このサイトは、ほんの入り口です

ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

なまこは、あさい いそから ふかい うみまで、どこに いるの?

ナマコは、浅い磯から深い海の底まで、どこにいるのでしょうか

ナマコはどこにすむのか:浅い磯の色ごとの住み分け、夏眠、海溝の底まで

分野:生きもの

なまこは、いその いわの あいだにも、ふじさんの 2ばいも ある ふかい うみの そこにも います。さかな みたいに およぐ なかまも います。

おなじ なまこの なかまが、どうして こんなに いろいろな ところに いるのでしょう。この ページを よむと、あさい うみでの すみわけと、なつの すごしかた、ふかい うみの なまこが わかります。

ナマコの仲間は、波がくだける浅い磯の岩のあいだにも、水深が富士山の高さの2倍近くにもなる海溝の底にもいます[2]。しかも、深い海には海底をはなれて泳ぐ種までいます[1]。

ナマコは、海のどんな場所で、どんなふうに暮らしているのでしょうか。この記事を読むと、日本のマナマコが浅い海で色ごとに住み場を変えること、夏の暑さをやり過ごす方法、深い海で歩いたり泳いだりする仲間の姿が分かります。

ナマコは、潮の満ち引きで水面に出る磯から、水深6000mをこえる海溝の底まで、海のほぼすべての深さで見つかる[2]。さらに、深海には海底をはなれて泳ぐ種もいる[1]。同じ仲間が、これほど幅の広い場所にすめるのはなぜか、という疑問から、住み場の実際を調べた。

このメモを読むと、日本のマナマコが体色の型ごとに浅い海で住み場を分けていること、夏眠の水温が資料で一定でないこと、海溝の「ナマコが9割」という数字をどこまで信じてよいか、泳ぐ種と歩く種の深さの範囲が分かる。

読み方を切り替えられます。画面の上にある「よみかた」のボタンで、小学校低学年むけ・小学校高学年むけ・中学生むけの3つの書き方に切り替わります。むずかしいと思ったら、いつでもやさしい方に戻ってください。選んだ読み方はブラウザが覚えているので、次に別の記事を開いたときも同じ読み方で始まります。

1. なまこは、うみの どこに いるの?

1. 日本のマナマコは、浅い岩場と砂地の海にいる

1. マナマコの住み場:潮間帯から水深40mまでの岩礁と砂礫底

なまこは、ぜんぶ うみの いきものです。かわや、しおの うすい ところには すみません[1]。

にほんで よく たべられる「まなまこ」は、いそから あさい うみの、いわの うえや、すなと こいしの そこに います。ふかさは 40メートルくらいまでが おおいと いわれます[5]。ひろい はんいに いて、ほっかいどうから きゅうしゅうまで、くらして います。

では、おなじ いその なまこは、みんな おなじ ところに いるのでしょうか。

ナマコの仲間は、すべて海の生きものです。川や、海水がうすまる河口の水にはすみません[1]。

日本で食用にされるマナマコは、北海道立総合研究機構の稚内水産試験場の解説によると、潮間帯ちょうかんたいから水深40mまでの砂礫されき底や岩礁の上に主にいます。水深100〜300mから採れることもあります[5]。分布は、アラスカや千島列島、サハリン、朝鮮半島から、北海道と九州、鹿児島県の種子島までです[5]。

浅い海と一口にいっても、岩の多い磯と、泥の多い入り江では、ずいぶんようすがちがいます。同じマナマコは、そのどちらにも同じようにいるのでしょうか。

ナマコ類はすべて海産で、淡水や汽水域には生息しない[1]。では、日本で最もよく知られるマナマコは、海のどこにいるのか。北海道立総合研究機構の稚内水産試験場の解説では、主な生息場所は潮間帯から水深40mまでの砂礫底や岩礁上で、水深100〜300mで採れることもある[5]。別の資料は「水深40m以浅」と短く書いており[7]、深いほうの数字は「ときに採れる」という扱いだと読める。

分布域は広く、アラスカ、千島列島、サハリン、朝鮮半島、遼東半島と、北海道から鹿児島県の種子島までの日本各地とされる[5]。水深が浅いぶん、温度も光も、潮の満ち引きの影響も受けやすい場所である。そこで次の疑問が出る。同じマナマコは、岩場と砂泥の海底を、同じように使っているのか。

2. あかい なまこと あおい なまこで、すむ ところが ちがうの?

