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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

スケートパークの さかで、スケートボードは どうやって はやく なるの?

スケートパークの坂の上で、スケートボードに乗る人はどうやって速くなるのか

スケートパークの曲面でスケートボードはどう加速するのか:ポンプの動きと、路面・設備・利用規則の関係

分野:技術

スケートパークで ボードに のる 人は、ブランコを こぐ ときと にた 体の うごきで はやく なると いわれて います。

ブランコと スケートボード、どこが にて いるのでしょう。パークの 地面や ルールは、なぜ 場所ごとに ちがうのでしょう。この ページを 読むと、はやく なる うごきと、パークの つくりと 使い方が わかります。

スケートパークで速くなる動きは、公園のブランコをこぐ動きと物理的によく似ている、と科学館の資料は説明しています[1]。ボードを足で蹴るだけが、速くなる方法ではないようです。

では、その動きはパークのどんな形を使うのでしょうか。雨の日に使えないパークがあるのはなぜか、ヘルメットの決まりが場所ごとにちがうのはなぜか。この記事を読むと、速くなる動きとパークの部品、路面、各地の利用の決まりが分かります。

スケートボードの「ポンプ」と呼ばれる動きは、公園のブランコをこぐ動きと物理的に近い関係にあると、サンフランシスコの科学館エクスプロラトリアムの資料は説明している[1]。足で地面を蹴ることだけが加速の手段ではない。ならば、そのためにパークはどんな形をしているのか。

この記事を読むと、ポンプの動きと、藤沢市などのパークの部品と大きさ、路面の材質と雨の日の扱い、ヘルメットなど場所ごとの利用規則が、どうつながっているかが分かる。

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1. ブランコと にた うごきって、どんな こと?

1. ブランコをこぐ動きが、スケートボードでも使われる

1. ポンプとは何か:ブランコと同じ原理が曲面で働く

ブランコで 足を まげのばしして、だんだん たかく こいだ ことは ありますか。スケートパークでも、にた うごきで はやく なる ことが できます。

この うごきを、「ポンプ」と いいます。まず、へこんだ さかの いちばん ひくい ところで、ひざを まげて 体を ひくく します。つぎに、さかを のぼる ところで、立ち上がります。

アメリカの 科学館の しりょうには、この うごきは ブランコを こぐ ことと、ふかく かんけいして いると 書かれて います。

ただし、ブランコと スケートボードは、まったく おなじでは ありません。ここで 大切なのは、「体を 上げ下げ する うごきも、はやく する ほうほうに なる」という ことです。

では、この うごきを 使う パークには、どんな ものが あるのでしょう。

スケートパークの中には、半円のように、底が平らで両側が坂になった形のランプがあります。ここでスピードを出す動きが「ポンプ」です。

科学館エクスプロラトリアムの資料によると、乗り手はまず、ほぼ平らな底を通るときにしゃがみます。そして、坂を上るところで立ち上がります[1]。同じ資料は、この動きがブランコで足を上げ下げして高くこぐ動きと密接に関係していると述べています[1]。

ブランコをこぐときも、足を上げ下げして、ゆれを大きくしますね。ランプの上のスケートボードは、ブランコと同じ「行ったり来たり」の動きの中で、体の上げ下げを使って速さを増やしているのです。

この動きは、坂のある場所だから成り立ちます。パークには、どんな坂や設備が置かれているのでしょうか。

ポンプの手順は単純である。ランプの底はほぼ平らで、乗り手はそこを通過するときにしゃがみ、傾斜に差しかかったところで立ち上がる[1]。エクスプロラトリアムの資料は、この動作がブランコで足を上げ下げして振れを大きくする動作と密接に関連している、と説明する[1]。

ブランコも、足を上げ下げして振れを大きくする。往復する運動の中で、姿勢を変えてエネルギーを加える点が、ポンプと並べて語られる理由だろう。ただし、資料はこの類似を示しているにとどまる。実際にどれだけ速くなるかは、資料から数値では言えない。

この動きが成り立つ前提は、へこんだ曲面と、平らな底が用意されていることだ。では、日本の公共のスケートパークには、どんな部品がどんな大きさで置かれているのか。

2. パークには、どんな ものが あるの?

