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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ずっと すわって いると、どうして あしが むくむの?

長く座っていると、なぜ足がむくんでしまうのか

長時間の座位で下肢がむくむのはなぜか:8時間座る実験で測られた足首の変化

分野:からだ

8じかん すわって いた だけで、げんきな わかい 男の人 9人の あしくびが、平均へいきんで 2.7%、ふとく なった実験じっけんが あります[1]。あしくびの まわりが 20センチの 人なら、5ミリくらいの ちがいです。

うごかして いないのに、あしは どうして ふとく なるのでしょう。この ページを 読むと、あしに みずが たまる わけと、たまりにくく する ほうほうが わかります。

8時間座り続けただけで、健康な若い男性9人の足首まわりが、平均で約2.7%増えた。そんな実験が報告されています[1]。足首まわりが20cmの人なら、約5mmにあたります(この記事での計算です)。

歩いたわけでも、立ち続けたわけでもないのに、なぜ足は太くなるのでしょうか。この記事を読むと、座っている間に足で起きていること、水分がたまる理由、動くことでどこまで防げるかが分かります。

健康な若い男性9人を椅子に8時間座らせた実験で、足首の周囲は平均約2.7%、ふくらはぎの周囲は約2.4%増えた[1]。足首周囲20cmの人なら約5mmの差(この記事での計算)であり、立ち続けたわけでも歩いたわけでもない。では、動かないことの何が、下肢の水分をふやすのか。

この記事を読むと、重力と筋肉のはたらき、血流の変化、水分が増える場所の説明が分かり、動く・圧をかけることで、どこまで変化が抑えられたかも分かる。

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1. 8じかん すわると、あしは どう なるの?

1. 8時間座ると、足首は何ミリ太くなるのか

1. 8時間の座位で、足首とふくらはぎの周囲はどれだけ増えたか

この じっけんでは、ひこうきの エコノミークラスに ちかい いすに、8じかん つづけて すわって もらいました[2]。1じかんごとに、あしの まわりの ふとさを はかります。

すると、ふくらはぎは 2.4%、あしくびは 2.7%、ふとく なりました。あしの 中の みずの りょうも、おおよそ 10%ふえて いました[1]。

ふとさが かわったのは、にくが ふえたからでは ありません。すわって いる あいだに、あしに みずが あつまって きたと 考えられて います。この ことを「むくみ」と いいます。

ただし、じっけんに でたのは 9人の わかい 男の人だけです。子どもや、ほかの 人も おなじ だけ ふとく なるとは、この じっけんからは いえません。

実験に協力したのは、平均22.6歳の健康な男性9人です。飛行機のエコノミークラスの座席に近い椅子に、8時間連続で座ってもらい、1時間ごとに足の太さなどを測りました[2]。

結果は、ふくらはぎの周囲が約2.4%、足首の周囲が約2.7%の増加でした。ふくらはぎのまわりが35cmの人なら約8mmです(この記事での計算)。さらに、すねやふくらはぎの筋肉で、細胞の外にある水分が約10%増えていました[1]。太くなったのは筋肉や脂肪が増えたからではなく、足の中の水分が増えたためと考えられます。このように、足に水分が余計にたまった状態を「むくみ」と呼びます。

9人の男性だけの結果なので、女性や子ども、高齢の人にそのまま当てはまるとは言えません。それでも、座っているだけで足の測定値が動くことを、数字で示した実験です。

では、動いていないのに、なぜ水分は足に集まるのでしょうか。

この実験は、東京医科大学の黒澤裕子らによるもので、被験者は平均22.6歳の健康な男性9人である。飛行機のエコノミークラスの座席に近い椅子に8時間連続で座らせ、1時間ごとに下肢の周囲、血流、筋の酸素化レベルを測った[2]。

8時間後、ふくらはぎの周囲は約2.4%、足首の周囲は約2.7%増え、下腿の筋肉の細胞外水分は約10%増えた[1]。ふくらはぎ周囲35cmなら約8mm、足首周囲20cmなら約5mmに相当する(この記事での概算)。周囲が増え、同時に細胞外の水分も増えているので、筋肉や脂肪が増えたのではなく、水分の増加を反映した変化と解釈できる。下肢に余分な水分がたまるこの状態が、浮腫(むくみ)である。

ただし被験者は9人の若い男性に限られ、女性、子ども、高齢者、あるいは座る時間がもっと短い場合の増え方は、この研究からは読み取れない。測定値が座るだけで動いたという点が、この実験の意味である。では、動かないことのどこが、水分を足に集めるのか。

2. どうして みずは あしに たまって いくの?

