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ここにあるのは、だれかが実際に調べ、考え、作ってきたことを集めたメモです。気になったら、ページの下の「参考にした情報源」から、もとの本や記事、それを生み出した人たちに、直接ふれてみてください。このメモには書ききれないおもしろさが、そこにあります。

ソフトボールは やきゅうと どこが ちがうの?

ソフトボールはどんなルールのスポーツなの? ── 野球とのちがい

ソフトボールのルール ── 球・投げ方・距離・回数を野球と比べる

分野:からだ

やきゅうに とても よく にた スポーツが、ソフトボールです。でも、ボールは やきゅうより おおきくて、おもたい。ピッチャーは した から なげます。ベースの あいだも、ちかいです。

はじまりは、1887ねん、アメリカの シカゴに ある ボートクラブの 中でした。ボクシングの グローブを ひもで しばって ボールに して、ほうきの えで うって あそんだ、と つたえられて います。

このメモでは、いまの ルールを 先に 見てから、はじまりの ことを たどります。

ソフトボールは、野球に よく にた スポーツです。ボールは野球より大きくて重く、ピッチャーは下手投げで投げ、ベースの間も短いです。どうして、ここまで違うルールになったのでしょうか。

はじまりは、1887年11月、アメリカのシカゴにあるボートクラブの中でした。ボクシンググローブをひもでしばったものをボールにし、ほうきの柄をバットにして遊んだ、と伝えられています。

このメモでは、今のルールを野球と並べて確かめ、そのあとで、室内の遊びが屋外の競技になった道すじと、投げる距離が変わってきた経過をたどります。

野球に似ているのに、ボールは大きく、投げ方は下手投げで、ベースの間もずっと短い。ソフトボールは、なぜこれほど違うルールになったのか。

はじまりは1887年11月、アメリカ・シカゴのボートクラブの中だ。ボクシンググローブをひもでしばったものをボールに、ほうきの柄をバットにして遊んだ、と伝えられている。

この記事では、まず今のルールを野球と並べて確かめる。そのあと、室内の遊びが屋外の競技になった経過と、投げる距離が変わってきた経過をたどる。

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1. ソフトボールは どんな ルールで あそぶの?

1. ソフトボールの基本ルール ── 野球と並べると

1. 基本ルール ── 野球と比べた、球・投げ方・距離・回数

1チームは 9にんで、やきゅうと おなじです。ほかは ちがいます。いちばん ちがう ところを 4つ あげます。

  • ボールが おおきい。まわりは 30.5センチぐらいで、やきゅうの ボールより 7センチぐらい 大きい。
  • ピッチャーは した から なげます。これを「したてなげ」と いいます。
  • ベースの あいだは 18.29メートル。やきゅうの 27.43メートルより、ずっと みじかい。
  • しあいは ふつう 7かい。3つ アウトに なると、こうたいします。

ピッチャーの ばしょから ホームベースまでは、おとなの おんなの ひとの しあいでは 13.11メートルです。やきゅうは 18.44メートルです。

守備は、野球と同じ9人です。ただ、試合の回数、ボールの大きさ、投げ方、ベースの距離は、野球と大きく違います。次の表は、野球と、成人女子のソフトボール(速い球を投げる「ファストピッチ」)の数字を並べたものです。

野球とソフトボールの数字の比べ方
項目野球ソフトボール(成人女子・ファストピッチ)
守備の人数9人9人
試合の回数9回7回
ボールの円周9〜9¼インチ(約23センチ)12インチ(約30.5センチ)
ボールの重さ5〜5¼オンス(約142〜149グラム)約177〜199グラム
投げ方多くは上手投げ下手投げ
ベースの間27.43メートル(90フィート)18.29メートル(60フィート)
投手の位置から本塁まで18.44メートル13.11メートル(男子は14.02メートル)

数字を並べると、ソフトボールは「ボールが大きく、ベースと投げる距離が短い、7回制の試合」だと分かります。表のボールの重さは、野球を英語版の比較ページ[6]、ソフトボールを日本ソフトボール協会の基礎知識[3]にもとづいています。

守備は、野球と同じく9人だ。ただし、回数、球の大きさ、投げ方、ベースの距離は野球と大きく違う。下の表は、野球と、成人女子のファストピッチ(速い球を投げる形式)の数字を並べたものだ。

野球とソフトボールの数字の比べ方(中学生むけ)
項目野球ソフトボール(成人女子・ファストピッチ)
守備の人数9人9人
試合の回数9回7回
ボールの円周9〜9¼インチ(約23センチ)12インチ(約30.5センチ)
ボールの重さ5〜5¼オンス(約142〜149グラム)約177〜199グラム
投げ方多くは上手投げ下手投げ
ベースの間27.43メートル(90フィート)18.29メートル(60フィート)
投手の位置から本塁まで18.44メートル13.11メートル(男子は14.02メートル)

表から見ると、ソフトボールは「球が大きく、ベースと投球の距離が短い、7回制の試合」だ。

2. どこで、どんなふうに はじまったの?