2. 高さ1.2mのバンクと、低くて長い箱:パークにある部品

2. 秋葉台公園の例:部品の大きさと、複数の種目が共存する場

かながわけんの ふじさわ市に ある 秋葉台公園には、2022年12月4日に スケートボード広場が 開きました。

ここには、「バンク」と いう 大きな さかが あります。高さは 1.2メートル、長さは 26.8メートルです。小学校の 1、2年生の 子の せたけくらいの 高さを、長い さかで のぼる つくりです。

もう ひとつ、「カーブボックス」と いう 長い はこも あります。高さは 0.25メートル、長さは 6メートルです。ひくくて 長い はこの よこを、ボードで すべります。

ほかの パークでは、スケートボードだけで なく、BMXや インラインスケートも 使える ところが あります。

藤沢市の秋葉台公園には、2022年12月4日に、スケートボード広場がオープンしました[2]。市の案内には、セクション(設備)の大きさが書かれています。

バンクセクションは、高さ1.2m、長さ26.8m、面積81.1平方メートルです。畳に直すと、1畳を約1.62平方メートルとして、およそ50枚分の広さです。高さ1.2mは小学校低学年の背たけくらいで、長さは26.8mもあります。カーブボックスは、高さ0.25m、長さ6.0mの低くて長い箱です[2]。

スケートボード以外の乗り物も使えるパークがあります。同じ藤沢市の鵠沼海浜公園(HUG-RIDE PARK)は、2024年6月1日にリニューアルし、種目はスケートボード、BMX、インラインスケートです[3]。

同じ場所を、タイヤやウィールの種類がちがう乗り物が使うことになります。そのため、場所を守る決まりも必要になりそうです。その前に、パークの地面はどう作られているのでしょうか。

藤沢市の秋葉台公園スケートボード広場は、2022年12月4日に開設された[2]。市の案内には、セクションごとの規模が示されている。バンクセクションは面積81.1平方メートル、高さ1.2m、長さ26.8m、カーブボックスは1基で高さ0.25m、長さ6.0mである[2]。1畳を約1.62平方メートルとして計算すると、バンクはおよそ畳50枚分にあたる。高さ1.2mは小学校低学年の身長ほどで、長さは26.8mある。ただし、市の案内は、この形とポンプの関係までは述べていない。

同じ藤沢市の鵠沼海浜公園(HUG-RIDE PARK)は、2024年6月1日にリニューアルオープンし、種目はスケートボード、BMX、インラインスケートの三つだ[3]。運営のうえでは、乗り物ごとの特性に応じた決まりが要る。実際に、BMXのバーエンド、ペダル、ペグは「施設保護のため」樹脂製のものを付けることが義務とされている[3]。

設備を壊れにくくする工夫は、使う側の道具の決まりだけではない。そもそも地面や設備の材質は、どう選ばれるのか。

3. あめの ひに、つかえない パークが あるのは どうして?

3. 雨の日に使えないパークがあるのは、路面が滑りやすいから

3. 路面の材質と雨の日の扱い:舗装、湿り、掃除

東京の 世田谷区の ひろばは、雨の ときと、地面が ぬれて いる ときは、「あぶないので つかえません」と 書いて あります。

ひろしま市の スケートボード場も、地面を 作り直して、なめらかに はしれる ように なりました。でも、雨の 日は すべりやすく なるので 注意して ほしいと 書かれて います。

つるつるの 地面は、ボードには 気持ちよくても、雨の 日は、地面や ボードが すべりやすく なるので、気を つけてね。

世田谷区は、地面の ごみや 落ち葉を、つかう 人も ひろって ほしいと たのんで います。地面を きれいに しておく ことも、あんぜんに つながります。

イギリスで パークを しらべた けっかでは、コンクリートで 作られ、人の 目に つきやすい 場所に ある パークは、よい パークと 思われやすいと されて います。

世田谷公園のスケートボード用広場は、雨の日と、路面がぬれているときは危険なので使えない、と区が案内しています[6]。広島市の西部埋立第六公園のスケートボード場は、路面を舗装し直して滑らかに走れるようになりましたが、雨の日は路面が滑りやすくなるので注意を、と市が呼びかけています[5]。

なめらかな路面は、乗る人には走りやすい一方、ぬれると滑りやすさも増すようです。なお、2つの案内は、滑る理由までは説明していません。

また、世田谷区は、路面のごみや落ち葉を利用者も協力して拾うよう、お願いしています[6]。ごみや落ち葉が路面にあれば、ボードの動きに影響しそうです。パークを清潔に保つことも、安全のための決まりだといえます。