2. 水分が足にたまるのは、重力と「動かない」ことの組み合わせ

2. 水分が下肢に集まる理由:重力と筋ポンプの停止

水を 入れた ふくろを 思いうかべて ください。ふくろの 口を ひもで しばって、つり下げると、水は ぜんぶ 下に あつまります。

わたしたちの 体の 中にも、血液けつえきという 水の おおい ながれが あります。重力じゅうりょくの えいきょうで、あしには 水分が たまりやすいと いわれます。

ふだんは、ふくらはぎの 筋肉きんにくが、あしを うごかす たびに ちぢんで、血液けつえきを 上へ おしかえす 手助けを すると いわれます。ポンプのような はたらきです。

すわったまま じっと して いると、この 手助けが 弱く なると 考えられて います。6じかん すわった ほかの 研究でも、あしくびは 3%ほど ふとく なり、けんきゅうした 人たちは 重力が かかわると 書いて います[3]。

夕がたに くつが きつく なるのも、おなじ しくみで、ふつうは あさに もどると いわれて います[4]。

水を入れた袋の口を縛って吊るすと、水は下にたまります。人の体でも、重力の影響で、足には水分がたまりやすいといわれます。立っていても座っていても、足は心臓より低い位置にあります。

ふだんは、足を動かすたびにふくらはぎの筋肉が縮み、血液を心臓のほうへ送り返す助けになるといわれます。ポンプのようなはたらきです。座ったまま動かないと、この助けも弱まり、足に水分がたまりやすくなると考えられています。

6時間座った別の実験(健康な女性6人)では、足首の周囲が座る前の103.3%になりました。著者たちは、座った姿勢が下腿のむくみのもっとも可能性の高い原因だとし、むくみには重力が関わると述べています[3]。人数が少ない予備的な研究で、先ほどの実験とは測り方も人もちがうため、数字の大小を単純に比べることはできません。

この「たまる」ことは、特別な人だけに起きるわけでもなさそうです。MSDマニュアルは、肥満の人、中年の人、高齢の人では、一日の終わりに血液がたまる結果として、正常でも軽いむくみがみられることがあり、その場合は朝には通常消える、と説明しています[4]。

水分は足に集まる。では、血液そのものの流れは、座っている間にどうなっているのでしょうか。

下肢の静脈の血液は、重力に逆らって心臓まで戻らなければならない。その助けになるとされるのが、ふくらはぎの筋肉が収縮して血液を押し上げる「筋ポンプ」である。重力の影響で下肢には水分がたまりやすく、動かなければ筋肉による押し戻しも弱まる、と考えられている。ただし、この記事の資料は筋ポンプの働きそのものを直接測ったものではない。

6時間座らせたFront Physiol(2021)の実験は、座位と重力がむくみに関わるという点で、この考え方に沿う。健康な女性6人で、プラセボ飲料のときの足首周囲は座る前の103.3%、ヘスペリジン飲料のときは101.8%だった。著者らは、座位が下腿のむくみのもっとも可能性の高い原因だとし、むくみには重力が関わると述べる[3]。n=6の予備的な研究で、飲料の効果は本題から外れる。また、8時間の実験とは対象も測り方もちがうので、増加率を直接比べることはできない。

こうした水分の貯留は、病気の人だけのものではない。MSDマニュアルは、肥満の人、中年者、高齢者では、一日の終わりに血液がたまる結果として正常でも軽いむくみがみられ、その場合は朝には通常消えると述べる。この記述の対象はこれらの人たちであり、若い人に当てはまるかどうかまでは書かれていない[4]。

水分が下肢に集まる道すじは、ここまでの説明で見えてきた。では、座っている間、血液の流れはどう変わるのか。

3. あしの 血の ながれも、おちて いたの?

