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がいこくの 地震じしんにも、にほんと おなじ 震度しんどは あるの?

外国でも日本と同じ震度を使っているの? ── 12段階の国が多く、台湾は日本と似た10段階の並び

世界の震度はどう違う? ── 日本・アメリカ・ヨーロッパ・中国・台湾を比べる

分野:自然

アメリカの 地震じしんの せつめいには、「震度しんど 7」では なく、「VII(ななばんめ)」の ような ローマすうじが ならびます。

にほんの 震度しんど 7は、いちばん つよい ゆれです。アメリカの VIIは、全部で 12 ある ひょうの 7ばんめです。おなじ 7でも、ちがう ものさしなのです。

この ページでは、せかいの ゆれの ものさしを くらべて、にほんの 震度しんどが どこが ちがうのかを しらべます。

日本の震度7は、いちばん強い揺れのことです。ところがアメリカの地震の説明に出てくる「VII」は、全部で12ある段階の7番目で、まだ上があります。同じ「7」でも、ものさしがちがいます。

では、外国でも日本と同じ震度を使っているのでしょうか。この記事では、日本・アメリカ・ヨーロッパ・中国・台湾の公式の資料を並べて、段階の数と、決め方のちがいを見ていきます。

日本の震度7は最大の階級だ。一方、アメリカの改正メルカリ震度階級(MMI)の「VII」は、12段階のちょうど真ん中より少し上にすぎない。同じ「7」でも、尺度が別物なのだ。

外国は日本と同じ震度を使っているのか。この記事では、気象庁の震度階級、アメリカのMMI、ヨーロッパのEMS-98、中国の地震烈度表、台湾の震度分級を、公式の資料で比べる。段階の数、決め方(機械か、被害の観察か)、数字の読み方がポイントになる。

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1. にほんと おなじ しんどを つかう くには あるの?

1. 同じ名前の震度を使うのは台湾。ほかは12段階が多い

1. 日本の10段階に近いのは台湾だけ。ほかの主な尺度は12段階

にほんの 震度しんどは、0、1、2、3、4、5じゃく、5きょう、6じゃく、6きょう、7の 10 段階だんかいです。「じゃく」は 少し よわい ほう、「きょう」は 少し つよい ほうと いう いみです。

この ひょうに ちかい ものを つかって いるのは、たいわんです。たいわんの 震度しんども 0から 7までで、5と 6を じゃくと きょうに わけて、10 段階だんかいです。でも、数の だしかたは、たいわんが じぶんたちで きめて います。

アメリカでは、I から XII までの 12 段階だんかいの ひょうが つかわれます。ヨーロッパと ちゅうごくも、12 段階だんかいの ひょうです。

つまり、にほんと おなじ 10 段階だんかいの ならびを つかう くには、あまり ないようです。つぎから、どう ちがうのかを 見て いきます。

日本の震度は、0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階です[1]。

この並びに近いものを使っているのは台湾です。台湾の中央気象署の震度も0から7までで、5と6を「弱」と「強」に分けた10段階です。ただし、数字の出し方は台湾の気象署が決めたもので、日本のやり方そのままではありません[9]。

アメリカでは、改正メルカリ震度階級(MMI)という、IからXIIまでの12段階が使われます[5]。ヨーロッパのEMS-98[7]と、中国の地震烈度表[8]も12段階です。

この資料の範囲では、日本とまったく同じ震度を使っている国は見つかりませんでした。次の章から、日本の震度の決め方と、ほかの尺度とのちがいを見ていきます。

日本の震度は、0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10階級だ[1]。

階級の名前と数が近いのは台湾の震度分級で、0〜7級を10段階に分けている(2020年から)。ただし、台湾の中央気象署は日本とアメリカの制度を参考にしつつ、自分たちの計算方法で震度を出している[9]。

アメリカの改正メルカリ震度階級(MMI)はI〜XIIの12段階[5]、ヨーロッパのEMS-98も12段階の枠組み[7]、中国の地震烈度表も12段階だ[8]。

今回調べた公式資料の範囲では、日本とまったく同じ震度階級・同じ算出法を使う国は見つからなかった。以下、日本の決め方(機械で測る)と、他の尺度の決め方(観察で決める部分が大きい)を順に見る。