イギリスの全国調査(Skateboard GB の報告)は、コンクリートで作られ、目立つ場所に置かれたパークが、利用者から質が高いと見られやすいと報告しています[4]。これは利用者の見方についての調査で、コンクリートだから安全、とまでは述べていません。

路面と並んで、場所ごとに書かれているのが利用の決まりです。それは、場所によって同じなのでしょうか。

路面は、パークの使いやすさと安全の両方に関わる。世田谷公園のスケートボード用広場は、雨天時と路面がぬれているときは危険なので使えない、と区が定めている[6]。広島市の西部埋立第六公園のスケートボード場は、路面を舗装し直して滑らかに走れるようにした。その一方で、雨の日は路面が滑りやすくなるとして注意を促している[5]。

二つの案内は、滑りやすい理由を、乗り物と路面の摩擦などの用語では説明していない。ここから言えるのは、滑らかな舗装という性質と、雨の日の注意が、同じ案内で並べて書かれている点までだ。

清掃も安全の一部として扱われる。世田谷区は、路面のごみや落ち葉を利用者も協力して拾うよう求めている[6]。設備を傷つけないという点では、同区は、セクションにワックスを塗らないことも利用者に求めている[6]。ただし、資料はその理由までは書いていない。

材質の面では、Skateboard GB の全国調査が、コンクリートで作られ、目立つ場所に置かれたスケートパークは、利用者から質が高いと見られる傾向にあると報告している[4]。ただしこれは、利用者が感じる質との関連で、安全性や維持費を比べた結果ではない。

路面が似ていても、利用の決まりは場所ごとに書き方が違う。ヘルメットを例に、どう違うのかを見る。

4. ヘルメットの ルールは、どこでも おなじ?

4. ヘルメットの決まりは、どの場所でも同じなのか

4. 利用規則の比較:ヘルメット、同時滑走、技量に応じた使い方

ヘルメットは、どこでも 同じ ルールでは ありません。

にいがたけんの 村上市の パークでは、中に 入るとき、ヘルメットを かならず かぶります。プロテクターは、つけるように すすめて います。

ふじさわ市の HUG-RIDE PARKでも、すべる 人は みんな ヘルメットを かぶる きまりです。

世田谷区の ひろばは、少しちがいます。ヘルメットや プロテクターは、じぶんの うでまえや 場合に あわせて つけて くださいと 書いて あります。

和歌山県の しりょうには、じぶんの レベルに あった 使い方を して、むりを しないでと 書かれて います。

村上市の パークには、「プール」と よばれる ところが あります。ここでは、おおぜいで 同時に すべっては いけません。

ヘルメットについて、3つの場所の案内を並べてみます。村上市のブルボンスケートパーク村上は、アリーナ内でのヘルメット着用が必須で、プロテクターの着用は推奨です[7]。藤沢市のHUG-RIDE PARKは、パーク内で滑走・走行するすべての利用者に、ヘルメット着用を義務としています[3]。

世田谷区の広場は、ヘルメットやプロテクターを、技量や場合に応じて適切に着用するよう求める書き方です[6]。必須と書いてある場所もあれば、自分で考えてつけるよう書いてある場所もあります。実際に出かけるときは、そのパークの最新の案内を見る必要があります。

使い方の決まりも、場所によってちがいます。ブルボンスケートパーク村上では、プール型のパークで、複数人が同時に滑ることが禁止です(教室のときを除く)[7]。和歌山県の資料は、自分のレベルに合った使い方をして、無理をしないよう求めています[8]。村上市では、スケートボードのレンタルもあり、料金は大人500円、小人200円です[7]。

パークの形や広さがそれぞれちがうので、決まりも場所ごとに少しずつちがってくるのでしょう。では、実際に近くのパークを調べるには、何を見ればよいのでしょうか。

ヘルメットの扱いは、着用を必須・義務とする案内と、状況に応じて着用を求める案内に分かれる。村上市のブルボンスケートパーク村上は、アリーナ内でのヘルメット着用を必須とし、プロテクターの着用を推奨する[7]。藤沢市のHUG-RIDE PARKは、パーク内で滑走・走行するすべての利用者に着用を義務づける[3]。世田谷区の広場は、ヘルメットやプロテクターを技量や場合に応じて適切に着用するよう求める書き方で、着用の判断を利用者側に委ねている[6]。必須、義務、状況に応じて、という強さの違いである。

