域では春に、プランクトンが爆発的に増えます。マイワシはこの大増殖を利用するので、この水域の環境の変動の影響を受けます[1]。
全部のイワシが北へ向かうわけではありません。太平洋系群の1歳以上には、黒潮周辺の沿岸域にとどまるものと、餌を求めて北へ回遊するものがいます。近年は資源量が増えて、道東沖まで回遊しています[5]。
こうして育ったイワシは、体長20cm、体重100gの大羽イワシになるまでに3年ほどかかり、寿命は7歳程度です[5]。食卓で見る手のひらサイズの1尾には、数年ぶんの餌と、遠い海の旅が詰まっています。この100gは、もとをたどるとどれだけの量の太陽エネルギーなのでしょうか。
マイワシ・マサバは春に東北沖を北上し、夏の親潮水域で活発に摂餌して資源量を増やす。親潮水域の春の爆発的な生物生産(プランクトンの大増殖)を利用するため、この水域の環境変動の影響を受ける[1]。1章から4章で見た「何を食べるか」に、「どこで食べるか」が加わる。
ただし回遊の仕方は一様ではない。太平洋系群の1歳以上には、黒潮周辺の沿岸域で滞留するか小規模な索餌回遊をするものと、北方へ索餌回遊するものがいる。近年は資源量の増加により道東沖まで回遊が及んでいる[5]。資源量が増えれば餌場が広がるという因果は、この資料の記述からは読み取れないため、「増加と道東沖への回遊が同時に報告されている」と読むのが妥当である。
成長の目安は、孵化後1か月余りで体長3cm、体長20cm・体重100gの大羽イワシになるまで約3年、寿命は7歳程度とされる[5]。この100gの体が、元のエネルギーに換算するとどれほどの量に当たるのか。
6. 100グラムの いわしは、ぎゅうにく 1キロぶん?
6. 100gのイワシ1尾は、育つまでに使われた太陽エネルギーで数えると牛肉1kg分
6. 栄養段階ごとの濃縮 ── 「牛肉1kg相当」が意味するもの
うみの なかでは、たべる、たべられる という つながりが あります。たべる いきものから、それを たべる いきものへ ひとつ うえに いくたびに、そこに いられる いきものの りょうは、めやすとして 10ぶんの 1ほどに へると いわれます[1]。
しょくぶつ プランクトンが、たいようの ひかりで つくった エネルギーを、いわし 1ぴきの からだを つくるまでに つかった ぶんで かぞえると、いわしの からだの エネルギーの 100ばい ほどに なると せつめい されます。100グラムの いわし 1ぴきは、たいようの エネルギーに なおすと ぎゅうにく 1キロに あたる、と かかれて います[1]。
1キロは 100グラムの 10ばいです。ただし「えいようが 10ばい」という ことでは ありません。つくるのに ひつような エネルギーの はなしです。
いわしは、おおきな さかなや うみどり、うみの どうぶつが たくさん たべる ので、「まぐさ ざかな」とも よばれます[1]。
海洋政策研究所のニュースレターによると、栄養段階が1つ上がるごとに、存在できる生物量は約10分の1になるという一般則があります。筆者の渡邊さんは、これを目安の概算として使っています。そのため、動物プランクトンを食べるイワシのような魚は、植物プランクトンが固定した太陽エネルギーを100倍に濃縮して作られている、という説明です。100gのマイワシ1尾は太陽エネルギー換算で牛肉1kgに相当し、安価に手に入る濃縮エネルギーの食材だと述べられています[1]。
1kg÷100g=10なので、牛肉1kg分の太陽エネルギーは、イワシ100g分の10倍です。これは「イワシの栄養が牛肉の10倍」という意味ではありません。その1尾を育てるのに使われたエネルギーの量を、同じ土俵に並べた換算です。
同じ資料は、イワシが小さな餌と大きな動物の間をつなぐ位置にいると述べます。大衆魚は、表層を回遊する動物プランクトン食の魚で、大型魚や海鳥、海獣が大量に食べるため「まぐさ魚」と呼ばれます[1]。サバやカツオ、カモメの餌にもなります[8]。
小さな粒をこしとって育った100gの1尾が、人の食卓にも、海の大きな動物の食事にも届いています。
渡邊(2018)は、栄養段階が1つ上がるごとに存在できる生物量が約1/10になるという一般則から、まぐさ魚は植物プランクトンが固定した太陽エネルギーを100倍に濃縮して生産される、と説明する。そして、100gのマイワシ1尾は太陽エネルギー換算で牛肉1kgに相当するとする[1]。
計算は単純で、1000g÷100g=10である。ただしこれは「牛肉の10倍の栄養」ではなく、生産に要した太陽エネルギーの換算である。1/10は渡邊が使う目安・概算であり、実際の海での移行効率は種や環境で変わる。「100倍」「1kg」を正確な定数として扱わず、目安の説明として読むべきだ。
同じ資料は、大衆魚を、表層を回遊する動物プランクトン食性で、大型魚・海鳥・海獣に大量に食べられ、微小な動物プランクトンから大型動物へエネルギーをつなぐ位置の魚と位置づけている[1]。千葉県の学習資料も、サバ・カツオ・カモメなどの餌になると述べる[8]。