2. にほんの 震度しんどは、きかいが はかる

2. 日本の震度は、揺れを機械で測って決める

2. 日本の震度 ── 計測震度計が出す数値と、1996年までの体感

にほんの 震度しんどは、地面じめんの ゆれを はかる きかいが きめます。人が 「こわかった」と いう かんじでは きめません。全国ぜんこくに ある 震度しんどけいが ゆれを はかり、じどうで 数を だして、すぐに はっぴょうされます。

むかしは ちがいました。1996年ねんの 4月より まえは、人が ゆれを かんじた ようすや、まわりの ようすから、震度しんどを きめて いました。

いまの 震度しんどは、ゆれの つよさだけでなく、「どれくらい ながく つよく ゆれたか」も 入れて けいさんします。ほんの ちょっとだけ 大きく ゆれて すぐ おわった ときは、数が ひくくなりやすい、という しくみです。

日本の震度は、計測震度計という機械が、揺れを測って自動で出します。全国の気象庁・地方公共団体・防災科学技術研究所の観測点で測った値が、発表されます[1]。

昔は、体感や周りの状況から震度を推定していました。1884年に始まったころの震度は「微・弱・強・烈」の4階級で、人の感じ方で決めていました[4]。1996年4月に計測震度計の観測に変わり、体感での観測はなくなりました。同じ年の10月に、震度5と6が「弱」と「強」に分かれて、いまの10階級になりました[4]。

計算では、揺れの3方向(水平2つと上下)を合わせます。そして、揺れの速さのちがいを補正したあと、「ある大きさ以上の揺れが、合わせて0.3秒ある」という、その大きさを探します。その値から、計測震度を出します[2]。

瞬間だけ大きく揺れても、長く続かなければ値は大きくなりません。揺れの大きさと続いた時間の両方が、震度に入ります。

日本の震度は、計測震度計が出す数値(計測震度)から自動的に決まる。気象庁、地方公共団体、防災科学技術研究所の観測点の値が発表される[1]。

歴史を見ると、1884年(明治17年)は約600か所の観測点で体感により観測し、階級は「微・弱・強・烈」の4つだった。1898年に0〜6の7階級に細分化された。1949年には福井地震をきっかけに震度7が加わり8階級になった(震度7は被害の調査で後日判定)[4]。1996年4月に計測震度計での観測が始まって体感での観測が廃止され、同年10月に5と6が「弱」「強」に分けられて、いまの10階級になった[4]。

計測震度の計算は、次のとおり。3成分(水平2、上下1)の加速度記録をフーリエ変換し、周期の影響を補正するフィルターを掛けて、波形に戻す。3成分をベクトルとして合成し、「その大きさ以上の揺れの時間の合計がちょうど0.3秒になる加速度a」を探す。計測震度は I = 2 log₁₀ a + 0.94(aの単位はgal)で、小数第3位を四捨五入し、第2位以下を切り捨てて決める[2]。

階級との対応は、計測震度が0.5未満で震度0、0.5以上1.5未満で震度1、……、4.5以上5.0未満で震度5弱、5.0以上5.5未満で5強、5.5以上6.0未満で6弱、6.0以上6.5未満で6強、6.5以上で震度7だ[2]。式から、計測震度が1つ上がると、加速度aは約3.2倍(10の0.5乗)になる計算だ。

3. アメリカの ものさしは、ひとと たてものの ようすで きめる

3. アメリカの改正メルカリ震度階級 ── 人や建物の様子で決める

3. 改正メルカリ震度階級(MMI)── 観察された影響で決める12段階

アメリカの ものさしの なまえは、「改正かいせいメルカリ震度しんど階級かいきゅう」です。I から XII まで あります。

これは、きかいで はかる かわりに、その ばしょで 人が どう かんじ、家や たてものが どうなったかで きめます。

I は、とても すこしの 人しか かんじない ゆれです。V は、ほとんどの 人が かんじて、ねて いた 人が おきる ゆれ。X に なると、たてものが たくさん こわれた ようすが しめされます。

