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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

七五三の 3さいは、ほんとうは 1さいか 2さい?

七五三の「3歳」は、満年齢だと1〜2歳 ── 数え年を自分で計算してみよう

七五三の3・5・7歳は、満年齢だと何歳か ── 数え年の計算と誕生日によるずれ

分野:歴史・文化

七五三の 3さいの おいわいに、まだ 2さいの 子が 行く ことが あります。1さいの 子が 行く 年も あるのです。

どうして 年れいが ずれるのでしょう。その わけは、むかしの 年の かぞえ方に ありました。自分の 七五三が いつだったかも、計算で 分かります。

七五三の「3歳」のお祝いに、満年齢ではまだ2歳、場合によっては1歳の子が行くことがあります。もともと七五三が、生まれた年を1歳と数える「数え年」の行事だったからです。

では、数え年と満年齢は、どのくらいずれるのでしょうか。数え年の数え方と、満年齢に直す計算、そして今はどちらで祝うのかが分かります。

七五三の3・5・7歳は、もとは数え年である[1]。数え年は満年齢より1〜2歳大きいので[2]、数え年3歳の祝いは、満年齢では1〜2歳の子にあたる。

では、満年齢との差はなぜ1歳でなく「1〜2歳」になるのか。数え年の決まり、満年齢への換算、いま家庭がどちらで祝っているのかが分かる。

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1. 七五三の 3さいは、どんな 3さい?

1. 七五三の「3歳」は、いったい何歳のことなのか

1. 七五三の3・5・7歳は、何を基準にした年齢か

七五三は、3さい、5さい、7さいの 子の せいちょうを いわう 行事です。むかしは、3さいと 5さいと 7さいに、それぞれ ちがう おいわいが ありました[3]。

ところで この 3さい、5さい、7さいは、いまの 年れいとは 数え方が ちがいました。もとは 「数え年」と いう 数え方で、いわって いたのです[1]。

数え年だと、まだ 2さいの 子でも 3さいの おいわいに なることが あります。どういう 数え方なのでしょうか。

3歳・5歳・7歳のお祝いの出発点

七五三は、3歳の髪置、5歳の袴着、7歳の帯解という、三つのお祝いに由来するとされています[3]。もとは主に公家の社会の儀式で、のちに武家や江戸の裕福な商人にも広まり、親子で氏神にお参りする今の形のもとができたといいます[4]。

この3・5・7という年齢は、もとは数え年のものでした[1]。ですから、数え年の「3歳」は、満年齢では1〜2歳にあたります。数え年とは、どんな数え方なのでしょうか。

七五三は、3歳の髪置(かみおき)、5歳の袴着(はかまぎ)、7歳の帯解(おびとき)に由来するとされる[3]。もとは主に公家社会の儀式で、近世に武家や江戸の裕福な商人へ広まり、親子で氏神に参る今の形の原型ができた[4]。

この3・5・7歳は、元来は数え年で祝ったものだ[1]。したがって、現代の満年齢の感覚で「3歳の祝い」を読むと、実際の子の年齢とずれる。そのずれの正体は、数え年の数え方にある。

2. 数え年では、お正月に みんなが 1つ 年を とる

2. 数え年は、生まれた年が1歳で、お正月ごとに1つ増える

2. 数え年の決まり ── 生まれた年を1歳とし、新年ごとに加える

数え年では、生まれた その年を 1さいと 数えます。そして、お正月が 来る たびに、みんな いっせいに 1さい ふえます[2]。

たとえば 12月に 生まれた あかちゃんは、生まれた ばかりでも 1さいです。ひと月たって お正月が 来ると、もう 2さいに なります。

いまの 年れいは、たんじょう日が 来た ときに 1つ ふえます。これが「まんねんれい」です[2]。みんなが 同じ 日に 年を とる のが 数え年、一人ひとりの たんじょう日に とるのが まんねんれい、と おぼえて おきましょう。