2. 赤っぽいナマコと青っぽいナマコは、住み場の好みがちがう

2. 体色の型と住み場:アカは外海の岩礁、アオは内湾の砂泥底

まなまこには、あかっぽい もの、あおっぽい もの、くろっぽい ものが います。

いろによって、すきな ところが ちがう ようです。あかい なまこは、そとの うみに ちかい、いわの おおい いそに おおいと いわれます。あおい なまこは、いりえの、すなや どろの そこに おおいと いわれます[6][7]。

ただし、これは「そういう ことが おおい」という はなしです。くろい なまこの すみかは、しりょうに よって いう ことが ちがいます。

では、あつい なつの あいだは、どうして いるのでしょう。

マナマコには、体の色によって、赤っぽいアカ型、青緑っぽいアオ型、黒っぽいクロ型があります。大阪府の環境農林水産総合研究所の図鑑は、アカは外海に近い磯に多く、アオとクロは砂泥底にすむと書いています[6]。別の資料では、アカとクロが外洋に面した岩礁帯に多く、アオが内湾の砂泥底にすむとあり[7]、クロの住み場だけは資料によってちがいます。

そこで、住み場の好みは「アカは外海の岩場、アオは内湾の砂泥」と、2つの色でくらべて理解するのがよさそうです。色の型を別の種とみるか、同じ種の中の型とみるかも、資料によって扱いがちがいます。もっとも、これは「そういう傾向がある」という話で、アカがアオの海にまったくいないという意味ではありません。

浅い海は、水温が季節で大きく変わります。夏の暑さを、ナマコはどう過ごすのでしょうか。

マナマコは体色の型で、住み場の好みがちがうとされる。大阪府の図鑑は、アカ型は外海に近い磯に多く、アオ型とクロ型は砂泥底にすむと記す[6]。別の資料はアカナマコとクロナマコを外洋性の岩礁帯に多いとし、アオナマコは内湾の砂泥底にすむとする[7]。アカ型とアオ型の対比は2つの資料で一致するが、クロ型は食いちがう。

この食いちがいは、本文では解消できない。型を亜種や別種として扱うかも資料で異なるため、ここでは確かな部分である「アカは外海寄りの岩場、アオは内湾の砂泥」という傾向だけを採る。傾向は傾向であり、一つの海に複数の型が混ざることを否定するものではない。

岩礁か砂泥かという場所の選び方は、夏の高水温をしのぐ方法ともつながっているはずである。浅い海の水温は季節で大きく動く。夏、ナマコはどこへ行くのか。

3. なつ、なまこは、なにを して いるの?

3. 夏、浅い海のナマコは岩の下で眠る

3. 夏眠:水温が上がると何も食べず、岩の下にもぐる

なまこは、あつい なつに なると、いわの したや、うみの そこの ものの かげに もぐります。そして なにも たべずに、じっと して います。これを「夏眠かみん」と いいます[8]。ふゆに ねむる ことを「とうみん」と いいますが、その はんたいです。

みずの おんどが さがると、また おきて きます[6]。

なつの ねむりは、あつさを やりすごす ための くふうの ようです。

ところで、うまれたばかりの ちいさな なまこも、おとなと おなじ ところに いるのでしょうか。

夏の浅い海は水温が上がります。マナマコは、水温が高くなると、岩の下や海底の障害物のあいだにもぐり、何も食べずにじっとして夏をやり過ごします。これを夏眠かみんといいます[8][6]。冬の冬眠の反対のような名前です。

始まる水温の目安は、資料によってちがいます。京都府の資料は水温が18度以上になると活動をやめるとし[8]、大阪府の図鑑は23度以下になるのを待って起きだすと書いています[6]。ただし、始まる水温と起きる水温は別の目安なので、2つの数字を単純にくらべることはできません。

体色や大きさによって、夏眠のしかたがちがうという報告もあります。たとえばアカ型はほぼ例外なく夏眠し、アオ型は体の小さいうちは夏眠しない個体がいる、という内容です[9]。ただ、これは百科事典に載っている要約で、一つの研究の結果として読むのがよいでしょう。では、その小さいうちのナマコは、どこにいるのでしょうか。

浅い海は水温の季節変化が大きい。マナマコは高水温期に、岩の下や海底の障害物にもぐり、摂餌を止めて夏眠する[8][6]。夏眠は、冬眠の反対にあたる、暑い季節の休止である。

夏眠に入る水温は、資料で一定ではない。京都府の資料は18度以上で活動を停止するとし[8]、大阪府の図鑑は水温が23度以下になるのを待って起きだすと記す[6]。入る水温と起きる水温は別の指標であり、地域や個体差、体色型の影響が混ざるので、数字を単純に比べるべきではない。

体色の型や大きさでも差があると報告されている。ある研究の要約(日本語版ウィキペディア)によれば、アカ型はほぼ例外なく夏眠する一方、アオ型では小さな個体ほど夏眠しない傾向がある[9]。これは二次資料に載った一つの研究の結果であり、細かい数値までは採らず、傾向として読む。

この傾向が確かなら、小さいうちは夏眠しない個体がいることになる。では、小さな個体はそもそもどこにいるのか。

4. ちいさい なまこは、どこに いるの?