どの書き方が最も適切かを、この資料だけで決めることはできない。各施設は、設備の規模、種目、利用者の層に応じて決めており、資料にその根拠までは書かれていない。確実なのは、同じ「スケートパーク」でも、利用前に各施設の最新の案内を読む必要があるという点だ。

同時滑走の扱いにも差がある。ブルボンスケートパーク村上では、プール型のパークで複数人の滑走が禁止されている(教室時を除く)[7]。和歌山県の資料は、自分のレベルに合った使い方をし、無理をしないことを求める[8]。同じ村上市の施設では、スケートボードの貸し出しもあり、料金は大人500円、小人200円と示されている[7]。道具を持たずに最初の一回を試せる仕組みがある場所もある。

ここまでの規則は、いずれも各施設が自分で決めている。では、自分の近くのパークでは、どうなっているのか。

5. ちかくの パークを しらべて みよう

5. 近くのパークの案内で、確かめられること

5. 近くのパークの案内を読み比べる

きょう できる こと

おとなの 人と いっしょに、ちかくの スケートパークの ホームページを 見て みましょう。「ヘルメットは かならず かぶる」のか、「すすめて いる」のか、どちらかを さがします。雨の日は どう なって いるかも 見て みます。

ブランコで

公園の ブランコに すわって、ゆれが おさまってから、おとなの 人と いっしょに ためして みましょう。足を 上げたり 下げたり して、ゆれが 大きく なるか ためせます。立って こぐのは やめて、むりは しないでください。

近くのパークの案内を読む

市や区のホームページには、スケートパークの利用案内がのっています。ヘルメットは必須か推奨か、雨の日はどうなるか、ワックスや落ち葉、複数人での滑走などの決まりがあるかを、見つけてみましょう。この記事の場所と同じ点、ちがう点が見つかるはずです。

ブランコで確かめる

近所の公園のブランコにすわり、ゆれがおさまってから、おとなといっしょに、足を上げ下げしてみます。ゆれが大きくなるか確かめます。立ってこぐのはやめて、無理はしないでください。

資料を読むなら

各市の案内は日本語で読めます[2][3][6][7]。

近くのパークの案内を読み比べる

自治体のサイトにある利用案内は、一次資料として読める。ヘルメットの扱い(必須・義務・推奨)、雨天時の対応、ワックス、清掃、同時滑走の可否、貸し出しの有無を項目にして、自分の近くの1〜2か所について書き出してみる。本記事で見た場所と、項目ごとに比べるとよい。

ブランコで確かめる

ブランコに座り、動きが収まってから大人と一緒に、足を上げ下げしてみる。ポンプとの類似[1]を、体で確かめられる。立ちこぎはせず、無理をしない。

資料を読むなら

エクスプロラトリアムの資料[1]は英語で、ポンプの手順が図つきで説明されている。Skateboard GB の報告[4]も英語で、パークの質の評価の調べ方が書かれている。各市の案内[2][3][5][6][7][8]は日本語で読める。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

本文で使った資料です。

  1. Exploratorium. Skateboarding Tricks: Pumping for Speed. https://annex.exploratorium.edu/skateboarding/trick04.html (ポンプの動きとブランコの類似)
  2. 藤沢市 秋葉台公園スケートボード広場. https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kouen/kyoiku/akibadai_skateboard.html (開設日とセクションの大きさ)
  3. 藤沢市 鵠沼海浜公園(HUG-RIDE PARK)の紹介. https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kouen/kyoiku/leisure/koen/fujisawashi/skatepark/hugridepark_20240517.html (種目、ヘルメット、BMXの装備)
  4. Skateboard GB. Skateboard GB Reveals Results of First National Audit of Skateparks. https://skateboardgb.org/news/skateboard-gb-reveals-results-of-first-national-audit-of-skateparks/ (コンクリートと設置場所の評価)
  5. 広島市 スケートボード場. https://www.city.hiroshima.lg.jp/tourism-culture/sports/1021484/1020638.html (舗装と雨の日の注意)
  6. 世田谷区 世田谷公園スケートボード用広場. https://www.city.setagaya.lg.jp/02075/9096.html (雨天、ワックス、清掃、保護具)
  7. 村上市 利用案内(ブルボンスケートパーク村上). https://www.city.murakami.lg.jp/soshiki/147/goriyouannai.html (ヘルメット、同時滑走、レンタル)
  8. 和歌山県 スケートパークの利用について. https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/022600/d00217278.html (自分のレベルに合った使い方)

なおした ところ

更新履歴

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