2. 室内の遊びから、屋外の競技へ

2. 室内の遊びから、屋外の競技へ ── 1887年から1933年まで

さいしょは、中で する やきゅうでした。1887ねんの シカゴでは、ボートクラブの 中で、ボクシングの グローブが ボールの かわりに なりました。

1895ねん、アメリカの ミネアポリスでは、しょうぼうの 人が チームを つくって、そとで あそびました。チームの 名前は「子ねこたち」だったと かかれて います。

1926ねんには、ウォルター・ハカンソンという 人が、この あそびに「ソフトボール」という 名前を 出したと されて います。

1933ねんには、シカゴの 大きな はくらんかいに あわせて、ソフトボールの たいかいが ひらかれました。55チームが まねかれ、1かいせんは 7まん人が 見たと つたえられて います。

ソフトボールの始まりは、1887年11月、シカゴのボートクラブの中です。記者のジョージ・ハンコックという人が、室内で野球のような遊びを考えたと伝えられています。感謝祭(サンクスギビング)の日だった、という話も残っています[1]。

屋外に出た遊びは、1895年、ミネアポリスの消防の人たちが広げました。ルイス・ロバーという人が、チームを「子ねこたち(キトンズ)」と呼んだと書かれています。使ったボールは、小さめのメディシンボールだったとされています[2]。

1926年には、デンバーのYMCAの役員だったウォルター・ハカンソンが、この競技に「ソフトボール」という名前を提案した、と書かれています[2][5]。

1933年、シカゴの万国博覧会にあわせた大会では、55チームが招かれました。1回戦は7万人が無料で見た、と伝えられています[2]。

ソフトボールの始まりは、1887年11月、シカゴのボートクラブの中だ。シカゴの商品取引所の記者だったジョージ・ハンコックが、室内での野球に似た遊びを考えた、と伝えられている。感謝祭の日だったという話も残る[1]。

屋外に広がったのは1895年のミネアポリスだ。消防署の人々が、ルイス・ロバーを中心にチームをつくり、そのチームを「子ねこたち(キトンズ)」と呼んだ。使ったボールは、小さめのメディシンボールだったと書かれている[2]。

1926年、デンバーのYMCAの役員ウォルター・ハカンソンが「ソフトボール」の名前を提案したと書かれている。[2][5]。

1933年のシカゴ万国博覧会にあわせた大会には、55チームが招かれた。1回戦を7万人が無料で見たと、同じ資料に書かれている[2]。

3. ピッチャーは した から なげます

3. ピッチャーは下手投げ、距離は男女で違った

3. 下手投げと投球の距離 ── 1939年と2002年の変更

ソフトボールの ピッチャーは、うでを した から ふって なげます。ルールでは、手と 手くびが、からだの よこの すじを とおりながら、ボールを はなす ことに なって います。

いそぎ足で なげる ものを「ファストピッチ」、ゆっくり やまなりに なげる ものを「スローピッチ」と いいます。スローピッチは、子どもや お年よりも できる ように、ひろまった と かかれて います。

ピッチャーと バッターの きょりも、かわって きました。1939ねんには、おとなの おんなの ひとの きょりが 35フィート(10.7メートル)と されたと かかれて います。2002ねんに、43フィート(13.11メートル)に かわりました。なぜ かわったのかは、この メモでは わかりませんでした。

ソフトボールのピッチャーは、腕を下から振って投げます。ルールでは、手と手首が体の横の線を通りながら、ボールを離すことになっています[3]。

速く投げるスタイルを「ファストピッチ」、山なりに投げるスタイルを「スローピッチ」と呼びます。スローピッチは、子どもや高齢者も楽しめるように広がった、と書かれています[4]。

投げる距離も、昔は今と違いました。1939年に、女子は35フィート(10.7メートル)と定められていたと書かれています。2002年の国際ルールの改正で、女子は40フィートから43フィート(13.11メートル)に変わりました[4][3]。