だから、VII は「7ばんめ」と いう だけの ことです。にほんの 震度しんど 7と くらべて、おなじ つよさだと おもっては いけません。

アメリカで使われるのは、改正メルカリ震度階級(MMI)です。1931年にウッドとニューマンがまとめました。IからXIIまでの12段階で、ローマ数字で書きます[5]。

決め方は、「その場所でどんなことが起きたか」の観察です。USGS(アメリカ地質調査所)の説明では、数字の小さいほうは人の感じ方、大きいほうは建物の被害の様子が基準になります。数学的な計算にもとづく尺度ではなく、観察された影響による順位づけだと説明されています[5]。

たとえば、Iは「特に条件のいいときに、ごく少数の人だけが感じる」揺れ。Vは「ほとんどの人が感じ、多くが目を覚ます」。VIIでは、よく設計された建物の被害はわずかで、作りの悪い建物ではかなり被害が出ます。Xでは、石造やわく組みの建物の多くが、土台ごと壊れます[5]。

なので、「MMIのVII」と「日本の震度7」を同じ強さと読んではいけません。日本の震度7は最大の階級で、MMIのVIIは12段階の途中です。

近年は、アメリカでも、地震計の記録(最大の揺れの加速度や速度)から計算して、MMIの色分け地図(ShakeMap)を自動で作る仕組みがあります[6]。

アメリカで使われる改正メルカリ震度階級(MMI)は、1931年にHarry WoodとFrank Neumannが整理した12段階(I〜XII)の尺度だ[5]。

USGSの解説によると、MMIは数学的な根拠を持たない、観察された影響による順位づけである。低い階級は人の感じ方、高い階級は構造物の被害の様子が基準になる[5]。Iは「特に好条件のときに、ごく少数の人が感じる」。Vは「ほぼ全員が感じ、多くが目を覚ます」。VIIでは、よく設計された建物の被害は無視できるほどで、作りの悪い構造物はかなり壊れる。Xでは、組積造や木骨造の多くが基礎ごと壊れる[5]。

日本の震度との対応は、単純な数字の足し引きではない。日本の震度7は階級の最大だが、MMIのVIIは12のうちの7番目だ。同じ数字でも意味が違う。

近年は、観測した最大地動加速度(PGA)と最大地動速度(PGV)から計算する「計器による震度」でMMIの値を出し、ShakeMapという地図にして公開する仕組みも使われている[6]。観察で決める元の尺度に、機械の値を合わせる形だ。

4. ヨーロッパと ちゅうごくにも、12 段階だんかいの ひょうが ある

4. ヨーロッパ(EMS-98)と中国(地震烈度表)も、12段階

4. EMS-98と中国地震烈度表 ── どちらも12段階

ヨーロッパの ひょうは、「EMS-98」と いいます。むかしから つかわれて きた 12 段階だんかいの ひょうを、1998年ねんに つくりなおした ものです。

ちゅうごくの ひょうは、「地震じしん烈度れつど表」です。これも 12 段階だんかいで、たてものの こわれかたや、ものの うごきかたなどを 見て きめる、と せつめいされて います。

12 段階だんかいの ひょうが おおい わけは、むかしの ひょうを かえすぎると、むかしの じしんの きろくと くらべられなく なるからです。

ヨーロッパのEMS-98は、以前から使われていたMSK-64という尺度を、1998年に更新したものです。作ったのは、ヨーロッパ地震学委員会の作業グループです。12段階の枠組みを変えないことが目標のひとつでした。変えると、過去の地震の震度の見直しが必要になるからです。新しく、地震に強い設計の建物も含めて、建物のタイプ分けが加わりました[7]。

中国の地震烈度表(GB/T 17742)は、2020年7月に新しい版が出て、2021年2月から使われています[8]。烈度は12度に分かれます。評定は、物の反応、建物の壊れ方、地形の変化といった、目に見える現象にもとづくと説明されています[10]。