4. 小さなナマコは、浅い岩場にいると考えられている

4. 稚ナマコの生息場所:浅い岩礁から、成長とともに広がる

いわて けんの しりょうでは、ちいさい うちの なまこは、あさい いわの ところに いる ことが おおいと かんがえられて います[10]。

おおきく なるに つれて、ふかい ところや、すなや どろの ところにも すむように なる、と かんがえられて います。

まだ、はっきり わかって いない ことも あります。

岩手県の資料によると、稚ナマコは主に水深の浅い岩礁にすみ、成長するにつれて、深い場所や砂泥の海底にも生息範囲を広げていると考えられています[10]。

つまり、浅い岩場は、成長したナマコの住み場であると同時に、小さなナマコが育つ場所でもあるようです。ただし、どちらの資料も「考えられている」という書き方で、成長に合わせてどう場所を変えていくのかが、すべて分かっているわけではありません。

ここまでは、せいぜい水深数十mの話でした。ナマコは、ずっと深い海にもいるのでしょうか。

稚ナマコは成体と同じ場所にいるのか。岩手県の資料は、小さいうちは主に水深の浅い岩礁域にすみ、成長とともに深い場所や砂泥域にも生息範囲を広げていると考えられる、とする[10]。

この記述は「考えられる」という段階のものである。浅い岩礁にいるのが、岩の間に隠れやすいからなのか、餌の条件によるのかという理由や、成長に伴って場所を変える仕組みは、資料に書かれておらず、推測にとどまる。

ここまでの水深は、深くても数百mである。ナマコの分布の下限は、もっと深いところにある。

5. うみの いちばん ふかい ところにも、なまこは いるの?

5. 海溝の底にも、ナマコの仲間はいる

5. 超深海のナマコ:6000mをこえる海溝の底での記録と、数字の読み方

うみには、とても ふかい みぞの ような ところが あり、「海溝かいこう」と いいます。ふかさは、6000メートルから 1まん メートルくらいです。

この うみの そこにも、なまこの なかまは います[2]。たとえば、ある なかまは、ふかさ 6000メートルを こえた ところで みつかって います[2]。

ふじさんは 3776メートルです。それを さかさまに して うみに しずめても、まだ とどかない ほどの ふかさです。

そんな ふかい ところでは、どんな ふうに すごして いるのでしょう。あるいて いる なまこも、およぐ なまこも います。

海の底には、細長い谷のような「海溝かいこう」があります。ナマコの仲間は、浅い海から、水深がおよそ6000〜11000mという海溝の底まで、ほぼすべての深さで見つかります[2]。ケルマデック海溝の論文では、ナマコの仲間は、超深海で種の数が多いグループのひとつとされています[2]。

その中のPsychropotes属のナマコは、太平洋の水深6135〜7290mの超深海でも見つかっています[2]。富士山の高さ3776mでくらべると、およそ1.6〜1.9倍の深さです。ただし、これは「この属の記録」で、ナマコ全体の最深記録ではありません。

超深海ではナマコが生物量の約9割をしめる、という古い報告もあります。しかし、それは海溝の底のとくに有機物が集まる場所での底引き網の結果に偏っていて、海溝全体の数字とはいえないとされます[3]。「海溝の底では、ナマコがとても目立つ」くらいに受け取るのが安全です。

そんな深い海のナマコは、どうやって動いているのでしょうか。

ナマコは、潮間帯から超深海(海溝、水深およそ6000〜11000m)まで、ほぼすべての深さで見つかる[2]。Kermadec海溝の統合分類学の論文は、超深海でナマコ類が種数の多いグループの一つだとする[2]。その中でPsychropotes属は、太平洋の水深6135〜7290mからも見つかっている[2]。これを富士山(3776m)で割ると、約1.6〜1.9倍である。ただし、これは属の記録で、ナマコ全体の最深記録ではない。

数字の扱いには注意が要る。旧い底引き網の報告(Belyaev 1989)には、超深海の生物量の約9割がナマコ類とするものがある。しかし、Jamiesonらは、そうした高い値は、有機物が最も多く集まる海溝軸部の底に限った曳網に伴う傾向があるとし、海溝全体を代表しないと読める書き方をしている[3]。