ここまでの流れをつなぐと、仔魚から成魚へ育つ過程(0.02mmの保持値は近縁種のSardinops sagaxの実験)が、海の大きな動物や人の食卓へのエネルギーの通り道になっている、という見方になる。ただし通り道の太さを数字で言える部分は、1つの総説の換算に限られる。
1ぴきの いわしを 見たら
イワシの1尾から、海の食事を想像してみる
丸ごと1尾のイワシと、原典の読みどころ
おうちで
いわしを おうちの ひとと たべる ときは、くちと えらの ふたを 見て みましょう。ここを おおきく あけて およいで いたのです。さかなを さわった あとは、てを あらいます。
キッチンスケールが あれば、100グラムを はかって、いわし 1ぴきと くらべて みましょう。
おみせで
さかなやさんで、いわしの さんち(とれた ばしょ)の ひょうじを 見ます。わかるのは、とれた ばしょだけです。このメモに でてきた、きたの おやしおへ いく いわしと、くろしおの ちかくに のこる いわしの はなしを おもいだして みましょう。
食卓でできること
家族と丸ごとのイワシを食べるときは、口とえらぶたを見てみてください。泳ぎながら大きく開けて水をこしとっていたと思うと、見え方が変わります。魚をさわったあとは手を洗います。キッチンスケールがあれば、100gを量って、イワシ1尾の大きさと見比べると、牛肉1kgの10分の1だとイメージしやすくなります。
魚売り場でできること
産地の表示から分かるのは、水揚げされた地域だけです。その魚がどの海を回ったかまでは分かりません。5章に出てきた、夏に親潮で餌を食べる群れと、黒潮の近くにとどまる群れの話を思い出して、どんな海か想像してみましょう。
調べるには
能登の仔魚の研究は、日本語で読める水産海洋研究の論文です。この記事の2章と読み比べて、調べた場所や時期、方法がどう違うか、どこまで言えそうかを考えてみましょう。
食卓でできること
丸ごとのイワシを食べるときに、口とえらぶたの付き方を観察する。キッチンスケールで100gを量り、イワシ1尾の大きさと比べて、「牛肉1kg相当」が10倍の換算であることを実際の量で確かめる。魚に触れたあとは手を洗う。
魚売り場でできること
産地表示から分かるのは水揚げ地域だけで、その魚の回遊経路までは分からない。5章の親潮域へ向かう群れと黒潮周辺にとどまる群れの話を思い出し、水揚げ地の海を想像してみる程度にとどめる。
原典を読むなら
能登周辺の仔魚の研究(水産海洋研究、2024年公開)は、日本語で読める。Ohno ら(2023)の同位体分析は、胃内容物との結果の違いを自分の目で確かめられる。どちらも調査の海域・時期・手法を読み、結論がどこまで言えるかを考えてみるとよい。
しらべた もとの じょうほう
参考にした情報源
参考にした情報源と、その使い方
食べ方・成長・回遊は公的機関の資料、仔魚の餌と同位体分析、鰓耙の研究は論文と学会スライドによる。成魚の主な餌は資料によって説明が分かれる。
- 渡邊良朗「大衆魚の資源動向」Ocean Newsletter 437号、笹川平和財団 海洋政策研究所(2018) https://www.spf.org/opri/newsletter/437_2.html (まぐさ魚・100gで牛肉1kg相当・親潮での摂餌)
- 森本ほか「能登周辺海域におけるマイワシ仔魚とカタクチイワシ仔魚の摂餌生態の違い」水産海洋研究(2024公開) https://fra.repo.nii.ac.jp/record/2000168 (仔魚の餌・餌の大きさの選び方)
- Ohno et al. (2023), Frontiers in Marine Science https://doi.org/10.3389/fmars.2023.1225923 (胃内容物と窒素安定同位体の食いちがい)
- van der Lingen, PICES 2022 Plenary スライド https://meetings.pices.int/ (濾過摂食と粒状摂食・鰓耙の間隔。南アフリカの近縁種の研究を含む)
- 静岡県水産・海洋技術研究所 マイワシ資源・生態リーフレット https://fish-exp.pref.shizuoka.jp/ (成長・回遊)
- Wikipedia日本語版「マイワシ」 https://ja.wikipedia.org/ (食性の一般的な解説。百科事典の記述なので補助)
- Honda釣り入門 マイワシ図鑑 https://www.honda.co.jp/fishing/ (口を開けて泳ぐ様子・餌の説明)
- 千葉県教育委員会 家庭学習資料『魚屋さんに学ぶ「いきもの」たち』 https://www.pref.chiba.lg.jp/ (群れ・主に動物プランクトンを食べること・食べる側の生きもの)
なおした ところ
更新履歴
更新履歴(改版の記録)
- 初版を公開。
このサイトでは、公開した記事の本文は原則として書き直しません。誤りが見つかったときや、内容が古くなったときだけ手を入れ、その理由をこの欄に残します。