3. 座っている間、足の血の流れも落ちていた

3. 座位中の下肢血流と筋の酸素化レベルの変化

この じっけんでは、あしの こうの 血管けっかんを ながれる 血の りょうも はかりました。8じかん すわると、血の ながれは およそ 40%へって いました[2]。

ふくらはぎの 筋肉きんにくに ある 酸素さんその レベルも、すわった あとは さがって いました。

ただ、ながれが へった ことが むくみの げんいんだと、かいてある わけでは ありません。いっしょに おきた ことが わかった、という ところまでです。

この実験では、足の甲の動脈の血流も測られました。座る前を100とすると、8時間後は約61で、血流が約40%下がっていました。ふくらはぎの筋肉の酸素化レベルも、座った後に低下しています[2]。

注意したいのは、この実験が示したのは「座ると血流が下がり、むくみも起きた」という同時に起きた変化までだということです。筋肉が使われなかったことが原因なのか、血流の低下がむくみの原因なのかは、この結果だけでは分かりません。それでも、座っている間、足の中で血の流れが静かになっていたことは、数字で確かめられています。

では、増えた水分は、体のどこから来るのでしょうか。

黒澤らは、足背動脈の血流も測っている。8時間座位の後、血流は座る前の約61%、すなわち約40%低下した。ふくらはぎの筋の酸素化レベルも、座位後に低下した[2]。これは観察された事実であり、筋ポンプの停止が原因かどうかは、この結果だけでは分からない。

ただし、このデータが示すのは、血流の低下とむくみが同じ座位のあいだに生じたという関連までである。血流の低下がむくみの原因であると、報告が断定しているわけではない。動脈血流が落ちれば静脈側に水分がたまる、という単純な因果で読まないほうがよい。

この点は、次の章で効いてくる。血流の落ちを抑えたとき、むくみも抑えられたのか。その前に、増えた水分が体のどこから来るのかを、体の水の量から見ておく。

4. ふえた みずは、どこから きたの?

4. 足に集まった水分は、体のどこから来るのか

4. 増えた水分の出どころ:体内の水の量と、出入りの目安

まず、体の 中の みずの りょうを 知って おきましょう。おとなの 男の人では、体の おもさの およそ 60%が みずです。女の人は 52〜55%くらいで、あかちゃんは およそ 70%と いわれます[5]。

たとえば 体の おもさが 70キロの おとなの 男の人なら、およそ 42リットルです。そのうち 血液けつえきの 中には 3.5リットルより すこし 少ない りょうが あります。

この 体の 中の みずは、いつも 出たり 入ったり して います。出入りする りょうは、年れいや うごき方、きおんで かわります。

むくみの みずは、どこかから ふってくる わけでは ありません。体の 中の みずが、ばしょを うつして あしに あつまる のだと 考えられます。ただ、この じっけんは、みずの 出どころまでは しらべて いません。

体の水分は、体重の約半分から3分の2を占めます。MSDマニュアルによると、成人男性で約60%、女性で約52〜55%、乳幼児は約70%で、高齢の人や肥満の人は割合が低くなります。体重70kgの成人男性なら約42Lで、そのうち血液中にあるのは3.5L弱です[5]。体の水分は、このように大量にあります。

水は固定されているのではなく、毎日、尿や汗、呼吸などで出ていき、飲み物や食事で入ってきます。出入りする量は、年齢や活動、気温で変わります。

こう見ると、むくみの水分が外から降ってくるのではなく、体の中にもともとある水分の一部が、足に集まっていくと考えるのが自然です。実験で測られたのは足の周囲と細胞外の水分の増加で、水分がどこから来たのかまでは調べられていません。

水が集まる仕組みが少し見えてきました。では、動くことでこれを防げるのでしょうか。

体内の水分は体重の約半分から3分の2で、成人男性で約60%、女性で約52〜55%、乳幼児で約70%、高齢者や肥満の人ではやや低い。体重70kgの成人男性なら約42Lで、血液中の水は3.5L弱である[5]。子どもの水分の割合は成人とちがうので、この計算を子ども本人の体重に当てはめてはいけない。

この水は絶えず入れかわる。尿・便・汗・呼吸などで出ていき、飲み物・食事などで入ってくるが、その量は年齢・活動量・気温で変わる。

体の水の量が大きいことを踏まえると、むくみの水分は外から足されたものではなく、すでに体内にある水分が下肢に偏る現象と考えるのが妥当である。ただし、前章の実験が測ったのは下肢の周囲と筋の細胞外水分であり、全身の水分量や血管内からの移動量は測られていない。この点は断定できない。

では、動くこと、あるいは外から圧をかけることで、この偏りはどこまで抑えられたのか。

5. うごかすと、むくみは ふせげるの?