JSAの基礎知識のページには、距離が変わった理由は書かれていません。男子の距離は、いまも女子より長く、14.02メートルです[3]。

投手は腕を下から振って投げる。規則では、手と手首が体側線を通過しながらボールを離す。野球のアンダースローに近いが、手首の通り道まで決まっている点が違う[3]。

速球型のファストピッチと、山なりに投げるスローピッチがある。スローピッチは、子どもや高齢者の競技として広がったと書かれている[4]。

投手と本塁の距離は、1939年に女子が35フィート(10.7メートル)と定められた。2002年の国際ルール改正で、40フィートから43フィート(13.11メートル)になった[4][3]。JSAの基礎知識には、改正の理由は書かれていない。男子は46フィート(14.02メートル)である[6]。

4. 7かいで、どう かちが きまるの?

4. 7回で勝敗を決める仕組み

4. 7回制、タイブレーク、7回裏の省略

しあいは 7かいで おわります。どちらも 3つ アウトに なると、こうたいします。

7かいで 同点だと、8かい からは「タイブレーク」に なります。8かいの はじめは、ランナーが 2るい に いる じょうたいから はじめます。

ほかに、おもしろい きまりも あります。ホームチームが 勝って いるとき、7かいの うらは やりません。

試合は通常7回で行われます。どちらのチームも3アウトになると、攻めと守りが交代します[5]。

7回で同点のときは、8回から「タイブレーク」になります。8回表の攻撃は、前の回の最後に打ち終わった選手を二塁に置き、ノーアウトから始めます[3]。

また、ホームチームが勝っているときは、7回裏を行わずに試合が終わります[5]。指名選手(DP)制を使うと、10人で試合をする形もあります[3]。

試合は通常7回制で、攻守は3アウトで交代する。同点なら8回からタイブレークに入り、8回表は、前の回に打撃を終えた選手を二塁走者として無死で始める[3]。

もう一つ特徴的なのは、ホームチームが勝っている場合、7回裏を行わずに終わることだ[5]。

指名選手(DP)制を使うと、1チーム10人で戦う形になる[3]。

5. なまえの「ソフト」は、ボールの ことかな?

5. 「ソフト」なのに、ボールはやわらかくない?

5. 「ソフト」という名前と、ボールの硬さ

「ソフト」は、えいごで「やわらかい」という いみです。でも、しらべた えいごの ひゃっかじてんは、ボールは ほんとうは やわらかくない、と かいて います。

ボールは、やきゅうの ボールより 大きくて、おもたいです。しらべた しりょうでは、なまえの わけは わかりませんでした。

「ソフト」は英語で「やわらかい」という意味です。英語版の百科事典は、競技の名前にもかかわらず、ボールは実際にはやわらかくないと書いています[5]。ボールがやわらかいから付いた名前なのかは、今回調べた資料では確かめられませんでした。

数字で分かるのは、ソフトボールのボールが野球のボールより大きく、重いということです[6]。やわらかさとの関係は、まだ説明できません。

「ソフト(soft)」は「やわらかい」を意味する。英語版の百科事典は、競技の名前にもかかわらず、ボールは実際にはやわらかくないと書いている[5]。ただし、なぜ「ソフト」なのかを説明する資料は、今回は見つからなかった。

数字で分かるのは、成人女子のボールが野球より大きく、重いことだ[6]。名前の由来は、まだ説明できない。ここが、この記事で残る謎の一つである。

6. オリンピックでは、どう なったの?

6. オリンピックでの歩み

6. オリンピックと日本の金メダル

1996ねんの アトランタの オリンピックで、女子の ソフトボールが はじめて 出ました。2008ねんの ペキンまで、つづきました。

2012ねんの ロンドンでは、オリンピックに ありませんでした。2020ねんの 東京の 大会は、2021ねんに ひらかれ、ふたたび 出ました。日本は、2008ねんと 2021ねんに 金メダルを とりました。

2024ねんの パリでは 行われず、2028ねんの ロサンゼルスの 大会で、また 行われる よていです。

女子のソフトボールは、1996年のアトランタ大会で正式競技になりました。2008年の北京大会まで続き、2012年のロンドン大会では行われませんでした[5]。

2020年の東京大会は、2021年に開かれました。日本は、2008年の北京大会で、日本にとって初めての金メダルを取りました。2021年の決勝では、アメリカに2対0で勝ち、連覇を達成しました[7][8][9]。