中国の資料では、「烈度」と、地震そのものの大きさを表す「震級」(マグニチュード)が、はっきり区別されています[10]。日本でも、震度とマグニチュードは別のものです。

EMS-98は、ヨーロッパ地震学委員会(ESC)の作業グループが、約25年使われてきたMSK-64を更新した尺度で、改正メルカリ階級(1931年版・1956年版)、メルカリ・カンカニ・ジーベルクの階級(1932)、メドヴェージェフ階級(1953)などを土台にしている。12段階の枠組みを保つことが主な目標だった。変えると、過去の地震の震度を見直す必要が出るためだ。耐震設計の建物を含む建物のタイプ分類が加わった[7]。ESCは1996年に加盟国へ採用を勧告した[7]。

中国の「中国地震烈度表」は、GB/T 17742-2020(2020年7月21日発布、2021年2月1日実施)が現行の標準だ[8]。烈度は12度に分かれる。中国の地方政府の解説では、評定は物の反応、建物の損壊、地形・地貌の変化といった目に見える現象にもとづくとされる[10]。

ここでも、地震の規模を表す「震級」と、場所ごとに違う「烈度」は区別されている[10]。日本の「マグニチュードと震度」と同じ関係だ。

5. たいわんは、にほんに 近い ひょうを つくりなおした

5. 台湾は、2020年に震度を10段階に作りなおした

5. 台湾の震度分級 ── 2020年に10段階へ、速度を取り入れた改正

たいわんも、じしんが おおい ところです。たいわんは、2020年ねんから、震度しんどの ひょうを あたらしく しました。まえは 0から 7までの 8段階だんかいでしたが、5と 6を じゃくと きょうに わけて、10 段階だんかいに なりました。

たいわんの きしょうの やくしょは、5より うえの 段階だんかいでは、どれくらいの ゆれかを こまかく わけられず、たすけに いく 人たちが こまる ことが あった、と せつめいして います。

あたらしい ひょうを つくる とき、にほんと アメリカの やりかたを さんこうに したそうです。にほんの ひょうと にて いるのは、そのためです。

台湾の中央気象署は、2020年1月から、新しい震度分級を使っています。それまでは0〜7級の8段階で、5級と6級を「弱」と「強」に分けて、10段階になりました[9]。

見直しの理由として、気象署は、小さな地震でも震央近くの観測点で大きな震度が出ること、5級以上の範囲が広すぎて救援の判断に役立たないことをあげています[9]。強い揺れが一瞬だけ来ても、大きな被害にはならないことが多いので、揺れの速さ(地動速度、PGV)を新しく計算に入れました[9]。

新しい分級は、日本の気象庁とアメリカのUSGSの方法を参考にして作られました。日本からは、揺れの続いた時間を見て過大評価を避けることと、震度5〜6を細かく分けること。アメリカからは、まず加速度で震度を出し、大きな震度は速度で出すという考え方です[9]。

日本と台湾は階級の名前がそっくりでも、同じ地震でも同じ数字になるとは限りません。計算方法が別だからです。

台湾の中央気象署(当時は中央気象局)は、2019年末に新しい震度分級を公表し、2020年1月1日から実施した[11]。従来の0〜7級に対し、5級を5弱・5強、6級を6弱・6強に細分して、10階級にした[9]。

改正の理由として、小規模な地震でも震央近くの観測点で大きな震度が出ること、震度5以上の階級でPGAの範囲が広すぎて、救援機関が被害の範囲や程度を最初に判断しにくかったことが挙げられている[9]。新しい計算では、PGAに加えてPGV(最大地動速度)も評価に取り入れている[9]。

参考にしたのは、気象庁(継続時間を考慮して過大評価を避けること、5〜6の細分化)とUSGS(PGAでまず計算し、VII超ではPGVを使う手順)だ[9]。階級の名前は日本とそろっているが、算出式・閾値は台湾独自のものなので、同じ地震の震度が日本と台湾で同じとは限らない。

6. ニュースで すうじを 見たら、どう よむ?