別の二次資料は、水深8900mより深い場所でナマコ類が大型動物の総重量の90%を占め、1万mをこえる深さからも記録があるとする[4]。ただし、この数字は上記の報告と深さの設定が食いちがい、出典も二次資料であるため、ここでは採らない。言えるのは、海溝の底ではナマコが目立つ動物の一つである、というところまでである。

そのような場所で、ナマコはどう動くのか。歩く種と、泳ぐ種がいる。

6. ふかい うみで、なまこは あるいたり およいだり するの?

6. 深い海では、脚で歩くナマコと、泳ぐナマコがいる

6. 深海の移動:管足で歩くセンジュナマコ、泳ぐ浮遊性の種

ふかい うみの どろの うえを、ながい あしで あるく なまこが います。「センジュナマコ」の なかまです[11]。からだを どろから もちあげて、あるきます。

うみの そこから はなれて およぐ なまこも います。ふかい うみには、「ユメナマコ」の ような およぐ なかまが いると いわれます[1]。

ひれのような うすい まくを ゆらして およぎ、からだは みずっぽくて、うきやすいと いわれます[12]。

うみの なかで ひらひらと およぐ なまこを、そうぞうして みて ください。

水深1000〜6000mの深海平原には、センジュナマコの仲間(Scotoplanes)がいます。モントレー湾水族館研究所(MBARI)の解説では、長い管足を脚のように立てて、体をやわらかい泥の上に持ち上げて歩きます[11]。

一方、深海には「ユメナマコ」のように、海底をはなれて泳ぐ種もいます[1]。イギリスの科学雑誌による解説では、Enypniastesという仲間が水深500mより深いところから、少なくとも6000mまでの全世界の海で見られ、ひれのような膜をはためかせて海底から泳ぎ上がります。体は水っぽく、水に浮くようなつくりなので、あまりエネルギーを使わずに泳げるようです。体長は最大でおよそ25cmです[12]。

英語版のウィキペディアによると、海底近くを泳ぐナマコは、水柱を最大でおよそ1000m上がることがあり、Pelagothuria属は、海底にまったく降りない唯一の棘皮動物とされています[4]。ただし、この数字は二次資料の記述なので、目安として読むのがよいでしょう。

浅い磯の岩の下から、泳ぐ深海まで。ナマコの暮らす場所を、自分でも確かめられるでしょうか。

深海平原(水深1000〜6000m)にすむセンジュナマコの仲間Scotoplanesは、長い脚状の管足で体を泥の上に持ち上げて歩く[11]。これは海底の移動であり、泳ぐわけではない。

一方、海底をはなれて泳ぐナマコも知られる。日本語版のウィキペディアは「ユメナマコ」などの浮遊性の種を挙げる[1]。英国のScience Focusは、Enypniastes属が水深500m以深から少なくとも6000mまで全海洋で見られ、ひれ状の膜で海底から泳ぎ上がると紹介する。体は水っぽく中性浮力に近いため、泳ぐのに使うエネルギーが少ないとされ、体長は最大約25cmである[12]。この属名と和名「ユメナマコ」の対応は、ここでは結びつけない。

英語版ウィキペディアは、海底近くを泳ぐ種が水柱を最大約1000m上がるとし、Pelagothuria natatrixを、唯一の完全な浮遊性の棘皮動物とする[4]。ただし、二次資料の記述である。泳ぐ仕組みが水っぽい体と膜にあるのだとすれば、歩くセンジュナマコとは、深い海でエネルギーをやりくりする別のやり方になるが、そこまでは資料に書かれていない。

種数は資料で約1500種(日本に約200種)から1700種台まで幅があり[1]、住み場の全体像もまだ描ききれていない。残る疑問は、自分でどう確かめるかである。

7. なまこの すんで いる ところを、たしかめて みよう

7. ナマコの住み場を、自分でも確かめる

7. 観察の手がかりと、資料の読みくらべ

すいぞくかんで なまこを みつけたら、いろを みて みましょう。あかっぽい のか、あおっぽい のか。いわの おおい ところと、すなの おおい ところで、どう ちがうか、おうちの ひとと はなして みましょう。

いその かんさつは、かならず おとなと いっしょに いきます。いわを ひっくりかえさずに、そっと のぞくだけに しましょう。うみが ふかい ところや、なみの たかい ひは、ちかづきません。