どうして 生まれた とき 1さいなのかは、はっきり していません。おなかの 中に いた 間を 0さいと 見る 考えが あると いわれます[5]。

お正月に、みんなが一斉に年をとる

数え年は、生まれた年を1歳とし、そのあとは新年を迎えるごとに1歳ずつ加える年齢です[2]。満年齢は、誕生日が来たときに1歳加える年齢です[2]。

数え年で考えると、12月31日に生まれた赤ちゃんは、生まれた日が1歳です。翌日の1月1日には、もう2歳になります。誕生日ではなく、元日が「みんなの年とりの日」になるのです。

なぜ、生まれたときが1歳なのか

理由は、はっきり決まっていません。おなかの中にいる間を0歳とみる考えのほか、カレンダーが広まる前は、元日などのお祝いの日を目印に年齢をつかんでいた、という説が紹介されています[5]。どれも「〜という説がある」という段階の話です。

数え年は、生まれた年を1歳とし、以後、新年を迎えるごとに1歳を加える年齢である。満年齢は誕生日の到来で1歳を加える[2]。基準が「全員共通の元日」か「各自の誕生日」かの違いが、すべてのずれを生む。

この仕組みでは、12月31日生まれの子は、出生した日に1歳、翌日の1月1日に2歳となる。誕生日の数日前でも、元日を過ぎれば数え年は上がる。

生まれた年を1歳とする理由には諸説ある。胎内の期間を0歳とみる考え方や、暦が普及する前は元日などの祝いの日を基点に年齢を把握した、という説が紹介されているが、定説はない[5]。

3. 自分の 七五三は、何年? 計算で 出してみよう

3. 自分の七五三は何年だった? 「今年−生まれ年+1」で出す

3. 西暦の式 ── 「現在の西暦−生まれ年+1」で数え年が出る

数え年は、計算で 出せます。「今年 ひく 生まれた 年 たす 1」です[6]。

2026年なら、2024年に 生まれた 子は 2026 ひく 2024 たす 1 で 3さいです。この 年が、3さいの 七五三に なります。

同じように、5さいの 七五三は 2022年生まれ、7さいの 七五三は 2020年生まれの 子です。

お父さんや お母さんの 生まれた 年を 聞いて、同じ 計算を して みると、いつ 七五三を したのか 分かります。

式は「今年−生まれ年+1」

数え年は、「現在の西暦−生まれた西暦+1」で求められます[6]。この式を、今年の2026年に当てはめます。

2024年生まれは、2026−2024+1=3で、数え年3歳。2022年生まれは5歳、2020年生まれは7歳です。つまり2026年は、この3つの生まれ年の子が、数え年で七五三を迎える年になります。

式を、たとえばお父さんやお母さんの生まれ年に当てはめれば、自分の親の七五三が何年だったかも分かります。

数え年は「現在の西暦−生まれた西暦+1」で求められる[6]。生まれた年が1歳なので、同じ年なら(今年−生まれ年)が0になり、そこに1を足して1歳になる、という理屈だ。

この式を2026年に当てはめると、2024年生まれは3歳、2022年生まれは5歳、2020年生まれは7歳となる。この計算は誕生日を使わず、年だけで決まる。数え年が「元日で一斉に上がる」ことの、式での表れである。

では、同じ子を満年齢で言うと何歳になるのか。年だけで決まる数え年と、誕生日で決まる満年齢の間には、次の章のようなずれが出る。

4. まんねんれいに すると、1さいの 子も いる

4. 満年齢に直すと、誕生日の前か後かで1つずれる

4. 満年齢への換算 ── 誕生日の前は+2、後は+1

数え年から まんねんれいに もどす とき、ひく 数は 1つでは ありません。たんじょう日が まだ 来て いない 子は 2つ ひき、もう 来た 子は 1つ ひきます[7]。

2026年に 数え年で 3さいに なる 子で 見て みましょう。1月から たんじょう日の 前までは、まんねんれいで 1さいです。たんじょう日の あとは、2さいです。

だから、3さいの 七五三で 行く 子は、1さいから 2さいの 間なのです。同じ ように 5さいは まんねんれいで 3〜4さい、7さいは 5〜6さいに なります。

「−1」ではなく、「−1か−2」

数え年は、満年齢に、誕生日のあとなら1、誕生日の前なら2を足した数になります[7]。逆に、満年齢に直すときは、誕生日の前なら2、後なら1を引きます。

たとえば2026年に数え年3歳になる、2024年生まれの子。1月1日から誕生日の前日までは、満年齢で1歳です。誕生日が来ると2歳になります。

この結果、数え年の七五三の3歳、5歳、7歳は、満年齢では1〜2歳、3〜4歳、5〜6歳にあたります。「いつも1つ引けば満年齢」ではない点が、まちがえやすいところです。