2024年のパリ大会では行われず、2028年のロサンゼルス大会で再び行われる予定です[5]。

女子ソフトボールは1996年のアトランタ大会で採用され、2008年の北京大会まで実施された。2012年のロンドン大会では外れ、2020年の東京大会(2021年開催)で復活した[5]。

日本は2008年の北京大会で初めての金メダルを取り、2021年の東京大会では決勝で米国に2対0で勝って連覇した[7][8][9]。2024年のパリ大会は行われず、2028年のロサンゼルス大会で実施される予定だ。

しらべて みよう

自分でも調べてみたくなったら

自分でも調べてみたくなったら

1. こうえんの ひろい ばしょで、やきゅうの ベースの あいだ(27.43メートル)と、ソフトボールの ベースの あいだ(18.29メートル)を、同じ あるきかたで あるいて くらべて みて ください。車が こない ばしょで、おとなと いっしょに やって ください。

2. つぎに テレビで しあいを 見るとき、ピッチャーの 手くびが、からだの よこを とおる ところを 見て ください。

3. おとなと いっしょに、にほんソフトボールきょうかいの「ソフトボールの きそちしき」を 見て みて ください。

試合を見るとき、ピッチャーの腕と手首が体の横を通るところを、野球の投手と並べて見てください。投げる手の動きの違いが目に入ります。

ベースの間の長さを、歩数で比べてみてください。公園など安全な場所で、大人と一緒に行ってください。

資料は、日本ソフトボール協会の「ソフトボールの基礎知識」が、ルールの入り口として分かりやすいです。細かい条文は、協会の最新の競技規則で確かめてください。

試合を見るとき、投手の手首が体側線を通る動きと、野球の投手の腕の振りを比べてみる。

ベースの間(18.29メートルと27.43メートル)を、歩数で比べる。公園などの安全な場所で、大人と行う。

日本ソフトボール協会の「ソフトボールの基礎知識」と、WBSCの歴史のページを読み比べる。距離の変更の理由は、ここから先の資料で確かめる必要がある。

しらべた もとの じょうほう

参考にした情報源

参考にした情報源と、その使い方

このメモは、下にあげた公開情報をもとに書いています。文章や図を無断で転載してはいません。

  1. WBSC「History: Introduction」(ソフトボールの歴史の概要)。 https://www.wbsc.org/ko/organisation/softball/history/introduction (1887年、シカゴのファラガット・ボートクラブでの始まりと、感謝祭の日の話、初期の呼び名)
  2. USA Softball「History of Softball」(アメリカ・ソフトボール協会の歴史ページ)。 https://archive.teamusa.com/usa-softball/about-usa-sb/history.html (1895年のロバーとチーム名、1926年のハカンソンによる命名、1933年のシカゴの大会)
  3. 日本ソフトボール協会「ソフトボールの基礎知識」。 https://www.softball.or.jp/knowledge/ (下手投げの手首の決まり、ボールの円周と重さ、塁間、女子43フィートへの2002年の改正、タイブレーク、指名選手制)
  4. WBSC「ファストピッチ」(日本語の歴史ページ)。 https://www.wbsc.org/ja/organisation/softball/history/fast-pitch (ファストピッチとスローピッチの違い、1939年の投球距離、ボールの円周)
  5. Wikipedia(英語)「Softball」。 https://en.wikipedia.org/wiki/Softball (1926年の命名、7回制と3アウト、ホームチームが勝っているときの7回裏の省略、オリンピックの年)
  6. Wikipedia(英語)「Comparison of baseball and softball」(野球とソフトボールの比べ表)。 https://en.wikipedia.org/wiki/Comparison_of_baseball_and_softball (野球とソフトボールの回数、ボールの大きさと重さ、塁間、投手の距離の比較)
  7. Wikipedia(日本語)「ソフトボール」。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ソフトボール (オリンピックの採用年、日本の金メダル、2028年の予定)
  8. スプレッド「【東京五輪/ソフトボール】日本が米国破り連覇達成」(2021年7月27日の記事)。 https://spread-sports.jp/archives/87773 (2021年の決勝の結果が2対0、会場が横浜スタジアム)
  9. Time Out Tokyo「japan wins gold medal in softball final」(2021年7月の記事)。 https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/japan-wins-gold-medal-in-softball-final-072721 (決勝の結果が日本2対0米国、会場が横浜スタジアム、2008年の北京以来の金メダル)

なおした ところ

更新履歴

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