5. 動いたり、圧をかけたりすると、むくみはどこまで防げるのか

5. 動作と着圧による抑制:弾性ストッキングの実験と、公的機関の予防の説明

8じかんの じっけんでは、かた方の あしだけに、弾性だんせいストッキングと いう、きつめの くつしたを はいて もらいました[1]。

はいて いない あしは ふとく なりました。はいた あしでは、ふとさの へんかが おさえられ、血の ながれの へりも およそ 15%で すみました[2]。

でも、ストッキングを はく ことが よい、と いう お話では ありません。「あしを ささえると むくみが へる」と わかった、という ところまでです。

国の 厚生労働省こうせいろうどうしょうは、長く すわる ときの くふうとして、ときどき かるい たいそうを する、こまめに 水を のむ、かかとの 上げ下げを する、ふくらはぎを かるく もむ、ねる ときは あしを 少し 上げる、と しょうかい して います[6]。

実験では、片方の脚に弾性ストッキング(低着圧)をはいてもらい、もう片方との差を比べています。ストッキングをはいた脚では、足首やふくらはぎの周囲の増加と、細胞外水分の増加が抑えられました[1]。足の甲の動脈の血流低下も、約40%から約15%にとどまり、筋肉の酸素化レベルは変わりませんでした[2]。

これは、ストッキングをすすめる話ではありません。外から圧をかけると変化が小さくなった、という実験の結果です。

国の説明では、厚生労働省が、狭い座席に長く座って足を動かさないと血行不良で血液が固まりやすくなる、と述べています。そのうえで、ときどき軽い体操やストレッチをする、こまめに水分を取る、かかとの上げ下ろしやふくらはぎを軽くもむ、眠るときは足を上げる、といった予防を挙げています[6]。この説明は血栓(エコノミークラス症候群)についてのもので、むくみそのものを論じたものではありません。むくみと血栓は別の現象なので、混同しないようにしてください。

ところで、むくみが出たとき、どこまで様子を見てよいのでしょうか。

黒澤らの実験では、片脚に低着圧の弾性ストッキングを着け、もう一方を対照にした。着用脚では、足首とふくらはぎの周囲の増加と細胞外水分の増加が抑えられた[1]。足背動脈の血流低下は、約40%から約15%にとどまり、ふくらはぎ筋の酸素化レベルは座位後も変化しなかった[2]。

これらは、着圧が血流の低下とむくみを抑える方向にはたらくことを示すが、因果の道すじ(血流の低下がむくみを起こすのか、水分の貯留が血流を落とすのか)までは決めない。第3章で述べた「関連までしか言えない」という限界は、ここでも残る。

厚生労働省の「エコノミークラス症候群の予防のために」は、食事や水分を十分に取らず狭い座席に長く座って足を動かさないと血行不良で血液が固まりやすくなり、血栓が肺に詰まるおそれがあると説明する。予防として、ときどき軽い体操やストレッチをする、こまめに水分を取る、かかとの上げ下ろしやふくらはぎを軽くもむ、眠るときは足を上げる、を挙げる[6]。この文書の対象は血栓であり、むくみ自体ではない。この資料からは、足を動かす対策がむくみを抑えるかどうか、筋ポンプと関係があるかどうかは判断できない。

ここまで見ると、「動くことで抑えられる」という方向は一貫している。残るのは、どこまで様子を見てよいかである。

6. いつもと ちがう むくみは、どうする?