数え年は、満年齢に対して、その年の誕生日を過ぎたあとなら+1、1月1日から誕生日の前日までなら+2となる[7]。換算では、逆に誕生日の前なら2、後なら1を引く。差が常に1歳ではないのは、数え年が元日で、満年齢が誕生日で、それぞれ別の日に上がるからだ。

したがって、数え年3・5・7歳の七五三は、満年齢で1〜2歳、3〜4歳、5〜6歳にあたる。「満年齢に直すには一律に1を引く」という覚え方は、誕生日の前の子には当てはまらない。

2026年の例では、2024年生まれの子は、1月1日から誕生日の前日までは満1歳、誕生日からは満2歳で、数え年3歳を迎える。では、実際の家庭は、どちらで祝っているのだろうか。

5. いまは、どちらで いわって いるの?

5. 今は数え年でも満年齢でもよい ── 早生まれ・きょうだいの場合

5. 数え年か満年齢か ── 規定はなく、家庭の事情で選ぶ

いまは、数え年でも まんねんれいでも よいと されて います[1]。きまりは なく、住んで いる 地いきや、家の 考え、子どもの 成長せいちょう、まわりの 人の 意見で えらびます[5]。

1月1日から 4月1日までに 生まれた 子は、「早生まれ」と いわれます。早生まれの 子は、おなじ 学年の 友だちと いっしょに いわえるように、数え年を えらぶ 家も あると しょうかい されて います[8][6]。

きょうだいが いる 家では、きょうだいで 同じ 年に 七五三を するために、数え方を かえる 家も あります[8]。

どちらでもよい

最近は、満年齢でも数え年でも、どちらでもよいとされています[1]。決まりはなく、地域や家庭の考え方、子どもの成長、周りの意見をふまえて選ぶ、と説明されています[5]。ですから、数え年で祝うと、満年齢ではまだ2歳の子が3歳の祝いになる場合もあります。

早生まれやきょうだいの場合

1月1日から4月1日までに生まれた「早生まれ」の子は、同級生と同じ年に祝えるよう、数え年で行う場合が紹介されています[8][6]。きょうだいで祝う時期をそろえるため、それぞれ別の数え方にする方法もあります[8]。これは1つの記事での紹介で、どのくらいの家庭がそうしているかを示す数字ではありません。

日にちも、いつでもよい

お参りの日も、11月15日に決まっているわけではありません。都合のよい週末や祝日でもよいと案内されています[8]。

七五三は元来数え年で祝ったが、最近は満年齢・数え年を問わないとされる[1]。どちらかに決める規則はなく、地域、家庭の考え方、子の発育、周囲の意見で選ぶと説明される[5]。数え年を選ぶと、満年齢ではまだ2歳の子が3歳の祝いになる場合がある。

早生まれの子は、同級生とそろえるため数え年(学年の年)で祝うケースがあるとされ、きょうだいで数え方を変えてタイミングを合わせる方法も紹介される[8]。これは一記事の紹介であり、割合を示す統計ではない。また、日取りも11月15日に限らず、都合のつく週末や祝日でよいと案内されている[8]。

なお七五三という呼び名が定着し、全国に広がったのは第二次世界大戦後の1960年代とされる[4]。「昔から全国どこでも七五三」だったわけではない。

6. 数え年を つかわなく なったのは、いつごろ?