ふじさんの たかさ 3776メートルと、かいこうの ふかさを くらべて みるのも おもしろいです。

水族館や磯で見る

水族館でマナマコやほかのナマコに出会ったら、体の色と、水槽の中のようすを見てみましょう。岩の上にいるのか、砂の上にいるのか。色によって、すむ場所の好みがちがうという話を、水槽で思い出すのもよいでしょう。

磯の観察は、必ず大人と一緒に行います。岩をひっくり返さず、足元と波に気をつけます。

深さを計算してみる

海溝の深さ6000〜11000mを、近くの山の高さや、東京スカイツリー(634m)で割ってみると、ナマコの暮らす深さの幅が実感できます。

資料を読むなら

稚内水産試験場の解説[5]と大阪府の図鑑[6]、京都府の資料[8]は日本語で読めます。夏眠の水温がなぜ資料ごとにちがうのか、読みくらべながら考えてみるのも面白いでしょう。食べ物の話は、このサイトの「ナマコは砂や泥を口に入れて何を食べているのか」の記事にあります。

観察では、体色(アカ型・アオ型・クロ型)と、岩礁か砂泥かという場所を記録しておく。型と場所の対応が、本文の資料の傾向と合うかを確かめられる。クロ型は資料の記述が割れているので、観察の意味が大きい。磯の観察は大人と行い、波と足元に注意し、岩を動かさない。

深さの感覚は計算で確かめられる。海溝の水深6000〜11000mは、富士山(3776m)の約1.6〜2.9倍、東京スカイツリー(634m)の約9〜17倍である。

資料の読み方としては、日本語の水産資料(稚内水産試験場[5]、大阪府[6]、京都府[8]、岩手県[10])で浅い海の住み場と夏眠を押さえ、そのあとで日本語版ウィキペディア[1]の「ナマコ」の項で種類や泳ぐ仲間を確かめるとよい。ここまでは日本語だけで読める。さらに進むなら、論文(Kermadec海溝[2])で超深海の記録を読む。記録の単位が属か種か、深さが採集された最大か、といった点を見分けると、二次資料の数字との差が見えてくる。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文は、ここにある資料の内容を、自分の言葉で言いかえたものです。ナマコの種類や海域、資料によって、数字や住み場の記述は異なります。

  1. 「ナマコ」Wikipedia日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%82%B3 (海産であること・浮遊性の種・種数)
  2. Integrative taxonomy of Psychropotes, Kermadec Trench (PMC, 2025) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11849507/ (超深海のナマコの分布・深さの記録)
  3. Jamieson et al. (2011) https://eprints.soton.ac.uk/210855/1/jamieson_etal2011.pdf (超深海の生物量の見積もりの偏り)
  4. "Sea cucumber" Wikipedia英語版 https://en.wikipedia.org/wiki/Sea_cucumber (二次資料。深さの記録と泳ぐ種)
  5. 稚内水産試験場「マナマコ」北海道立総合研究機構 https://www.hro.or.jp/fisheries/research/wakkanai/surveys-knowledge-of-fish/inpvt400000007sg/inpvt4000000180p.html (生息場所・分布)
  6. 大阪府立環境農林水産総合研究所「マナマコ」大阪湾の生き物図鑑 https://www.knsk-osaka.jp/zukan/zukan_database/osakawanikimono/385c4e95fd0b200/805c4ea0537e6ec.html (体色の型と住み場・夏眠)
  7. 「マナマコ」八面六臂 https://hachimenroppi.com/wiki/details/manamako/ (体色の型と住み場の別の資料)
  8. 京都府「丹後の海の生き物 ナマコ」 https://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/namako.html (夏眠と水温の目安)
  9. 「マナマコ」Wikipedia日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%82%B3 (型と大きさによる夏眠のちがい)
  10. 岩手県「ナマコ種苗放流の手引き」(PDF) https://www2.suigi.pref.iwate.jp/wp-content/uploads/2023/12/namakoshubyouhouryuunotebiki20231219.pdf (稚ナマコの生息場所)
  11. MBARI "Sea pig" https://www.mbari.org/animal/sea-pig/ (センジュナマコの仲間の深さと歩き方)
  12. Science Focus "Spanish dancer sea cucumber" https://www.sciencefocus.com/nature/spanish-dancer-sea-cucumber (泳ぐナマコの深さと体のつくり)

なおした ところ

更新履歴

更新履歴(改版の記録)

  •  初版を公開。

このサイトでは、公開した記事の本文は原則として書き直しません。誤りが見つかったときや、内容が古くなったときだけ手を入れ、その理由をこの欄に残します。