6. 海外の地震ニュースで、数字をどう読むか

6. 海外の地震ニュースの数字を読むときの3つの確認

がいこくの じしんの ニュースで すうじを 見たら、3つ たしかめます。

1つめは、「ゆれの つよさ」か「じしんの おおきさ(マグニチュード)」か。2つめは、ローマすうじか、「5じゃく」のような すうじか。3つめは、どこの くにの ひょうか。

震度しんどは、おなじ じしんでも、ばしょに よって かわります。マグニチュードは、1つの じしんに 1つです。

じしんが おきたら、どこの くにの ひょうでも、まず みを まもる ことが だいじです。

海外の地震ニュースの数字は、次の3つを確かめると読み違えにくくなります。

1つめは、揺れの強さ(震度や烈度)なのか、地震そのものの大きさ(マグニチュード)なのか。2つめは、「VII」のようなローマ数字なのか、「5強」のような日本式の名前なのか。3つめは、どの国の、どの尺度なのか。

震度は同じ地震でも場所によって変わり、マグニチュードは1つの地震に1つです。マグニチュードと被害の関係は、マグニチュードが大きくても被害が小さいことがあるのはなぜかの記事で、マグニチュードの測り方はマグニチュードはどうやって測るのかの記事で見ています。

海外の地震報道で数字を見たら、次の3点を確かめる。

第1に、揺れの強さの尺度(震度・烈度・MMI)か、地震の規模(マグニチュード)か。第2に、ローマ数字(MMI、EMS-98、中国の烈度)か、日本式の階級名(日本・台湾)か。第3に、どの国のどの尺度か。

場所ごとに違うのは震度、1つの地震に1つなのはマグニチュードだ。規模と被害の関係はマグニチュードと被害の関係、測り方はマグニチュードの測り方の記事を参照。

数字の大小を足し引きして国どうしを換算できるわけではない。気象庁の解説表も、各階級の説明は目安で、すべてが起きるわけではないと断っている[3]。

7. 読みくらべて みよう

7. 気象庁の解説表とMMIの説明を読み比べる

7. 気象庁の解説表とMMIの説明を、場面ごとに並べる

まず、おとなと いっしょに、気象庁きしょうちょうの「震度しんど階級かいきゅう関連かんれん解説かいせつ表」を 見て みよう。震度しんど 5じゃくや 5きょうでは、人や 家の なかの ようすが、どう かいて あるかな。

つぎに、アメリカの ひょうの 説明せつめいを、おとなに 読んで もらおう。「みんなが かんじる」「おさらが われる」の ような ぶんが ならんで います。

どの 段階だんかいの ぶんが にて いるかを 見つけたら、それが 2つの ものさしの すきまです。

安全のために

ひょうを 読むだけで、ゆれを つくる ひつようは ありません。ほんとうに じしんが おきたら、つくえの したに はいって あたまを まもり、おとなの いう ことを きいて ください。

気象庁の「震度階級関連解説表」[3]と、USGSのMMIの説明[5]は、どちらもインターネットで読めます。USGSの説明は英語なので、大人といっしょに読むか、この記事に引いた例を使ってください。同じような場面(人が感じる、物が落ちる、立っていられない)が、どの階級・どの段階に書かれているかを、表にして並べてみましょう。

気象庁の表には、5弱で多くの人が恐怖を覚えて物につかまりたいと感じる、5強で物につかまらないと歩くことが難しい、6強で立っていることができない、などの説明があります[3]。MMIでは、Vに「ほとんどの人が感じ、多くが目を覚ます」があります[5]。

似た文が並んだところが、ふたつの尺度が重なるところです。ずれたところが、尺度のちがいです。

安全のために

表を読むだけなら、揺れを作る必要はありません。実際に地震が起きたら、落ちてくる物から頭を守ることを優先してください。

気象庁の震度階級関連解説表[3]と、USGSのMMI(Wood and Neumannの要約版)[5]は、どちらもインターネットで読める(USGSは英語。難しければ、この記事に引いた例を使う)。人の体感、屋内の物、建物の被害、地盤、ライフラインなどの場面別に、どの階級・どの段階に何が書かれているかを、表にして並べると、ふたつの尺度のずれが見える。