6. 数え年は、いつ「ふだんの年齢」でなくなったのか

6. 年齢のとなえ方に関する法律 ── 数え年は禁止されたのか

1950年から、「年れいの となえ方に かんする ほうりつ」が はじまりました[9]。この ころから、ふだんの 年れいは、まんねんれいで 言う ことが すすめられました。

でも、数え年を つかうのが 「いけない」と 決められた わけでは ありません[9]。だから、七五三を 数え年で いわっても、だいじょうぶです。

1949年5月24日に「年齢のとなえ方に関する法律」が公布され、1950年1月1日に施行されました[9]。国民には、数え年で年齢を言う従来の習わしを改めるよう努めることを求め、国や地方公共団体には、満年齢で表すことを義務づけた法律です[9]。

ただし、国や地方公共団体の機関が、やむを得ず数え年で年齢を表すときは、その旨を明示することになっていて、数え年を「禁止」したものではありません[9]。ですから、民間の行事である七五三を数え年で祝っても、法律にふれるわけではありません。数え年のことをもっと知りたい人は、数え年のメモも読んでみてください。

1902年(明治35年)の「年齢計算ニ関スル法律」が満年齢での計算を定めたが、民間では数え年が使われ続けた。1949年5月24日公布・1950年1月1日施行の「年齢のとなえ方に関する法律」は、国民に数え年で言う従来の習わしを改めるよう努めることを求め、国・地方公共団体には満年齢で表すことを義務づけた。国・地方公共団体の機関が、やむを得ず数え年で年齢を表すときは、その旨を明示する[9]。

つまりこの法律は、数え年を「禁止」したものではなく、民間の七五三を数え年で祝うことも違法ではない[9]。数え年の定義と法律の詳細は数え年のメモが扱っている。

自分でも しらべて みたく なったら

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

今日 できること

お父さんや お母さん、おじいさんや おばあさんの 生まれた 年を 聞いて、「七五三は 何年だった?」を 計算して みましょう。「今年 ひく 生まれた 年 たす 1」です。紙と えんぴつだけで できます。

「お正月に みんなが 年を とった」ころの 話を、おうちの 人から 聞けるかも しれません。

今日できること

家族の生まれ年を聞いて、「数え年の七五三は何年だったか」「そのときの満年齢は、誕生日の前後でどちらだったか」を、紙と鉛筆で計算してみましょう。自分のお宮参りや七五三の写真が家にあれば、写っている年と答え合わせができます。

公式の情報を読むには

七五三の由来は神社本庁のページ、広まり方は国立国会図書館「本の万華鏡」で読めます。

今日できること

家族の生まれ年に「現在の西暦−生まれ年+1」を当てはめ、数え年3・5・7歳の年を出す。誕生日が分かれば、その年の満年齢が誕生日の前後のどちらにあたるかも、第4章の換算で確かめられる。

資料を読むなら

  • 神社本庁「七五三」(由来)[3]
  • 国立国会図書館 本の万華鏡「七五三」(広まり方)[4]
  • Wikisource「年齢のとなえ方に関する法律」(条文は原文で確認するとよい)[9]

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

出典について:神社本庁、国立国会図書館、辞典・事典、法律の条文、および行事を紹介する記事を使った。何に使ったかは、それぞれの項目の最後に書いている。

  1. 集英社 imidas 歴行事「七五三」。https://imidas.jp/rekigyoji/detail/L-55-049-07-11-G222.html (七五三はもと数え年で、いまはどちらでもよいことについて)
  2. コトバンク「数え年」(デジタル大辞泉・世界大百科事典)。https://kotobank.jp/word/数え年-463120 (数え年と満年齢の定義について)
  3. 神社本庁「七五三」。https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/shichigosan/ (三つのお祝いの由来について)
  4. 国立国会図書館 本の万華鏡「七五三」。https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/31/column.html (広まり方と、全国に定着した時期について)
  5. All About「数え年」。https://allabout.co.jp/gm/gc/476898 (生まれた年を1歳とする説と、数え年・満年齢の選び方について。二次資料)
  6. HugKum「七五三はいつ行う?」。https://hugkum.sho.jp/170169 (数え年の計算式について。二次資料)
  7. Oggi.jp 七五三の年齢の記事。https://oggi.jp/6570164 (誕生日の前後での満年齢との差について。二次資料)
  8. ウェザーニュース「七五三」。https://weathernews.jp/news/202511/130146/ (早生まれ・きょうだい・日取りの紹介について。二次資料)
  9. Wikisource「年齢のとなえ方に関する法律」。https://ja.wikisource.org/wiki/年齢のとなえ方に関する法律 (法律の公布・施行と内容の趣旨について)

なおした ところ

更新履歴

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