6. 様子を見てよいむくみと、早く診てもらうべきむくみ

6. 夕方のむくみと、早く医師に診てもらうむくみの境目

夕がたの 軽い むくみは、ふつう あさには もどると いわれて います[4]。

でも、かた方の あしだけが むくむ ときや、きゅうに むくんだ とき、あさに なっても ひかない ときは、じぶんで きめては いけません。かた方の あしだけの むくみには、「血の かたまりが 血管けっかんに できて いる」ことが 主な げんいんの ひとつと されて います。こういう ときは、おとなに つたえて、お医者さんに そうだん しましょう[4]。

夕方の軽いむくみは朝には消えるのが普通だと、MSDマニュアルは説明しています[4]。

一方、片方の脚だけのむくみの主な原因は、静脈の中にできた血栓と感染で、突然生じたむくみは、早く医師に診てもらう必要があるとされます[4]。片側だけにむくみが出たとき、急に出たとき、朝になっても引かないときは、自分で判断せず、家の人に伝えて医師に相談してください。座っていてできたむくみでも同じです。

MSDマニュアルは、一日の終わりの軽いむくみは正常でもみられ、通常は朝に消えると述べる。一方、片側の脚だけにむくみを起こす主な原因は、静脈内の血栓と感染であり、突然生じたむくみは、早く医師に診てもらう必要があるとする[4]。

片側だけに出た、急に出た、朝になっても引かない、のいずれかのときは、自分で判断せず医師に相談する。座っている間に起きたむくみでも、これは同じである。

7. じぶんの あしで、ためして みよう

7. 朝と夕方の足首まわりを測ってみる

7. 自分の足首で確かめ、原典に当たる

きょう できる こと

おうちの 人と いっしょに、ぬいものに つかう やわらかい メジャーか、ひもと じょうぎで、あしくびの いちばん ほそい ところの まわりを はかります。きつく しめつけず、あさ おきた ばかりと、ゆうがたの 2かい はかって、ノートに 書きます。

ゆうがた、すわった まま かかとの 上げ下げを 10かい ゆっくり して、すぐ あとに もう一ど はかって みます。ちがいが 出ない ことも あります。それも 大じな きろくです。

いたみや しびれが ある ときは、やめて おとなに つたえましょう。

朝と夕方を比べる

家の人と一緒に、裁縫用のやわらかいメジャー(なければ、ひもに印をつけて定規で測る)を使い、足首の一番細いところのまわりを、朝起きた直後と夕方に測ります。きつく締めつけないようにして、毎回同じ場所を測ります。数字の差が出ても出なくても、記録として意味があります。

かかとの上げ下ろしを試す

夕方、座ったまま、かかとの上げ下ろしを10回ゆっくり行い、直後にもう一度測ってみます。実験の対象は成人なので、子どもが同じ数字になるとは限りません。自分の記録として比べてください。痛みやしびれがあるときは中止し、大人に伝えます。

資料を読むなら

東京医科大学の発表[2]は日本語で読めます。厚生労働省の説明[6]も、図入りで日本語です。

自分の足首で確かめる

家の人と一緒に、裁縫用のやわらかいメジャーか、ひもと定規で、足首の最も細い部位の周囲を、朝起床直後と夕方に測る。締めつけず、毎回同じ位置を測る。夕方に座位のまま、かかとの上げ下ろしを10回行い、直後にもう一度測れば、第5章の「動作で抑えられる」方向を自分の足で試せる。差が出ない場合も記録としては有効で、実験の被験者は成人男性であるため、同じ数値になるとは期待しないほうがよい。痛みやしびれがあるときは中止する。

資料を読むなら

原典は、黒澤らの論文[1](英語)と、日本語の発表[2]。重力とむくみの考察は[3]、むくみと受診の目安は[4]、体内の水分は[5]、予防の説明は[6]にある。筋ポンプの働きそのものを一次資料で確かめるのは、残された課題である。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文で使った資料です。

  1. Kurosawa Y. et al. Prolonged sitting-induced leg edema... Medicine & Science in Sports & Exercise (2022). https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34711709/ (8時間座位の足の周囲・水分の変化)
  2. 東京医科大学 プレスリリース(黒澤裕子講師ら)2022年3月. https://digitalpr.jp/r/56359 (実験のようす・血流の低下)
  3. Frontiers in Physiology 2021; 12:670640. https://www.frontiersin.org/journals/physiology/articles/10.3389/fphys.2021.670640/full (6時間座位と重力)
  4. MSDマニュアル家庭版「むくみ」. https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/06-心臓と血管の病気/心臓と血管の病気の症状/むくみ (ふつうのむくみと受診の目安)
  5. MSDマニュアル家庭版「体内の水分について」. https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/12-ホルモンと代謝の病気/水分バランス/体内の水分について (体の水分の割合)
  6. 厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000212521_00001.html (動くことなどの予防の説明)

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