たとえば気象庁の表では、5弱で多くの人が恐怖を感じ、5強で物につかまらないと歩くのが難しく、6強で立っていられなくなる。ライフラインでは、5弱以上でガスの自動遮断やエレベーターの停止、6強以上で広い地域のガス・水道・電気の停止の可能性が示されている[3]。MMIのVは「ほぼ全員が感じ、多くが目を覚ます」、Xは「ほとんどの組積造・木骨造の建物が基礎ごと破壊される」だ[5]。

人の感じ方や物の動きは、どちらの表にも書かれている。ライフラインの停止や地盤の液状化のような項目が、どの段階に出てくるかは、並べてみないと分からない。両方の表で説明されている項目を選び、同じ場面が、二つの表でどの段階に置かれているかを見比べてみよう。

安全のために

表を読むだけなら、揺れを作る必要はない。実際に地震が起きたら、落ちてくる物から頭を守ることを優先する。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

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  1. 気象庁「震度について」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html (震度は0〜7の10階級で5と6に弱・強があること、計測震度計による自動観測、体感から1996年4月に切り替わったこと)
  2. 気象庁「計測震度の算出方法」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/kyoshin/kaisetsu/calc_sindo.html (3成分の合成、フィルター、0.3秒、I = 2 log a + 0.94、階級との対応)
  3. 気象庁「震度階級関連解説表」。 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/kaisetsu.html (各震度階級での人の体感・建物・ライフラインの目安。あくまで目安であること)
  4. 気象庁「阪神・淡路大震災を契機とした震度観測の改善」(震度階級の変遷)。 https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/1995_01_17_hyogonanbu/rireki.html (1884年の4階級、1898年の7階級、1949年の震度7追加、1996年の計測震度計と10階級化)
  5. USGS「The Severity of an Earthquake」(改正メルカリ震度階級の説明)。 https://pubs.usgs.gov/gip/earthq4/severity_text.html (I〜XIIの12段階、観察された影響による尺度で数学的な根拠はないこと、I・V・VII・Xの説明。英語のサイト)
  6. USGS「ShakeMap Manual」(Wald ほか、2006)。 https://pubs.usgs.gov/tm/2005/12A01/pdf/508TM12-A1.pdf (地震計の記録から計算した震度の地図ShakeMap。英語のPDF)
  7. GFZ ポツダム地球科学研究センター「EMS-98 (European Macroseismic Scale)」。 https://www.gfz.de/en/section/seismic-hazard-and-risk-dynamics/data-products-services/ems-98-european-macroseismic-scale (MSK-64の更新であること、12段階の枠組みを保つ目標、土台になった尺度、ESCの1996年の勧告。英語のサイト)
  8. 国家標準全文公開システム「中国地震烈度表 GB/T 17742-2020」の書誌情報。 https://openstd.samr.gov.cn/bzgk/std/newGbInfo?hcno=6FD8F9071FAC980D5B2A636A9EA79DE9 (発布日2020年7月21日、実施日2021年2月1日。中国語のサイト)
  9. 中央氣象署 数位科普網「地牛翻身新指標—震度分級知多少」。 https://edu.cwa.gov.tw/PopularScience/ec/ec_21.html (台湾の新分級が5弱・5強・6弱・6強を加えた10階級であること、PGVの導入、日本とUSGSを参考にした点、旧制の問題。中国語のサイト)
  10. 福州市防震減災センター「震级和烈度」(中国の地方政府サイト)。 https://www.fuzhou.gov.cn/zgfzzt/fzjzzl/fzjzzl/kpzs/201609/t20160930_212644.htm (烈度が12度に分かれること、見える現象にもとづく評定、震級との違い。中国語のサイト)
  11. 交通部中央気象局 新聞稿「震度新分級 應變更實用」(2019年12月18日)。 https://www.cwa.gov.tw/Data/service/Newsbb/CH/1081218earthquakepress.pdf (新分級の公表と2020年1月1日からの実施。中国語のPDF)

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